- 186 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
22:44:36.28 ID:OmsJtZVdO
- −−−ブーンざまぁwwwwから暫くして−カソクの街−宿屋−−−
( -ω-)「う……」
ξ゚听)ξ「ブーン……、良かった、目が覚めた……!」
( ^ω^)「……僕は一体……」
ξ゚听)ξ「……魔王にやられたのよ」
- 189 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
22:47:19.69 ID:OmsJtZVdO
- ( ^ω^)「魔王……、魔王はどうなったんだお?」
ξ゚听)ξ「それが、ワタナベちゃんが付けていたロザリオが突然光りだして、魔王を追い返したの。
ワタナベちゃん、蘇生魔法も成功させたのよ。
感謝なさい」
从'ー'从「ふぇぇ、私もビックリしたよ〜」
( ^ω^)「……僕は……負けたのかお」
ξ゚听)ξ「ブーン……」
('A`)「正直スカッとした」
- 193 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
22:49:21.51 ID:OmsJtZVdO
- ( ω )「悪いけど……しばらく……一人にしてくれお」
ξ゚听)ξ「……行きましょ」
从'ー'从「ふぇぇ、めげちゃダメだよ〜」
- 196 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
22:50:13.63 ID:OmsJtZVdO
- −−−布団の中−−−
( ^ω^)「くっそー、魔王め……。
……でもまぁ、しばらくこうやってへこたれたふりしていれば、
ツンもワタナベちゃんも優しくしてくれるおwwww
( ^ω^)「それに、転んでもタダじゃ起きないおwwww
見てるがいいお、クソッタレ魔王めwwwww」
−−−−−−−−−−−
川 ゚ -゚)「……と、凹んでいるようで凹んでいないようです」
(´・ω・`)「まぁ、力の差は思い知っただろうし、
これで一念発起してくれるよう祈るよ」
- 206 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
22:55:01.62 ID:OmsJtZVdO
- それから暫く、勇者の旅はこちらの計画通り順調に進んだ。
勇者フルボッコから、多分旅路の半分位何事も無かった気がする。
ご都合主義?
僕の手腕が良かったんだよ。
- 207 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
22:55:25.86 ID:OmsJtZVdO
- −−−それから暫くした後−魔王城−−−
川 ゚ -゚)「ショボン様、勇者一行がブラクラの迷宮から帰還したようです」
(´・ω・`)「おお〜。
しかしまぁ、うちのクソ親父が創った鬼畜ダンジョンをよくこんな短期間で制覇したな。
150階もあるから、もうちょいかかると思ってたけど」
川 ゚ -゚)「彼等も成長したということでしょう」
- 208 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
22:56:44.53 ID:OmsJtZVdO
- −−−ブラクラの迷宮−入り口−−−
( ^ω^)「やったおー!
ついにブラクラの迷宮最下層にあった伝説の龍を呼ぶ笛、
「クオリティリコーダー」を手に入れたお!」
ξ゚听)ξ「これで魔王城に行ける……。
長かったわね……」
('A`)「何だかんだ言ってやってきたなぁ」
从'ー'从「ふぇぇ、後一息、がんばろ〜」
( ^ω^)「でも、取り敢えず今日は休息を取るお。
流石に疲れたお……」
ξ゚听)ξ「そうね、宿屋に行きましょ」
- 210 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
22:57:20.09 ID:OmsJtZVdO
- −−−ロボゲの街−宿屋−−−
('∀`)「あ゛〜、何日振りのベッドだろうwww」
从'ー'从「ずっとダンジョンの石畳で野宿だったもんねぇ」
( ^ω^)「おっと、寝る前に冒険の書に記録しないと……」
( ^ω^)「冒険の書〜冒険の書〜っと」
( ^ω^)「……」
(;^ω^)「……」
(^ω^)
- 220 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
23:01:21.25 ID:OmsJtZVdO
- ξ゚听)ξ「どうしたの、ブーン」
(;^ω^)「……ないお」
ξ゚听)ξ「何が?」
(;^ω^)「僕の冒険の書が……」
ξ゚听)ξ从'ー'从「な、」('A`)
(´・ω・`)「何だって〜!?」
川 ゚ -゚)「状況から考えるに、恐らくブラクラの迷宮の中で落としたものと……」
(´・ω・`)「最後の最後にやってくれたな……」
- 224 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
23:03:28.69 ID:OmsJtZVdO
- 川 ゚ -゚)「冒険の書は勇者が解読不可能の文字列によって、
自身の足跡を記し、自身の存在を確立するためのモノです。
それを無くしたとなると……」
(´・ω・`)「勇者クンは死んだも同然、か」
川 ゚ -゚)「そうなります」
(´・ω・`)「しかしよりによって地下150階もあるダンジョンで落とすとは……」
川 ゚ -゚)「ダンジョン内は光がない漆黒の空間です。
捜索は困難を極めるでしょう」
- 226 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
23:04:14.07 ID:OmsJtZVdO
- (´・ω・`)「テンション一気に下がったな……あんの馬鹿野郎め……ブチ殺すぞ……?」
川 ゚ -゚)「言っても仕方ありません。
どうなされますか?」
(´・ω・`)「諦めよ」
おしまい
- 231 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
23:05:13.21 ID:OmsJtZVdO
(´・ω・`)「ってのは面白くもない冗談になっちゃうなぁ」
(´・ω・`)「どうするったて、見つかるのを待つしかないだろう」
- 244 :( ^Д^)9m ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木) 23:07:37.74 ID:OmsJtZVdO
- −−−再びブラクラの迷宮−−−
ξ;゚听)ξ「またこのダンジョンに入るなんて……」
('A`)「軽く拷問だな」
从'ー'从「ふぇぇ、仕方ないよ〜」
( ^ω^)「ワタナベちゃんモエスwwww」
ξ#゚听)ξ「……」
- 247 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
23:08:46.66 ID:OmsJtZVdO
ξ#゚听)ξ「行くわよ」
( #)ω^)「……うぃっす」
('A`)「光よ!」
ドクオのまほうでつえにひかりがともった!
('A`)「よし……これである程度は見えるはずだ」
ξ゚听)ξ「最後に記録したのは何階だったっけ」
('A`)「確か帰りがけの35階位……」
ξ゚听)ξ「それでも35階か……」
( ^ω^)「大丈夫だおwww前向きに探すおwww」
( #)ω(#)「……前が見えねぇ」
ξ#゚听)ξ「手探りで探せ」
-
- 253 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
23:11:29.84 ID:OmsJtZVdO
- −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(´・ω・`)「で、三日間経過、と」
川 ゚ -゚)「難航しているようですね」
(´・ω・`)「仕方ない、探しに行くか」
川 ゚ -゚)「お供します」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(´・ω・`)「で、五日経過。
……これは参った」
川 ゚ -゚)「本格的に絶望感が漂ってきましたね」
(´・ω・`)「言ってる場合かい。
しかしまぁ、これは面倒な事になっ……と」
向こうから明かりがやってきて、僕はとっさに隠れた。
- 254 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
23:12:47.59 ID:OmsJtZVdO
('A`)「ないなぁ」
从'ー'从「ふぇぇ〜、ないねぇ〜」
(´・ω・`)「危うく鉢合わせするところだったな……」ボソッ
( -ω-)「おー……これもうダメかもしれんね……」
ξ;゚听)ξ「何馬鹿な事言ってんのよ!」
ツンのかいしんのいちげき!
(;^ω^)「おっふぅ!……ってアレ?
何だか違和感……」
( ^ω^)「あ゛」
ξ゚听)ξ「」
从;'ー'从「」
('A`)「」
- 260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/03(木) 23:16:32.64 ID:OmsJtZVdO
勇者が武闘家の女の子に殴られた脇腹から取出したるは冒険の書。
(´・ω・`)「殺意が湧いた」
川 ゚ -゚)「同意ですね」
( ^ω^)「ああ、そうか、あの時にξ#゚听)ξ「いつどこで貴様がそれをどんな理由で脇腹に入れたか知らんがそんな事覚えておけやァァァァ!!」
( ゚ω゚)「オルファンッ!!」
('A`)「てか着替えろよ……」
从'ー'从「ふぇぇ、ばっちいよ……?」
(´・ω・`)「……ブチ殺すぞ……全く」
- 266 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
23:19:31.55 ID:OmsJtZVdO
- 何はともあれ、旅路に支障は無かった。
ああ。無かったとも。
あのクソッタレが何日も脇に入れていた冒険の書が汗に滲んで、
「め」と「ぬ」、「は行」と「ば行」と「ぱ行」の区別がつかなくなっていて大変だったりとか、
クーと僕でそれを直す羽目になったとかあったけどね。
死ねばいいのに。
- 268 : ◆L66fmP/Ue6 :2008/01/03(木)
23:20:46.25 ID:OmsJtZVdO
そして待ちに待った時は来たのだ。
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