10 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:03:06.89 ID:oHKMT62F0
第6話




VIP公園でのスクリューズとの死闘(?)から数日。
校内でのブーンの立場は目覚しく変化した。



「ブーン、今日もロボトル講座してくれよ!!」

「お前何言ってんだよ!次は俺だし!!」

「ちょっと男子どいてよー!内藤君は私達に教えてくれるんだからねー!!」

「なんだとー!生意気だぞ女子ー!!」



( ^ω^)「おっおっおっwwみんな、僕のために争うのはやめるお」

( ^ω^)「僕は誰にだって平等だお」

11 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:04:50.78 ID:oHKMT62F0
              (^ω^)  眩しい!眩しいわー!!   
               ノヽノヽ   フラッシュが気持いいのーwww
                くく





   パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ  パシャ
 ∧_∧      ∧_∧     ∧_∧  ∧_∧    ∧_∧     ∧_∧
 (   )】      (   )】    (   )】 【(   )    【(   )    【(   )
 /  /┘ .   /  /┘.    /  /┘ └\ \   └\ \   └\ \
ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ    ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ

13 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:07:58.27 ID:oHKMT62F0
( ^ω^)「うはwww人気者テラツラスwwwwww」




全校生徒どころか、教師にすら圧力をかけるほどのDQN集団であったスクリューズ。
そのスクリューズを、大勢の観衆のいる中、スクリューズが圧倒的に有利な状況での決闘に
ブーンが勝利した事により、「ぶっちゃけスクリューズって大した事ないんじゃね」的なオーラが
漂い始め、教師もスクリューズの悪事をビシバシと取り締まるようになった。スクリューズにとっては、
彼らにとって四面楚歌な状況が応えたのか、校内で幅を利かすことが減っていった。


ちなみに、最近は何故かつーが不登校らしい。何かあったのだろうか。


そんなわけでお祭り騒ぎのVIP高校。ゆえにここ数日間、VIP高校ではスクリューズが敗れたというニュースが
大々的に広まっていたため、世間をにぎわすニュースを深刻にとらえているものは少なかった。

15 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:11:19.35 ID:oHKMT62F0

キーンコーンカーンコーン……


( ^ω^)「おっと、すまないねベイベーたち!朝のホームルームが始まってしまう!失礼するよ!!」


「待ってくれー!!」

「こっち向いてくれー!!」



         ( ^ω^)


          (^ω^)


「こっちみんなーwwwwwwwwwwwww」



16 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:11:42.97 ID:oHKMT62F0
ブーンの教室


( ^ω^)「ふう…人気者は辛いお」

ξ゚听)ξ「そんなことより!ブーン、アンタに手伝って欲しい事があるわ」

( ^ω^)「なんだお?ツン。僕は忙しいんだお、他を当たって…」



                                      
                                                                    
             _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ '        (  ^ω)
         ξ, -'' ̄    __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
       /   ノ                 |  /  ノ |
      /  , イ )                 , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \               / ,  ノ
      |  / \  `、            / / /
      j  /  ヽ  |           / / ,'
    / ノ   {  |          /  /|  |
   / /     | (_         !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`            |_/
18 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:12:29.73 ID:oHKMT62F0
ξ゚听)ξ「手伝え」

(#)ω;)「はいですお!ぜひ手伝わせてくださいお!!」

ξ゚听)ξ「…さて、いいかしら?最近この辺りでスカートめくりの被害にあう女の子が激増してるのよ」

( ^ω^)「ほうほう、それは実に素晴らしい事で…」


                                                                    
             _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ '        (  ^ω)
         ξ, -'' ̄    __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
       /   ノ                 |  /  ノ |
      /  , イ )                 , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \               / ,  ノ
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      j  /  ヽ  |           / / ,'
    / ノ   {  |          /  /|  |
   / /     | (_         !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`            |_/
21 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:16:05.91 ID:oHKMT62F0


ξ#゚听)ξ「何か言ったかしら?」

(#)ω;)「そんなゲス野郎を放っておくわけにはいきませんお」

ξ゚听)ξ「そうよねぇ…最近ではこのVIP町の被害者も増えてるみたいだし。そこであんたの出番よ!!」

( ^ω^)「お?」

ξ゚听)ξ「テキトーに調べといて」

( ^ω^)「ちょまwwwww」

ξ゚听)ξ「ちなみに犯人はメダロットにスカートめくりをさせているらしいわ。それじゃよろしくね」

( ^ω^)「情報少ねeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!」



24 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:18:27.58 ID:oHKMT62F0
ξ゚听)ξ「これはジャーナリスト志望であり新聞部の記者である私の予想だけど…」

( ^ω^)「自己紹介乙www最初のインパクトが小さかったからって無理すんなおwwww」


                                                                    
             _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ '        (  ^ω)
         ξ, -'' ̄    __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
       /   ノ                 |  /  ノ |
      /  , イ )                 , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \               / ,  ノ
      |  / \  `、            / / /
      j  /  ヽ  |           / / ,'
    / ノ   {  |          /  /|  |
   / /     | (_         !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`            |_/



ξ゚听)ξ「おそらくこの街のどこかにスカートめくり犯の拠点があるはずよ!!」

(#)ω;)「…………」
26 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:21:45.93 ID:oHKMT62F0
ξ゚听)ξ「そういうわけで怪しそうなところを探しておいて。見つけたら私に連絡しなさい」

ξ゚听)ξ「そういうわけだから。私はそこらで聞き込みをしてくるわ!いい?サボるんじゃないわよ」

(#)ω;)「…はいですお」



VIP高校肛門前


( ^ω^)「はぁ…怪しいところって言ったってどこを探せばいいのかお…?」


ブーンはツンの言いつけを律儀に守り、とりあえず校外へ出た。


「あ、あのー…?」

( ^ω^)「お?」


28 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:24:17.15 ID:oHKMT62F0
(*゚ー゚)「すみません、ちょっといいでしょうか……?」

(*^ω^)(ちょwwwwwwwwwwwwwテラカワユスwwwwwwwwww)

( ^ω^)「……な、なんだい?何か用かな?」

(*゚ー゚)「( ,,゚Д゚)←こんな男の子見ませんでしたか?ギコっていう名前なんですけど…」

( ^ω^)(…う、知らないお…ここは見栄を張っておくべきか素直に知らないというべきか…)


ブーンの脳内に、一瞬にしてエロゲ画面が表示される。選択肢は「知っているよ」と「うーん、知らないな」
の二つ。果たしてブーンが選択したのは……


( ^ω^)「知っているよ。だからウチに来ないかい?」

(*゚ー゚)「どうもありがとうございました」


スタスタスタスタ……

31 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:26:30.16 ID:oHKMT62F0
( ^ω^)「ちっ、セクロスフラグは立たなかったかお」

( ^ω^)「それにしても後ろ姿まで可愛いおwwww」

( ^ω^)(けどあの制服どこかで見たような気がするお……まあいいお)



町をうろつく事約30分。



( ^ω^)「そういえばこの町にはもう使われていない廃工場があったはずだお。そこへ行ってみるかお」

33 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:29:07.17 ID:oHKMT62F0
数分後、廃工場前。


( ^ω^)「やっぱり……!!鍵がこじ開けられた跡があるお!!これは間違いなくバーロー……」


♪I wanna be a VIPSTAR 君がずっと……


( ^ω^)「…お、着信ツンかお。ちょうど電話しようとしてたところだし電話代浮いてラッキーだお」

( ^ω^)П「もすもすー」

ξ゚听)ξ『ブーン!!大変よ!!いますぐ学校に戻ってきて!!』

( ^ω^)「お?どうかしたのかお?」

ξ゚听)ξ『隣町のラウンジ学園のメダロッターが乗り込んできたのよ!!とにかく!!早く戻ってきて!!』


ツーッツーッツーッ……


( ^ω^)「電話切られたお」

( ^ω^)「まぁいいお、一応学校へ向かってみるかお」
35 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:32:02.31 ID:oHKMT62F0
            /⌒ヽ
     ⊂二二二( ^ω^)二⊃
          |    /       ブーン
           ( ヽノ
           ノ>ノ
       三  レレ


( ^ω^)「さてさて、学校に到着したお」


( ,,゚Д゚)「お前らがやったのはわかってやがんだ!!いますぐ名乗り出ろやゴルァ!!!」


ブーンが学校に着くと、ブーンと同年代程度の少年が大声で同じような事を怒鳴り続けている。


( ,,゚Д゚)「名乗り出るつもりはないってのかゴルァ!!ならばこちらにも考えがある!!
     お前ら全員ぶちのめして1人ずつ答えを……」



36 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:35:10.72 ID:oHKMT62F0
(*゚∀゚)「物騒なこといってくれるじゃないのさ、アタシらのシマでさぁ?」

<ヽ`∀´>「不法侵入ニダ!!謝罪と賠償を要求するニダ!!」

( ´∀`)「今日のお洋服はクリーニングかけたてモナ」


謎の少年の暴挙を食い止めるべく登場したのは何とスクリューズ。やはりVIP高校を統治しているのは
自分達であるという自負ゆえか、自らの縄張りを荒らされるのは気分が悪い、といったところだろうか。


(*゚∀゚)(ここで学校を守っておけば!!)

<ヽ`∀´>(一旦落ちてしまったスクリューズの評判も元通りニダ!!)

( ´∀`)(お洗濯するモナ)

(*゚∀゚)(ここでこいつをけちょんけちょんにしてやることで!!)

<ヽ`∀´>(スクリューズの恐ろしさを再認識させなくちゃならんニダ!!)

( ´∀`)(あいつなんか洗濯機に突っ込んでぐるぐる回してやるモナ)

( ,,゚Д゚)「なんだ、てめぇらはゴルァ!!」

(*゚∀゚)「アタシらはこのVIP高校を治める『スクリューズ』さ!!」

<ヽ`∀´>「ここで好き勝手させるわけにはいかないニダ!!」

( ´∀`)「そうだそうだ」
38 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:38:53.14 ID:oHKMT62F0
( ,,゚Д゚)「よくわからんがお前らは俺の敵らしい!!かかってきやがれ!!」


(`・ω・´)「合意とみてよろしいですね!?」



どろん、と忍者のようにどこからともなくミスター・シャキンが現れた。


(*゚∀゚)「いつでもおkさ!ペッパーキャット、転送!!」

<ヽ`∀´>「シアンドッグ転送ニダ!!」

( ´∀`)「キースタートル転送!!モナ」


赤、青、黄。スクリューズのメダロット3体が一斉に転送される。もうね、お前ら信号機かと。
だが、冷静に考えてみると、スクリューズのメダロットは3体揃った時こそ抜群のコンビネーションを
発揮するのかもしれない。近距離攻撃は『停止』の付加症状付きのサンダー攻撃を持つペッパーキャット。
中距離はスピードだけでなく確実性も備えたライフル攻撃を持つシアンドッグ。そして、
遠距離からは攻撃準備に時間がかかり、命中率も低いが絶大な攻撃力を誇るレーザー攻撃を持つキースタートル。

…なかなかにバランスの取れたトリオではないだろうか。
42 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:41:05.20 ID:oHKMT62F0

( ,,゚Д゚)「おもしれぇ!!フサギコ、転送!!」

ミ,,゚Д゚彡「あいよー!!」


( ,,゚Д゚)もメダロットを転送する。そこに現れたのは、濃淡さまざまな黄色を主体としたボディの所々に
青い装飾の施されたメダロット。額には大きな牙状の装飾が取り付けられており、頭部パーツを正面から見ると、
今まさに獲物にかぶりつこうと大口を開けた……そう、トラのようである。


( ^ω^)「あれは……サーベルタイガー型メダロットの『スミロドナッド』じゃないかお!!」

ξ゚听)ξ「あ、ブーン!こっちよこっち!遅かったわね、何してたのよ」

( ^ω^)「すまんこ。それにしてもあの乱入少年は一体何者だお…?スミロドナッドなんて超レアメダロットを
       持ってるなんてただ者じゃないお!!」

ξ゚听)ξ「いやいや…ラウンジ学園の生徒なんだからそれくらいはいるんじゃないかしら?」

( ^ω^)「……アッーということは!さっきの子は……」


44 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:42:04.51 ID:oHKMT62F0
ラウンジ学園。
VIP町の隣町である大都市「メダロポリス」(←メガロポリスを文字ってるのさ☆)に悠々とそびえる、
超巨大な、超大金持ちの通う、超リッチで超ゴージャスで…全てにいくつ『超』をつけても足りないほどの
規模のお金持ち学校である。当然そこに通うことを許されるのは超お坊ちゃんと超お嬢様のみ。
さきほどブーンが出会った(*゚ー゚)はそのラウンジ学園の制服を身に着けていたのだ!!( ,,゚Д゚)こいつもだ!!

( ^ω^)(清楚お嬢様屈辱スパンキング陵辱フラグを逃したかお…これは手痛いお)

(`・ω・´)「それでは準備はよろしいですね!?ロボトルー……」

(`・ω・´)「ファイトぉぉぉぉぉ!!」

( ,,゚Д゚)「行けぇ!フサギコ!」

ミ,,゚Д゚彡「おうっ!!!」


・・・・・・・・・・・・


(`・ω・´)「スクリューズ、リーダー機ペッパーキャット機能停止!!そこまでっ!!」
46 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:46:08.49 ID:oHKMT62F0
〜ちょっと説明〜


ロボトルは1試合につき両サイドともに3体までのメダロットを繰り出す事が出来る。
1人のメダロッターが3対のメダロットを繰り出す事も可能であるが、3体全てにリアルタイムで
的確な指示を送らなければならない。これはハイレベルなメダロッターでも不得意とする者がいるほどであるため、
大概はメダロッターが2人、もしくは3人集い、計3体のメダロットを転送するのだ。
その際にはチームの『リーダー機』なるものを決定しなければならない。なんていうか大将みたいな感じ。
リーダー機が機能停止させられればその他のメダロットがどれだけピンピンしていようがそこで勝負ありとなる。

〜説明終わり〜



ξ;゚听)ξ「カメラ追いつかなかったわ……」

(;^ω^)「むちゃくちゃつえーお……」



謎の熱血少年、( ,,゚Д゚)はスクリューズのメダロット3体を、3対1という不利な状況で、数分の間に
機能停止に追いやった。それもリーダー機を集中狙いしたのではなく、全てのメダロットを機能停止させたのだ。



( ,,゚Д゚)「ゴルァ!!こいつらてんで話になりゃしねぇ!!もっと強ぇやつはいねぇのかゴルァ!!」


段々と趣旨が変わってきたらしい。

47 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:46:55.21 ID:oHKMT62F0



ξ゚听)ξ;^ω^)                     ( ,,゚Д゚)


ξ゚听)ξ三三   (;^ω^)お?             ( ,,゚Д゚)…ん?

    ドン!(←突き飛ばした)


ξ゚听)ξ           (;^ω^)お…おいすー…  (゚Д゚,,)……







49 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:49:19.83 ID:oHKMT62F0
(;^ω^)(これは大ピンチだお…キンタマが縮み上がるお…)

( ,,゚Д゚)「なるほど!!おめぇがここで一番強ぇ奴ってことだな!?燃えてきたぜ勝負しやがれ!!!」 

(`・ω・´)「合意とみてよろしいですね!?」

( ,,゚Д゚)「おう!いつでもいいぞゴルァ!!」

(;^ω^)「ちょ……」

(`・ω・´)「さっさとメダロット転送せんかいこのピッツァが」

( ^ω^)「………」

( ゚ω゚)「ぬっ殺してやるおーー!!ドクオ転送だお!!!」


メダロット 転送!!
51 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:50:04.88 ID:oHKMT62F0
    〃∩    Y
   ⊂⌒  ̄( 'A`)    床オナ床オナ……っと
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒


    〃∩ Y
   ⊂⌒  ̄( 'A`)    …………
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒


     ∩ Y
   ⊂⌒  ̄('A`)    
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒


( ^ω^)「wっうぇwwwwこっちみんなおwwww」

ξ゚听)ξ「性欲を持ったメダロット!!これはスクープだわ!!」


52 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:50:44.74 ID:oHKMT62F0


( ,,゚Д゚)「………」

(;^ω^)(ドクオを見てだんまりかお…やっぱりこれが普通のリアクションなのかお…?)

( ,,゚Д゚)「なかなかシブいメダロット持ってんじゃねぇかゴルァ!!wkwkしてきたぜ!審判!始めろ!!」

(`・ω・´)「はい、レフェリーです!ロボトルー……」

(`・ω・´)「ファイトォォォォォォ!!!」

('A`)「……へ?」

( ,,゚Д゚)「フサギコ!!まずは後ろに回りこんで後頭部に『ストローハンマー』をお見舞いしてやれ!!」

ミ,,゚Д゚彡「あいよ!!」 




54 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:52:24.03 ID:oHKMT62F0





              ミ,,゚Д゚彡  いくぜ!!


                    彡 サッ




57 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:54:28.20 ID:oHKMT62F0
( ^ω^)「き…消えた!?」


鮮やかな黄色が一瞬だけぼやけたかと思えば、それはすぐにブーンの視界から消えていた。
しかしドクオの視界はそれを漠然とであるが視界の端に捉えていた。だがそれはあまりに早すぎた。
ドクオの意志が電気信号としてティンペット内のケーブル(人間で言うと神経みたいなもの)を伝うよりも
黄色いトラ、フサギコの動きは速かった。目では追えても体が反応しなかった。


ミ,,゚Д゚彡「ノロいな」


フサギコは手の甲に取り付けられたボルトのような、もしくは何かの鉱石のようなものが埋め込まれた左腕で
未だにフサギコの動きに追いつけていないドクオの後頭部を殴りつけた。


フサギコの殴る攻撃 ハンマー!!

ドクオは頭部にダメージを受けた!!


('A`)「いたい」
59 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:55:55.66 ID:oHKMT62F0
ミ,,゚Д゚彡「……タフだな」


吐き捨てるように呟くフサギコ。痛がるドクオ。イッツベリィーシュールだぜ


( ,,゚Д゚)「やるじゃねぇかゴルァ!!さっきの3人組は全員今の一撃で機能停止だったってのによぉ!!」

( ^ω^)「ど…ドクオ、大丈夫かお!?」

('A`)「てか俺まだやるって言ってないのに…」

( ^ω^)「そういう世界だから割り切るべきだお」

('A`)「把握した」

( ,,゚Д゚)「今ので終わったと思ってんじゃねぇだろうなゴルァ!!手を緩めるなフサギコ!!久々の獲物だ!!」

ミ,,゚Д゚彡「ああ!!」


                ミ,,゚Д゚彡  いくぜ!!
                     彡 サッ

60 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:57:45.58 ID:oHKMT62F0
( ^ω^)(ま…また消えた!?さすが超レアメダロット、性能も桁違いってとこかお…?)

('A`)「………」


ブーンの目にはフサギコの動きはほとんど捉えきれていない。ハンターハンターのグリードアイランド編で
スペルカード「強奪(ロブ)」をゴンにとられたデブと同じような状況だからだ。
だがフサギコの動きの軌跡を線として捉えることは出来る。時速300kmで走る新幹線を目視できなくとも、
『何かが動いている』と認識する事は出来るように。
何か黄色いものがドクオの周りを縦横無尽に動き回っているという事だけはわかった。
その間にも、鈍い音や甲高い音が幾度も響く。恐らくはフサギコが何度も何度も左腕でドクオを殴りつけている音なのだろう。
音がでるたびに「ウボァ」って聞こえるのだから間違いない。


( ,,゚Д゚)「よし、止めだ、フサギコ」

ミ,,゚Д゚彡「え、でもまだ……」

(メ'A`)「いたいいたい……」


ギコの指示で攻撃を中止するフサギコ。砂煙が晴れる頃、そこには体中に傷を負ったドクオの姿があった。
63 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 21:59:14.24 ID:oHKMT62F0
(;^ω^)「ど…ドクオっ!!」

('A`)「……これなんてリンチ?」

( ,,゚Д゚)「やはりな!俺の見込みどおりだ!!お前は強い!!」

( ^ω^)「………は?」

( ,,゚Д゚)「フサギコの攻撃を受け続けて耐えられた奴は多くねぇ!!お前は俺のライバルにふさわしい存在だって
     ことだゴルァ!!」

( ^ω^)「………はい?」

ξ゚听)ξ(なんという早とちりなのこいつは……)

( ^ω^)「…ならライバル同盟結んで今日は終戦しないかお?」

ξ;--)ξ(上手く機転を利かせたわね…勝てる見込みがないからって)

( ,,゚Д゚)「だが断る」

(;^ω^)「ちょまwwwwww」

( ^ω^)(……あれ?)


64 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 22:00:29.99 ID:oHKMT62F0


―ここは( ^ω^)の脳内のようです―


あのフサギコってやつは左腕でしか攻撃してなくね?
左腕パーツってのは高い性能を持つがロボトルの公平性を保つために準備時間が長かったり、
攻撃後何らかのペナルティを追う場合がほとんどなはず。ドクオの左腕の『狙い撃ち』攻撃は
攻撃後一定時間、相手の攻撃を回避できないというペナルティを追うはずだろ。んでもって今のところ
市販されている格闘型メダロットのほとんどは右腕パーツは『殴る』攻撃、左腕パーツは『がむしゃら』攻撃だったはずじゃね?
『殴る』攻撃は攻撃後しばらくの間防御が、そして『がむしゃら』攻撃に至っては攻撃後はしばらくの間
防御も回避もできない、すなわち攻撃を受ければクリティカル判定→大ダメージ!…なはずじゃん。


―ここから現実のようです―




67 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 22:01:49.27 ID:oHKMT62F0
( ^ω^)(そうだお!!何でそんな初歩的なことに気付かなかったんだお!威力の高い左腕での攻撃を
       連続で受けていればダメージがかさむのも当然!!)

( ^ω^)(にも拘らずドクオのパーツはどれ一つ機能停止していないお!!威力が高く貫通能力も持つ『がむしゃら』
       攻撃を連発していてドクオが今の状態ということはフサギコの左腕パーツの威力は低いってことだお!!)

( ^ω^)(右腕パーツの攻撃力は左腕パーツよりも攻撃力が低い=あいつ弱い)

( ^ω^)(リスクの高い『がむしゃら』攻撃を連続している時点であいつはロボトル初心者だお!!!所詮は
       世間知らずの坊ちゃんだってことだお!!)

('A`)「…ブーン、指示ちょうだいお」

( ^ω^)「……フヒヒ」

('A`)「きも」

( ^ω^)「ドクオ!『ミサイル』だお!!」

('A`)「うn……」

ミ,,゚Д゚彡「させるかぁっ!!」


68 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 22:02:29.28 ID:oHKMT62F0



                            彡サッ
                    ミ,,゚Д゚彡
        サッ  彡 
                  
                 ミ,,゚Д゚彡   
                        彡 サッ


('A`)「……照準アワネー」





69 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 22:03:35.58 ID:oHKMT62F0


( ,,゚Д゚)「フサギコ!とどめだゴルァ!『フレクサーソード!!』」

ミ,,゚Д゚彡「へへっ……了解」


不敵な笑みを浮かべるギコとフサギコ。右腕の先端に申し訳程度に生えていた3つの爪状の青い装飾が
唐突に伸長した。それはまるで海賊狩りのクロの猫の手のようだ。


( ^ω^)(威力の低い右腕!!『殴る』攻撃キターwww)

( ^ω^)「ドクオ、しっかり見極めてガードするんだお!カウンターでミサイルぶちかましてやれおwww」

('A`)「わかtt……!?」


再びとてつもないスピードでドクオに迫るフサギコ。しかしさっきまでと違うのはその右手には鋭利な刃物が
存在しているという事。初めよりも速いスピードでフサギコはドクオに突っ込み、斬った。 


ミ,,゚Д゚彡「……残念っ!!」


いや、別にギター侍とかけてるわけじゃないんです


72 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 22:04:45.42 ID:oHKMT62F0
フサギコのがむしゃら攻撃 ソード!!       

ドクオは左腕パーツにダメージを受けた!!

左腕パーツのダメージが一定量を越えた!!ドクオの左腕パーツは機能停止!!

ダメージが別のパーツに貫通した!!

ドクオは脚部パーツにダメージを受けた!!

脚部パーツのダメージが一定量を越えた!!ドクオの脚部パーツは機能停止!!

ダメージが別のパーツに貫通した!!

ドクオは右腕パーツにダメージを受けた!!

右腕パーツのダメージが一定量を越えた!!ドクオの右腕パーツは機能停止!!

ダメージが別のパーツに貫通した!!

ドクオは頭部パーツにダメージを受けた!!

(;;^ω^)「ちょまwwwえ?え?どうなってるんだお!?!?!?」
74 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 22:05:56.28 ID:oHKMT62F0
(;^ω^)「な…なんだおこれは!?どうして威力が低いはずの右腕パーツでこんな事に…!?」

( ,,゚Д゚)「ははは、やっぱり庶民は見事に引っ掛かってくれるみたいだな!!」

( ^ω^)「ど…どういうことだお!!」

( ,,゚Д゚)「フサギコ…もとい、スミロドナッドの両腕パーツの性能は通常のメダロットと違って逆に設定されてんだよ」

( ^ω^)「サウスポー?」

( ,,゚Д゚)「……まぁ、そんな感じ…か?けどそれだったら利き腕の方が強いはずだから市販のメダロットはサウスポーと
     いうことになりスミロドナッドは右利きということになってブツブツ…」

ミ,,゚Д゚彡「おーい、ギコー?」

( ^ω^)「チャンス!!今だおドクオ!照準を合わせてミサイル……」

ミ,,゚Д゚彡「おっと、させるか!!」



                            彡サッ
                    ミ,,゚Д゚彡
        サッ  彡 
                  
                 ミ,,゚Д゚彡   
                        彡 サッ


('A`)「照準アワネー」

75 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 22:06:49.38 ID:oHKMT62F0
( ^ω^)「彡 サッ  ←コレうぜeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!」

( ,,゚Д゚)「まぁいいさフサギコ。一発くらいやらせてやろうぜ」

ミ,,゚Д゚彡「ギコ…!?」

( ,,゚Д゚)「男は度胸。何でも試してみるものさ」

ミ,,゚Д゚彡「だけどなぁ……」

( ,,゚Д゚)「その代わり……ごにょごにょ」

ミ,,゚Д゚彡「…頭いいな」

( ,,゚Д゚)「だろ?」

( ,,゚Д゚)「おいそこのデブ!!」

( ^ω^)「はい?」

( ,,゚Д゚)「チャンスをやろう!!」

( ^ω^)「どういうことだお?」

( ,,゚Д゚)「フサギコの『フレクサーソード』まで耐え抜いたメダロットはお前が初めてだ!!
     お前達の強さが本物だと認める!!だから!一発だけ攻撃をさせてやるよ!!いいな、フサギコ!!」

ミ,,゚Д゚彡「へいへい…っと」
78 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 22:07:49.14 ID:oHKMT62F0
気だるそうに返事をしたフサギコはゆっくりとドクオに向かって歩いてゆく。


( ,,゚Д゚)「至近距離でも構わん、照準を合わせられるよう、フサギコは一歩も動かない!!」

('A`)「ブーン…俺ナメられてる」

( ^ω^)「…こっちが劣勢なのは事実だお。けどあの態度は気に食わんお。後悔させてやれお、ドクオ。
       『ミサイル』、用意」

('A`)「うん」


ブーンとドクオが会話を終えた頃、フサギコはドクオの目の前に立っていた。
そしておもむろに右手を差し出した。


('A`)「……あくしゅ?」

ミ,,゚Д゚彡「ああ。俺達はお前らを認めるぜ!!ここからが対等な戦いだ!!」

('A`)「イヤなやつじゃなさそうだね」


二人は互いの手を握りしめる。そのとき、フサギコはポツリと呟いた。


ミ,,゚Д゚彡「…俺は爆弾魔(ボマー)だ」
80 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/15(木) 22:09:18.04 ID:oHKMT62F0
ミ,,゚Д゚彡「気にするな。さ、撃ってこい。それで俺とお前は対等になれるんだ」

( ^ω^)「ドクオ!容赦するなお!!『ミサイル』発射!!」

('A`)「うn―――」


その瞬間、ドクオの頭部はまるで暴発した拳銃のように爆発した。







第6話 おしまい

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