以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 00:54:38 ID:3unndCNw0<>すまんwwwwwwwwwwwwwwwwww
きwwwwwwwwwwwせwwwwwwwwwwwwwwwwいwwwwwwwwwwwwwwww
殺すwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

規制されたのでここで投下
まとめさん、読者ども、ごめんね<>ξ゚听)ξパワードスーツを身に着けて、のようです 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 00:55:37 ID:3unndCNw0<>再びすまん。このすまんはシューファンの皆宛だ。
このSSのシュールはまったくシュールじゃない。
もう一度言おう。

ま っ た く シ ュ ー ル じ ゃ な い


素敵なまとめ様(話数順)

ブーン芸VIP 様
http://boonsoldier.web.fc2.com/psmt.htm

7xまとめ 様
http://nanabatu.web.fc2.com/boon/Poweredsuit_minitukete.html

3分で出来る即席ブーン 様
http://eksr.blog115.fc2.com/blog-category-8.html

かぎまとめ 様
http://hookey.blog106.fc2.com/blog-entry-1521.html

ブーン系小説に花束を―― 様
http://bouquet.u-abel.net/powered_exoskeleton/mokuji.html

フェレット速報 様
http://フェレットルーム.com/archives/2703<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 00:56:09 ID:3unndCNw0<>登場人物

【トーキョー支部】(戦闘員)

ξ゚听)ξ[ツン・デレ]アホ馬鹿。超馬鹿。 パワードスーツ:原子王「(十)」

( ^ω^)[内藤ホライゾン]ブーン。ヤク中。ピザというかむちむち。 パワードスーツ:歯車王「|::━◎┥」

川 ゚ -゚)[クール]ロボット。世界のスナオモデル。変形機構。が、穴は無い。 
  _
( ゚∀゚)[ジョルジュ]ロボット。旧式。ブラックミュージックが大好き。

爪'ー`)y‐[フォックス・フォン・ヴァルデック=ピルモント]おっさんその@。ロンゲのタバコの人。 パワードスーツ:「???」

ハハ ロ -ロ)ハ[ハロー・グッバイ]金髪メガネ巨乳。基本ルー語。 パワードスーツ:「???」

▼・ェ・▼[ビーグル]キメラロボット。犬種はシベリアンハスキー。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 00:56:49 ID:3unndCNw0<>【トーキョー支部】(その他)

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[流石 父者]世界二大天才の一人。「マニュアル・ファンタジスタ」。所長。おっさんそのA。

(`∠´)[ベル・チャイム]副所長。特筆して語るところが無い。おっさんそのB。

( <●><●>)[ワカッテマス]Xanaduの裏切り者。でかい。オッドアイ。  パワードスーツ:「???」

【Xanadu】

( ><)[ビロード]なんか悩みかかえてるっぽい。 パワードスーツ:「???」

( ´∀`)[モナー]速い。狸顔らしい。 パワードスーツ:加速王「‖ΞΞФΞ‖」

( ・∀・)[モララー]なんかビロード殴ってた。怖い。 パワードスーツ:「???」

('、`*川[???]祈りの人。

【その他】

('A`)[欝田 毒男]ドクオ表記。ポイズン・ヴォルト() 基本ロマン仕様。 パワードスーツ:蒸気王「/◎ ) =| )」

o川*゚ー゚)o[キュート]スナオモデル。バリア機構。横のは乳首でもファンネルでもなく髪飾り。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 00:58:02 ID:3unndCNw0<>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……少々老けたようだね」

lw´‐ _‐ノv「40過ぎればどんな美女でもババアになるさ」

lw´‐ _‐ノv「にしても、君はずいぶんと禿げた。……いや、もともとそのくらい禿げてたかな」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「うん。頭皮が光合成をするようになってから35年は経つ」

lw´‐ _‐ノv「そうかそうか。私は久しぶりにこのアンティーク物の油まみれハゲチャピンを拝む事が出来て嬉しいよ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「お気に召された様で光栄です」

lw´‐ _‐ノv「……で、まだ引きずってるのかい?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「引きずって無い、とは言えないかな」

lw´‐ _‐ノv「フォックスやベルは?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ベル君は元々ネチネチ悩むタイプじゃないから大丈夫。フォックス君の方は多少ぐれてしまったけど、元気だよ」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 00:58:51 ID:3unndCNw0<>lw´‐ _‐ノv「そうかい。なら良かった」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「20年近く経つのに未だに引きずってるのは私くらいだ」

lw´‐ _‐ノv「『マニュアル・ファンタジスタ』が情けない事を言うもんじゃないよ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「珍しく励ましてくれてるのかな?」

lw´‐ _‐ノv「キャラじゃないね。そう取りたきゃ、取ればいいさ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「じゃあ、そう取らせてもらおうかな。ありがとう」

lw´‐ _‐ノv「オイリーハゲに言われても照れやしないよ。どういたしまして」

lw´‐ _‐ノv「……で、君の事だ。雑談をしに来た訳じゃないんだろう?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「うん。ご隠居中悪いんだけど、少々厄介ごとに関わってもらおうかと思ってね」

lw´‐ _‐ノv「相変わらず回りくどい物言いだね。もうちょっとハッキリ言ったらどうだい」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「君の誘拐計画があるんだ」

lw´‐ _‐ノv「……誘拐してどうするのさ」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 00:59:28 ID:3unndCNw0<> 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「洗脳して世界を変えるお手伝いをしてもらうんだって」

lw´‐ _‐ノv「へぇ。どんな世界に変えてくれるんだい?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「全ての人間が争いを忘れて、平和を愛するように脳波をコントロールするそうだよ」

lw´‐ _‐ノv「随分スケールの大きな計画だ。これは私の力無しじゃあ、難しい」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「流石天才。言う事が違う」

lw´‐ _‐ノv「そんなトンデモ計画を実行しようとしている不届き者は何処のどいつさ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……恐らく、杉浦」

lw´‐ _‐ノv

lw´‐ _‐ノv「……本当かい?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「あくまで勘だよ。でも、公にはデレ・デレと名乗っている様だから、ね」

lw´‐ _‐ノv「……ふぅ。馬鹿だね」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:00:42 ID:3unndCNw0<> 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「そういうことだから、トーキョー支部の部隊で護衛しようかと思って」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)パサッ

lw´‐ _‐ノv「……この資料は?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「今回のゴタゴタを纏めたものだよ。目を通してみてくれないかな」

lw´‐ _‐ノv「ふむ」

lw´‐ _‐ノv ペラッ

lw´‐ _‐ノv「……ワープ特別対応部隊? なんだいこりゃ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「読んで字の如くだよ」

lw´‐ _‐ノv「まさかワープを使うとでも言うのかい?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「うん。資料の中にワープに関する私の仮説もとじてあるから。それに関する君の意見も聞きたい」

lw´‐ _‐ノv「……わかったよ。その仮説とやらは後で目を通しておく」

lw´‐ _‐ノv「君が言うんだ、伊達や酔狂で言ってるんじゃないんだろう?」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:01:40 ID:3unndCNw0<> 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「そのつもりだけど、私が可笑しな事を言ってないか、君に判断してもらおうかと思ってね」

lw´‐ _‐ノv「自分に自信の無い天才は嫌われるよ。嫌味に感じるからね」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「軽率な発言だったかな?」

lw´‐ _‐ノv「いいや。で、ワープなんちゃら部隊の誰が私の警備になるんだい? まさか全員回すわけじゃないだろう?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「本当は第一部隊に任せようかと思ったんだけど、内藤君が先の戦闘で骨折してね」

lw´‐ _‐ノv「内藤……。このにやけ面の子だね」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「というわけで、ツン・デレ、クール、フォックス、ハロー。以上三名一機でしばらくの間護衛しようかと」

lw´‐ _‐ノv「へぇ。クールが来るのかい。なんか久しぶりだね。心躍るよ」

lw´‐ _‐ノv「……で、この情報提供者なんだけど」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「彼は裏切り者だよ。どうやら彼らの思想に疑問を覚えたらしくて……」

lw´‐ _‐ノv「いや、そうじゃなくて。オッドアイ」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:02:22 ID:3unndCNw0<> 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ん? 確かに彼はオッドアイだが……」

lw´‐ _‐ノv「ただのオッドアイじゃないよ。多分ね」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……何か訳あり、と? 連れてきたほうがいいかな?」

lw´‐ _‐ノv「連れてこられても、詳しくは判断できないよ。専門外だしね。ただ、気になると言えば気になる」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……高岡を呼ぶか」

lw´‐ _‐ノv「あのモグリかい……。金さえ払えば何でもしてくれるが……」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「この近くにいればいいけど。VIPにいる保証は無いかな」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:02:58 ID:3unndCNw0<>







          ξ゚听)ξパワードスーツを身に着けて、のようです

              第7話「素直シュール護衛作戦!」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:03:37 ID:3unndCNw0<>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ξ゚听)ξ「え? 骨折?」

川 ゚ -゚)「ああ。ツンはあのまま取り調べに参加したから知らなかったか」

朝になっても支部に帰ってこないと思ったらそういうことだったのね。
てっきり前に居た支部に荷物うんぬんを取りに行ったものかと。
  _
( ゚∀゚)「そんな激しい戦闘だったのか?」シャカシャカ

音漏れうっさい。
結構良さそうなヘッドホン使ってるのにどんだけ爆音で聞いてるのよ。

ξ゚听)ξ「ええ。それなりに激しかったわね」

川 ゚ -゚)「何でも、一風変わったパワードスーツだったとか」

ξ--)ξ「そうなのよ。そりゃもう大変だったんだから」
  _
( ゚∀゚)「へぇ。まぁ生きてて何よりじゃねえか」シャカシャカ

ξ゚听)ξ「でも、ブーンが怪我したんでしょ? 少ない部隊なのにそれって致命的じゃない?」

川 ゚ -゚)「ふむ……。確かにツンの言うとおりだな」

<ヽ`∀´>「ウリのキムチを食べさせれば治るかもしれないニダよ?」

……ちょっと待った。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:04:16 ID:3unndCNw0<>  _
( ゚∀゚)「そのキムチってヤツは薬みてーだな」シャカシャカ

<ヽ`∀´>「人間ていうのはおいしいもの食べれば何でも治るニダ」

……んな馬鹿な。
って突っ込みはどうでもいいとして。

川 ゚ -゚)「人間の味覚か……。実に不思議だ」
  _
( ゚∀゚)「食ってみてえよな。うまいもんってヤツを」シャカシャカ

<ヽ`∀´>「君達に味覚が出来たら早速キムチを食べさせたいニダよ」

何でこのエラ野郎がここにいるわけ?

川 ゚ -゚)「うむ。その時は是非頂きたいな」
  _
( ゚∀゚)「こりゃあ楽しみだぜ」シャカシャカ

<ヽ`∀´>「まだまだおいしい料理はあるニダ。トッポギ、ナムル、クッパ……」

ξ゚听)ξ「ねぇ」

<ヽ`∀´>「どうしたニダ? 残念ながらキムチは無くなってしまったニダよ」

ξ゚听)ξ「あんな臭いもんどうでもいいわよ」

<ヽ`∀´> そ<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:04:50 ID:3unndCNw0<>ξ゚听)ξ「あんた、何でここにいるのよ」

<ヽ`∀´>「あんたって、ウリのことニダ?」

当たり前でしょ。
馬鹿なのこの人。

川 ゚ -゚)「私が連れてきた」

ξ゚听)ξ「え? クーが」

川 ゚ -゚)「ああ。ビーグルに言われてな」

……あの糞犬。
歯ぁ全部抜き取ってやろうか。

川 ゚ -゚)「迷惑か?」

ξ--)ξ「当たり前でしょ」

<;`∀´> そ

私はね、こう見えても新参に厳しいほうなの。
そう易々と支部に出入りされて溜まるもんですか。
ただででもどこの馬の骨かわからないような……。

<ヽ;∀;> ポロポロ

ξ゚听)ξ「えっ」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:05:28 ID:3unndCNw0<><ヽ;∀;>「……あんまりニダ」

ξ;゚听)ξ

な、ななな、何よ。
何も泣く事ないじゃない。
  _
( ゚∀゚)「ひどいぞツン」シャカシャカ

ええい、音漏れうっさい!

川 ゚ -゚)「キムチを馬鹿にされて傷ついている様だが。謝ったほうが良いのではないか」

そこ?!
そこなの?!


<ヽ;∀;>「アイゴー!」 ダッ!

ξ;゚听)ξ「あー」

エラ野郎がぽろぽろと溢れる涙をそのままに飛び出していってしまった。
……なんか私が悪いみたいじゃない。
いや、私が悪いのか。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:06:01 ID:3unndCNw0<>  _
( ゚∀゚)「あーあ。ツンちゃんやっちまったなあ」シャカシャカ

川 ゚ -゚)「いいのか? 外は放射線の飛び交う地獄だぞ」

ξ;゚听)ξ「だ、大丈夫よ。この辺は」

何この展開。
もしかして私が連れ戻しに行く感じ?
嫌よそんなの。

ξ;゚听)ξ「い、行かないからね」

川 ゚ -゚)「おお、なんとひどい女だろうか」
  _
( ゚∀゚)「もしかしたらラブロマンスがあるかもしれないぜ? 行っといて損はねえよ」シャカシャカ

ξ゚听)ξ「何言ってんの。私はブーン一すj……」

ξ゚听)ξそ

川 ゚ -゚)
  _
( ゚∀゚) シャカシャカ

あっ。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:06:38 ID:3unndCNw0<>ξ゚听)ξ

ξ )ξ

ξ////)ξ マッカッカー

ああああああああああああああああああああああ。
なななななななな何言っちゃってんのかしら私!!
うわ!うーわ!うわわわわわわ!

川 ゚ -゚)「ああそうか。ツンとしてはブーンのお見舞いに行きたいのか」
  _
( ゚∀゚)「一筋とは妬けるねえ。なんならクーにゃんが二ダーを連れて帰ればいいんじゃないか?」シャカシャカ

川 ゚ -゚)「そうしよう」

ξ////)ξ「ま、待って! 私が行くから!」

ξ////)ξ ダッ

ξ////)ξ スタタタタタタタタッ!!

ひええええええええええええええ!!
ひょええええええええええええええええええ!!

川 ゚ -゚)「何という行動力だろうか」
  _
( ゚∀゚)「あの身体能力は俺達を超えるぜ」シャカシャカ<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:07:32 ID:3unndCNw0<>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ξ--)ξ「はぁ……」トボトボ

とんだ赤っ恥だわ。
これも全てあのエラ野郎のせいね。

ξ--)ξ「ったく……」ブツブツ

で、あの動くエラはどこに行ったのかしら。
風も強くないし、晴れてるし、ゆっくり探せばいいわね。
それに、急いで出てきたから防護服も着てないし、ってか軍服すら着てないし、私服だし。
ロボットはいいわよね。私服のままで順応出来るから。
ほんとやんなっちゃう。


ξ--)ξ トボトボ

ξ゚听)ξ「ん?」

<  ヽ`>

見つけた。
意外と近くにいたのね。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:08:12 ID:3unndCNw0<>ξ゚听)ξ

<  ヽ`> チョコン

で、エラお化けは何をしているかというと、このだだっ広い荒野の真ん中で体操座りを決め込んでいた。
どうやら遠くにうっすらと生える雑草を眺めているみたい。
なんと顔に似合わずおセンチだろうか。

……ここはおとなしく謝ろう。
つまらないプライドは捨てるのよ、ツン。

ξ゚听)ξ「……ほら、帰るわよ」

ξ゚听)ξ ポンッ

少ししゃがんでエラゴンの肩に手を置く。
そう、出来るだけ優しく。

<  ヽ`> パシッ

<  ヽ`>「そっとしておいて欲しいニダ」

ξ゚听)ξそ

は、弾かれた?!
私の優しく置いた手が、弾かれた?!<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:09:01 ID:3unndCNw0<>ξ#゚听)ξ ムッキー!

こんのエラ……ッ!
いや、ここで爆発してはならない。
怒りに我を任せては、和解できるものも和解できなくなるわよ、ツン。

ξ--)ξ「ふぅ……」

そう、心を落ち着けて語りかけるのよ。
大丈夫、誠意を持って謝ればわかってくれるわ。

ξ゚听)ξ「謝らn」

<  ヽ`>「ウリは別に厄介がられた事に怒ってるわけじゃないニダ。確かにかなりショックだったけど」

……?!
被せやがった?!
私の誠意に被せやがった?!


ξ#゚听)ξ ゴゴゴ…

押さえるのよ、ツン。
彼は語ろうとしてくれてるの。
耳を傾けて。きっと分かり合えるわ。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:09:39 ID:3unndCNw0<><  ヽ`>「でも、ウリが一番にショックを受けたのはキムチを馬鹿にされたことニダ」

まじかよ。
どんだけだよ。
クーの冗談だと思ったわ。

<  ヽ`>「あんな事があって、キムチが全部無くなって、辛い気持ちが溢れたニダ」

……。

<  ヽ`>「……それで素直になれなくて。……君の手を弾いてしまって」

<  ヽ;> ポロポロ

<  ヽ;>「ウリは……ッ」

ξ゚听)ξ







ξ゚听)ξ「おうふ」

こういう時どんな顔をすればいいかわからないの。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:10:08 ID:3unndCNw0<>ξ;゚听)ξ「いや、その、ね? 私が悪かったかなー……なんて」

<  ヽ;>「……ウリが手を弾いた事、許してくれるニダ?」

ξ;゚听)ξ「許すも何も……」

<ヽ;∀;>彡 クルッ

ξ;゚听)ξそ

<ヽ;∀;>「うわあああああああああん!」

ξ;゚听)ξ「ちょっ!」

このエラ野郎抱きついてきやがった!
くっそ! くっそ! 離せ! くっそ!

ξ;゚听)ξ「アンタ調子に乗ってると痛い目見るわよ」 グイグイ

<ヽ;∀;>「ああああああああああん!」ギュッ

てんで離れやしねえ!
むしろ力入れやがった!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:10:37 ID:3unndCNw0<>ξ゚听)ξ「ただいま」

<ヽ;∀;> ズリズリ

川 ゚ -゚)「帰ったか、ツン。……で、どうして二ダーを引きずってるんだ?」

ξ゚听)ξ「離さないからに決まってるでしょうが」

本当なら無理にでも引っぺがしたかったわよ。

<ヽ;∀;> ギュッ

また力入れやがった。
  _
( ゚∀゚)「あったじゃねえかラブロマンス」シャカシャカ

こんなラブロマンスあってたまるか。

ξ゚听)ξ「下らない事いってる暇あったらこのエラ離してよ」
  _
( ゚∀゚)「しゃあねえな。ちょいと失礼」ムンズ

<ヽ;∀;>「あっ」
  _
( ゚∀゚)「あーらよっと」ポンッ

私が太刀打ちできなかったこのエラもロボットにかかればこの通り。
いとも簡単に取れてしまいましたとさ。
……ってかこのイベントいる?<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:11:13 ID:3unndCNw0<>
ξ--)ξ「ふぅ……」

さすがに疲れた。
人を引きずるのって意外と体力いるみたい。
もう立ってもいられないので、一旦近くにあった椅子に座る。

あっ。
ブーンの机と椅子、用意しなきゃ。
……戻ってきたら自分でやらせればいいか。

そういえば、今日はまだコーヒー飲んで無かったかも。

ξ゚听)ξ「クー。コーヒー」

川 ゚ -゚)「残念ながらストックが切れた」

ξ゚听)ξそ

なん……だと……。

川 ゚ -゚)「ワープ特別対応部隊に任命されたせいで買いにも行けないしな」

ξ゚听)ξ「えっ。そうなの?」
  _
( ゚∀゚)「基本的に支部待機か本部待機だからな。遠くには行けないぜ。……あの時貰った資料に全部書いてある気がしたぞ」シャカシャカ

川 ゚ -゚)「ちゃんと目を通したか?」

通してないかも。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:11:42 ID:3unndCNw0<>ξ゚听)ξ「えー。じゃあどうすんのよ」

川 ゚ -゚)「諦めるんだな」

ξ゚听)ξ ガーン

何という事だろうか。
こりゃもう全ての楽しみを失ったも同然。
  _
( ゚∀゚)「キムチ食えばいいじゃねえか」シャカシャカ

<ヽ`∀´>「材料があれば数日で作れるニダ」

ξ#゚听)ξ「アンタたちは黙ってなさい!」
  _
( ゚∀゚)「おー。こえー」シャカシャカ

ξ--)ξ「はぁ……」

もう踏んだり蹴ったり。
ブーンは居ないし、エラに抱きつかれるし、コーヒーは無いし。
本当、うんざり。

<ヽ`∀´>「……しょうがないニダ。ウリが伝説の料理、ナムルに挑戦するから元気出すニダ」
  _
( ゚∀゚)「おお! すげぇぞツン! ナムルだってよナムル!」

うっせえ。
話振るなオンボロ。<> >>25 訂正<><>2011/03/25(金) 01:12:24 ID:3unndCNw0<>ξ゚听)ξ「えー。じゃあどうすんのよ」

川 ゚ -゚)「諦めるんだな」

ξ゚听)ξ ガーン

何という事だろうか。
こりゃもう全ての楽しみを失ったも同然。
  _
( ゚∀゚)「キムチ食えばいいじゃねえか」シャカシャカ

<ヽ`∀´>「材料があれば数日で作れるニダ」

ξ#゚听)ξ「アンタたちは黙ってなさい!」
  _
( ゚∀゚)「おー。こえー」シャカシャカ

ξ--)ξ「はぁ……」

もう踏んだり蹴ったり。
ブーンは居ないし、エラに抱きつかれるし、コーヒーは無いし。
本当、うんざり。

<ヽ`∀´>「……しょうがないニダ。ウリが伝説の料理、ナムルに挑戦するから元気出すニダ」
  _
( ゚∀゚)「おお! すげぇぞツンちゃん! ナムルだってよナムル!」

うっせえ。
話振るなオンボロ。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:13:06 ID:3unndCNw0<><ヽ`∀´>「まずは材料を買ってきて……」

材料を買ってきて……?
あっ。

ξ゚д゚)ξ「ひらめいたあああああああああ!!」

川 ゚ -゚)そ
  _
( ゚∀゚)そ

ξ゚听)ξ「アンタ、二ダーとか言ったわよね。ついでにコーヒー買ってきなさいよコーヒー」

そういえばこのエラは隊員じゃないわ。
最初っからこいつに買ってきてもらえば良かったじゃないの。
ああ、なんでもっと早くに気が付かなかったんだろうか。

ξ゚听)ξ「ちょっと遠出して大きな集落探せば売ってるでしょ」

<ヽ`∀´>「まあ、そうニダね。いいニダよ」

ξ゚听)ξ「いよっしゃあああああああああ!!」

川 ゚ -゚){気づくのが遅いのでは?あたかも自分が冴えてる様に振舞ってるが}ヒソヒソ
  _
( ゚∀゚){俺以上のお馬鹿だからな。まあそこが可愛いじゃないの}ヒソヒソ

ξ゚听)ξ9m「聞こえてるわよ、そこ!」ビシッ<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:13:29 ID:3unndCNw0<>ξ゚听)ξ「さあ、そうと決まればさっさと行って来なさい!」

<ヽ`∀´>つ

ん?

ξ゚听)ξ「何よこの手は」

<ヽ`∀´>つ「お金」

せこいなこのエラ。
ま、しょうがないでしょう。
払ってあげましょ……


[ポーン…… ポーン……]

ξ゚听)ξ「ん?」

通常通信だ。
誰かしら。
もしかしてブーンかな。

川 ゚ -゚) ピッ

川 ゚ -゚)「はい、こちらワープ特別対応部隊第一、どうぞ」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:14:16 ID:3unndCNw0<> 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[私です。こんにちわ。クール君かな?」

この声は……。
所長ね。

川 ゚ -゚)「はい。ご用件は何でしょうか、どうぞ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[やだなあ、そんなにかしこまらないでよ。普通でいこう普通で]

うーん……。
そういうわけにはいかないわよね?

川 ゚ -゚)「わかった。こちらは普通に会話させてもらう。これでいいか?」

順応すんのかよ!

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[うんうん。いいね。こっちのほうが話しやすいよ]

川 ゚ -゚)「で、用件は?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[今からね、私の送る座標の位置に来て欲しいんだ。そこに素直シュールと私がいる]

素直シュール……。
スナオモデルの創始者で、ワカッテマスが言ってた計画の重要人物……。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:15:01 ID:3unndCNw0<> 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[今日からしばらく私達でお守りしようかと思うんですよね]

川 ゚ -゚)「要するに新しい任務か」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[そういうこと]

……こんな大切な事、通常通信で言う?
相変わらず所長は何考えてるかわかんないわね。

川 ゚ -゚)「そういう大切な事柄は通常通信で伝達するものではないと思うのだが」

おい。思っても口に出すな。

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[はっはっは。まあそう言わないでよ、クール君は固いなあ]

川 ゚ -゚)「それに何故所長自らが伝達する」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[下に回すのが面倒くさかったから]

……えー。
これっていいの? こんな人が所長で本当に大丈夫?

川 ゚ -゚)「呆れて物も言えん」

おい。言うな。慎め。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:15:37 ID:3unndCNw0<> 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[大丈夫大丈夫、後でしっかり伝えとくから]

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[でね、本当は第一部隊に行ってもらいたかったんだけど、内藤君が怪我しちゃったじゃない?]

川 ゚ -゚)「ああ。軽い骨折だとか」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[だから今回は混合して任務に当たってもらうよ。メンバーはツン君ちゃん、クール君、フォックス君、ハローさん、以上三名一機]

川 ゚ -゚)「と言う事は、非番はジョルジュとビーグルのみか」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[そうだね。でも大丈夫。もし何かあったときは他の支部から支援を要請するから。素直シュールの護衛は本当に第一優先にしたいからね]

……まあ、そうよね。
ワカッテマスの話だと、素直シュールが計画に携わる事に力を入れてるらしいし……。
誘拐されちゃったら、この先何が起こるのかわからないものね。

川 ゚ -゚)「ふむ。とりあえず今から送られてくる座標に行けばいいな?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[うん。よろしく頼むよ]

川 ゚ -゚)「把握。遮断するぞ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)[いいよ] ブチッ<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:16:12 ID:3unndCNw0<>川 ゚ -゚)「だそうだ、ツン」

素直シュールの護衛……。
ん? そういえば……。

ξ゚听)ξ「アンタ、素直シュールって言うと親みたいなもんでしょ?」

川 ゚ -゚)「そうだな。母さんだ」

ξ゚听)ξ「なんかないの? 久しぶりに会えるーとか、何話そうかなーとか」

川 ゚ -゚)「無いな」

あら。スレてるわね。

川 ゚ -゚)「元々、親や兄弟を恋しく思うような感情がプログラミングされてないからな」

へぇー。ロボット達にとってはプログラミングの問題なのね……。なんだか納得。
昨日、キュートちゃんに会ったときもなんだか素っ気無かったし。
……あれ?

ξ゚听)ξ「そういえばドクオさんたちは?」
  _
( ゚∀゚)「ああ。本部で補給物資を貰って行くなりどっか行っちまったぜ」シャカシャカ

また旅に出ちゃったんだ。
……なんだかんだ言いつつまた会うんでしょうね。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:16:43 ID:3unndCNw0<>さてと、

ξ゚听)ξ「そろそろ用意しなきゃね」

<ヽ`∀´>「あのー」

何よ。まだ居たの?
私はね、今から準備で忙しいの。
アンタみたいなのに構ってる暇は無いのよ。


<ヽ`∀´>つ

<ヽ`∀´>つ「お金」

糞ッ!!

まあ、これもコーヒーの為。
癪なヤツだけど、買ってきてもらえるだけありがたい訳だし。

ξ゚听)ξ「ジョルジュ、出しといて」
  _
(;゚∀゚)「えっ。俺が出すのかよ」シャカシャカ

<ヽ`∀´>つ「金髪の彼、お金欲しいニダ」
  _
(;゚∀゚)「くっそー。そろそろでっかいコンポ揃える予定だったのに!」シャカシャカ

フフフ……。所詮ロボット。逆らおうなんて考えは旧式に思い浮かぶわけが無いわ。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:17:47 ID:3unndCNw0<>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(十)ブゥゥン…!

(十)「起動問題なし」

昨日の反省その1として挙げられるのがジープで移動した事。
戦闘になる可能性もあったのにパワードスーツを着て行動しなかったなんて馬鹿丸出しにも程がある。
と言うわけで、今日はこの薄暗い地下格納庫から既に着て行く事にした。
てかマジ昨日の私馬鹿。ブーンも馬鹿。

そして重要なのが昨日の反省その2。
昨日みたいにビームコーティングされてるパワードスーツが出てきたら原子王ではまず太刀打ちできない。
詰み、って訳ではないけど、任務遂行に支障が出るのは確かだ。
そこで役に立ってもらうのは一話以降全く使ってない換装パーツ。
え? 一話って? 野暮な事聞くんじゃないよ。

(十)「さて、どうしたものか……」

綺麗に配列された換装パーツを前にして、一先ず腕組み。
こないだのワイヤーを取り付けてもいいけど、せいぜい足止め程度にしかならない。
……やはりここは安定の実弾兵器で行くべきね。

(十)ガチャ

丁度、私の目線に入って来たので換装用ミサイルポッドを手にとって原子王に取り付ける。
えーっと、このタイプは肩部装着だったはず。
……どうか弾頭が湿ってませんように。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:18:25 ID:3unndCNw0<>│Ξ│(十)│Ξ│

│Ξ│(十)│Ξ│「なんか違和感が……」

不恰好だけどしょうがない。
戦闘準備でおしゃれを気にしてる場合じゃないわ。

│Ξ│(十)│Ξ│「えっと……あとは……」

とりあえず近接武器も非ビーム兵器が欲しい所だ。
とは言え、近接武器が豊富に格納されてるわけじゃないのでヒートジャベリンか対兵器用アーミーナイフの二択。
……ここでジャベリン持てば本当にゴテゴテになるわね。
いや、おしゃれを気にしちゃいけない。
威力重視。学生時代も槍術の授業選択してたじゃない。選択の余地は無いわ。

│Ξ│(十)│Ξ│Ψ

ジャベリンから出るコードを腰に刺して……。
刺した瞬間から先端部に眩しいくらいの光が。薄暗い格納庫も当たりを見渡せるくらい明るくなった。
うん。発熱も確認。クーがメンテしてくれてたのかな。
電源OFF。鞘を付けて背中に括り付ければ、両手も使える。

│Ξ│(十)│Ξ│「よし、行くか」

│Ξ│(十)│Ξ│ブゥゥン…!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:19:21 ID:3unndCNw0<>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

川 ゚ -゚)「むっ」

地下から上がって、支部から外に出るなり空を仰いでいたクーに鋭く睨まれた。
この様子だと大分待たせてしまったのかもしれない。

川 ゚ -゚)「遅いぞツン」

│Ξ│(十)│Ξ│「ごめんごめん」

でも、アンタは良いわよね。変形とかいう便利機能が付いてるんだから。機動力はリュックみたいなジェット背負うだけで賄えるし。
スリムなままで戦闘できるとか羨ましい事この上ない。
実際パワードスーツ乗りって大変なのよ?しばらく乗ってないと筋肉痛はあるし、エンジンとかジェットとかの温度も……

川 ゚ -゚)「ツン」

ん?

│Ξ│(十)│Ξ│「どうしたの?」

川 ゚ -゚)「まるで狩りに行くような野蛮な格好だな。特に背負ってる槍が良い味を出している」

川 ゚ー゚)bそ

川 ゚ー゚)b「カッコいいぞ!」

うん。
クーって良くわかんない。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:19:50 ID:3unndCNw0<>準備出来てる様だし、もう出発しても構わないわね。

│Ξ│(十)│Ξ│「お気に召された様で良かったわ。じゃあ行きましょうか」ゴウッ…!

ジェット始動。
ふわりと足が地面から離れる。

川 ゚ -゚)「そうだな。ウォームアップ開始」ゴウッ…!」

クーの背負っているジェットからも光が漏れ出す。

│Ξ│(十)│Ξ│「準備はいい?」ゴゥゥ……

川 ゚ -゚)「ああ。いつでも大丈夫だ」フゥゥ……

│Ξ│(十)│Ξ│「OK。3、2、……GO!」バッフォォォオオオ!!

川 ゚ -゚) バッフォォォオオオ!!

背後に土煙が上がるを感じながら、同時に勢い良く発進。

あっ。
室内に少し砂が入ったかも。
いいか。ジョルジュが掃除してくれる。と思う。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:20:26 ID:3unndCNw0<>
川 ゚ -゚)「で、どこなんだ。母さんの現在地は」シュタタタタタ

│Ξ│(十)│Ξ│「えーっと、ちょっと待ってね」ゴオオオオオオオオオオオオオ

確かさっき格納庫で座標が届いてたはず……。

[エリアS3(45.12)]

やっぱり届いてた。

│Ξ│(十)│Ξ│「エリアS3だってさ。そんなに遠くないんじゃない?」ゴオオオオオオオオオオオオオ

川 ゚ -゚)「うむ。この速さで行けば30分程度で着くな」シュタタタタタ

でも良く考えてみれば、所長といい、素直シュールといい、世界で一、二を争う天才が何でエリアVIPなんかに固まってるのかしら。
もっとこう、ラウンジの凄い研究所とかで働いたりしてるもんよね。
第一、所長も世界二大天才とか言われてる人なんだから、こんな所に居るような人じゃないと思うんだけど。
あんまりにも適当すぎてVIP送りにされちゃったのかな。

│Ξ│(十)│Ξ│「謎が深まるばかりだ……」ゴオオオオオオオオオオオオオ

川 ゚ -゚)「なんか言ったか?」シュタタタタタ

│Ξ│(十)│Ξ│「いや、こっちの話よ」ゴオオオオオオオオオオオオオ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:21:05 ID:3unndCNw0<>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

│Ξ│(十)│Ξ│バフォオオオオオオオオオオオ!!

ようやく到着。逆噴射で勢いを殺す。土地が硬いようなので砂はあまり上がらない。綺麗な逆噴射は久しぶり。

│Ξ│(十)│Ξ│カシュッ

│Ξξ゚听)│Ξ│カポッ

│Ξξ゚听)│Ξ│「ふぅ」

足を地に着け、一息。

で、目の前には割かし大きな家。白塗りの、シンプルだけどおしゃれな感じ。
こんな土地でこれだけの家が建てられるなんて、相当お金持ちなのね。
そりゃあ、天才だもの。当たり前か。天才は全てに恵まれるのよ。畜生。

川 ゚ -゚)「さて、入るか」

│Ξξ゚听)│Ξ│「そうね」

川 ゚ -゚)「……待て。熱源がこちらに向かってる」ピピッ

熱源?

│Ξξ゚听)│Ξ│「フォックスたちじゃないの?」

川 ゚ -゚)「どうやら彼らで間違いは無い」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:21:57 ID:3unndCNw0<>クーがそう言って間も無く、ジープのエンジン音とジェット音が聞こえて来た。
よくよく目を凝らしてみれば、地平線からガタガタと頼りなさげに震えるジープに緩いスピードで速さを合わせているパワードスーツが迫って来ている。
恐らく、ジープの中にはワカッテマスが乗っているのだろう。
そんな事を考えながら、私達は彼らがここまでやってくるのをぼーっと眺めていた。いや、クーはぼーっとしてなかったかも知れないけど。

二、三分程度してからようやく彼らが到着。パワードスーツが逆噴射。

│Ξξ--)│Ξ│「のわっ…!」

砂が上がりにくいといってもやっぱ上がるもので、砂がバチバチと顔に当たった。
痛いのなんのって。口の中にも入るし。最悪。
ぺっぺっ。

〈[:━] ゴウンゴウン…

このパワードスーツ許さん。
しかも何だこの装備は。
体中に銃弾巻き付けてるし、背中にはどれだけ使うんだよって位のランチャーとかバズーカとかその他諸々。
腰にはショットガンやらアーミーナイフやら。
で、その手に持ってるのはサブマシンガンね。体に取り付ける場所が無くなったから手で持ってるって訳か。
なるほど、体に銃弾を巻き付けてるのもそのせいね。あほか。
こいつ単身で要塞にでも突っ込む気なの? 馬鹿なの? 死ぬの?


〈[:━] カシュッ

爪'ー`) カポッ

お前か、おっさん。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:23:06 ID:3unndCNw0<>│Ξξ゚听)│Ξ│「アンタ、こんな物騒な格好してどうするのよ」

爪'ー`) 「お前も人の事言えない位、野蛮な格好してるぞ」

爪'ー`)y‐ シュボッ

この人どこでもタバコ吸うのね。

川 ゚ -゚)「ふむ。一緒に取調べに参加しただけでアンタ、お前、の仲になるとは驚きだな」

│Ξξ゚听)│Ξ│「私は誰でも分け隔てなく接するタイプなの」

爪'ー`)y‐「俺はちげーぞ。意外と人見知りなんだ」

何言ってんだおっさん。

――――――・・・・・・・・・・・・・・・………………................

ξ゚听)ξ『ふぅ……疲れた』

爪'ー`)y‐『長い取調べだったからな』

ξ゚听)ξ『後半は全然意味わからなかったけどね。誰よ、デレとか杉浦とか。良かったら説明してくれないかしら?』

爪'ー`)y‐『めんどくせえ』

ξ;゚听)ξ『いいじゃないのよ。わからないままのはモヤモヤするわ』<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:23:39 ID:3unndCNw0<>爪'ー`)y‐『モヤモヤしときゃいいだろ』

ξ#゚听)ξ ムカッ

ξ#゚听)ξ『アンタねぇ……』

爪;'ー`)y‐『ま、待て。そう怒るな。話すと長くなるんだ。今度教えてやるから』

ξ#゚听)ξ ムカムカ

爪;'ー`)y‐『意外と凶暴なんだなお前さん』

ξ#゚听)ξ『凶暴とは何よ! 失礼ね!』

爪;'ー`)y‐『おお、コワッ』

ξ#゚听)ξ

ξ゚听)ξ『あら? アンタどこ行くの? こっち外じゃないわよ』

爪'ー`)y‐『ん? どこって、仮眠室』

ξ゚听)ξ『支部に帰らないんだ』

爪'ー`)y‐『ああ、めんどくせえ』

ξ゚听)ξ『ハローとか寂しがるんじゃない?』<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:24:24 ID:3unndCNw0<>爪'ー`)y‐『大丈夫だ。今頃ビーグルの犬チンポでひいひいよがってるさ』

ξ゚听)ξ

ξ////)ξ『なッ……』

爪'ー`)y‐『今は誰も今セーン。ヘイビーグル、プリーズファックミー! 』

爪'3`)y‐『オ、オウ、イエス。ドッグディック、ブラビッシーモ!』コシフリ コシフリ

ξ////)ξ『殴るわよ!!』ブンッ

爪;'ー`)y‐『冗談だよ! 冗談だから!』

――――――・・・・・・・・・・・・・・・………………................

爪'ー`)y‐「ん?」

│Ξξ゚听)│Ξ│「……いや、何でも」

あったその日でこんな事言うヤツのどこが人見知りなのかしら。

川 ゚ -゚)「で、このジープには……」

爪'ー`)y‐「ああ、ハローとワカッテマスだな」

ワカッテマス?
わざわざ連れてきたんだ。
……確かに守る人は一箇所に纏めたほうが楽だものね。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:25:22 ID:3unndCNw0<>ハハ ロ -ロ)ハ ノシ

ふとジープを見るとハローと目が合った。手を振られたので私も振り替えす。
ヘッド(頭装備)は着けてないけど、パワードスーツは付けてるみたい。
着たまま運転とか器用な真似……




爪'3`)y‐『オ、オウ、イエス。ドッグディック、ブラビッシーモ!』




│Ξξ゚听)│Ξ│そ ピクッ

川 ゚ -゚)「どうしたツン」

│Ξξ;゚听)│Ξ│「な、何でもないわよ」

忘れろッ! 忘れろッ!

爪'ー`)y‐「……変なヤツ」

てめぇのせいだ。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:26:01 ID:3unndCNw0<>ハハ ロ -ロ)ハ

( <●><●>)

ジープのエンジンが止まり、中からハローとワカッテマスが出てきた。

車内が暗くて、色まではわからなかったけど、ハローのパワードスーツが真っピンクな事に驚愕。
なんと奇抜な。でもそれ以外は目立って奇抜なところは無い……いや、武器がおかしい。
腰に付けてるのはチェーンソーよね? あの木を切ったりするやつ。
あれでぶった切りまくるつもりかしら。末恐ろしい。
デザインの方はスリムで、色以外は普通ね。多分原子王のカスタム機。私と一緒。

で、

┃†( <●><●>) ズッシリ

│Ξξ゚听)│Ξ│「なんでこの人棺桶持ってるの?」

爪'ー`)y‐「大事な物なんだと。来た時から持ってたろ」

川 ゚ -゚)「ああ。持ってたぞ」

あれ? そうだっけ?
……大事な物ねぇ。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:26:30 ID:3unndCNw0<>│Ξξ゚听)│Ξ│「大丈夫なの? その中身が兵器だったら……」

爪'ー`)y‐「兵器だぞ」

えっ。

川 ゚ -゚)「……解析」ピピッ

川 ゚ -゚)「ふむ。パワードスーツだな」

なんだと。

│Ξξ;゚听)│Ξ│「大丈夫なの? もし私達を襲いでもしたら……」

爪'ー`)y‐「大丈夫、大丈夫。そん時はぶっ殺せばいい」

駄目だ。トーキョー支部のおっさん達はどうも適当すぎる。
こんな適当なのはエリアVIPだからかしら。ラウンジにはそんな人居なかったし。
平和ボケって怖い。

ハハ ロ -ロ)ハ「ワタシも少しは警戒するようにいってるんデスけどネ……」

ほら、ハローもそう言ってるじゃない。

┃†( <●><●>) 「……安心してください。信用されているからにはその様な事はしませんから」

┃†( <●><●>) 「もし、信用出来なくなったら構わず僕を殺してください」

……なんかそう言われると何も言えなくなっちゃうわね。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:26:57 ID:3unndCNw0<>川 ゚ -゚)「……すまんが、こんな所で立ち話をしている場合ではないのでは?」

はうっ。その通り。
ごもっともです。

│Ξξ;゚听)│Ξ│「ゴメンね。とりあえず中に入ってしまいましょうか」

素直シュールが居ると言う建物の扉に歩み寄る。

│Ξξ゚听)│Ξ│ガチャ

ドアノブに手を掛け、扉を開けた。
パワードスーツを着けているので、出来るだけ優しく。

│Ξξ゚听)│Ξ│「ワープ特別対応部隊、ツン・デレ。ただ今、参りました」

建物の中に一歩踏み入れ、敬礼。
中は広く、様々な電子機器が点々としていて、どちらかというと殺風景な部類なのだろうか。
そして中央に位置するのは机と椅子。
そこには所長と、白髪交じりの髪の長い白衣の女性。

lw´‐ _‐ノv

この人が、素直シュール……。
私の顔を見て、足を組み直し、ほんの少し微笑む。が、特に何も喋る事は無い。

川 ゚ -゚)「早く退かないと後が詰まってるぞ」

│Ξξ;゚听)│Ξ│「あっ。ごめん」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:27:27 ID:3unndCNw0<>こんな入り口で観察してる場合じゃなかった。
急いで右にはけて入り口を確保。

川 ゚ -゚)ゝ「ワープ特別対応部隊、クール。ただ今、参りました」

ハハ ロ -ロ)ハゝ「ワープ特別対応部隊、ハロー・グッバイ。ただ今、参りました」

爪'ー`)ゝ「ワープ特別対応部隊、フォックス・フォン・ヴァルデック=ピルモント。ただ今、参りました」

はけたと同時に次々と敬礼。
大分詰まらせてたのね。面目ない。
敬礼が終わると壁を背にして各員が整列していく。

┃†( <●><●>)

そしてその後に出てきたのが状況提供者である、ワカッテマス。
こうして並ぶと、体の大きさが目立つわね。

lw´‐ _‐ノv「これで全部かい?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「そのようだね」

lw´‐ _‐ノv「では、ようこそ特別対応部隊の皆さん。わざわざこんなオバサンの為に集まってくれてありがとう」

素直シュールは座りながら私達に話しかける。
でも、こういう時は足組みくらい直せばいいのに。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:27:58 ID:3unndCNw0<> 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「こちらは護衛する素直シュール。私の古き良き友人で、みんな知っての通り世界二大天才の一人だよ」

lw´‐ _‐ノv「気軽にシューちゃんって読んでおくれ」

シューちゃん、ねえ。どう見たって、ちゃん付けで呼べるような歳じゃないわよね。さん、ならまだしも。
その鋭い切れ目も相まって、とても呼べそうに無い。
それに私でも知ってる位の凄い人なんだから……

川 ゚ -゚)「了解した」

おい。
了解すんな。

lw´‐ _‐ノv「ふふっ。クーか。久しぶりだね」

川 ゚ -゚)「ああ、久しぶりだな。母さん」

母子の再開、ってやつかしら。
クーにとってシュールさんは親だけど、赤の他人と同じ感覚なのよね。
でも、シュールさんは嬉しそう。うーん、なんだか複雑。

lw´‐ _‐ノv「で、君も久しぶりだね。フォックス」

爪'ー`)「ええ。ラウンジ振りですかね。元気でやってますよ」

あれ?
フォックスとシュールさん、知り合いだったんだ。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:28:21 ID:3unndCNw0<>私の驚愕をよそにシュールさんはゆっくりと立ち上がると、フォックスの元へ歩み始めた。
カツカツとヒールを鳴らして歩きながら続ける。

lw´‐ _‐ノv「こんなに髪を長くしちゃって……。タバコ臭いし」

爪;'ー`)「そ、そうですかね」

…おろろ? なんだかお説教雰囲気?

lw´‐ _‐ノv「この不良者ッ!」グイッ

爪;'ー`>「いはい! いはいっす! やへへっ!」ギギギ

│Ξξ;゚听)│Ξ│

やばい、めっちゃ抓られてる。
それ、もう顔の皮が伸びきっちゃうんじゃないの?

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「まあ、許してあげてよ。人は時間が経てば変わるって」

爪;'ー`>「ほうれふっ! 落ひふいへっ!」ギギギ

lw´‐ _‐ノv「いいや、落ち着いてられるかッ!」グイグイッ

……こりゃしばらく終わりそうに無いわね。

┃†(;<●><●>)(僕はどうすればいいだろう)<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:28:54 ID:3unndCNw0<>ハハ ロ -ロ)ハ{ツンサン、ツンサン} ヒソヒソ

ん?

│Ξξ゚听)│Ξ│{なに?} ヒソヒソ

ハハ ロ -ロ)ハσ{これ、見て下サーイ} ヒソヒソ

ハローが指差すのは私のすぐ近くにある棚。
その上には木彫りの写真立てがポツンと置かれている。

爪;'ー`>「いはい! いはい!」ギギギ

lw´‐ _‐ノv「絶対に許さない」グイグイッ

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「どうしたものかな……」

まだやってるから大丈夫よね。

│Ξξ゚听)│Ξ│ソロソロ

気づかれないように手に取って見てしまおう。

│Ξξ゚听)│Ξ│「よっと」パシッ

ハハ ロ -ロ)ハ{ツンサン、ナイス!} ヒソヒソ

大成功。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:31:40 ID:3unndCNw0<>どれどれ……。


  彡⌒ミ
【(;´_ゝ`)lw´‐ _‐ノv爪‘ー')(;,-Д゚)(゚ヮ゚*)(ФωФ;)ζ(^ー^*ζ】

あら、楽しそう。

場所は格納庫みたいだから、軍で撮った写真ね。
生徒と先生……かしら? 真ん中の三人の制服が同じだからきっとそうよね。というよりも、右端の女の人だけ私服、か。
真ん中の男の人が女の人に抱きつかれて困ってるみたい。それを見て引き攣ってる人もいるわね。

ってか右のおっさん、若かりし所長じゃない?
絶対そうよ。このハゲ具合と垂れ目。この頃から禿げてるのね。でも顔のテカテカ加減は今のほうが凄いかも。
で、その隣がシュールさんかな? すごい美人ね! 別に今は綺麗じゃないとは言わないけど、本当に美人。
こういう写真見るのって面白いわね。

ハハ ロ -ロ)ハ{ツンサン、これフォックスではないですカ?} ヒソヒソ

│Ξξ゚听)│Ξ│{えっ、どれよ} ヒソヒソ

ハハ ロ -ロ)ハ{中央の人の左デース} ヒソヒソ

中央の左……。

【爪‘ー')】キラキラ

えっ。これ?<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:32:20 ID:3unndCNw0<>│Ξξ;゚听)│Ξ│

確かに、良く見ると結構似てる。いや、似てるんじゃない。フォックスだ。
何で気がつかなかったんだろう。今のフォックスと全然違う。
……目だ。目の輝きが違うんだ。希望を携えたようないい目をしている……ッ!

キラキラ【爪‘ー')】キラキラ

その上、可愛いらしい顔つき。
これはシュールさんが怒るのも無理ないわね。
今は酷いもんだもの。伸びっぱなしの髪の毛をオールバックにして、髭もプツプツ生えてるし。
人は変わるものなのね。

lw´‐ _‐ノv「おい、娘。何勝手に見てんのさ」

│Ξξ;゚听)│Ξ│そ ビクッ

やばっ。

│Ξξ;゚听)│Ξ│「ご、ごめんなさいっ」

lw´‐ _‐ノv「人ん家の物は勝手に動かしちゃいけないって教わらなかったかい?」パシッ

シュールさんは私から写真立てを引っ手繰ると、そのまま歩いて棚へ。
元あった場所に立てかけてしまった。

爪'ー`(#)「おい、あんまり怒らせるとひでぇ目に合うぞ」

はい。面目無い。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:33:09 ID:3unndCNw0<> 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「とにかく、話を先に進めさせてもらうよ。彼もどうしたら良いかわからないだろうからね」

彼……?

┃†(;<●><●>)

あっ。忘れてた。
そりゃ居た堪れないわよね。

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「今回、というよりもしばらく、かな。3名1機には彼女、素直シュールの護衛に当たってもらう」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「Xanadu計画についての今わかる詳細とそれ実行するのに素直シュールが必要だということは昨日の深夜に送ったデータで確認済みだと思う」

昨日の深夜? 読んでないかも。
ま、いいか。大体知ってるし。

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「対象【Xanadu】が、いつワープ技術を向上させ、素直シュールに襲い掛かるかどうかもわからない」

対象……? 何? 組織に名前付けたわけ?
ああ、ヤバイ。
全然わからないぞ。
資料読んどけば良かった。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:33:36 ID:3unndCNw0<> 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「さらに、昨日の戦闘により発覚した【ほぼ自由に空間を行き来できると見られる技術】を封じる為に、
        現在、素直シュールが【ワープ・キャンセラー】なる【亜空間強制反射システム】を開発している」

lw´‐ _‐ノv「さっき着手したばかりだけどね」

何言ってるんだろう。
日本語かな。

lw´‐ _‐ノv「つまり、彼ら【Xanadu】が言う【亜空間理論】が正しければ【亜空間の入り口を塞いでしまう】事によってワープは出来なくなるはずだ。
        亜空間に干渉しなければ、【自立空間】から出る事は出来ない。【亜空間を強制的に制御不能にする】事で
        ワープを封じる事も可能だが、【空間が断裂する】と危ないからね。無理な事はやめようと思う」

いみふ。
みんないみわかってるの?

lw´‐ _‐ノv「で、大丈夫だな? 少年」

┃†( <●><●>)「ええ。流石は素直シュール……。【亜空間理論】を一日でマスターするとは」

しょうねんってなんぞ。

│Ξξ@僉)│Ξ│ グルグル

川 ゚ -゚)「ツン、気を確かに。後で私がわかりやすく教えてやる」

よろしくおねがいします。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:34:05 ID:3unndCNw0<>lw´‐ _‐ノv「さて、私には気になることがある」

あ、あれ? もう次の話?
目を回している場合じゃないわよ、ツン。しっかりしなさい。

lw´‐ _‐ノv「少年、その目はどうやって手に入れた?」

┃†( <●><●>)

爪'ー`)「……どういう事だ?」

目って……。確かにワカッテマスの目は左右で色が違うけど。
もしかして人工的に埋め込まれたものなの?

┃†( <●><●>)「遺伝子操作です。人間の戦闘員には右の目、左の目が与えられます。全ての戦闘員、というわけではないですが」

lw´‐ _‐ノv「……ふむ」

┃†( <●><●>)「【Xanadu】には第一、第二、第三、と大なり小なり隊があります。その第一隊と第二隊の長は生まれつき
          特殊な目を持っているのです」

lw´‐ _‐ノv「つまりこの二人の目を遺伝子操作で強制的に与える、と」

┃†( <●><●>)「はい。第一隊の長は右の緑色、第二対の長は左の青色、といった具合で。勿論成長しきった状態での操作ですから、オリジナルより幾分か劣りますが」

lw´‐ _‐ノv「なるほど。ありがとう」

……生まれつきじゃなかったんだ。
とにかく、ロボットも人間も人並み以上の力を持ってるってわけ、ね。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:34:34 ID:3unndCNw0<>lw´‐ _‐ノv「でも、その件に関してはもう少し詳しく調べたいからね。後で会ってもらいたい人が居るけどいいかい?」

┃†( <●><●>)「……はい。構いません」

この件に関してはもう少し、か。
かなり食い入って話してるわね。
何か……あるのかな。

川 ゚ -゚){ツン} ヒソヒソ

│Ξξ゚听)│Ξ│{何?} ヒソヒソ

川 ゚ -゚){ちゃんと意味わかったか?} ヒソヒソ

失礼な。このくらいの話ならわかるわよ。
舐めないでいただきたいわね。

│Ξξ゚听)│Ξ│{大丈夫よ。馬鹿にしないで} ヒソヒソ

ハハ ロ -ロ)ハ{ツンサン} ヒソヒソ

│Ξξ゚听)│Ξ│{何?} ヒソヒソ

ハハ ロ -ロ)ハ{意味、大丈夫デスカ?} ヒソヒソ

畜生ッ!!
どいつもこいつも!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:35:00 ID:3unndCNw0<>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【昨日 某所】

(´・_ゝ・`)「わざわざ集まってもらってすまない」

ミセ*゚ -゚)リ「あたし、そんなに暇じゃないんだけど」

( ゚д゚ )

(´・_ゝ・`)「今回は君にも関係のある事だよ、ミセリ」

ミセ*゚ -゚)リ「はぁ?」

(´・_ゝ・`)「第二隊のモナーがワカッテマス殺害に失敗した。さらには加速王にダメージ、君の所の被害だが」

ミセ*゚ -゚)リ「んなもん、知ってるわよ。言われなくたって!」

(´・_ゝ・`)「君の所の隊は少しの損害でも計画に支障が出る。君の方でもう少し纏めてもらわないと」

ミセ*゚ -゚)リ「うるさいわね」

(´・_ゝ・`)「ワカッテマスも君の隊だ。しっかり頼む」

ミセ#゚ -゚)リ「わあってるわよ!! うっさいなあ! もう!」

ミセ#゚ -゚)リ「だから技術執行部なんて嫌だったの!! あたしには合ってないのよ!! ミルナみたいな根暗がやればいいじゃん!!」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:35:26 ID:3unndCNw0<>( ゚д゚ )

( ゚д゚ )「だが、その目を持っているのはミセリだけだ」

ミセ#゚ -゚)リ「はいはい、わかったわかった」

(´・_ゝ・`)「とにかく、ワカッテマスの深追いはしない方向で行こう。恐らくもう粗方情報は流れていると見た」

(´・_ゝ・`)「だが本部が動く事は無い。腐った泥濘に浸かり切っているのだから」

(´・_ゝ・`)「だからその前に素直シュールを奪う。ミセリの目と素直シュールの頭脳が揃えば全てが終わる」

ミセ*゚ -゚)リ「じゃあ、あたしたちは素直シュール奪取には関わらないから。少しでも支障をだしたら駄目なんでしょ?」

(´・_ゝ・`)「ああ。素直シュール奪取は我々第一隊、戦闘特化部に任せて欲しい」

ミセ*゚ -゚)リ「しっかり連れて来てよ」

(´・_ゝ・`)「勝負は時の運。約束は出来ないぞ」

ミセ*゚ -゚)リ「ちっ。感じ悪い」

(´・_ゝ・`)「……話は以上だ。わざわざ集めてすまなかった」

ミセ*゚ -゚)リ「じゃ、頼んだわよ」バタン

( ゚д゚ ) バタン<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:35:42 ID:3unndCNw0<>(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「ビロード。聞いてたか?」

( ><)スッ

( ><)「はい」

(´・_ゝ・`)「君には明日、素直シュールの奪取を指揮して欲しい」

( ><)「僕が……?」

(´・_ゝ・`)「そうだ。恐らくワカッテマスも居ると思う」

( ><)

(´・_ゝ・`)「これは悪魔で勘、だがね」

( ><)「その時は」

(´・_ゝ・`)「ん?」

( ><)「その時は、僕が討ちます」

(´・_ゝ・`)<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:36:06 ID:3unndCNw0<>( ><)「僕が討たなくちゃ、前に進めない気がするんです」

(´・_ゝ・`)

( ><)「今のままでは答えが見つからないんです」

( ><)「見つからないまま、わからないまま、何かに縋り付いていくんです」

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「それで君が納得するなら討てばいい。自分の中で彼との決着が付くなら討てばいい」

( ><)

(´・_ゝ・`)「でもね、一つだけ言っておこう」

(´・_ゝ・`)「戦いの果てには、血潮の中には、何にも無い」

( ><)

(´・_ゝ・`)

( ><)「それでも、討ちます」

(´・_ゝ・`)「……そうか。わかった。健闘を祈ってる。もういいよ、準備があるだろう」

( ><)「はい。失礼します」バタン

(´・_ゝ・`)<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:36:29 ID:3unndCNw0<>( ><)バタン

('、`*川「……やあ」

( ><)「聞いてたの?」

('、`*川「うん」

( ><)

('、`*川「迷い、無くなった?」

( ><)

( ><)

('、`*川「そうだよね。迷いを、縋り付いてる自分を消したいから討ちに行くんだものね」

( ><)「君は……」

('、`*川「うん?」

( ><)「まだ見えない物に祈ってるの?」

('、`*川

('、`*川「見えない物、か。君は面白い表現をするね」

('、`*川「……そうだよ。私は、この先もずっと祈り続けるんだと思う」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:37:46 ID:3unndCNw0<>( ><)「一つ聞きたかったんです」

('、`*川「なあに?」

( ><)「祈ると、何が見えるんです?」

('、`*川

('ヮ`*川「あははははっ。何にも見えないよ」

('ヮ`*川「それがね、ほんと、盲目になったみたいに何にも見えないの。神様は見せてくれないの」

( ><)

('ヮ`*川「可笑しいでしょ? でも、ほんと。何で祈ってるんだろうね。何も救われないのに」

( ><)「討ったら」

('ヮ`*川「ん?」

( ><)「討ったら、僕には何か見えるのかな」

( ><)「本当に、今の自分が消えるのかな」

('、`*川

('、`*川「何か見えると、いいね」

( ><)「はい」<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:38:37 ID:3unndCNw0<>( ><)「では、そろそろ行きます。準備があるので」

('、`*川「うん。バイバイ」

( ><)「はい。さようなら」

(  >)コツコツ

('、`*川

(  >)コツコツ

('、`*川「祈ってるからね、君の事」

('、`*川「お願い、どうか神様。彼に、彼に光を射して……」

(-、-*川 ギュッ……

(  >)コツコツ




          ξ゚听)ξパワードスーツを身に着けて、のようです  つづく<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:38:49 ID:3unndCNw0<>おわり<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 01:42:09 ID:Bz/2fhFoO<>乙<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 06:09:03 ID:JsrX4TUgO<>今北
避難所来たのか、乙乙<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 09:04:20 ID:NmFyZjTwO<>乙
有名作品までこっちに来たか<> ◆24es8un4MA<><>2011/03/25(金) 14:21:09 ID:JFJdKKSYO<>今度規制とけたらこの話の改訂版みたいなやつvipで流します。できたら8話も<> ついでに訂正>>43<><>2011/03/25(金) 14:48:15 ID:ATCc8Nys0<>爪'ー`)y‐『大丈夫だ。今頃ビーグルの犬チンポでひいひいよがってるさ』

ξ゚听)ξ

ξ////)ξ『なッ……』

爪'ー`)y‐『今は誰も今セーン。ヘイビーグル、プリーズファックミー! 』

爪'3`)y‐『オ、オウ、イエス。ドッグディック、ブラビッシーモ!』コシフリ コシフリ

ξ////)ξ『殴るわよ!!』ブンッ

爪;'ー`)y‐『冗談だよ! 冗談だから!』

――――――・・・・・・・・・・・・・・・………………................

爪'ー`)y‐「ん?」

│Ξξ゚听)│Ξ│「……いや、何でも」

あったその日でこんな事言うヤツのどこが人見知りなのかしら。

川 ゚ -゚)「で、このジープには……」

爪'ー`)y‐「ああ、ハローとワカッテマスだな」

やっぱりワカッテマスも居たんだ。
わざわざ連れてきたのね。
確かに守る人は一箇所に纏めたほうが楽だし。<> 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします<><>2011/03/25(金) 15:52:21 ID:OO8cdY.gO<>おξ゚听)ξ
ニダーかわいいな<>