从゚∀从は鋼鉄の処女のようです
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:15:59.41 ID:9hMTUGmt0
- 作者さん頑張ってください。
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:19:34.78 ID:nb6ODHniO
- この速さとクオリティに惚れてる
- 3 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:20:50.32 ID:JRvUqXgBO
- >>1乙です
マト#>д<)メ「まとめサイト様だよっ☆(きらっ)」
http://boonsoldier.web.fc2.com/maiden.htm
それではdisc3 真相編をお楽しみ下さい!
- 4 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:22:53.35 ID:JRvUqXgBO
- 〜track-δ〜
━━無音だった。静寂だった。停滞だった。そこを表すのに、それ以上の言葉は必要無かった。
('A`)「本当に、無人だぜ」
立ち並ぶ建造物は、行政区にあるかのような清潔な佇まい。
大理石で敷き詰められた地面は、高級感以前に無機質なイメージすら与えオレ達に与えた。
“電子の海を泳ぐ街”。オレ達は、都市伝説の中にしか存在しなかった地に、今立っている。
( ;^ω^)「でも、こうも簡単に辿り着けるなんて……何だか、納得がいかないお」
確かに。
モララーの引っ張り出してきたアドレスから一瞬で跳んできて、ブーンが自慢のハッキングツールとテクを使って防壁は一瞬で解除されて。
この“街”に侵入するのにオレ達が所要した時間は僅かに五分ばかり。
今までのオレ達の調査活動やハリウッド顔負けのハイスピードアクションは何だったんだ、と怒鳴ってやりたくなる。
それに。
('A`)「手掛かりは、最初から全部揃っていたなんてな……」
そう。実はオレ達は、無駄な危険を冒してまで調査活動をする必要など殆ど無かったのである。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:23:03.34 ID:tnTfvgB6O
- ディスク一枚以上はクソゲー
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:23:24.26 ID:j6Wq5e+UO
- 眠たい、が支援しようじゃないか
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:23:30.43 ID:AhpBWylHO
- メカ描くとか思ってないよ!
- 8 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:25:57.67 ID:JRvUqXgBO
- ( ^ω^)「それは、どういう意味かお?」
('A`)「言葉通りだよ。オレ達がここに辿り着くのに必要な努力は、危険を冒してまでの聞き込みやウイルスとのドンパチじゃなく、ちょっとした推理だったってわけさ」
( ^ω^)「推理?」
('A`)「あぁ。お前、“街”の中に隠されているモノについての噂は知ってるよな?」
( ^ω^)「うん、まぁ。理想郷への扉だとか、アカシックレコードだとか、電脳兵器がどうたらとか、そんな胡散臭い説だお?それがどうか……」
('A`)「オレはさ、その下らない噂達が実は“街”の正体を細切れに分割した結果、囁かれるようになったものだと考えてた時期があった」
( ^ω^)「……これまた不毛な…」
('A`)「だが、結果がこうだ。現にオレ達は今“筑波学園都市”の“中枢構造体”の中に居る」
電子の空を覆わんばかりに林立する清廉なビルの群。
隙間を埋めるように点在する、ドーム型のラボラトリー達。
今では無人となったそれらは全て、十数年前までこの国の技術力の最先端を担う科学者達が、日夜研究に没頭していた建物なのだ。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:28:39.44 ID:j6Wq5e+UO
- 支援
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:28:54.68 ID:/kk56pavO
- 初遭遇
面白い支援
- 11 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:30:21.73 ID:JRvUqXgBO
- 筑波電脳中枢都市。
十年前の軌道エレベーター事故で廃墟となった街の忘れ形見は、黙して語る事は無い。
('A`)「“理想郷へと続く扉”。それは、この電脳都市で“シャングリラ計画”の研究が行われていた事を意味しているんだろうな」
( ^ω^)「…じゃあ、アカシックレコードは?」
('A`)「筑波学園都市と言えば、日本の技術力の最先端にして総本山だ。日本の電脳技術の全てがここに集まっていると言っても過言じゃない。アカシックレコードってのは、それを誇張したものの姿じゃないのかね」
( ^ω^)「じゃあ、電脳兵器云々も……」
('A`)「あぁ。政府お抱えの研究都市だ。そういう物騒なもんの研究も行ってたんだろう。あながち、この“街”で起動実験が行われたってのも間違ってないと思う」
从゚∀从「そして、埋蔵金というものはそれら最先端の電脳技術を財産と見た暗喩表現である、と」
('A`)「その通り。…つうか、君にそんな話したっけ?」
从゚∀从「いいや全く。貴様らの戯れ言を小耳に挟んだだけだ。そろそろ私にも貴様らがここ一週間何をしていたのかを教えて貰おうか」
- 12 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:32:11.83 ID:JRvUqXgBO
- 言われて、こいつにまだ事情を説明していなかった事を思い出す。
('A`)「あー、はいはい。でも口で説明すんのはめんどいから、記憶交信でな」
从゚∀从「貴様の語学力では私も理解するのが難解だからな。是非そうしてくれ」
ハインのお手々を握り、脳核回線を開いてここ最近のオレの記憶を送信する。
データリンクってマジ便利。以心伝心って素晴らしいね!今北産業の究極系だよこれは。
('A`)「はい完了。どうだ、理解出来たか?」
从゚∀从「貴様にしては随分と理性的な日々を送っていたのだな」
('A`)「だべ?ホームズばりに頭を使ってたからな」
从゚∀从「だがカオス過ぎる。とっちらかった理性が本能の情感よりも複雑とはどういう事だ。今度貴様の脳核の情報整理を手伝ってやろうか?」
勘弁して下さい。そんな事されたら、クソ真面目な尊敬すべき人間になっちまいます。オレは自堕落が一番心地いいの。
('A`)「……で、本当に“街”が存在するのが分かったとして、だ」
( ・∀・)「して?」
('A`)「……まだ、気になる事がある」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:33:04.93 ID:bjRtrIzK0
- しえん
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:34:07.62 ID:bptUOqShO
- 初遭遇支援
- 15 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:35:12.34 ID:JRvUqXgBO
- ( ^ω^)「気になる事?」
('A`)「あぁ。オレ達は、ここに来るまでに誰とも接触していないんだ」
( ^ω^)「そりゃあ、ゴーストタウンに行くんだから……あ!」
('A`)「分かったか?“街”の目撃者全員が口を揃えて言っていた、電子体幽霊。それをオレ達は見ていない」
( ^ω^)「……うーん…でも、それってそんなに気にする事なのかお?」
('A`)「まぁ、そう言われると何も言えないんだけどな。ここまで来たら、ありとあらゆる噂に何かが隠されているんじゃないかって思え……」
その時、視界の隅を何かが横切った。
( ;^ω^)「ドクオ!」
( ;・∀・)「あ、あれ!」
皆も気が付いたようで、“何か”が消えていったビルの方を振り返っている。
('A`)「あぁ、見てたぜ。あのビルの蔭に隠れた。よくは見えなかったが、人の形をしていたような気がする」
( ;^ω^)「電子体幽霊…かお?」
('A`)「さぁな」
ウイルスバスターを起動し、オレはビルへ向かって一歩踏み出す。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:35:56.01 ID:j6Wq5e+UO
- 支援だ
- 17 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:36:50.24 ID:JRvUqXgBO
- ( ;^ω^)「ちょ、ちょっと待つお!」
肩にかかるブーンの手。
('A`)「ん?」
( ^ω^)「何が出て来るかわからないお。ここは…」
('A`)「お前に任せる。初めからそのつもりだが」
( ;^ω^)「てめぇ……」
('A`)「ほらほら、オレじゃ危ういからさ。頼んだよ」
後ろに回り、背中を押すオレ。こういうシチュエーションは御約束として、調べに行った奴が真っ先に殺されるオチだからな。
むざむざオレ自身が調べに行くわけねぇじゃん。
- 18 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:38:12.06 ID:JRvUqXgBO
- ('A`)「ふっ…先見の明、流石はオレだぜ……あぁ、ハイン君、君はここに居て僕達を守ってくれたまえ」
从゚∀从「……外道が」
<( '3`)>〜♪
罵倒と蔑むような視線を涼しげにかわして、ブーンの方へと視線を戻す。
( ・∀・)「……大丈夫でしょうか」
モララーがぽつりと呟く。じりじりと例のビルへと近付いていくブーンの周囲には、オレ達には見えないレベルで攻性防壁が展開されているのだろう。
('A`)「まぁ、相手が何であれあいつがそう簡単にやられるタマじゃねぇってのは確かだな」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:40:06.85 ID:j6Wq5e+UO
- 支援
- 20 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:40:24.81 ID:JRvUqXgBO
- やがて、ビルの壁の端まで辿り着いたブーンは、意を決して蔭を覗き込む。
( ^ω^)「……」
ブーンの動きが止まる。
('A`)「おーい、何か居たかー?」
オレの呼び掛けに、ブーンは振り返ると首を振り。
( ;^ω^)「いや、別に何も……ってドクオ!」
叫んだ。
('A`)「え?」
奴の視線はオレの背後。一体何が?振り返る。
从*‖*从「やぁ。ようこそ僕の世界に。ドクオ君」
ピエロの薄ら笑いが張り付いたマスカレイドが、オレを嘲笑していた。
(;'A`)「うぉぉぉお!?」
( ;・∀・)「はわわ!」
从゚∀从「貴様…!」
- 21 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:42:07.32 ID:JRvUqXgBO
- 動揺し後ずさるオレ達の中、ハインリッヒが攻性防壁を展開。間髪入れずに追尾式ウイルスを放つ。
が。
从*‖*从「おっと」
道化が翳した右手の前に、スズメバチの姿を成したウイルス群は跡形も無く霧散した。
从゚∀从「むっ」
从*‖*从「危ないなぁ。まぁそう殺気付かないで。殺し合いはいつでも出来るよ。まだ挨拶もちゃんと済ませてないんだ。まずは、僕の話を聞いてくれないか」
- 22 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:43:40.35 ID:JRvUqXgBO
- 恐慌するオレ達を前に、飄々とした態度で笑みを浮かべる道化師。
間違いない。以前、駅前でオレとハインを襲ったあいつだ。
(;'A`)「お前…あの時の……」
从*‖*从「ははは。僕の差し向けたドロイド君達はどうだった?安上がりの義体だったけど、結構いい動きをしてただろう?」
(;'A`)「お前は、誰なんだ…何が目的で……」
从*‖*从「僕が誰か。……それは、彼がよく知ってるんじゃないかな?」
オレの背後を指差す道化師。
振り返れば、そこには驚愕の表情を浮かべたブーンの姿。
(;'A`)「ブーン…?」
( ;^ω^)「ジョーカー……そのアバターは、もしかしてジョーカーなのかお?」
ジョーカー。その名詞には聞き覚えがある。
昨今巷を賑わせている天才ハッカー。有線、無線を問わずありとあらゆる電脳犯罪に手を染め、国家反逆罪から民法違反までその余罪は優に数百を越すと言われる稀代の電脳犯罪者だ。
(;'A`)「こいつが、ジョーカーだっていうのか?」
从*‖*从「マスコミさん方はそう呼んでるみたいだね。最も、僕に取ってどう呼ばれようがそんなものはどうでもいい事だけど」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:45:10.08 ID:j6Wq5e+UO
- 支援ー
- 24 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:45:20.29 ID:JRvUqXgBO
- カラカラと笑う姿、皮肉毛な笑みのマスカレイド。人を小馬鹿にした態度。確かに、冗談屋(ジョーカー)と言えよう。
( ;^ω^)「本当にジョーカーなのかお?…だとしたら、何が目的なんだお」
从*‖*从「質問を返すようだけど、君たちは何の目的があってこんな辺鄙なところにやってきたのかな?先ずはそれを聞かせてO・KU・RE!」
( ^ω^)「……僕は、墓参りに来たんだお」
从*‖*从「ほう。墓参り!そうかそうか!確かにここは墓場だね。多くの死者が眠っている。じゃあドクオ君、君は?」
('A`)「オレは…ちょっとした好奇心で……」
って何真面目に答えてるんだオレ。
从*‖*从「そうかそうか!好奇心!人の好奇心は猫をも殺すと言うけど…」
くるり、右手首を回転させるジョーカー。次の瞬間、奴の右手に握られていたのはナイフ。
从*‖*从「今回殺されるのは君達だ!」
言うが否か、手にしたナイフをオレ目掛け投げつける道化。
(;'A`)「うぉっ!?」
身を強ばらせるが、杞憂。投擲されたナイフは、オレの首の前に突き出されたハインの左手にしっかりと握られていた。
- 25 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:47:05.48 ID:JRvUqXgBO
- 从゚∀从「死合いの合図と受け取ってよいのか」
从*‖*从「またまたぁ!今のも挨拶だよ!ハインリッヒたんなら、これぐらい受け止めてくれると分かって投げたんだもん!分かるよね?分かるよね?」
从゚∀从「……随分と馴れ馴れしい口を聞くのだな。まだ会って間もないというのに」
从*‖*从「おやや。寂しい事言ってくれるねぇ。つれないなぁ。今日で会うのは三度目なのに」
('A`)「意味がわからねぇ。お前みたいな痛い奴、知らねえぞ?」
从*‖*从「ドクオー!君までそゆ事言う!酷いなぁ!これだからスパッツ派は嫌いなんだ!」
(;'A`)「て、てめぇまさか!」
从*‖*从「や〜っと思い出したぁ?んもぅ、鈍感さんっ♪」
(;'A`)「くそったれが。忘れるもんかよ。てめぇのせいで散々な目に遭ったからな」
( ;^ω^)「ドクオ、こいつと会った事が?」
('A`)「あぁ。前にお前に軍用アイアンメイデンの件で仕事を頼んだ時があっただろ。あの事件の黒幕が、こいつだよ」
- 26 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:49:13.84 ID:JRvUqXgBO
- 从*‖*从「あはっ!ブーンが僕のハッキングを見破ったのかぁ!どうりで、アジトがバレるのが早かったわけだ。
うんうん。流石はブーン君。“電子の王”は伊達じゃないね!」
( ;^ω^)「なっ!どうしてあんたがそれを……」
从*‖*从「おっと!口が滑った!いけないいけない」
なんだこいつは。さっきから随分とオレ達の事について詳しいが。何を知っている?
从*‖*从「そうそう、僕の目的についてまだお話して無かったね!」
(;'A`)「何なんだよ、目的ってのは……」
从*‖*从「うふふ。そう焦らずに。所で、君達はここ筑波学園都市の中枢構造体に何が有るのか…それを知っているかい?」
('A`)「そんなの、知るわけが……」
从*‖*从「あぁあぁ!全く君はダメダメさんだなぁ!本当に何も知らず好奇心だけでここにやって来たんだね!僕、そういう輩は大嫌い!」
(#'A`)「オレもお前みたいな憎たらしい奴は大嫌いだぜ」
从*‖*从「お互い様ってね!…で、何が有るのか。その話に戻らせてもらうけど……」
( ・∀・)「……」
从*‖*从「ふむむ。やっぱり止めよう」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:49:22.46 ID:j6Wq5e+UO
- ショボンなのか支援
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:52:58.32 ID:xjFjZdYqO
- テラダークナイトwww
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:53:01.99 ID:h84QSRQ50
- s
- 30 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:53:15.08 ID:JRvUqXgBO
- ( ;^ω^)「はぁ?」
从*‖*从「君達は、あまりにも愚鈍過ぎる。何も分かっていない。自分で考える事もせずに、ただただ流れに任せて導かれるままに、ここまでやって来た。そうだろう?」
(;'A`)「……」
確かに。オレ達は、ただなし崩し的に与えられる情報に食いついてここまで来ただけだ。気に食わないが、こいつの言っている事は間違っていない。
从*‖*从「……全く。妖精さんは余計な事をしてくれるよ。義務か何か知らないが、何時までそんな下らない妄執に縛られてるんだい?」
嫌悪感も露わに、突然声を荒げる道化。
その言葉は誰に向けられたものか。少なくともオレ達では無い。
从*‖*从「……忌々しい亡霊め。こんな凡愚共を集めて、僕の庭を荒らそうなどと…それは、許される事じゃあない」
('A`)「おい、さっきから誰に向けてお前は話してるんだ?独り言か?」
从*‖*从「ふん。だから君は愚鈍なのだよドクオ君。一度遊んであげたからって、馴れ馴れしく僕に話しかけないでくれないか?僕の興味の対象は君では無く隣のハインリッヒ君にある」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:55:42.06 ID:xjFjZdYqO
- 支援
- 32 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:55:44.05 ID:JRvUqXgBO
- (#'A`)「上から目線、凄くムカつきます」
从*‖*从「そしてそれも今回は無関係だ。今回僕が用が有るのはね、ブーン君。君だけだ」
( ;^ω^)「お?ぼ、僕かお?」
从*‖*从「あぁ。君はさっき、墓参りに来たと言ったね。
あんな実力も無いくせにでしゃばった末、ドジって死ぬような馬鹿の為に墓参りをするなんて、君は随分とお人好しみたいだ」
( ;^ω^)「お前、ぃょぅの事を知ってるのかお…?」
从*‖*从「だけどね、それは許してやる事は出来ない」
ふいに、道化師の姿がかき消える。
瞬間。
从*‖*从「何故なら!僕の聖域を荒らす奴は何人たりとも生かしては返さない!それが僕がここに居る目的なのだから!」
ネットのロジックを切り裂き、四方八方から小悪魔を模したアバターが現界した。
『ゴミはゴミらしく、SPAMに押しつぶされちゃえ!』
姿無き道化の声が“街”に響き。
ゴミ情報の塊である小悪魔達が、オレ達目掛けて飛来する。
( ;^ω^)「DOSアタック!?」
- 33 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:57:31.01 ID:JRvUqXgBO
- オレ達のアバターの情報処理能力では耐えきれない、莫大な情報量。
それを送り付ける事によって演算システムに過負荷を与え、ダウンさせる攻撃をDOSアタックと呼ぶ。
アバターの内部から徐々に情報を書き換えていくウイルスと違い、これは送り付けた相手の電脳を一瞬で焼ききる。
数ある電脳兵器の中でも、最も凶悪な攻撃手段の一つだ。
(;'A`)「くそったれ!インテリ気取りかと思えば、とんでもなくクルードな野郎だ!」
塊となり襲い来る小悪魔達を横跳びに回避。
存在するだけでネットのロジックを歪めるインプは、都市の床に激突。黒い大穴を穿つ。
从゚∀从「不味いな。これだけの数を揃えられると、流石の私でも処理仕切れぬ」
ハインも、舞飛ぶインプの群れになすすべもなく回避行動を強いられていた。
こいつはやくい。
( ;・∀・)「ぶ、ブーンさんどうするんですか!?」
悲鳴を上げて、インプの群れから逃げ惑うモララー教授。
( ;^ω^)「どうするも何も……」
セキュリティーフィルターを目一杯に展開し、SPAMの嵐を凌ごうとするブーン。
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:57:54.54 ID:j6Wq5e+UO
- 田代砲発射用意
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:58:16.70 ID:aqwhgyRy0
- 支援ついでにハイン
tp://www2.uploda.org/uporg1739628.jpg.html
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:58:51.37 ID:xMH3nqmNO
- 支援ついでに支援
- 37 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 22:59:23.70 ID:JRvUqXgBO
- ( ;^ω^)「今は耐えるしか、無いお」
“電子の王”のお手上げ宣言に、八方塞がりを自覚した。
( ;^ω^)「とにかく、みんな僕の側を離れるなお!どれだけ耐えられるかわからないけど、僕にもどうする事も出来ないお!」
ブーンが展開したフィルターの中に、あたふたと駆け込むオレ達。
舞飛ぶインプの群れが爆撃なら、さしずめオレ達は防空壕の中で震える小市民と言ったところか。
(;'A`)「笑えねぇ冗談だぜ……」
フィルターに衝突しては、緑色の閃光となって散っていくインプ達。
電子の街に突如降り注いだスコールか。それにしては穏やかじゃない。致死性の酸性雨に、急ごしらえの傘はどこまで保つのか。
( ;・∀・)「あぁ!フィルターが!」
役立たず教授(オレは役立たずダメ人間だが)の悲鳴に顔を上げれば、フィルターの一部に小さな穴が空いているのを発見。
(;'A`)「おぉおい!穴あき傘なんてさしてんじゃねぇよてめぇ!」
( ;^ω^)「馬鹿言うなお!これだけのDOSアタックを受けてるんだお!まだフィルターが健在な方がおかしいんだお!」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:59:36.75 ID:xjFjZdYqO
- やくい?
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 22:59:40.31 ID:bjRtrIzK0
- 支援
クルードって雑って意味だっけか
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:01:54.15 ID:j6Wq5e+UO
- やくいと聞くと、みどろさんを思い出す
- 41 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:02:01.08 ID:JRvUqXgBO
- (;'A`)「何かいい策はねぇのかよ!?お前孔明先生の生まれ変わりなんだろ!」
( #^ω^)「だから今それを考えてるお!つうかいつそんな電波な設定がついたお!」
(#'A`)「知るかバーカ!」
罵倒する間も、降り注ぐSPAMの豪雨。
壮絶な爆撃にフィルターが悲鳴を上げて歪んでいく。
( ;^ω^)「スケープゴートを作れば……でも、そんな時間は無いし……」
( ;・∀・)「あぁ!穴が!広がってるぅうう!」
( ;^ω^)「何か代わりになるものがあれば……」
(#'A`)「えぇい諸葛亮めっ!何をしている!」
- 42 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:03:59.41 ID:JRvUqXgBO
- ( ^ω^)「そうだお!」
突如合点するブーン。頭上に電球のアイコンが浮かんだ。
(;'A`)「お、思い付いたのか!?」
( ^ω^)「ハインちゃん、バックアップメモリは有るかお?」
从゚∀从「ん?あぁ、大した容量は無いが一応は……」
( ^ω^)「ちょっと貸してくれお!」
('A`)「は?バックアップメモリで何するんだ?」
オレの疑問をよそに、ハインは自らのバックアップメモリをアバター化すると、ブーンに手渡す。
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:04:12.96 ID:CtdPYWkf0
- 来てた これ大好き支援
- 44 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:05:50.69 ID:JRvUqXgBO
- ( ^ω^)「有難うだお。……それじゃあ」
そして何を思ったか、大きく振りかぶり。
(;'A`)「ってちょっと待ったぁぁぁぁあ!お前何しようとしてんの!?ねぇ、何しようとしてんの!?」
( ;^ω^)「いや、その……」
(;'A`)「オレには今お前が、オレが52万3850円も出して買ったハインのバックアップメモリを、小悪魔爆撃の雨の中にぶん投げようとしたように見えたんだけど!」
( ;^ω^)「その通りだお。見た感じ、このDOSアタックのターゲットプログラムはサーチアンドデストロイ、見つけた情報体を片っ端から潰していく無差別攻撃だお。
だから避雷針となる物があれば、それに集中してくれる筈……」
(#'A`)「てめぇはその避雷針を、オレが52万3850円も出して買ったハインのバックアップメモリにしようって言うのか!そうなのか!」
( #^ω^)「こうでもしなきゃ僕達はもう直ぐフラットラインしちまうお!」
(#'A`)「てめぇ!52万3850円だぞ!?52万3850円!オレがそれを買うためにどれだけのエロゲを我慢したと思ってるんだ!ダメだ!そんな事はさせない!許さないぃぃい!」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:06:50.04 ID:j6Wq5e+UO
- お金は大事だもんね!
- 46 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:07:44.84 ID:JRvUqXgBO
- ( #^ω^)「知るかお!今はそれどころじゃ無いんだお!このままじゃエロゲだってやれなくなっちまうんだお!つうかやたらと具体的な数字だな!」
( ;・∀・)「あぁ!穴からSPAMが!」
( #゚ω゚)「えぇい、構ってられるかお!南無三っ!」
(;゚A゚)「らめぇぇぇぇえええ!!」
力強い投擲。放物線を描いて飛んでいく、52万3850円のバックアップメモリ。
セキュリティーフィルターの膜から出たそれに向かって、小悪魔達は嬉々として群がる。
(;゚A゚)「あぁ…あぁ…オレの、52万3850円が……こないだやっとローンを終えたばかりなのに…消えていく…消えていくぅぅぅぅ……」
今まで無差別に降り注いでいたのが嘘のように、小悪魔達がバックアップメモリだけを狙う様は集中豪雨。
飛びつき、ぶつかり、張り付き、押しつぶし、消え。
やがて全ての小悪魔達が消失した後には、喰い荒らされた構造体の床に空いた大穴だけが残された。
( ;^ω^)「……ふぅ。なんとか全部凌ぐ事が出来たお」
(゚A゚)「52万…3850円……」
- 47 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:10:52.90 ID:JRvUqXgBO
- 凄惨な喪失感にゲシュタルト崩壊寸前なオレをよそに、SPAMの嵐が過ぎ去った事を見て取ったブーンはフィルターを解除し立ち上がる。
( ;・∀・)「いやぁ…一時はどうなるかと……」
( ;^ω^)「あのまま黙ってたら、確実に押しつぶされてたお」
胸をなで下ろしながら、辺りを見回す一同。
从゚∀从「ドクオ……」
(゚A゚)「思い出の…品だったんだ。…ハインと初めて会った記念日に…プレゼントは何がいいかなって……初めて、他人の為に買った贈り物だったんだ……」
从゚ー从「私は…ドクオが生きててくれてたら……それだけでいいから」
(;A;)「ハイン……」
从´ー从「……プレゼント、有難うね」
聖母マリアの慈愛をたたえた笑みを浮かべ、オレを抱きしめるハイン。あぁ…このまま、時が止まってしまえばいいのに。
('A`)「ママァ…おっぱい」
从゚∀从「うむ。貴様は死刑だ」
あぁ…このままオレの心臓が止まってしまうかも知れません。
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:11:27.81 ID:CtdPYWkf0
- 支援
- 49 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:12:42.90 ID:JRvUqXgBO
- ( ^ω^)「しっかし派手にやってくれたおね。本当に無差別爆撃だお」
ブーンが言うとおり、辺りの建物の被害は凄まじいものだった。
まるでゴジラが暴れまわったかのように、ビルは根元から倒れドームラボラトリーは跡形もなく崩れ去っている。
都市ごとオレ達を葬るつもりだったのか。
( ^ω^)「お?ドクオ、ちょっと……」
その廃墟らしい光景の中に、ブーンは何かを見つけたのか手招きする。
('A`)「はいドクオです。何でしょうか」
( ^ω^)「あれ…あの建物だけ、無傷だお」
ブーンの指差す先には、不自然なまでに無傷なドーム状の建物。
厳重な攻性防壁が何重にも張り巡らされたそれは、“イカニモ”な形をし過ぎていて。
('A`)「これは……」
( ^ω^)「何か、あるお」
オレ達は、その建物目指して疲れた足を引きずり始めた。
- 50 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:15:39.07 ID:JRvUqXgBO
- ※ ※ ※ ※
━━総計27枚。複雑怪奇でどれもが致死性の威力を誇る攻性防壁のロック。
二十数分ほどかけてその最後の一枚を解除すると、オレ達は感慨深げに建物の中へと足を踏み入れた。
( ^ω^)「ここは……」
重々しい扉の先、広がっていたのはどこまでも続くかのような光輝くデータスタチューとグリッドの森。
外観からは有り得ない広大な室内の様子に、ここが他とは明らかに違う事をオレは確信した。
('A`)「こりゃ、間違い無く中枢データバンクだな」
( ^ω^)「おっ。ここに、この筑波構造体で研究されていた全てのデータが揃っている筈だお」
こいつぁ、とんでもないものを見つけた。
日本の技術の最先端である筑波学園都市で研究されていたものと言ったら、どれもがトップシークレットものの貴重な情報なのは間違い無い。
つまり。
('A`)「ここのデータを持ち帰って、そこはかとなくブルジョワな人達に売りさばけば……」
オレもブルジョワ!
(*'∀`)「ひゃっほう!ここに来て遂にオレの努力が報われる時がきたぜ!この日の為に主人公フラグを立てまくったかいがあった!いただきまーす!」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:16:06.23 ID:bjRtrIzK0
- しえ
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:16:55.89 ID:j6Wq5e+UO
- ん
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:17:10.56 ID:p4fxQYFsO
- 死亡フラグwwwww
- 54 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:17:24.21 ID:JRvUqXgBO
- 喜び勇んでデータスタチューの一つに飛び付こうとするオレ。
( ・∀・)「ウェイト」
(;゚A゚)「ぐぶぇっ!げはっ!」
襟首を掴まれ、むせるオレ。どちらも同じオレ。
(;'A`)「て、てめぇモララー!いきなり何しやがる!」
( ・∀・)「待て、と言ったのです」
振り返り怒鳴りつけてやろうとするオレに、奴はどこから取り出したのか拳銃を突き付ける。
(#'A`)「てめぇ、マフィアごっこは帰ってからしてやる。すぐにその手を……」
パンッ。乾いた音ともに、オレの頬を銃弾の形をしたSPAMが掠めた。
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:17:25.53 ID:CtdPYWkf0
- ドクオはこうでないと
- 56 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:18:55.23 ID:JRvUqXgBO
- ( ・∀・)「もう一度言います。速やかにデータスタチューから離れ、腕を後ろに組み四つん這いになりなさい」
( ;^ω^)「お?お!?モララー!?」
( ・∀・)「さあ早く」
(;'A`)「……てめぇ、裏切るつもりかよ」
なすすべもなく這い蹲るオレ。
直後、モララーの左足がオレの背中を踏みつけた。
(;'A`)「ぐぇっ!?」
( ・∀・)「あなた達も動かないで下さい。動いたら、彼はフラットラインです」
( ;^ω^)「……」
从゚∀从「……ふむ。いた仕方ない」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:19:59.23 ID:j6Wq5e+UO
- 支援
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:20:49.03 ID:y/Del7J1O
- 電球…
|
\ /
_ ('A`) _ピコーン
ノ|ミ|ヽ
/ くく \
支援
- 59 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:21:14.30 ID:JRvUqXgBO
- 多分オレ、リアルタイムで頭に銃を突き付けられている。
(;'A`)「畜生が…ラスボス倒して浮かれてたら…獅子心中の虫って奴か……隠しボスはねぇよ」
( ・∀・)「皆さん、お疲れ様でした。今まであなた方の実力を図っていましたが、ブーンさん、あなたは私の求めるだけの実力が有ることがわかりました」
( ;^ω^)「何を言っているのかわからないお……」
( ・∀・)「こういうシーンでは、私が今までの種明かしをするのが相場みたいですか。宜しいでしょう。全て、お話して聞かせます」
( ・∀・)「私は、この筑波学園中枢構造体の管理AI。十数年前…正確には十二年前の軌道エレベーター倒壊事故のおりより、ここの管理と一般社会からの隠蔽を託されたものです」
(;'A`)「AI…だって?まさか、だろ?」
( ・∀・)「信じられないのはわかります。私は、主より人間の感情プログラムを与えられた極めて人間に近い形で生み出された、栄えある自由発想許容型AIのプロトタイプですからね。
通常会話ではまず、私がAIだという事に気づかない人が大半でしょう」
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:22:20.66 ID:t3u0356PO
- 支援
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:23:16.84 ID:bptUOqShO
- 支援
- 62 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:23:28.85 ID:JRvUqXgBO
- 从゚∀从「研究熱心とはいえ、一般人が何故秘匿レートSクラスの政府の構造体のアドレスを知っているのか不思議だったが、それなら頷けるな」
( ・∀・)「私の後継型AIは流石に優秀ですね。気付いておりましたか」
从゚∀从「ドクオから貰った記憶の所々に違和感があったからな」
( ・∀・)「…話を戻しましょう。私が主に設定された命令は三つ」
( ・∀・)「一つは、この構造体の存在を隠蔽する事。もう一つは、ここに近付こうとするハッカー達を導く事」
( ・∀・)「そして三つめは、そのハッカー達にこの構造体を破壊させる事」
(;'A`)「はぁ!?お前のご主人様は馬鹿か?何でそんなもったいない事……」
( ・∀・)「ここで研究されていた事を、永遠に闇の中へと葬る為です」
(;'A`)「そんな事したら、オレのブルジョワへの夢が……」
( ・∀・)「しかしあなたが軽はずみでここのデータを世にばらまけば、“ヒト”という種の存在意義が根底から覆される事になります」
( ;^ω^)「それって……」
( ・∀・)「リアルでのツクバ軌道エレベーター建設工事と併走して、ここで研究されていたものは何でしたか?」
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:25:14.31 ID:dVOP7UPQ0
- やっとリアル遭遇できた
支援
- 64 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:25:23.18 ID:JRvUqXgBO
- ( ;^ω^)「シャングリラ計画……」
( ・∀・)「その通り。人間の脳の中身を電子情報のパターンとして再現する事で、完全に独立した一つの電子体を造り上げる研究。その大成の暁には、一体どのような未来が待っているでしょうか?」
( ^ω^)「人が、電脳空間に永住する事が可能になる……」
( ・∀・)「それだけでは有りません。ヒトは、自らの手でヒトを作り上げる事が可能となるのですよ」
从゚∀从「脳の仕組みを解き明かすという事は、何も電脳空間だけに必要な技術ではないと」
( ・∀・)「そういう事です。そしてここには、その“脳”の仕組みを解き明かすまでにあと一歩まで迫った情報が眠っています」
(;'A`)「なら尚更、そんな情報を眠らせたままにしとくのはもったいないだろうが!技術の進歩の為に……」
( ・∀・)「ですが、私の主はエゴイストでした。ヒトが全生物の頂点に立つ唯一無二の存在である事を信じて疑わない人物だった」
( ;^ω^)「……」
( ・∀・)「全てを無かった事にしよう。全て、消し去ってしまおう」
- 65 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:28:57.70 ID:JRvUqXgBO
- ( ・∀・)「しかし、彼は人間でもあり独りの科学者でもあった。自らの研究成果を誰にも公開出来ずに消してしまうのは、無念だったのでしょう。
だから、研究データを自らの息子に託して構造体のデータバンクから、それを消してしまおうとした」
( ・∀・)「その矢先、あの事故があった。皆さんも今し方経験したから分かるでしょう。このデータバンクにかけられた異常なまでの攻性防壁の数を」
( ・∀・)「これは、例えそれが筑波学園都市の最高責任者であろうとパスを公開されていない、ブラックボックスのようなもの。研究者が一人でくぐり抜けられるような代物ではありません」
( ・∀・)「事故の混乱の中ならばなおのこと。だから、主は私に先の三つの命令を残したのです」
('A`)「……」
( ^ω^)「……」
( ・∀・)「さぁ、それではブーンさん。最後の防壁を解除して下さい。ここの防壁は全てAIキラーが施されていて、私では手が出せないのです」
( ^ω^)「なる程。ここの防壁を解除するだけの腕のハッカーを探してたのは、AIキラーがあったからかお」
- 66 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:31:36.24 ID:JRvUqXgBO
- ( ・∀・)「えぇ。今だから言いますが、一番最初にあなた方を襲ったウイルスは私が放ったものです。あなた方を試すのには、いささか足りないものでしたがね」
('A`)「……あーあ。最初からオレ達は金塊を爆破する為に頑張ってたって事かよ……」
溜め息を漏らすオレの眼前を、ブーンの足が通り過ぎていく。
( ^ω^)「……っと。こんな感じかおおk?」
( ・∀・)「……えぇ。それでは、自壊プログラムの起動を」
小さな電子音声の後、すぐさま緊急アラートのけたたましい警告音が鳴り響いた。
( ・∀・)「有難うございます。これで、全て私の役目は終わりました」
背中に乗せられたモララーの足がどき、オレはやっと自由を得る。
('A`)「ふぅ…。完全に骨折り損だよ」
( ・∀・)「安心して下さい。申し訳程度ですが、報酬金ぐらいは出しますよ。今から送るアドレスの口座に後でアクセスしてみて下さい」
('A`)「あぁ、まぁ期待しないでおくよ」
( ・∀・)「さぁ、それでは皆さん早くここを退去して下さい。もう直ぐ、ここはデリートされます。ここに居ては、皆さんも巻き添えをくいますよ」
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:32:16.73 ID:bjRtrIzK0
- しぇ
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:32:45.33 ID:dVOP7UPQ0
- しっかし早い上によく出来ててすごいな
支援
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:33:03.70 ID:j6Wq5e+UO
- 華麗に支援
- 70 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:33:16.79 ID:JRvUqXgBO
- ('A`)「言われなくても。こんな場所、長居したくないしな」
精一杯の皮肉を込めて吐き捨て、奴に背を向ける。
緊急警報で真っ赤に染まったデータバンクからおさらばすべく、オレ達は足を踏み出した。
( ・∀・)「あの」
それを、憎たらしいAIの声が止める。
('A`)「あん?」
振り返る、真紅に染まったデータバンクの中。
( ・∀・)「強制はしませんが、ここを出たらリアルの筑波学園都市跡を訪れてはくれませんか?」
( ・∀・)「それで…出来たらでいいので、主に花を備えてはくれませんか」
真っ赤に照らされた、モララーの表情はAIらしい無機質なものだったが。
('A`)「それは、お前のご主人様の遺言か?」
( ・∀・)「いえ。私の“発想”です」
('A`)「……あぁ、約束する」
オレには、一人の騎士のように見えた。
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:35:29.93 ID:y/Del7J1O
- 支援
- 72 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:35:59.58 ID:JRvUqXgBO
- 〜epilogue〜
━━ 一年中、雨の降る地。そこの雨は、肌に纏わりつく程に粘着いていた。
('A`)「辛気くせぇ……」
从゚∀从「廃墟だからな。だが少なくとも退廃的な美しさがある。貴様の面よりはましであろう」
筑波学園都市跡地。十二年前の事故でばらまかれたバクテリアの影響か、ここにはその当時から今に至るまで酸性雨が降り続いている。
一応殺菌処理はされているので、こうして防護服無しで傘を差す事も出来るが、あまり長居したい場所で無いのは確かだ。
( ^ω^)「しっかし、遅いおね……本当に来るのかお?」
赤茶けたラボの残骸や高層ビルだった瓦礫の上、朽ちた世界樹のごとく横たわる軌道エレベーターの巨大なシルエットを見つめながら、ブーンが呟いた。
('A`)「どうだかね。あいつほど胡散臭い奴なんか見たことねぇからわかんね。アバターからして胡散臭いんだよ」
オレ達が待っているのは、何とあの謎の情報提供者“オサム”。
筑波学園中枢構造体が崩壊した後、日常へ戻ったオレ達の端末に突然届けれたメールは、奴からのオフでの会合を求めるものだった。
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:36:04.42 ID:bjRtrIzK0
- 備えて→供えてだな
支援
- 74 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:37:35.86 ID:JRvUqXgBO
- 指定された場所は、ここ筑波学園都市跡地。
モララーとの約束もあった事で、今オレ達の小脇にはアイスランドポピーの赤い花束が挟まれている。
花言葉は“忘却の彼方”。皮肉を込めてこれを選んだ。
「ほほほ。確かに、胡散臭い事この上ないかもな」
背後からの低い声。待ち人の遅れた到着か。
('A`)「あぁ。趣味が悪すぎる。つうかぶっちゃけ痛い」
随分と女々しい声色だな、なんて思って振り返ったオレ達の目に飛び込んで来た現実。それはサプライズ。
lw´‐ _‐ノv「奇抜。それこそが私のアイデンティティ」
(;'A`)「女ぁ!?」
まさかの女。しかもかなりの美人。眠たげな垂れ目とか、アホ毛とか、どこのエロゲのヒロインだよと。これには流石のドクオも苦笑い。
(;'A`)「おいおい…目の錯覚か?オレにはこいつがエロゲとかの不思議ちゃん枠に見えるんだが……」
从゚∀从「極めて正常だ。貴様の女体化フィルターが作動している気配も無い」
この驚愕を隣の塩豚と分かち合おう。そう思い首を巡らせれば、やっこさんはオレ以上に驚いた様子。
開いた口が塞がらない。あんぐりアグリーって感じだ。
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:39:12.96 ID:dVOP7UPQ0
- ここで女キャラキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
支援
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:41:29.71 ID:xjFjZdYqO
- シューwww
- 77 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:41:36.56 ID:JRvUqXgBO
- ( ;゚ω゚)「ちょ…まさか…シュール先輩…かお?」
('A`)「アグリーって何だっけ」
lw´‐ _‐ノv「久しぶりだね、ブーム君。米騒動以来だったかな」
('A`)「えーと、一致…同意…うはwwオレバカスwwww」
( ;^ω^)「ちょっ!ブーム君は止めて下さいお。その響きは生理的に虫酸が走りますお」
('A`)「……」
lw´‐ _‐ノv「済まない。米やるから許して」
('A`)「え?知己?マジ?オレ置いてけぼり?」
( ;^ω^)「相変わらず米ばっか喰ってるんですかお」
何だか、凄く親しげなんですけど。
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:43:11.16 ID:y/Del7J1O
- 鈴木亜久里?
支援
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:43:11.29 ID:j6Wq5e+UO
- 支援
- 80 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:44:00.28 ID:JRvUqXgBO
- (゚A゚)「解説求む!」
( ^ω^)「ほら、僕が昔ハッカーチームに所属してたって話したお?シュール先輩は、そこのリーダーだった人だお」
lw´‐ _‐ノv「笑うシュールストレミングスとは私の事」
('A`)「うわぁ…臭うよこの人…」
( ^ω^)「…で、どうして先輩は僕たちをここに?」
lw´‐ _‐ノv「うん。まぁ、君と一緒にぃょぅの墓参りでもしようと思ってね。それに、君に伝えておかなければならない事がある」
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:44:47.60 ID:j6Wq5e+UO
- 支援支援
- 82 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:47:50.77 ID:JRvUqXgBO
- (;'A`)「こここ酷薄タイムキター!」
言っとくけど誤字じゃないからな。それぐらい、このシチュエーションがオレにとって辛いって意味だ。
( ^ω^)「…なんですかお?」
lw´‐ _‐ノv「先ずは御礼から。君は、“街”に行った。そして、モララーの願いを叶えてくれたんだろう。有難う」
( ^ω^)「は?モララーの願いって…先輩、何でそれを……」
lw´‐ _‐ノv「私も、以前彼に導かれてあの中枢構造体まで行ったんだ。でも、私の技量ではデータバンクの防壁は抜けなかった」
( ;^ω^)「それって、いつの話ですかお?」
lw´‐ _‐ノv「五年ほど前かな。チームが解散した後も、何だかハックをしてなきゃ落ち着かなくてね。
君は私が落ち着かないと米を貪る癖があるのを知っているだろう?流石に米が尽きるのは耐えられないから、気晴らしに探してたんだよ。あの“街”を」
( ;^ω^)「足を洗うって言ってませんでしたかお?」
lw´‐ _‐ノv「あぁ。確かに、ガキのおままごとみたいなハックは卒業したよ。今はネットで情報屋をやっているんだ」
( ;^ω^)「それ、足洗えてないお」
('A`)「汚ギャル乙」
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:50:26.39 ID:UyAuGR5zO
- 支援
- 84 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:52:38.44 ID:JRvUqXgBO
- lw´‐ _‐ノv「まぁそんな話はどうでもいいんだ。本題に入ろうか」
( ;^ω^)「は、はいですお…」
lw´‐ _‐ノv「君たちが“街”に入った時、一人のハッカーがDOSアタックを掛けて来なかったか?」
( ;^ω^)「なんでそれを……」
lw´‐ _‐ノv「……そいつはピエロの仮面を付けたアバターで、おどけた感じの奴じゃなかったか?」
( ^ω^)「ジョーカー……恐らく、そいつで間違いありませんお」
lw´‐ _‐ノv「……そいつは━━」
その時、雨が急激に勢いを増した。
( ;^ω^)「な!?」
- 85 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:54:07.81 ID:JRvUqXgBO
- シュール嬢が紡いだ言葉はそれにかき消され、オレの耳には届かない。
だからオレに分かったのは、ブーンがその言葉に異常な反応を示した事と、それ以降奴が黙り込んでしまった事の二つだけ。
lw´‐ _‐ノv「……」
( ;^ω^)「……」
二人の間に流れる沈黙が、オレ達全員を包み込むかと思われる程の、長い沈黙の末。
lw´‐ _‐ノv「あぁ、そうだ。墓参り、だったな」
シュール嬢が思い出したように呟いた言葉に、オレ達はのろのろと動き出した。
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:55:43.94 ID:BPz1DBnm0
- そりゃないよ
だが支援
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:56:40.68 ID:dVOP7UPQ0
- 寸止めはよくあること!
支援
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:58:15.16 ID:xjFjZdYqO
- Don't be that way…
支援
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 23:58:31.23 ID:14fEy7d60
- ドクオが報酬いくらもらえたのか気になる
- 90 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/21(火) 23:59:39.14 ID:JRvUqXgBO
- ('A`)「……」
瓦礫をまたぎ、ぬかるんだ地面を進み、軌道エレベーターの骸まで来て足を止める。
lw´‐ _‐ノv「ヒトの奢りか…ならばこれは、バベルの塔だな」
不意に零れたシュール嬢の言葉は、何を意味するのか。
('A`)「……」
ジョーカー。結局あいつは何だったのか。
アイスランドポピーの花束を、横たわるバベルの塔の前に供える。
('A`)「全ては“忘却の彼方”に消ゆ……か」
まさか自分の用意した皮肉にあざ笑われるとはな。
- 91 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 00:01:55.69 ID:9JdQrpAHO
- ( ^ω^)「……」
隣のブーンを見やる。
( ^ω^)「……これも因縁、かお」
降りしきる雨の中、奴が呟いた言葉は何を思ってのものなのか。
その時のオレはそれがあまりに些細過ぎて気付けなかった。
後に「道化の謝肉祭事件」として世間を揺るがし、オレと、ハインリッヒの運命をも左右する程の出来事の……。
その、発端を告げる小さな小さな警鐘だったという事を。
-fin-
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:03:16.23 ID:rd0Fl2au0
- おツおつ
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:03:24.27 ID:9bZ/cMxa0
- おつんこ
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:03:26.03 ID:NfnY3BQtO
- 乙
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:04:35.80 ID:upbKUN2gO
- 乙
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:05:56.32 ID:4CuBH0RA0
- 乙
- 97 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 00:06:14.91 ID:9JdQrpAHO
- bonus track
☆マト#>д<)メが、まとめて あ・げ・るっ☆
……
……
マト#>д<)メ「おい、てめぇ」
(=゚ω゚)「……」
マト#>д<)メ「これはどういう事だ」
(=゚ω゚)「……さて」
マト#゚д゚)メ「バックレてんじゃあねぇぞ!なんでてめぇが本編に名前出演してんだよボケがぁ!」
(=゚ω゚)「存じあげません」
マト#゚д゚)メ「しかも何だ、いい感じに重要人物みたいな扱われ方しやがって!あぁ!?これで( ^ω^)の過去編とかやってみろ。私もぶちきれるぞ!」
(=゚ω゚)「前向きに検討したいと思います」
マト#゚д゚)メ「検討する必要はねぇ!今すぐ首を吊れ!」
がっし、ぼかっ。ぃょぅは死んだ。メンソール(笑)
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:06:25.41 ID:ose5qe1yO
- 乙
流石にこれは突っ込ませてもらう
>>90
奢り→驕り
- 99 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 00:07:12.46 ID:9JdQrpAHO
- マト#>д<)メ「……クソが…一体どういう事だ?何故、私ではなくあの野郎が…間違ってる。有り得ない。有り得ていい事ではなぁい……」
( ∵)「あの……」
マト#>д<)メ「……え?オマケ始まってる?うるせぇぞチンカス!今はそれどころじゃ……」
マト ゚д゚ )メ「……」
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:07:49.97 ID:PLUXv1rVO
- 乙
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:08:04.61 ID:low+5mjOO
- 乙
ここで名前だけとか………
ん?つーことはマトマトも死n……
こんな時間に誰だ?
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:08:20.54 ID:hbg/Avzb0
- 乙です。
書くペースはやいですねぇー。
尊敬です。
- 103 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 00:09:55.48 ID:9JdQrpAHO
- マト*>д<)メ「やっほぉ〜ん!こんばんみぃ〜☆みんなのお耳の許嫁、マトマトだよーっ!久しぶりぃ!みんな元気にしてたぁ?」
マト*>д<)メ「私、みんなと逢えなくてスッゴく寂しかったんだよ?だから今日は、い〜っぱいお喋りしようねぇ!」
マト*>д<)メ「それとね、マトマトは元気なんだけどぉ、アシスタントのぃょぅ君がちょっと体調崩しちゃったみたいでぇ、今日はお休みなんだぁ」
マト*>д<)メ「ぃょぅ君大丈夫かなぁ……心配だよぅ……寂しいよぅ」
マト*>д<)メ「でもでも!私挫けない!ぃょぅ君の分も頑張って、みんなの質問にお答えするからねっ!マトマトぉ〜ふぁいとぉ!おー!」
マト*>д<)メ「さてさて!ふぁいと一発用語解説だよっ!今日のテーマはぁ……じゃじゃんっ!バックアップメモリについてでーっす!」
マト*>д<)メ「みんなもこの言葉は聞いた事あると思うけど、今日解説するのは本編でハインちゃんがブーン君に渡したバックアップメモリの事だから、間違えないでね!」
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:10:14.01 ID:lkUwEv6NO
- 書くペース早過ぎワロタ
俺自分を屑だと思う
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:12:42.01 ID:PLUXv1rVO
- >>104
よう、チンカス
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:13:11.89 ID:NxiNzdQFO
- 支援
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:13:53.55 ID:lkUwEv6NO
- >>105
屑じゃないじゃん
それカスじゃん
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:14:10.87 ID:4CuBH0RA0
- 芸したらばの投下報告スレがこの話で埋め尽くされててワロタ
- 109 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 00:14:23.65 ID:9JdQrpAHO
- マト*>д<)メ「難しい言葉で、“外部記憶素子”とかって言われる事も有るんだけどね。
言うなればこれは脳核に詰まったデータを、そのまま別売りのメモリーカードに取っておく……みたいな使い方をするんだぁ」
マト*>д<)メ「まぁ、おおまかな役割はみんなの知ってるバックアップメモリと大差は無いの。
強いてサイバーパンクっぽいところを上げるなら、これに記憶を移しているだけでフラットラインしちゃっても大丈夫っ!てとこかなぁ」
マト*>д<)メ「でもま、人間の記憶を全部データ化するなんて無理だよね。だからこれは、アイアンメイデン専用のツールになるの」
マト*>д<)メ「脳核があれば、ボディが壊れちゃっても大丈夫。バックアップメモリがあれば、脳核がかち割れちゃっても大丈夫!」
マト*>д<)メ「凄いっ!どんだけ不死身だよアイアンメイデンっ!みたいな☆」
マト*>д<)メ「でもでも!本編でも言ってた通り、バックアップメモリってのは物凄く高価なの!
そりゃぁ、残機がお金で買えるならみんな欲しいもんね!」
- 110 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 00:17:59.57 ID:9JdQrpAHO
- マト*>д<)メ「でもマトマトは、E缶だけは最後まで取っておくからいらないかな☆」
マト*>д<)メ「ほいじゃ、今日の解説はここまでっ!続きまして、『読者さんの声』!いってみよぉー!」
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:19:42.14 ID:PLUXv1rVO
- >>107
だから屑以下っていいたいんだよ
- 112 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 00:22:48.61 ID:9JdQrpAHO
- マト*>д<)メ「>>102>>104-107こんなレスポンスがありましたけどぉ……」
( ∵)「勢いで書いてるだけだと思うな。取りあえずみんなもちけつ」
マト*>д<)メ「だから誤字も多いんだねっ☆」
( ∵)「反論出来ますん」
マト>д<)メ「あ、また誤字」
( ∵)「……」
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:23:06.88 ID:lkUwEv6NO
- >>111
なるへそ
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:25:43.35 ID:cFkW30OQO
- モララーが言ってた報酬ってどれくらいだったの?
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:26:21.34 ID:L11Lxy+BO
- 速筆びっくり、乙カレー。
イヨゥ君は大丈夫かな。やっぱマトマトのうざs……失敬、元気さを中和してくれるのはイヨゥ君だけだもんね!
http://mu.skr.jp/1224602245-Image044.jpg
http://mu.skr.jp/1224602310-Image045.jpg
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:27:41.21 ID:L11Lxy+BO
- あ、ごめん。余分なウラルまで張っちまった…
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:28:55.81 ID:eF3e3k4T0
- ゲストコーナーとかないの?
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:31:35.21 ID:PLUXv1rVO
- IRONMAIDEN
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:35:00.06 ID:ZDgNs5Mq0
- >>117
芸さんを呼ぶのか
- 120 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 00:40:17.79 ID:9JdQrpAHO
- マト#>д<)メ「>>114報酬…だそうですが。本編では触れられてないよぉ?ねぇ?」
( ∵)「まぁ、ドクオが花束を用意する程です。彼なりに満足のいく額だったのでしょう」
マト*>д<)メ「>>115さんが絵を描いてくれたよっ!」
( ∵)「早く色を塗る作業に戻るんだ」
マト*>д<)メ「毎度ご愛読ありがとうございます!なんか聞き捨てならない事言ってたけど、今回は多目に見てやる」
マト*>д<)メ「>>117ゲストコーナーというと、本編のキャラが出て来たりとか…かな?」
( ∵)「ギャラの都合上、厳しいですが前向きに検討しましょう」
マト#>д<)メ「政治家はいっつもそうよ!検討するだけで動かないんだもの!」
( ∵)「仕様です」
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:41:49.48 ID:L11Lxy+BO
- >>118
うわっ……死にたい。穴があったら入りたい。
英語なんて嫌いさ
http://mu.skr.jp/1224603623-Image046.jpg
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:43:03.26 ID:yaR2b7fJ0
- でもスカトロはないわ
- 123 名前:ブーン芸 ◆YSnySkGF.o :2008/10/22(水) 00:43:30.03 ID:n0ScRgek0
- >>119
( 芸)「……?」
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:44:32.06 ID:yaR2b7fJ0
- 誤爆した
スマンチョ
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:44:54.10 ID:rd0Fl2au0
- ちょwwwwwwwwww
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:45:14.44 ID:eF3e3k4T0
- おいwwwwwwwwww
- 127 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 00:48:09.88 ID:9JdQrpAHO
- ( ∵)「>>118>>121有りがちな罠に〜つぅい〜引き〜込ぉま〜れ〜♪」
マト*>д<)メ「あっ!そうそう!>>35さんが絵をうpしてくれてるみたいなんだけど、べっかんこの仕様上ここに直接貼ってくれないと見れないの!」
マト*>д<)メ「お願い!まだ見てたら再うpを!」
( ∵)「携帯厨でサーセンwww本当にご迷惑をおかけします」
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:48:16.48 ID:L11Lxy+BO
- なんかいんぞwwwwww
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:50:09.64 ID:VeKFHd0XO
- マト#>д<)メマトマトは人を呼ぶようです
- 130 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 00:53:55.40 ID:9JdQrpAHO
- マト*>д<)メ「>>119>>123まずはこれを見て欲しい」
( ∵)「ぎゃああぁぁあ!!まさかのサプライズゥゥウ!!」
マト*>д<)メ「そのAAだと表情が出ないのが悔しいね」
( ∵)「サプライズ!サプライズ!いつもまとめて頂いて有り難うございます!」
マト*>д<)メ「このコーナーは、最近お客様が多いね!なんなら対談とかしちゃう?」
( ∵)「多分テンパってしどろもどろになるから無理。前回の聖杯さんで証明済み。あれは酷い醜態」
マト*>д<)メ「でもでも!お顔を出してくれるとみんなが湧くよ?」
( ∵)「鋼鉄の処女は突然のサプライズを快くお待ちしています」
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:54:27.64 ID:ZDgNs5Mq0
- 呼ばれるまで待機してるよ
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 00:55:48.87 ID:L11Lxy+BO
- >>35じゃないけど……張っとく
http://www2.uploda.org/uporg1739628.jpg.html
勝手に再うpして良かったかしら?SoftBankってコピペ機能があるから素敵
- 133 名前:ブーン芸 ◆YSnySkGF.o :2008/10/22(水) 01:02:42.78 ID:n0ScRgek0
- 今んところ画像は全部保存してありますので
あとでまとめで見ても良いと思うです、はい
同じ絵を何度か変更して投下されている方のは
一番新しいのをまとめに置いておきますね
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 01:05:33.89 ID:L11Lxy+BO
- >>133
やや、お手数をおかけします
- 135 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 01:06:01.64 ID:9JdQrpAHO
- マト*>д<)メ「>>131出ちゃいなよ!そこから始まる恋もあるかもっ♪」
( ∵)「凄く…無責任です……」
マト*>д<)メ「132有り難うございます!有り難うございます!……と思ったら本人さんじゃないみたいだけどとにかく有り難うございます!」
( ∵)「これはいいゴスロリ幼女」
マト;>д<)メ「ゴスロリ幼女って…頭の悪い単語だなぁ……」
( ∵)「うぇへへ…うぇへへ…」
マト・д・)メ「きもっ」
- 136 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 01:14:19.92 ID:9JdQrpAHO
- ( ∵)「>>133本当に有り難い限りです!これからも宜しくお願いします!」
マト*>д<)メ「お体に気をつけて、まとめ頑張って下さい!風邪を引いたら言って下さいね!私が駆けつけて看病しちゃいますからっ☆」
( ∵)「いい加減その☆やめれ」
マト・д・)メ「ここで媚び売っとけば次回作もまとめて貰えるかもって、ばっちゃが言ってた」
( ∵)「スタッフゥー、今のオフレコで」
- 137 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 01:25:13.05 ID:9JdQrpAHO
- マト#>д<)メ「さて…と。そろそろ宴もたけなわ…お別れの時間が近付いてきちゃったよぅ……」
マト#>д<)メ「質問、御意見も出尽くしたと思うので、今日のまとめて あ・げ・るっ☆はここまで!disc 4.の最後にまた会おうねぇ!」
(;=゚ω゚)「…くそっ、このまま終わらせてたまるかっ!故郷で待つあいつの為にも、オレは……」
めめたぁ。
マト*>д<)メ ノシ「それじゃあみんなぁ、まったねぇ〜ん!ばいばいきぃんっ♪」
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 01:27:59.33 ID:dDi6fDDt0
- ばいばーい
- 139 名前: ◆cnH487U/EY :2008/10/22(水) 01:28:49.62 ID:9JdQrpAHO
- ……と言うわけで読んで下さった皆さん乙&有り難うございました。
次回投下は、一週間以内に済ませます。
前回募集した次話へのリクエストは、今回も募集します。
所要の為、レスは返せませんがスレが落ちるまでは見ていますので、フリーダムにレスしちゃって下さい。
君の一票が、鋼鉄の処女を動かす!
では、皆々様お疲れ様でした
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 01:29:51.50 ID:9bZ/cMxa0
- おつんこー
>>4の
>高級感以前に無機質なイメージすら与えオレ達に与えた。
与え与えたが気になって仕方ないです><
- 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 01:30:10.24 ID:uTqR89FgO
- ばいばぁぁあああいっ
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 01:34:16.19 ID:Q0WbsGTp0
- おつー
>>132
自分>>35だけど全然おk むしろありがとう
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 01:38:56.16 ID:4CuBH0RA0
- こうやって貼れってことだと思うぜ
↓
ttp://www2.uploda.org/uporg1739628.jpg
.html抜けと
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 01:46:10.63 ID:B0t3DCYxO
- 芸さん? ゲイさん?
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 02:03:26.53 ID:xD7QhUKP0
- アイアンメイデンの日本語訳が鋼鉄の処女なのは、
扉を閉じて殺したさいに下から血が滴り落ちてくるから。
日本人のネーミングセンスに脱帽したのはこれが初めてで最後
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 02:10:42.31 ID:m37VNe57O
- ハインにひたすら萌える話かブーンドクオコンビのシリアスが見たい
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 02:27:25.55 ID:PLUXv1rVO
- バットマン出してください
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 03:36:08.05 ID:dpNJgZ00O
- >>139
ここは一つ、ハイン&ドックン覚醒で絢爛舞踏なバトル物を。
サイバーパンクがメインなのを逆手に取って『まさかこの時代に真剣で白兵戦するハメになるなんてな…』的な
ゴメン、俺がガンパレ好きなだけです。
皆のお耳の恋人は瀬戸口くん
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 05:02:13.06 ID:h/pLqrY5O
- 杞憂だろうが毒男が実は強いって展開は断じて許さん
それとハインが感情を抱くなら、ちい覚えた以上のバックグラウンドを頼む
安い後付けしかできないようだったらいっそのこと機械に徹してほしい
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 07:54:33.60 ID:mrBSEbvVO
- しらんがな
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 08:11:22.97 ID:dqYfOUZOO
- 呆れるくらいの読者様(笑)だな
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 08:52:55.04 ID:FKHXrY3HO
- 結局、電子体幽霊はいたのか?
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 09:46:11.90 ID:86N7Lk2y0
- モララーの性癖を暴露するという話をずっと楽しみにしていたのに・・・・・・
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/22(水) 10:46:01.40 ID:TxTkZG47O
- よむほ
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