285 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:32:25.69 ID:OmsJtZVdO

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(;´∀`)「ショボン様!!」

久しぶりにモナーが僕の部屋に飛び込んで来た時、僕は積みゲーの半分をようやく消化したところだった。

(´・ω・`)「あー来た?」

僕はまるで友達が来たかのようなテンションで振る舞う。

(;´∀`)「落ち着いている場合ではありませんモナ!
勇者がすぐそこまで迫ってますモナー!」

286 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:33:38.43 ID:OmsJtZVdO
−−−魔王城目前の空中−伝説のドラゴンの上−−−

( ^ω^)「うはwwwwドラゴンスゲェwwww空中にある魔王城までひとっ飛びだおwwww」

ξ゚听)ξ「いよいよ最終決戦ね……。
ところでブーン、その風呂敷包は何?」

( ^ω^)「お?これは内緒だおwwww」
288 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:34:36.07 ID:OmsJtZVdO
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


(´・ω・`)「わかってるっつーの」

(;´∀`)「魔物は城内で勇者どもを迎え撃つべく配備されましたモナ。
あとは……」

(´・ω・`)「いらないよ、そんなもの」

( ´∀`)「モナ……?」

(´・ω・`)「ここまで来たアイツらに、今更雑魚を向かわせたところで無駄死にするのがオチだ。
……僕が直々に相手してやる」

( ´∀`)「魔王様……」

(´・ω・`)「モナーも城から去れ。
久々に本気を出すからな……。
城に残っていたらお前と言えども命の保証はないぞ」

( ;∀;)「……わかりましたモナ。
……主を置いて逃げるこの裏切り者をお許し下さいモナ……」

(´・ω・`)「何を言ってる。
お前は僕の命令に忠実だった。
最高の部下だったよ」

最後まで騙しっぱなしで申し訳ない、とも、心の中で付け加えた。
295 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:38:45.54 ID:OmsJtZVdO
(´・ω・`)「……さて、クー以外は全員追い出した、と」

川 ゚ -゚)「ショボン様」

(´・ω・`)「ん?」

川 ゚ -゚)「部屋の荷造りが完了致しました」

(´・ω・`)「うん」

僕は部屋に赴き、段ボールにしまい込まれた僕の全財産を眺めた。

川 ゚ -゚)「……どうかなされましたか」

(´・ω・`)「いや、今更に腹が立ってきてしまった」
297 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:43:04.72 ID:OmsJtZVdO

そもそも何故に僕がこんな事をせねばならなかったのか考えてみたら、
僕に非は一つもないのだった。

ただ運が悪かったとしか言いようがない。

僕は魔王の息子に生まれ、彼は勇者となることを定められた星の下に生まれた。

たったそれだけなのだ。

たったそれだけで、僕はこんな苦労をして、
自分の生活や身の回りにいる親切な奴らを失わなねばならなくたったのだ。
309 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:48:18.92 ID:OmsJtZVdO

理不尽極まりねぇ。

大体何だ魔王って。

一体何時からそんな素敵パワーを手に入れた一族が生まれたんだよ。

それに何だあの勇者。

勇者なんだからアイツこそ英才教育されるべきだろ。

何をどうやったらあそこまでねじ曲がるんだよ。

クソ食らえ畜生め。

314 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:53:38.00 ID:OmsJtZVdO
(´・ω・`)「あー、勇者に生まれたかったよボカァ」

川 ゚ -゚)「そうおっしゃられると、私はショボン様と会えないことになりますが」

(´・ω・`)「……その発言は卑怯だよ、クー」

川 ゚ -゚)「失礼しました」

(´・ω・`)「まぁ、こっちも元からすんなりと負けるつもりは毛頭ないし。
ブチ殺すつもりでやってやるさ」

川 ゚ -゚)「頑張って下さい」

315 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:54:08.99 ID:OmsJtZVdO
−−−魔王城−門前−−−

( ^ω^)「到着wwww」

ξ゚听)ξ「気合い入れていくわよ!」

从'ー'从「ふぇぇ〜」←ワタナベ流気合い

('A`)「ナンタラカンタラ……ナンタラカンタラ……ナンタラカンタラ……。
よし、噛まずに言える」

( ^ω^)「んじゃ行くお!」

316 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:54:56.51 ID:OmsJtZVdO
−−−魔王城内−バルコニー−

(´・ω・`)「いらっしゃい」

( ゚ω゚)「」

(;'A`)「何と言うデジャヴ……」

ξ;゚听)ξ「どうして大人しく頂点で待ってられないのよ!!」

317 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:56:04.75 ID:OmsJtZVdO

(´・ω・`)「待つ?もう待てないね」

(;'A`)「……スゲェオーラだ……前の比じゃない……」

(´・ω・`)「当たり前だボケが。
あの程度を僕の本気と思い込んでいたんじゃないだろうな」

(#^ω^)「それはこっちの台詞だお!」

从'ー'从「ふぇぇ、私達だって強くなったんだから〜」

(´・ω・`)「ほぅ……ならばかかってくるがいい」

( ^ω^)「望むところだお!」
323 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:58:25.14 ID:OmsJtZVdO
(#^ω^)「だあああッ!!」

ブーンのこうげき!

(´・ω・`)「甘い甘い」

しかしこうげきははずれた!

(´・ω・`)「また同じ目に遭わせてやる。
ジゴスパ〜……」

ξ゚听)ξ「させるもんですか!」

(´・ω・`)「!」

ツンのひだりストレート!
ショボンはあとずさった!

324 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:59:58.03 ID:OmsJtZVdO
('A`)「火の神よ!邪悪なる者を煉獄の業火で焼き尽くしたまえ!!」

ドクオのインフェルノ!

(´・ω・`)「!」

しゃくねつのほのおがショボンをつつみこむ!

('A`)「どうだ……!」

(´・ω・`)「確かに……強くなったのは本当のようだな。
しかし……」

ショボンに25のダメージ!

(;'A`)「マジかよ……ほとんど効いてねぇ」

 
326 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:00:58.76 ID:8q3bkIgeO



(´・ω・`)「だから言ったろう。あの時なんてホントに遊びだったのさ。
もうおしまい?」

ξ#゚听)ξ「ナメんじゃないわよ!」

ツンのこうげき!

ξ゚听)ξ「猛牙連撃!」

ショボンにむすうのこぶしがたたきこまれる!

ξ#゚听)ξ「アアアッ!」

ショボンに20のダメージ!

ショボンに20のダメージ!

ショボンに20のダメージ!

 
328 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:02:00.25 ID:8q3bkIgeO

(´・ω・`)「痒いね」

ショボンのエクスプロージョン!

(´・ω・`)「吹き飛べ」

ξ><)ξ「キャアアアッ!」

ツンに500のダメージ!

从;'ー'从「ふぇぇ〜!」

ワタナベはかいふくまほうをとなえた!

ツンのHPは450かいふくした!

ξ#゚听)ξ「まだまだァァァァ!!」

(´・ω・`)「いくらでも相手してやるぞ」

(#^ω^)(#'A`)「ウオオオッ!」ξ#゚听)ξ从'ー'从
334 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:04:21.33 ID:8q3bkIgeO
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(´・ω・`)「どうした、もうおしまいか」

(;^ω^)「ハァ、ハァ……」

(#'A`)「クソッタレめッ!!!」

ドクオのファイナルビックバン!

たえまないばくはつがショボンのまわりでおこる!

ショボンに250のダメージ!

(´・ω・`)「この程度じゃ無意味だね」
338 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:06:23.57 ID:8q3bkIgeO
(;'A`)「クソ……もう魔力がねぇ……」

从;'ー'从「ふぇぇ〜、私ももう……」

ξ#゚听)ξ「はいだらぁッ!!」

ツンのかいしんのいちげき!

ξ#゚听)ξ「覇王滅界龍昇撃!!」

ショボンに300のダメージ!

(´・ω・`)「君はホントに強くなった。
けれどまだまだだね」

340 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:08:19.47 ID:8q3bkIgeO
(´・ω・`)「もう終わらせてやろう」

ショボンのつうこんのいちげき!

ξ;゚听)ξ「がはッ!!」

ツンはたおれた!

(;^ω^)「ツン!」

(´・ω・`)「もう一発」

ショボンのダークインパクト!

( A )「……」

从 ー 从「……」

ドクオはたおれた!

ワタナベはたおれた!
342 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:09:04.83 ID:8q3bkIgeO
(;^ω^)「く……ッ」

(´・ω・`)「……フン、立ち上がるのがやっととは。
勇者の力はこんなものか」

(;^ω^)「まだ……まだだお。
今こそあの最終兵器を使う時!」

(´・ω・`)「ん?」

( ^ω^)「フヒヒヒwwww
これを見るおwwww」

343 :>>289のばかばかっ!:2008/01/04(金) 00:09:57.28 ID:8q3bkIgeO

ブーンはたいりょうのロザリオをとりだし、ぶちまけた!

(´・ω・`)「あ」

(*^ω^)「フヒヒヒwwwwどうだおwww
これだけあればあの時なんて目じゃないおwwww」
347 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:11:30.44 ID:8q3bkIgeO
(´・ω・`)「……」

僕は無言でロザリオを全て浮かせた。

(*^ω^)「フヒヒヒwwww苦しむがいいおwwwwクソッタレ雑魚めwwww」
 
352 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:12:56.36 ID:8q3bkIgeO
(´・ω・`)「……」

浮かせたロザリオを輝かせて、僕の近くに寄らせる。

(*^ω^)「死ねwwwwwww」

353 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:13:32.17 ID:8q3bkIgeO

(´・ω・`)「……」

そーれ。

(;^ω^)「え?アイタッ!」

まずは一つ。額に命中。
356 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:14:28.42 ID:8q3bkIgeO
(;^ω^)「な、なんでこっちにってイタァ!」

二発目。脇腹。

(;^ω^)「ちょwwww痛い痛い痛い!!
タンマ!タンマ!!」

(´・ω・`)「……」

立て続けにぶつけまくる。

 
360 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:15:39.32 ID:8q3bkIgeO

(;^ω(#)「し、しかもなんかだんだん勢いが強くなってないですかってブヒィ!!」

一度当てたやつも再利用。
ロザリオにフルボッコされる勇者も中々ウケるね。



(;#)ω(#)「マジで痛いっ!許して!許してェェェェ!!」

(´・ω・`)「……」

あースッキリするわ。

363 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:16:59.07 ID:8q3bkIgeO

−−−数分後−−−

(´・ω・`)「……所詮お前はそんなものか」

(  ω )「……」

(´・ω・`)「世界を救うと大口叩いて、散々世の中の奴らに迷惑かけて、
最後はよりによってロザリオにフルボッコの後ぶち殺されてはい、おしまいか」

(  ω )「……」

(´・ω・`)「反吐が出る。
貴様などさっさと倒し、こんな世の中など早々に暗黒の世紀にたたき落としてくれるわ」

(  ω )「……待てお」
370 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/04(金) 00:18:11.49 ID:8q3bkIgeO
(´・ω・`)「何だ、死にぞこない。
立ち向かってくるなら止めは刺してやるぞ」

(  ω )「……ないお」

(´・ω・`)「聞こえんな」


(# ω )「渡さないと言ったんだお」

勇者がふらり、と立ち上がった。

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