3 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:26:44.41 ID:oGvvGh970

ミ,,゚Д゚彡「んじゃ、あらすじはいりまーす」

(,,゚Д゚)「…」


ミ,;゚Д゚彡「な、なんだよぉ」

(,,゚Д゚)「お前…ロリk」

ミ,;゚Д゚彡「違うよ!」


(;゚ー゚)「…そうなの?」

ミ,,;Д;彡「違うんだああああああ!!!」


(,,゚Д゚)「モララーの手によりジョルジュが倒れ、必死に抵抗を続けるドクオだが
     力及ばず倒れてしまう、とそこへ現れたのはブーンだった」

(*゚ー゚)「でもどうにも様子がおかしいみたい、全身を血に塗れ
    その手に握るのは輝く剣」

ミ,,゚Д゚彡「とにもかくにも彼等は異世界で再会を果たしたのだ!」

川゚-゚)「これぞ、よていちょうわ?」
(,,゚Д゚)「クー、近づくな」

ミ,,;Д;彡「あふん」

4 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:28:43.13 ID:oGvvGh970

   【 第13会 「破滅」 】



「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


絶叫し、捻り出す様な声を上げこちらを睨みつける
見れば肩が激しく上下し、息は荒く、全身を赤に染め上げる彼の姿
見た所外傷は無い様に見える所からあれは誰かの血だ、と思考は答える

( ;A;)「…このやろ、今までどこ行って」

だが何よりも、生きている、今目の前に居る、それが嬉しくてただ見つめる


(  ω゚)

(;'A`)「え…?」


けれど、彼と目が合った瞬間その感情は止まった
代わりに生まれたのは恐怖

何故かはわからない
けれど『殺される』そう思った


5 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:30:41.32 ID:oGvvGh970

威嚇する様な呼吸声、殺意を込めた形相

(  ω )「…ゥゥゥ」

( ・∀・)「んー?」

(;'A`)「ブー、ン?」


そうして、軽く上を向き、空に向け吼えた

(  ω )「ぅぅ…ぅ…があああああああああぅ!!!」

(;'A`)「!?」

一通り叫ぶと僅かに体制が沈み、地を蹴る音が響く
一陣の風が巻き起こり、凄まじい速度で駆け寄り一閃

(;・∀・)「むっ!!」

かき鳴らされる金属音、どうにか受け止めるも
そのまま振り抜く勢いに負けモララーの身体が後方へ弾け飛んだ


6 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:32:05.29 ID:oGvvGh970

(  ω )「ぐっ!!」

振りぬかれた剣は大地に突き立つ

土煙が昇る中で僅かな睨み合いの硬直
それを破る様にすぐさま口を開く


(;・∀・)「…君、いったい」

(;・∀・)「なん(  ω )「があああァァ!!!!」


だが会話の為の言葉は叫びにかき消され
ブーンはその手に握る輝く剣を突き出すと飛ぶように疾駆し、更なる追撃を放つ


( ・∀・)「…人の話は最後まで聞くべきじゃない?」

その突きを返すと、モララーの表情が微かに曇り
二人の動きが不気味に静止した


7 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:34:45.21 ID:oGvvGh970

涼しげな表情で見つめるモララーに対し
ブーンはゆっくりと肩を上下させ、見開かれた眼で威嚇を続ける

( ・∀・)「太陽かな?」

( ゚ω゚)「  コ   ロ   ス   」

( ・∀・)「だが断るぅー」


(;'A`)「ぁ…え?」

聞いた事も無い声を荒げ
見た事も無い表情で剣を振るう

状況も忘れ、ふつふつと疑問が湧く
あれは本当に…彼なのか?

そんな疑惑に縛られる俺を他所に、二人の戦いは止まらない

( ゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおおおおおっ」

( ・∀・)「むっ」

雄叫びと共に二人が同時に動き

9 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:36:04.78 ID:oGvvGh970

「『ドクオ!! 見てないで止めてくれホマ!!』」

地を蹴る音と

俺を呼ぶ声

(;'A`)「え?」

弾ける様な金属音が連続して響く中で、そこに混じるように声が響く

「『急げっ! このままじゃこいつが!!』」

それは見知らぬ誰かと、俺の良く知るあいつの声

(;'A`)「ブ、ブーンなのか?」

「『こいつが、内藤が死ぬホマ!!』」

(;'A`)「え、ええ?」

訳がわからない、何がどうなってるのかわからない

11 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:38:02.57 ID:oGvvGh970

居なくなったと思ってたあいつが帰ってきたと思ったら
剣を持って狂ったように戦っている
その上このままじゃ死ぬ?

誰が?内藤?ブーンが?

いや、そもそもこの声は

(;'A`)「誰だ!? どういう事だよ!?」

訳の分からない現状に耐え切れなくなり、思わず叫ぶ
すると返答はすぐに帰ってきた

「『詳くは後ホマ! それより内藤を止めろ!』」

(;'A`)「…っ」

全く持って理解できない、できない、けど
『このままじゃブーンが死ぬ』この声はそう言った

(;'A`)(止める…止めればいいのか?)


12 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:40:13.48 ID:oGvvGh970

見れば更に速度を増し、熾烈を極める攻防が続く

(;'A`)「…と言われてもっ、こんなんどうすればいいのさ!!」

「『なんでもいいホマ!ちょっとくらい怪我させてもいいから止めろ!!』」

(;'A`)「んな事言われたって!」

と、そこへ声が割り込んだ

( ・∀・)「ふーん、安心しなよ! 僕が止めてあげるからさ!」

(;'A`)「え!?」

( ・∀・)「はははっ、僕はねー…君の様な人間を待ってたんだ!!」

( ゚ω゚)「ああああああああっ!!!!」

斬り合った衝撃に火花が散る
金属の擦れ合う音が響き、互いに押し合い足が止まる

( ・∀・)「少しだけ、見せてあげるよー」

モララーはそう言って楽しそうに笑うと押し合う剣を弾き、後方へ距離を取る


13 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:41:56.43 ID:oGvvGh970

( ・∀・)「応えろ、ダインスレイフ」

手を伸ばし、眼前に黒剣を突き出す

( ゚ω゚)「ふぅぅぅっ」

(  ∀ )「 ブ ラ ス ター 化 」

そう言うと同時に異変が起きる

(;'A`)「あ…ぁ?」

何故か見ているだけで妙な不快感を覚えた
その黒剣の他を威圧する存在感、おぞましさに

切っ先が色を変え、変色は刀身から柄へと伝い
黒い剣が紫に染まっていく

(` ∀ )「ぅ…ぁ、あああっ!!」

変化はそれだけでは留まらず、彼の肉体にさえも及ぼした
指先が青紫に染まり、腕には血管が浮き上がり不気味な筋が走る


( ;゚ω゚ω)「『神体進化!? まずいっ、内藤逃げろ!』」



14 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:43:49.44 ID:oGvvGh970

ブーンが自らへ向けて後退を指示するも
まるで聞く耳持たず、変わらず正面の敵を睨んでいる

( ゚ω゚)「ああああああぁぁあああっ!!!」

(`・∀・)「君は、そのままでいいのー?」

見れば正面には変化した姿もそのままに剣を向けるモララーの姿
透き通った紫の剣は美しさと禍々しさを秘めた紫水晶の様に煌いている

( ゚ω゚)「がああああああああぅぅぅう!!!!」

(`・∀・)「…ふん」

そんな様子に怯む様子も無く、先と同じ様に雄叫びを上げ敵へと駆けるブーン
モララーはそんな彼を嘲笑うように微笑み

( ゚ω゚)「!!」

ブーンが近寄るよりも早く懐へ飛び込み、横薙ぎの一撃を放つ
迫る刃に対し、瞬時に身を翻し回避するも間に合わず、腹部に紫の剣線が走った

(  ω゚)「あ、が…っ」

(`・∀・)「くだらないな、いつまで剣の情報に踊らされてるの?」


15 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:44:57.19 ID:oGvvGh970

(;'A`)「ブーン!!!」

少し遅れて赤色の衣服が黒く染まり、地に赤い液体が滴る
腹部を押さえ膝をつくと腕の隙間からは止め処なく赤い線が流れた

(  ω゚)「ガ…ア、ア、がふっ、ぅアア、ア」

そのまま倒れこみ苦しそうに呻きながら身を捩る

(;'A`)「くっ!」

(`・∀・)「おっと、動かない方がいい」

堪らずブーンの下へと駆け寄ろうとする俺を制止する声
見れば真っ直ぐに剣をこちらに向けている

(; A )「…どけ」

(`・∀・)「心配しなくても彼はもうこの程度じゃ」


(♯'A`)「どけえええええええ!!!!」

赤い刀身が一瞬で燃え上がり、大きく振り上げた炎を掲げ振り抜く

線状に炎が伸び、敵へと襲う


16 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:46:22.94 ID:oGvvGh970

(`・∀・)「ちぇ」

小さく舌打ち、軽々と炎を避けられてしまうが
その隙を狙い一気に倒れ込む友の側へと駆け寄る

(;'A`)「ブーン!」

(; ω゚)「うっ…〜〜〜っっっ」

(;'A`)「大丈夫か!? 傷は…」

その場に屈み、切り裂かれた衣服の隙間から覗き見る

(;'A`)「え…?」

そこで信じられない光景を目の当たりにした

(`・∀・)「だから言ってるでしょー、この程度じゃ彼はもう死ねないんだよー」

(;'A`)「…」

傷口が、無い

あんなに血が垂れていたのにも関わらず
衣服の奥にはそれらしき物が見当たらない

(;'A`)「なん、で」


17 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:47:51.19 ID:oGvvGh970

(`・∀・)「分かったらさーそこ、どいててくれる?」

(♯'A`)「させない」

(`・∀・)「ああ、別に殺すつもりはないよ」

(♯'A`)「うるさい!! その前に俺があなたを…!!」

(`・∀・)「なんだい、折角彼の目を覚ましてあげようと思ってるのに」

(;'A`)「…何言って」

(`・∀・)「ほんとだよー? 腕の一本でも切り落とせばきっと目が覚めるよ」

笑い声が耳につく

(♯'A`)「このっ!!」

(`・∀・)「おっと」

横に振るった炎が鞭の様にしなり前方を低音を響かせながら焼く
だが陽炎の奥には無傷なままのモララーの姿が見えた


18 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:48:59.15 ID:oGvvGh970

(`・∀・)「できれば君の相手はしたくないんだよねー」

(;'A`)「くそっ…」

「『レーヴァテイン…そうか、そうホマ!』」

立ち上がり剣を構えた所でちょうど、足元から声が聞こえてきた


(;'A`)「え?」

(  ω゚ω)「『ドクオ!』」

(;'A`)「ブーン!? 大丈夫なのか?」

(  ω゚ω)「『災いの杖を発動させてくれホマ!』」


('A`)「…」


(;'A`)「はぁ!?」


19 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:50:39.46 ID:oGvvGh970

(  ω゚ω)「『早く!!』」

(;'A`)「ばっ、馬鹿言え! んなことしたら…」

(  ω゚ω)「『ちょっと、ちょっとでいいホマ!』」

(;'A`)「ちょっとてあんた」

(  ω゚ω)「『すぐに消せばいいホマ! 頼むホマ!!』」


(;'A`)「…」

一体何を言っているんだろうか
突然おかしな事を言い出す親友の頭を思わず疑う
だいたいホマってなんだホマって

だけど

(  ω゚)「…う、ぅ」

口を開くたびに苦しそうな呻き声を上げる姿が見てられない

21 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:51:47.87 ID:oGvvGh970

('A`)「ブーン…信じて、いいんだな?」

(  ω゚)「…」

答えは無い、きっとこれは肯定の印だ
そう思うことにした

どうせもう手なんか残ってないんだ

まだ俺に何か出来るって言うなら…なんだってやってやる


(-A-)(再接続、開始)


(`・∀・)「んー?」

手の先に水を纏い、広がる水は俺とブーンを覆った


(♯'A`)「真の姿を現せ、業炎の剣!!」

掲げた炎はより激しく燃え猛り、刀身に触れる水を焼くと溢れる水煙
水蒸気が剣の姿を完全に覆い隠し、その奥に輝きが漏れ出す


22 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 00:53:16.67 ID:oGvvGh970

立ち込める白を更に光が消し去っていく

(`・∀・)「…やっぱり、綺麗だねー」


霧が晴れるにつれ、溢れる光が全てを照らし出す

掲げた太陽の下

水によって反射する光が波状に地を漂う

(;'A`)「っ…〜〜〜〜っ!!」

(;'A`)「こ、れでいいんだろ? ブーン!!」


(  ω )「…」


(;'A`)「…ブーン?」


(  ω )(…ぁ)


29 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 02:19:03.06 ID:oGvvGh970


……。


「うっ…」

一人の男が呻き声を上げ、地に平伏す


('、`*川「これで終りかな?」


剣に付着した血を払い
屍連なる中で彼女は静かに言った


(;´・ω・`)「みたい、だね」

今、この場には僕と先の女性、そして日陽の兵士が数人
周りには湖鏡の兵と思われる連中が横たわっている

('、`;川「それにしても…」


30 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 02:20:52.34 ID:oGvvGh970

彼女が奥の一点を見つめ、それに習って僕もそちらを向いた

(´・ω・`)「…」

そこは異臭を発し、目を背けたくなる光景が広がっている

(;´・ω・`)「うっ…」

そんな場所を思わず直視してしまい軽く吐き気が襲った

('、`;川「あら、大丈夫?」

(´・ω・`)「…大丈夫」

そこにあるのは赤黒い地面と、その上に大量に転がる肉片

上半身だけだったり

左肩から右足までを綺麗に分断されていたり

大きなパーツ以外はどれもこれもバラバラに切断されてたり

既に元が人である事自体疑いを持ってしまう、とにかく酷い有様だ
地獄絵図とは正にこの事か


31 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 02:22:15.42 ID:oGvvGh970

('、`;川「内藤君、だっけ?」

彼女の名はペニサス、神殿の中では何度か顔を合わせてはいて
ずっと秘書みたいな人だと思っていたけれど

剣を手に戦っていた所を見るにどうやら違うらしい

(´・ω・`)「…はい」

('、`*川「話してくれるかな、ここで何があったのか」

(´-ω-`)「…」

正直なところ、あまり言いたかないけど、仕方ないか

(´・ω・`)「僕があの剣を受け取って神殿を出てから…」

ブーンはすぐに見つける事ができた
だけど、どうやら追われて逃げてるまっ最中らしく
あのままじゃやばいと思って慌てて剣を渡したんだ

('、`*川「うん、問題はそこからね」


32 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 02:23:50.11 ID:oGvvGh970

(´・ω・`)「あの剣を手にした途端、まるで人が変わったような素振りで
      あっという間にその場に居た連中に勝っちゃったんだ」


恐らくブーンはあの日陽の剣とか言う神具の管理者になったのだろう
あの変わりようは思うに別人格か何かだろうか

その後更に集団が現れブーンは一人で言い合いながら戦い、そして

…。


( ゚ω゚)「あああああああああああああ!!!!!!」

狂ったように叫び、腹部まで切り込んだ剣が鈍い音を立て更に沈み
更に声を荒げながら振り抜き、男の体が二つに断たれ地面に水音と共に落ちた

(  ω )「う…」

ブーンの表情が歪む

(;´・ω・`)「ブーン!!」

(  ω ω)「『まだ来るぞ! しっかりしろ!!』」


33 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 02:25:55.81 ID:oGvvGh970

仲間の無残な最期を目の前にして尚、彼等は士気を落とさない
それどころか怒りを顕にブーンへと迫った

( ;ω;)「あ…ぁ…あああああっ!!!??!??」

対するブーンは血を浴び、泣き叫んでいる

「てめえ、よくもおおおおお!!!」

( ;ω;)「ひっ!?」

脅えながらも敵兵の攻撃を受け止めると
金切音が響き、競り合う

( ;ω;)「うっ…」

「くそ、くそっ!!殺してやる、殺してやる!!!!」

困惑しつつも死ぬ事を拒否し、必死に抵抗するブーン
そこへ更に横合いから一人が迫った

「死ねええええ」

( ;ω;)「うあああああああああああ!!!!」

咄嗟に身体を捻る


34 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 02:27:14.14 ID:oGvvGh970

金属音、そして奇怪な声


男の首が転がり落ち、地面を赤く染めていく


首の無い人間は倒れ際に大量の雨を降らせた


雨は瞬く間に全身を濡らし


「あ―――――――」

ブーンは最早声にならない悲鳴を上げ

「このやろおおお!!」

(  ω )「ぁ、ぁ、ぁ、ぁ…」



( ゚ω゚)



35 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 02:30:30.83 ID:oGvvGh970


……。


(´-ω-`)「それでまた狂ったように叫んだと思えば
     その場で全員切り刻んで、どこかに走り去って行った
     そして僕が動けずに居たら更に敵の人達がやって来て…」


('、`*川「…そこに私達が来た訳ね」

(´・ω・`)「そうです、あ、ていうか助けてくれてありがとうございます」

('、`*川「いえいえ、これも仕事だから」

(;´・ω・`)「仕事…聞いていいですか?」

('、`*川「ん、どうぞ?」

(´・ω・`)「ペニサスさん、あなた一体何者なんです?
      神殿に居た時は巫女さんの世話やら給仕やらしてたのに」

('、`;川「何者、と言われても困るなぁ…まあ一応ここの」

「新手が来たぞー!!」

('、`;川「あらら、ごめんね、話は後!」

39 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 02:34:05.38 ID:oGvvGh970

突然声が上がり、彼女はそちらへ小走りに向かった

周りに居る日陽の方々は後方へ下がっている事を促し
僕はそれに大人しく従った

(´・ω・`)「?」

その途中、いくつかの声を聞いた

「あいつ…もう一人の管理者か」

(;´・ω・`)「…」

どうやら新手と言うのは管理者と呼ばれる輩らしい

そしてもう一つ、全ては聞き取れず、ある単語が聞こえてきた


(´・ω・`)「破滅の、管理者?」


……。


41 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 02:57:28.67 ID:oGvvGh970

世界が黒く、何も見えない


『コロセ』


耳に反響する呪いの言葉
僕を殺す為の言葉


『シネ』


誰かが僕を殺そうとしている


『ヨクモアイツヲ』


恨みの言葉、僕が殺したから、彼は僕を恨む


『アアアアアアア』


その彼を殺して、また別の誰かが僕を恨む


42 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 02:58:08.54 ID:oGvvGh970

そんな事を繰り返す内に、僕の足元には沢山の人が転がる
前を向けば山の様な人の群れが僕に向かってくる

まるで悪夢の様

それでも僕は戦っている

やがて身体を激痛が襲った
思わず倒れ込む、腹部からは止め処なく血が流れていく

血はどんどん流れ続け、やがて僕の身体を沈めていく

赤い海が世界を飲み込む

そうして完全に赤に飲み込まれた
苦しい、息が出来ない、痛みが退かない、身体が熱い



     た  す    け   て




43 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 03:00:02.65 ID:oGvvGh970

『…ン』


…?


『ブ…!』



声に気付いた、この声を僕は知っている


お願い


もう一度聞かせて

もう一度呼んで


それだけで、僕は



44 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 03:02:30.26 ID:oGvvGh970



「ブーン!!」



赤い闇に光が射し、世界は暗闇に包まれた


急激に痛みが退いていく


気付けば、僕は目を閉じていただけだった


( ^^ω)(おはよう)


目を開く


(…ぁ)


眩しい光に包まれた世界が、そこにあった


45 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 03:03:18.42 ID:oGvvGh970








      【次回予告】コレイジョウーウーシナウーモノナードモウーナイカラァー










46 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 03:05:39.88 ID:oGvvGh970
ミ,;゚Д゚彡「本日のゲスト……は…居るのか?」

>>47

47 名前: 大統領(コネチカット州) :2007/04/13(金) 03:07:56.66 ID:hQxDIHH3O
モナー
49 名前: 造船業(栃木県) :2007/04/13(金) 03:17:29.99 ID:oGvvGh970
ミ,,゚Д゚彡『さて次回は!』

( ´∀`)『どうにか目を覚ましたブーンだったけど
      残念ながら僕等は退散モナ』


(`・∀・)「目的は達したし、君等のご活躍をお祈りするよー」


ミ,,゚Д゚彡『そして次々と明かされる真実、驚天動地の超展開』

 _,
( -∀-)「モナってのはさ…あいつの口癖だったんだ」


( ´∀`)『ついでにブーンの異変も明かされるモナ』


(;´ω`)(ついでって…)

ミ,,゚Д゚彡『そして…故郷の侵攻は未だ続く』


( ´∀`)『次回、異世界でもう一度 第14会 「究極進化」 』

ミ,,゚Д゚彡『読んでくれなきゃ…泣いち』   (´∀・ )

『アッー!!』

                       つづく、、、I

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