- 602 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
12:05:49.29 ID:ga50BIEsO
- 第八話『帰還』
(;＾ω＾)「ぶっひひひひぃ！！！あ！！あの隙間に隠れるお！！」
ﾌﾞｰﾝは店と店の間の、狭く湿った空間に身を潜めました。
待てー！！！！！！！
どこ行った！！！！！！！
ぶち殺してやる！！！！！！！
( ＾ω＾)「ぶるぶるぶる…」
ﾌﾞｰﾝはプラズマの団体が通り過ぎるのを震えながら見ていました。
- 604 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
12:11:11.28 ID:ga50BIEsO
- ─その時。
にゃ～ん………
∑( ＾ω＾)「(ﾋﾞｸｯ)」
^ω^「ﾆｬｰﾝ…」
背後から現れたのは、…"この世界の"ｷｬｯﾂｽﾀｰでした。
( ＾ω＾)「あうああ…来…来るなお！！こっち来るなお！！！！」
^ω^「ﾆｬ～ﾝ」
ｷｬｯﾂｽﾀｰ(？)は、今にもﾌﾞｰﾝに飛び掛からんとばかりに尻をプリプリと振っています。
- 608 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
12:18:25.93 ID:ga50BIEsO
- ( ＾ω＾)「ああ…あ…！！！」
『みぃ～つ～けた♪』
( ＾ω＾)「！？」
ｷｬｯﾂｽﾀｰに気を取られていたﾌﾞｰﾝ。また振り返ると、路地側からはプラズマ人がこっちを見ていました。
*ﾟーﾟ「困るのよ、ﾛｰｼｮﾝ一本だって大事な売り物なの」
( ＾ω＾)「う…あああ…」
ﾌﾞｰﾝはプラズマのｷｬｯﾂｽﾀｰとプラズマ人に、狭い通路で挟み打ちにあってしまいました。
まさに四面楚歌。絶体絶命です。
- 612 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
12:24:18.19 ID:ga50BIEsO
- ( ；ω；)「うわあああああああああああああ死にたくないおおおおおお！！！！助けてえええええ」
*ﾟーﾟ「無駄よ。どうやって来たのか知らないけど、この世界に人間はあなただｋ…」
ばっ！！
^ω^「にゃん？」
ｷｬｯﾂｽﾀｰが何者かによって抱き上げられました。
＾ω＾「ﾌﾞｰﾝ今のうちに早く逃げろお！！」
裏側の道に現れたのはおもすれー君でした。
*ﾟーﾟ「なっ…！？」
- 617 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
12:28:15.29 ID:ga50BIEsO
- ( ＾ω＾)「おもすれー君！！ありがとうお！！」
ﾌﾞｰﾝは狭い通路で気をつけながらおもすれー君の横をすり抜けて逃げました。
だがしかし
(;;;＾ω＾)「ぶるおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！！」
おもすれー君の肩と接触。しかしおもすれー君の服越しだったのでなんとか一命は取り留めました。
＾ω＾「ﾌﾟｷﾞｬｰｗｗ(^Д^)9m」
- 623 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
12:34:12.00 ID:ga50BIEsO
- (;;＾ω＾)「ごふっ…、おまっｗｗ笑うなお！！！」
＾ω＾「いいから早く逃げろお！！！！」
(;＾ω＾)「分かってるお！！」
ﾌﾞｰﾝはよろけながら立ち上がり、また走り始めました。
( ＾ω＾)「ﾂﾝ…ｶｰﾁｬﾝ…今帰るお！！！」
『いたぞ！！！人間だ！！！！！』
(;＾ω＾)「ぎゃっ！！こっちにもプラズマ人が！！」
ﾌﾞｰﾝは夢中で走りました。そのうちに遠回りでプラズマ人を撒きながら、自宅が見えました。
靴紐を結んだ場所はもうすぐです。
- 625 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
12:41:15.00 ID:ga50BIEsO
- 自宅前を横切った時、ﾌﾞｰﾝの頭にょぅι"ょの声が入って来ました。
『ﾌﾞｰﾝ、おじいさんのマラソンコースの角を曲がったところの植え込みに、白い花があるわ。その道が靴紐を結んだ場所よ』
それはﾃﾞﾚﾂﾝの声でした。
改めて聞くﾃﾞﾚﾂﾝの声は、可愛らしいょぅι"ょの声そのものです。
( ＾ω＾)「……わかったお…ありがとう！ﾃﾞﾚﾂﾝ…！！」
ﾌﾞｰﾝはおっきしていました。
- 631 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
12:48:28.82 ID:ga50BIEsO
- ( ＾ω＾)「あの角だお！……って」
(;;＾ω＾)「ぶっひょ！！？」
ヽ´ё｀「よぼよぼ」
ｷｷｷｷｷｯ！！
ﾌﾞｰﾝがコーナーを曲がると丁度おじいさんがマラソンしているところでした。
( ＾ω＾)「危うくぶつかるとこだったお…気をつけろおじじぃ！！」
ﾌﾞｰﾝは石を投げました。
ｶﾞｯ
ヽﾟёﾟ「ｼｮｯ！！」
ﾊﾟｧﾝｯ！！
何故かおじいさんは弾けて死亡しました。
(;＾ω＾)「やべｗｗさっさと逃げるお」
- 641 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
12:55:21.31 ID:ga50BIEsO
- (;＾ω＾)「まぁどうせ向こうの過去に戻れればこっちも修正されるんだし、じーさん一人くらい大丈夫だおｗ」
ﾌﾞｰﾝは悪い奴です。
角を曲がり少し行くと、植え込みに白い花がありました。
白い花がありました。
白い花がありました。
白い花がありました。
白い花がありました。
さらに先にも白い花がありました。
(;;＾ω＾)「ギャース！！！たくさんあってどの花の前かわからんお！！！！」
ﾌﾞｰﾝは混乱しました。
- 644 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
13:00:51.96 ID:ga50BIEsO
- オロオロしてるうちにも背後からはプラズマ人が押し寄せてきています。
｀∀´「待つﾆﾀﾞー！！！！」
*ﾟーﾟ「ﾛｰｼｮﾝ代払いなさい！！！！」
ξﾟ⊿ﾟξ「私の部屋荒らしやがったわね！！！！！」
その他「プギャープギャープギャー！！！！！！！！！！！！！！！！！」
- 651 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
13:05:16.87 ID:ga50BIEsO
- また頭の中にはﾃﾞﾚﾂﾝの声が響きました。
『ﾌﾞｰﾝ！靴紐を結んでたときと同じ体勢になって！！次元の裂け目には頭からしか入れないわ。きっと低い位置にあるのよ』
(;;＾ω＾)「あああ涙ちょちょぎれるおー」
ﾌﾞｰﾝは半べそで植え込みの前でしゃがみ、ウンコ座りの体勢のままよじよじと白い花を辿って歩きました。
｀∀´「追いついた！！それ！！！！！」
( ＾ω＾)「う…わああああああああああああ！！！！！！！！」
- 660 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
13:10:15.06 ID:ga50BIEsO
- (;;＾ω＾)「はうっ！！！！！！？？？？？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「な、何よその奇声？早くしてよ！私まで遅刻しちゃうでしょ！？」
ξ////)ξ「べっ…別に…仕方無く待っててあげてるだけなんだから！！」
ﾌﾞｰﾝは靴紐を指に摘んでいます。
( ＾ω＾)「…助かったのかお…？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「え？何おかしな事言っ…」
ﾌﾞｰﾝは立ち上がり、ﾂﾝﾃﾞﾚの頬を触りました。
- 667 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
13:15:12.95 ID:ga50BIEsO
- ( ＾ω＾)「輪郭がある…触れるお！！ﾂﾝだお！！」
ξ////)ξ「なっ…何すんのよ！！」
ﾊﾞﾁﾝｯ
ﾌﾞｰﾝは頬をぶたれたようです。
ξ////)ξ「もう知らない！変なﾌﾞｰﾝね！先に行くわよ！(ドキドキ)」
(#)＾ω＾)「うふふ…痛いけど死にはしないお…ｗﾂﾝ待っておーｗｗｗ」
──────────
『( ＾ω＾)どうやらこの街にはﾌﾞｰﾝしかいないようです』完
