1 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:26:29.23 ID:kaiMgyVz0
地球上の誰かがふと思った

キモヲタの数が半分になれば出生率は倍になるのだろうか

地球上の誰かがふと思った

ニートの数が10分の1になればこの国の未来は明るいものになるのだろうか



誰かがふと思った




みんなの未来を守らねば











ドクオの右手はツンデレのようです
3 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:27:49.04 ID:kaiMgyVz0
TV   「べっ別にアンタの為じゃないからね!!家が隣同士だからしかたなく」
プツンッ

('A`)   「・・・・・・ふぁ〜あ・・・」

('A`)   「DVD見ながら寝ちまったか・・・・しかもリピートしっぱなし・・・ウゼェ」

('A`)   「6時・・・・腹へったな。カーチャン帰って来てるかな」

ペタペタペタ    ガラ

J( 'ー`)し 「あ、ドクちゃん。ただいま」

('A`)   「ん・・・・、メシある?」

J( 'ー`)し 「ちょっと待ってね、すぐ用意出来るから・・・」

('A`)   「あー、時間かかるならいいよ。カップラ食うから」

J( 'ー`)し 「でも本当にあと少しで出来るから・・・」

('A`)   「いーって、そう言って結局いつも時間かかるし、
      なんか今異常に腹へってるから」

ガサガサ、ベリッ     ジョ―――ッ

J( 'ー`)し 「・・・・・」

('A`)   「・・・・・」
5 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:28:34.80 ID:kaiMgyVz0

J( 'ー`)し 「・・・・ねえ・・・ドクちゃん」

('A`)   「・・・ん?」

J( 'ー`)し 「お仕事・・・・・見つかりそう・・・?」

('A`)   「・・・・・・・・・・・・・・・・・あー、多分もうすぐ」

J( 'ー`)し 「・・・・そう・・・・早く見つかるといいわね」

('A`)   「・・・・・・・(ズルズルズル)」

J( 'ー`)し 「・・・・・・そ、そうだ。カーチャン来月職場で旅行に行く事になったの!」

('A`)   「へー(ズルズズーッ)」

J( 'ー`)し 「旅行なんて何年ぶりかなぁ・・・、ドクちゃんお土産何がいい?」

('A`)   「(ズルズルズル)・・・・んー、別に」

J( 'ー`)し 「伊豆の方に行ってくるんだけどね・・・」

('A`)   「(ズルズルズズーーッ)」

J( 'ー`)し 「・・・・・」

('A`)   「・・・・・ゲプッ」

7 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:29:20.10 ID:kaiMgyVz0

ドクオの部屋


('A`) 「・・・・・マンドクセ」


('A`) (いつからかな。こんなに無気力な人間になっちまったのは・・・・・
     やりたい事も面白い事もなんにも思い浮かばねえし・・・・
     将来の事考えて不安になる事すら・・・・・・・・・・・)

('A`) 「マンドクセ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オナニーでもするか」



PC . 「らめええええ!!お兄ちゃんやめてえええええええ!!!」  

('A`) 「ハァ・・・ハァ・・・」 シュッシュッシュッ

('A`) (俺にはこれだけだ・・・この時だけ俺は生きてるって感じがする・・・)

PC . 「いっちゃう・・・いっちゃうぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 

('A`) 「ハァ・・・ハァ・・・ハァ!」 シュッシュッシュッ

('A`) 「ウッ・・・!???・・・・・うわあああああああああああああ!!!」

8 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:30:16.20 ID:kaiMgyVz0

ドピュッ ドピュピュ

('A`)  「な・・・・んだ・・・・これ・・・・・・手が・・・・・俺の手が・・・・」

グニニニニニ・・・・

右手  「・・・・・・まったく」

('A`)  「ひぃぃぃぃぃぃ!!!!!くっ口ぃ!!?」

ギニョニョニョニョ・・・

('A`)  (やべぇ・・・・やべぇよ俺・・・・・
     手が・・・右手が人の顔に見えてきた・・・・)

ξ゚听)ξ 「・・・・・」

('A`)  (つーかなんだよコレ・・・・・。パペットマペットかよ・・・・・。
     どーしよう・・・・・病院行くか・・・?形成外科?精神科?)

ξ゚听)ξ 「あんたバカじゃないの?初対面が顔射ってそれなんてエロゲよ?」

('A`)  「・・・・・」

('A`)  「くぁwせdrftgyふじこlp;@!!!!!!!!!!!11111111」


9 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:32:59.64 ID:kaiMgyVz0

翌日


('A`)  「・・・ふぁ〜あ・・・・・・・なんか昨日は嫌な夢見たなぁ・・・・・・・・・・・・アレ?
     なんか右手がすっげー伸びてるぞ・・・?一体ドコまで伸びてるんだ・・・・・・・・・・・」

ξ゚听)ξ 「・・・・・」カチ カチ
PC   「・・・・・」

('A`)  「・・・・やっぱ夢じゃなかったのな・・・・・」

ξ゚听)ξ 「・・・・・」カチ カチ

('A`)  「・・・・・・・ぉぃ・・・・・・・・おい!!」

ξ゚听)ξ 「っさいわね、何?」

('A`)  「俺今日病院行くわ」

ξ゚听)ξ 「・・・なんで?」

('A`)  「お前をぶった切ってもらうんだよ!!」

11 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:34:00.88 ID:kaiMgyVz0
ξ゚听)ξ 「はぁ?アンタ何言ってんの?自分の右手を切ってもらうとか
      どんだけ正気失ってんのよ」

('A`)  「右手はてめぇが食っちまったって言ってたじゃねーか!!!」

ξ゚听)ξ 「・・・その言い方は正確じゃなかったわね。いいわ、私もネットで
      大体の知識は身に付けたからもう一回順序立ててアンタに説明してあげる」

('A`)  (マジかよ・・・昨日まではPCの使い方どころか文字だって読めなかったクセに・・・)

ξ゚听)ξ 「まず私はアンタの右手を食べた訳じゃない、同化したってところね」

('A`)  「同化・・・?」

ξ゚听)ξ 「私が何科のなんて名前の生物かはまだネットで参照出来てないけど生物学的には
      パラサイト、寄生生物って事になるわね。つまりアンタに寄生してんのよ、私は」

('A`)  「・・・なんかもう・・・」


12 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:34:36.17 ID:kaiMgyVz0

ξ゚听)ξ 「私はアンタの右手と同じようにアンタの血液を養分にして生きてんの、
      だからアンタの身体から離れたら多分あっと言う間に枯れて死んじゃうわね」

('A`)  「・・・きっ寄生虫は喋ったりしないモン!!」

ξ゚听)ξ 「そうね、そこが私と言う生物の特異な部分ね。宿主の行動を操る寄生生物は
      珍しく無いけど私は寄生部分と完全に同化して全く別の細胞を形成してしまった。
      筋肉の機能と脳細胞の機能を同時に果たして、更に瞬時に変形

('A`)  「三行」

ξ゚听)ξ 「右手
      勝手に
      喋る動く変形する」

('A`)  「人生オワタ\(^o^)/」

ξ゚听)ξ 「早まんないでよ、本来の右手としての機能も忘れた訳じゃないから普段は
      フツーの右手のままでいてあげるわよ、これなら文句無いでしょ?」
    
('A`)  「文句はあるだろ・・・常識的に考えて・・・
     つーかいつの間に俺の身体ん中に入ってきたんだよ!?」



13 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:36:10.41 ID:kaiMgyVz0

ξ゚听)ξ 「私の記憶が始まったのが一昨日の深夜からなんだけどその時はヘビみたいな
     格好で宿主を探してさまよってたわ。で、アンタを見つけたの。本当は耳から
     入って脳に寄生するハズだったんだけどアンタイヤホンしてたでしょ?だから
     鼻の穴から入ろうとしたんだけどそれもアンタが寝ぼけて振り払っちゃうから
     入って行けなくて、そうこうしてる内に狙いを間違って右手に入っちゃったのよ」

('A`)  (マジかよ・・・・・じゃあイヤホンしてなかったら今頃俺の頭はコイツに・・・・・)

ξ゚听)ξ 「で、同化が終わってからさっきコイツの耳に入ってたのはなんなんだろう?
     って思ってイヤホンを引っこ抜いたらテレビからアニメの音声が聞こえて来たの。
     ずっとそれを聞いてたらとりあえず日本語は覚えられたわ」

('A`)  (だからそんな声と口調でなのか・・・)

ξ゚听)ξ 「まぁそんな訳でアンタが死んだら私も死んじゃうし、右手が無くなったら
     アンタも困るし、私達は一蓮托生、運命共同体って訳ね。これからヨロシク!」

('A`)  (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、オナニーどうしよう)

15 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:39:51.44 ID:kaiMgyVz0

ドクオとツンの日常


ξ゚听)ξ 「・・・・」 カチ カチ

('A`)  「なぁ」

ξ゚听)ξ 「何?」

('A`)  「俺PC使いたいからお前右手に戻れよ」

ξ゚听)ξ 「ああ、そう。・・・アンタの開くサイトってどーでもいい情報ばっかで勉強に
     なんないのよねー。ねぇ、PCもう一個買ってよ」

('A`)  「・・・そんな金ねーよ」

ξ゚听)ξ 「カネ・・・・。お金ってさ、人間が労働してその対価として支払われるのよね?」

('A`)  「そーだけど」

ξ゚听)ξ 「私が寄生してからアンタずって家に居て特に労働してる風には見えないんだけど
     いつ労働するの?」


16 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:40:17.72 ID:kaiMgyVz0

('A`)  「・・・・・・・今仕事探してんだよ」

ξ゚听)ξ 「あっそう。でも今現在アンタが食べてる物とか、水とか電気を使うのにも
     お金が必要なのよね?その為のお金はどうしてるの?」

('A`)  「・・・・・・・カーチャンが働いてるんだよ」

ξ゚听)ξ 「アンタの母親って歳いくつ?」

('A`)  「45」

ξ゚听)ξ 「アンタは?」

('A`)  「21・・・・」

ξ゚听)ξ 「へー」

('A`)  「・・・・・・」



17 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:41:00.82 ID:kaiMgyVz0

('A`)  「・・・なんだよ。言いたい事があるならハッキリ言えよ!!」

ξ゚听)ξ 「別に何も無いけど」

('A`)  「ああそうだよ!!21歳高校中退で働いた事もねえし働く気もねえよ!!
     典型的なニートだよ!!社会のゴミだよ!!悪かったなあ生きてて!!
     なんかもうすんません!!いやホントすみませんでしたあっ!!!!!」

ξ゚听)ξ 「なんか問題あるの?」

('A`)  「・・・へっ?」

ξ゚听)ξ 「アンタの母親が働いてるならお金の心配はいらないじゃない。食べる物にも
     住む所にも困ってない。いずれはアンタの母親も老衰で死ぬんだろうけど
     その時には流石にアンタも働くでしょ、食べられなくなるんだから。低賃金の
     日雇い労働者でもアルバイトでも最低限食べる事くらいは出来るでしょ?
     私はアンタが生きていてさえくれればいいんだから別に困んないわよ」

('A`)  「・・・・・イヤでも俺もいつかは歳で働けなくなるし・・・病気とかだって・・・」

19 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:41:35.25 ID:kaiMgyVz0


ξ゚听)ξ 「そうねえ、人間て使い物にならなくなってもそこから結構長生きするしね・・・・・
     そうだ、その時はアンタ2,3人殺して捕まっちゃいなさい。刑務所ならタダで
     面倒みてくれるわよ?」

('A`)  「・・・・・」

ξ゚听)ξ 「ところでアンタ父親はどうしてんの?」

('A`)  「・・・・トーチャンは死んだ。俺が生まれる前に」

ξ゚听)ξ 「へー」

('A`)  「・・・・・・」
21 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:42:29.34 ID:kaiMgyVz0

ドクオとツンの日常その2


ξ゚听)ξ 「ねえ」

('A`)  「んー?(グビグビグビグビ)」(ジュース飲んでる)

ξ゚听)ξ 「アンタ最近オナニーしてないわね」

('A`)  「ブフォォォォ―――――――ッッ!!!!」

('A`)  「ゲハッ!ゲハッ!!・・・な・・な・・何言ってんだお前は!!!」

ξ゚听)ξ 「? つがいのいない人間の雄は自慰行為で性欲を満たすんでしょ?アンタ初めて
     私に会った時以来ずーとしてないじゃない。なんで?どっか身体の調子悪いの?」

('A`)  「つ・・・つがいとか、雄とか・・・人間はそんな原始的じゃねえんだよ!!!」

('A`)  (右手に意識があって、しかもおにゃのこ口調とか・・・・・・
     そんな状況で出来る訳ねえだろ!!)


23 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:43:12.33 ID:kaiMgyVz0

ξ゚听)ξ 「?? 言ってる事が良く分かんないんだけど・・・ねえ、ちょっとその生殖器
     勃起させてみてくんない?」

('A`)  「ちょっ・・・・おまっ!!やめろ!!勝手に動くな!!」

ξ゚听)ξ 「・・・・」 カチャカチャ ジー

('A`)  「ちょっちょっちょっマジですか!!!」

ξ゚听)ξ 「・・・・」 ウニウニウニウニ 

('A`)  「バカッ・・・なんだその訳の分かんねー動きは!!・・・・やめっ・・・・・あふん!!」

ξ゚听)ξ 「へぇー勃起した人間の生殖器って身体のサイズの割りにかなり大きいのね・・・
     コレどうやったら射精するのかな?とりあえずマッサージしてみよう」

('A`)  「・・・・・・・いぃぃぃい加減にしろ!!」 バシャアッ!!!(ジュースひっかけた)

ξ゚听)ξ 「!! ドクオ!つめたい!」

('A`)  「ハァ・・・ハァ・・・・(まさか自分の右手にレイプされそうになるとは・・・・)」

28 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:44:34.76 ID:kaiMgyVz0

ドクオとツンの日常その3

TV    「・・・・遺体は大田区の無職 Y川R太さん25歳とみられており、警察は先月目黒区で
     起こったミンチ殺人事件の同一犯か、模倣犯の疑いもあるとして慎重に捜査を進めています」

J( 'ー`)し 「最近嫌な事件ばっかり・・・・。ドクちゃんも外出する時は気をつけてね」

('A`)  「(ガツガツガツ)ん・・・・・・おかわり」

J( 'ー`)し 「はい。ドクちゃん最近良く食べるわね」

('A`)   「・・・(働いてもいないクセに・・・か?)」

J( 'ー`)し 「うふふ、なんだか昔を思い出しちゃって。ドクちゃん、ハンバーグの日、憶えてる?」


('A`)   「・・・あったね。そんなのも」

J( 'ー`)し 「ドクちゃんが小さかった頃はカーチャンの収入もまだ安定しなくて、ドクちゃんには
      辛い思いをさせちゃったけど・・・、月に一度のハンバーグの日はドクちゃんったら
      前の日からはしゃいじゃって「明日はハンバーグの日だ!!」って・・・」

('A`)   「・・・・・」



29 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:45:21.06 ID:kaiMgyVz0

J( 'ー`)し 「いつだったかな、ドクちゃんがあんまり嬉しそうにしてるからカーチャンも
      嬉しくなっちゃって、奮発していつもより大き目のハンバーグを作ったの。そしたら
      ドクちゃんすごく喜んで、今みたいにゴハンをおかわりして夢中で食べてたっけ。
      でも半分位食べてからカーチャンのご飯のオカズが無い事に気付いて、急に
     「僕もう食べれないから残りはカーチャンが食べて」って・・・。うふふ、いつもはその倍
      位ゴハンをおかわりしてたのにね。」

('A`)   「・・・・・」

J( 'ー`)し 「カーチャンは仕事場で食べてきたからいいよって言うんだけどドクちゃん聞かなくて・・・
      結局半分のハンバーグをもう半分こにして二人で食べたっけ・・・・」

ガチャンッ

J( 'ー`)し 「・・・・・!」

('A`)   「・・・・・・ごっつぉさん」

J( 'ー`)し 「・・・・・ドクちゃん・・・・・」
31 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:46:03.48 ID:kaiMgyVz0

ドクオの部屋

('A`)   「・・・・・・・・ハァ」

ξ゚听)ξ  「アンタって母親と話す時は妙にナーバスになるわね。呼吸とか脈拍で分かるんだけど」

('A`)   「・・・・・・・・・・今は誰とも話したくない」

ξ゚听)ξ  「あっそう」

('A`)   (わかってんだよ・・・・・このままじゃ駄目だって・・・・・・・。分かりきった事なんだよ・・・・・・そんな事は!!
      でも・・・・俺何やっても駄目だし・・・・同僚とか上司とか客とか・・・・ありえねえ・・・・・怖ええんだよ・・・他人が。
      もう死んだ方がいいのかな・・・・でも死ぬの怖いし・・・・・・つーかこうゆう葛藤ももう何百回もやって飽きてきたし・・・・・)

('A`)   「マンドクセ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オナニーでも

ξ゚听)ξ  「んっ?」

('A`)   「・・・・・・・・・・・・・ハァ・・・・・・・・やらねーよ」

35 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:48:52.13 ID:kaiMgyVz0

平日 市街にて


ξ゚听)ξ  「アンタが昼間っから出歩くなんて何気に初めてじゃない?もうちょっと頻繁に
      外出してくれれば私も外の世界が勉強出来ていいんだけど」

('A`)   「まぁ・・・・考えとくわ。つーか人前で喋ったり変形したりすんなよ?」

ξ゚听)ξ  「わかってるってば、人間社会の一般常識はもう殆ど理解出来てるんだから」

('A`)   (コイツと一緒の生活も段々苦じゃなくなって来たな。確かに前みたいに訳の
      分かんねー事する事も無くなったし、口は悪いけど基本的に俺の言う事には
      逆らわねーし、つーか逆に俺の身体の事を気遣ってくれるし。まぁ俺が死んだら
      コイツも死ぬからそれは当然なんだろうけど・・・。
      ・・・この先も案外うまくやってけるかもな・・・・)

('A`)   「お前にも名前が欲しいよな」

ξ゚听)ξ  「はぁ?名前?必要無いわよ。名前なんて人間だけの概念でしょ?
      私は人間でもペットでもないんだからいらない」

('A`)   「でもいつまでも「おい」とか「お前」とかじゃ不便だろ?なにがいいかなぁ・・・・あ、
      じゃあツンデレ口調だからツンな。「デレ」の部分が全く無いところもピッタリだろ!」



36 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:49:34.39 ID:kaiMgyVz0

ξ゚听)ξ  「・・・まぁ好きに呼べばいいんじゃない?」

('A`)   「おっ、今のセリフはちょっと「デレ」っぽかったぞ!なんつってな
      あはははははははは・・・・・・・・は、・・・と、ところでさ」

ξ゚听)ξ  「ん?」

('A`)   「こ、今夜さ・・・・久しぶりに・・・・オ・・・オナニーを、やってみようと思うんだ・・・」

ξ゚听)ξ  「うん、やれば?私も射精するとこ見たいし」

('A`)   「で、でさ・・・出来ればツンにも協力してもらいたいんだわ・・・・」

ξ゚听)ξ  「別にいーけど何で?オナニーって自分一人でやるもんでしょ?」

('A`)   「ま、まあ・・・そうなんだけどさ・・・。ちなみにお前、声色とかって
      変えられる・・・?」

ξ゚听)ξ  「んー、まあ・・・余裕?」

('A`)   「ktkr!!」

ξ゚听)ξ  「・・・?」
38 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:50:05.92 ID:kaiMgyVz0

('A`)   (フヒヒヒヒ・・・・ツンに声優の声で喋ってもらって・・・・さらにこの間の
      あの超絶テクニックで・・・・・・・やべぇチンコおっきしてきた・・・・・
      キショー!もっと早く吹っ切れてればなぁ・・・・・・まあいいや、これからは
      毎晩オナニー天国だ・・・・・・・・帰りにローション買ってこう・・・・・・・)

ξ゚听)ξ  「ストップッ!!!!」

('A`)   「ヒィ!! サ、サーセン!!嘘です!!ほんの出来心なんですぅぅっ!!!!」

ξ゚听)ξ  「『仲間』がいるわ・・・」

('A`)   「・・・へっ?」

ξ゚听)ξ  「私の仲間、同種よ!」

('A`)   「・・・・なっなんだそりゃ、なんで分かるんだよ!」

ξ゚听)ξ  「感じる・・・脳波みたいなものを・・・・。初めてだわ・・・・でも分かる!
      仲間よ!!直線にして約200メートル!!!」

('A`)   「マジかよ・・・・」

40 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:50:53.76 ID:kaiMgyVz0



ξ゚听)ξ  「その先を左に行って・・・」

('A`)   「・・・・」

ξ゚听)ξ  「! 向こうも気付いたみたいね・・・」

('A`)   「・・・・ッ」

ξ゚听)ξ  「・・・どうしたの?早く進みなさいよ」

('A`)   「つーか仲間って・・・ひょっとして脳ミソを奪われた人間・・・・?・・・・やべぇよ
      やっぱ俺帰るわ」

グイッ

('A`)   「ちょっ・・・勝手に電柱掴むな」

ξ゚听)ξ  「ったく使えないヘタレね!私は自分の正体を正確に知る必要があるの!!
       それはアンタにとっても重要な事のハズよ!さぁ、早く行って!!!」

('A`)   「・・・・わかったよ・・・」



41 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:51:54.34 ID:kaiMgyVz0

ξ゚听)ξ  「あと20メートル・・・・・・あのカドの先ね・・・・」

('A`)   (あぁ〜帰りてえぇ・・・)

ξ゚听)ξ  「ん、どうも食事中みたいね」

('A`)   「・・・・」

グジュル グジュル      (・・・・・・・そぉぉぉぉぉっと・・・・・)



ミ,,゚Д゚彡 「(グァツグァツグァツジュルルルルルーーー)」

('A`)   「ぬっぬこぉぉぉぉぉっっ!!!??」

ξ゚听)ξ  「・・・・!」

('A`)   「おわあああああ!!ぬこがぬこを食ってるぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

ミ,,゚Д゚彡 「・・・・ギコォ・・・オ・・・オマエも・・・・失敗か・・・?」


42 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:52:49.15 ID:kaiMgyVz0

('A`)  「ひぃぃぃぃぃ!!なんか喋ってるぅぅぅぅぅ!!!!!」

ξ゚听)ξ 「・・・・」

ミ,,゚Д゚彡 「お・・前は・・・寄生する場所・・・・・・俺は・・・寄生した生物に・・・・不満がある・・・・」

ξ゚听)ξ 「・・・・・」

ミ,,゚Д゚彡 「・・・・・」

('A`)  「・・・・(ど・・・どーすんだよ・・・これから・・・)」

ξ゚听)ξ 「逃げるわよ」

('A`)  「えっ?」

ξ゚听)ξ 「早く!!」 ぐぃぃぃぃぃぃん!!

('A`)  「おっおわああ!!ひっぱるな!!」
44 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:54:47.56 ID:kaiMgyVz0

タッタッタッタッタッタッ

('A`)  「ハァ・・・ハァ・・・なんなんだよ!!行けっつたり逃げろっつったり!!」

ξ゚听)ξ 「殺意を感じたわ。人間の脳が残ったままの私達を異常に警戒してる」

('A`)  「なんだよそりゃ!お前の仲間じゃねえのかよ!!」

ξ゚听)ξ 「・・・・・」



('A`)  「ハァ・・・ハァ・・・追ってくる様子も無かったし、ココまで逃げればとりあえずは・・・」

ξ゚听)ξ 「へぇ・・・やる気らしいわね・・・」

('A`)  「へっ?」

ξ゚听)ξ 「ここで戦うわよ」

('A`)  「はぁああ!!?なんだよ戦うって!!」

ξ゚听)ξ 「来たわ」

ミ,,゚Д゚彡 「(バサッ バサッ バサッ)」

('A`)  「おいおい・・・・嘘だろ・・・・飛んでるよ・・・・・・」


45 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:55:47.83 ID:kaiMgyVz0

('A`)  「・・・・・・あんなのアリかよ・・・・・頭が全部ハネじゃねえかよ・・・」

バビュンッ!!!! シュルルルルルルル

('A`)  (うっお!!ツンがすげえ伸びてく!!)

シュ――――――――――――――――――――――――――――――ボシュッッ!!!!

ミ,,゚Д゚彡 「ギャブッッ!!!」

('A`)  「すっ・・・げ・・・。ぬこの身体に突き刺さっちまったよ・・・」

スボッ

ミ,,゚Д゚彡 「ガ・・・・・ッ」
47 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:57:02.69 ID:kaiMgyVz0

ギュルルルルルル ピタ

ξ゚听)ξ 「終わったわ」

('A`)  「ツン・・・・・・・・・っておわああ!! しっ心臓!!?」


ヒュ―――   ドチャッ

ミ,,゚Д゚彡 「・・・・ミ・・・・・ミィ・・・・・・・・・・・(ガク)」

ξ゚听)ξ 「やっぱりね、脳を乗っ取っても結局宿主の内臓を流用して生きてんのよ。
      だから心臓を取っちゃえば死ぬって訳。人間と同じで」

51 :歯科助手と初詣:2006/12/15(金) 16:58:21.42 ID:kaiMgyVz0
('A`)  「・・・・・・お前に仲間がいたなんてな・・・・・・」

ξ゚听)ξ 「頭の部分だけが本体で神経を支配して全身を操る訳ね。多分人間の脳を
     乗っ取ったヤツも同じ事をしてると思うわ」

('A`)  「ツン・・・・・せっかく出会えたお前の仲間なのにな・・・・・」

ξ゚听)ξ 「てゆうか頭全体を翼なんかにしちゃったら飛ぶ事だけに集中しなきゃ
     いけないから防御にまで気が回らなくなるじゃない。育った環境も
     あるかも知れないけど頭悪いわコイツ。だから私が勝った」

('A`)  「・・・・ッ」

('A`)  (会話がかみ合ってねえ・・・・・。つーか・・・・・・・・怖ええコイツ・・・。
     コイツ、口調はツンデレのおにゃのこだけど、それはたまたまアニメを見て
     言葉を覚えたからそうゆう口調で喋ってるだけで・・・・・中身は・・・・・・・・
     まるで感情のカケラもない昆虫みたいな・・・・・・・・・・・)

ξ゚听)ξ 「・・・どうしたの?脈拍が乱れてるわよ、アンタ」

('A`)  「・・・・あ・・・・あぁ・・・大丈夫・・・」

ξ゚听)ξ 「しっかりしてよー?アンタが死ぬと私も死んじゃうんだから」

('A`)  「・・・・・」

('A`)  (そーいやコイツが現れてからだよな・・・・。
     全国でミンチ殺人が起こり始めたのは・・・・)

第一話 完
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