23 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/29(月) 22:08:00.09 ID:2R+/Eso3O



チャイムが教室に鳴り響く。
今から二限目の社会科の授業が始まる。
この学校は地理や日本史などを一つに纏めているらしい。

( ^Д^)「始めるぞー」

社会科担当のプギャーが教室に入る。
彼の脇にはプリントの束が。

( ^Д^)「早速だが抜き打ちテストだ!」

「テスト」という言葉を聞いた生徒たちは一斉に騒ぎ始める。
しかも、抜き打ちだ。
ブーイングがプギャーに襲いかかる。

( ^Д^)「静かにー。じゃあ配るぞ」


24 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/29(月) 22:08:39.59 ID:2R+/Eso3O
列ごとにプリントを配り始めるプギャー。
一通り配り終わり全員に行き届いたことを確認すると教壇の前へと戻る。
( ^Д^)「じゃあ今から説明をしていくからなー」

プギャーは一つ一つプリントの説明をしていく。
だが、彼の説明は非常に不可解で理解しがたい。

( ^Д^)「つまりは知識のテストだ。もちろん成績には反映される。ちなみに内容は社会科以外からも多少出される」

「成績」という言葉がプギャーの口から飛び出た瞬間に再びクラス中沸き上がる。
そして先ほど以上のブーイング。
その騒ぎの中で一人の男子が手を挙げた。

26 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/29(月) 22:10:07.27 ID:2R+/Eso3O
('A`)「先生」

ドクオだ。
先ほどクーが見たときには壁際で逝っていたが、今はもう大丈夫なようだ。

( ^Д^)「なんだ?」

バナナはおやつに入るんですか?という言葉が聞こえそうな雰囲気。

('A`)「やらないか」

( ^Д^)「だが断る」

辺りの空気が固まる。
騒がしかったクラス中が一瞬で凍り付いた。
クーはドクオのモテない理由がわかった気がした。

( ^Д^)「じゃあ始めるぞ」

一斉にペンを持ち始める生徒たち。


27 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/29(月) 22:10:39.09 ID:2R+/Eso3O
あれほど嫌がって居たのに結局は指示に従う生徒。
可愛らしいやつらめ。

( ^Д^)「よーい始め!」

彼の言葉によりテストが始まった。
しかし、名前を書き問題に取りかかろうとするも大半の生徒はペンが進まなかった。

('A`)(は!?なんだこりゃ……知るわけねぇww)

ξ゚听)ξ(やばい……ほとんどわからない……)

( ^ω^)(おwwww適当が一番だおww)
テスト中にも関わらず辺りから溜め息が聞こえてくる。
内容は相当難しいようだ。
しかし、その中でも余裕の顔を見せる少女がいた。
クーだ。


28 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/29(月) 22:11:00.43 ID:2R+/Eso3O
川 ゚ -゚)(北極と南極の温度を答えよ……余裕だな)

プリントに60℃と40℃と書き入れる。

川 ゚ -゚)(土星の質量はは地球の何倍か……簡単すぎる)

予めプリントには「約」と書かれていたのでクーは95倍と書き入れる。

川 ゚ -゚)(ピカソの本名を答えよ……)

クーの手がピタリと止まる。
だが、すぐにもペンは動き出す。

川 ゚ -゚)(パブロ,ディエーゴ,ホセー,フランシスコ・デ・パウラ,ホアン・ネポムセーノ,マリーナ・デ・ロス・レメディオス,リスピーン,クリスピアーノ,デ・ラ・サンティシマ・トルニダード………完璧!)


29 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/29(月) 22:11:20.14 ID:2R+/Eso3O
この途轍もなく長い名前をきっちりと解答欄に納めきる。
解答欄は多少大きくなっているがそれでも書き込むのは至難の技だ。
その後もすいすいと難問を解いていくクー。
他の生徒は諦める者や居眠りをする者もいた。

川 ゚ -゚)(で・き・た)

ペンを机に置く。
教室の時計を見ると先生が告げた時刻までまだ20分もあった。

川 ゚ -゚)(暇……だ……)

やり終わってしまったので急激に暇になってしまったクー。
残り時間何をしようかと考えているとふと頭にあの絵が思い浮かんだ。


30 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/29(月) 22:11:45.05 ID:2R+/Eso3O
川 ゚ -゚)(あ………)

先ほどの本の挿し絵だ。
一人の少女が自慰に浸っている場面が鮮明に描かれていた。
そんな絵を今、頭に思い浮かばせてしまった。

川;゚ -゚)(やばい……ムラムラしてきた……)

体をぎゅっと堅くさせる。
そして、今のことを忘れようと違うことを考えようとする。
しかし、今度は本の内容が映像となって頭に鮮明に流れ始めた。

川 ///)(流石にこれは……やばい……)

顔を赤らめながら俯く彼女。


31 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/29(月) 22:12:50.62 ID:2R+/Eso3O
手はグーにして膝の上に置いていた。
体はがちがちに固まっていて明らかに不自然な状態に。

川 ///)(やばいぞ……濡れてきた……)

妄想が一度始まるともう止まらない。
それは男も女も変わらない。
その妄想に反応してしまった。
なんという変態女だ。
人は見かけによらないとは正にこのことなのだろう。

川 ///)(今……しちゃおうかな……)

ぎゅっ、と拳を握りしめる。
もうクーの暴走は止まらない。

川 ///)(よし……)

クーは周りに気づかれないようにそっとスカートの中へと手を忍ばせた。

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