8 : ◆cnH487U/EY :2008/10/24(金) 22:10:23.26 ID:pAb1WOU1O
disc 4. ブラッディ・マリーをもう一度

“God save the Queen

The fascist regime

It made you a moron

A specialized bomb”

……THE SEX PISTOLS/God save the Queen
10 : ◆cnH487U/EY :2008/10/24(金) 22:12:14.46 ID:pAb1WOU1O
prologue

━━唇がグラスに触れる度、私はソレを口に含むべきかどうか迷う。
深紅の液体は赤ワイン。銘柄は知らない。少なくとも、ファーストクラスのサービスで出てくるのだから、高価なものでは有るのだろう。
だが、それは果たして私を満足させるだけのものなのか。
そう考えると、口を付けるのを躊躇ってしまう。

私も随分と渇いた人間だな、なんて今更の自覚。

『長旅お疲れ様でした。間もなく、当機は目的地であるVIP空港に到着します。お荷物のご確認を宜しくお願いします』

フライトアテンダントの事務的なアナウンスに、窓外の夜景へ目を移す。
極東の小さな島国でありながら全世界の中心となった支配国家。世界へ向けて災厄を撒き散らす、混沌の坩堝。

ξ゚听)ξ「VIPか……」

忌まわしき祖国。私にとって故郷は、腐敗と停滞の象徴でしかない。

ξ゚听)ξ「……もう、二度と帰るつもりは無かったのに、ね」

置いてきたもの、断ち切ったものを思う。

ξ゚听)ξ「……」

下らない。感傷など、不要。

ξ゚听)ξ「私は、ただ、前に進むだけよ」

そう、一発の銃弾の如く。

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