58 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 00:50:20.44 ID:/yAHjX5c0
( ^ω^)「あらまきさんのおうちだお」

ミ,,゚Д゚彡「・・・あ、あらまきだと!?」

川*゚ -゚)「そうだ。色々と世話になったんだ」

(*‘ω‘ *)「久しぶりだっぽ、ギコ猫」

ミ,,゚Д゚彡「うおっ!柱時計さん!ってことはやっぱりここは・・・」

( ^ω^)「お?知ってるのかお?」

ミ,,゚Д゚彡「知ってるもなにも、ここは俺の生まれ故郷だぜ」

59 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 00:51:14.78 ID:/yAHjX5c0

( ^ω^)「そうなのかお!すごいお!」

川*゚ -゚)「そいつはスゴイ偶然だな。まさに奇跡」

ミ,,゚Д゚彡「まったくだぜ・・・人生何があるかわかんねーもんだな」

(*‘ω‘ *)「まったくだっぽ。人生も捨てたもんじゃないっぽ。ところであのからくり達が色々と協力してくれたっぽ」

ミ,,゚Д゚彡「ん? あれ俺の知らない顔だな?新しく生まれた奴らか?」

(*‘ω‘ *)「そうだっぽ。ギコ猫が出て行ってから作られた人形達だっぽ」

60 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 00:51:41.74 ID:/yAHjX5c0
( ´∀`)「まさか先輩だったとは、失礼しましたモナー・・・」

(●・`д・)「先輩の手助けができて光栄だったぜ!」

(=゚ω゚)「まだオイラたち生まれたばっかで何も知らなくて・・・すまなかったよう」

( ><)「先輩!直ってよかったです!」

ミ,,゚Д゚彡「おお・・・いや助かったぜ・・ありがとな」

( ´∀`)「礼には及びませんモナ」

(●・`д・)「ありがたいお言葉だぜ!」

(=゚ω゚)「疲れも吹き飛ぶよう」

( ><)「また何かあったら、いつでもお手伝いするんです!」

61 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 00:52:42.87 ID:/yAHjX5c0
(´・ω・`)「はあ・・・ツンちゃんの腕・・・・」

腕時計は久しぶりのツンの腕の感触に、まだ酔いしれていた。

ミ,,゚Д゚彡「おお腕時計、お前も無事だったのか」

(´・ω・`)「ん・・・?ああ、ギコじゃないか!直してもらったんだね」

ミ,,゚Д゚彡「随分と綺麗になったな」

(´・ω・`)「おかげでまたツンちゃんにはめてもらうことができたよ」

ミ,,゚Д゚彡「まったく幸せそうなツラしやがって」

(*‘ω‘ *)「ところで、タカシさんもいるんだっぽ」
63 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 00:53:15.29 ID:/yAHjX5c0
ミ,,゚Д゚彡「な、なに!?どこだ!?」

川*゚ -゚)「目の前」

ミ,,゚Д゚彡「・・・!!タカシさん・・すっかり精悍な姿になって・・・俺としたことが全然気付かなかったぜ・・・」

从'ー'从「うし、元気に動いてるな。成功成功」

/ ,' 3「からくり猫も喜んどるわい、見てみいプルプル震えとるわ」

ミ,,゚Д゚彡「タカシさんが俺を作ってくてくれてからもう5年か・・・懐かしい」
65 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 00:54:15.02 ID:/yAHjX5c0
―5年前―

( 'ー')「うし・・・あと少しで完成だ・・・待ってろよ」

ミ,,ーДー彡「・・・・・・」

( 'ー')「ここをこうして・・・よし、どうだ動くか?」

ミ,,゚Д゚彡「・・・・ゴ、ゴニャー」

( 'ー')「ありゃ?ちょっと動きがおかしいぞ?くそ・・・どこが原因だ・・・」

ミ,,゚Д゚彡「・・・・ゴリャー」

(*‘ω‘ *)「ボーンボーンボーン」

( 'ー')「ちっくしょう、もう11時か・・・約束の時間に間に合わねえ・・・」

ミ,,゚Д゚彡「ゴ、ゴラア・・・」

( 'ー')「お、いいぞ、もう少しだ」

66 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 00:54:42.71 ID:/yAHjX5c0
ミ,,゚Д゚彡「ゴラァ!!!」

( 'ー')「おっし!!!完璧だ!!!待ってろよツン!!」

(*‘ω‘ *)「・・・・・ボーン」

/ ,' 3「あやつ・・また変なもん作りよってからに・・・」
68 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 00:56:47.59 ID:/yAHjX5c0
ξ゚听)ξ 「遅い・・・タカシの奴・・・今日はわたしの誕生日だってのに」

約束の時間からもう1時間は過ぎている。
夜の街角でツンはタカシを今か今かと待っていた。

(∴゚ з゚ )「ヘーイそこの可愛い彼女、俺と遊びにいかない?」

ξ゚听)ξ 「いかないわよ!人待ってんの!」

(∴゚ з゚ )「あっそう。誰がお前みたいなブス相手にするかよバーカ」

ξ#゚听)ξ「なんですってこのニキビ野朗!!」

69 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 00:58:14.35 ID:/yAHjX5c0
(∴゚ з゚ )「んだとー?人が気にしてることいいやがって。性格までブスだな!ダブルブスだ!救いようがねえ!」

ξ#゚听)ξ 「うるさい!さっさと消えろ!」

(∴゚ з゚ )「てんめー調子にのりやがって・・・」

ξ;゚听)ξ 「痛ッ!なにするのよ!ちょ、やめてったら!」

(∴゚ з゚ )「うるせえ!!お前みたいな生意気な女にはキツーイお仕置きが必要なんだよ!」

ξ;゚听)ξ 「ヤダッ!誰か助けて!」
71 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 00:59:08.24 ID:/yAHjX5c0
(∴゚ з゚ )「誰もこんな所こねえよ・・・はあはあ・・・ちきしょう、いい体しやがって・・・」

ξ;゚听)ξ 「ちょっと、変なとこ触らないで・・・イヤーッ」

(∴゚ з゚ )「ぶへへ・・・むっちむちじゃねえか・・・」

ミ,,゚Д゚彡「ゴラァ!!!」

(∴゚ з゚ )「あげご!!!???」

男は一瞬動きを止めると、そのままの姿勢で仰向けに崩れ落ちた。


72 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 01:00:34.27 ID:/yAHjX5c0
ξ゚听)ξ 「え・・・?・・・なに・・?ぬいぐるみ?」

( 'ー')「早速役に立ったな」

ξ゚听)ξ 「タカシ!!ちょっと遅いじゃない!変な奴にからまれて怖かったんだから」

(∴゚ーзー )「ぷしゅう・・・・・」

( 'ー')「うーんちょっと300万ボルトはきつすぎたかな・・・死んでなきゃいいが」

ξ゚听)ξ 「ねえこのぬいぐるみ何なの?」

( 'ー')「誕生日プレゼント。お前の危険を察知して守ってくれる、防犯ぬいぐるみだ。色々と仕込んであるぜ」

73 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 01:01:40.03 ID:/yAHjX5c0
ξ゚听)ξ 「・・・・タカシらしいプレゼントね」

( 'ー')「お前は口は悪いし、性格キツイから危なっかしいだろ?さっきみたいなことがあってもコイツが守ってくれる」

ミ,,゚Д゚彡「えっへん」

ξ゚听)ξ 「・・・ありがとう」

( 'ー')「その言葉が聞けただけで、今までの苦労が報われたぜ」

ξ*゚听)ξ 「べ、別に感謝してるわけじゃなくて一応言っただけって言うか・・・その・・」

( 'ー')「ははは、そんなことより飯食いに行こうぜ。色々とコイツの機能も説明しないとな」

ξ゚听)ξ 「うん・・私お腹ぺっこぺこ!」

( 'ー')「何食いたい・・?」

ξ゚听)ξ 「イタリアン!」

ミ,,゚Д゚彡「よろしくだぜ・・・ご主人さま」



74 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 01:04:30.78 ID:/yAHjX5c0
(*‘ω‘ *)「ボーンボーン」

/ ,' 3「おっともうこんな時間じゃ。お前さんたちどうするかの?泊まって行く分には一向に構わんが」

从'ー'从「ああ、じゃあ泊まらせてもらおうかな、ツンも泊まってけよ」

ξ*゚听)ξ「え・・あ・・うん」



( ^ω^)「セクロスするに1万」

(´・ω・`)「僕もするに2万」

川*゚ -゚)「・・・3万」

ミ,,゚Д゚彡「おまえら・・・時計のくせに金もってんのかよ・・・」
81 名前: ◆piEfblYWC. :2006/12/11(月) 01:17:39.75 ID:/yAHjX5c0
('A`)「あーあ、笑いすぎて腹のネジが一個飛んじまったぜ」

(`・ω・´)「留守番がこんなにつまらないものだとは・・・」

時計達とからくり達の夜は更けていく。
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