- 388 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:04:57.38 ID:ga50BIEsO
- 翌朝。
ﾌﾞｰﾝは自宅で目を覚ました。
昨日、一昨日と同じように街には自分以外いないようだ。ｽｽﾞﾒの鳴き声すら聞こえない。
しかし、ﾌﾞｰﾝは布団の中でぐったりとしたまま出てこない…。
( ´ω｀)「ちょっとハイになりすぎたお…欲望が達成できたのは嬉しいけど、やっぱり一人は寂しいお…」
( ´ω｀)「(ｶｰﾁｬﾝの手料理…食べたいお)」
- 393 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:11:55.92 ID:ga50BIEsO
- 第五話『歪んだ次元』
( ´ω｀)「どうしてこんな事になったんだっけお…。なんで僕がこんな目に…」
( ´ω｀)「どうすればみんなに会えるお…？」
ﾌﾞｰﾝは目頭が熱くなるのを感じた。
しかし泣いてはいけない。
なんとかして元に戻らなけれは。
( ＾ω＾)「こうしちゃいられないお…早く元の場所に戻る方法を考えないとお！！」
( ＾ω＾)「(歪んだアナルは…元には戻せないけれど)」
- 401 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:18:09.99 ID:ga50BIEsO
- ( ＾ω＾)「まずはいったんここまでを整理するお」
ﾌﾞｰﾝは頭を整理するため、自分のいる世界の現状を紙に書き出した。
・街には自分以外の生き物はいないようだ。
・何故か電気は正常に通っている。
・魚が腐っていた事、日が暮れる事から、時間が止まっているわけではない。
・三角木馬は人間を狂わす。
・電話は向こうの世界(？)と通じる。
・自分は向こうの世界(？)にはいないようだ。
- 407 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:23:33.71 ID:ga50BIEsO
- ( ＾ω＾)「唯一の手掛かりと言ったら…三角木馬かお」
ﾌﾞｰﾝはこれでも真剣に悩んでいるらしい。
( ＾ω＾)「でも…時間が向こうの世界と同時進行だとしたら、僕は『向こうの世界の過去』に戻らなきゃいけないお」
(;＾ω＾)「(ﾔﾊﾞｽｗｗわけわからんおｗｗｗ)」
( ＾ω＾)「とにかく、何か行動を起こすかお…」
ﾌﾞｰﾝは立ち上がり、とりあえず腕を振った。
- 413 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:28:25.84 ID:ga50BIEsO
- ( ＾ω＾)「おっぱい…おっぱい…」
( ＾ω＾)「(そういえば最近VIP覗いてないお、気晴らしに糞ｽﾚでも探すかお)」
ﾌﾞｰﾝはＰＣを立ち上げ、お気に入りからVIPを選択した。
( ＾ω＾)「ん？開けないお。何故だお？」
ﾌﾞｯ ﾌﾞﾂｯ
(;＾ω＾)「うほっ、電源切れたお！？」
ﾌﾞｰﾝはもう一度電源を入れる。
- 419 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:32:31.46 ID:ga50BIEsO
- ﾌﾞｩﾝ………
ξ∂_∂ξ
( ＾ω＾)
ﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲには壁紙にした覚えのない少女が写し出され、ﾌﾞｰﾝは全身の血の気がｻｰｯと一気に引くのを感じた。
(;;＾ω＾)「ぎゃあああああああああああおばけええええええ！！！！！！！」
ξ∂_∂ξ『な…なによ失礼ね！！』
(;;＾ω＾)「しゃべったああああああああああああ！！！！！！！！」
- 426 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:38:02.37 ID:ga50BIEsO
- ξ∂_∂ξ『いきなり現れたくせに失礼な人ね！もぉっ…でもカッコいいから許しちゃうわ』
(;＾ω＾)「お、おー。お前はなんだお！？」
ξ∂_∂ξ『あ、私はﾃﾞﾚﾂﾝよ。…あなたこそ、だぁれ？』
(;＾ω＾)「僕は内藤ﾎﾗｲｿﾞﾝ、通称ﾌﾞｰﾝだお」
ξ∂_∂ξ『そう、ﾌﾞｰﾝね。名前も可愛いじゃない』
(*＾ω＾)「あ、ありがとお」
- 434 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:42:51.67 ID:ga50BIEsO
- ξ∂_∂ξ『ﾁｯ』
( ＾ω＾)「お？」
ξ∂_∂ξ『え？どうしたの？…ところで、あなた私のマスターじゃないんだけど…。どことなく似てるわ。カッコいいし』
(*＾ω＾)「て、照れるお」
ξ∂_∂ξ『死ねばいいのに』
(;＾ω＾)「なんか言ったかお？」
ξ∂_∂ξ『え？なにも言ってないわ？で、あなた人間よね？どうしてここにいるの？』
- 442 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:48:59.79 ID:ga50BIEsO
- ( ＾ω＾)「わからないお、じつはｶｸｶｸｼｺｼｺﾁﾝﾁﾝ」
ξ∂_∂ξ『まっ！それは不運だったわね…あなた次元の裂け目に落っこちちゃったのよ』
( ＾ω＾)「ｼﾞｹﾞﾝ……ﾀﾞｲｽｹ？」
ξ∂_∂ξ『…はぁ？』
(;＾ω＾)「なんでもないですお」
ξ∂_∂ξ『とにかく…あなた早く帰らないとヤバイ事になるわよ？』
( ＾ω＾)「ヤバイ事って？」
- 449 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:54:01.55 ID:ga50BIEsO
- ξ∂_∂ξ『この街に何故住民がいないかわかる？』
( ＾ω＾)「わからないお。元々いないんじゃないのかお？」
ξ∂_∂ξ『いいえ。みんな今それぞれ町内会の慰安旅行で出かけてるのよ』
(;＾ω＾)「そうだったのかお…。ﾃﾞﾚﾂﾝは僕の事人間って言ったお、じゃあここの住民は人間じゃないのかお？」
ξ∂_∂ξ『ええ、人間じゃないわ。だからヤバイのよ』
(;＾ω＾)「お？？」
- 456 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
00:59:00.24 ID:ga50BIEsO
- ξ∂_∂ξ『この世界のﾋﾄはみんなプラズマなの』
( ＾ω＾)「て事は」
ξ∂_∂ξ『あなた、捕まったら触られただけで感電死しちゃうわ』
ﾌﾞｰﾝは変態行為をした事を悔やみました。
(;＾ω＾)「ガラス割ったり不法侵入したりしちゃったお！！」
ξ∂_∂ξ『え！？意味わかんない！帰ってきたらみんな血眼で追うわよ！？なんでそんな事したの？』
(;;＾ω＾)「…僕にもわかりませんお」
- 466 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
01:05:31.64 ID:ga50BIEsO
- ξ∂_∂ξ『とにかく早く逃げなって！今日の夕方帰ってくる…もうすぐよほら！！早く逃げて！！』
(;＾ω＾)「逃げてって言われてもどうすれば元の場所に帰れるかわかんないお！！」
ξ∂_∂ξ『最初に次元の裂け目が出来た場所に行けばいいのよ！！早く行って！！あなた死んじゃう！！』
(;＾ω＾)「あうあう…ﾃﾞﾚﾂﾝ、あ、ありがとうお！！」
ξ∂_∂ξ『礼言う暇あったらとっとと行けやボケ！！！私直々に殺したるぞコラ！！』
(;＾ω＾)「はっ…はいですお！！！！！！！！」
ﾌﾞｰﾝはまるで転がるように慌てて外へ出た…。
- 471 名前：
◆7HU65zss9U ：2006/02/28(火)
01:08:26.28 ID:ga50BIEsO
- ごむん、>>466で第五話
完ね
