- 3
名前:愛のVIP戦士 :2007/01/31(水) 18:50:42.61 ID:2gpNeKsc0
【 第5会 「特訓開始!」 】
(;'A`)「引越し…?」
/ ,' 3 「そうじゃ、ここを引っ越すんじゃよ」
(;^ω^)「何でまたそんな急に…」
( ゚∀゚)「さっきの見たろ…これから神教の奴等はこの山を中心に
俺達を探しに来る、ここに居ちゃまずいんだよ」
(;^ω^)「確かに、それはそうだお…じゃあ僕等はどうすれば?」
(;゚∀゚)「何言ってんだ、お前らも来るんだよ!」
(;^ω^)「お? お?」
何だかよく分からない
引越し? どこに行くって言うんだ?
- 4
名前:愛のVIP戦士 :2007/01/31(水) 18:52:03.63 ID:2gpNeKsc0
ζ(゚Δ゚;ζ「皆、話は後! 早く準備だけは終わらせないと!」
( ゚∀゚)「わーってるよ!」
そうして二人は慌しく部屋を飛び出していった
「あと何が必要かな」
「とりあえず食料があれば…っておいおい、それはいらねーだろ…」
「駄目、私この枕気に入ってるんだから!」
「やれやれ……」
「……」
「…」
(;^ω^)「…どういう事だお?」
- 5
名前:鮨 :2007/01/31(水) 18:53:04.44 ID:2gpNeKsc0
(;'A`)「あー、とにかく敵が来るからここから逃げようって事だろ…?」
(;^ω^)「…どうするんだお?」
(;'A`)「どうするって、そりゃ…」
(´・ω・`) 「ついていくしか無いでしょ」
(;^ω^)「お?」
(´・ω・`) 「まだ色々聞きたい事もあるし」
(;'A`)「まあ…そうだけどさ」
(´・ω・`) 「何よりさ、僕等は何の当ても無いんだから
あの人たちについていく以外の道なんて無いんじゃない?」
( ´ω`)「…何だか……とんでもない事になってきてる気がするお…」
(´・ω・`) 「あれ、随分能天気じゃないか、気がするだけかい?」
(;´ω`)「うぅ……とんでもない事になってるお」
- 6
名前:鮨 :2007/01/31(水) 18:53:34.52 ID:2gpNeKsc0
川;゚ -゚) 「……ドクオ」
(メ'A`)「クーも…一緒に行こう、今度は…いいね?」
川;゚ -゚) 「……何が…どうなってるんだ…」
(メ'A`)「…今は…何も考えちゃ駄目だ」
川;゚ -゚) 「…」
(メ'A`)「クー、俺が側に居るよ…だから」
彼女は少しドクオを見つめた後
俯き加減に言葉を続けた
川; - )「…か?」
(メ'A`)「え?」
本当に聞き取れないほど小さく…何かを呟いた
- 8
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:00:28.53 ID:2gpNeKsc0
川 - )「…本当に…ずっと…側に居てくれるか?」
(´・ω・`) 「…!」
(;'A`)「う、うん…」
川 - )「私は…私には…ドクオしか居ないんだ」
ふいに彼女が立ち上がり一歩踏み出す
そのまま足をもつれさせ転ぶように、ドクオにしがみついた
川 ;-;)「お願いだ、もう…私を…一人にしないで…!」
(;'A`)「大丈夫、俺は…絶対に居なくなったりしないよ
ずっと側に居る、大丈夫だから…」
「うん…うんっ…」
嗚咽を漏らし、ドクオの言葉に何度も頷く彼女
そんな二人を見て
僕はまるでドラマの様だと思った
( ^ω^)(これなら…きっと大丈夫だお…)
- 9
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:04:01.99 ID:2gpNeKsc0
( ^ω^)「……お?」
(♯´・ω・`) 「……」
(;^ω^)「ど、どうしたんだお…?」
ふと横を見れば、ショボは納得がいかないのか
真剣な表情でその様子を睨んでいた
何故? 一体何が彼をそうさせるのか
…やはりksm
(;^ω^)「…ショボ?」
(;´・ω・`)「ぁ…いや、何でもないよ…」
( ^ω^)「?」
- 10
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:12:35.69 ID:2gpNeKsc0
「……っ…」
僕の言葉に慌てて弁解するショボ、そんな様子に疑問を感じていると
ふと視界の隅にドクオの姿が入った
(;^ω^)「…?」
奇妙な違和感、そちらを向く
(メ'A`)「……」
見えたのは、少し悲しそうに彼女を見つめるドクオの姿
(;^ω^)(…気のせい…かお?)
今、少しだけ見えたドクオの表情は…すぐにでも泣き出しそうな…
酷く、辛そうに見えた気がした
- 11
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:13:17.11 ID:2gpNeKsc0
………………。
( ゚∀゚)「準備完了…だな」
山小屋の前に立つ6人
(;´ω`)「…」
(;´・ω・`)「…」
川;゚ -゚) 「…」
(;'A`)「あの…ジョルジュさん…重くないんですか?」
( ゚∀゚)「あー? こんなん軽い軽い!」
そう言って「それ」を軽々持ち上げ上下に動かす
一言で言えば巨大な木箱
一畳ほどの大きさのそれには下部に玉状の物がついていて
恐らく転がせるようになっているのだろう…が
彼はそれを右手一本で持ち上げていた
- 12
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:20:40.63 ID:2gpNeKsc0
(;`ω´)「ぬ…ぉおおおお!」
( ゚∀゚)「はっはっは!無理無理、服に食料にその他諸々…全部入ってんだぜ?」
(;´ω`)「こんなの…持てる訳ないお…」
僕はどんなものか試してみたけど、片側が少し浮き上がっただけだった
…化け物かこの人は
(´・ω・`) 「ん、僕にも持たせて」
(;^ω^)「お」
「ふんっ……むむむ……」
「ははっ、無理だってのに!」
「…のようで」
( ゚∀゚)「んじゃあ…出発前に寄り道していくか…」
(メ'A`)「寄り道…ですか?」
( ゚∀゚)「……ああ、お前等には…大事な事だろうからな」
川;゚ -゚) 「?」
- 16
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:29:41.99 ID:2gpNeKsc0
………。
こうしてジョルジュさんの案内の下
山小屋の裏を少し進んだ先まで僕等はやってきた
( ^ω^)「…ここは?」
木々の裂け目からは
遥か彼方まで続く山々
下には小さな町が見える
辺りを見回す
開けたその場所には…石が二つ、並んでいた
そこへ近づく
何か書いてある…
(…つー…と…ギコ……?)
もしかして…これは…
( ´ω`)(誰かの…お墓…かお?)
それを見た二人は肩を震わせ
それを真剣に見つめている
(;'A`)「……ぁ…」
川; - )「………」
- 17
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:34:03.79 ID:2gpNeKsc0
( ゚∀゚)「なんつーか…こっちで勝手にやっちまって、悪いな」
川; - )「…ひっく……」
(メ'A`)「……いえ、ありがとうございます」
二人ははただ立ち尽くしている
( ´ω`)「……」
ドクオの手は震えている
見れば…拳を強く、握り締めていた
どんな思いでそうしているんだろう…
僕には到底分からない
僕の知らない所、知らない時間
悲しいのか、悔しいのか…それすらも分からない
僕等は一言も発しなかった
- 20
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:39:49.53 ID:2gpNeKsc0
言葉が見つからない
僕には…何も言えない…何も出来ない
………悔しかった
どれくらいそうしていただろうか
呟くように、囁くように、自分に言い聞かせるように
彼の声がそっと風に乗った
「ギコさん…フッサールさん………俺も…誓います」
- 21
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:40:50.26 ID:2gpNeKsc0
………。
ζ(゚−゚*ζ「こことも…お別れかぁ…」
/ ,' 3 「…寂しいか?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん…でもしょうがないよ
それで、今度はどこに行くの?」
/ ,' 3 「そうじゃのぅ…田舎も飽きてきたし
そろそろ都会の方にも行って見るとするかの?」
ζ(゚Δ゚*ζ「都会!? もしかしてDEN王国!?」
/ ,' 3 「うむ」
ζ(゚Δ゚*ζ「やったぁ!私、一度行って見たかったの!」
( ゚∀゚)「へぇ…DEN王国か…確かあそこには…」
- 22
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:42:18.16 ID:2gpNeKsc0
何だか3人で盛り上がっている
…いや、無理に盛り上げてくれてるんだ
僕は何となくそう思って、会話に加わっていった
(;^ω^)「でんおうこく…ですかお?」
ζ(゚ー゚*ζ「はい、ブーン様!」
(メ'A`)「でん王国…クーは知ってるの?」
川 ゚ -゚) 「いや…私は正直、外の国の事とかは全く知らないんだ…」
(メ'A`)「そっか…」
( ^ω^)「で…どんな所なんだお?」
ζ(゚ー゚*ζ「DEN王国は…この世界で一番技術開発が進んでいる国です
なんでも、噂では生活のほとんがが接続珠で行われていて
それはもう住み心地抜群なんだそうですよ」
- 23
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:44:54.24 ID:2gpNeKsc0
(;^ω^)「……せつぞくしゅ?」
/ ,' 3 「…接続の力は遺伝する事が出来る、と言ったのを覚えておるか?」
(;´ω`)「えーと…なんとか…」
/ ,' 3 「その力を遺伝させ、人に代わり火、水、雷を操る…それが珠じゃ」
(;´・ω・`) 「そんな事ができるんですか?」
/ ,' 3 「うむ…じゃが何でもいい訳ではない
ただの石ころに遺伝させたところでそれはただの石ころでしか無いからの」
(´・ω・`) 「その珠って物なら…それが出来ると?」
/ ,' 3 「…今を去ること10年前…一人の天才と呼ばれた科学者が作り出した
串と呼ばれる物質、それが可能にした…正に自然と科学の結晶じゃよ」
(;^ω^)「天才科学者…」
(´・ω・`) 「串…ですか?」
/ ,' 3 「うむ、そしてその串に遺伝させた物を珠と呼ぶわけじゃ」
- 24
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:50:24.49 ID:2gpNeKsc0
ζ(゚ー゚*ζ「その珠の誕生で…この世界は一気に発展したの」
(´・ω・`) 「というと?」
ζ(゚ー゚*ζ「例えば…生活水準が上がった事かな」
ζ(゚ー゚*ζ「水に、火に電気…人が生活する上で必要な物はそれが補ってくれる」
( ^ω^)「それは凄いお…」
ζ(゚ー゚*ζ「はい…でも一つ問題があります」
(;^ω^)「問題?」
ζ(゚ー゚*ζ「当然…接続を遺伝させる訳ですから…
元は誰かのアクセス権が必要になります」
ζ(゚ー゚*ζ「だから自分の国を発展させればさせるほど…接続者の数は減るわけです」
(´・ω・`) 「なるほど…国としての発展か、単純な力か…二択なんだね」
ζ(゚−゚*ζ「つまり…その……」
- 25
名前:鮨 :2007/01/31(水) 19:58:08.26 ID:2gpNeKsc0
( ^ω^)「?」
彼女は言い辛そうに、横をちらりと見た
(メ'A`)「…だから、接続者の数が必要で…VIPは狙われた」
ζ(゚−゚;ζ「…はい」
(メ'A`)「そっか…」
( ゚∀゚)「……それでな、DEN王国はすべての接続を珠に回していて
今じゃ相当な発展っぷりだそうだ」
(´・ω・`) 「…接続を全て? そんな事をしたら…簡単に攻め込まれるんじゃ?」
ζ(゚ー゚*ζ「いえ、あそこはある協定に守られていますから」
(´・ω・`) 「というと?」
ζ(゚ー゚*ζ「技術提供です、必要な物を依頼されればそれを渡す代わりに
DEN王国への不可侵の条約…」
ζ(゚ー゚*ζ「と言っても…今やどこの国もDEN王国のおかげで成り立ってますから
あの国を敵に回すという事はこの世界全てを敵にするのと同意なんです」
(´・ω・`) 「へぇ…凄いね…」
ζ(゚ー゚*ζ「だからあの国は今この世界で最も平和な国なんですよ」
- 26
名前:鮨 :2007/01/31(水) 20:07:13.33 ID:2gpNeKsc0
( ^ω^)「…何だか…ワクテカしてきたお」
(´・ω・`) 「うん、僕も見てみたいな…どんな所なんだろ」
ζ(゚ー゚*ζ「ですよね! 私も聞いた事しかないんですけど、後は…」
/ ,' 3 「さて…お主等、話の続きはここを離れてからじゃ」
( ゚∀゚)「…だな、よっしゃ…目的地も決まったし…それじゃ」
( ゚∀゚)「行くぜ!!目指すはDEN王国だ!!!」
(*^ω^)(*´・ω・`) 「おーーっ!」ζ(゚Δ゚*ζ
- 27
名前:鮨 :2007/01/31(水) 20:13:20.99 ID:2gpNeKsc0
(メ'∀`)「……はは」
川 ゚ -゚)「……」
(メ'A`)「……大丈夫?」
川 ゚ー゚)「…ああ、私はお前についていくよ…」
(メ'A`)「……」
(メ'A`)「…うん」
(´・ω・`) 「………」
( ^ω^)「お?」
また…ショボが二人を見てる
(;^ω^)「ショボ…一体どうしたんだお?」
(´・ω・`) 「……いや、何かさ…変だな、と思って」
- 28
名前:鮨 :2007/01/31(水) 20:20:36.06 ID:2gpNeKsc0
(;^ω^)「変? 変って…何がだお?」
(´・ω・`) 「彼女…クー、だっけ…何ていうか…」
言いかけて、ショボは再び黙り込んだ
少し…間をおいて僕に向き直す
(´・ω・`) 「いや…やっぱり何でもないよ」
(;^ω^)「そう…かお?」
( ゚∀゚)「おーい! 置いてっちまうぞー」
(´・ω・`) 「だってさ、行こうブーン」
( ^ω^)「お、ドクオー!! 出発するお!!」
(メ'A`)「おー!分かったー」
(メ'A`)「じゃあ行こう、クー」
川 ゚ー゚)「…ああ」
- 29
名前:鮨 :2007/01/31(水) 20:38:42.04 ID:2gpNeKsc0
- ( ^ω^)「…」
最後に、二人はもう一度振り返った
…お別れでもしているのだろうか
そして、やがて二人は手を繋ぎ歩き始める
僕は…何だかそれを見ているだけで幸せな気分になれた
( ^ω^)(ショボは何か変とか言ってたけど
あんなに仲良さそうだし、きっと何も問題ないお…)
(何も…)
こうして僕等は山道を進み始めた
(;´ω`)(にしても…)
( ゚∀゚)「〜♪」
前を行くジョルジュさんの姿は、巨大な箱に隠され最早足しか見えていない
(;´ω`)「…そういえば」
ただ頼もしく感じているだけで、あまり深く考えなかったけど…
この人…何者なんだろう……
- 33
名前:鮨 :2007/01/31(水) 20:55:54.95 ID:2gpNeKsc0
………。
進み始めて…もう5時間ほどだろうか
最初の山を下りて、二つ目の山も下り始め
…今は中腹辺りだろうか
よく…坂道は上りより下りの方が大変だというけど
僕はそれをこの身を以って体感した
踏まれ、固まっていない上に段差だらけの柔らかな地面
木の根や石やら、障害物だらけの道なき道
…上りの頃はそれらがいい足場になってくれた
だけど下りはまるで別物だった
ただでさえ加速がつく下り道
踏ん張りが利かない地面に
ただただ邪魔な障害物
足にかかる負担は半端じゃない
日が暮れ始めた頃にはもう僕はへとへとになっていた
- 34
名前:鮨 :2007/01/31(水) 21:03:28.08 ID:2gpNeKsc0
(;´ω`)「…ちょ…そろそろ僕…駄目だお」
(;´・ω・`)「…僕も…限界…」
( ゚∀゚)「あー…がんばれ!
どうにか日が暮れる前にには山を下りておきたいからな」
/ ,' 3 「それには同意するが…そろそろ休憩じゃ」
( ゚∀゚)「ん、そうか?」
/ ,' 3 「たわけめ…お前は馬鹿だから平気じゃろうが…見てみい」
ζ(゚Δ゚;ζ「………」
(メ'A`)「はぁ…はぁ…」
川;゚ -゚) 「……ふー…」
(;゚∀゚)「…あらら」
- 35
名前:鮨 :2007/01/31(水) 21:10:07.07 ID:2gpNeKsc0
(;´ω`)「お…」
見れば、ジョルジュさん以外は皆一様に息を切らし
明らかに疲れきっていた
( ゚∀゚)「…まあいいか、んじゃ休もう」
全員その言葉に深く溜息を吐き、その場でへたり込んだ
…特に会話も無く、ただ独り言のように「疲れたー」
なんて声が聞こえる
(;´ω`)「ふぅ…」
足が痛い、運動不足なつもりは無かったんだけどなぁ…
( ゚∀゚)「ほらよ」
(;´ω`)「お…?
ありがとうございます…」
俯く僕に降りかかる声
顔を上げるとそこには僕にコップを差し出すジョルジュさんが居た
僕はそれを受け取り、礼をした
- 37
名前:鮨 :2007/01/31(水) 22:48:17.11 ID:vOGWJEgM0
大き目のコップには溢れそうなくらい水が入っていた
僕はそれを一気に飲み干す
(;´ω`)「……助かります…」
( ゚∀゚)「堅苦しいのはよせって、ありがとよ!とかでいいんだぜ?」
( ´ω`)「ありがとう…ですお」
( ゚∀゚)「はっ、なんだそりゃ……まあいいか」
そう言い、僕の横に腰掛けた
( ゚∀゚)「どした? もう限界か?」
からかう様に話す
…心配してくれてるのかどうなのか、よく分からない
( `ω´)「ま、まだまだ大丈夫だお!」
けど弱音を吐いても仕方ない、僕は精一杯強がった
- 38
名前:鮨 :2007/01/31(水) 22:49:41.22 ID:vOGWJEgM0
( ゚∀゚)「そうか…まあまだ日が落ちるまで時間もあるし
ゆっくり休んでろ」
(*´ω`)「…ありがとう」
( ゚∀゚)「おう」
ジョルジュさんは僕の返答に満足したのか
嬉しそうに笑った
( ´ω`)「そういえばジョルジュさん…」
( ゚∀゚)「なんだ?」
( ´ω`)「何でそんなに強いんだお?」
(;゚∀゚)「はぁ?」
(;´ω`)「いや…えーと、今はあんな重い物を軽々と持ってるし
山の中で変な人達に襲われた時は簡単に勝っちゃうし…」
( ゚∀゚)「ああ、そういうことか…」
- 40
名前:鮨 :2007/01/31(水) 22:53:01.13 ID:vOGWJEgM0
( ゚∀゚)「…お前、神具ってのは知ってるか?」
( ´ω`)「いえ…」
( ゚∀゚)「…じいさん達の祖先とやらがかなり昔にこの世界に接続させたっていう
まあ、言うなれば特殊な力を秘めた武器の事だ」
( ´ω`)「あ…そういえばそんな話を聞いたような」
(´・ω・`) 「…何だか興味深い話をしてるね」
( ゚∀゚)「お、じゃあ休みがてら教えてやるか」
(´・ω・`) 「よろしく」
( ゚∀゚)「おうよ、んでその神具ってのを俺も持っててな」
( ´ω`)「もしかして…あのハンマーみたいな」
( ゚∀゚)「そう、あれだ」
(´・ω・`) 「確か…それの使い手の事を管理者って言うんですよね」
( ゚∀゚)「その通り、俺が持ってるあれはミョツルニル…破砕の鎚とも呼ばれてるな」
- 41
名前:鮨 :2007/01/31(水) 22:56:06.05 ID:vOGWJEgM0
(´・ω・`) 「ミョツルニル…」
( ゚∀゚)「そしてこの布だ」
見ると、ジョルジュさんの腕には白い布が巻かれている
(´・ω・`) 「…?」
( ゚∀゚)「こいつはメギンギョルズ…」
(´・ω・`) 「……力を増幅させる神具…ですか」
(;゚∀゚)「お? よく知ってるな?」
(´・ω・`) 「そしてハンマーミョルニル
…その二つは雷神トールが持っていたという物ですね」
(;゚∀゚)「な、なんだなんだ? 何でそんな事まで知ってるんだお前」
- 42
名前:鮨 :2007/01/31(水) 22:56:41.73 ID:vOGWJEgM0
(´・ω・`) 「ついでに言うと災いの杖の事も知ってますよ
ねえ? ブーン」
( ´ω`)「お…まあ聞いた事くらいならあるお」
(;゚∀゚)「……どういうこった?」
(´・ω・`) 「神具について…確か文献に載っていた、と言いましたね?」
( ゚∀゚)「ああ、そうだ…なんとか神話だか何だかって本だったかな…」
(´・ω・`) 「北欧神話……それは僕達の居た世界で
お話のみが残る伝説みたいなものです」
(;゚∀゚)「んな…」
(´・ω・`) 「僕は結構そういう本が好きで、昔色々読んでたからよく知ってる
…だから正直その名前が出た時は驚きましたよ」
( ´ω`)「僕は…ゲームとかで見た事あるくらいだお」
(;゚∀゚)「………!!」
- 43
名前:鮨 :2007/01/31(水) 23:01:58.59 ID:vOGWJEgM0
(´・ω・`) 「一つ…聞きたい事があるんですけど」
(;゚∀゚)「…なんだ?」
(´・ω・`) 「今までの話から察するに…僕等はこの世界に接続された訳ですよね?」
( ゚∀゚)「そうだ…じじいからデレの奴に次元接続は受け継がれ
先日それを行った時、お前らが現れた…」
(´・ω・`) 「僕等が帰るにはどうすればいいんですか?」
( ゚∀゚)「それは…接続を解除すれば…お前らは元に戻るはずだ」
(´・ω・`) 「だよね、ドクオの話通りならそうだろうね」
(´・ω・`) 「んでこれが本題なんだけど…
この世界に残る方法はあるんですか?」
(;゚∀゚)(……こいつ…!)
(;´ω`)「ちょ!ショボ…落ち着くお…僕には何を言ってるのかさっぱり」
(;´・ω・`) 「ごめんブーン、ちょっと黙ってて」
(;゚∀゚)「お前…何者だ…どこまで気付いてる?」
(´・ω・`) 「だいたいは…それで、どうなんです?
- 45
名前:鮨 :2007/01/31(水) 23:07:11.00 ID:vOGWJEgM0
( ゚∀゚)「…ある」
(´・ω・`) 「ですよね…」
(;´ω`)「…」
(メ'A`)「どういう事だ? ショボン」
(;´ω`)「お?」
(´・ω・`) 「うん、ブーンが最初気絶したのを思い出してさ…」
何だかよく分からない話にドクオが加わってきた
…どうしよう、もしかして分かってないのは僕だけなんだろうか…
(´・ω・`) 「僕等が今ここに居るのは接続だと言った、そして解除すれば戻るとも
そしてブーンは以前、接続というのをしっ放しで倒れ
気を失うことで解除した……という事は、だ」
(メ'A`)「まさか、これは接続じゃ……ない?」
(;゚∀゚)「……はは」
/ ,' 3 「…ふむ……まあ別に隠している訳じゃなかったんじゃがの…」
(´・ω・`) 「…接続というより…」
- 46
名前:鮨 :2007/01/31(水) 23:09:31.69 ID:vOGWJEgM0
/ ,' 3 「そういう事じゃ…次元接続という物は、2種類ある
接続させ、この世界に召喚させる事と…保存じゃ」
(メ'A`)「保存…」
/ ,' 3 「お主等は今、この世界に一時的な存在として保存され
今こうしている間にも元の世界から情報を受けていく
故に…今ならばまだ元の世界との干渉が残り…解除すれば戻れる」
/ ,' 3 「じゃが…全ての受信を終え、それが完全に保存された時」
(´・ω・`) 「…僕等は二度と元の世界に帰れない…と」
(;゚ω゚)「な、なんですと!?」
(´・ω・`) 「その期間は…どれくらいなんです?」
/ ,' 3 「…一年じゃ」
- 49
名前:鮨 :2007/01/31(水) 23:19:16.81 ID:vOGWJEgM0
(´・ω・`) 「そうですか…なるほど」
(;゚ω゚)「え、ちょ、帰れないって!?」
/ ,' 3 「…それで…どうする? 今すぐ帰せ、という事か?」
(´・ω・`) 「いえ、確認です…時間制限があるのかどうか、気になってたんで」
(;´ω`)(まーた僕の存在はスルーかお…)
(メ'A`)「…」
川;゚ -゚) 「…」
(´・ω・`) 「ちなみに…一年過ぎるとどうなるんです?」
/ ,' 3 「…事実上、お主の世界から全ての情報がこちらへと来る事になる
つまり…お主等の存在、その証拠、全てが無かった事になる」
(´・ω・`) 「…やっぱり、そうですか…」
(;゚∀゚)「…とんでもねえ奴だな…お前も…」
(´・ω・`) 「いえいえ」
- 50
名前:鮨 :2007/01/31(水) 23:20:28.51 ID:vOGWJEgM0
(´・ω・`) 「あと…思ったんだけど…もしかしてこの世界にある神具っていうのは
元は僕達の世界からこの世界に来た物なんじゃないかな?」
(メ'A`)「…俺達の世界に元々あった物が、こっちの世界に来た…
だから、俺達の世界には伝説としてのみ残っている…か?」
(´・ω・`) 「うん、まあ可能性の一つだけど…
いくら無かった事にできると言っても…人一人の存在と
そんな神具なんてとんでもない物とじゃ違うから」
(´・ω・`) 「…もしかしたら
全ては消えず残った情報が話として僕等の世界にあるのかもね」
(メ'A`)「…それが本当なら……とんでもない事だな」
(´・ω・`) 「だね…」
- 2
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:20:59.87 ID:vV2Xdile0
(;^ω^)「ちょ、ちょっと待つお!」
(´・ω・`) 「?」
(;´ω`)「帰れないって、二人はそれでいいのかお?」
(´・ω・`) 「別に帰れないとは言ってないよ?
ただ一年過ぎたら帰れないってだけで」
(;´ω`)「それはそうだけど」
(メ'A`)「ブーンは…帰りたいか?」
( ´ω`)「…昨日から家に帰ってないんだお
カーチャン達がきっと今頃心配してるお…」
(メ'A`)「…それなら、多分大丈夫だ」
(;´ω`)「何でだお?」
(メ'A`)「俺が前にこっちに来た時は元の世界の時間は進んでなかったからさ」
(´・ω・`) 「それに一年過ぎなければいいんだから、別にいいじゃないか」
( ´ω`)「……」
- 3
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:21:17.93 ID:vV2Xdile0
(メ'A`)「それと…俺はもう、帰らない」
(;´ω`)「…はい?」
(メ'A`)「もう逃げない…この世界で、守りたいものがあるんだ」
さらりと問題発言
(;´ω`)「そんな…本気かお?」
(メ'A`)「ああ、だから二人は帰りたいなら…その、いいんだぞ?」
ζ(゚ー゚;ζ「…」
( ゚∀゚)「…」
/ ,' 3 「…」
(´・ω・`) 「僕は付き合うよ」
(メ'A`)「…いいのか?」
- 4
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:21:46.38 ID:vV2Xdile0
(´・ω・`) 「うん、何だか面白そうだしね…それにまだ時間もあるし
焦って今帰る必要も無いさ」
(;´ω`)(ショボまで…)
(メ'A`)「ブーンは…どうだ?」
僕は…
( ´ω`)「…じゃあ、とりあえずは…僕も付き合うお」
問題の先送りを選んだ
というかこの状況で僕一人帰りたいとか言い辛いってレベルじゃない
(メ'A`)「それで…ジョルジュさん」
( ゚∀゚)「おう、何だ?」
(メ'A`)「あの剣…いえ災いの杖でしたっけ、あれ持ってますか?」
( ゚∀゚)「……ああ、あるぜ」
(メ'A`)「貸してください、あれは…俺が持ちたいんです」
(;゚∀゚)「おいおい…駄目に決まってるだろ、お前あれがどういう物か分かってないのか?」
- 5
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:22:10.02 ID:vV2Xdile0
(メ'A`)「お願いします…俺が守りたいのは、ギコさん達との誓いだから
…だからあの剣じゃないと駄目なんです」
( ゚∀゚)「…」
(メ'A`)「俺は強くなりたい、もう二度と…失わせない為に」
( ゚∀゚)「………」
ζ(゚Δ゚;ζ「駄目よ…だってあなた
あの剣を使ったせいで死ぬ所だったのに…」
(メ'A`)「それでも、お願いします…必ず使いこなしてみせるから…」
ζ(゚Δ゚;ζ「…でも」
( ゚∀゚)「そうか…良く言ったぞ」
ζ(゚Δ゚;ζ「…お兄ちゃん?」
( ゚∀゚)「デレ…お前には分からないかもしれないがな
男にはどうしても守りたい物がある時、力が必要なんだ」
- 6
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:22:33.12 ID:vV2Xdile0
( ゚∀゚)「そう、それでこそ男だ! 分かるぜドクオ!」
(メ'A`)「ジョルジュさん…」
( ゚∀゚)「分かった、あの剣はお前に預ける!
見事使いこなし! 守ってやるんだ、お前の手で!!」
(メ'A`)「はい!」
そうしてお互いに手を出し、力強く握り合った
猛る荒波を背景に二人は視線を交差する
ζ(゚Δ゚;ζ「いやいやいや!」
ζ(゚Δ゚;ζ「大体使いこなすって…どうする気なの?」
(;'A`)「それは…その」
( ゚∀゚)「じゃあ…特訓でもすっか?」
ζ(゚Δ゚;ζ「特訓…?」
( ゚∀゚)「鍛えて鍛えて鍛えまくって心身ともに強くなれば何とかなるって」
ζ(゚Δ゚;ζ「そういう問題じゃないでしょ…
- 7
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:22:51.93 ID:vV2Xdile0
( ゚∀゚)「どうだ? ドクオ、やるか?」
(メ'A`)「お願いします!」
( ゚∀゚)「よし、いい返事だ!
それでこそ俺の見込んだ男!」
ζ(゚Δ゚ζ(駄目だこいつら…早く何とかしないと…)
ζ(゚Δ゚;ζ「おじい様…いいんですか?」
/ ,' 3 「うむ、構わんよ…ワシも、一縷の望みに賭けてみたいからの」
ζ(゚−゚;ζ「そんな…」
/ ,' 3 「ドクオ…あやつは一度災杖を使ったにも関わらず無傷じゃった経緯がある
もしかしたら本当に使いこなせるかもしれんぞ?」
ζ(゚−゚*ζ「そう…でしょうか」
/ ,' 3 「流石にあの馬鹿もそこまで考え無しに言っている訳でもあるまいて
まあ、しばらくは任せて平気じゃろ」
/ ,' 3 (そして、本当に使いこなせるようになってくれれば…今後に大いに役立つだろう)
- 8
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:23:14.85 ID:vV2Xdile0
………。
次の日
(;`ω´)「おおおお!!」
(;´・ω・`)「…く」
(;'A`)「くそ…また負けた…」
( ゚∀゚)「おらー! 休むなー!!」
(;´ω`)(まだやるのかお…)
今、僕等は見果てぬ先まで続く荒野を歩いている
…いや走っていた
- 9
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:23:33.84 ID:vV2Xdile0
あれから、山を下り終えた頃には辺りは真っ暗になっていて
僕等はその辺で休む事になった
固い大地に腰を下ろし、火を焚く
その火を囲むように円陣を組み布団を被る
やはり皆疲れていたんだろう、横になるとすぐに静かになった
こうして…僕は初めて野宿という物を体験した
暗い中をオレンジの淡い光が僕等を照らし
静寂の中には唯一燃える木の弾ける音が響く
どこか物悲しい、けれど懐かしいような気分にさせる光景
ふと見ればジョルジュさんが細い枝を何本か火に投げ入れ、一際強くはじける音がした
目を閉じる
するとすぐにまどろみがやってきて、僕は眠りの中に落ちていった
………。
- 10
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:24:05.31 ID:vV2Xdile0
…ふと気付く
まぶた越しに感じる眩しさ、周囲はいつの間にか光に包まれていた
( ´ω`)「…ん…朝かお…」
仰向けのまま見上げる大空、それは山の向こうまで青く澄みきっていく
それに誘われるように僕は起き上がった
(;´ω`)「いたた…」
流石に固い上で寝たせいか、背中が少し痛む
以外にも寝覚めはすっきりとした物で思考はいやにすっきりしている
( ^ω^)「…お? ドクオ達が居ない…」
見下ろせば横になっているのはショボ、デレ…さん、新巻さんだけだった
(うω・`) 「…おはよう」
( ^ω^)「お、おいすー」
目を覚ましたショボは僕に挨拶すると辺りを見回した
- 11
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:24:28.09 ID:vV2Xdile0
(´・ω・`) 「…ドクオは?」
( ^ω^)「僕もさっき起きたばっかだから分からないお…トイレかな?」
(´・ω・`) 「んー……居た」
( ^ω^)「お?」
(´・ω・`) 「ほら、あそこ」
指差す方向を見る、そこには小さな人影が二つ
( ^ω^)「本当だ、何やってるんだお?」
(´・ω・`) 「さあ…? 行ってみようか」
……。
( ゚∀゚)「お、起きたか」
( ^ω^)「おいすー」
(´・ω・`) 「おはようございます……どうしたの?」
(;'A`)「……おはよ」
- 12
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:24:48.74 ID:vV2Xdile0
見るとドクオが息を切らし、その場にへたり込んていた
( ゚∀゚)「ああ、体力づくりだ」
(´・ω・`) 「ああ、昨日言ってた特訓ですか」
( ゚∀゚)「そういう事、どうだ? お前等も参加するか?」
(´・ω・`) 「うん…面白そうだし、混ざろうか?」
(;^ω^)「…」
(´・ω・`) 「よし決まり、じゃお願いします」
(;´ω`)(せめて一言くらい言わせてくれお…)
とそんなこんなで特訓とやらに参加する事になった
それで何をするのかと思えば…
( ゚∀゚)「んじゃダッシュ後100本追加な」
(;'A`)「は…はい…」
- 13
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:25:13.00 ID:vV2Xdile0
(;^ω^)「…お?」
(;´・ω・`)「…え?」
( ゚∀゚)「何呆けてんだ、走れ、本気で、死ぬまで!」
(;´・ω・`)「…もしかしてドクオ…さっきからずっと走ってるの?」
ドクオは喋る気力も無いのか、ただ静かに頷いた
( ゚∀゚)「いいか! どんな技術、力よりもまずは体力と根性だ!
ほら行け!!」
(;´ω`)「ひぇぇ…」
………。
そんなこんなで…かれこれ一時間ほど走り続ける羽目になった
( ゚∀゚)「よし…まあ最初はこんなもんだろ」
(;´ω`)(や…やっと……終わった…)
3人して盛大に倒れ込む
もう口を開く事も煩わしい
- 14
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:25:30.90 ID:vV2Xdile0
川;゚ -゚)「大丈夫か…?」
(;'A`)「……ウn」
ζ(゚ー゚*ζ「お疲れ様です、お水をどうぞー」
デレ…さんは二人にコップを渡すと、俯き加減に僕に歩み寄ってきた
ζ(゚ー゚*ζ「はい…ブーン様…」
(;´ω`)「あ……ありがとう…」
ζ(゚ー゚*ζ「いえ…そんな……あっ…」
そうして受け取ろうとした僕の指が、彼女の手にそっと触れる
(;´ω`)「…えーと…?」
ζ('ー`*ζ「………………………」
呆けた様な表情で僕の目を見つめ続けるデレ…さん
…一体何なんだろう、僕は何かしたんだろうか、正直怖い、恐ろしい
- 15
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:25:56.17 ID:vV2Xdile0
(;´ω`)「デレ…どうしたんだお?」
ζ('ー`*ζ「頑張ってる男の人って…格好いいと思います…」
(;´ω`)「そ…そうですNE…」
ζ('ー`*ζ「はい…」
( ゚∀゚)「おーし、それじゃあ出発するぞー」
その時、ジョルジュさんの声が響く
(;^ω^)「り…了解だおー!」
まるで助け舟だ、僕は手を上げてそれに応えた
- 17
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:26:24.40 ID:vV2Xdile0
ξ♯゚听)ξ「…ちっ」
(゚ω゚;)「!?」
ζ(゚ー゚*ζ「…?」
(;'A`)「え゛…もう?」
(;´・ω・`)「もうちょっと休ませてくれても…」
( ゚∀゚)「バーロー、これも特訓だ!」
(;'A`)(;´・ω・`)(鬼だ…)
- 18
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:26:42.27 ID:vV2Xdile0
…こうして、僕等は重い体を引きずる様に歩き始めた
DEN王国とやらに着く前に死ぬんじゃないか?
そんな疑惑を胸に秘めながら…
(;´ω`)(やっぱり帰った方がいい気がしてきたお…)
- 20
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:27:15.28 ID:vV2Xdile0
【次回予告】ミゾレフルーソラニーーー
- 21
名前:鮨 ◆6Ugj38o7Xg
:2007/02/11(日) 23:28:10.96 ID:vV2Xdile0
ミ,,゚Д゚彡『鬼教官ジョルジュの元、特訓を始めたブーン達』
(;´ω`)(僕は殺されるかもしれない…)
ミ,,゚Д゚彡『DEN王国への向かう旅路の中で彼等は一人の女性と知り合う』
从 ゚∀从「俺か? 俺は……ハインだ、ハインリッヒ」
ミ,,゚Д゚彡『果たして彼女の正体は?』
ミ,,゚Д゚彡『次回!!異世界でもう一度 第6会 「到着!DEN王国」』
ミ,,゚Д゚彡『読んでくれなきゃ…泣いちゃうぜ!!』
つづく、、、I
戻る