77 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 03:54:59.63 ID:X/khzA2M0
―次の朝―
チュンチュン・・・チュンチュン。

( ^ω^)「ジリリリリリリリ!!!!」

ξ゚听)ξ「うーん・・・うるさい・・・」

パシッ!

( ^ω^)「・・・・・」

78 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 03:55:52.49 ID:X/khzA2M0
―5分後―

( ^ω^)「ジリリリリリリ!!!!」

ξ゚听)ξ「ああ、もう昨日は隣の奴のゲームの音がうるさくて夜中に起こされたのに・・・」

ツンはブツブツとぼやきなら、起き上がった。

( ^ω^)「リリリリリ!!!!」

ξ゚听)ξ「るっさいっての!!!!」

パシッ!パシッ!

( ^ω^)(いたいお・・・・)

(´・ω・`)(ドキドキしてきた・・・ツンちゃん・・・)

162 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:45:39.29 ID:qSGxwr3v0
―15分後―

ξ゚听)ξ「さあてと、そろそろ出掛けるかな」

ツンは空になった野菜ジュースをゴミ箱に放り投げると、ハンドバックを持って玄関へと向かう。

ξ゚听)ξ「おっと、腕時計つけるの忘れた」

ツンはリビングへ戻ってくると、化粧台の上へと置かれた腕時計を手にした。

ξ゚听)ξ「・・・そういえば新しいの買ったんだった。そっち付けて行こう」

手にした腕時計をベッドの上へ放り投げると、ツンはテーブルの上の新しい腕時計を腕に巻き、慌ただしく出て行った。



164 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:46:01.37 ID:qSGxwr3v0
('A`)「・・・おい腕時計」

( ^ω^)「・・・・・・」

川*゚ -゚)「・・・・・・・」

('A`)「・・・・・泣くなよ」

(´;ω;`)「な、泣いてなどいないっ!」

165 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:46:27.93 ID:qSGxwr3v0
( ^ω^)「新しいものなんて、すぐきっと飽きるお」

('A`)「そうさ、ほんの2、3日の辛抱さ」

( ^ω^)「またすぐ付けてくれるお」

('A`)「それまで、のんびり待とうや」

(´;ω;`)「・・・そうかな?」

166 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:46:47.89 ID:qSGxwr3v0
( ^ω^)「大丈夫だお」

('A`)「大丈夫さ」

(´・ω・`)「・・・・ありがとう」




167 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:47:23.67 ID:qSGxwr3v0
川*゚ -゚)「でもキズがついてるから、もう付ける気ないんじゃないか」

(´;ω;`)「!」

(;^ω^)「ちょっ、そんなことないお」

(#'A`)「砂時計、空気読めよ!」

川*゚ -゚)「うるさい。私は事実を言ったまでだ」



168 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:47:59.20 ID:qSGxwr3v0
(;^ω^)「きっとまた修理してくれるお。僕のベルが壊れたときも、すぐ直してくれたお」

('A`)「そういやそんなこともあったな・・・」

川*゚ -゚)「目覚ましは生活必需品だからな。腕はもう代わりがいるじゃないか」

(#'A`)「だから空気読めって言ってるだろ!」

169 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:48:21.53 ID:qSGxwr3v0
川*゚ -゚)「お前らこそ思っても無いこと言うんじゃない。この偽善時計が」

(#'A`)「あんだと!秒針突き刺すぞコラ!」

川*゚ -゚)「やってみな」

(´;ω;`)「スクラップにはされたくないよおおおお!!」

(;^ω^)「新しい腕時計のせいで、みんな荒れてきたお・・・」


171 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:48:58.08 ID:qSGxwr3v0
その時、ドアのほうでガチャガチャと音がした。

( ^ω^)「お? ツンちゃんかお? まだ帰る時間にはだいぶあるのに」

('A`)「早退でもしたんじゃね・・・・?」

(´・ω・`)「きっと新しい腕時計に飽きて、僕を付け替えに来てくれたんだ!」

川*゚ -゚)「それだけのために、わざわざ帰ることなどありえん」

(#'A`)「空気よ――」

壁時計がそう言おうとした時、

( ´_ゝ`)「フン・・・ちょろいもんさ」

男が一人、ドアを開けて部屋の中へ入ってきた。

172 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:49:50.08 ID:qSGxwr3v0
(;^ω^)(誰だお!?)

('A`)(何だあいつ・・・・・?)

(´・ω・`)(きっと時計修理業者の人だ!)

川*゚ -゚)(・・・・・・)
175 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:51:53.43 ID:qSGxwr3v0
( ´_ゝ`)「さてと、さっさと仕事にかかるか」

男はそう言うと、部屋の中を丹念に調べ始めた。

(;^ω^)(こいつなんなんだお?)

('A`)(ツンちゃんの彼氏か・・・・?)

(´・ω・`)「おーい! 僕はここですよ! 早く新しいレンズと換えてくれ!」

川*゚ -゚)(人間なぞに我々の言葉は通じないのに・・・)

176 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:53:34.30 ID:qSGxwr3v0
( ´_ゝ`)「ん? やけにカチカチと音のうるさい腕時計だな」

男は腕時計を手に取ると、真剣な顔つきで調べ始めた。

( ´_ゝ`)「ダメだ、キズがついてると買い取ってくれない」

男は腕時計を元あった場所に戻し、今度はタンスの中を物色し始めた。

(;^ω^)「こ、こいつ泥棒だお!」

(;'A`)「ま、まじで・・・」

(´;ω;`)「みんな僕のことキズものって言う・・・ひどいや・・・」

川*゚ -゚)「泣いてる場合じゃないぞ」


177 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:54:32.41 ID:qSGxwr3v0
(;'A`)「お、おい目覚まし時計、ベル鳴らせ・・びっくりして逃げていくかもしれん」

川*゚ -゚)「どこの童話の話だ」

(;^ω^)「わ、わかったお! やってみるお!」

( ´_ゝ`)(この部屋の時計はやけに音がでかいな・・・落ち着かん・・・)

( ^ω^)「ジリリリリリリリリ!!!」

(;´_ゝ`)「うわっ!」

178 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:55:23.07 ID:qSGxwr3v0
男は肩をびくっと震わせ、目覚まし時計のほうを向いた。

( ´_ゝ`)「・・・セットされてた目覚まし時計が鳴ったのか・・・びびらせやがって」

男は胸をなでおろすと、目覚まし時計を手に取り、停止ボタンを押した。

( ^ω^)「まだだお!ジリリリリリリリ!!!!」

( ´_ゝ`)「あれ? おかしいな。止めるのこのボタンだよな」

( ^ω^)「ジリリリリリリリ!!!!」

( ´_ゝ`)「壊れてんのか・・・・?」

( ^ω^)「ジリリリリリリリリ!!!」

( ´_ゝ`)「こううるさくっちゃ、仕事ができん」


179 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:56:05.74 ID:qSGxwr3v0
男は目覚まし時計をひっくり返すと、電池が入っているフタを外そうとした。

(;^ω^)「あうっ!電池だけは!電池だけはカンベンしてくれお!」

目覚まし時計はフタを取られまいと、必死に踏ん張った。

(;'A`)「やばいぞ・・・どうすればいいんだ・・・!」

(´・ω・`)「あいつ・・・さては泥棒だな!」

川*゚ -゚)(気づくの遅すぎ)

180 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:56:46.84 ID:qSGxwr3v0
目覚まし時計の奮闘もむなしく、フタは外され、男の手が乾電池に伸びる。

(;^ω^)「いやああああああ!!!!らめええええ!!!」

(;'A`)「あああ!!目覚まし時計いいい!!!」

(´・ω・`)「やめろおおお!!!」

川*゚ -゚)「仕方ない」

砂時計はそうつぶやくと、自分の中の砂を男めがけて、一気に噴射した。

181 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:57:14.86 ID:qSGxwr3v0
(;´_ゝ`)「イデェ!!」

砂は勢いよく飛び、男の目に直撃した。

男はたまらず目を押さえてうずくまる。

( ^ω^)「助かったお!」

('A`)「すげえ!!」

(´・ω・`)「グッジョブ!!!」

182 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:57:58.24 ID:qSGxwr3v0
川*゚ -゚)「ベルを思い切り鳴らせ」

( ^ω^)「了解だお! ジリリリリリリリリリ!!!!!!!!!」

(;'A`)「うお!これは最大級にうるさいぜ・・・部屋が震える」

(;´・ω・`)「ネジがゆるみそうだ・・・・」

183 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:58:56.73 ID:qSGxwr3v0
そのころ、隣の住人ニダーはベッドに寝転びながら、ゲームに夢中になっていた。

が、壁を通り越して、ベルの音が響いてくる。

<#ヽ`∀´>「また隣がうるさいニダ・・・しかも昨日より音が格段にでかいニダ・・・もうあったま来たニダ・・・」

ニダーはそう言うと、部屋を飛び出し、ツンの玄関の前まで行って、ドアをドンドンと叩いた。

<#ヽ`∀´>「おいこら!昨日注意ばっかなのにうっさいニダよ!嫌がらせニダか!」

ニダーは怒りをこめ、思い切りドアを叩く。

184 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:59:25.96 ID:qSGxwr3v0
('A`)「お・・?こんなときに隣のやつが・・・」

(´・ω・`)「グットタイミング!!」

川*゚ -゚)「よし、うまくいったぞ」

( ^ω^)「ジリリリリリリリ!!!!!」」

(;´_ゝ`)「やべっ、誰かきた!!ずらかるか!」

男は素早い動作でベランダへ走ると、そこから飛び降り、逃げていった。

185 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 14:59:52.26 ID:qSGxwr3v0
('A`)「ふう・・・助かったな」

(´・ω・`)「撃退した!」

川*゚ -゚)「やれやれ」

( ^ω^)「ジリリリリリリリリリリ!!!!!」

<#ヽ`∀´>「やいコラ!!とっとと出てきて謝罪するニダよ!!」

186 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 15:00:20.75 ID:qSGxwr3v0
('A`)「おい、目覚まし時計、もういいぜ・・・」

(´・ω・`)「隣の奴さらにファビョっちゃうよ」

川*゚ -゚)「それはそれで面白いが、もう止めていいぞ」

(;^ω^)「ジリリリリリリリ!!!あれ!?ジリリリリリリ!!!」

<#ヽ`∀´>「のああああ!!!コケにしくさってええええ!!」

187 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 15:00:40.59 ID:qSGxwr3v0
('A`)「どうした?」

(;^ω^)「ジリリリリリ!!!止まんないお!!ジリリリリリリ!!!」

(´・ω・`)「まいったね・・・」

川*゚ -゚)「力を解放しすぎてイカれたか・・・?」


189 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 15:02:02.48 ID:qSGxwr3v0
(;^ω^)「どうしたらジリリリリリリ!!!いいお!?このままだと電池きれちゃうお!!!ジリリリリ!!」

<#ヽ`∀´>「ファビョーン!!!!ファビョーン!!!!」

(;'A`)「あいつドアを壊しかねないぞ・・・」

(´・ω・`)「・・・目覚まし時計、裏ブタを外せるかい?」

(;^ω^)「できるお!!ジリリリリリリ!!!」

目覚まし時計は力を背中に集中してネジを外すと、裏フタを開けた。

190 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 15:02:46.63 ID:qSGxwr3v0
('A`)「お・・・俺ら体の中ってこんな風になってるのか・・・歯車がいっぱい・・・」

(´・ω・`)「砂時計、さっきやったよりも正確に砂を飛ばせるかい?」

川*゚ -゚)「朝飯前だ」

( ^ω^)「ジリリリリリリリリ!!!あひい電池が!電池が!」

191 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 15:03:39.17 ID:qSGxwr3v0
(´・ω・`)「よし・・・砂時計、あの青い小さな歯車と、黄色い歯車の間に、細い棒があるのが見えるか?」

川*゚ -゚)「見える」

(´・ω・`)「あの棒の真ん中を狙って撃ってくれないか。できるだけ、他の部品を傷つけないように」

川*゚ -゚)「よし、いくぞ」

砂時計から一粒の砂が、目にも止まらぬ速さで飛び出し、砂粒は腕時計の指示した部分に正確に当たった。


192 名前:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/11(金) 15:06:08.46 ID:qSGxwr3v0
(;^ω^)「アデッ!!!」

('A`)「おっ!止まった!」

(´・ω・`)「目覚まし時計、どうだい?」

( ^ω^)「止まったお!ありがとだお!」

川*゚ -゚)「やれやれ。おかげで17秒分もの砂を使ってしまった・・・」


<#ヽ`∀´>「あっ静かになったニダ!でも出てこないなんて、なんて卑怯な奴ニダ!!」

ニダーは最後にドアを思い切り蹴っ飛ばすと、肩をいからせながら自分の部屋へと戻って行った。
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