5 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:26:13.77 ID:XSD30xUFO
( ^ω^)ブーン編
7 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:26:53.38 ID:XSD30xUFO
( ^ω^)「みんなおはようだおー」

両手を広げながら廊下を走る少年。
彼の名は内藤ホライゾン。
学校の生徒からはその独特な走り方からブーンと呼ばれている。

( ^ω^)「ドクオおはようだおー」

一番の仲良しのドクオに走りながら声を掛ける。
徐々に近づく声は実に気持ち悪い。

('A`)「おう。おはよ」

クールに返事を返すドクオ。
背が割と高く、割とイケメンな彼。
だが、何故か年齢=彼女居ない歴なのだ。

背負っていた荷物を机に置くと宿題を手に持ちドクオの元へと向かっていく。

( ^ω^)「宿題見せてくれお」

('A`)「だが断る」


8 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:27:19.74 ID:XSD30xUFO
手短に断るドクオ。
少ない言葉数ながらブーンの心にグサリと深く深く突き刺さった。

(;^ω^)「な、なんでだお!?」

ドクオの肩を持ち軽く揺する。
ドクオの細い体が揺らぎ頭もぐらぐらと前後左右に動く。
流石に上下はなかったが。

('A`)「ふふふ……w」

不気味に笑みを浮かべ不可解な笑い声を出す。
はそんな気味の悪いドクオに詰め寄るブーン。

( ^ω^)「なぜだお!理由をのべよ!」



9 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:28:07.35 ID:XSD30xUFO
どこかの哲学者っぽい口調になるブーン。
二人同時に不可解な発言をすると奇妙な光景になるであろう。

('A`)「実はな……」

バッ、と机の上に置いてあったノートを広げブーンに見せつける。
白紙だが。

(;^ω^)「お……?」

('A`)「俺もやってないんだ」

親指をぐっと立て誇らしげに胸を張るドクオ。
おまけに新庄剛志並に白い歯を見せつける。
実に気持ち悪い。
寒気がする。
吐き気もする。

('A`)「あれ……なんか目から汗が……」

(;^ω^)「そんなことよりどうするんだお!?」


10 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:28:47.05 ID:XSD30xUFO
声を強ばらせてドクオに尋ねる。
ブーンが脅える理由。
それはとある先生にあった。
生徒に宿題を課した先生。
この学校で有名な「鬼教師」だ。

(;^ω^)「宿題を忘れた、なんて知れたら……」

('A`)「ふふふ……大丈夫だ」

また奇妙な笑みをこぼす。
クラスメイトに白い目で見られているが彼は気にしない。

('A`)「彼女に頼もう」

( ^ω^)「なぬー!!!お前に彼女がかお!!!!」

('A`)「ばっwwwちげーよwww」

ブーンの頭を叩きながら教室の後ろ隅を指さす。

11 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:29:39.71 ID:XSD30xUFO
指さす先には黒髪が綺麗な美少女の姿。
彼女の名前は素直クール。
学年でトップを争うほどの頭脳を持つ優等生だ。

('A`)「彼女に宿題を写させてもらうんだよ」

( ^ω^)「おー!ドックン頭良いおー!」

都合の良いときだけ媚びを売る平社員のような仕草でドクオを呼ぶ。
ちなみにブーンはドックンなどとは呼ばない。
呼んだことすらない。

('A`)「あのークーさん」

川 ゚ -゚)「ん?なんだ?」

本にしおりを挟み、本を閉じる。
表紙にはなにやら難しそうな文字がたくさん連ねられていた。
日本語では無いようなので恐らくは外国の小説か。



12 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:30:07.65 ID:XSD30xUFO
('A`)「3限目の生物の宿題やってきましたか?」

クラスメイトに敬語を使う。
普通の人なら引くところだがクールな彼女は眉一つ動かさない。

川 ゚ -゚)「あぁ、一応な」

('A`)「そのー…宿題を見せてくれませんか?」

言葉を一つ一つ丁寧に口に出す。
心の中で「言えた!」と大きくガッツポーズをするドクオ。
ブーンはそんな彼の心を呼んだのか、白い目で彼を見る。

川 ゚ -゚)「あぁ良いぞ。2限目の休み時間までには返してくれよ」


13 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:31:22.89 ID:XSD30xUFO
笑顔を浮かべながらノートを机の中から取り出す。
そしてドクオへと差し出した。

('A`)「おーあrがtべ(ry」

ドクオが受け取ろうとした瞬間だった。
彼の体が教室の壁の方へと吹き飛んだ。

( ^ω^)「ありがとうだお!」

原因はブーンの体当たりだった。
ドクオを突き飛ばし、邪魔者を消したのだ。
ブーンはクーからノートを受け取り笑顔でお礼を言う。

川;゚ -゚)「あぁ。気にするな」


14 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:32:11.77 ID:XSD30xUFO
クーの返事を聞く絵にスキップをしながら自分の席へと戻る。
一方のドクオは壁際でOTLのポーズを取っている。
これはリアルで見ると実に痛々しく惨めな姿だ。

川 ゚ー゚)(ふふふ……w)

はしゃぐブーンの姿を見ながら不気味な笑みを浮かべるクー。
しかし、裏があるとわかっていてもその笑顔は惨めなドクオとは違いとても可愛らしかった。

('A`)「あれ……涙がとまんね……」



 

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