40 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:53:45.08 ID:XSD30xUFO
( ゚∀゚)「おかえりー」

ξ゚听)ξ「なんだお前か」

現れたのは2つ下の弟のジョルジュ。
ツンに取っては小生意気なクソガキだが以外に可愛らしい一面もあったりする。

(;゚∀゚)「いきなりその発言はヒデェぞ」

姉をお出迎えに行ったら「なんだお前か」と言われる始末。
これが恩を徒で返すというやつなのか。
きっとそうだとジョルジュは心の中で納得しておいた。

ξ゚听)ξ「母さんは?」

( ゚∀゚)「夕ご飯を作ってるよ」

41 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:54:14.01 ID:XSD30xUFO
今気付いたが何やら奥の方から良い匂いがする。
ツンは長年の勘を活かし、匂いだけで今日のおかずを当てようとした。

ξ゚听)ξ「カレーライスか!」

( ゚∀゚)「カレーうどんだが」

ツンの言葉に即答をしたあと、ジョルジュは彼女を玄関に置いたままリビングへと向かった。

ξ゚听)ξ「うどん……か……」

何故かジョルジュに置き去りにされたことよりもメニューを外したことにショックを受けたツン。
献立を当てることにそこまでポリシーがあるのか。

靴を脱ぎ捨て、リビングへと向かうツン。
ちなみに鞄は玄関に放置。

43 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:55:45.34 ID:XSD30xUFO
ξ゚听)ξ「ただいま」

本日3度目のただいま。
そんなにツンはただいまが好きなのだろうか。

J('ー`)し「おかえり。服着替えて手洗ってうがいしてらっしゃい」

一般家庭の母親の決まり文句。
誰もが一度は、いやそれ以上の回数耳にする言葉である。
ツンは母親の言葉に軽く返事をして、玄関に置いた鞄を持って自分の部屋へと向かう。
部屋の電気をつけるとカオス状態の部屋。
その部屋の隅にあるタンスから部屋着を取り出す。
ツンお気に入りのピンク色のTシャツと白い短パン。


44 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:56:09.88 ID:XSD30xUFO
それらに着替えると先ほどつけたばかりの電気を消す。
短い間ご苦労様。
部屋の扉をしっかりと閉めたあと、リビングへと向かった。
ちなみに脱ぎ捨てた制服はベッドの上に放置。

ξ゚听)ξ「いただきまーす」

ツンがリビングに戻るとテーブルの上には3つのカレーうどんが置かれていた。
自分がいつも座っている席につき、すぐに箸を持ち手を合わせる。

J('ー`)し「汁、はねさせないようにね」

カレー類、麺類の食べ物を食べる時の母親の決まり文句が飛び出る。


45 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:56:46.95 ID:XSD30xUFO
もしはねた汁がTシャツについてしまったらなかなか落ちなくて困ってしまう。
それを避けるためにどこからか生まれた言葉がこれだった。
詳細は不明。

ξ゚听)ξ「わかってますよ」

そう答えるツンの隣ではお決まりかのように、そして当たり前のようにカレーの汁を飛ばすジョルジュ。

( ゚∀゚)「ハフッwwwハムwwハムwww」

ξ゚听)ξ「………」

(;゚∀゚)「あれ?無視?」

ジョルジュはツンに「キャラが違うだろ!」とか言われたかったらしいが華麗にスルーされてしまった。

46 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:57:21.73 ID:XSD30xUFO
ツンに突っ込んでもらえなかったジョルジュはなんとも言えないもどかしさに包まれる。

J(#'ー`)し「こら!飛ばすなって言ったでしょ!」

(;゚∀゚)「いたー!!」

母親の鉄拳がジョルジュの左頬骨に直撃する。
箸を持ってない方の手で殴られた頬を無言のまま涙を流す。
一人悶え苦しむ少年の隣で黙々と丁寧に食事を取る少女。
正に摩訶不思議的な絵となっていた。

ξ゚听)ξ「ごちそうさま」

J('ー`)し「お粗末様でした」

箸を揃え、どんぶりの横に置く。


47 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:57:48.33 ID:XSD30xUFO
どんぶりの中は綺麗に食べ尽くされていた。
近頃の高校生は大食いなものだ。

ξ゚听)ξ「あー食った食った」

少し膨れたお腹を軽く撫でながらリビングをあとにする。
ジョルジュは先程のように汁を飛ばしながら食している。

ツンは自室へと向かい、ベッドに放置されていた制服をハンガーに掛けて壁に掛ける。
これで翌日の準備の2割は出来た。

ξ゚听)ξ「鞄の中身を入れ替えなきゃ」

ツンの声が部屋に響く。
歌う時に重宝しそうだ。
鞄の中身を全て取り出し、そこから明日必要な物を選んでそれを再び鞄に戻す。


49 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:59:05.85 ID:XSD30xUFO
手元に残った教科書の類は勉強机の上にある棚に入れる。
そしてそこから明日必要な教科書を選び出し鞄に入れる。

ξ゚听)ξ「よし、完璧」

これで9割は終わった。
ちなみに残りの1割は明日の朝の髪のセットだ。
ツンは鞄の中身を再度確認し、間違いがないことを確かめると部屋を出た。
向かう先は風呂場。
自慢の巻き髪を纏めているヘアゴムを解く。
部屋着を全て脱ぎ、下着も取り払う。

ξ゚听)ξ「さぁ、入るぞ」

そう呟き風呂場の扉を開ける。
母親が用意してくれたのであろう。
中から白い湯気がぶわっと溢れ出てきた。





50 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:59:40.36 ID:XSD30xUFO



ξ*゚听)ξ「あーさっぱりした」

体に湯気を立てながら首元にタオルを巻いて部屋に入る。
部屋は少し冷えていたが湯上がり後のツンにはこの涼しさが気持ちよかった。

ξ゚听)ξ「あぁ眠い」

時刻は夜の9時。
結構長い時間風呂に入っていたツン。
微妙にのぼせているようだ。
そのため、いつもより早く眠気に襲われた。
部屋の電気を消して、ベッドのすぐ横にある棚に置いてあるスタンドの電気をつける。
電気がついたことを確認すると少し冷えた布団に潜り込む。
布団が肌に触れて冷たい。
だが今は寒さよりも眠気優先。
気になんかしちゃいられない。

ξ゚听)ξ「おやすみ……の前に」

携帯を手に取り、開く。
メール受信は無し。
それを確認すると携帯を横に置き、また「おやすみ」と呟く。
そしてツンは夢の世界へと旅立っていった。

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