508 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:11:31.42 ID:NzOtQJUP0
第4話



( ^ω^)「いやぁーしかし意外にもあっさりと勝つことができてしまったお」

('A`)「だねー」

ξ゚听)ξ「モナーは仮にもスクリューズのメンバーなのに…マグレっぽかったとはいえ
     勝っちゃうなんて…これはスクープの予感だわ!!!」


(`・ω・´)「さて、ここで真剣ロボトルのアンティルール発動です!勝者は敗者の使用メダロットのパーツを
      ランダムに一つだけ奪う事ができます!!さあ、こちらをご覧ください!!」


509 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:13:07.07 ID:NzOtQJUP0
シャキンが指差す先にはいつの間に用意されたのか、巨大なルーレットが置かれていた。
そこには5つの項目があった。「頭部」、「右腕」、「左腕」、「脚部」。そして…「タワシ」。
ブーンがシャキンから一本のダーツ矢を受け取ると同時に、巨大なルーレットは回転を始めた。

(`・ω・´)「はい、まーんーこ!まーんーこ!みなさんご一緒に!?」

('A`)「まーんーこ まーんーこ」

(;^ω^)「ノってるのドクオだけだお…」

( ^ω^)「これはまさに俺たちのバトルシティ…。慎重に、確実に行きたいとこだお」

(`・ω・´)「さぁ、チャレンジャーが矢を投じました!!ルーレットの回転が弱まってきます!
     獲得パーツは……」

(`・ω・´)「はい、タワシです!!」

( ^ω^)「うめぇwwwwww」
512 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:14:23.80 ID:NzOtQJUP0
では気を取り直して。



<ヽ`∀´>「ウェーハハハハ!!!モナーに勝った程度でいい気になるなニダ!!この辺りの地形では
      戦車型の脚部のメダロットよりも二脚型の脚部のメダロットのほうが有利なのは当たり前ニダ!!」

<ヽ`∀´>「攻撃の命中率が低いキースタートルをスピードと手数で翻弄した作戦は認めてやらなくもないニダ」

<ヽ`∀´>「だがこのニダーにはその作戦は通用しないニダ!!おしゃべりもこの辺にしておくニダ…
      行くニダ!!」

('A`)「え、めんどい」

<ヽ`∀´>「今さら逃げようったってそうは行かないニダwwスクリューズに喧嘩を売ったことを後悔させてやるニダ!!」

<ヽ`∀´>「シアンドッグ転送!!ニダ!!」


ニダーのメダロッチからメダロットが転送される。光と共に現れたのはブルーを主体としたカラーのボディに、
ワンポイント程度に黄色い装飾がつけられているメダロット。その両腕には細い銃身がそれぞれ1つずつ
備え付けられており、マスターのニダーと同じくなんとなくひょろひょろとしたイメージを漂わせている。
犬をモチーフとしたメダロット、シアンドッグ。それがニダーの所有メダロットである。

514 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:16:07.75 ID:NzOtQJUP0
(`・ω・´)「はいっ!合意と見てよろしいですね!?それではロボトルー…」

(`・ω・´)「ファイトぉぉ!!!」


<ヽ`∀´>「シアンドッグ!速攻で決めるニダ!!『スナイプライフル』ニダ!!」


シアンドッグの撃つ攻撃 ライフル!!


素早い動きから繰り出される攻撃。シアンドッグの右腕から一発の銃弾が放たれる。


('A`)「うわー」


ドクオは攻撃を回避した!!



515 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:16:55.34 ID:NzOtQJUP0
<ヽ`∀´>「なかなかやるじゃないかニダ!!けどまだまだニダ!!」

<ヽ`∀´>「シアンドッグ、もう一回『スナイプライフル』ニダ!!」


シアンドッグの撃つ攻撃 ライフル!


('A`)「へいへーい」


ドクオは攻撃を回避した!!


516 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:17:48.72 ID:NzOtQJUP0




シアンドッグの撃つ攻撃 ライフル!!


ドクオは攻撃を回避した!!


(リピート:※に戻る)


2、3回リピートしたら続きを読んでください。

519 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:18:17.16 ID:NzOtQJUP0
矢継ぎ早に繰り出されるシアンドッグのライフル攻撃を必死にかわすドクオ。
しかしそれもそう長く続くわけもなく……



<#ヽ`∀´>「あああーーーー!!ちょろちょろとマジうざいニダ!!シアンドッグ!
      『アサルトライフル』ニダ!!」


シアンドッグの狙い撃ち攻撃 ライフル!!


シアンドッグは左腕に右腕をそえ、しっかりとドクオに向けて狙いをつける。
そしてその細い銃身から放たれた弾丸は、とうとうドクオに命中した。


('A`)「うわー避けられないー」


ドクオは脚部パーツで防御した!!


('A`)「ちょwwwいてぇwwww」

( ^ω^)「ど…ドクオ!大丈夫かお!?」
521 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:19:10.51 ID:NzOtQJUP0
('A`)「ていうかさっさと指示出せやピザ」

( ^ω^)「へ?」

('A`)「避けてるだけじゃ反撃しようがないじゃん」

(;^ω^)「……すまんこ…」

('A`)「あ、また撃ってきた」


シアンドッグの撃つ攻撃 ライフル!!


ドクオは脚部パーツで防御した!!


('A`)「うわーまた撃たれたー」

(;^ω^)「こ、このままじゃまずいお!!ドクオ!『リボルバー』で反撃だお!!」

('A`)「うん」


525 :>>523訂正…w ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:23:40.71 ID:NzOtQJUP0
ドクオの撃つ攻撃 ライフル!!


シアンドッグは脚部パーツで防御した!!


('∀`)「当たった!当たった!」

( ^ω^)「よっしゃあだお!もういっちょ『リボルバー』だお!!」

('A`)「うん」

<ヽ`∀´>「させないニダ!シアンドッグ!『スナイプライフル』!!」


シアンドッグの撃つ攻撃 ライフル!!


ドクオは左腕パーツで防御した!!


( ^ω^)「なんの!!ドクオ、『リボルバー』だお!!」


ドクオの撃つ攻撃 ライフル!


シアンドッグは右腕パーツで防御した!!
530 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:27:02.86 ID:NzOtQJUP0
その後数分間、ドクオとシアンドッグの両機は『リボルバー』と『スナイプライフル』、それぞれ
右腕パーツのライフル攻撃による撃ち合いを続ける。
右腕パーツはロボトルにおいての攻撃の軸となりうる部位である。なぜなら、メダロットは
右腕をつかった攻撃が一番スピーディな攻撃を繰り出す事が出来るように設計されているからだ。
だが、素早く攻撃に転じる事が出来る分、威力は他の部位と比べると若干見劣りする。
初撃や相手への牽制として用いられるのが右腕パーツなのだ。

対して、左腕パーツ。
こちらは右腕パーツと比べると攻撃の準備にやや時間がかかるのだが、その分右腕パーツよりも
威力の大きい攻撃を行うことが出来るものが多い。

威力を犠牲にしてスピードを取るか、スピードを犠牲にして威力を取るか。
両腕パーツを使い分ける際にはこれらの要素を考慮しなければならない。

今、ドクオとシアンドッグは互いにスピードを重視した右腕パーツでの攻撃を多用している。
それはなぜか。
両メダロッターともに左腕での攻撃の準備中にスピードで勝る右腕パーツでの攻撃を受ける事を恐れているからだ。
見たところ、ドクオもシアンドッグも、右腕パーツの性能にはさほど差がないようで、片方がダメージを与えれば
もう片方も同程度のダメージを与える、といったいたちごっこ的な状況に陥っているのだ。

そんな中、左腕パーツでの攻撃準備中に右腕パーツでの攻撃を受ける事は均衡した戦況において痛手となる。
両者共にそう判断したのであろう。
533 :>>526間違えてますね…脳内補完で ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:29:00.68 ID:NzOtQJUP0
さてさて、ここでまたもや疑問が浮かび上がる。
そう、なぜメダロットを手にしたばかりの、しかもロボトルを経験するのは今回が2回目のブーンが
そこまでの駆け引きを行う事ができているのだろうか。


くどいようだが、ブーンはメダロットを手に入れる前から、ネットでメダロットの情報を入手し続けてきた。
その過程で、文字情報に過ぎないものではあるがロボトルにおける駆け引きも目にしてきた。
それらを何度も何度も見ているうちに自然と頭に刷り込まれていったのだ。


長々と説明したけど、つまりはエロゲしかしたことないけどセックスの手順はわかる。
そんな感じである。
535 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:30:57.80 ID:NzOtQJUP0
('A`)「…ブーン」

( ^ω^)「どうしたお、ドクオ?」

('A`)「そろそろきつい」

( ^ω^)「もう少しだけ我慢してほしいお。今のドクオは両腕と脚部にだいたい均等に
       ダメージを受けているお。だけど手数、命中数はこっちも同じくらいだお。だから
       向こうも今のドクオと同じくらいのダメージを受けているはずだお」

( ^ω^)「ここでドクオに秘策を授けるお」

('A`)「wktk」

( ^ω^)「……ゴニョゴニョ」

('A`)「ふむふむ」

( ^ω^)「おk?」

('A`)「別に秘策でもなんでもない気がする」

(;^ω^)「…そうかお」

538 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:31:51.07 ID:NzOtQJUP0
<ヽ`∀´>「何をコソコソしてるニダ!!そろそろケリつけてやるニダ!!シアンドッグ!『リニアキャノン』ニダ!!!」



シアンドッグの頭部パーツの額の辺りの一部分が、仏壇のように開く。(何開きって言うのか忘れた)。
そこに現れたのは1つの銃身。そしてニダーの命令と共に現れたその銃身から弾丸が放たれる。


シアンドッグの撃つ攻撃 ライフル!!


ドクオは右腕パーツで防御した!

右腕パーツのダメージ蓄積量が一定値を超えた!ドクオの右腕パーツは機能停止!


('A`)「あ、右腕使えなくなっちゃった」


さて、先程は右腕パーツと左腕パーツの差異について述べたが、メダロットにはあと一つ、ロボトル中に
使用可能な部位がある。そう、頭部パーツである。

頭部は人間と同じく、メダロットにおいても非常に重要な存在である。ロボトル中に頭部を機能停止させられれば
両腕や脚部パーツの機能が停止していなかったとしても、メダロット本体の機能が停止してしまうのだ。
ゆえに、メダロットの頭部にはさまざまな能力が付加されている。
それはメダロットによってまちまちで、とっておきの攻撃パーツであったり、ダメージを回復させるパーツであったり、
相手を妨害させるパーツであったり、さまざまだ。

539 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:33:01.73 ID:NzOtQJUP0
そしてシアンドッグの頭部パーツ『リニアキャノン』は威力・精度ともに両腕をしのぐライフル攻撃。
ドクオの装甲はシアンドッグの度重なるライフル攻撃を受け続けていたが、あと数発ならばまだ耐えられる状態であった。
だが、『リニアキャノン』による攻撃はこれまで受けていた攻撃よりも強い。両腕から繰り出される攻撃には
耐えられても、威力の高い頭部パーツの攻撃を防ぎきれるほどの余裕は、ドクオにはなかった。



<ヽ`∀´>「ウェーハハハハwwww勝利は目前ニダwwww」

( ^ω^)「まだまだだお!!ドクオ!!『ミサイル』!!」

('A`)「うん」


ドクオ……もとい、メタルビートルはカブトムシをモチーフとしたメダロットである。その頭部には
カブトムシの象徴である、立派なツノ状の装飾が備え付けられている。
ところがどっこい。これはただのツノじゃないんだよ。なんとこれはツノ状の銃身でこの中には
小型のミサイルが搭載されているのさ!ビックリだね!!

542 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:35:12.57 ID:NzOtQJUP0
シアンドッグは脚部パーツにダメージを受けた!

脚部パーツのダメージ蓄積量が一定値を超えた!シアンドッグの脚部パーツは機能停止!

ダメージが別のパーツに貫通した!!

シアンドッグは左腕パーツにダメージを受けた!!

左腕パーツのダメージ蓄積量が一定値を超えた!シアンドッグの左腕パーツは機能停止!

ダメージが別のパーツに貫通した!!

シアンドッグは右腕パーツにダメージを受けた!!


<;ヽ`∀´>「アッー!!ウリのシアンドッグがー!!」

たった今ドクオの使用したミサイル攻撃は『火薬系攻撃』に分類される。
『火薬系攻撃』には、『絶対命中』と『ダメージ貫通』の2つの特性がある。
さきほど小型ミサイルが逃げ回るシアンドッグを追跡するように飛んでいったのはそのためだ。
そして小型ミサイルでの攻撃によるダメージが、命中したパーツの装甲(よーするにHP)を上回っていた場合、
他のパーツへとそのダメージを移すことが出来るのだ。
547 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:36:51.42 ID:NzOtQJUP0
シアンドッグは、ドクオと右腕パーツでの撃ち合いによる装甲の削り合いをしていたため、両腕パーツと
脚部パーツの装甲が薄くなっていた。そこに性能の高い頭部パーツによる『火薬系攻撃』を撃ち込めば、
複数のパーツを機能停止させることも出来るのだ。

ドクオの装甲も、同様に薄くなっていたのだが、シアンドッグの『リニアキャノン』を初めとした
ライフル攻撃には貫通能力がない。それが勝負の決め手となった。


<;ヽ`∀´>「くっ…シアンドッグ!!『リニアキャノン』ニダ!」



シアンドッグの撃つ攻撃 ライフル!!


ドクオは左腕パーツで防御した!!

左腕パーツのダメージ蓄積量が一定値を超えた!ドクオの左腕パーツは機能停止!


('A`)「あ、左腕も動かないや」

( ^ω^)「ここで決めるお、ニダー覚悟っ!!」

<ヽ゚∀゚>「いやああぁぁぁあぁ!!!やめてニダ!!」

( ^ω^)「ドクオ!とどめの『ミサイル』だお!!」

('A`)「うん」
551 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:37:57.33 ID:NzOtQJUP0
ドクオの撃つ攻撃 ミサイル!!

シアンドッグは右腕パーツで防御した!!

右腕パーツのダメージ蓄積量が一定値を超えた!シアンドッグの右腕パーツは機能停止!

ダメージが別のパーツに貫通した!!

シアンドッグは頭部パーツにダメージを受けた!!

頭部パーツのダメージが一定量を越えた!!シアンドッグ本体の機能が停止した!!


(`・ω・´)「シアンドッグ、頭部機能停止によりロボトル続行不能!よって勝者ドクオ!!」
555 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:39:08.42 ID:NzOtQJUP0
('A`)「まんこまであと一歩だね」

( ^ω^)「そ…そうだおね」

( ^ω^)(相手は伊達なんかじゃなく正真正銘のメダロッター達…。それを2人も倒しちゃうなんてドクオは
       すごいお)

( ^ω^)(もしかしたらドクオのメダルは他のメダルとは少し違うものなのかもしれないおwww
       実は特別製でした、とか…うはwwwwww)

(`・ω・´)「それではバトルシティ・アンティルールにのっとり、ルーレットスタート!!」




556 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:39:31.33 ID:NzOtQJUP0



(`・ω・´)「はい、おめでとう!たわしです!!」

( ´ω`)「………」




557 : ◆ObOlQEBMAI :2007/02/08(木) 21:39:51.22 ID:NzOtQJUP0
(*゚∀゚)「あーもうっ!どいつもこいつも情けないね!だからこんなピザにナメられる原因になるんだよ!!」

(*゚∀゚)「まあいいさ。悪運もここまで。最後はアタシだよ!!最初っからアタシがやってりゃ良かったんだ」

<ヽ`∀´>「あ…アネゴ許して欲しいニダ…」

( ´∀`)「お洋服汚れちゃったモナ」

(#゚∀゚)「だからアネゴって言うなっつってんだろ!!」

(*゚∀゚)「さあ覚悟しな、変態根暗メダロット!!」


        Å
        / \    まんこ!まんこ!
       ヽ('∀`)ノ     まんこのおねーちゃんだ!!
         ( へ)    
          く

女性器…いや、女聖器を賭けた究極の聖戦の火蓋が!!
今まさにっっ!!切って落とされようとしていたっっ!!!


第4話 おしまい   

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