- 134 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 04:50:59.14 ID:AIJSAfK30
('A`) 「ツン・・・・・ありがとな。カーチャンのかたき討ちを手伝ってくれて」
ξ゚听)ξ 「・・・急に何? だからそーゆーのは人間相手に言ってってば。
私はいつも自分が生きてく事だけを考えて行動してるんだから」
('A`) 「うん・・・・・でも、ありがとな。俺さ・・・お前の事感情が無いとか虫ケラとか
言ってさ・・・・・、お前が自分でそう言うんだから本当にそうなのかも知れないけど・・・
でも今は感謝してるんだ。俺があの寄生生物に刺された時も・・・今日のかたき討ちも・・・・
お前が助けてくれたからなんとかなったんだ。お前がいなきゃ俺はあの時殺されてて、
カーチャンの身体もアイツに奪われたままだった・・・・。お前が俺を助けてくれたんだよな・・・・・」
ブゥゥゥゥゥゥン
('A`) 「・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・アンタ道路標識とか分かってんの?」
('A`) 「うん・・・、多分大丈夫だ」
ξ゚听)ξ 「・・・まぁとりあえずは当分一本道だからいーけど」
('A`) 「・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・」
- 135 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 04:53:00.03 ID:AIJSAfK30
ξ゚听)ξ (なによこのノリ・・・・・。意味が分かんない・・・てゆーかなんなのさっきから?
なんかおかしくない?)
('A`) 「・・・・それなのに・・・・・・ゴメンな」
ξ゚听)ξ (?? 『ゴメンな』って、こーゆー状況で使う言葉だったの?)
グィッ
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!!
ξ゚听)ξ 「ちょッ!!!! このスピード・・・・てかカーブ!!!!!!!!!!!」」
('A`) 「・・・・・・」
ドコオオオオオオオオオオオンッッッッ!!!!!!!!
- 158 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:35:10.95 ID:AIJSAfK30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) 「・・・・ゥ・・・ぅぅ・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・どーゆー事?」
('A`) 「・・・・・・」
ξ゚听)ξ 「答えなさいよ。たいした怪我じゃないでしょ?」
('A`) 「・・・・・やっぱ・・・・すげぇな、お前は・・・・・・・・
うまくやったと思ったんだけど・・・・・・・・失敗しちまったよ・・・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・ねえ、もしかして『自殺』ってヤツ?」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「答えて」
('A`) 「そうだよ」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
- 160 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:37:15.93 ID:AIJSAfK30
ξ゚听)ξ 「ねえ、アンタ何考えてんの?」
('A`) 「俺は・・・さ、・・・なんつーか糞ってゆーかゴミクズってゆーか、もう最低最悪の・・・・
つーか言葉じゃ言い表せない、多分この世で一番価値の無い存在なんだよ」
ξ゚听)ξ 「・・・はぁ?アンタ何言ってんの?」
('A`) 「俺みてーなのは生きてる価値が無い、生きてちゃいけないんだよ」
ξ゚听)ξ 「てゆーかイミ分かんないんですどさっきから。アンタ私より日本語ヘタな訳?
それとも私が虫ケラだから理解出来ないのかな?」
('A`) 「・・・・すまん」
ξ゚听)ξ 「答えになってないわ、ちゃんと答えなさいよ」
('A`) 「・・・・カーチャンはさ、自分は悪くないのにいつもごめんね、ってさ・・・・・
ほんとはみんな俺が悪いのに」
ξ゚听)ξ 「・・・?」
- 162 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:40:46.90 ID:AIJSAfK30
('A`) 「スゲー優しかったよ・・・いつだって。安月給にヒーコラ言いながら必死に俺を育ててくれた・・・。
最高のカーチャンだよ。あんな人世界中どこ探したっていねえよ・・・」
ξ゚听)ξ 「言ってるイミがわかんない・・・」
('A`) 「俺は何してたんだろうな・・・?あんなカーチャンが、大好きなカーチャンがずっと俺の事を思っててくれたのに、
俺はそれをつっぱねて、現実から逃げて、これっぽっちもカーチャンをいたわってやる事が出来なかった・・・
んで結局そのままカーチャンは死んじまった・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) 「・・・・・・な? 俺糞だろ?こんなゴミに生きてる価値ねーって。自分の一番大事な物を一番蔑ろにして
失っちまったんだ。こんなバカいねーぜ?マジどうしようもねえよ・・・・・・・・・・・・・・・
てゆーかさぁ・・・・・・・もう疲れたよ。こんな糞みてえな男の人生を生きてく事に」
ξ゚听)ξ 「で、結局なんでアンタは自分から死にたい訳?」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「分かるように説明しなさいよ」
('A`) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かんねえさ、お前には」
ガグォォォンッ!!!
- 163 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:42:09.49 ID:AIJSAfK30
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
ξ゚听)ξ (何・・・?私今なにしたの・・・・・・・・?木を・・・・・・・・・殴った・・・・・・・?)
('A`) 「お前・・・何してんだ・・・?」
ξ゚听)ξ 「わかんない・・・」
('A`) 「・・・・はぁ?」
- 164 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:46:55.65 ID:AIJSAfK30
ξ゚听)ξ 「・・・・・・・わかんない、・・・・けど一つ分かったわ・・・。前にアンタに私には感情が無いって言ったけど、
アレ間違ってたわ・・・・・・・・・。多分・・・・・・・・・・これは『怒り』だわ・・・・・・・・・・・・私は今怒ってる、
きっとアンタに対してッッ!!!!」
('A`) 「・・・・・!?」
ξ゚听)ξ 「ふざけんじゃないわよ!!!!アンタの命を守る為に今まで私がどれだけ苦労して来たと思ってんのよ!!!!
いつもアンタの体調を気遣って来たわ・・・。ううん身体だけじゃない、アンタの気持ちが弱ってる時は
なるべくアンタの気持ちが楽になるように、なるべく傷つけないように、こんな寄生生物の的外れな
気遣いなんて逆に迷惑だったかも知れないけど私なりいつも精一杯やってきたのよ!!!!」
('A`) 「・・・・・だからそれが自分が生存するたm
ξ゚听)ξ 「なのにアンタはなんなのよッ!!!!アンタ今朝言ったわよね!!!!私がこれからの生活の事を
聞いたら『ちゃんとやるから心配すんな』って!!!!あれは何よ!!!嘘だったの!!!!
調子のいい事言って私を騙して利用して、用事がすんだら私の事なんか知らん顔で自殺するつもり
だったんだ!!!!冗談じゃないわよ!!!!アンタが死んだら私も死んじゃうのよ!!!!
私が一番大事なのはアンタの命なのよ!!!なのにアンタは私の命なんてどーだっていいんだもんね!!!
冗談じゃないわよ!!!!そんなの不公平じゃない!!!!やってられないわよッッ!!!!!」
('A`) (なんだ・・・・・・こりゃ・・・・・・。あの・・・・・・・・・・あのツンだぞ・・・・・・・・・・・?
しかも怒りって言うより・・・・・・なんか・・・・・・・・駄々っ子みたいな・・・・・)
- 165 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:49:26.49 ID:AIJSAfK30
('A`) 「ちょっと待てよ・・・・・言ってる事が、つーかキャラが、かなり支離滅裂だぞ・・・・?」
ξ゚听)ξ 「誰のせいでこうなったと思ってんのよ・・・・・・。そうよ!!!私は今めちゃくちゃな事言ってるわ!!!!
自分でも理解出来ないもの!!!!完全に錯乱してるのよ!私は!!!!でも全部アンタのせいじゃない!!!」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「アンタが自殺なんてしようとするから!!!!アンタが嘘を付くから!!!!!
アンタが私の事なんかこれっぽっちも大事に思ってないから!!!!!!!」
('A`) 「ツン・・・・・お前・・・・・・・・・つーかまるで・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・錯乱ついでにもう一つ言ってあげようか?アンタ矛盾してるわよ」
('A`) 「・・・・?」
- 167 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:50:47.34 ID:AIJSAfK30
ξ゚听)ξ 「アンタさっき自分の事をこの世で一番価値の無い人間って言ってたわよね?
何を基準にそう言うのかは未だに理解出来ないけど」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「じゃあその価値の無い人間を必死に育ててたアンタの母親はなんなの?」
('A`) 「・・・・な・・・に」
ξ゚听)ξ 「最高の母親であるハズのアンタの母親がなんで世界一価値の無い人間を
必死に育ててた訳?おかしいじゃない」
('A`) 「・・・やめろ・・・・それ以上言うな・・・」
- 169 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:52:25.43 ID:AIJSAfK30
ξ゚听)ξ 「ねえ、明らかに矛盾してるわよ。分かるように説明してよ」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「母親も価値の無い人間だったって事?」
('A`) 「てめえッッッ!!!!!」
ξ゚听)ξ 「何よ?違う訳?じゃあ何でアンタを育てて、アンタの世話を焼いて来たの?」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「答えられないじゃない。そんな訳の分かんない理由で自殺しようとしてんじゃないわよ、バカ」
('A`) 「ッッ!!!!」
ガッ!!
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) 「あっ・・・・」
- 170 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:54:16.88 ID:AIJSAfK30
ξ゚听)ξ 「何今の・・・?殴ったの?私を?」
('A`) 「・・・ご・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・アンタ本物のバカね。人間が私を殴ったって触られた程度にしか感じないわよ」
('A`) 「・・・・」
ξ゚听)ξ 「でも私が人間を殴ればその逆よね・・・・」
('A`) 「・・・・・」
ブンッ
ゴォォォォン!!!!
- 171 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:55:49.52 ID:AIJSAfK30
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ (なんでよ・・・・・・なんで私はまた木を殴ってんのよ・・・・・てゆーかあたりまえじゃない!!!
コイツが死んだら私も死ぬんだから!!!
・・・・てゆーかなんなのよこの感情は!!!!)
ξ゚听)ξ 「・・・もおおおおお訳わかんないッ!!!!」
('A`) 「・・・・いい加減にしろよ・・・。訳分かんねーのはお前だろが・・・・」
- 172 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 08:57:24.60 ID:AIJSAfK30
ξ゚听)ξ 「なによ・・・・・」
('A`) 「俺は死にてえんだよ!!!!自分が許せねえんだよ!!!!カーチャンに申し訳ねえんだよ!!!!
俺は生きてちゃいけねえんだよ!!!!!何回言わせんだよ低脳があああああああ!!!!!」
ξ゚听)ξ 「低脳はアンタでしょ、さっきの答えまだ聞いてないわよ?そんなに死にたいなら
私を納得させられる答えを聞かせてみなさいよ。まあ納得しても死なせないけど」
('A`) 「このっ・・・・」
ξ゚听)ξ 「てゆーか逆でしょ!!あんたは生きてなきゃいけないのよ!!!何があっても絶対に!!!!」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) 「・・・・なんかもう疲れたわ」
ξ゚听)ξ 「何よそれ・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・
- 173 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 09:00:07.05 ID:AIJSAfK30
・・・・・・・・・・・・・・・
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) 「なあ・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・・」
('A`) 「俺が今からもう一回自殺するって言ったらどうする?」
ξ゚听)ξ 「・・・・そんな分かりきった事聞いてどうすんのよ?」
('A`) 「いいから答えてくれよ、俺が死ぬっていったらお前はどうすんだ?」
ξ゚听)ξ 「死なせる訳ないでしょ。絶対に死なせない」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
- 174 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 09:01:59.36 ID:AIJSAfK30
('A`) 「・・・・もう一回言ってくんない?」
ξ゚听)ξ 「・・・・はぁ?」
('A`) 「今の言葉、もう一回言ってくれよ」
ξ゚听)ξ 「なにそれ」
('A`) 「もう一回、頼む」
ξ゚听)ξ 「・・・・・・・死なせないわよ、絶対に」
('A`) 「・・・・もう一回」
ξ゚听)ξ 「ッッ・・・・なによ!!死なせないって言ってるでしょ!!」
('A`) 「・・・・もう一回」
ξ゚听)ξ 「・・・だからなんなのよ!!死なせないわよ!!アンタは!!絶対!!私が死なせない!!!!」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ (だからホントにな・・・・・・・・・!!)
- 175 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 09:04:31.90 ID:AIJSAfK30
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「何で泣いてんの・・・・・。てゆーかアレだけ泣いてよくまだ泣けるわね・・・・訳分かんない、
・・・・てゆーかキモイ」
('A`) 「・・・・ぅ・・・・ぅ」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) 「ぅぅ・・・ぅ・・・・・っ・・・・・・・・しょうがねえな。そこまで言うなら生きてやるよ」
ξ゚听)ξ 「・・・・・そうしてもらえると助かるわ」
第二話 おわり