(* − ) Channelers のようです
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 20:49:16.83 ID:hmfBvIsi0
-
●前話
http://logsoku.com/thread/yuzuru.2ch.net/news4vip/1278861265/
http://mimizun.com/log/2ch/news4vip/yutori7.2ch.net/news4vip/kako/1278/12788/1278861265.html
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 20:51:31.02 ID:ttAK6bEQP
- ^^;
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 20:57:16.57 ID:JlfR6PE7O
- 投下しないの?
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 20:57:39.00 ID:hmfBvIsi0
-
※ ! CAUTION ! (まとめないで下さい)
(-@∀@) 「クーちゃん! なにやら “ 支援 ” とか “ しえ ” とかは規制対象になるらしいよ!」
川 ゚ -゚) 「それは何十回も繰り返した場合だろうが。 このスレに限ってそれはねーよ。
自意識過剰だボケ」
(-@∀@) 「またそういう事を……支援の代わりに簡単な感想を挟もうという声もあるけど、
この話ってけっこうアレだし、ハードルが高く感じる人もいるのかな?」
川 ゚ -゚) 「wwwうぇwwwwwwタグ理解wwwwwww」
(-@∀@) 「……」
川 ゚ -゚) 「ちっ……感想なんてしちめんどうくせえ。
以下、好きなスイーツ(笑)について語るスレ。 これで万事解決」
(;-@∀@) 「え、ええ……?」
川 ゚ -゚) 「安価も雑談も御自由に。 結果的にさる避けになるのならそれだけで充分有り難い。
>>1は>>1で勝手にクソ文投下しとくわ」
※というわけで、もし支援してくれるという方がいらっしゃるのであれば、
暫定的措置ではあるが、支援レスの代わりに好きなお菓子の名前でも書き込んでいただけたらと思う。
同じ内容の文さえ連投しなければたぶん大丈夫だと思うので(認識が違ったら申し訳ない)。
以下何事もなかったかのように本編。 ひとまず、アイスについてはピノ最強で異論はないはず。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 20:58:33.34 ID:UhUcUKQXO
- やだよ
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 20:59:45.27 ID:hmfBvIsi0
-
あの日のことは、今でもはっきり憶えている。
消したくても消えない記憶。
わたしに。
あのとき。
もっと。
───。
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:01:38.83 ID:XftMPX140
- モンブラン
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:02:12.10 ID:hmfBvIsi0
-
ああああ。
そう。
そうなの。
ごめんね。
おかあさん。
まっててね。
おとうさん。
───。
いま、たすけてあげるからね。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:03:53.32 ID:hmfBvIsi0
-
http://kurukurucool.blog85.fc2.com/blog-entry-497.html
纏
http://boonfestival.web.fc2.com/channelers/list.html
【 夏休みSP A - part. 】
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:04:36.44 ID:bw4inx30O
- 雪見だいふくに決まってんだろ
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:04:48.88 ID:DrLdbfWkO
- やっほーい
かき氷がうまい季節
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:04:57.93 ID:rTaoesVqO
- 光沢剤の添加されたかきの種
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:05:14.42 ID:6cuLoOuBO
- パナップ
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:05:52.86 ID:xOcG6Nm4O
- 乳首で変身のやつか
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:06:22.89 ID:hmfBvIsi0
-
〜 〜 〜
【ドクミサイド: 1F 東側教室棟 ・ 階段】
ぐびり。
相変わらず、唾を飲み込む音がとても耳障りに感じられる。
校舎中に響いてしまうかのようだ。
从゚−゚ilリル 「……」
手すりをつかんだ状態で静止する。
僕は階段の踊り場から二階を見上げていた。
影を追って東教室棟へやってきたわけだが、
それは恐怖より好奇心が勝っていたから……かといえば、微妙に嘘になる。
なおも心臓はばくばく音を立てているし、
暑くもないのにこめかみに伝うこれは、冷や汗以外のなにものでもない。
行かなければならない、という思いが、辛うじて僕をこの場所に繋ぎとめている。
しかし、その義務感もいわば頼りない糸のようなものだ。
窓から射しこむ月の光が西棟よりも強く、周りがいくぶん明るいことだけが救いだった。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:07:05.02 ID:i0+cN5I0O
- 待ってました
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:07:24.24 ID:oNp8nTO/P
- ちょっとまてガリガリ君を忘れてもらっちゃ困るぞ
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:08:47.27 ID:hmfBvIsi0
-
そんな折、廊下の角を曲がり、向こう側へ目を向けたところで。
僕は確かに見たのだ。
人影が階段のほう……つまり、二階へと消えてゆく瞬間を。
从 皿 ;リル (ほ、本当にチャネラーなんて居るの……?)
モップの柄を強く握り締めた。
考えても埒が明かないことはわかっているのだが、躊躇してしまう。
……やっぱりその、んー …… 一人で向かうのはわりかし怖いわけで。
はぁ。 こんなことなら、西棟に戻ってギコ達と合流していればよかった……。
後悔を覚えたものの、もはや一階へ引き返す度胸すらなかった。
今この階段を降りたら、闇の中へと吸い込まれ、そのまま消えてしまいそうだ。
从 、 ;リル 「……」 グビリ
再度唾を飲み込むと、意を決し、二階へ向かって歩き出す。
上る一段一段が重く、かつ粘着質に感じられた。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:10:41.09 ID:oNp8nTO/P
- ドクオとは思えないぐらいドクミたんかわいい
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:11:10.06 ID:hmfBvIsi0
-
【2F 東側教室棟 ・ 廊下】
通路は下とあまり変わらないつくりだったが、胸を覆う不安がそう感じさせるのだろう。
辺りに漂う禍々しい雰囲気は、いっそう濃くなったような気がした。
廊下の端には特別教室がある。
一階でいうと、新校舎へと続く渡り廊下のある場所だ。
ここからではプレートの文字が見えないが、確認する必要は特にない……と思う。
从'。`;リル (あわわ、てゆーかフツーに見失ってるし)
周囲を見回してはみたものの、人影は見当たらない。
そのまま三階へ向かったのか、はたまたこの階のどこかに移動したのだろうか。
……こんなことなら、さっき見かけたときに、勇気を出して声をかけていればよかった。
『 電波の届かない場所にあるか、電源が…… 』
从゚д゚;リル 「……ひー」
……おまけに連絡まで不可能ときたもんだ。
不安を紛らわすよう、あえてぱちんと音をたてつつ携帯を閉じる。
それから僕は、おそるおそる西教室棟の方向へ歩き出そうと……。
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:11:06.37 ID:rTaoesVqO
- 最強って意味ならあずきバーだな
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:11:57.77 ID:DrLdbfWkO
- 楽しみにしてた
ガツンとみかんが時折食いたくなる
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:12:37.60 ID:d1xScOkXO
- 待ってた
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:13:47.48 ID:hmfBvIsi0
-
从'、`;リル (……いや、待て待て)
从゚皿゚;リル 「ほぁっ」 ガチャ
する前に。
小さく声を発しつつ、階段脇のドアを開いた。
木造校舎に似つかわしくない、真新しいかんじのペンキ塗りの扉だ。
从゚−゚i|ル 「ダレモイマセンヨウニナニモデマセンヨウニ」
携帯のライトで照らしながら、電灯のスイッチを腕全体で探る。
今ここで腕を掴まれたり、闇の奥からナニモノかが飛び出そうものなら、
僕はたぶん心臓麻痺で死ぬと思う。
从'。`;リル 「……誰もいない、よね……? シツレイシマース」
幸いなんのフラグも立つことなく、その場所──トイレは、蛍光灯の白い光に包まれた。
〜 〜 〜
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:16:12.53 ID:hmfBvIsi0
-
【ブーンサイド: 2F 西側教室棟廊下 ・ 階段付近】
ドクミが東教室棟へ向かう少し前のこと。
ギコとブーンは、西棟の階段付近にいた。
ロッカーの陰から現れた男子生徒が、ドクミを追っていったことにはすぐに気がついた。
しかし、彼女を助けに引き返そうとしたところ、
一階の西階段には、彼らの喧騒に呼応するかのように、
“ 感染した ” 生徒たちがわらわら集まり、通行できなくなってしまったのだ。
(,,;゚Д゚) 「くそっ、なんなんだあいつら……大人しくしてろよ!」
当然ながら、精神攻撃の “ 感染者 ” たちは、血肉を求めてさまよい歩く死体ではない。
彼らは度重なる幻覚と幻聴によって、一種の錯乱状態に陥っている。
個人差はあれど、他人の挙動を知覚できるだけの意識は残っているようだし、
どのように動くか、はたまた何をしでかすのか、予測できないという厄介な状態である。
“ 触れてはならない ” という制約がある以上、
群を成す彼らをうまく回避してゆくことは不可能だった。
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:18:08.19 ID:oNp8nTO/P
- なんて厄介な・・
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:18:40.47 ID:hmfBvIsi0
-
(,,゚Д゚) 「大丈夫かな、ドクミちゃん」
手すりごしに下の階の様子を伺っていたギコは、
やがて体を離すと、ぽりぽり頬を掻きながら、階段上のブーンに問いかけた。
(; ^ω^) 「 “ 感染者 ” は、校舎から出れば気を失うんだお?
ニ……ドクミちゃんの、あの逃げ足ならなんとかなるんじゃないかお。
よっぽどヘマをしない限り」
(,,;゚Д゚) 「だ、だよな。 今ごろちゃんと外に逃げおおせてるよな」
( ^ω^) 「だおだお。 心配なら、ちょっとかけてみるお」
そう言うとブーンは携帯を取り出した。
ストラップについた、ツインテール娘のミニフィギュアがぴょこんと揺れる。
彼の隣まで上ってくると、ギコは唐突にブーンの肩を叩き、唇を尖らせた。
(,,゚Д゚) 「あ、あのさブーン……頼みがあンだけど」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:21:35.98 ID:hmfBvIsi0
-
(((^ω^ ) 「お? あげないお?」
つ【】
(,,;゚Д゚) 「いらねーよ」
_, 、_
(; ^ω^) て 「ま、まさかダークサイドVer.のほうかお!?
絶対ダメだお、あれは保存用の一個しか持ってないし……」
(,,;゚Д゚) 「いらねーっつってんだろ!
そーじゃなくて、ドクミちゃんのケー番を!」
( ^ω^)
(,,#゚Д゚) ・ ・ ・ 。
そこでブーンの問いかけるような視線に気づき、もじもじと下を向く。
(,,;゚Д゚) そ 「か、勘違いすンなよ。 もしもの時のためにだな……」
( ^ω^) 「別にいいおー。
ええと、080の……」
(,,*゚Д゚)゙ 「お、おい早いよ! ちょっまっ」
つ【】))
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:22:18.45 ID:tWaa6uU+0
- パピコー
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:22:46.53 ID:oNp8nTO/P
- それはドクオの・・・・
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:24:17.87 ID:hmfBvIsi0
-
慌てて携帯を取り出したギコだが、番号を登録する段になって首をかしげる。
(,,゚Д゚) 「ん? コレ、ドクオさんの番号じゃねーか?」
つ【】
(; ^ω^) 「あっ」
(,, Д ) 「おい……それって、まさか……」
(; ^ω^) アウアウ
ギコは眉間に皺を寄せ、ブーンの首に手をかけて詰め寄った。
三(,,#゚Д゚)ノノ゙ 「お、俺には教えてくれねえってことなのかよ!」
(ili ゚ ω ゚)そ 「おげ」
(,,#゚Д゚)ノノ゙ 「まさかお前もドクミちゃんを……なあ、どうなんだよオイ!」
(ili ゚ ω ゚)ノシシ 「おげげげげ!
誤解だお!! ぼぼ僕はデレたん一筋だおおお!」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:27:06.34 ID:hmfBvIsi0
-
(,,# Д ) ハァハァ
(illi; ω ) (いだだ……ていうか “ も ” ってなんだお。 “ も ” って) ゲホゲホ
……緊張感に乏しいやり取りは続く。
興奮するギコをようやく諌めると、
ブーンは咳き込みながら携帯のコールボタンをプッシュした。
(illi ´ω`) 「お。 繋がらないお……」
(,,;゚Д゚) 「マジで? 大丈夫かな」
( ´ω`) 「無事を祈るほかないお」
(,,゚Д゚) 「だな……なあ、ブーン」
ギコは途端に神妙な面持ちになる。
( ´ω`) 「なんだお」
(,,;゚Д゚) 「お前さ……その、好きな子とかいる?」
Σ(; ^ω^) 「ほげ!? な、なんだお突然」
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:27:46.52 ID:oNp8nTO/P
- ギコがかわいそうだwww
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:28:51.90 ID:tWaa6uU+0
- wkwktktk
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:29:31.97 ID:hmfBvIsi0
-
(,,゚Д゚) 「ど、どーなんだよ」
( ^ω^) 「……いるお」 キリッ
即答しつつ、ブーンは携帯のミニフィギュアをしゃらんと揺らした。
(,,゚Д゚) 「そーいやさっきデレたんがどうこう言ってたよな。
その子どんな娘なんだ?」
( ^ω^) 「どんなって……すっごい可愛い、理想のおにゃのこだお」
(,,*゚Д゚) 「へえ〜……」
( ^ω^) 「目がぱっちりしてて、色白で」
(,,゚Д゚) (こいつ結構面食いなんだな)
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:30:10.45 ID:tWaa6uU+0
- ギコwwww
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:32:21.42 ID:oNp8nTO/P
- そりゃ二次元だからなwww
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:33:02.46 ID:hmfBvIsi0
-
( ^ω^) 「ツインテールで、くりんくりんの金髪で」
(,,゚Д゚) (ぎゃ、ギャル系? 意外だぜ)
( ^ω^) 「誰にでも優しく、慈愛に溢れてて」
(,,゚Д゚) (すげー、完璧超人じゃねえか)
( ^ω^) 「必殺技はミラクルパニッシュキャノンで」
(,,;゚Д゚) (ええ!? そ、その娘もちゃねらーなのか!?)
( ^ω^) 「年は12歳」
(,, Д ) ゚ ゚
(,,;゚Д゚) 「や、やめとけブーン! それは犯罪だ!」
( ゚ω ゚) 「そうなんだお! 犯罪級の可愛さ!! 彼女になら僕の全てを捧げられる!!」
ギコは激しい衝撃を受けた。
まとめないでくださいと書いたおまけがいつの間にかまとめられていた位の衝撃だった。
〜 〜 〜
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:33:04.43 ID:DrLdbfWkO
- ギコ……w
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:34:32.13 ID:tWaa6uU+0
- ドンマイwwww
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:34:44.61 ID:oNp8nTO/P
- 作者wwwww
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:36:00.52 ID:hmfBvIsi0
-
【ドクミサイド: 2F 東側教室棟 ・ 女子トイレ】
中は想定外に清潔感のあるつくりだった。
白塗りの壁に床を覆うタイルも新しく、およそ旧校舎のおどろおどろしさは感じられない。
個室も含めて誰の気配もないことを確認すると、
僕は、できるだけ正面を見ないように気を払いつつ、洗面台へと手を伸ばした。
从'д`illリル (つっても、“ 夜の旧校舎の女子トイレ ” だもんなぁ)
怪しさ爆発のワードの組み合わせ。
いくら明るい雰囲気だったとはいえ、誰が好き好んでこんな場所に来たがるものか。
目の前の鏡を覗こうものなら、妙な影なんかが映りそうで、気が気ではない。
恐怖を押し殺してトイレに入った理由は二つある。
べ、別に用を足したかったわけじゃないんだからね。 勘違いしないでよね。
それは、確実に明かりが求められそうであったことと、加えてもうひとつ──。
从゚、゚;リル 「ありゃ?」
と、僕はそこで手を止めた。
洗面台の脇に貼ってある 『 使用禁止 』 の張り紙に気が付いたためだ。
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:37:30.88 ID:oNp8nTO/P
- おっ・・?
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:39:06.59 ID:hmfBvIsi0
-
もう一つの理由とはつまり、ペットボトルに水を補充するためだったのだが……。
そこはそれ、所詮は古びた旧校舎。
設備に問題があって当然ということだろうか。
从'。`リル 「……って、出るやん」
いちおう栓をひねってみたところ、蛇口からは勢いよく水が飛び出した。
当たり前だが、僕が水を求めているのは飲むためではない。
【 水を操る能力 】 ──ハイドロキネシスを “ 再現 ” するのに使うのだ。
“ 感染者 ” たちと接触しないための武器がモップ一本では、どうにも心もとないわけで。
どの程度 “ 操れる ” のかも定かではないし、
ペットボトルの水なんかで果たして何が出来るのかはわからないが、
まあ、備えあればなんとやらだ。
从'、`リル 「?」
僕はおそるおそる空のボトルを近づけた。
しかし、流れが急で思ったように水を汲み入れることができない。
というか、ちょっとハンドルをひねっただけなのに、なにやら水圧が強すぎるような。
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:42:27.19 ID:hmfBvIsi0
-
Σ从゚д゚;リル 「おわ!? わ、わ!!」
その時。
蛇口の連結部から水が漏れ出したかと思うと、瞬く間にカランが弾け飛んだ。
勢いを増した水は四方八方に噴出する。
Σ从 皿 ;リル 「うぶぶぶぶぶ!?」
緩んだ蛇口を閉めようとする間にも、容赦なく水はうねり、蛇のごとく暴れ回る。
上から押さえつけるようにしてハンドルを回すと、どうにか勢いは弱まった。
だが、水が完全に止まることはなく。
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:44:04.07 ID:oNp8nTO/P
- 見事にぶっ壊れてるなww
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:45:08.26 ID:hmfBvIsi0
-
;; 从 □;;リル ;; 「…… あー ……」
結局、そこかしこ水浸しになってしまった。
床のタイル、壁、ドア……天井からもぽたぽたと水滴が落ちる。
無論それは僕自身にも言えることであり、
ブラウスもスカートもぐしゃぐしゃの濡れねずみだ。
しなだれた前髪と、そこから滴る雫が視界を覆う。
「……厄日だ」
あえて声に出してつぶやいた。
下に水着を着ててよかった! ……などとは、微塵も思わなかった。
〜 〜 〜
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:45:32.86 ID:i0+cN5I0O
- なんという放水機
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:45:55.77 ID:oNp8nTO/P
- なんというサービスシーン・・!!
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:47:43.04 ID:hmfBvIsi0
-
【2F 東側教室棟 ・ 廊下】
さて、さすがにこのまま一人で探索というのは御免被りたい。
ギコ達はおそらく西棟のほうにいるはずだ。
合流できることを願い、ことあるごとに後ろを振り返りながら、廊下を進んでゆく。
从'、`;リル 「……」
濡れた服の張り付く感覚が気持ち悪い。
というか……寒い。 このままだと風邪をひいてしまいそうだ。
モップを引きずりながらずんずん歩いた。
緊張感にはいくらか慣れた気もするが、鳥肌は一向におさまらない。 寒い。
从'。`リル 「ん?」
上半身を抱え込み、ぶるりと身震いした瞬間だった。
从゚、゚リル 「……」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:50:10.85 ID:hmfBvIsi0
-
从゚д゚il|ル (ひー……)
『 耳を塞いでしまいたい 』 心からそう思った。
かすかに、女性のすすり泣きのような声が聞こえてきたのだ。
思わずその場に立ちすくむ。 声は前方左側の教室から漏れていた。
目を凝らしてみる。
ドアが……開いている。
从 д ;リル (逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃ……)
鼓動が一気に加速するのがわかった。
イヤな予感しかしない……それもわかってる。
本能が 『 逃げて超逃げなすって 』 と叫んでいる。
それでも僕は、中を確かめずにはいられない。
確かめなければならないのだ。
モップを杖代わりに、二、三度深呼吸すると、腹を括って扉の中を覗き込んだ。
〜 〜 〜
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:51:38.38 ID:oNp8nTO/P
- フラグが・・・・
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:53:06.10 ID:hmfBvIsi0
-
【ブーンサイド: 2F 西側教室棟廊下 ・ 階段付近】
薄暗い中、緊張を紛らそうとしてくれているのだろうか。
修学旅行の夜を迎えた中学生のようなギコの問いかけに対し、
ブーンは首をかしげた。
( ^ω^) 「ところで、なんでそんなコトを聞くんだお?
ギコも誰か好きな人いるのかお?」
(,,゚Д゚) 「いや、そのさ……」
( ^ω^) (お? ひょっとして、キューちゃん → o川*゚ー゚)o かお?)
(,,;゚Д゚) 「た、単刀直入に聞くけど!」
下を向いてもじもじしていたギコが、急に真剣な表情になり、顔を上げる。
( ^ω^) 「お」
(,,*゚Д゚) 「ドクミちゃんって、か、カレシいるの?」
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:55:00.33 ID:DrLdbfWkO
- さてどうなる
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:56:01.57 ID:hmfBvIsi0
-
( ^ω^) 「 」
( ω ) ガシャ
人気のない廊下に、携帯の落下音が響いた。
(,,*゚Д゚) 「お前の親戚ってゆーのが未だに信じられねェけど、
か、彼女さ、なんか……」
(; ゚ω゚) 「お……お?」
(,,*゚Д゚) 「かわいいよ……な? 俺の目は間違ってないよな?」
AAでは少々、いやどちらかというとぶさいくだが、
ドクミの外見はいちおう美少女という設定である。
(; ^ω^) 「いや、考え直したほうがいいお……絶対に後悔するお」
(,,;゚Д゚) 「え!? それって……」
(; ^ω^) 「お?」
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:57:58.71 ID:oNp8nTO/P
- かわいいよ!全然ぶさいくじゃないよ!!
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 21:58:45.20 ID:hmfBvIsi0
-
(,,ili Д ) 「や、やっぱしカレシ持ちなのかよおおお!?」
(; ^ω^)ノシ 「いやいやいやいや! 居ないからそんなの!」
(,,*゚Д゚) 「マジ? 居ないんだな!? 本当だな!?」
(; ^ω^) 「食いつきすぎだお! ちょ、おまっ」
(,,* Д )
(; ゚ω゚) 「え? mjsk? えええ?」
(,,illi゚Д゚) 「すまねェがブーン……俺、けっこう本気かも」
( ω ) ゚ ゚
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:00:22.58 ID:i0+cN5I0O
- ギコ…
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:01:10.00 ID:DrLdbfWkO
- ( ω ) ゚ ゚ ポーン
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:01:47.04 ID:hmfBvIsi0
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
。※※。 +
+ /゚(0ノハ0)
//川*'A`川 ウフフフフフ
/,〈 ソ 〉`,´,,) 〉
/ /ヽく(@)フノ\
/ (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X)
|<_ / / :l く/|_〉l l ::|
`ー/ / :| | | l__-"
`^ー---、__」ー'
(,,*゚Д゚) 川'A`川 私達 結婚しました
(,,゚Д゚) 「うっす!今日からオメーのあんちゃんだぞ!」
川'A`川 「そして俺もお前のあんちゃんだ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ;ω;) 「いやああああああ!!」
目を輝かせる金髪男子を前に、ブーンはその場へくず折れた。
〜 〜 〜
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:02:15.74 ID:oNp8nTO/P
- これはひどいwwwww
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:03:14.45 ID:tWaa6uU+0
- ちょwwwwwww
こんなAA作るなwww
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:05:06.17 ID:hmfBvIsi0
-
【ドクミサイド: 2F 東側教室棟 ・ 旧2−D教室】
「うう……ぐずっ」
薄暗い教室内には、机と椅子が整然と並び、埃の臭いが薄く漂っていた。
慎重に見回したところ、教卓の前の席に
一人の女生徒が突っ伏しているのがわかった。
「……あさん、おと…さ……」
゙从゚、゚ilリル 「……」 ゴクリ
人影はしゃくり上げるようにして泣いている。
この子、“ 感染者 ” なのか、違うのか。
声をかけるべきか迷っているうち、雲が流れ、室内がさあっと明るくなる。
強い月明かりが彼女の姿を浮かび上がらせた。
茶味がかったショートカット、丸めた小さな背中──見覚えがある。
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:07:49.45 ID:01iuytEQO
- きてたー
夏休みスペシャルってホラー的な?
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:08:04.24 ID:hmfBvIsi0
-
从゚o ゚;リル 「……しぃちゃん?」
間違いない。
教室の前方ですすり泣いているのは制服姿のしぃちゃんだった。
僕は小さく、しかしはっきりと彼女の名を呼んだ。
「……め…んね……」
だが。
聞こえていないのか、しぃちゃんは僕の呼びかけに何の反応も示さない。
从'。`;リル 「あの……しぃちゃん、大丈夫?」
僕はこわごわ教室に踏み入ると、彼女のすぐ右後ろまで近づき、再度声をかけた。
泣き伏す彼女の肩は小刻みに震えている。
モップの先が近くの椅子にぶつかって、かたん、と音をたてた。
そこでようやく涙声が止まる。
しぃちゃんはゆっくり顔を上げ、こちらへと振り向いた。
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:08:41.25 ID:oNp8nTO/P
- wktk
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:11:10.81 ID:hmfBvIsi0
-
(*;−;) 「……」
月光が照らしだした彼女の表情。
顔は涙でぐしゃぐしゃだ。 透き通るような絹の肌にはわずかな赤みが差していた。
両目も泣きはらして真っ赤になっている。
そこにいつもの朗らかな面影はなかった。
なおも目元に袖を押し当てて嗚咽を漏らす姿は、ひどく弱弱しく感じられた。
从゚、゚;リル 「し、ぃちゃん……」
彼女の涙は何を意味しているのだろう。
そしてこんなとき、僕はどのような顔をすればいいのだろう。
僕はポケットに手を入れると、何も言わずにハンカチを差し出した。
……若干湿ってはいるけど、まあ、鼻をぬぐうくらいはできるだろう。
(*;−;) 「──何をするの!?」
Σ从゚д゚;リル 「あう」
が、しぃちゃんは勢いよく腕を払い、拒絶を示した。
突然の剣幕に、僕は手を引いて一歩後ずさる。
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:13:10.66 ID:oNp8nTO/P
- おぉっ!?どうしたんだ
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:14:15.85 ID:hmfBvIsi0
-
(*;д;) 「やめて! こわい、こわいよ! 助けて!」
……様子がおかしい。
最初からおかしかったといえばそうだが、顔をつき合わせてはっきりわかった。
彼女の視線は空をさまよい、焦点が定まっていない。
間違いない。
しぃちゃんは “ 感染 ” しているのだ。 チャネラーの精神攻撃とやらに。
从゚д゚;リル 「あ……えと、その」
危なかった。 もし今、払った左手に僕の手が触れていたら……。
(*;−;) 「うぅ……あなたがぁ……」
しぃちゃんはぐしぐし鼻を鳴らしながら席から立ち上がる。
うつむくと、栗色の前髪が顔を覆った。
彼女はなおも唇を噛み、肩を震わせている。
大粒の涙がぽろぽろ床へ零れ落ちた。
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:17:45.95 ID:hmfBvIsi0
-
(* − ) 「……ぁさん……」
が、そこで唐突に声のトーンが落ちた。
从'。`;リル 「あ、ちょ、どこへ?」
しぃちゃんは袖で涙を拭うと、窓の方向へふらふら歩いてゆく。
周りをあまり認識していないのか、そこらの机や椅子に何度も腰などをぶつけながら。
精神に干渉する “ 感染攻撃 ” とは、幻覚症状をともなうものなのだろうか。
苦しみ悶えてたり、はたまたひどく錯乱し暴れたり、と、
人によって症状が違うように思える。
彼女はいま何を聞き、どのような世界を見ているのだろう。
会話が不可能で、かつ体にも触れられないとなれば、
校舎から外に引っ張り出すことはできそうにない。
やはり、元凶の “ チャネラー ” を探すほうが先決問題だろう。
ここに彼女を残していくのは不安だが、致し方ないことか……。
いや、しぃちゃんはどこに行こうとしてるんだ。
まさかとは思うが、窓から飛び降りるつもりじゃ──。
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:19:01.17 ID:oNp8nTO/P
- しぃ・・・・・
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:20:53.24 ID:DrLdbfWkO
- 展開が気になる
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:21:20.70 ID:hmfBvIsi0
-
Σ从゚д゚ilリル 「ひっ!?」 ガツン
そのような事を考えたあとだった。
ふたたび彼女のほうに目を向けた僕は、図らずも狼狽し、後ろの席にお尻をぶつけた。
四角く昏い紺青と、その端に浮かぶ丸い月。
窓を背にたたずむ、制服姿のシルエット。
(*::::-゚)
揺れる前髪の隙間から、月のそれに負けないくらい、鋭い眼光が覗いていた。
赤い瞳には、紛うことなき狂気が宿っていた。
初めてしぃちゃんと会った日の光景──、
校舎を背にした彼女の、妖美な輪郭がフラッシュバックする。
从゚□゚i|リル 「あ……あ」
しぃちゃんはゆっくりと、傍らの椅子へ腕を伸ばした。
長い袖に包まれた小さな手が背板を掴む。
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:24:42.54 ID:hmfBvIsi0
-
彼女が右腕を掲げると、
そのままの角度で、椅子が宙へと浮かび上がってゆく。
── 冷や汗が、ひとすじ。
ぽ
た
り
。 ゚
。. .. 。
゚ 垂れ落ちた。
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:26:49.96 ID:9klHYKmsO
- 支援
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:27:07.96 ID:hmfBvIsi0
-
●
第
弐
拾
紺 弐
話
青
兇
走
少
女
│
│ 狂
V
S. 想
し
ぃ
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:27:20.46 ID:oNp8nTO/P
- なん・・・・だと・・・・・?
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:27:32.14 ID:4K7yzs5+P
- ぽたりうまいな
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:27:42.15 ID:pd5rQyH30
- 来てたか支援
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:29:16.44 ID:hmfBvIsi0
-
硬質な破砕音が鼓膜を震わせた。
振り上げられた椅子の脚が、後方の窓ガラスを突き破ったのだ。
从゚、゚i|リル 「!!」
マズい。
本能が察知した。
いまこの場で何が起ころうとしているのかを。
Σ从゚□゚ilリル 「ちょ、うわぁあ!」
──飛んでくる!
咄嗟に眼前へモップを抱え上げたが、かえってそれが仇となった。
直後、腕全体を鋭い衝撃が襲った。
投擲された椅子が得物の先を掠めたためだ。
モップのヘッドが外れて弾け飛ぶ。 一瞬遅れて手首へ痺れが襲ってきた。
隣の机に置いていたペットボトルをひっつかむと、即座に体を反転させる。
教室前方のドアが近い。
言葉を発する暇もなく、そちらへ向かって駆け出した。
しかし──。
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:30:12.48 ID:UnMFtWup0
- 支えることが大事なんだブーン系は
援護っていうものも大事だ
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:31:56.99 ID:UdnBb/QjP
- つまんね
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:32:07.78 ID:hmfBvIsi0
-
Σ( 从゚皿゚i|リル ) 「あ、開かなっ……!?」 ガチャガチャ
ドアには鍵がかかっていた。
中央のロックを押し下げるタイプだが、
さきほど衝撃を受けたせいか、それとも緊張のためか、手が震えてうまくいかない。
从゚д゚;リル 「くっ」
教室後ろのドアは開いている。 そちらから出るしかない。
身を捩り、走り出した途端、後方で轟音が鳴り響いた。
从゚、゚;リル彡 「ひっ!? な、何が──!?」
从 ο ilリル
驚いてそちらを見ると、直前まで僕が居た場所に、
今しがた投げ込まれたのであろう、机がひとつ引っくり返っていた。
冗談じゃない。
しぃちゃんは正気を失っている。
だが、──本気だ。
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:32:18.93 ID:DrLdbfWkO
- 支援するよ
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:32:47.59 ID:oNp8nTO/P
- にげてええええ
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:33:42.45 ID:XapiZqb3O
- いにゃああああああ
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:34:30.51 ID:hmfBvIsi0
-
(* − ) 「やっつけ……なきゃ……」
眼前の少女は、羊の皮を被ったフォークリフト。
すぐに逃げなければ、モンスターズ・アームの餌食だ。
从 皿 ;リル 「ぐおおおおっ!!」
旧校舎とはいえ、席は普通の教室と同じように配置されている。
つまり、非常に走りにくい。
ほこりまみれの机の天板を、両手で押しのけるようにしながら小走りする。
だが、あともう少し、という所で、椅子の足につまづいた。
僕はバランスを崩しつつも、机の端を掴んでどうにか持ちこたえ、
首だけ教室前方へ振り返った。
从'。`;リル 「……!」
从゚△゚リル
从 □ illル
そして、そのままの姿勢で硬直した。
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:34:42.35 ID:tWaa6uU+0
- dkdk……
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:37:11.36 ID:hmfBvIsi0
-
ありえない光景があった。
いや、今この瞬間に、それは起こり得る災厄の一つとして脳髄に叩き込まれた。
(* − ) 「んっ……」
教卓の隣で、くるりとこちらに向き直る制服姿の少女。
動きに合わせ、巨大なシルエットがその上半身を覆い隠す。
影の側面が教卓上方、低い位置にあった蛍光灯へぶつかり、がつんと音をたてた。
(( 从゚Д゚illリル 「な、ななっ」
なぜ、いつの間に、どうやって取り外したんだ。
いや、彼女の剛腕をもってすれば、こんなのはわけのない事なのかもしれないが──。
しぃちゃんは両腕で抱え上げた圧殺破壊兵器を、
“ 縦方向にセッティングし ” “ 標準を合わせる ”。
同時に、小さく腰を落とすのがわかった。
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:38:15.80 ID:oNp8nTO/P
- うわああああああ
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:38:35.41 ID:tWaa6uU+0
- ぎゃあああああ
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:39:43.21 ID:hmfBvIsi0
-
(* − ) 「ふっ!」
一瞬溜めたあと。
彼女はそれを、ためらうことなく、ぶん投げた。
まるでカードを無回転で飛ばすかの如く。
それも、手荷物を放るような感覚で。
平たく、黒く、巨大な凶器。
さすがに一直線の軌道とはいかないものの、
投擲された特大長方形は、すれすれで天井にぶつかることなく、
ゆるいカーブを描きながらこちらへ飛来する。
飛んではいけないものが、
浮いてはならないものが、
奇妙に、器用に、机上を滑空し。
風を切り、迫っていた。
从゚◇゚i||リル 「ぎゃぁああああ!!?」
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:41:59.89 ID:DrLdbfWkO
- うぎゃぁあ
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:42:23.85 ID:hmfBvIsi0
-
僕は床へ飛びすさり、すんでのところでそれを回避した。
直後。
凄まじい音響が教室中を震わせる。
いや、教室だけじゃなく、校舎全体に振動が及んだのは間違い無いだろう。
呆気に取られるなんてものじゃない。
声が出なかった。
僕はへたり込んだ姿勢でその様子を見ていた。
スチールロッカーがへしゃげ、周りの机は椅子ごと押し飛ばされる。
側面から教室後方の壁に激突した木製黒板は、
段階ごとにけたたましい騒音を撒き散らしながら、床へと落下した。
从゚□゚;リル 「あ……ぁ……」
埃に混じって木片がぱらぱらと散らばった。
床とロッカーに引っかかり、斜めになったその背には大きく亀裂が走っていた。
Σ从゚皿゚i||リル 「ひっ!?」
そして、僕には呆然とそれを眺めている余裕はなかった。
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:45:27.50 ID:hmfBvIsi0
-
はっとして見上げた先、月明かりをバックに大きく跳躍する影。
小柄で、
流麗で、
どこか神秘的で──、
角ばったエモノを両手に掲げて。
从 □ ;リル 「だぁああああ!?」
これまた間一髪で転がり避ける。
ほんの直前まで自分が居た場所に、無機質な直方体が打ち振るわれた。
乾いた音とともに、床へ叩きつけられたのは、教卓だ。
外れた天板が廊下側へふっ飛び、ガラスを破って窓に突き刺さった。
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:45:52.27 ID:oNp8nTO/P
- つーもか!?
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:46:06.78 ID:01iuytEQO
- しえー
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:48:06.50 ID:hmfBvIsi0
-
(* − ) 「──!」
しぃちゃんは着地の反動を利用してさらに飛び掛かろうとしたが、
倒れた机に邪魔され、足をぶつけて小さくよろめく。
从゚□゚;リル 「あ、うあああぁああ!」
その隙に、僕はペットボトルを拾い上げ、脱兎の如く廊下へ飛び出したのだった。
〜 〜 〜
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:49:55.25 ID:oNp8nTO/P
- おお違ったかな・・・
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:50:38.88 ID:hmfBvIsi0
-
【ブーンサイド: 2F 西側教室棟廊下 ・ 階段付近 】
さて、いい加減ブーン達の方も話を進めねばならないだろう。
二階は廊下の電灯がついておらず、周囲は下よりさらに薄暗い。
西階段から一階に戻ることを断念した二人が、
中央棟に向けて歩き出そうとした時のことだった。
(,,゚Д゚) 「ん?」
( ;ω;) 「お?」
彼らの後方、つまり廊下の端から物音がした。
階段の先にあるそこは特別教室。
目を凝らして見ると、ほんの少しだが、ドアが開いているのがわかった。
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:53:52.14 ID:hmfBvIsi0
-
( ^ω^) 「お、あの教室って何だったっけお?」
_,
(,,゚Д`) 「…… “ 視聴覚室 ”」
(; ^ω^) 「相変わらず便利な能力だお」
“ 視覚 ” を強化したらしきギコが、階段の位置からプレートの文字を読み上げる。
(; ^ω^) 「あうあう。 行ってみるかお?」
(,,;゚Д゚) 「う……い、行くに決まってんだろ」
しぃなのか、他の生徒なのか、それとも敵チャネラーなのか。
鬼が出るか蛇が出るかという状況だが、
中に人が居るとわかったからには、調べる必要がありそうではある。
二人は恐る恐るそちらへ近づくと、半開きのドアに手をかけた。
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:56:10.49 ID:hmfBvIsi0
-
【2F 西側教室棟 ・ 視聴覚教室 】
(,,゚Д゚) 「お、おい、誰かいるのか?」
首だけ半分差し込み、中の様子を窺う。
室内の窓を覆う暗幕は一部が破れており、
そこからの光で、辛うじて物の影が判別できるかできないか、といった按配だった。
(illi ^ω^) 「お……おいすー……」
入り口はちょうど教室の右後方にあたり、正面にホワイトボードが見える。
ビデオプロジェクターらしき吊り下げられた影の大きさと、
脇に設置された古めかしいブラウン管テレビが、少々時代を感じさせた。
周りに誰の姿もないことを確認すると、
ギコはそろりと教室に入り、電灯のスイッチに手をかけた。
(,,;゚Д゚) 「あれ? 点かねえ……」
が、蛍光灯が反応する様子はない。
近い窓のカーテンをブーンが開いたことで、室内はようやくそれなりの明るさになる。
その直後、ブーンが何かに気づいたように声をあげた。
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:57:32.63 ID:hIzPRwsbP
- 面白そうだから見ようと思ったけど長いな
もう夏休み消化したのに畜生
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:58:08.62 ID:wagvbzOqO
- うおおおお!久々じゃねーですか!支援!
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 22:59:56.29 ID:hmfBvIsi0
-
(; ゚ω゚)そ 「ギコ、あれっ」
(,,゚Д゚) 「!」
『 うぅ…… 』
ギコがその指差すほうを見ると、教室後方の隅にうずくまる、ひとつの人影があった。
川川 )
見たところ女生徒のようだ。
ドアからみて反対側にあたる場所で、しゃがみ込み、小刻みに震えている。
その後姿はどことなく、彼らの友人である九鳥栖ナオ → o川*゚ー゚)o に似ているように思われた。
ギコは意を決してそちらに近づくと、影に向かっておずおず訊ねた。
(,,;゚Д゚) 「ナオ……か?」
(; ^ω^) 「キューちゃん?」
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:01:22.20 ID:oNp8nTO/P
- 支援
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:03:36.20 ID:hmfBvIsi0
-
川川 )
川illi` ゥ´)彡 クルッ
(,, Д ) ( ω ) “ 違うし ”
別人だった。
川illi` ゥ´) 「ピャ……? あんたたち、だ……れピャ?」
振り向いた女生徒は、青ざめた表情で目を白黒させている。
だが、彼らの姿を認識しているようだし、受け答えも存外しっかりしているように思われた。
ああ、 “ 感染者 ” ではないのか。
そう考え、彼らが胸を撫で下ろしたのも束の間だった。
(; ゚ω゚)そ 「な、何をしてるんだお!?」
気づいたブーンが驚愕の声を上げる。
よくよく目を凝らすと、女生徒は右手にカッターナイフを握り締めており、
今まさに、己の左手首へ押し当てようとしているところだったのだ。
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:07:14.56 ID:hmfBvIsi0
-
川li#` ゥ´) 「来るんじゃないピャ!」
(,,;゚Д゚) 「お、おい! やめろ!」
川ili ; ゥ;) 「もう終わりなのピャー!
呪いを解くには、ひっぐ、こうするじか……」
(; ^ω^) 「ダメだお! おおおち、おちち、落ち着くおおお」
女生徒は、得体の知れない怪異に襲われる、という妄想に取り付かれていた。
ほぼ “ 感染者 ” と考えて間違いない。
川ili ; ェ;) 「はやぐじないどぉぉ、悪霊が襲ってくるピャぁ。
み、みみ、みんなごろざれでじま」
::(; ゚ω゚)ノノ:: 「わ、わかったからそれ……置くお!」
(,,;゚Д゚) 「ブーン! 待て! 触れちゃマズい!」
立ち上がった彼女は、ナイフをぶんぶん振り回しながらヒステリックに叫ぶ。
思わずブーンが後ずさった、その直後のことだった。
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:07:53.91 ID:oNp8nTO/P
- ヒールかよwwww
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:10:50.72 ID:hmfBvIsi0
-
川ili ; ウ;) 「ぴゃぁぁああぁああ」
女生徒が、自らの左腕目掛け、カッターを大きく振りかぶった。
(illi ゚ω゚)そ 「ああああ!?」
三(,,ili゚Д゚) 「くっ……そおおおッ!!」
四の五の言っている場合じゃない──。
ギコが “ 感染 ” の腹を決め、彼女のもとへダッシュする。
しかし。
彼らと女生徒の間には、瞬時には埋めることのできない、無常なる距離があった。
(illi >ω<) 「──!!」
──間に合わない!
目の前で展開されるであろう惨劇の予感に、ブーンは視界を覆った。
〜 〜 〜
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:13:54.44 ID:hmfBvIsi0
-
【ドクミサイド: 2F 東側教室棟 ・ 廊下 】
教室から出た勢いそのままに、来た道を戻ろうとしたが、
辛うじて理性の糸を繋ぎとめ、教室の前方方向、つまり西棟方向へ転回した。
ギコ達と会えるよう願いつつ、一目散に廊下をダッシュする。
从゚Ο゚ilリル 「はぁ、む、むちゃくちゃだ……!」
走りながら考える。
チョーク投げならぬ 『 黒板投げ 』 を披露した少女。
しぃ先生の前で居眠りなんてしようものなら、生徒はそのまま二度と目覚めないことだろう。
チャネラーの超能力が “ 弱い ” だって?
冗談じゃない。
他の症例がどうであれ、彼女の秘めるポテンシャルに常識は通用しない。
正気を失い、遠慮も躊躇も知らず力を発揮している今、
その能力はこけおどしでもなんでもなく、脅威そのものであり。
純然たる、暴力のカタマリだ。
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:15:52.10 ID:oNp8nTO/P
- なんという破壊神・・・・・
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:16:43.85 ID:hmfBvIsi0
-
【2F 中央階段付近 】
角を曲がってしばらく行くと、右手方向に階段があった。
从゚、`;リル 「ふぅ、ふは、はぁ……」
立ち止まって振り返る。
しぃちゃんの姿は見えない。
が、床を蹴る連続的な音が木霊している。 追ってきているのは間違いない。
この階段はおそらく、一階の中央玄関ホールに続いているはず。
モップを振り回す男子生徒をやっつけた場所だ。
つまり、降りれば正面には玄関口がある。 うまくそちらに誘導できるだろうか。
──彼女を、救えるのか。
从゚。゚;リル 「!」
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:19:17.92 ID:hmfBvIsi0
-
そうしているうち、廊下の角から姿を見せる青白んだ制服姿。
振り乱した髪の隙間から、妖しい輝きをともした右目が覗く。
目が合った途端、しぃちゃんはこちらに向き直り、ふらふらと走り出した。
さきほどの攻撃からも明らかなように、
彼女は正気を失ってはいるが、僕の存在は認識している。
ならばとにかく、旧校舎の外までおびき寄せることさえできれば。
彼女から視線を切ると、僕は一階へ駆け出そうとした。
だが。
从゚△゚;リル 「!?」
そこではたと停止した。
踊り場の部分にもぞもぞ現れる、複数の怪しい影。
「ううう……」
川::::::゚川
「あああああああ」
“ 感染者 ” であろう、数人の生徒が、
手すりに凭れるようにしながら、こちらへ上ってきていたのだ。
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:20:23.18 ID:oNp8nTO/P
- ひいいい
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:23:01.24 ID:hmfBvIsi0
-
無理だ。
相手が一人であればどうにかなるかも知れないが、
階段には、複数の人間を避けるに充分なスペースはない。
彼らに触れずに逃げることは不可能だ。
僕は踵を返し、三階に向かう階段に足をかけた。
数段駆け上がったところで、顔のすぐ横を何かが通過した。
三Ξ ビュッ从゚。゚リル≡
<ガシャン 从゚ ゚'ilル
思わず目を剥いたその先で、赤い物体が奥の壁に激突し、
がらんがらんと転がり落ちる。
Σ从゚□゚ilリル 「ひゃぁああ!」
階段下から踊り場へ向かって投げ放たれたのは、──消火器。
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:26:10.20 ID:hmfBvIsi0
-
振り返るまでもない。 このような芸当ができるのは彼女しかいない。
というより、消火器を本来の用途ではなく、飛び道具として扱う人間を僕は他に知らない。
助けるも助けないもあったもんじゃない。
いまこの瞬間、命の危険に晒されているのはこちらのほうだ。
喚きともつかぬ奇声を発しながら、僕は階段を一気に駆け上がった。
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:27:36.74 ID:oNp8nTO/P
- にげてー!超にげてー!!
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:29:23.69 ID:hmfBvIsi0
-
【3F 中央階段付近 】
階段から廊下に飛び出すと、急いで両側を見回す。
どちらに行けばいい。
左が東棟、右は西棟方向だ。
ブーン達がいるとしたらやはり西棟だろうか。
迷っている暇はない。
額の汗を拭うと、僕は右へ向かって走り出そうとした。
Σ从゚皿゚;リル 「わっ!?」
⊃
ヽiリli゚ο゚ノi そ 「ひっ!?」
⊂
だがすぐに、教室ドアの陰、
死角から現れた誰かとはち合わせになった。
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:29:43.34 ID:duxMJm4f0
- やべえな
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:31:46.13 ID:oNp8nTO/P
- スパム!
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:32:13.68 ID:hmfBvIsi0
-
女生徒だ。 暗くてよくわからないが、胸のリボンはしぃちゃんのそれと同じ色。
“ 感染者 ” だろうか。
だとしたら、触れてしまってはまずい。
ヽiリ;゚听ノi 「あ、あなた誰!?」
彼女は目を丸くすると、両手を広げて道を遮ろうとする。
僕はすぐさま方向転換し、東棟へと駆け出した。
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:36:11.35 ID:jP+p+2FQ0
- 僕っ子
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:38:43.15 ID:oNp8nTO/P
- 支援
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:47:43.85 ID:oNp8nTO/P
- む・・・?
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:54:41.87 ID:samPeR4/O
- 支援
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:55:06.51 ID:Up1g0QyiO
- どうした?
- 128 名前:SARUTTA:2010/08/18(水) 23:56:26.42 ID:hmfBvIsi0
-
【3F 東教室棟 ・ 廊下 】
勢い任せに角を折れた。
東教室棟はやはりというか、下とほぼ変わらない構造で、
長い廊下の脇に空き教室が続いている。
もう少し進めば、トイレの並びに階段があるハズだ。
ほの暗い直線に、行く手を阻む影は見当たらない。
窓より差し込む街灯の明かりをしるべに、わき目も振らずひた走る。
ヽiリ,,゚□゚ノi 「待って、ちょっと待って!」
が、階段まであと数メートル、といったところで、大声に呼び止められた。
从゚o ゚;リル 「はぁ、ふは、はぁ……」
息を切らしつつそちらへ振り返る。
声の主はさきほどの女生徒だった。
しぃちゃんの姿は見当たらない。 追ってきていないのだろうか。
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:58:28.15 ID:oNp8nTO/P
- おお猿か・・・
- 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/18(水) 23:58:39.33 ID:hmfBvIsi0
-
ヽiリ;゚ο゚ノi 「あなたは普通? 取り憑かれてないよね?」
彼女は不安そうな表情のまま駆け寄ってきた。
この子、“ 感染者 ” じゃないのか……?
僕はくらくらする頭を押さえ、問いかけた。
从'д`;リル 「キミは? オカルト研究部の部員?」
ヽiリ;゚ヮ゚ノi て 「そ、そう!」
質問に質問で返すのは、テストで0点の回答だが……まあそういうのはどうでもいい。
女生徒は僕の問いに、ぱっと顔を輝かせた。
ヽiリ*゚ヮ゚ノi 「あなた正常なのね? よかったぁ!」
从'。`;リル 「キミは何者? 部室で何があったんだ? 誰がこんなことを?」
ヽiリ,,゚ヮ゚ノi 「矢継ぎ早に質問しないで……」
彼女は胸に手をあて、安堵したような様子で息をついた。
それから、僕の肩に向かってもう片方の手を伸ばす。
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:00:09.78 ID:/mr/EKDp0
- パピコ
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:01:41.62 ID:/DVANLf80
-
僕は一歩下がってそれを回避した。
(( 从゚o ゚;リル 「ま、待ってよ! 先に説明してくれっ。
どうしてキミだけ “ 感染 ” してないんだ?」
ヽiリ;゚听ノi 「感染って……呪いのこと?」
从゚、゚ilリル 「まさか、キミが元凶の “ チャネラー ”──!?」
僕はくるりと向きを変え、階段目指して駆け出そうとした。
だが、一足先に彼女が行く手に回り込み、立ちふさがる。
ヽiリli゚ο゚ノi ゙ 「待って! 行かないで!」
从゚□゚;リル 「あっ」
しまった。
抗う暇もなく、手首を両手で掴まれた。
……。
………なんともない。
やはり、彼女は “ 感染者 ” ではないようだ。
- 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:03:44.79 ID:bJjtErpsP
- 大丈夫なんだな
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:04:41.29 ID:13QTmqGJ0
- ∧_∧ ┌────────────
◯( ´∀` )◯ < 僕は、アルフォートちゃん!
\ / └────────────
_/ __ \_
(_/ \_)
lll
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:05:04.15 ID:hmfBvIsi0
-
ヽiリ,;д;ノi 「いや! 一人にしないで!」
そのまま崩れ落ちるように膝をつき、僕のスカートを掴んでしなだれかかってくる。
ちょ、いや、動けない。
早く逃げないと……マズいことになるのはわかりきっているわけで。
从'。`;リル 「あの、とにかくここは危険だから。 外に行こう?」
ヽiリ;゚−゚ノi 「無理よ」
从'д`;リル 「いや、無理って……」
ヽiリli゚д゚ノi 「おねがい、こっちに来て!
私の儀式を手伝って!」
そう叫ぶと、女の子はすぐ脇の教室を、震える手で指し示す。
見れば確かに、その教室のドアだけは、他と違って開け放たれていた。
窓に割られた痕がある。
おそらくは彼女の手によるもので、ここから侵入したのだろう。
从'。`;リル 「何をするつもりなのかわからないけど、まずは外へ……」
ヽiリli゚□゚ノi 「ダメよ! ダメなの私! 呪われてるの!
呪いを解かなきゃ! 精霊様を! 保健室の霊を鎮めなきゃ!」
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:06:35.55 ID:13QTmqGJ0
- ゆんゆん
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:08:30.64 ID:/DVANLf80
-
从゚、゚ilリル 「せ、セーレー? 保健室?」
──様子が変だ。
女生徒は僕の腰に抱きついたまま、いやいやとかぶりを振った。
う、こんな事考えてる場合じゃないんだろうけど……やわらかい。
触れる僕の身に何の変化もない以上、彼女が “ 感染 ” しているとは考え難いが、
少なくとも、混乱している事だけは明らかだ。
女の子は涙声になりながら続ける。
ヽiリ,;д;ノi 「おねがい、ねえ、助けて!
私、ここから出られないの!」
从'。`;リル 「ここって? 校舎?」
── ずっ。
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:08:40.93 ID:sTQyELUqO
- ポイフル
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:09:17.67 ID:bJjtErpsP
- 大分混乱してるな・・・・
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:11:22.20 ID:/DVANLf80
-
ヽiリli゚◇゚ノi 「こうする他ないの! 逆位相の霊を呼んで打ち消すの!
いや! 私嫌よ! 出られないのはいや!」
从゚、゚;リル 「……ぜ、全然わからない。 キミが何を言ってるのか」
ずっ。
ヽiリ,;д;ノi 「私が儀式に失敗したからぁ!
わたぢが、呪いがぁあ」
ずず。
从'。`ilリル 「その、教室に避難ばしごとかはないのか? もしあるなら……」
ずり。
ヽiリ ゚ ゚ノi 「 」
ずざざざざざざざ。
- 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:12:43.30 ID:13QTmqGJ0
- なんかキタ!?
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:13:47.13 ID:bJjtErpsP
- くるなあああ
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:14:11.64 ID:/DVANLf80
-
从'□`;リル 「とにかく!
……無事に出られたらいくらでも付き合うから、今は……」
「……ぁ」
と、そこでふいに、腰を拘束する力が緩んだ。
从'。`リル 「ん?」
女の子はへたりと尻餅をつき、蒼ざめた顔を上げた。
口元をがちがち鳴らしながら、震える片方の手で、
僕のほう──いや、僕の後方を指し示し。
::ヽiリlli Οノi :: 「あ」
「ア」
「亜」
「ああああああああああああああああああ!!!」
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:17:13.46 ID:/DVANLf80
-
从゚皿゚;リル 「ちょ、何、突然どうしたん……」
叫びに合わせて振り返ると、そこには。
从'。`リル
Σ从 □i||リル 「 っ」
「なあぁああぁああああ──っ!!?」
驚愕の声を抑えることができなかった。
廊下の横幅、その半分以上を覆う漆黒のシルエット。
(*゚ -::)
常軌を逸した光景だった。
向こうから一歩一歩迫るしぃちゃんの背中には、
外の明かりを反射して鈍く黒光りする、それはそれは巨大な──
グランドピアノが抱えられていたのだ。
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:18:25.49 ID:bJjtErpsP
- グランドピアノかよwwwwww
怖いけど怖くねえwwwwww
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:18:49.05 ID:13QTmqGJ0
- おわあああああああああああ!!!!!
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:20:36.27 ID:/DVANLf80
-
ヽiリli □ ノi )) 「ひ、ひぎっ、ひっ」
从゚ワ゚i||ル 「あはははははははwwwww ……ははっ、はひゃ」
──おおう。 見てらっしゃいますか、一万円札。
人の上に人がいたんですけど。
(* − ) 「はぁ、はぁ……」
引きずるようにして、それ……大型鍵盤楽器を運搬していたしぃちゃんだったが、
我々から7〜8メートルくらいの距離まで近づくと、
いたって器用に、背中から両腕に持ち変えた。
続けて背を反らし、引越し作業か何かのように体全体で抱え上げる。
そうして高く掲げた瞬間、
勢いあまったピアノの脚が天井の蛍光灯を破壊し、ガラス片が雨のように降り注いだ。
──まさか。
いや、やるつもりだ。
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:22:16.97 ID:bJjtErpsP
- 逃げろおぉぉぉおぉお!!
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:23:31.43 ID:13QTmqGJ0
- 圧倒的に上の能力(チカラ)ッ…!!
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:24:06.86 ID:/DVANLf80
-
从゚□゚ilリル 「は、早く立って! ほら!」
ヽiリli;д;ノi 「ひぃっ、ひぐっ」
グランドローラーやベンチを飛ばした実績を誇り、
あげく黒板まで投げ放った彼女のことだ。
もはや周りなど関係ない。
投げる。
しぃちゃんは、ピアノを僕たちに向かって投げつけるつもりなのだ。
从 ◇ ilリル 「ちょおっ!? 逃げ……マズいってぇッ!」
ヽiリli;□;ノi 「……ひいいぃい……!」
尋常あらざる光景だった。
必死で立ち上がるよう促すものの、女生徒はすっかり腰を抜かしてしまっている。
ずりずりと後ずさるばかりだ。
振り向くと、しぃちゃんがエモノを真横に振りかぶる場面が目に映った。
Σ从゚皿゚ilリル 「あぁぁあぁあああ!?」
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:26:58.48 ID:13QTmqGJ0
- ドクミちゃああああああああああああんんん!!!!!
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:27:09.42 ID:/DVANLf80
-
──マズすぎる!
尻餅をついた女の子を無理やり抱え上げるだけの力も、その猶予もない。
あれが、あのデカブツが、飛んでくるんだぞ!?
このままじゃ、二人まとめてピアノの下敷きだ。
耳障りな音響をともなって、廊下の窓ガラスが勢いよく粉砕される。
ヽiリli;Ο;ノi 「きゃぁぁぁああああ!!」
从゚□゚;リル 「うわあぁぁああああ!!」
風を切る音とともに、巨大な鍵盤楽器に異常加速と推進力が与えられた瞬間。
僕は女の子の肩を掴んで数歩走ると、開いたドアのほうへ力いっぱい押し出した。
ヽiリli;◇;ノi 「!??」
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:30:05.52 ID:13QTmqGJ0
- とぅるんっ
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:30:41.50 ID:/DVANLf80
-
スライダー トレース
“ 滑らせる能力 ” の “ 再現 ” 。
彼女の体は尻餅の姿勢のまま床を滑り、空き教室へ飛び込んでゆく。
从゚□゚ilリル 「──あああああ!!」
すぐさま僕自身もドアへ向かってダイブする。
転がり込んだ先、正面の教卓にしたたか顔を打ち付けた。
直後のことだった。
叩きつけられた弦と、破砕する木材の奏でる不協和音が二、三度続き。
最後に、爆発と紛うほどに壮絶な衝突音が、
廊下の右奥より響いてきた。
( B - part. へ続く )
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:31:50.34 ID:/DVANLf80
- ※支援ありがとう。
後編(Bパート)は今週末、8/22 (日) 19:00頃? に投下する。
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:32:22.16 ID:IUvm7p76O
- 乙!
- 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:32:41.09 ID:bJjtErpsP
- 乙!
今週末か 待ってるよ!
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:35:13.77 ID:13QTmqGJ0
- グランドピアノは、奥行きが150cm 〜 300cm、重量が250 〜 500kg
しぃちゃんこわい><
乙です!!
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:38:35.09 ID:8msf8vOH0
- 乙んつん!!
しぃ最強伝説の幕開け
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 00:55:14.69 ID:2Jf956dRO
- キテター!
乙!!
- 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 01:40:23.50 ID:dzMwSCU8O
- 乙だあああ!!
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 01:42:17.43 ID:sTQyELUqO
- 今読んだ乙!
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 02:19:14.17 ID:P4Xvkz3vO
- よむ
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 02:44:13.04 ID:iw87Ni5V0
- 来たら終わってた
大好きだわこれ
乙
- 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 02:45:42.00 ID:eKFDF8WS0
- 今から読む
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 03:59:37.80 ID:VdJ7kGy1O
- 来てたのかーくそ、気づかなかった
- 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 05:38:46.02 ID:2NTDgZuB0
- 最初のCAUTIONは百鬼夜行のこと言ってんの?
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 07:51:49.23 ID:WGNNab+KO
- 寝落ちしてたから今から読むほ
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