4 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 00:48:12.79 ID:4nhoZVK60

(*゚ー゚)「ほーら、この紫のボタンを押すと…」

ミ*゚∀゚彡「コタエハキイテナイ!!」


二人は何か光るベルトで遊んでいる
俺は、非常に混ざりたいと思いながらそれを眺めていた


ミ,*´Д`彡「…なんかいいなぁ」

(,,゚Д゚)「おい変質者」

ミ ,;゚Д彡「…」

(♯,゚Д゚)「ガッシ!ボカ!」

ミ,;Д;彡「いたい!いたい!」

(,,゚Д゚)「ざーとらしく目そらすな」

ミ,,;Д;彡「誰が変質者!?」

(,,゚Д゚)「はいはい、それよりお前…」

ミ,;゚Д゚彡(うわぁ…自分で言ってきておいてこのスルーっぷり)

(,,゚Д゚)「いつまでとぼけてんだ?」
6 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 00:49:55.59 ID:4nhoZVK60
ミ,,゚Д゚彡「…何いってんのさ?」

(,,-Д-)「いい加減現実を見ろ、ここに来たって事は、あの子はも」
ミ,,゚Д゚彡「なんのことやらわかりかねますね」

そう言う俺に、ギコは目線を離れた場所で遊ぶ二人へ向け、少しの間を置いて呟くように言った

(,,゚Д゚)「……そうかい」


そう。

俺は何も気付いていない
気付けば、そう自分に言い聞かせていた

だって、認めたら…全てが消えてしまいそうな気がして

ただ、怖かったんだ。



ミ,;゚Д゚彡「…あれ?そういえばこの部分って【あらすじ】じゃなかったっけ?」


ミ,,゚Д゚彡「えーと、たしかグングニールとか出てきて、クーちゃんが巣立ちの時を迎えたような感じだったきがします」


ミ*゚∀゚彡「カイシ!」


7 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 00:51:43.94 ID:4nhoZVK60

           【 第19会 「願う日々、明日の自分」 】





( ゚∀゚)「なんかこっちも大変だったみてーだな…」

(;^ω^)「大変ってレベルじゃなかったお」


ドクオ達が戻ってきてから翌日
僕等は広間に集まり会議のような物を開く事になった

( ゚∀゚)「にしても…」

( ^ω^)「お?」

  _
( ゚∀゚)「お、じゃねえよ! ったく、やるじゃねえか、一人で管理者を撃退しちまうなんてなぁ」


ジョルジュさんは薄ら笑いを浮かべながら近寄ると
僕の頭に手を載せるとわしゃわしゃと撫d

(li゚ω゚)「あぎゃ!?」

(;゚∀゚)「ん?」

8 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 00:52:22.14 ID:4nhoZVK60

((; ω )))「……………」


ζ(゚Δ゚;ζ「ブーン様!?」



僕の意識は、耳の奥に響いたビキッという異音と共に遠のいていった
ああ、ジョルジュさん、あなたとっても馬鹿力なのね


「オイ!シロメムイテルゾ!」


「キモ・・・」


「ブーンサマーーー!」




…………。



いや…まあ、そんな話は置いといて。
10 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 00:53:09.08 ID:4nhoZVK60

会議の内容としては今回、お互いの戦いの中で起きた事、知った事の情報交換だった。


ジョルジュさんが話したのは新たに現れた管理者について
その男はロマネスクと名乗り、以前に僕の目の前で奪われたあのグングニールを持ち
…よくわからないが、なんだか凄い事をやらかしてくれたらしいのだが…


どんな奴かと訪ねると…

 _,
( ゚∀゚)「むかつく野郎だ」

(;'A`)「えと…変な人だったよ」


こんな返答が返ってきた為

どうにも…いまいち迫力というか、脅威に感じ辛いのはどうしたものか…


('、`*川「それで…ブーンさんの方は」

(;^ω^)「え…」


そして、僕の方からは湖鏡の管理者についてだ
12 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 00:55:26.34 ID:4nhoZVK60

透明な剣、何も無い所から突然降って来た刃、神具の名は月鏡アロンダイト、等々


( ^ω^ω)「『とまあ、そんな所か…』」


知っている事を話してくれと言われ、てんぱりまくる僕に代わり、瀬川が言える限りの事を話してくれた
…ちなみに当然、僕の身体についての事は巧い事誤魔化しつつである。


('、`;川「…」

('A`)「アロンダイト…それが湖鏡の神具なんですか?」

('、`;川「月鏡…それが?」

( ゚∀゚)「ん? どうした?」

('、`;川「いえ、その名ははじめて聞いたので」

(;゚∀゚)「はじめてぇ? なんでだよ?」

('、`;川「…ツンが湖鏡の兵長だと言うのはお話しましたね?」

('A`)「それが…なんですか?」

13 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 00:57:12.81 ID:4nhoZVK60

('、`;川「私が知る限りでは、彼は管理者では無かった…と言うより
     湖鏡もこの国同様に神具を扱える者は居なかったはずです…
     …それが今回、急に現れたとすると」


( ゚∀゚)「んー、なんだ、つまりそいつが管理者になったのはつい最近で
     神具も湖鏡の物じゃないって可能性があるわけか」


('、`*川「そう、ですね…それとも、本当に極秘裏に何か事情があったのか…」



(;^ω^)(なんか、色々複雑みたいだNE…)

( ^^ω)(そうホマNE…)



いや、それにしても、自分の口から次々と難しい言葉が発せられるのは爽快というか
やはり解説役が居ると非常に便利だと実感した今日この頃。


(;^^ω)(解説役いうなホマ…)

( ^ω^)(頼りにしてるって事だお!)
15 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 00:58:18.56 ID:4nhoZVK60


(´・ω・`)「…」


( ^ω^)「…ん?」


他の皆が湖鏡の管理者についての話に夢中になっている最中
ふと気付くと、ショボだけが睨むように僕を見ていた


(;^ω^)「ぅ…な、なんだおショボ」

(´・ω・`)「別に」


(´・ω・`)「まあ、あれだよ、何話してるのかな、と思ってね」


(;^ω^)「…え?」

(   ω)(……っ)



………。



17 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:00:57.86 ID:4nhoZVK60
そうして、昼過ぎまで会議は続き、その後解散となった。


川;゚ -゚)「ふむ、そうだったのか」

从 ゚∀从「そうだぜ」

ζ(゚ー゚;ζ「…ハインさん、真面目な顔して適当な事言わないでくださいよ
      イングヴェイ・フルグスタンなんて地名ないですよ…」

川 ゚ -゚)「なんだ嘘か」

从;゚∀从「ちっ…」
从 ゚∀从「でもマンハッタンはあるだろ?」

ζ(゚ー゚;ζ「ありません…」

从;゚∀从「うっそだ!あるって!ぜったい!」

ζ(゚ー゚*ζ「ありませんのだ」

川 ゚ -゚)「マンハッタンはあるぞ」

ζ(゚Δ゚;ζ「え!?」

川 ゚ー゚)「嘘だよ」

「ちょw」
19 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:02:01.86 ID:4nhoZVK60

女性三人組みは、いつの間にそんなに仲良くなったのか
見れば楽しそうに談笑している。

そして、ジョルジュさんは荒巻さんと話があるとかで行ってしまい
ペニサスさんも巫女の二人に呼ばれ何処かへ消えた。


そんなわけで…



( ^ω^)「見事取り残されたわけだが」

(;´・ω・`)「変な言い方しないでよ…」

('A`)「でもまあ、ほら残り物には福があるっていうじゃん?」



僕らは特に何をするでもなく、神殿内をぶらついていた。



20 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:03:00.45 ID:4nhoZVK60

( ^ω^)「福…そういえば昔ふくふくふにゃーんって漫画を持ってたお」


('A`)「あ、それ知ってる、なんかこう……三毛猫のやつだろ?
   んで確か巻数のタイトルが、いの巻、ろの巻、はの巻とかになってた気がする…」


(;^ω^)「そうそう、そんな感じだお! やるなドクオ…
       じゃあ【ねこむし】って知ってるかお?」


('∀`)「ふっ…当然だ、芋虫にネコミミという、ヲタク文化の先取りをした作品だな」


(;´・ω・)「……芋虫…ネコミミ…」


(;^ω^)「なんと、流石にねこむしは知らないと思ったのに…
       ドクオの無駄知識振りにはいつも驚かされる」


(;´・ω・)「想像もつかないんだけど…」

23 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:04:47.52 ID:4nhoZVK60

('A`)「ショボンは知らないのか…ちなみにねこむしは芋虫を捕まえて揉むのが趣味だ」

(;´・ω・`)「……もむの?」

('A`)「ああ、もむ」

('A`)「あと口が悪い」

(;´・ω・`)(喋る!?)


( ^ω^)「でもやっぱり動物系の漫画では動物のお医者さんが不動のトップだと信じて病まない僕が居るお」

(´・ω・`)「ああ、それは知ってる、なんせきみr」
('∀`)「動物のお医者さん!俺は全巻持ってるぜ!!」

(*^ω^)「流石だおドクオ!」

('∀`)「小さいものはチョビと呼べってな!」

( ^ω^)「ひよちゃん欲しいお」

('∀`)「ドMwwwwww」

25 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:06:29.47 ID:4nhoZVK60

(´・ω・`)「ごめん、その流れ僕もう十回は聞いたよ」


(;^ω^)(;'A`)「あ、あれ…?」


(´・ω・`)「…でもなんか、久しぶりだね」

('A`)「え?」

(´・ω・`)「こうやって三人揃って馬鹿話するのが、さ」

(;'A`)「そうだな…そういえば」

( ^ω^)「…なんだかんだでずっと大変だったからNE…」


そうして沈黙が訪れた、けど決して悪い気はしない、そんな雰囲気
こんな時間が続けばいいと…僕は、いや僕等はきっとそう思ったいた。


けれど

28 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:08:11.33 ID:4nhoZVK60


(´・ω・`)「そうだね、ずいぶんと色々抱え込んでるみたいだしね」


ショボは、僕だけを見て、はっきりとそう言った。


(;^ω^)「…え」

('A`)「…」

(;^ω^)「そ、そんな事は…」

('A`)「そうだよな…無理矢理まきこまれて、戦うはめになってるんだもんな…」

(´・ω・`)「うん、それに近頃よくこそこそ内緒話してるみたいだしね」

('A`)「そういえばここに来る前の事、俺も聞いたよ…帰りたいんだよな、ブーンは」

(;^ω^)「へ」


抱え込んでる事、と言われギクリとしたけど
ああなるほど…そういう話か
31 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:10:05.30 ID:4nhoZVK60

正直もう諦めかけてるというか、それ以前にここの所いろいろありすぎてすっかり忘れていた…


( A )「でもごめん…俺、いま帰るわけにはいかないんだ」

(;^ω^)「あ、と…いーんだおドクオ、僕ももう覚悟決めた、腹くくったお」

('A`)「え…」


( ^ω^)「僕も付き合うお、ここまで来て帰ったって後味悪すぎだお」

( A )「…ごめん」

(´・ω・`)「…」


少なくとも二度と帰れないという期限の時までは。

心の中で密かにそう付け加えて言った言葉には
本当に申し訳無さそうな言葉が返ってきた。


32 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:11:34.56 ID:4nhoZVK60

(  ω )「…」


僕こそごめん、口には出さずに呟いた

二度と帰れなくてもいい、そういう思いは、今は確かにある
だけどやっぱり…何処かで、それでいいのか?と思ってしまうんだ…


そして、少しの間を置いて。


('A`)「今度はさ、ちゃんと言ってくれよ? 俺なんだって聞くから
   できる限り…なんだってするから、だからもう…勝手に居なくなったりしないで、な…?」

( ^ω^)「…把握、だお」


ドクオは心配そうに言って、答えると軽く笑みを浮かべた
…一つ、嘘をついているのが申し訳なく感じて、すこし息が詰まる

自分自身では、まだ今一つ自覚できない僕の死期が近づいているという事


(   ω)(もう限界だ、これ以上進化の力は使うな)


瀬川はそう言った。

33 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:13:10.82 ID:4nhoZVK60

けど、本当なんだろうか? 今現在、僕は元気そのものだし
体だってむしろ軽い、全然絶好調であるってくらいなのに…

そんな事を考えながら、ふと気付けばショボは変わらず真っ直ぐに僕を見ていて
目が合った瞬間、すぐに言葉を続けてきた。


(´・ω・`)「分かったって、ほんとに分かってる?」

(;^ω^)「いやいや、大丈夫、わかってるお」

(;^ω^)(な、なんなんだお…? なんでこんなに突っかかってk…)


まさかドクオの事で怒って…

…いや、待てよ?

そういえば、ショボはさっき何て言った?


……僕が、こそこそ、内緒話をしている?


(; ω )(え゛…っ)


34 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:14:23.66 ID:4nhoZVK60

思い当たる節は、一つしか無い
誰にも聞かれない筈、いや聞かれようがない、心の中の対話
それが…ばれてる…?


(´・ω・`)「…じゃあ話してごらんよ、いま隠してる事を全部」

(;^ω^)「な、なにを…」


そこへ更に追い討ちをかけるような事を言われ
思わず半歩あとずさってしまった

さすがにそんな様子から何か察したのか、ドクオも怪訝な表情を浮かべているのが視界に入った。


(´・ω・`)「何を、って…さっきドクオが言ったじゃない
      話してくれってさ、だから言いなよ」


(li^ω^)「ちょ…いや、べつになにも」


(´・ω・`)「なら質問するから答えてね」


石造りの静かな通路には、どちらの声もよく響いて…奇妙と言うか怖い

38 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:15:46.13 ID:4nhoZVK60

…なんだか、嫌な予感がする

これはいったい何処まで気付いているんだ?
僕はどうにか助けを呼ぶべく、目線は合わせたままに
手を腰に置くふりをしながら剣へと――


(´・ω・`)「だから内緒話はやめてってば」

(  ω )「!!」


向けた瞬間、ショボはそう言った。

僅かに触れた手が軽く跳ね上がり、離れた
脳内には微かに何か焦ったような風で語りかける声が聞こえたが、聞き取れなかった。


(´・ω・`)「それで、君のそのk」

('A`)「……ん?」


そして矢継ぎ早に何か言いかけた所で、何人分かの声が聞こえてきた。

41 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:17:10.28 ID:4nhoZVK60


「あ、あれじゃね?」

「おーい!そこの!」


見ればそこには男性が数人、おそらく兵士の人だろう


(li^ω^)「……お?」

(´・ω・`)「ん? 僕らのこと…?」

(;^ω^)(た、たすかったお…)


彼等はそのままこちらへ歩み寄り、前方を塞ぐように立ち並んだ
そして、その中でも一番長身で体格のいい人が先頭に立ち、僕等を見下ろしながら言った。

 _、_
( ,_ノ` )「DEN王からの使者とやらはおまえらだな?」


(;^ω^)(;'A`)(でかっ!!)

44 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:18:13.00 ID:4nhoZVK60

その一番体格のいい、いやむしろ筋肉、筋肉の塊みたいな人は
ずいと一歩踏み出し問いかけてきた。


(;'A`)「は、はいっ、そうです!」


ドクオは男の問いかけに焦った様子で答える
最初は天の助けに感じられた登場だったが、そのふいんきに絶望した
不穏な空気は一転どころか一回転して更に大きくなってしまったようです。

 _、_
( ,_ノ` )「そうか……」


男はそれだけ言うと、微かに唸るような声を上げながら僕等を睨みつけていたが
不意に僕を見ると思い立ったように口を開いた。

 _、_
( ,_ノ` )「ああ、そうだお前だお前」

(;^ω^)「え、あの、ぼ、僕…? なにか悪いことでもしましたk」
 _、_
( ,_ノ` )「あぁ? なに言ってんだ?」

(li^ω^)「いい、いえ…っ」

46 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:19:28.78 ID:4nhoZVK60

耐え切れず発言してみるも、静まり返った雰囲気に後押しされたその迫力はもう
怖いの一言以外に表現しようがないと思いました。

 _、_
( ,_ノ` )「おいおい…なんだよ? 言いたい事があるならはっきり言え」


<_プー゚)フ「…いや、どう見ても旦那がそんな凶悪面で脅すから脅えてんでしょ」


と、その後ろで様子を見ていた一人がそっぽ向きながら呟いた。

 _、_
( ,_ノ` )「エクスト…なんか言ったか?」


<_プー゚)フ「いーえ、ほらほら旦那、それよりあこの子ら困ってるじゃないっすか
       とっとと用件伝えましょうぜ、てかなんなら俺が代わりにっ」

 _、_
( ,_ノ` )「たく…好きにしろ」


<_プー゚)フ「ういっす、って事でまず自己紹介しとくよ! 自分等は日陽国戦兵、接続諜報部だ」

(;^ω^)「はあ…」

49 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:20:33.17 ID:4nhoZVK60

(´・ω・`)「接続諜報部…?」

<_プー゚)フ「おうよ、まあなんか大げさな名前だけど
       平たく言えば接続の力使って色々調べたりとか
       情報送ったりとか、そんな事してる連中さ」


<_プー゚)フ「そして俺はエクスト! んでこれが渋澤の旦那! あとは以下略!!」

 _、_
( ,_ノ` )「指さすな! つーかこれとか言うんじゃねえ!」


兵1「ちょwww俺ら略されたぞwwww」

兵2「てめえwwwww」

兵3「カービーの癖にwwwwwwww」

兵4「カービーワロスwwwwwwwww」


<_プД゚)フ「かカカ、カービーって言うなあーーー!!気にしてるのにいーーー!!!」


50 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:22:03.75 ID:4nhoZVK60

兵1「落ち着けカービー、クールに行こうぜ(コピー的な意味で)」


<_うД;)フ「あーーーッ!!また言ったあーーー!!」



(:^ω^)「な、なんぞこれ…」

(;'A`)「…」

(´・ω・`)「…」


さながら教師に呼び出しを喰らった学生の心境で居たが
なんだか明るい人の登場で少し空気が和らいだ

和らいだというかなんかもうカオス

僕らに残された道は、そんな様子をただ黙って見つめる事だけだった…。



<_プд゚)フ「はっ!!!」


52 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:23:31.44 ID:4nhoZVK60

<_プー゚)フ「すまない取り乱した、えーと、それで…君が太陽だね?」

(;^ω^)「お…あ、え? そ、そう、だお?」


と、先まで高い声を上げて子供のように叫んでいた男が声色を変えて言った
とつぜんの変化と質問の意味がすぐに理解できなかった事もあり
戸惑いながら返事をすると、次にドクオへと向きなおし、続けた。

<_プー゚)フ「んでこっちの彼が、破壊の」

(;'A`)「はい、一応…」


<_プー゚)フ「ふーむふむ、なるほどねぇ…まあ話には聞いてたけど…」


男はなにやらまじまじと僕等を見つめると
苦笑いとも取れそうな、どうにも複雑そうな表情で口淀む


(;^ω^)「?」

 _、_
( ,_ノ` )「まだガキじゃねえか…こんなのが管理者とはねぇ
     信じらんねえな、つーか信じたくもねーが」


53 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:24:31.60 ID:4nhoZVK60

<_プー゚)フ「旦那…そんなはっきり言っちゃ…」

 _、_
( ,_ノ` )「隠す事じゃねえだろ、どうせこの国の人間のほとんどはそう思ってんだからよ」

(li^ω^)「えと、それは…どういう」
 _、_
( ,_ノ` )「てめえは太陽の剣ってのがこの国にとってどういう物だかちゃんと理解してんのか?」


(; ω )「…ぇ? えーと…」
 _、_
( ,_ノ` )「…俺ぁよ、とりあえずつまらん奴の手に渡るのは我慢なんねーんだ…どうなんだ?」

(  ω )「…」

男が僕の目前に更に詰め寄り、ドスの聞いた低い声で言い放つ
僕は俯き、自分の内から湧き上がる感情について考えていた

この感じは、覚えがある…幾度かの戦いの中で感じたあの感覚

そう、敵意だ。

負けない、退けない、ここで逃げちゃいけない

何故かそう感じて。



54 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:25:23.50 ID:4nhoZVK60

(;'A`)「ぶ、ブーン…」

(;´・ω・)「…」

 _、_
( ,_ノ` )「どうした、なんか言い返すことさえできねーか?」

( `ω´)「…」


静かに顔を上げ、上から見下ろす視線に視線をぶつけた

互いに睨み合う状態になり

しん、とした不気味な静寂が場を包んでいく。

 _、_
( ,_ノ` )(…ほお)

( `ω´)「…」

<_プд゚)フ「はいはい!そこまでー」


と、言葉を遮るようにもう一人が声を張り上げ
にらみ合う隙間に割り込んできた

56 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:26:18.44 ID:4nhoZVK60

(;`ω´)「お?」

<_プー゚)フ「そうじゃないっしょ旦那」
 _、_
( ,_ノ` )「…ふん」

(;`ω´)「な、なんだってんだお…」


<_プд゚)フ「まあなんだ、お前が太陽の管理者を名乗る事がきにくわない奴も居るって話さ
       うちはただでさえ宗教じみた国政してやがりますからね」


(´・ω・`)「どういう意味ですか?」


ショボが一言訪ねると、彼は待ってましたと言わんばかりに目を輝かせた。


<_プー゚)フ「待ってました!」


というか実際言った。


57 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:27:41.94 ID:4nhoZVK60

<_プー゚)フ「あのなあのな、もう色々見てきたらわかるだろうけど、この国は王が居ない
       つまり他んとこと違って王政じゃないんよ、元々は太陽神を崇めた先祖が造った国でさ
       あー、うん宗教染みたってか宗教団体っつー方が分かりよいな」

 _、_
( ,_ノ` )「おい」


<_プー゚)フ「んでな、その太陽の剣なんだけど、それが特に信仰の対象になってんのよ
       まあ名前そのまんま冠してるから理由はいらないっしょ?」

 _、_
( ,_ノ` )「こらてめえで人を制止しといt」
<_プー゚)フ「けど結局は神具、武器である以上は飾って拝ませてるわけにもいかない…!
       だからある理由で蔵の奥に隠してあった。
       あ、ちなみに最初きっと日陽の剣って言われてたよね?言ってたろ?」


(´・ω・`)「そうでs」
<_プー゚)フ「そーそwそれわざと名前変えてたんよwwwwwww
       偽者、つーか代わりを最初から用意して、使うべきときに使える様に、ってね
       だから一般の人間は日陽の剣はまだちゃんと保管されていると思ってる
       まあオムオム詐欺みたいなもんだ」


(;´・ω・)「え?なにさg<_プー゚)フ「あ、ちなみにこれ超極秘事項だかんね、言ったら駄目な」

59 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:29:37.28 ID:4nhoZVK60

<_プー゚)フ「といっても、共に戦うかもしれない手前どうしても兵には知らせなきゃいけなかった
       だから最初 あ、あの湖鏡の連中と変な黒い剣の管理者が来た時な?
       反発ありまくりだったんだんよね、まあ今はツンを撃退して施設の人間守ったとかで少し落ち着いてるけど」


(;´・ω・)「え、じゃあもしばれたら…」


<_プー゚)フ「どーだろなー…今はさ、巫女様方がいるから割と対象が剣よりそっちなんだよね
       だから実際どうなるこうなる一概には言えないな」


(´・ω・`)「なるほど…」
 _、_
( ,_ノ` )「このおしゃべり馬鹿が…」

兵3「カービーって呼べばすぐ大人しくなると思いますよ?」

<_フД;)フ「だからカービーって言うなよう………」

 _、_
( ,_ノ` )「ほーんとだ」
62 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:31:24.66 ID:4nhoZVK60

(;'A`)「ショボン…つまりなんだって?」
(;^ω^)「……ショボ産業で」


(´・ω・`)「……きみらねぇ

      太陽の剣は宗教じみた日陽国の信仰の対象

      ブーンの手に渡った事は兵の人間しか知らない

      それをあまりよく思われていない だってさ」

(;^ω^)「…な、なるほど」

<_プー゚)フ「そう、だからちょっと確かめさせてほしいんだよね」

(;^ω^)「確かめる? 何を…」
 _、_
( ,_ノ` )「俺と戦え、そして管理者に相応しい器かどうかを見せてみろ」

(  ω )「…!」


………。


64 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:33:10.24 ID:4nhoZVK60

そして、僕はすぐにそれを受けた。

渋澤とか言う人はそんな返事に満足したのか、目を閉じ、唇の端を持ち上げ
明日の正午に訓練場に来い、とだけ言い残し去っていった。


(;'A`)「…っ…はぁー」


完全に彼らが見えなくなると、ドクオが安堵の息を漏らす


(li^ω^)「…はぁ」


僕も、もう色々いっぱいいっぱいだ
なんでこんな連続したプレッシャー地獄を味あわねばならないのか…


(´・ω・`)「……」

(;゚ω゚)(はっ!?)


そう思い、ふと見ればショボと目線が重なった


65 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:34:29.45 ID:4nhoZVK60

やばい!またくる!?

そう内心身構えつつ息を呑んでいると…


(´・ω・`)「君も相変わらずの呪われっぷりだね」


軽く笑いながら、そんな事を言った。


(li^ω^)「…はぁ…やっぱ呪いなのかお」


どうやら蒸し返すつもりはないらしい
僕は凹んだ素振りをしながら、今度こそ安堵の溜息を吐いた。



……。


時刻は夕暮れ前。


あれから、しばらく3人でぶらぶらした後
ショボはちょっと用事を思い出したとかで何処かへ行った

67 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:35:34.49 ID:4nhoZVK60

ドクオもそろそろクーさんの所へ戻ると行ってしまった

そうして、する事も無くなった僕は一人自室に戻る事にした


( ^ω^)「…さて、と」


ベッドに腰掛けると早々に剣を掴み、鞘から引き抜く

そして刃を床に突き立て、杖に見立てた。


( ^^ω)(………やれやれ、危なかったホマね、いろいろ)


すぐに頭には声が響き、頭の中で口を動かす。

もはや日課のような物になった、瀬川との会話
あんな事もあったので余計に気になっていた。


(;^ω^)(お……ほんとになんか散々だったお)

( ^^ω)(俺と戦え、か…面白そうホマホマ)

(li^ω^)(ぜんぜんだお…)


68 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:36:45.59 ID:4nhoZVK60


( ^^ω)(まあがんばれ、それより…だ)

( ^ω^)(ん?)

( ^^ω)(…ショボン、だったか?)

( ^ω^)(お? そうだお?)


( ^^ω)(さっきの色々わかってそうな態度…
       前から、いや昔からあんな感じなのか?)


(;^ω^)(え、うーん…まあやたら勘がいいというか
       鋭いと言うか…そういう部分はあったお)

( --ω)(……そうか)

(;^ω^)(なんだお? ショボがどうかしたのかお?)

( ^^ω)(お前はおかしいと思わないのか?)

(;^ω^)(なにを?)

71 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:38:33.11 ID:4nhoZVK60

( ^^ω)(…いいか? 普通な、人の変化なんてのは、そう気付けるもんじゃない
      仮に気付いたとしてもそれが事実であるかどうか絶対に迷う)


( ^ω^)(…そうかもしれないお)


( ^^ω)(ああ、人の心なんてもんは当人にしかわからんし、他人が確定できることじゃないからな)
      

(   ω)(だがあいつは違う、それを当然のように断定して、完全に理解した上で言ってる)

(;^ω^)(そう…なのかな)


(   ω)(ていうかそれ以前に、普通なら何らかの方法で探りを入れるもんだ
      なのにそれすら無しであれだけの事を言えるのは…
      そんなのはな…勘が鋭いとかで済む類の話じゃないぞ、何者だあいつは?)


(;^ω^)(何者って……考えすぎじゃないかお?)

( ^^ω)(いや、そもそも最初にあいつを見た時からおかしいとは思ってたんだ)

(;^ω^)(というと?)
73 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:40:38.55 ID:4nhoZVK60

( ^^ω)(お前、自分が管理者になった時の事を覚えてるか? 
      あいつがお前に剣を投げてよこした時だ)


( ^ω^)(うん、覚えてるお)


( ^^ω)(あのときな、あいつは僕がブーンに届けに行くと言って、自分では剣を一切抜こうとせず
      この広い国内の何処に居るかもわからない筈のお前へ向けて一直線に向かったんだ)
      

( ^^ω)(これがどれほど異常か、わかるか?)

(;^ω^)(むぅ…言われてみれば、確かによく僕を見つけられたもんだお…)

( ^ω^)(ん? でも剣を抜かずってのは?)


( --ω)(あいつは自分の持っている剣が神具だと知りながら
     自分が使えるかどうかを一切試す事無くお前に渡した
     ……こう言えばわかるだろ?)


( ^ω^)(…)

(li^ω^)「あれ?」
75 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:41:49.38 ID:4nhoZVK60

思わず疑問がそのまま声に出た

つまり何だ?

ショボは……



( --ω)(…そう、あいつのあの時の行動は、まるで最初からお前が太陽の管理者となる事も
     そして居る場所も、全てわかっていたとしか思えない行為をしたんだ)


(;^ω^)(そんな、いや、でも……そんな馬鹿な…)

( ^^ω)(ちなみに聞いておくが、今までにもそういう事は無かったか?)

(;^ω^)(え、えぇ……うーん…)

( ^^ω)(そうだな、例えば 知る筈の無い知識を持っていた とかな)


(;^ω^)「んー…」



79 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:43:30.39 ID:4nhoZVK60

知識ちしき、へんなぶぶん、へんなこと

やがて考える内に…



    この国にあるほぼ全ての物は、俺が設計したものだ…と言えばどうだ?


    じゃあ、ちょっと質問していい?




(li ω )(………!)



ふと、一つだけ、思い立った


あれはDEN王国で、ハインが天才と呼ばれた人間であると知り
未来的な建築物を全て自分が設計したと聞かされた時
82 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:45:34.43 ID:4nhoZVK60

あの時、ショボはハインと何だか難しい話をしていた
それは聞いた事も無いような、まるで訳の分からない理論的な話。


そうだ…何故あの時、なんの疑問も持たなかったのだろう


いくら頭が良かろうが、勘がよかろうが
ショボだって、あくまで普通の生活を送っていた一介の学生で…


…いや、違うそれ以前に


あれらは僕らの元の世界から見れば、いつか夢見た遥か未来の技術だった

ならそれは  僕等が絶対に知らない筈の事  に他ならないのではなかろうか。



(li ω )(…そうだお……な、なんで…)


( ^^ω)(まあ、事実がどうなのかは分からんさ、ただ…)

85 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:50:00.20 ID:4nhoZVK60


(;^ω^)(ただ?)


( ^^ω)(かなり昔のな、とある話があるんだが…それに気になる部分がある)

(;^ω^)(…おはなし?)


( ^^ω)(ああ、そうだ、そして内容は――――)




     ( ――聖剣と、それにまつわる者の話 )




………。




(´・ω・`)「あの、いいですか?」

88 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:51:59.70 ID:4nhoZVK60

('、`*川「…? あれ、ショボンさん?」


神殿の出口付近、ショボンがペニサスを呼び止めた
既に太陽はオレンジ色に輝き始めたが、どうやら彼女はこれから一人で訓練に向かうらしい


('、`*川「どうしました?」

(´・ω・`)「その…お願いしたい事があるんです」

('、`*川「お願い…ですか、なんでしょう?」

(´・ω・`)「…」

('ー`*川「…?」


戦いの話や訓練の時と違い、至って穏やかな口調での彼女の答え
どう切り出すかしばし考える間も、ペニサスは微笑み言葉を待っていた

そんな様に若干戸惑うも、やがてショボンは決心したように口を開く。

90 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:54:06.18 ID:4nhoZVK60


(´・ω・`)「僕に、剣を教えてください」

('、`*川「…? でしたら、お昼の訓練に混ざれば…」

(´・ω・`)「……」


('、`*川「……そう」


空はオレンジ、建物の黒影、二つの色が彩る中で

ペニサスはしばらく黙ったままのショボンを見ると
その意図を悟ったのか、瞳の色を変え、しっかりとした口調で言った。


「じゃあ行くよ、ショボン君」


夕映えの中、黒い影が二つ並んで歩み出した。


92 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:55:24.54 ID:4nhoZVK60











            【次回予告】 ソーノースーベテーセーイナルーカーナー











93 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 01:57:32.28 ID:4nhoZVK60

ミ,,゚Д゚彡「予告ゲスト安価、お願いしてもいいですか?」

>>94
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 01:57:44.51 ID:sEINDheU0
(`・ω・´)
101 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2007/09/22(土) 02:11:19.72 ID:4nhoZVK60
ミ,,゚Д゚彡『次回!』 (`・ω・´)『予告!!』


ミ,,゚Д゚彡『オス!次回はブーンとあの人のバトル!!』
(`・ω・´)『戦いの後は友情が生まれ、それはやがてドロドロの愛憎へ!!』

ミ,,゚Д゚彡『オツ!! …ねえなんなのこのノリ』

 _、_
( ,_ノ` )「おめぇは、正義ってのが何だか知ってるか?」


(`・ω・´)『振り返らない事さ』

ミ,,゚Д゚彡『オス!! …それは若さ』

ミ,,゚Д゚彡『ていうかさ、この話だとショボン眉毛あげるじゃん、だからあんた誰』

(`・ω・´)『いづれわかる』
ミ,,゚Д゚彡『マジで!?』

(`・ω・´)『うむ、では異世界でもう一度 第20会 「ばいばい正犠」 』

ミ,,゚Д゚彡『とうとう20…そしてお話は加速する!』

(`・ω・´)『だが筆はげんs』
ミ,;゚Д゚彡『よぉんでくれなきゃないちゃうぜえええ!!!』

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