8 名前: ◆Ciy/3xg8GY :2007/09/12(水) 22:33:31.29 ID:0zBPPdMK0
二日目


目を覚ますと、目の前に大きな顔があった。
未だ覚醒しきらない頭で必死に状況を飲み込もうとする。

(´・ω・`)「やあ、やっと起きたみたいだね」

決して良くはないことだけはわかった。

9 名前: ◆Ciy/3xg8GY :2007/09/12(水) 22:34:54.03 ID:0zBPPdMK0
(;^ω^)「な、何か用ですかお」

当然の質問だった。
仰向けの若い男にまたがっているいい男。周囲の視線が痛かった。

(´・ω・`)「ああ、すまないね。可愛らしい子を見るとつい襲いたくなるもんでね。ははは」

男は立ち上がりながらとんでもないことをいった。
かわいい女性ならまだしも・・・いや、それでも問題にはかわりないが、ましてやブーンは男だ。
この男は危険だ。彼の本能がそう告げていた。

10 名前: ◆Ciy/3xg8GY :2007/09/12(水) 22:35:55.59 ID:0zBPPdMK0
昨日のことといい、ブーンは変人に好かれるようだ。
先ほどから背中に熱い視線が送られているが、気にせず歩き続ける。


熱烈な眼差しから逃れるためにとにかく進んだ。
暫くして湖が見える頃には、男の視線は感じなくなっていた。
この湖で休憩することにしよう。喉も渇いた。

11 名前: ◆Ciy/3xg8GY :2007/09/12(水) 22:37:03.84 ID:0zBPPdMK0
日陰に寝そべっていると、湖のほとりに二つの影を見つけた。
それらは互いに徐々に距離を縮め、やがて一つとなる。


嫉妬などではなく、ただ単に羨ましいと、そう思った。
自分もいつかはと、淡い羨望を抱きながらゆっくりと目を閉じた。

陽は傾き、伸びきった影はやがて闇へと溶け込んでいった。



                     二日目終了

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