- 17 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 19:57:36.31 ID:L+bP8Dzn0
('A`) 「・・・・そう言や昨日俺が気付いてからも何回か掛かって来てたな・・・・・。
・・・・・・・・・・!!」
トゥルルルルル トゥルルルルル
バタバタバタバタ ガチャッ
('A`) 「も、もしもし」
電話 「あ!もしもし・・・私大森ハウスキーピングの吉井と申しますが・・・・
えーと、ヨシエさんの息子さんでしょうか?」
('A`) (やっぱり! カーチャンの会社からだ・・・)
('A`) 「はい・・・息子です」
電話 「あ、いつもお世話になってます。あの・・・・ヨシエさんは今ご在宅ですか?」
('A`) (会社の方じゃ何日も行方知れずになってるんだろうからな・・・・どう答えれば・・・・・)
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) (ツン・・・分かってるよ。寄生生物の事は話さない。つーか信じてもらえねえよ)
- 18 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 19:59:33.33 ID:L+bP8Dzn0
('A`) 「あの・・・・親戚に不幸があって・・・・・手伝いで・・・・・・・突然だったんで・・・・・連絡が・・・・・」
電話 「え!? えーと親戚の方がお亡くなりになられて、えーそちらの方にお手伝いに行かれて・・・・
忙しくて連絡がとれなかった・・・と言う事ですか?」
('A`) (厳しいか・・・・連絡くらいは出来るもんな・・・・どう考えても・・・・・
くそ、とっさだったからいい言い訳が思いつかねえ・・・)
('A`) 「えぇ・・・僕も昨日まで向こうに行ってて・・・母はまだ残ってて・・・何か色々と用事があるみたいで」
電話 「ああそうだったんですか!・・・・いやぁ安心しました」
('A`) 「・・・?」
電話 「ああ、すみません、ご愁傷さまです。・・・・いや何日も会社を無断・・・お休みされていて
電話もなかなか繋がらないものですから、こちらも色々心配しまして。なにせあんな事の後だったんで
どこか身体の
('A`) 「あの!!!」
電話 「・・・はい?」
('A`) 「あんな事って言うのは・・・・」
電話 「ええ、先週の旅行中の事故の件でこちらもちょっとバタバタしてたんで、もしかしてヨシエさんも
どこか身体の具合を悪くされたんじゃないかと・・・・・まぁ、その辺は問題無いんですよね?」
('A`) (事故・・・!!)
- 19 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 20:00:42.64 ID:L+bP8Dzn0
('A`) 「・・・その事故について詳しく教えてください」
電話 「・・・・・・。はぁ・・・・えーと、お母さんから聞いてないかな?」
('A`) 「・・・一応は聞きましたけど細かい事までは聞いてません、こっちも立て込んでたんで」
電話 「・・・・・・」
('A`) (うぜぇ・・・・・ガキだと思って舐めてんのか・・・)
電話 「えーと、あのねえ、お母さんと連絡は
('A`) 「なんかやましい事でもあんの?」
電話 「え?」
('A`) 「息子が母親の勤めてる会社に母親の事を尋ねてるだけだろ?それに答えないってのは
会社としてどーなの?後ろめたい事でもあるワケ?」
電話 「・・・・いや、そんな話じゃなくて・・」
- 20 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 20:01:47.53 ID:L+bP8Dzn0
('A`) 「俺さっきからずっとそっちの質問に答えてるのにこっちが質問したら急に口篭るってどうゆう事よ?
つーかアンタほんとに大森ハウスの人?振り込めサギかなんかなんじゃねーの?もう電話切るよ?」
電話 「!! いやいや、私は大森の社員ですよ!お母さんの同僚です。サギとかそんな・・・とんでもない」
('A`) 「じゃあ事故の件を詳しく話してください、答えないならその理由を明確に教えてください」
電話 「ええ、ええ、それは勿論お話しますよ・・・・・・・・えー詳しくって言うのは何について
知りたいんですか?」
('A`) 「その旅行の一部始終を教えて下さい、何時何分どこで何があったのかを」
電話 「・・・まいったなぁ(小声)」
- 21 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 20:03:49.60 ID:L+bP8Dzn0
・・・・・・・・・・・
電話 「じゃあ、今週中にはお母さんからこちらにご連絡をもらえると言う事で・・・大丈夫ですか?
('A`) 「ええ、問題ありません。じゃあ失礼します」
ガチャ
('A`) 「・・・・・」
('A`) (旅行の二日目の午前中にカーチャン達の乗ったバスが事故にあった。乗客の殆どは無事だったけど
二人の社員がバスの窓から海に放り出されたらしい。
一人は翌日発見されて今では仕事に復帰しているそうだけど、もう一人は首の無い死体で発見された。
カーチャンは特に怪我は無かったから他の社員達と一緒にその日の内に電車で帰宅したそうだ)
ξ゚听)ξ 「アンタの母親は旅行中の事故の時にヤツに身体を乗っ取られたようね」
('A`) 「!!・・・おい、ちゃんと順序立てて説明しろよ」
- 22 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 20:04:41.12 ID:L+bP8Dzn0
ξ゚听)ξ 「やっぱり生まれたての寄生生物があんな短期間で人間社会の事を理解出来る訳ないのよ。
ある程度の時間がどうしても必要だわ。ヤツはアンタの母親に取り付く前から人間社会の事を
学習していた・・・」
('A`) 「・・・・?」
ξ゚听)ξ 「首の無い死体が発見されたって言ってたでしょ?それが元々ヤツが使っていた身体よ」
('A`) 「どうゆう事だよ・・・・」
ξ゚听)ξ 「多分事故の時にヤツは人間部分に致命傷を負ったんだと思う。いくら寄生生物でも
首から下は普通の人間だもん、致命傷を負えば死ぬわ、この間のぬこみたいに。
だからヤツは何とか助かる方法を考えた・・・」
('A`) 「・・・・・」
- 23 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 20:05:42.19 ID:L+bP8Dzn0
ξ゚听)ξ 「身体から身体への移動・・・・首から下をそっくり交換したのね、無傷だったアンタの母親の身体と」
('A`) 「・・・ッッッ!!!!!!」
ξ゚听)ξ 「ッッ・・・・落ち着いてよ・・・アンタのそうゆう感情の昂ぶりはしんどいわ・・・私の身体的にも」
('A`) 「・・・・そんな事まで出来んのか・・・」
ξ゚听)ξ 「かなり難しい気がするけど不可能じゃないと思うわ。事故のドサクサで入れ替わって
そのままアンタの母親になりすました・・・・で、何食わぬ顔で家に帰ってきて、後は私達の見た通りよ」
('A`) 「・・・・・・・」
ξ゚听)ξ 「まあ問題はその後ヤツが一体誰になりすましたかって」
('A`) 「ヤツだ・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・?」
- 32 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 20:45:42.23 ID:L+bP8Dzn0
('A`) 「二人いただろ?海に投げ出された人は。その内の首の無い死体がヤツが元々使ってたもの
だったとして、もう一人の翌日発見されたって方がヤツなんだ!!」
ξ゚听)ξ 「・・・・」
('A`) 「『もう一人』って言ったんだろ・・・?カーチャンと、もう一人。・・・事故の時に自分の周りにいた人間。
無傷だったカーチャンと、海に投げ出されて行方不明になった人・・・。その人がどうゆう風に
発見されたのかは聞いてないけど、多分ヤツはこの家を出た後でまた事故現場に戻った。で、
行方不明の人と同じ顔に変形して近くの浜に波で流れ着いたフリでもして保護されたんだろ。
だから『間に合うか』なんだ。警察がその人の遺体を発見する前に、事故現場戻れるのかどうか!」
ξ゚听)ξ 「・・・・・かなり憶測が入ってるわね・・・その推理」
('A`) 「でも今のところこれ以上無い結論だろ!?少なくとも確かめてみる価値はある!!」
ξ゚听)ξ 「・・・・・・てゆーか待って。行方不明になった人は今では仕事に復帰してるのよね?」
('A`) 「・・・会社のヤツはそう言ってたけど」
ξ゚听)ξ 「当然今電話して来た会社に勤めてる・・・」
('A`) 「・・・・・?」
ξ゚听)ξ 「もしアンタのその推理が正解だったとしたら、さっきアンタが電話に出た事が、
アンタが生きてるって事がヤツにバレたかも知れないって事になるんだけど・・・」
('A`) 「・・・・・!!!!」
- 37 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 21:26:42.63 ID:L+bP8Dzn0
- ( 'A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・あ、てゆーか当たりよ、アンタの推理。同種が一体こっちに向かって来てる、敵意むき出しで。
かなり早い・・・多分車に乗ってるわね」
('A`) 「・・・・ちょうどいいじゃねえか・・・・。こっちは今まで必死こいてヤツの居場所を
探してたんだ・・・。向こうから来てくれるってんなら好都合だ・・・・」
ξ゚听)ξ 「ちょっと待ちなさいよ。前とは状況が違うわ、今ヤツは始めから私達を殺す気で
こっちに向かって来てる・・・。これじゃあ真っ向からの打ち合いになっちゃうわよ」
- 38 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 21:27:23.47 ID:L+bP8Dzn0
('A`) 「いいじゃねえか、真っ向からの打ち合いで。俺も戦うから二対一だ」
ξ゚听)ξ 「・・・ハァ・・。だからね、悪いけどアンタがしゃしゃり出て来ても寄生生物同士の
戦闘じゃなんの役にも・・・」
('A`) 「捨て身で行くよ。胸を貫かれようと頭を飛ばされようと絶対にカーチャンの体にしがみついてやる。
そうすりゃヤツも体勢を崩すだろ、そこを攻撃してくれ、俺はどうなってもいいから」
ξ゚听)ξ 「バカッ!! アンタが良くても私が困るのよ!!アンタが死んじゃったら私が戦う意味が
ないじゃない!!!」
('A`) 「ツン・・・・俺は逃げねえぞ。何があってもな・・・。カーチャンの身体が・・・カーチャンの仇が
もうそこまで来てるんだ・・・・今日、ここで、ヤツを殺す。・・・絶対に」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
ξ゚听)ξ (ほんとやっかいだわ・・・・人間って・・・・。どうしよっか・・・・・・
正面からやったら多分負けるわ・・・・)
- 53 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 22:01:27.27 ID:L+bP8Dzn0
ブォ――――ン
??? 「・・・どう言う事だ?確かにあの人間の心臓を貫いたハズだが・・・
あの状態から蘇生したと言うのか・・・?・・・・わからん。とにかく確かめねば・・・」
??? 「・・・・今の顔のままではマズいか・・・・・」
グニニニニ・・・・
J( 'ー`)し 「・・・色々と手間を掛けて確保した身元だ・・・、万が一人間共に現場を目撃されでもしたら
元も子もない・・・」
J( 'ー`)し 「・・・・・・・・入れ替わって身元を確保するだけなら、ここまで手間を掛けなくても
『食料』の中から探せばよかったのだがな・・・・。出来れば今までと同じ『職場』が
好ましかった・・・。ようやく人間の『仕事』にも慣れ始めたところだからな・・・・・・・・む!」
J( 'ー`)し 「はやりあの家の付近から同種の脳波を感じる・・・・急ぐか!」
ブォォォ――――ン
- 58 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 22:56:08.34 ID:L+bP8Dzn0
ドクオの家の前
キィィ――
バタンッ
J( 'ー`)し 「・・・・・感じるぞ。猛烈な敵意だ・・・。やはりあの人間の腕に寄生していた同種か。
どうやら今度は向こうもやる気のようだ・・・・だが何度やっても結果は同じだ。
寄生した肉体の潜在能力を最大限に発揮できる完全な寄生生物と、痛がりで脆弱な
人間の腕にただ寄生しているだけの不完全な寄生生物では戦闘力が違うのだ」
ピキピキ
グパァ・・・
J( 'ー`)し 「こちらも始めから臨戦態勢だ・・・」
ガラガラ・・・
J( 'ー`)し (鍵が開いているな・・・、戦闘は望むところと言う事か・・・?愚かな・・・何故逃げようとせん・・・)
ギシ ギシ ギシ・・・
J( 'ー`)し (あのフスマの向こうか・・・)
J( 'ー`)し 「・・・・戦闘で勝てると思ったのか?お前も同種なら物事を合理的に考える事が出来るだろう」
「・・・・・・・」
- 60 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 22:57:24.88 ID:L+bP8Dzn0
J( 'ー`)し 「・・・・人間の脳を奪えなかった程度のヤツだ。知能も知れたものなのか」
ギシ ギシ ギシ
J( 'ー`)し 「今度こそ終わりにしてやる」
ギシ ギシ ギシ
J( 'ー`)し 「脆弱な人間と共に死n「くたばるのはてめえだ」
ガバアッッ!!!!
J( 'ー`)し 「!!!!」
- 61 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 22:58:05.95 ID:L+bP8Dzn0
ガシッッ
('A`) 「カーチャンの身体は返してもらうぞ・・・・」
J( 'ー`)し (ッッ!!!?? 何故・・・コイツがここに・・・・・・脳波は確かにフスマの向こう側から・・・)
J( 'ー`)し 「ッッ!!!! キッキサマ!!右腕は」
ブォンッッ ズパァァァン!!!!
J( 'ー`)し (ッッ!!! ボディと・・・切り離された・・・?)
ボテン ゴロン ゴロン
J( 'ー`)し (ぉぉおおお・・・ボディが・・・・死んでしまう・・・・)
ξ゚听)ξ 「右腕はこっちよ。さっきからずっとフスマの向こうで待ってたわ」
J( 'ー`)し 「・・・・ッ!!」
- 63 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 22:59:30.07 ID:L+bP8Dzn0
ξ゚听)ξ 「ドクオの胸を貫いた時にアンタ言ってたわよね、人間部分が死ねば寄生生物も数分の命だって。
私もさすがにあの時は死ぬかと思ったわ。でも逆に言えば数分間は生きられるのよ、血液の供給が無くても。
だからアンタがこの家に着く少し前に、私はドクオの肩から完全に分離してフスマの向こうでアンタを待った、
強烈な殺意を放ちながらね。・・・あとは分かるでしょ?同種なら。・・・・・ドクオ、肩出して、もう限界だわ」
J( 'ー`)し 「・・・・」
ムニニニニニ・・・・
ξ゚听)ξ 「これで良し・・・と。・・・・アンタは私の放つ脳波に釣られてフスマの前までやって来た。
そして私の強い殺意に気を取られて廊下の途中の台所に隠れていたドクオに気付けなかった。
で、ドクオがアンタに飛びついて気を取られた所を私がフスマを破ってアンタの頭部を一刀両断したって訳ね」
- 65 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/19(火) 23:01:21.43 ID:L+bP8Dzn0
J( 'ー`)し 「・・・ぉぉおのれ!!」
ビュンッ
ズバッ!! ザババッ!!!
J( 'ー`)し 「・・・ッッ!!!」
ξ゚听)ξ 「こうやって残った寄生部分を切り刻まなかったのがアンタの最大の敗因ね。あの時
それをやられてたら私達は死んでいた・・・・・・・・・・・・・・・・詰めが甘いのよ、アンタ」
J( 'ー`)し 「・・・・・・・・・・・・・・・・・ディが・・・・・・・・・・・・私のボディが・・・・」
グシャァッッ!!!
('A`) 「お前のじゃねえ。俺のカーチャンの身体だ」
- 85 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 00:29:25.48 ID:AIJSAfK30
・・・・・・・・・・・・・・・・
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・ドクオ」
('A`) 「・・・・ぉぅ・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) (早く・・・カーチャンの身体を・・・・・・・・・でも・・・見たくねえ・・・・・・・首の無いカーチャンなんて・・・・・・・)
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」 グニニニニニ・・・・・
- 87 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 00:30:54.20 ID:AIJSAfK30
('A`) 「・・・・・」
「・・・ドクオ」
('A`) (え・・・・・この声)
J( 'ー`)し 「・・・・・」
- 89 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 00:32:18.95 ID:AIJSAfK30
!!!!!
('A`) 「・・・カ・・・カ・・カー」
J( 'ー`)し 「アンタもこんな状態の母親の遺体を見るのは辛いでしょ?私が頭部を再現してるから
その間に毛布か何かにくるじゃいなさい」
('A`) 「・・・・・」
J( 'ー`)し 「・・・ねえ、だから早く
('A`) 「ぁぁぁぁああぁあああぁぁあ・・・・」
J( 'ー`)し 「・・・?」
- 90 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 00:33:49.62 ID:AIJSAfK30
ガバッ
('A`) 「ぁぁぁああああごめん!!!!・・・・・ごめんッ・・・・・・カーチャン・・・・・ごめん!!!!」
J( 'ー`)し 「・・・・・」
('A`) 「ごめん!!!!カーチャンごめん!!!・・・・ぅぅぅぅううごめえええんんんんぅぅ!!!!」
('A`) 「カーチャーーーーン!!!!!!ごめえええええんんん!!!!!・・・ウッうっうううううああああああああああ
アアアアああアアあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
J( 'ー`)し 「(何これ・・・・・・・・私また失敗しちゃったのかな・・・?・・・・・ドクオ・・・・・もうやめてよ。
もう泣かないでよ・・・・・・アンタが泣くと・・・・・・・・・・私も・・・・私の身体も辛いんだから・・・・・・・)」
- 124 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 04:38:06.32 ID:AIJSAfK30
その日の深夜
ギュルルルッ
ブロロロン (エンジンの始動音)
ξ゚听)ξ 「運転は私がするからアンタは運転席に座ってるだけでいいけど、シートベルトだけは締めなさいよ?」
('A`) 「すげーな、車の運転も出来るのか」
ξ゚听)ξ 「てゆーか楽勝でしょ?こんなの。アンタ免許取ればいいのよ」
('A`) 「はは、考えとくわ・・・」
- 125 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 04:39:12.45 ID:AIJSAfK30
ブゥゥゥゥゥゥン
ξ゚听)ξ 「事が終わったらこの車もなんとかしないとね、これはあの寄生生物がなりすましてた人間の
車だからそこから足がついて警察に疑われるなんて事にも成りかねないし」
('A`) 「・・・ああ、そうだな」
ξ゚听)ξ 「まあ明日からはしばらくのんびり身体を休めた方がいいわ。アンタここ数日は
肉体的にも精神的にもかなり消耗したから。もう最悪よ?アンタの血液。栄養素は
めちゃくちゃ少ないし、逆に老廃物は多いし。かなり『不味い』わね、あえて表現するなら」
('A`) 「うん・・・そうだな・・・もう全部終わったからな・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・・」
ξ゚听)ξ (・・・・なんだろ、この呼吸と脈拍。今までと全く違う。なんか不思議な感じだわ・・・)
- 126 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 04:40:17.81 ID:AIJSAfK30
とある山中
ξ゚听)ξ 「この辺でいいわ。・・・じゃあ穴掘るからアンタここで座ってなさいよ、ただ突っ立てるのも疲れるだろうから」
('A`) 「うん・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・さてと」グニニニニニニニ・・・・・
ザクッザクッザクッザクッザクッザクッ
ザクッザクッザクッザクッザクッザクッ
('A`) 「はは・・・すげ・・・・バーバパパみてーだ・・・」
- 128 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 04:42:24.25 ID:AIJSAfK30
・・・・・・・
ξ゚听)ξ 「・・・・・・こんなもんかな」
('A`) 「ずいぶん深く掘ったんだな」
ξ゚听)ξ 「まあ、念の為ね・・・。じゃあ・・・」
('A`) 「ああ、そうだな」
テクテクテク ガチャ
('A`) 「・・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・ドクオ」
('A`) 「大丈夫だよ。・・・・・・・・じゃあカーチャン、ここにしたから」
ズズズ・・・グイッ
('A`) 「ッ・・・・っとと・・・」
ξ゚听)ξ 「ちょっ・・・大丈夫?私が運ぼうか?」
('A`) 「はは・・・大丈夫だって・・・」
- 129 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 04:44:07.39 ID:AIJSAfK30
テクテクテク・・・
('A`) 「・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・」
('A`) 「カーチャン、ちゃんと墓に入れてやりたかったけど、無理だったからここで我慢してくれよな。
殺風景だけどでかい木がいっぱいあるし、きっと昼間も静かだと思うんだ・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・」
- 130 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 04:45:20.65 ID:AIJSAfK30
('A`) 「ツン・・・。この穴深いからさ、カーチャンを静かに下ろしてやってくれるか?
俺じゃちょっと無理っぽいわ」
ξ゚听)ξ 「わかった」
グニニニニニ―――――――――――――――――ザゥ・・・・
('A`) 「ありがとう」
ξ゚听)ξ 「・・・じゃあ、埋めちゃっていいのね?」
('A`) 「うん、頼む。やってくれ」
- 131 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 04:46:41.42 ID:AIJSAfK30
・・・・・・・
('A`) 「・・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・・」
('A`) 「・・・じゃあ、行くか」
ξ゚听)ξ 「・・・・もういいの?・・・良く分かんないけど『お別れ』ってヤツは」
('A`) 「うん・・・・もう全部終わりだからな・・・」
ξ゚听)ξ 「・・・あっそう」
('A`) 「・・・・なぁツン。帰りは俺に運転させてくんねーかな?」
ξ゚听)ξ 「? アンタ車運転出来ないって言ってたじゃない」
('A`) 「いや、多分大丈夫だ」
ξ゚听)ξ 「???」
- 133 :kaiMgyVz0 ◆qTXlnhuw1U :2006/12/20(水) 04:47:46.47 ID:AIJSAfK30
('A`) 「ちょっとでいいんだ、山を下る間だけでも」
ξ゚听)ξ 「・・・まあ、何かあればすぐ交代出来るからいーけど」
('A`) 「・・・・・」
-