5.
村に帰った内藤はさっそく村長に、主と遭遇した事を話した。
しばらくこの村に留まる事になりそうだと告げると、村長は快く自分の家の空いている部屋を貸してくれた。
その夜、村を地震が襲った。
それほど大きな揺れではなかったが、小さくもない。


25 :無糖栄助 ◆HOKURODlk6 :2006/02/12(日) 23:44:04.01 ID:QW6b7wiz0

(;^ω^)「・・・・・・・・・なッ!!!」

揺れる地面に仰天した内藤が布団から飛び起きる。
飛び起きた頃にはもう地震は収まっているのだが、周囲の様子を見るためにふすまを開けて部屋から出る。

「内藤先生、ご無事でしたか。」
(;^ω^)「村長さん、地震が・・・」
「ええ、このところどうも多くて。これも山の神様のお怒りなのでしょうか・・・」
(;^ω^)「・・・・・・・・・・・・。」
「とりあえず収まったようですし、今日の疲れをとるためにももうお休みください。」
(;^ω^)「はあ・・・・・・。」

内藤が頷くと、村長は自分の部屋へと戻って行った。
わざわざ内藤を心配して様子を見に来てくれたらしい。
それとも、なにがなんでも内藤に山の主を鎮めてもらうためにも怪我を負ってもらっては困る、といったところか。

( ^ω^)「ん?」

部屋に戻ろうとふすまに手をかけたその時、内藤の視界の隅を何かが横切った。

( ^ω^)「?」

そのまま寝てもよかったが、なんとなく横切った何かを目で追った。

( ^ω^)「子供・・・・・・?」


26 :無糖栄助 ◆HOKURODlk6 :2006/02/12(日) 23:44:26.81 ID:QW6b7wiz0

先ほど内藤の視界を横切ったのは、昼に内藤につっかかってきたあのヒノデという子供だった。
こんな夜中に何をするつもりなのか、山へと続く道を歩いていく。

( ^ω^)「・・・・・・・・・。」
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