( ´_ゝ`)は劣等性のようです
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:13:59.00 ID:8ORNDpRu0
-
序章祭りで『( ´_ゝ`)は劣等生のようです』にしてたけど、
書いてたら学園関係ないってことに気づいた。
一話はほとんど祭りで投下したものです。改変はほぼなし。
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:14:47.93 ID:8ORNDpRu0
-
魔法を使うことは簡単だった。
生まれ持っての才能が必要ではあったが、
それさえあれば何の問題もない。
逆に言えば、才能がなければ何をしても無駄だった。
(´<_` )「あまり意識したことはないな」
从'ー'从「えー。そうなんですかぁ」
才能があれば誰でもよってくる。
弟者はそのことをよく理解していた。
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:17:31.00 ID:8ORNDpRu0
-
一般的に、三つ以上の魔法を使えれば天才と呼ばれる。
一つしか使えない者は、よほど珍しい魔法でなければ、
魔術師の中ではクズ扱いされる。
从'ー'从「でもでも、七種類も使える人なんて、弟者さんくらいですよ!」
(´<_` )「まあ、そうだろうね」
自分の価値はよく理解している。
明らかに反則的な才能を持っていた。
使える魔法の数だけではない。珍しい『回復系』の魔法も使うことができる。
学校でも一目を置かれている。
卒業時には様々な方面からスカウトがくるだろう。
从'ー'从「……あ」
(´<_` )「ん?」
( ´_ゝ`)
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:20:37.90 ID:8ORNDpRu0
-
(´<_` )「っち」
从'ー'从「あ、あの! やっぱり七種類も使えたら、
魔力のコントロールとか難しいですよねー」
(´<_` )「……いや、何度も言ってるけど、これは才能だからね。
生まれてからずっとこうだから。難しいとかはないよ」
使える魔法の種類だけは努力ではどうにもならない。
生まれ持っての才能でしかないのだ。
だからこそ、魔法を使える者は尊敬される。
尊敬されるのが当然だと思うから、
クズを見下すのも当然だった。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:23:06.91 ID:LZTGBjtk0
- おお支援!
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:23:29.66 ID:8ORNDpRu0
-
弟者は双子の兄が嫌いだった。
いや、何かしらの感情を向けることさえ、
奴にはもったいないとさえ考えていた。
同じ父母の間、同じ時間に生まれたというのに、
二人の間には絶対的な差があった。
つまり、どれだけの魔法が使えるかということ。
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:26:31.42 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「よ、兄者」
( ´_ゝ`)「ん? どうかしたのか」
('A`)「いや、面白い話を聞いたから、
兄者にも教えてやろうと思ってさ」
( ´_ゝ`)「お前、オレ以外と話す相手なんていたのか」
('A`)「噂なんて別に話す相手がいなくても聞けるよ」
( ´_ゝ`)「うわー。ぼっちの考えだぁ」
(;'A`)「嫌な言い方するなよ。てか兄者も同じだろ」
( ´_ゝ`)「そんなことはないぞ!」
('A`)そ「えっ、兄者の方がぼっちじゃん」
( ;´_ゝ`)「お前失礼じゃね?」
('A`)「で、誰なんだよ。お前と話すなんて奇特な奴」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:28:08.76 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:29:37.50 ID:8ORNDpRu0
-
( ´_ゝ`)「鏡の中のオレ」
('A`)「…………」
( ´_ゝ`)「……すまん。今のなしで」
('A`)「おk」
('A`)「正直、とうとう壊れたかと」
( ´_ゝ`)「うるせぇ」
( ´_ゝ`)「まあいいや。で、話って?」
('A`)「切り替えはやいな」
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:33:10.68 ID:8ORNDpRu0
-
(´<_` )「じゃあね」
从'ー'从「ありがとうねー」
兄者は劣等生だった。
たった一つの魔法しか使えない。
体も弱く、体術も会得している弟者から見れば、
何もできないのと変わらない。
これが他人であったならば、見下すだけですんだ。
他人でないから性質が悪い。
双子の兄が劣等など、
できのいい弟者からすれば汚点でしかない。
弟者のそんな気持ちは周りの誰もが知っている。
そのため、誰も兄者に近づこうとしない。
唯一の例外は同じ劣等のドクオくらいのものだ。
名家の者らしいが、劣等故に家を追われたらしい。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:35:39.46 ID:XhJKOqcnO
- 支援!!
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:36:29.57 ID:8ORNDpRu0
-
(;´_ゝ`)「え、それマジ?」
('A`)「マジだよ。オレも始めは信じられなかったけど」
( ´_ゝ`)「うーん。ドクオはそういうことに関しては
信憑性があるからなぁ」
兄者は複雑そうな表情をする。
('A`)「ま、オレ達みたいな劣等生には関係ねーよ」
( ´_ゝ`)「そうだな」
二人は噂話を綺麗に忘れ、適当な話に花を咲かせた。
周りから人を馬鹿にしたような笑い声が聞こえてくるのは無視する。
学校はすでに終了しているが、真っ直ぐ家に帰る気にはなれない。
片や一人っきりの家。
片や己を嫌っている兄弟と二人だけの家。
居心地はけっしてよくない。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:38:56.63 ID:dVhGqwtqO
- ほろみろ、「祭」ってだけでこんな支援がもらえる
ブーン系は畜生しかいない
ユルサナイ
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:39:24.95 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「早くお袋さん達帰ってくるといいな」
( ´_ゝ`)「後一年くらいは帰ってこない気がするなぁ」
(;'A`)「えー。もう三年くらい旅に出たままだろ?
親父さんは役所の偉いさんだろ」
( ´_ゝ`)「うん。でも二人とも自由だからな」
(;'A`)「そう言う問題か……?」
( ´_ゝ`)「ま、月一の手紙を見る限りは元気そうだよ」
('A`)「あのお袋さんが元気じゃないところが想像できない」
( ´_ゝ`)「だなww」
('A`)「たしか、元最強だろ?」
( ´_ゝ`)「寿引退だから、今でも最強じゃないかな」
('A`)「姉さんはお袋さんの後を追って、
ファイターになるんだっけ?」
( ´_ゝ`)「うん。妹者はまだ考え中」
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:40:22.10 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:40:32.98 ID:dVhGqwtqO
- ブーン系は卑怯
ブーン系は卑怯
ブーン系は卑怯
畜生。
外道
集まり
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:42:21.55 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「旅から帰ってきたら、ムキムキになってたりして」
( ;´_ゝ`)「ありえないと言いきれないから困る」
弟者も、姉者も母者に似て体格がいい。
いつでもファイターとしてやっていける。
対して兄者は貧弱だ。
父者の遺伝かとも思われたが、
母者と比べることが間違いなだけで、ごく普通の体格である。
('A`)「これで妹者ちゃんもムキムキに……」
( ;´_ゝ`)「やめてー。妹者は天使なのよー!」
('A`)「天使な妹者ちゃんはオレがもらった」
( ´_ゝ`)「貴様には絶対にやらん」
('A`)「義兄さん、そこをなんとかっ……!」
( ´_ゝ`)「誰が義兄さんだ!」
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:44:40.48 ID:8ORNDpRu0
-
そんな寸劇をしながら学校を出る。
学校の敷地を出てしまえば、誰も二人を見ても笑わない。
二人は通行人A、Bになれた。
( ´_ゝ`)「あ」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:45:23.53 ID:4rjNQgOr0
- くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」
なななんあな何だよマジかよ楽しみにしてたんだよ支援だ支援
- 20 名前:シベリア:2010/07/24(土) 14:47:01.23 ID:4rjNQgOr0
- 168 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/24(土) 14:35:27 発信元:202.229.176.10
あの祭り発なら惜しみない支援したいぜ!
でもドコモだから支援配達お願いします!
報酬はヲッカを一瓶つけよう!
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:47:36.69 ID:8ORNDpRu0
-
兄者の視線の先には小さな女の子がいた。
('A`)「おいおい。さすがに犯罪だぞ」
( ;´_ゝ`)「馬鹿! 違うわ!」
アレを見ろと指差した先には赤い風船が木に引っかかっていた。
女の子はあれを取ろうと必死にジャンプを繰りかえしている。
( ´_ゝ`)「…………」
兄者は一歩足を踏み出す。
足は地面につかず、空中を踏みしめた。
まるで階段を登るように、兄者はだんだん高く昇っていく。
('A`)「さっすがー」
( ´_ゝ`)b+「だろ?」
赤い風船を手に、親指を立てる。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:49:22.08 ID:NWEMtw1NO
- 支援
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:50:43.50 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:50:49.93 ID:8ORNDpRu0
-
兄者はたった一つの魔法が使えた。
その魔法だけは誰にも負けない。
『浮遊系』
初歩的なものでは己を浮かせることしかできない。
上級者になれば、自分以外のものを浮かせることができるようになる。
( ´_ゝ`)「はい」
川*` ゥ´)「ありがとう!」
女の子は赤い風船を手に、嬉しそうに笑う。
('A`)「もう離しちゃダメだぞ」
川*` ゥ´)「はーい!」
元気な返事を残し、道の向こう側へ駆けて行く。
ゆれるスカートが愛らしい。
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:51:48.00 ID:TrMJryoPO
- wktk支援
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:52:30.80 ID:4rjNQgOr0
- wktk
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:53:08.77 ID:8ORNDpRu0
-
( *´_ゝ`)「可愛いな」
(*'A`)「まったくだ」
( ´_ゝ`)「あーあ。早く妹者が帰ってこないかな」
('A`)「リアル妹が好きな兄者君」
( ´_ゝ`)「何だよ。オレはシスコンだぞ?」
('A`)「一度、弟者にガツンと言ってみたらどうだ?」
( ´_ゝ`)「……そんな必要ない」
('A`)「…………ごめん」
( ´_ゝ`)「謝ることないさ」
('A`)「うん。ごめんな」
( ´_ゝ`)「……ま、そのうちな」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:55:15.88 ID:vVTnnnUY0
- 支援
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:56:27.09 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:56:30.12 ID:8ORNDpRu0
-
太陽が沈み始めていた。
お互い親がいないとはいえ、そろそろ帰る時間だ。
( ´_ゝ`)「そろそろ帰らなきゃな」
('A`)「オレん家くるか?」
( ´_ゝ`)「いや。いい」
('A`)「……いつも通りの色してるぞ」
( ´_ゝ`)「そうか。安心した」
お互いだけでわかる言葉で最後の会話を終わらせる。
( ´_ゝ`)ノシ「んじゃーな」
('A`)ノシ「また明日」
分かれ道で手を振る。
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:57:15.90 ID:dVhGqwtqO
- 祭ってだけで支援が伸びる今のブーン系はくそ
まさに外道。
見ててイライラする
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:57:29.75 ID:lf4lZcsV0
- しえん
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:58:20.49 ID:4rjNQgOr0
- 4円
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:58:25.54 ID:8ORNDpRu0
-
( ´_ゝ`)「ただいまー」
返事はない。
夕食を食べた跡はあるが、用意はない。
( ´_ゝ`)「今日は目玉焼き〜」
冷蔵庫を空け、卵を一つ取り出す。
手慣れた仕草で目玉焼きを作り、ご飯を盛る。
いつもならばもっと手の込んだものを作るのだが、
今日は何故かそんな気分にはなれなかった。
( ´_ゝ`)「うーん。デリシャス」
簡素の食事を終えると食器を片付ける。
ついでにと放置されていた弟者の食器も片付けた。
礼の一つもないだろうとわかっているが、
兄弟は助けあって生きるものだ。
( ´_ゝ`)「おやすみ」
小さく呟いて布団にはいる。
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:58:38.91 ID:dVhGqwtqO
- ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ
ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ
ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ
ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:58:40.62 ID:AVUepYNyO
- 夏休みだなぁ
支援
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 14:59:30.48 ID:4rjNQgOr0
- wktk
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:00:00.54 ID:8ORNDpRu0
-
( ´∀`)「次は、この町にするモナ」
( ´ー`)「わかりました」
( ´∀`)「今度はどんな魔術師が集まるかモナ」
( ∀ )「本当に、楽しみモナ」
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:00:00.87 ID:5MWD+MJX0
- 支援ぬ
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:00:36.60 ID:4rjNQgOr0
- おお
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:00:49.94 ID:dVhGqwtqO
- やっぱ工作入ってるな
この程度のスレでここまで伸びないし
ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:01:59.50 ID:0tVWvdiHP
- 面白いジャマイカ
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:02:23.97 ID:dVhGqwtqO
- >>36
俺はブーン系民に死ねって言われてたんだ
しかもこのスレは工作、黙っていられるか
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:02:28.53 ID:8ORNDpRu0
-
朝、いつものように目が覚め、学校へ行く。
登校する時間はいつも弟者の方が早い。
寝ぼけた目を覚ますため、顔を洗い適当に用意をして家を出る。
('A`)「おはよ」
( ´_ゝ`)「おー」
同期で話せる相手というのがお互いしかいないため、
毎日二人は顔をあわせている。
嫌になろうが、他に話せる人がいないのだからしかたがない。
学校へ近づくにつれ、人が多くなっている。
それはいつものことなのだが、今日は異常に多かった。
('A`)「何かあったのかな?」
( ´_ゝ`)「休校になったらいいな」
('A`)「同意」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:03:25.92 ID:dVhGqwtqO
- いやどう考えても工作だろ
これは
お前らは祭ってだけでよいしょしすぎだろ
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:04:25.97 ID:8ORNDpRu0
-
学校の門をくぐると、人の会話から
似たような単語が飛びかっていた。
「とうとう、ここにもきた」
「誰が選ばれるんだろ」
「やっぱり弟者だろ」
「憧れだよね」
( ;´_ゝ`)「ま、さか……な」
(;'A`)「ああ、そんなまさか」
二人は駆け出した。
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:04:46.95 ID:dVhGqwtqO
- ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ
工作支援やめろ
虫酸がはしる
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:06:05.58 ID:dVhGqwtqO
- 工作の支援なんてみんなダメなことだ。やめよう工作なんて
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:07:36.94 ID:8ORNDpRu0
-
人波をかき分け、中心部へ出る。
そこには一人の男が立っていた。
( ´ー`)「この町で最も優秀な魔術師を出すがいーよ」
王家の紋章を胸につけた男は声を高くして叫ぶ。
( ´ー`)「我らの王は、優秀な魔術師に
更なるレベルアップの場を設けてくださった」
(;'A`)「ヤベェ。他人事だと思ってたが……」
( ´_ゝ`)「…………」
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:07:39.26 ID:dVhGqwtqO
- なんで祭ってだけで優遇するの?
盛り上げたいから?
ちゃんと実力主義でいけ
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:08:04.43 ID:4rjNQgOr0
- wktk
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:08:34.11 ID:rh71QWRH0
- ID:dVhGqwtqO
○ね
消えろ
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:09:04.63 ID:3kLULrIk0
- おもすれー支援
自動支援マシーンもいるし素敵
- 54 名前:シベリア:2010/07/24(土) 15:09:20.17 ID:4rjNQgOr0
-
171 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/24(土) 15:06:06 発信元:124.146.174.66
支援したいのう
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:09:39.17 ID:8ORNDpRu0
-
王は魔術師を集めていた。
優秀な魔術師達を集めていた。
才能があるにも関わらず、地方であるが故に
その力を開花させることができない者達のために、
最高の環境を用意すると言った。
いくら王といえども、無限の資金があるわけではない。
選ばれる魔術師はほんの一握りだろうと言われていた。
だからこそ魔術師達は夢を抱いた。
自分の元へ王の使いがやってきて、
新たな世界が開かれるのではないかと。
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:09:49.14 ID:dVhGqwtqO
- だから工作やめろや
俺だって実力で投下して死ね言われたんだよ
てめぇは卑怯だな1
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:11:34.60 ID:8ORNDpRu0
-
一部の者達の間ではこんな噂があった。
王がおかしくなった。
友好関係を結んでいる隣国に戦争をしかける気だ。
そのために優秀な魔術師を集めている。
集められた魔術師は殺しあいをさせられ、
最後に残った一人を教育していく。
あれは訓練でも、修行でもない。
呪いの儀式だ。
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:11:40.65 ID:dVhGqwtqO
- 普通に投下して普通に評価を得る
これが作者ってもんじゃないのか?
祭ってだけで補正をかけて支援もらうなんて卑怯だ
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:12:20.32 ID:dVhGqwtqO
- >>52
死ねぐらい打てないのか厨房
死ね
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:12:31.87 ID:4rjNQgOr0
- 支援しえん
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:12:33.49 ID:iKg1k2AL0
- tes
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:12:38.60 ID:3kLULrIk0
- しえーん
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:13:15.08 ID:6+5EO6H50
- 普通に面白い件
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:13:24.49 ID:/ydZsZmh0
- wktkwktk
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:13:26.80 ID:dVhGqwtqO
- 流石工作だな
俺のスレも工作で支援してくれよ
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:13:35.27 ID:8ORNDpRu0
-
( ´_ゝ`)「弟者……」
関係ないと笑っていたが、兄者からしてみれば
多いに関係のあることだった。
この町で一番優秀な魔術師と言えば誰もが一人を思い浮かべる。
(´<_` )「オレが行ってもいいだろうか?」
周りが歓声に包まれた。
この声が全てを物語っている。
( ´ー`)「この町で反対がないなら、誰でもいーよ。
ま、相談も用意もあるだろう。出発は明日だーよ」
それだけ言い残し、騎士は町の宿屋の方へと向かって歩き出した。
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:14:11.63 ID:dVhGqwtqO
- 卑怯もの卑怯もの卑怯もの卑怯もの卑怯もの卑怯もの卑怯もの卑怯もの卑怯もの
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:14:34.87 ID:lf4lZcsV0
- 支援!!
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:14:46.04 ID:3kLULrIk0
- しえん
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:15:09.00 ID:6+5EO6H50
- あぼんで快適
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:15:21.72 ID:4rjNQgOr0
- wktk
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:15:23.45 ID:dVhGqwtqO
- ありきたりな話じゃねーか
信者まてつくのか工作と祭補正は
ふざけるな
真面目にやってきた俺はどうなる?
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:15:34.34 ID:LZTGBjtk0
- 祭りがどうか知らんが面白くないスレに支援なんかしま支援
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:15:37.03 ID:8ORNDpRu0
-
*(‘‘)*「やっぱり弟者君で決まりよね!」
从'ー'从「頑張ってね」
(=゚ω゚)「お前しかいないよう」
(´<_` )「ありがとう。
明日までに準備をしなきゃいけないらしいから、
今日は家に帰るよ」
(=゚ω゚)「授業は?」
(´<_` )「この様子だと、休校になるんじゃないか?」
王からの使者がきたと、学校の周りには人が集まっていた。
教師達も授業どころではなく、あの騎士に失礼のないようにと、
他の大人達と一緒に町中を駆け回るのに忙しそうだ。
(=゚ω゚)「……だなww」
(´<_` )「明日は見送りにきてくれるのか?」
*(‘‘)*「当たり前じゃない!」
(=゚ω゚)「盛大に見送ってやるよう!」
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:15:43.33 ID:S8S+i5pv0
- 面白い支援す
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:17:50.10 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「おい、兄者……」
( ´_ゝ`)「ドクオ」
(;'A`)「な、何だ?」
( ´_ゝ`)「……弟者のこと、よろしく頼むぞ」
('A`)「はあ?」
兄者は何も答えず、静かに家への道を歩いて行った。
残されたドクオは人並みの中、兄者の背中を見つめる。
('A`)「そんな色……。何する気だよ」
呟いた声は誰にも聞こえなかった。
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:18:13.01 ID:/ydZsZmh0
- wktkwktk
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:18:29.91 ID:lf4lZcsV0
- 支援
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:18:39.80 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:19:31.59 ID:8ORNDpRu0
-
( ´_ゝ`)「弟者」
(´<_` )「…………」
( ´_ゝ`)「なあ」
(´<_` )「…………」
( ´_ゝ`)「本当に、行くのか」
(´<_` )「あんたと別れられて嬉しいよ」
( ´_ゝ`)「母者達、寂しがるぞ」
(´<_` )「立派になって帰ってくればいいだろ」
(´<_` )「オレはあんたと違って優秀だからな」
( ´_ゝ`)「……ああ、そうだな」
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:21:10.66 ID:4rjNQgOr0
- しええええん
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:22:14.77 ID:OZT5IJN80
- これは支援
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:22:43.26 ID:8ORNDpRu0
-
朝になり、広場は騒がしくなっていた。
すでに騎士はやってきており、弟者の到着を待っている。
(´く_` )「待たせた」
( ´ー`)「別にいいヨ」
いつもと違う服を着ていた弟者に、友人達が近づく。
(=゚ω゚)「長いローブだな」
从'ー'从「弟者君、そういうの好きだっけ?」
普段、弟者は動きやすい服を好んで着ていた。
今着ている長いローブはお世辞にも動きやすそうとは言えない。
(´く_` )「王様に会うかもしれないだろ。
このローブは礼服代わりになるやつだから」
(=゚ω゚)「なるほど」
*(‘‘)*「さすが弟者君」
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:23:31.11 ID:rh71QWRH0
- 支援
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:23:47.64 ID:eVlW8SvfO
- 面白いな
支援
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:23:58.14 ID:OZT5IJN80
- おっこれは
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:24:38.67 ID:8ORNDpRu0
-
別れの挨拶を交わす。
そこに涙や悲しみは見られない。
いつかは立派になって帰ってくるのだ。
悲しむ必要がどこにあるのだろう。
( ´ー`)「そろそろ行くヨ」
(´く_` )「ああ」
(=゚ω゚)「頑張れよ!」
从'ー'从「待ってるからね」
騎士の隣で弟者は手を振る。
足元には騎士が張り付けた大きなシールがある。
描かれているのは移動の魔方陣だ。
シールに描かれた魔方陣が光り、二人の体を包み込む。
(´く_` )「じゃあな」
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:25:51.49 ID:4rjNQgOr0
- 読みやすいしえn
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:26:30.55 ID:z9yPHA8iO
- 期待支援
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:27:19.21 ID:8ORNDpRu0
-
二人の姿は消え、張られていたシールは燃え尽きた。
(=゚ω゚)「行っちゃったよう」
从'ー'从「寂しくなるね」
*(‘‘)*「すぐ帰ってくるって」
見送りにきていた者や、野次馬達がそれぞれの場所へ帰っていく。
('A`)「あ、行っちまったか」
遅れてやってきたのはドクオだった。
昨日の兄者の様子が心配で、広場に来る前に流石家に寄っていたのだ。
ノックをしても返事がなかったので、兄者もいるのだろうとやってきたのだが、
少々のんびりしすぎてしまったらしい。
('A`)「まあいいけど」
ドクオとしては弟者のことを好きになれないので、見送る気もなかった。
('A`)「もう一度、兄者の家に行ってみるか」
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:28:02.81 ID:/ydZsZmh0
- wktkwktk
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:28:35.24 ID:S8S+i5pv0
- しえ
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:29:11.99 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:29:39.88 ID:8ORNDpRu0
-
すっかりいつもの風景に戻ってしまった道を歩きながら、
流石家へ向かう。弟者が行ったあと兄者も帰ってきているだろう。
('A`)「おーい、兄者?」
ノックをしてみるが返事はない。
試しにドアノブをまわしてみると、意外なほどあっさりと扉が開く。
('A`)「おいおい。不用心だな」
と言いつつも、他人の家に勝手に上がりこむ。
('A`)「弟者を説得できなかったのは残念だけどさ、
そんなに落ち込むなって」
どこかで兄者が落ち込んでいるのを想像しながら
家の奥へと足を進める。
('A`)「おい、あに――――」
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:31:27.92 ID:vVTnnnUY0
- SI
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:31:47.43 ID:8ORNDpRu0
-
居間へ入ってみると、そこに誰かが倒れていた。
(;'A`)「あ、兄者!」
慌てて近づき、顔を見て気づく。
('A`)「……弟者?」
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:32:16.58 ID:4rjNQgOr0
- え?
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:32:55.76 ID:iA+pVEku0
- 支援
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:33:08.25 ID:Nbu6NdSv0
- 入れ替わりか
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:33:40.34 ID:S8S+i5pv0
- まさかの
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:33:49.61 ID:8ORNDpRu0
-
肩を揺さぶり、気絶していた弟者を叩き起す。
(´<_` )「……痛ぇ、何すんだよ」
不機嫌そうな瞳が返ってくるが、それに怯えている暇はない。
('A`)「お前、なんでこんなところに!」
(´<_` )「あ?
えーと、確か……兄者だ」
眉間に深いしわがよせられる。
(´<_`# )「あいつ、魔法で何か硬いものをオレの頭にぶつけやがったんだ」
弟者が家を出ようと、荷物を手に取ったところでやられたらしい。
よくみれば、額がわずかに腫れている。
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:35:21.84 ID:OZT5IJN80
- 目の違いで気付くの余裕でした
やったぜ
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:36:06.18 ID:8ORNDpRu0
-
(´<_`; )「っ時間! 今何時だ! 騎士は?」
('A`)「……行ったよ。たぶん、兄者と」
(´<_` )「は? 意味わかんねーこと言ってんじゃねーよ!」
ドクオの胸倉を掴みあげ、どういうことなのかを問いただす。
('A`)「兄者は、お前の代わりに……」
(´<_`# )「あんな奴にオレの代わりが務まるものか!」
確かに、二人の間には絶望的な差がある。
弟者の代わりに兄者が教育を受けられるわけがない。
('A`)「行ったら死ぬぞ!」
(´<_` )「……何言ってんだ」
ドクオの叫び声に、思わず手を離す。
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:38:22.05 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:38:39.27 ID:4rjNQgOr0
- wktk
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:39:51.35 ID:MU5rKljf0
- なぜ誰も劣等『性』につっこまないんだ・・・
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:39:58.73 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「今まで集められた魔術師達は、みんな戦わされ、死んでいる」
(´<_` )「噂だろ」
('A`)「本当に教育を受けるだけなら、兄者はすぐに劣等生だとバレて
戻ってくるはずだ。そしたらお前が行けばいい」
(´<_` )「おい」
('A`)「でも、戻ってこなかったら、お袋さん達に死んだって言え」
(´<_`# )「おい!」
淡々と言葉を紡ぐドクオを怒鳴りつける。
(´<_` )「そんな信憑性もない話が信じられるわけないだろ!」
('A`)「…………オレは家を追い出された」
(´<_` )「それがどうした。今はそんなこと関係ないだろ」
('A`)「千里家って知ってるよな」
(´<_` )「あの、すべてを見通す眼を持った一族だろ」
('A`)「オレ、千里家の長男だ」
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:41:01.14 ID:4rjNQgOr0
- おおおおお
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:41:19.97 ID:Y22kF9ve0
- >>106おまえが>>1を見てないから
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:41:48.35 ID:wVNEiTmVP
- 支援
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:42:31.24 ID:8ORNDpRu0
-
(´<_`; )「嘘もそのくらいにしろよ」
('A`)「嘘じゃねーよ」
千里家といえば、知らぬ者はいない名家だ。
すべてを見通す眼は、他人の心まで覗くと言われている。
弟者は一歩後ずさる。
ドクオが名家の生まれであるとは聞いていたが、
噂程度にしか考えていなかった。
('A`)「安心しろよ。
オレは劣等性だから、心は見えねぇよ」
(´<_` )「……そういうことか」
千里家の跡を継ぐのは最も生まれの早い者だ。
しかし、肝心のドクオが眼を受け継がなかった。
新たに生まれる優秀な子供に期待し、
劣等性のドクオを田舎に追いやったのだろう。
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:43:52.77 ID:wVNEiTmVP
- sien
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:44:54.91 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「でも、オレだって千里家の端くれだ。
少しだけ、見えるものがあるんだよ」
(´<_` )「何が見えるんだ」
('A`)「呪いと負の感情」
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:45:27.34 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:45:43.79 ID:4rjNQgOr0
- なんかドクオかっこいいな
ドクオのくせn(ry
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:47:28.06 ID:8ORNDpRu0
-
告げられた言葉に、体が冷たくなる。
('A`)「あの噂からは、少しだけど呪いの色が見えた」
笑い飛ばすことができないのは、場の雰囲気のためだ。
重く、冗談を言えるような状態ではない。
('A`)「だから、兄者は行ったんだ」
ドクオの眼に映る兄者は、いつも悲しみと罪悪感の色を持っていた。
最後にみたあの色は死を決めた色だったのだろう。
(´<_` )「…………」
弟者は静かに歩きだす。
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:47:51.77 ID:s9Wj8KWc0
- 支援
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:48:05.56 ID:lf4lZcsV0
- 支援
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:48:58.92 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「どこへ行くんだ」
(´<_` )「決まってるだろ」
押し入れからカバンを取り出し、適当なものをつめていく。
(´<_` )「城へ行く」
第一話 完
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:49:44.30 ID:yx07LXzaO
- なんで……なんでよりによって外出中に
でも来てくれて嬉しい
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:50:10.57 ID:4rjNQgOr0
- うおおおお
来てくれてありがとう!
乙!!!
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:51:10.85 ID:ZUGaK6LP0
- 面白かった
乙です
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:51:45.00 ID:8ORNDpRu0
- 以上で一話終わりです。
ほとんど祭りで投下したものでした。
まだ時間があるので第二話投下します。
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:52:20.24 ID:2H3cZHh40
- wktk
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:52:24.38 ID:4rjNQgOr0
- よし支援だ
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:53:20.42 ID:3EcbSQVAO
- 時期
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:54:04.01 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「やめろって!」
(´<_` )「どけよ」
玄関の前に立ち塞がり、弟者の進行を妨げる。
しかし、屈強な弟者を貧弱なドクオが止められるはずもない。
(´<_` )「大体から、何で止めるんだよ」
玄関から数歩歩き、弟者は振り向く。
いつもの蔑んだ色は見えない。
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:55:42.22 ID:XzcsVsQh0
- あれこれ主人公弟者
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:55:53.55 ID:yx07LXzaO
- 連続……だと?
さては俺の携帯の電池を切れさせる気だな
- 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:56:46.97 ID:S8S+i5pv0
- しえんぬぬぬん
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:57:08.29 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「何でって、オレはお前のこと頼まれたんだよ」
(´<_` )「頼まれた?」
('A`)「昨日、弟者を頼むって。兄者に」
兄者と口にした途端、暗い色が浮かび上がる。
怒りと嫌悪の色だとドクオは知っている。
黙って歯を食いしばっているのは、
自分より劣っていると思っていた者に心配されているという
屈辱からなのだろう。
('A`)「オレ、やっぱりあんた嫌いだわ」
始めて会ったときから、弟者の色は黒かった。
兄者という友人が貶されていなくとも、
ドクオは弟者のことを好意的に思うことはなかっただろう。
(´<_` )「そりゃどうも」
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:59:26.26 ID:wVNEiTmVP
- 支援
- 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 15:59:53.36 ID:CJLQKj6p0
- 支援
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:00:48.56 ID:8ORNDpRu0
-
再び足を進め始めた弟者の腕をドクオが掴む。
力は弱いが、簡単に振り払えるものでもなかった。
(´<_` )「離せ」
('A`)「無理だ」
(´<_` )「……燃え上がる炎よ、
我の腕を掴みし者に熱を与えよ」
小さな呟きは炎を生み、炎は弟者を掴んでいるドクオに襲いかかった。
(;゚A゚)「アッツ!
いでよ氷!」
燃えている腕を地面に押し付けながら、ドクオも呪文を唱える。
すぐに大きな氷が現れ、ドクオは腕を押し付ける。
(´<_` )「ああ、そうか」
('A`)「オレは、氷系と風系が使えるんだぜ」
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:02:03.97 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:03:40.28 ID:8ORNDpRu0
-
兄者は一種類しか使えないから劣等生と呼ばれている。
ドクオは家系の中で劣等な者と判断を下された。
普通の家庭に生まれていたならば、ドクオは一般的な魔術師なのだ。
(´<_` )「でも、オレは七種類の魔法を使う男だぞ」
片手を上げ、ドクオに手のひらを向ける。
どのような魔法が繰り出されるのかと、腰を低くして構える。
(´<_` )「……邪魔するな」
上げていた手を下げ、再び歩き出す。
邪魔をするなと言われても、簡単に引き下がれるわけもない。
('A`)「何で行くんだよ!」
じりじりと痛む腕を抑えながらドクオが叫んだ。
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:05:08.56 ID:OZT5IJN80
- wktk
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:05:59.79 ID:svd/0gkz0
- ふむ
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:06:41.88 ID:8ORNDpRu0
-
(´<_` )「兄者なんかに借りを作りたくない」
答えながらも足は止めない。
ドクオは弟者の背中を追いかける。
(;'A`)「借りって……。
行ったら死ぬかもしれないんだぞ!」
弟者の足が止まる。
( <_ )「なら」
ゆっくりと弟者が振り向く。
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:07:23.73 ID:yx07LXzaO
- もうすぐ家に着く……
そうしたら思う存分支援出来る……
- 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:09:02.31 ID:8ORNDpRu0
-
(´<_` )「お前、兄者を見捨てんの?」
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:10:43.40 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:12:20.34 ID:OZT5IJN80
- しえん
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:12:37.56 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)
何か言わなければと思った。
だが、何も出てこなかった。
(´<_` )「友達なんだろ?
でも、嫌いなオレの命心配して、
兄者のことは心配しないんだろ」
色は何も浮かんでいない。
冷たい目がドクオを刺す。
(´<_` )「ああ、わかった」
(´<_` )「お前、自分の命が惜しいだけだろ」
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:12:47.03 ID:Wo45dpxy0
- まじかよこれ続き読みたかったんだ!支援!
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:12:54.51 ID:Ef1WPlcc0
- 何これ主人公(ry
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:14:51.85 ID:OZT5IJN80
- よししえん
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:15:10.04 ID:8ORNDpRu0
-
友情も大切だ。しかし、一番大切なのは命だ。
('A`)「……そうだよ」
(´<_` )「じゃ、見逃せよ」
これ以上引き止めるのならば、持てる全ての力を使ってでも
ドクオを殺してみせると弟者は暗に言う。
('A`)「お前は命、惜しくないのかよ」
あれほど毛嫌いしていた兄弟のために、
命を投げ出せるような人間には見えなかった。
(´<_` )「オレは命よりもプライドの方が大切なんでね」
幼いころからつちかってきたプライドは、
弟者の中であまりにも大きくなりすぎた。
見下している者に助けられたくないと思うほど。
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:16:12.30 ID:2H3cZHh40
- 支援
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:18:44.48 ID:8ORNDpRu0
-
(´<_` )「それに、お前の話を信じたわけじゃないし」
可能性の中にドクオの言葉は入っている。
同じくらい、城では平然とエリートが生産されている
可能性も弟者の中には考えられていた。
(´<_` )「じゃあな」
ドクオは弟者の後ろで俯いていた。
弟者の背中が見えなくなるまで、顔を上げることはできなかった。
('A`)「…………」
顔を上げ、空を見上げる。
高い空は忌々しいほど綺麗で、ドクオは自分が汚く感じた。
兄者のことを見捨てたいわけではない。
兄者との約束を違えたいわけでもない。
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:19:00.52 ID:F1J5rOAc0
- おっしゃ家に着いた
これで支援しまくりだぜ
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:19:49.42 ID:CJLQKj6p0
- 弟者かっけえ
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:20:49.96 ID:8ORNDpRu0
-
ドクオは走り出した。
一人で住んでいる家はろくに掃除もされていない。
汚い家の中の奥、より一層埃を被っている部屋がある。
そこへ入り、一つの絨毯を手にとった。
('A`)「オレだって、一つくらいは守るさ」
絨毯を広げる。
埃が光に晒され、キラキラと舞った。
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:22:05.79 ID:Ef1WPlcc0
- しえ
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:22:23.23 ID:XhJKOqcnO
- 支援
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:23:17.10 ID:8ORNDpRu0
-
弟者は真っ直ぐ町を抜けた。
何度か知りあいに会ったが、声はかけなかった。
相手の方は屈強な体をした弟者を見て、驚いた顔をしていた。
今、町に残っているのは貧弱な兄者の方だと思っているのだから
その反応は当然のものだ。
自分と兄者の区別がつかないのかと苛立ったが、
全ての原因が兄者だと思うと、一刻も早く城へ行きたかった。
(´<_` )「確か、城はこの方角だったな」
弟者のいる町から城は見えない。
城など本の中でしかみたことがなかった。
賑わいのある城下町を夢見ていた。
騎士がやってきたとき、ようやくチャンスが巡ってきたのだと
心が歓喜に撃ち震えていた。
(´<_` )「ちっ」
考えれば考えるほど、兄者のことが憎らしく思える。
- 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:23:20.83 ID:svd/0gkz0
- 誰が主人公なのか分からんwww
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:24:09.51 ID:QKL7UNHv0
- 神作品だな
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:25:01.89 ID:F1J5rOAc0
- 2話目にして早くもスレタイ詐欺か……
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:25:36.42 ID:8ORNDpRu0
-
「お前、歩いて行くのかよ」
不意に聞こえた声に、弟者は視線を彷徨わせる。
しかし、どの方向を向いても声の主はいない。
('A`)「ここだよ」
(´<_`; )「お、お前……」
声につられ、上を見た。
('A`)
/ ゚、。 /
そこには絨毯のような生物に乗ったドクオがいた。
布には目や口が見える。本当に絨毯なのかわからない。
- 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:25:37.37 ID:wVNEiTmVP
- 支援
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:26:47.92 ID:Wo45dpxy0
- 弟者はどこまでも嫌な奴のままがよかったな
支援
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:27:06.60 ID:F1J5rOAc0
- ダイオードの顔が一瞬ドクオの乳首に見えた俺を許してくれ
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:28:13.51 ID:8ORNDpRu0
-
(´<_` )「何だよ、その……生物?」
('A`)「これは『ダイオード』
一種のキメラみたいなもんだ」
ふわふわと宙に浮いている様子は、
ただの布にしか見えなかった。
('A`)「城までどれだけかかると思ってんだよ」
(´<_` )「お前には関係ないだろ」
('A`)「あるさ」
ダイオードに乗ったドクオが地面に降り、
弟者と視線をあわせる。
('A`)「オレだって、一つくらいは守りたい」
- 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:29:07.64 ID:LZTGBjtk0
- くそ…ドクオのくせに…
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:30:50.79 ID:8ORNDpRu0
-
兄者との約束でもいい。
大切な友人でもいい。
どちらか一つくらいは守ってみたかった。
('A`)「乗れよ。明日の昼にはつく」
ダイオードを見てみる。
/ ゚、。 /
とてもではないが、男二人が乗れるようには見えない。
ドクオのような小柄で、貧弱な体型ならばともかく、
弟者は体格もいい。薄い絨毯が支えられるようには見えない。
('A`)「大丈夫だって。
あいつ、うちにいるお手伝いさんを
十人くらい乗せてたし」
- 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:31:38.57 ID:OZT5IJN80
- いいやつなわけではないだろ支援
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:31:40.67 ID:wVNEiTmVP
- しえんしえん
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:32:11.19 ID:LZTGBjtk0
- ダイオードすげー
- 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:32:23.39 ID:F1J5rOAc0
- 十人……伸びるのか?
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:33:15.50 ID:8ORNDpRu0
-
ドクオが本当に千里家の人間だとすれば、
実家に何人もの使用人がいても不思議ではない。
今、疑問に思うべきことは一つだ。
(´<_` )「よく劣等性にこんないいものくれたな」
やはり名家ともなれば、劣等性を追い出すのにも
金をかけてくれるのだろうか。
('A`)「いや、追い出されたときに盗ってきた」
(´<_` )「盗みかよ……」
('A`)「でも、元々実家だし。ダイオードもオレのこと
気に入ってくれてたみたいだし。問題ないって」
千里家の方は何も言ってきていないようだ。
彼らにとってダイオードがそれほど大切な物でなかったか、
ドクオと縁が切れるのならば安いものと思っているかのどちらかなのだろう。
- 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:35:55.91 ID:OZT5IJN80
- しえんしえん
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:36:14.53 ID:4rjNQgOr0
- しえ
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:36:41.38 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「のんびり歩いてたら、兄者に借りを返す暇もなくなるぞ」
(´<_` )「…………」
ドクオの言い分ももっともだ。
本当に城で殺しあいがなされているとすれば、
歩いている間に兄者が死んでしまっても不思議ではない。
(´<_` )「わかった」
弟者はダイオードへ近づき、そっと手をつく。
不安定な絨毯の感触に不安を覚えた。
('A`)「大丈夫だって」
(´<_`; )「お、おう」
恐る恐る腰を降ろしてみると、
ダイオードは意外なほどしっかりと弟者の体を支える。
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:38:05.23 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:39:17.34 ID:F1J5rOAc0
- 俺だったら絶対怖くて乗れない
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:39:20.42 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「じゃあ行きますか」
ドクオも乗り、ダイオードが空高く舞い上がる。
(´<_`; )「うおっ!」
突然の上昇に、弟者は思わずダイオードを掴む。
ドクオは慣れているのか、平然とした顔をしていた。
上昇が終わり、城の方角へ進んで行く。
空は青く、地上から見る風景とはずいぶん違っていた。
('A`)「あー。やっぱ高いとこは綺麗だよな」
(´<_` )「煙と何とかは高いとこが好きってか」
('A`)「頭は悪くねーよ。たぶん」
- 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:39:36.02 ID:+OmHBIylO
- 普通に面白いわ支援
- 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:41:16.42 ID:OZT5IJN80
- これはいい
- 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:41:46.59 ID:8ORNDpRu0
-
風を受けながら、真っ直ぐ飛ぶ。
下の方に湖や森が見えるが、今の彼らにそんなものは関係ない。
('A`)「兄者はいいよなー」
(´<_` )「はあ?」
('A`)「だってさ、兄者はその気になればここまでこれるんだぜ」
唯一使える魔法に長けた兄者は、他の者よりも高く昇ることができた。
また、自分以外のものもある程度ならば浮遊させることができる。
('A`)「お前とかは兄者のこと劣等生って言うけどさ、
兄者は卒業後にこないか? って結構誘われてるんだぞ」
兄者は劣等生だ。
あくまでも、魔術師としては。
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:42:48.75 ID:4rjNQgOr0
- wktk
- 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:42:50.24 ID:wVNEiTmVP
- sien
- 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:43:17.01 ID:F1J5rOAc0
- 魔術師じゃなきゃ引く手数多だよな
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:43:38.39 ID:OZT5IJN80
- 工事現場とかサーカスとかか…?
- 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:44:06.37 ID:8ORNDpRu0
-
一般人からしてみれば、たった一つでも魔法が使えるというのは、
素晴らしいことであり有能である。
多くの能力を持っていることだけが優秀ではない。
学校という小さな世界から出てみれば、
一つのことに特化している方が有利な場合がいくらでもある。
('A`)「空を飛べるって便利だよな。
高いとこの仕事とかできるし、配達もできる。
兄者なら引越しとかも楽にできるんだろうな」
(´<_` )「『その程度のこと』しかできないんだろ」
弟者の目はただただ冷たい。
(´<_` )「多くの魔法が使えれば、合成魔法の研究もできる。
回復の魔法が使えれば、簡単に医療へ携わることができる」
事実を淡々というその様子は、
自分の能力をひけらかす姿以上にプライドを感じた。
- 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:47:15.72 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:47:23.88 ID:F1J5rOAc0
- 魔術師なのにその程度っちゃその程度だもんな
- 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:47:32.43 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「ああ、確かにあんたは優秀だよ」
優秀な人間に周りは従う。
能力がものをいう魔術師社会では当然のことだ。
('A`)「でもな、だからって兄者を毛嫌いするのはおかしいじゃねーか」
(´<_` )「アレは汚点だ」
('A`)「双子の兄弟なんだろ」
(´<_` )「虫唾が走るね」
ドクオは静かに眉をひそめた。
見える色はあまりにも歪んでいる。
(´<_` )「ま、嫌いな理由はそれだけじゃないけど」
- 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:48:22.18 ID:OZT5IJN80
- ドクオの目だって便利だよな
詐欺とか
支援
- 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:50:52.61 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「他の理由ってなんだよ」
(´<_` )「お前さ、兄者の友達なんだろ?」
('A`)「当たり前だ」
弟者は口元を歪ませる。
(´<_` )「劣等性でよかったな」
('A`)「何言ってんだ」
(´<_` )「兄者はさ、優秀な人間を殺すから」
- 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:50:58.53 ID:Wo45dpxy0
- みんな魔法使えるのかと思った
一般人もいるんだ
- 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:51:44.27 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:53:25.37 ID:LZTGBjtk0
- しえんぬ
- 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:53:57.73 ID:8ORNDpRu0
-
何を言っているのか理解ができなかった。
もしも兄者が優秀な人間で、弟者が劣等性だったならば、
今の発言はただの嫉妬に聞こえただろう。
だが、現実には兄者は劣等性だ。
(´<_` )「オレの背中にはでかい傷があるんだ。
町の近くにある森で魔物にやられた傷」
('A`)「魔物にやられた傷が、何で兄者に関係すんだよ」
(´<_` )「そのときの記憶はないんだが、兄者がオレを連れて行ったらしい。
当時、凶暴な魔物がいて危険だと言われていた森へだ」
幼いころ、まだ魔法もろくに使えなかったころの話だそうだ。
(´<_` )「オレは回復系を宿していたから、一命を取りとめた。
そのすぐ後くらいからオレ達は魔法を使い始めた」
('A`)「何で笑ってんの?」
(´<_` )「兄者は見抜いて、嫉妬したんじゃないの」
- 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:56:44.22 ID:8ORNDpRu0
-
幼いときの話。
それも、本人は魔物に襲われたときの記憶がないという。
根拠も何もない話だ。第三者から見れば、
それで兄弟を嫌うというのは理解できない。
('A`)「そんなの……」
しかし、ドクオは強く反論することができなかった。
彼の目に映っていた確かな『罪悪感』の色が忘れられない。
昔の過ちに罪を感じていたのだろうか。
弟からの冷たい言葉や態度にも耐えていたのは、
罪を逃れるためなのかもしれない。
(´<_` )「何だ。反論しないのか?」
得意気に笑うその顔が気に入らなかった。
('A`)「あんたと兄者。どっちを信じるかなんて決まってるだろ」
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:57:27.04 ID:F1J5rOAc0
- なんという逆恨み
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:58:06.22 ID:Ef1WPlcc0
- しえ
- 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:59:40.34 ID:8ORNDpRu0
-
(´<_` )「そりゃそうだ」
口を開け、ケラケラと笑う。
(´<_` )「兄者は友達。オレはいじめっ子」
ドクオの細い方を弟者が強く叩く。
予想以上の力に、思わずバランスを崩す。
('A`)「うおっ」
(´<_` )「っと。落ちんなよ。城についてねぇんだし」
('A`)「……なんかさ、態度違わなくね?」
今までの弟者と今の弟者は明らかに違う。
(´<_` )「お前の目にはどう映ってる?」
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 16:59:45.61 ID:lf4lZcsV0
- 支援
- 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:01:56.12 ID:OZT5IJN80
- しえしえ
- 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:03:07.05 ID:8ORNDpRu0
-
目に映る色は相変わらず嫌悪の色だ。
その中にわずかに見えるのは恐怖の色。
('A`)「怖い?」
(´<_` )「ふーん。千里家ってのマジなんだ」
千里家が恐れられているのは、その目に宿る力だけではない。
彼らは呪いを扱う家系でもあるのだ。
(´<_` )「劣等性とはいえ、呪われるのは嫌だしな」
('A`)「そんなことしねーよ」
(´<_` )「どうだか」
恐怖の色を浮かべたまま笑う。
その様子を滑稽だとは思わない。
- 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:06:26.43 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「オレが始めてあの町にきたときのこと覚えてるか?」
(´<_` )「暗かった。鬱陶しかった。
劣等性っての抜きにしても近くにいたくはない人間だった」
(;'A`)「Oh……。予想外のボディーブローだぜ」
(´<_` )「で、それがどうしたんだよ」
('A`)「いや、オレが負の感情を見えるって、
親とかは知らないんだよ。でも、実際は見えるわけだから、
イラネって思われてんのは知ってたんだよな」
周りの人間が笑っているのを見ながら、
邪魔だと嫌悪する色だけは見えていた。
汚い人間ばかりだと思っていた。周りも、自分も嫌いだった。
('A`)「妹が優秀だってわかって、こっちへ追い出されたときは嬉しかった」
それでも周りを信じることはできなかった。
- 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:07:39.32 ID:F1J5rOAc0
- そりゃぼっちにもなるわな
- 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:07:43.86 ID:LZTGBjtk0
- 支援
- 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:07:46.09 ID:OZT5IJN80
- しえーん
- 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:08:30.88 ID:8ORNDpRu0
-
('A`)「でもさ、兄者を見たときは驚いたよ」
(´<_` )「何で」
('A`)「表面的に見ても嫌悪むき出しにされてるのに、
兄者は怒りや憎しみが浮かんでないんだぜ。
変な人間だと思ったよ」
能天気な馬鹿かと思った。
けれど、罪悪感という色は脳天気とはかけ離れていた。
('A`)「気づいたら仲良くなってたよ」
(´<_` )「丁度いいんじゃね」
('A`)「劣等性同士か?」
(´<_` )「いや、嫌われ者同士」
('A`)「兄者が嫌われてるのは十中八九お前のせいだろ」
(´<_` )「身に覚えがないな」
- 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:08:45.43 ID:Wo45dpxy0
- 弟者後ろから突き落とされるぞ
支援
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:08:56.15 ID:iA+pVEku0
- しえん
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:09:11.23 ID:4rjNQgOr0
- wktk
- 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:09:51.36 ID:+RoF/Rjv0
- シエン
- 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:11:22.77 ID:8ORNDpRu0
-
(´<_` )「嫉妬とかしないのか」
('A`)「誰に」
(´<_` )「妹」
妹が生まれ、ドクオは家を追い出された。
それを幸運と思っていたとしても、
自分より後に生まれた者が優秀だったならば嫉妬くらいはするだろう。
('A`)「うちの家系は魔法の力が開花するのが早いから。
アイツは今ごろ十歳。別に大した思い出もないから嫉妬も何もない」
(´<_` )「今十歳ってことは、三歳のときには能力が開花するのか……」
一般的に魔法の力が開花するのは六歳から七歳とされている。
言葉がなくとも使える魔法は開花が早いと聞いていたが、
ここまでの差ができるとは思っていなかった。
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:13:36.23 ID:F1J5rOAc0
- 兄者も早かったのかな
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:14:15.97 ID:8ORNDpRu0
-
こんなことでもなければ、弟者と言葉を交わすことなどなかっただろう。
楽しいといえるような会話ではなかったが、新鮮な気持ちだった。
('A`)「城がヤベェって思ったら引き返すからな」
(´<_` )「お前一人でな」
('A`)「いや、お前もだよ」
(´<_` )「いやいや。オレは行くよ」
('A`)「いやいやいや」
どれか一つくらいは守らせて欲しいものだと思った。
第二話 完
- 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:16:19.60 ID:8ORNDpRu0
- これで第二話終了です。
たくさんの支援ありがとうございました。
第三話はまだ書いている途中なので、いつか投下します。
何か質問などございましたらどうぞ。
- 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:16:25.40 ID:F1J5rOAc0
- おつ
序章祭からこうやって連載が増えてくと嬉しいな
- 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:16:56.85 ID:4rjNQgOr0
- 乙!!
続き楽しみに待ってるよ!
- 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:17:39.70 ID:K2kbf2+80
- 乙
- 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:19:05.05 ID:LZTGBjtk0
- 乙!
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:20:52.80 ID:2H3cZHh40
- 乙!
- 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:23:20.97 ID:vVTnnnUY0
- 乙!
- 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:23:27.54 ID:OZT5IJN80
- 乙!
次回楽しみにしてる
- 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:23:58.82 ID:wVNEiTmVP
- 乙
続き待ってる
- 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:25:20.48 ID:+RoF/Rjv0
- 7種魔法とか書いてあるけどぶっちゃけ全部下級魔法程度だったりするの?
- 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:29:04.84 ID:8ORNDpRu0
- >>223
人並みから少しできる程度
- 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:30:47.52 ID:Wo45dpxy0
- おつ
続き楽しみにしてる
- 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:38:33.99 ID:/ydZsZmh0
- 乙乙!
wktkして待ってる
- 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 17:40:24.22 ID:+RoF/Rjv0
- つまりベギラマと
- 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 18:30:41.82 ID:vp3rquhRO
- 序章祭りから来ました。
てか凄い楽しみにしてた!!弟者が完悪じゃなさそうで良かった!!
乙です!
- 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 18:42:01.01 ID:Nbu6NdSv0
- 乙
サクサク進むと見てて気持ちが良いな
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 19:01:32.76 ID:S8S+i5pv0
- ありゃいつの間に
乙でぃすこ
- 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 19:04:24.20 ID:XhJKOqcnO
- 乙
- 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 19:36:41.33 ID:VRL3i5JeO
- 乙
- 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 19:53:30.86 ID:jlM8XIT90
- 乙!
- 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 20:01:25.93 ID:xJcKpC1ZO
- 乙
三話ってここ落として新しくスレたてんの?それともここ使うの?
- 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 20:13:09.37 ID:8ORNDpRu0
-
まだ残っているだと……
>>234
三話がいつ完成するかわからないので、落としてくれ。
完成したらまたスレ立てする。
- 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 20:20:37.20 ID:qn6o6WG4O
- 序章祭りの続きが来てくれるとは……
今から読むけど乙でした
全部
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