- 171 : ◆cnH487U/EY :2009/02/14(土)
23:24:09.34 ID:3WPpvdgrO
- cook 6. 時にはタランティーノのように
……
……
/ ゚、。 /「……」
<ヽ●∀●>y━「諸君……」
(,,゚Д゚)「あぁ…分かってる」
('A`)「分かってるさ…分かってるとも…」
( ^ω^)「ふぅ……」
_、_
( ,_ノ` )y━・~「遂に、この時がきちまったわけだ……」
(´・ω・`)「……くひひwww」
_
( ゚∀゚)「早く本題に移ってくれ…男臭くてかなわない」
<ヽ●∀●>y━「そう生き急ぐな、ロメオ。ウリだってこんな座談会はさっさと終わらせたくて仕方ないんだ」
- 176 : ◆cnH487U/EY :2009/02/14(土)
23:25:21.24 ID:3WPpvdgrO
- ('A`)「それで…首尾の方は?」
_、_
( ,_ノ` )y━・~「ブツの方はあらかた揃ってる。後は“お届け”にあがるだけさ」
(,,゚Д゚)「腐っても国家権力ってところか。一体、あれだけの量のブツをどんな手で揃えやがった?」
_、_
( ,_ノ` )y━・~「なぁに、そこいらの輸入業者に適当な不正をふっかけて、積み荷を没収させて貰っただけさ」
_
( ゚∀゚)「へっ、阿漕なことだねぇ。気に入らねぇな」
- 177 : ◆cnH487U/EY :2009/02/14(土)
23:27:17.03 ID:3WPpvdgrO
- <ヽ●∀●>y━「今は仲間割れをしている時じゃねぇぜ、イタリアーノ。……監視班」
/ ゚、。 /「…目標は、数日前より沈黙を保ったまま、今日まで何も動きはありません」
( ^ω^)「ネットでも、際立った動きは見られないお」
('A`)「……逆に、それが怪しいな。奴ら、何を考えてやがる」
(,,゚Д゚)「ふん、そんなことはどうでもいい。オレ達は、ただ、駆け抜けるだけさ」
_
( ゚∀゚)「おうおう、勇ましいねぇ。流石は黒狼さんだ。吠えるのは一人前ときた」
(,#゚Д゚)「貴様…!」ガタン
_
( ゚∀゚)「お?やるってのかい?」ガタタン
ドン!!
(´゚ω゚`)「いい加減にしや<ヽ●∀●>y━「おめぇらいい加減にしやがれ」
(´・ω・`)ショボーン
- 178 : ◆cnH487U/EY :2009/02/14(土)
23:31:16.80 ID:3WPpvdgrO
- <ヽ●∀●>y━「そんなにいがみ合いがしたいなら結構。お互い、気が済むまで殴り合うがいいさ」
(,,゚Д゚)「……」
_
( ゚∀゚)「……」
<ヽ●∀●>y━「だがな、やるんだったらウリ達の目の届かないとこでやって貰おうか。勿論、その時点で今回のヤマからは降りてもらう」
_、_
( ,_ノ` )y━・~「……」
- 194 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:04:56.08 ID:lQDgUK2AO
- <ヽ●∀●>y━「ウリ達は仲良しごっこをしにここに集まってるわけじゃあねぇ。だから別にお手々繋いでお歌の練習なんざしなくて結構だ」
('A`)「……」
<ヽ●∀●>y━「だがな、今回のヤマはウリ達一人一人にとって、命綱無しの綱渡りみたいなもんだ。しくじれば、漏れなく墓石の下の寝床が待ってやがる」
( ^ω^)「……」
<ヽ●∀●>y━「だから、くれぐれも私怨なんかで足を引っ張るような真似はよしてくれ。ウリから言えるのはそれだけだ」
_
( ゚∀゚)「……はいはい、わぁった。わかりましたよ」
(,,゚Д゚)「ふん…百も承知だ」
- 198 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:13:07.95 ID:lQDgUK2AO
- / ゚、。 /「……それで、決行は…?」
(´・ω・`)「ふふ…それは僕の口かr<ヽ●∀●>y━「決行は今夜、23時59分。日が変わる、その一瞬をついて始める」
(´・ω・`)「おい、てめぇ。そのシガレットチョコへし折るぞ」
(,,゚Д゚)「なるほど…やっこさん方の気が弛んでる隙に…ってわけか」
/ ゚、。 /「確かに、時間帯としてはその辺りが一番確実でしょうね」
_、_
( ,_ノ` )y━・~「おい、電子の王さんよ、成功率はどうなってる?計算はお得意だろう?」
- 202 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:17:53.22 ID:lQDgUK2AO
- ( ^ω^)「僕のタップが導き出した答えは…99%…失敗はまず考えられないお…その前に」
('A`)「……なんだよ」
( ^ω^)「僕を呼ぶなら、ミスターホワイトと呼ぶお。それがお約束だった筈だお」
_
( ゚∀゚)「へっ…何を言い出すかと思えば、下らねぇ。レザボアドッグスの観すぎじゃねぇのか?」
('A`)「お前さんはホワイトってよりかはピンクだろ。それとも白豚って呼ばれてぇのか?」
( #^ω^)ビキビキ
<ヽ●∀●>y━「まぁ待て。確かに、“呼び名”は決めておいた方がいい。いざという時、本人証明にもなる」
('A`)「なら、オレはブルーだ。ミスターブルー。オレにぴったりだぜ」
/ ゚、。 /「私はオレンジを名乗りましょう」
(,,゚Д゚)「オレはブラックってとこだな」
_
( ゚∀゚)「それじゃあオレはブロンドを名乗らしてもらうかね。へっ、下らねぇがな」
_、_
( ,_ノ` )y━・~「ミスターブラウンか。珈琲色って考えたら悪い気はしないな」
<ヽ●∀●>「……さて、皆決まったな。じゃあウリは残ったホワイトか」
( #^ω^)「ちょ!僕はピンク確定かお!冗談じゃないお!」
(´・ω・`)「あの、僕は……」
- 205 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:21:58.83 ID:lQDgUK2AO
- <ヽ●∀●>y━「さて、それじゃあ後は各自、自分の持ち場につくニダ。“事”が始まったら、出来るだけ脳核通信は控えろ。相手に傍受されたらマズい」
('A`)「把握した」
/ ゚、。 /「ヤー」
_
( ゚∀゚)「もとから通信なんてするつもりはねぇよ」
<ヽ●∀●>「それではこれにて解散ニダ。諸君らの健闘を祈る」
_、_
( ,_ノ` )y━・~「グッドラック」
(,,゚Д゚)「失敗する気がせんな…」
( #^ω^)「ちょっと待つお!まだ話しは終わってないお!」
(´・ω・`)「……」
- 207 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:23:51.84 ID:lQDgUK2AO
- ※ ※ ※ ※
【深夜23:48 ニューソク区
センターアーケード】
_、_
( ,_ノ` )y━・~「……決行まで後十分弱か…」
_、_
( ,_ノ` )y━・~「おい、ミスターブラック。ミスターブラウンだ。突入の準備は整ったかい?」
(,,゚Д゚)『あぁ、問題ない。さっさと始めたくてうずうずしてるぐらいだ』
_、_
( ,_ノ` )y━・~「そうかい。先走るような真似だけはよしてくれよ」
(,,゚Д゚)『貴様に言われるまでも無い。あのイタ公と一緒にはしないで貰おうか』
- 211 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:27:01.57 ID:lQDgUK2AO
- _、_
( ,_ノ` )y━・~「そいつぁ悪かった。まぁ、お前さんなら大丈夫だろう」
(,,゚Д゚)『話はそれだけか?間もなく決行の時刻だ。通信を切るぞ』
ガチャ
_、_
( ,、ノ` )y━・~「……ふぅ。お盛んなこった。若いってのはいいねぇ」
_、_
( ,_ノ` )y━・~「オレも昔は、あんな風にがむしゃらに突っ走ってたもんだがねぇ…はっ、歳は取りたくねぇもんだ」
ジャリ
_、_
Σ( ,_ノ` )y━・~「……誰だ!?」
( )ヌッ
_、_
(; ,_ノ` )y━・~「……なっ!?お、お前さんは━━ッ!!!??」
ヒュッ ズキューン!
ぎゃあぁぁぁぁあぁあ
- 214 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:30:19.50 ID:lQDgUK2AO
- ※ ※ ※ ※
【深夜23:52 ニーソク区 スラム街】
( ;^ω^)「い、今の叫び声は…ミスターブラウン!?一体何が……」
<ヽ●∀●>『ミスターピンク、ウリだ。ミスターホワイトだ』
( #^ω^)「ミスターホワイトは僕だお!」
<ヽ●∀●>『それじゃあお前さんがホワイトでも構わん。それより、ミスターブラウンが何者かにやられた』
( ;^ω^)そ「なっ!?あのミスターブラウンが!?」
<ヽ●∀●>『詳しいことはまだわからねぇ。今、ミスターブロンドが確認に向かってる。そっちも警戒を怠るな』
- 217 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:35:38.57 ID:lQDgUK2AO
- ( ;^ω^)「は、把握したお。…まさか、奴らに感づかれたのかお…?」
<ヽ●∀●>『いや、その可能性は低い。恐らくは第三者…ウリ達の知らない何者かが動いているのかも知れん』
( ;^ω^)「第三…者…?サツかお?」
<ヽ●∀●>『サツはミスターブラウンが抑えてくれているから考えられない。奴が裏切ったのなら、話は別だがな』
( ;^ω^)ゴクリ
<ヽ●∀●>「とにかく、予定変更だ。少々早いが作戦を決行する。これ以降は脳核回線を切れ。何かあったら……」
( ;^ω^)「ニーソク埠頭…だおね」
ガチャ
( ;^ω^)「僕も…行くかお……」
- 219 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:39:04.20 ID:lQDgUK2AO
- ※ ※ ※ ※
【深夜23:55 ニューソク区
センターアーケード】
_
( ゚∀゚)「ったく…ヤマが始まらねぇうちから脱落者とはね…情けねぇ話だな」
_
( ゚∀゚)「しかもその後始末がオレに回ってくるなんてよ。全く、冗談じゃねぇ」
_
( ゚∀゚)「こちとら逃亡の身だっつうの。もしこのヤマで“シベリア”と鉢合わせでもしたら……」
_
( ゚∀゚)「くわばらくわばら。…とにかく、さっさとミスターブラウンの死体を確認して、後は……」
- 221 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:40:25.38 ID:lQDgUK2AO
- 、_
( ,_ノ )
_
( ;゚∀゚)「うっ…こいつぁ…ひでぇ……一体、どんな得物を使ったら…こんな……」
コツ
_
( ;゚∀゚)そ「ちっ!早速お出ましか!」
( )「……」
_
( ;゚∀゚)「……どういうことだ。何故、お前さんがここに居る?情報と違っ……」
バキューン!
_
( ;゚∀゚)「っ…がっ!…ピンクの野郎…よく…調べも…しねぇで…ちく…しょ……」
ドサッ
( )「……愚かね」
コツコツコツコツ・・・
- 222 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:42:59.32 ID:lQDgUK2AO
- ※ ※ ※ ※
【深夜23:58 ニーソク区 ドクオ宅】
('A`)「今の銃声はニューソク区の方……なるほど、ミスターブラウンに次いでミスターブロンドもやられたってわけか」
('A`)「…間抜けな奴らだぜ。屋外じゃ目につき過ぎるんだよ。オレみたいに、屋内のターゲットを狙うべきだったな」
('A`)「……しかし、オレも油断出来ねぇことに変わりはねぇな。相手が相手だ。慎重には慎重を重ねて……」
ギッ
(;'A`)(しまった!ここの床板が弛んでるのを忘れてたッ!)
シーン
(;'A`)「……」
('A`)「…ふぅやれやれだぜ。脅かしやがって。全く心臓に悪っ……」
カチャリ
「動くな」
(;'A`)「なっ━━!?」
- 224 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:45:16.95 ID:lQDgUK2AO
- 「こんな時間に何をしている?答えなければ撃つ」
(;'A`)(畜生…見つかった━━ッ!どうする!?どうするドクオッ━━!?)
「答えぬのか?ならば、残念だが貴様の命もここまでだ」
(;'A`)(くそッ!何か…何か策はッ!?考えろ!考えろドクオッ!)
「ん…?ちょっと待て。その手に持っているものは……」
(;'A`)「う、うぉぉおぉおぉぉお!一か八かだぁぁあ!」
ガガガガガガキューン!
( A )「ガッ━━ハッ━━」
バタッ
( )「くっ…動くなと言ったであろう…」
( )「……しかし、この奴が握っているものは何なのだ…?」
ゴソゴソ
( )「これは……」
- 225 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:47:13.15 ID:lQDgUK2AO
- ※ ※ ※ ※
【深夜23:59 ラウンジ区 “シベリア”VIP支部ビル内】
/ ゚、。 /「目標内部への侵入に成功。これより、作戦の第二段階に移行する」ジャキ
ヴゥン・・・
/ ゚、。 /「攻勢防壁突破、施設内の監視カメラの掌握を完了」
ピピッ ガチャガチャガチャガチャ・・・
/ ゚、。 /「電子ロックの開錠に成功。光学迷彩を起動、ターゲットの探索をかい……」
ビービービー ケイコク ケイコク
ナニモノカノ シンニュウ ヲ カクニン
/ ゚、。 /「…意外と早く感づかれたものだな。流石は軍曹だ」
(◎ゞメ)「居たぞアイツだ!」
(゜ヾ†)「撃て!撃てぇ!」
/ ゚、。 /「……こうなったら、強行突破しかないか」
(;◎ゞメ)「ま、待て!ダイオード伍長だ!」
(;゜ヾ†)「な、何故ダイオード伍長が!?」
/ ゚、。 /「“レオポルド”の進撃!貴様らに止められるかッ!!」
- 227 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:49:12.33 ID:lQDgUK2AO
- バキューン!
/;゚、。 /「━━ッア!?」
( )「おしかったな伍長。実に惜しい。あと一歩だった」
/;゚、。 /「くっ━━!こんな…ところで…朽ちるわけ…に…」
バキューン!バキューン!バキューン!
/ 、 /「は━━」
ドサッ
( )「貴様の弱点は知り尽くしている。それを計算に入れなかったのが、敗因だ」
/ 、 /
( )「……しかし解せんな。何故、彼は我々に牙を剥いた?一体何を考えている…?」
- 228 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:51:11.55 ID:lQDgUK2AO
- ※ ※ ※ ※
【深夜24:00 ニューソク区 ニューソク中央病院内】
(,,゚Д゚)「……銃声が止んだ」
(,,゚Д゚)「一体、何人がやられたんだ…?」
(,,゚Д゚)「……いや、考えるのはよそう。今は、自分の目的を果たすだけだ」ヴゥン
〃,,゚Д゚〃「…この闇に光学迷彩…これならバレることもあるまい……」
- 234 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
00:58:13.79 ID:lQDgUK2AO
- ヒタッヒタッヒタッヒタッ
〃,,゚Д゚〃(しかし、隠密行動など久方振りだな……)
ヒタッヒタッヒタッヒタッ
〃,,゚Д゚〃(ここのところ、真っ向からの斬り合いばかりだったからな……)
ヒタッヒタッヒタッヒタッ
〃,,゚Д゚〃(ここか……なるべく音を立てないように……)
ギィィ・・・
〃,,゚Д゚〃(よし、侵入成功。後はブツを置いて……)
「そこに居るのは誰ですか?」
〃,;゚Д゚〃そ
なん…だと…?
- 235 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:02:07.31 ID:lQDgUK2AO
- ※ ※ ※ ※
【深夜24:30 ニーソク区 ニーソク埠頭】
<ヽ●∀●>y━「静かだな……」
<ヽ●∀●>y━「……」
<ヽ●∀●>y━「なかなか美味いじゃあないか。シガレットチョコ」
<ヽ●∀●>y━「……」
<ヽ●∀●>「…しかし、誰もこねぇってのはどういうこった。作戦が成功したら、ここに集まると前に言っておいた筈だが……」
<ヽ●∀●>「……まさか、誰一人として成功してねぇってのか?」
「おぉい、ミスターホワイト」
<ヽ●∀●>「その声は……」
( ;^ω^)「はぁ…はぁ…待たせたお…」
<ヽ●∀●>「……」
( ;^ω^)「おっ?他の奴らはどうしたんだお?」
<ヽ●∀●>「……」
( ;^ω^)「ま、まさか全員やられたんじゃ……」
- 237 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:05:34.43 ID:lQDgUK2AO
- 「なるほど、お前たちが今回の事件の首謀者か」
<;ヽ●∀●>( ;^ω^)「なっ━━!?」
(#)A`)从゚∀从「これはどういうことか……」
_
( メ∀(#)ξ゚听)ξ「説明して……」
/メ)、(# /ノ从パーナル「貰いましょうか?」
ドーーz__ン!!
- 238 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:09:45.89 ID:lQDgUK2AO
- <;ヽ●∀●>「ちっ、最悪だ。まさかとは思っていたが、本当に全員しくじりやがるとは……」
(#)A`)「すまねぇ、ミスターホワイト…」
_
( メ∀(#)「くそっ…お嬢さん方が動いてるなんて…情報が違うじゃねぇか!」
( ;^ω^)「そんな馬鹿な!僕が調べた情報に間違いが有る筈……」
/メ)、(# /「……」
从゚∀从「さぁ、ニダー。教えて貰おうか。何故こいつらは、皆一様に……」
ξ゚听)ξノ●「こんな不恰好なチョコレートを持っているのかしら?」
<ヽ●∀●>「……はっ、そんなことをウリの口から言えと?今更何を……」
- 242 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:13:39.91 ID:lQDgUK2AO
- カチャリ
ノ从パーナル「私は貴重な睡眠時間を削られてストーブみたいにカンカンよ、ミスタニダー。その伊達顔に新しい傷が増える前に、一声鳴いてはくれないかしら?」
<;ヽ●∀●>「ちっ……そんなに知りたきゃ教えてやるさ」
( ;^ω^)「み、ミスターホワイト!それを言ったら!」
从゚∀从「貴様は黙っていろ」カチャリ
( ;^ω^)「ひっ!」
- 243 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:15:33.58 ID:lQDgUK2AO
- ξ゚听)ξ「続けて」
<ヽ●∀●>「……ふぅ。やれやれ。まさか、てめぇの口から言わなきゃならないなんてね…情けねぇよなぁ」
ノ从パ-ナル「ミスタニダー、我々はあまり気が長い方では……」
<ヽ●∀●>「逆チョコだよ。逆チョコ。今巷で流行ってんだろうが」
从゚∀从「逆…」
ξ゚听)ξ「チョコ?」
<ヽ●∀●>「あぁ。日頃からお世話になってるお前さん方に、感謝の意味を込めた手作りチョコレートをプレゼントしようってな」
- 245 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:18:56.58 ID:lQDgUK2AO
- ノ从パーナル「くくく…ははは…」
ノ从パ∀ナル「はははは!!面白い冗談だなミスタニダー!まさか、それだけの為にうちの同士伍長はビルの管理システムをハッキングしたというのか?」
/メ)、(# /「……くぅっ!」
<ヽ●∀●>「おい、ミスパーナル。それ以上、男の純情を笑うこたぁこの“双龍”が許さねぇぜ」
ノ从パーナル「純情?これまた懐かしい響きの単語が飛び出てきたものだ。お宅の家の辞書を買い換えることをお勧めする」
- 246 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:21:47.81 ID:lQDgUK2AO
- <ヽ●∀●>「好きなだけ吹くがいいさ。だがな、お宅はこいつらの気持ちを考えたことがあるか?えぇ?」
ノ从パ-ナル「……どういう意味かしら」
<ヽ●∀●>「日頃の感謝の気持ちを伝えたい。何時も有難うと、伝えたい」
从゚∀从「……」
<ヽ●∀●>「伝えたいが、いざそいつを目の前にすると、どうしても素直な言葉が出て来ねぇ。どうしても、上手く舌が回らねぇ」
ノ从パ-ナル「……」
<ヽ●∀●>「そんな気持ち、お宅らには理解出来ないのか?」
ξ*゚听)ξドキッ
- 250 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:24:30.31 ID:lQDgUK2AO
- <ヽ●∀●>「だから、さり気なく、気付かれないように、そっと、枕元にチョコを置く。そんな、いじらしさがお宅らには理解出来ないと?」
从゚∀从(うわぁ……)
ノ从パ-ナル(なんだろう…気持ち悪いなこいつ)
ξ*゚听)ξ(わかる!わかるわその気持ちっ!)
<ヽ●∀●>「悲しいねぇ、全く。ウリは悲しいよ」
<ヽ●∀●>「そして、ウリにはもう一つ悲しいことがある」
「キリキリ歩け、この変態マゾヒスト野郎!」
_
( メ∀(#)(#)A`)/メ)、(# /「「「なっ━━!?お前はっ!!」」」
- 252 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:26:50.26 ID:lQDgUK2AO
- lw´‐ _‐ノv「乙女の部屋にノックも無しに侵入とはふてぇ野郎だぜ!」
( #)ω(#)「しーましぇーん……」
_
( メ∀(#)(#)A`)/メ)、(# /「「「ミスターピンクがもう一人だと!?」」」
( ;^ω^)「……」
( #)ω(#)「おっおっ!僕はミスターピンクじゃねぇお!ミスターホワイトだお!」
(#)A`)「ど、どういうことだ!?」
/メ)、(# /「これは…一体……」
_
( メ∀(#)「どっちが…本物なんだ…?」
( ;#)ω(#)「「そ、そんなの僕に決まってるお!」」(^ω^;
)
- 253 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:28:59.02 ID:lQDgUK2AO
- ξ;゚听)ξ「や、ややこしいわね……」
从゚∀从「塩豚が二匹…暑苦しいことこのうえないな」
ノ从パ-ナル「で、どっちが本物なのかしら、名探偵さん?」
<ヽ●∀●>「……おい、二人とも。ウリの名前を言ってみろ」
( ;^ω^)「そ、そんなの決まってるお。ミスターホワ……」
( #)ω(#)「違うお!ミスターホワイトは僕だお!あんたはミスターピンクだお!」
<ヽ●∀●>「あぁそうだ。あの時言ったもんなぁ。“お前さんがミスターホワイトだ”ってな。そう、ウリはミスターピンクだ」
- 257 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:36:43.75 ID:lQDgUK2AO
- ( ;^ω^)「な、な、な……」
_
( メ∀(#)(#)A`)/メ)、(# /「「「じゃ、じゃあこいつは……」」」
<ヽ●∀●>「さて…なぁ。ミスターブラウンか、ミスターブラックか。はては、その他の誰か…か」
( ;^ω^)「……」
<ヽ●∀●>「そういやぁ、一人だけやたらと変装が得意な奴がいたっけなぁ。ううん?」
( ;^ω^)「ぐぐぐぐ……」
<ヽ●∀●>「そろそろ白状したらどうだい?名も無き道化師さんよ。ネタは上がってんだ」
- 258 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:38:57.57 ID:lQDgUK2AO
- ( ;^ω^)「ふんっ!バレちゃあしょうがない…そう、お察しの通りこれは変装した姿さ」
( ^ω^)「そして、この仮面の下には……」
バリバリバリ!
(´゚ω゚`)「このショボン様さ!」
_
( メ∀(#)(#)A`)/メ)、(# /「「「げぇ!関羽!」」」
<ヽ●∀●>「ミスターブラウンを殺ったのはお前さんか」
(´^ω^`)「その通り!呑気に脳核通信なんかしてやがったからな!くひひwww後ろから処女を奪ってやったぜ!」
从゚∀从「処女の缶詰めだけに」
(´^ω^`)「なぁにが逆チョコだ!ふざけんじゃねぇ!そんなもんより……」
- 261 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:44:28.26 ID:lQDgUK2AO
- /⌒丶
/´^ω^`丶
_ノ 丶 ノ \_
`/ γ  ̄Y ̄ Y 丶
( イ三ヽ人_/ケ )
i ノ⌒\ ~ ̄ ̄ヽ -イ
丶___>、___ノ
|( 王 ノ〈
/ミ`ー―彡丶
/ 丶_/ |
| Y ノノ
オレ様を食え!
ξ゚ー゚)ξ(やっぱりねー)
- 263 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:45:49.33 ID:lQDgUK2AO
- 「うるせぇえぇ!!」
(´・ω・`)そ「むっ!?何やつ!?」
「ごちゃごちゃ言ってっと…こうだぁぁあ!!」
(´゚ω゚`)「っ!ぐっ━━!?」
- 266 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:49:13.21 ID:lQDgUK2AO
- ∧_∧
;゙‥(ω゚`;)
) ヽ \
∧∧ 从/彡_)
(=゚ω)γ⌒ヽヾ从
( 丶_リrそ ノ∴
〉 丶-=ノてノ_ノ(
/(__ ̄) /Y⌒ヘ
`/ / / / )丿
(_〉 (_〉 ズドシィッ
おらぁぁぁあ!!!!!11
ごががががががががっ
.;゛; ∧∧ヽ从
∴:゚+`(ω゚`#)γ⌒
_ ̄∧∧ニ=、ヽ从/
――-(=゚ω) ̄=、ヾイて
―_――=-、_-て)}そ
 ̄ ̄―= ̄_-=そ∴ノ(
/(_ ⌒) ̄-"ノ(
`/ / / / _/\⌒
(_ノ (_ )(_(_/
死ぃぃぃいねぇぇぇええ!!!!111
- 268 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:52:25.00 ID:lQDgUK2AO
- とどめだぁぁあ!!!!!!11
∧_∧ヾ从/
-―(=゚ω゚)=⌒ヾて
― ̄(二つ )⌒丶}/
〉 イ(_」」」」∴
/ _ ⌒)∵∵
/ / / / ||
(_) (_丶|||
|||||
.;;⊂丶∧_∧
ヾ⌒⌒(丶(#)ω゚`)
 ̄厂 丶__ノ;;、
(_ノ ̄
んぁぁああぁぁあん!!!
- 270 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:56:58.98 ID:lQDgUK2AO
- (=゚ω゚)「……ふぅ」
( #)ω(#)「あ、あなたは……」
(=゚ω゚)「もう…バレンタインにこんな安易なksmsネタなんて見たく無かった…それだけさ…」
_
( メ∀(#)(あー…もう帰りてぇ…)
<ヽ●∀●>「…ふっ。これにて一件落着だな」
(#)A`)(…何この茶番)
- 271 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
01:58:56.86 ID:lQDgUK2AO
- ※ ※ ※ ※
【深夜24:01 ニューソク区 ニューソク中央病院内】
(,,゚Д゚)「お前は…確か……」
川゚ー川「貞子です。…そういうあなたは確か、しぃさんのお兄さんの……」
(,,゚Д゚)「ギコだ」
川゚ー川「そうでした。それで、そのギコさんがどうしてこんなお時間に?」
(,,゚Д゚)「ちょいと野暮用があってな。それが済んだらすぐ帰るさ」
川゚ー川「ですがしぃさんは見ての通りもうお休みですよ?」
(*-ー-)Zzz...
(,,゚Д゚)「それでいいんだよ。起きていられると逆に困る」
川゚ー川「?」
- 273 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
02:00:18.81 ID:lQDgUK2AO
- (,,゚Д゚)つ◆ スッ
(*-ー-)Zzz...
(,,゚Д゚)「何時も、迷惑ばっかかけてすまねぇな。オレにはこれぐらいしか出来ねぇが……」
川゚ー川「ギコさん……」
(,,゚Д゚)「さて、と。用事ももう済んだことだし、オレは失礼させてもらうとするぜ」
川゚ー川「もう、いいんですか?」
(,,゚Д゚)「これから仕事が入ってるんでな。あぁ、このことは誰にも……」
川^ー川「わかってます。それでは、お気をつけて。お仕事頑張って下さい」
(,,゚Д゚)「あぁ、すまないな」
ミ3 シュッ
- 275 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
02:04:57.93 ID:lQDgUK2AO
- (*-ー-)Zzz
川゚ー川「……」
(*-ー-)「……」
川゚ー川「お兄さんは、もう行かれましたよ」
(*うー゚)「……ん」
川゚ー川「恥ずかしがり屋のお兄さんですね。手作りのチョコレートだけ置いて、行かれてしまいました」
(*゚ー゚)ノ◆「最近お見舞いに来ないと思ってたら…こんなの作ってたんだ…バッカじゃないの?」
川゚ー川「あらあら。そう言ってる割には、嬉しそうですね?」
(*゚ー゚)「もともとそういう顔なのー」ガサガサ
- 277 : ◆cnH487U/EY :2009/02/15(日)
02:06:26.26 ID:lQDgUK2AO
- 川゚ー川「ふふ……それで、どうですか?お兄さんの手作りのチョコレートは?」
(*゚ー゚)「ん…もぐもぐ…うん…」
(*゚ー゚)「ギコにぃにしては、美味しいよ」
-fin-
お題「最近流行りの逆チョコ」、「まさかのドクオ手作りチョコ」、「光学迷彩でチョコを渡す」、「シガレットチョコ」、「(´^ω^`)オレを食え」
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