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从゚∀从は鋼鉄の処女のようです

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:02:16.47 ID:/49qMD400
代理

2 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:06:28.80 ID:gxkPHHc+O
>>1乙です

マト#>д<)メ「まとめサイト様だよ☆↓」
http://boonsoldier.web.fc2.com/maiden.htm

今日は猿にならない自信があるぜ!

次回で、取りあえず一話分完結予定

がんがん行こうぜ!

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:08:25.97 ID:zL7zfkj40
お、処女きた
wktk

4 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:08:31.37 ID:gxkPHHc+O
track-γ

 ※ ※ ※ ※

━━死にたい。

('A`)「あー死にたい」

骨の随まで死にたい。

('A`)「徹底的に死にたい」

そうだ、遺書を書こう。

('A`)「……恥の多い人生を送ってきました」

从゚∀从「貴様は母体の子宮に居たときから恥さらしだったそうじゃないか」

('A`)「何を根拠に言ってるんのかわからないが母体って表現は止めろ。肉感が凄い」

何で死にたいか教えて欲しい?

('A`)「教えて欲しい?」

从゚∀从「あ、間に合ってるんで」

('A`)「世間はやっぱり冷たいよ……ママ…そっちの暮らしはどうですか?そっちにエアコンは有りますか?」


5 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:10:16.00 ID:gxkPHHc+O
……骨折り損のくたびれ儲け。

危険を冒してまでマフィアと接触した事によって、オレ達が得た情報は“陳龍”と件のアイアンメイデンが無関係だったという事だけ。

あれだけ派手に一つのバーを潰しておいて、“陳龍”からも“オオカミ”からもお咎め無しな事だけが、幸いと言えば幸いか。

兎にも角にも、ただでさえ霞を掴むような事件は、振り出しに戻された。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:11:48.05 ID:VOvzal6zO
私怨

7 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:12:25.89 ID:gxkPHHc+O
('A`)「オレの人生って振り出しに戻るのマス多くね?」

从゚∀从「サイコロの出目が小さいんだろ。気にするな」

('A`)「じゃあ急行カード使わせて下さい」

从゚∀从「うぷぱどぅ〜!ごめんなさい社長さん!社長さんの大事にしてた急行カード、どこかに落としてしまったのねん!」

(#'A`)「君が元凶かぁぁぁあ!この貧乏神め!疫病神め!」

从゚∀从「貴様はナチュラルにキングボンビーしてるだろ。私に八つ当たりするのは止めて欲しいな」

(#'A`)「あぁん!?やんのかサキュバス?幾ら甘いJCフェイスしてるからって、オレは手加減せんぞ!」



8 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:14:07.57 ID:gxkPHHc+O
从゚∀从「いや、第一今回の事だって最終的には貴様が決めた事だろう。私は意見を述べただけだ」

(;'A`)「ぐっ……」

从゚∀从「それに私があの場に同行していなかったら、貴様は間違いなく“黒狼”に人間春巻きにされていた。感謝はされても怒鳴られる筋合いは無い」

(;'A`)「……ちっ」



9 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:16:13.80 ID:gxkPHHc+O
負け戦を悟り、オレは小悪魔から目を逸らす。

持て余し気味に狭苦しい我がねぐらを見渡せば、目に入ったテレビ。

つけっぱなしにされたそれからは、一時間前から何度も同じニュースが流され続けている。

『これは一体どういう事なのでしょうか!?人々の守護者である筈のアイアンメイデンが我々に牙を向くなど、未だかつて前例が……』

(#'A`)「くそったれ……」

リモコンを広い、テレビを消す。

オレが人生に絶望した理由のもう一つが、あれだ。



10 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:17:19.70 ID:gxkPHHc+O
昨夜、ほうほうの体で我が家に帰ってきてベッドに倒れ込んで目を覚ましてみたらこれだ。

件のアイアンメイデンが本日早朝、ニューソク区のファミレスを襲撃。件の機体はその後以前逃亡中。

被害は重傷者を二名出したまでに過ぎないが、人々の混乱は凄まじいまでにヒステリック。

そりゃそうだ。アイアンメイデンと言えば、完璧な人工知能を持った『暴走しない』事で有名なガイノイドなんだから。マスコミが騒がない筈がない。

今日の朝七時からの臨時ニュース枠を使ってまで大々的に報道してくれている。

11 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:18:43.69 ID:gxkPHHc+O
おかげで、オレは朝っぱらからショボン御大将のクレームに付き合う羽目になった。

(´・ω・`)『言ったよね。これはアイアンメイデン全体の信用に関わる問題だから、秘密裏に君に依頼したんだって。あのニュースは何なのかな?君は何をしてたのかな?』

(´・ω・`)『報酬?はぁ?まだ寝言を言う程お眠なの?ぶち殺すよ?報酬なんて出すわけないじゃない。とにかく、さっさとアレを止めてね?じゃなきゃ僕が君の息の根を止めるよ?』

('A`)「最悪だ……」



12 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:20:11.65 ID:gxkPHHc+O
ただでさえ我が家は火の車なのに、昨夜の戦闘でハインの右腕ももげて、その修理費に頭を悩ませていたら報酬カットのお知らせときてもうオレの頭は爆発寸前あーんどないしょ誰かオレを助けてもしくは殺して。

('A`)「死にたい」

从゚∀从「介錯は任せろ……と言いたいが、これ以上私たちの世間的な株を落としたく無いからな。貴様には溝の中を這いずってでも生きてもらう」

辛辣な事を平気で言ってのける彼女の右腕は、勿論不在だ。

昨日の今日で直せる筈も無いし、直す金なんか今のオレに有る訳がない。

13 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:22:00.71 ID:gxkPHHc+O
(;A;)「おおぉごめんよハイン!お父さんが不甲斐ないばかりに、お前にこんな思いをさせて!許してくれぇ…許してくれぇ……」

从゚∀从「本当にな。十七回死んでも許してやらん」

(;A;)「あぁぁ…お父さんは…お父さんは……」

从゚∀从「……まぁ、それでも十七回死んで十八回目の転生では人間として生まれてこれたらいいな、原生動物」

(;A;)「うっうっうっ……おろろぉおん!」

悲劇にむせび泣くオレを、優しく慰める僕だけのマイエンジェル。

いもしない神に縋るオレに、神様は腹を立てたのか。

天啓ともとれる電話のベルが、オレの耳朶を打った。


14 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:23:58.67 ID:gxkPHHc+O
(;A;)「電話だ」

从゚∀从「電話だな」

(;A;)「出たくない」

从゚∀从「そうだな。どうせ出たってねずみ講だもんな」

(;A;)「でも僕、変わりたい」

从゚∀从「このままじゃ貴様は一生、革靴の底敷きみたいなものだからな」

(;A;)「うん。僕、変わる!詐欺師だろうがなんだろうが、電話に出てちゃんとした人間になる!」

从゚∀从「いいぞ、よく言った。頑張れ、靴べら」

天使の声援を背に、オレは受話ボタンを押す。

15 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:25:19.32 ID:gxkPHHc+O
(うA;)「もしもし、どんな商法ですか?良かったら僕も仲間に入れて下さい。売上に貢献したいんです」

( ;ヽ^ω^)『は?いや、どんなギャグか知らんが新し過ぎて笑えないお……』

立体ホロの顔は、オレのよく知った塩豚だった。

(うA;)「なんだ?お前までねずみ講を始めたのか?ならちょうど良かった。今金に困ってるんだ。オレも仲間に……」

( ;ヽ^ω^)『知らんがな。それよりもこないだ頼まれた件なんだおけど……』

途端、脳核の中が一気にクリアになった。



16 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:27:40.52 ID:gxkPHHc+O
(;'A`)「遂に突き止めたのか!?」

(ヽ^ω^)『ふひひ……僕を余り甘くみない方がいいお。不眠不休で街中の端末という端末を調べてみたら、なんともこれが意外なところで……』

不眠不休。なる程、立体ホロとして映し出された奴の顔は、心なしかやつれていり。

(*'A`)「よくやってくれた!で、場所は!?」

(ヽ´ω`)『うん、ちょっと待つお。今、ドクオの端末に転送するから……』

言いかけ、ブーンの姿がホロから消えた。

(;'A`)「おい、どうしたブーン!?死ぬのか?その前に場所を!」

17 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:29:17.65 ID:gxkPHHc+O
『ぐー……ぐー……すぴー……むにゃ…パンチラ…ぐー…』

('A`)「ちっ…撃沈か……」

悪態はつけど心配はしない。情など、とっくの昔にドブに捨てたわ!

('A`)「あーあ。こりゃ、あいつの家まで出向かなきゃなんねぇかな…」

ぼやきを遮るように、胸ポケットの携帯端末が着信を知らせる。

取り出し、開いてみればメール一件受信。差出人、塩豚。

('A`)「へっ。塩豚の割に、こういうとこは律儀じゃねぇか」

メールに添付されたデータは、まさしくオレが探し求めていたものだ。


18 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:32:40.74 ID:gxkPHHc+O
('A`)「今度、エロゲ貸してやるか」

金が無いから、買い与えられない。有っても買ってはやらんが。

('A`)「おいハイン。支度しろ。お仕事の時間だ」

从゚∀从「手掛かりが?」

('A`)「あぁ。例のアノニマスの居所が分かった。そこに件のアイアンメイデンも居るとは限らないが、ともあれ何か手掛かりは掴める筈だ」

从゚∀从「そうか。しかし、このままそこに乗り込むのか?今の私では、あまり戦力としては……」

ぷらぷらと、肘から先の無い右腕を振る戦姫。

19 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:34:08.35 ID:gxkPHHc+O
('A`)「……んー、万が一の事を考えると不安だが、これから向かう場所が場所だ。相手はおそらくハッカーっぽい奴だろうし、なんとかなるだろ」

从゚∀从「……ふむ。だが、油断は禁物だ。なるべくの事はしておくべきだろう」

ハインの言うことは最もだ。

幾ら彼女がアイアンメイデンだとはいえ、片腕を失った状態での戦闘は厳しいものがある。

そうは言っても、オレにはそれを直してやる為の金が無い。

('A`)「ううーむ……」

どうしたものか。



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:36:12.45 ID:zL7zfkj40
人いないけど頑張れ支援

21 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:37:47.26 ID:gxkPHHc+O
从゚∀从「私の代わりに貴様が重武装するという案も考えたが、貴様の総合闘争能力は武器で補えるレベルでは無い」

('A`)「わぁってるよ」

せめて、何か右腕の代わりになるものがあればいいのだが……。

('A`)「右腕の代わり……」

ん、待てよ。

確か……。

(*'A`)「そうだ!アレだ!」

从゚∀从「ん?何かいい案でも思いついたか?」

('A`)「ちょっと待ってろ。確か、事務所のガレージに……えーと、キーはどこいったかな……」

ベッドの下を引っ掻き回す。

('A`)「あった!」

カード型の電子キーを発見。

これで、一先ずはなんとかなるだろう。

多分。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:38:17.72 ID:o4cmEJ92O
支援

23 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:38:50.46 ID:gxkPHHc+O
 ※ ※ ※ ※

━━リニアの切符でニーソクからニューソクへ。

そこから地下リニアへ乗り換え、何度かの乗り継ぎを経てオレ達はここに辿り着いた。

('A`)y-「なんか、こういうとこは落ち着くわ……」

微かに漂う廃棄物の臭い。

遠耳に聞こえる鉄同士のぶつかる音。

周りに立ち並ぶ、倉庫と工場。すぐ脇に広がる海原。

ニューソク区第三埠頭。所謂工場区画とかいうやつだ。

从゚∀从「私は落ち着かん。というか、なんとかならなかったのかこれは」

港とかによくある“アレ”に片足を乗せ、船乗り気取りで煙草をふかすオレの後ろ、ハインがもぞもぞと窮屈そうに身じろぎする。

('A`)「仕方ないだろう。流石にあのままじゃ目立ち過ぎる。マッポに職質されたかないだろ?」

まだ残暑が厳しいというのに、外套を着込んだ彼女。

おかげで、リニアの中では好奇の眼差しの的となっていた。

从゚∀从「しかしだな、このままでは中二病患者みたいではないか。それとも貴様は、私に吸血鬼だとか魔性の血を引く一族とかの属性を付加したいのか?」


24 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:41:38.08 ID:gxkPHHc+O
('A`)「君にしてはなかなかいい発想だ。…うん、よく考えればそっちの路線も有りかな。ピンチになると、体に流れる“アレ”な血が暴走もしくは覚醒して敵を薙ぎ倒す」

从゚∀从「そして、その血の持つ獣性と人間の理性との狭間で葛藤するのか?」

('A`)「あぁ。で、好きな男の子の前では必死にそれを隠そうとするんだけど、ラブコメ的偶然が重なって押し倒しちゃったりなんかり……」

从゚∀从「それ以上は口にするな。貴様が墜ちていく様を見たくは無い」

(*'A`)「ダメっ!抑えなきゃいけないのにっ!……でも、ドクオ君が欲しいよぅ……!」

从゚∀从「相手役が貴様という時点で激しくお断りだ」

そんな馬鹿みたいなやり取りをしている間にも、オレ達は目的の場所へと辿り着いていた。

塗炭の屋根、同じく塗炭の壁。みみっちい店構えに相応しい煤けた看板には「ペットショップ・サザンのトリビア」とある。

(;'A`)「ペットショップ?」

なんじゃそりゃ。オレ達は、軍用アイアンメイデンにハッキングを掛けたと思しき奴のねぐらにやってきたんじゃなかったのか。

25 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:43:06.14 ID:gxkPHHc+O
携帯端末を取り出し、ブーンから送られてきたデータマップを確認する。

(;'A`)「間違いない……ここであってる筈だが……」

ペットショップとはこれいかに。

从゚∀从「まぁ、周囲の目を欺くには効果的だろうな。逆に、ここら一帯の貸し倉庫の中に居を構えているというのでは、あまりにも分かりやすい」

まぁ、こいつの言っている事も最もか。

何はともあれ……。

('A`)「中、入ってみるか」

ハインを促し、店の自動扉をくぐった。

塗炭材の外装の割に、案外近代的なのかと思いながら店内を見渡す。

店の中は薄暗く、ペットショップ特有の動物の臭いに溢れていた。

('A`)「……しかし、静かだな」

犬猫の糞やかましい鳴き声を想定して耳栓を用意しようかとも思ったのだが、出番は無さそうだ。

ただでさえ低い天井に届く程、うず高く積まれたケージや飼育箱の中に居るのは蛇やイグアナ、ゾウガメといった爬虫類の類。

これじゃどう頑張ってもこのペットショップが賑やかになる事は無さそうだ。

26 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:44:28.36 ID:gxkPHHc+O
('A`)「爬虫類専門のペットショップかよ……。よっぽど根暗な奴がやってるんだろうな」

从゚∀从「貴様と気が合うかも知れんな」

('A`)「おい君、ちょっと勘違いしてるようだから今修正してやる。いいか、オレはキモオタでダメ人間かも知れんが、決してネガティブマインドでは無い。むしろ、昨今のオタク文化の先鋒とも言えるライトポップな……」

从゚∀从「どうでもいい。それより気になる事が有る」

(#'A`)「あぁん!?」

从゚∀从「店主は何処だ?」

言われてみて、気付く。

店内を一周してみたものの、店員らしき者の姿どころかオレ達以外に人の形をしたものが何一つ見当たらない。

('A`)「留守なんじゃね?」

从゚∀从「……これだけの動物をほったらかしてか?」

('A`)「いや、本業はハッカーなんじゃねぇの?動物とかはどうでもいいとか」

从゚∀从「しかし、動物達も大切な隠れ蓑であろう。動物無くしてペットショップは成り立たない」

('A`)「まぁ、ごちゃごちゃ言わんと。大体、こっちは留守の方が都合がいい」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:46:27.89 ID:BpI13exqO
鋼鉄の少女たち?

28 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:46:48.11 ID:gxkPHHc+O
オレ達は何でも屋。警察じゃないんだ。

強制捜査権を持たないオレ達が、法の範疇で可能な捜査活動は、やはり一般人に許された範囲でしかない。

ここに店主が居た場合、オレ達が可能なのはつまらない聞き込みが関の山だ。

(*'A`)「店主が居ない今こそ、絶好のチャンス!レッツガサイレ!」

レジカウンターの奥、一枚のドアを見つける。

おそらくは、居住スペースへ繋がる扉だ。

从゚∀从「おい犯罪者、待て」

レジカウンターの縁を飛び越えたオレの裾を、ハインの左手が掴んだ。

('A`)「誰も見てなきゃ犯罪じゃねぇよ!」


29 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:49:35.59 ID:gxkPHHc+O
从゚∀从「そういう事じゃない。どうも妙だ。何が待ち構えているか解らん。慎重に行け」

気遣うような言葉の真意は、実のところ事務的な理由から発せられたもの。

だからと言って、油断はしない。

懐からピッキングツールを取り出し、ノブに手をかける。

('A`)「今時、鍵穴式かよ」

電子錠では無いと分かり、得物を交換。

('A`)「ハイン、もう一度聞くがこの建物の中に居るのはオレ達だけか?」

从゚∀从「あぁ。サーモレーダーも真っ青だ」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:50:33.15 ID:zL7zfkj40
この作品のドクオは好きだ支援

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:50:43.13 ID:gGS1JXw/0
作者頑張れすんごい楽しみにしてる

支援

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:51:02.30 ID:wiX+fEx8O
ハインの右腕が極太バイ○となった姿を想像したのはオレだけではないはず……

どうでもいいけどペットショップでジョジョ思い出した

33 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:51:10.12 ID:gxkPHHc+O
('A`)「そうか。なら……」

粗暴なフォルムのそれに備わった引き金を引く。

('A`)「デカい音出しても大丈夫だな」

カスタムデザートイーグルは咆哮し、嬉々としてドアノブを噛み砕いた。

从゚∀从「粗野な奴だ。私に任せればもっと上品に開けてやったものを」

('A`)「こっちのが手っ取り早い。それより、後ろの警戒を頼む。誰かが来たら、すぐに脳核通信で知らせろ」

返事の代わりに肩をすくめる相棒を残し、オレはドアの先へと進む。

店内以上に暗く狭い廊下は無機質なコンクリートが剥き出しだ。

('A`)「……しっかしハッカー連中ってのはどうしてこう、みんな暗いとこが好きかね。それともあれか、キノコとか菌類の生まれ変わりが奴らなのかね」

だとしたら、はた迷惑なウイルスだとかをバラまく奴らの生態にも納得がいく。

('A`)「さぁて、問題の端末はどこかね……」

廊下は短く真っ直ぐ伸びている。

辿り着く先は一つ。

奴らの人生そのもののメタファに見えて、苦笑いが漏れた。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:56:13.56 ID:wiX+fEx8O
うねうね支援

35 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:56:18.80 ID:gxkPHHc+O
('A`)「ま、オレも同じ穴の狢か」

突き当たり、一つの扉に手をかける。

鍵は掛かっていない。

ゆっくりと、押し開けた。

('A`)「はい到着ぅー。ここが天国でございまぁす」

四畳ばかりの小さな畳敷きの部屋。

家具や布団不在の生活感のかけらすら無い一室。

ドアを開けた目の前の壁際、ポツンと一般的な情報端末が置かれていた。

('A`)「殺風景過ぎワロタ」

これだけ生活感が無いと、ここは一時的な隠れ家と考えた方が自然かも知れない。

それなら、ここに誰も居ないのも頷ける。



36 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 22:57:57.00 ID:gxkPHHc+O
('A`)「……となると、この情報端末もあまり当てにならないな」

ここが一時的な隠れ家だとして、やっこさんがもうここを引き払っていると仮定すると、この情報端末に手掛かりが残されている可能性は限り無く低い。

軍用アイアンメイデンの電脳核に、こんなカスタマイズもされていない一般端末から仕掛ける程の手錬だ。

証拠を残す程、間抜けでもないだろう。

('A`)「まぁ、ダメ元って言葉も有るし。残り物は密の味とも言うし」

胡散臭い脳内辞書片手に、端末の電源を入れる。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:59:18.20 ID:wiX+fEx8O
まるっと支援

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:00:12.83 ID:PMFzo4m4O
しえ

39 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:01:01.08 ID:gxkPHHc+O
端末備え付けの結線ケーブルを伸ばし、脳核内のファイアウォールを起動。

ブービートラップで脳髄を焼ききられたら、相棒に爆笑される。それだけは嫌だ。

(-A-)「さて、と……」

目を閉じ、没入開始。

光のグリッドが錯綜し、大企業の受付のような光景を脳内に再現する。

エントランスと呼ばれるここは、旧世代のパソコンでいうところのデスクトップに等しい。

受付と言っても可愛いらしい受付嬢は居らず、本来彼女たちが居るべきカウンターにはデフォルメされたアイコンがふわふわと漂っているだけだ。



40 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:02:28.69 ID:gxkPHHc+O
('A`)「新作ソフトで受付嬢とか出ないかな。勿論攻略次第でセクロス可能な」

煩悩を口からそのまま垂れ流し、漂うアイコン群を確認していく。

殆どが基本アプリケーションとして入っている下らないゲームや、チャットゲートばかりでめぼしいものは無い。

('A`)「やっぱりな。……畜生、また振り出しに戻るかよ」

一応ユーザーデータを呼び出してみるが、既に登録は抹消された後だった。

いい加減、うんざりしてくる。

('A`)「もう……ゴールしても、いいよね?」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:04:33.01 ID:extM2yfQ0
sien

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:04:55.67 ID:wiX+fEx8O
メコッと支援

43 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:10:14.44 ID:gxkPHHc+O
アイコンを手でかき混ぜたい衝動にかられる。

今度やっこさんが戻ってきた時、ちょっと不快な思いを味あわせてやるんだ。

そう思ってアイコンの一つをつまみ上げた時、それの後ろに隠れたブリーフケースが目に留まった。

('A`)「なんだこれ?」

フォルダ名は無い。見たところ文章ファイルだと思われるそれを、しばらく眺める。

('A`)「キーは……」

エラー。パスワードを入力して下さい。無機質なおにゃのこの声が警告メッセージを発した。

('A`)「こいつは……」

パスワード付きのファイル。ビンゴだ。


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:10:48.99 ID:wiX+fEx8O
自信が過信に変わりさるに負けたか?

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:12:03.89 ID:wiX+fEx8O
フェイクか……
支援

46 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:13:06.27 ID:gxkPHHc+O
('A`)「つってもここで破る暇は無さそうだな」

仕方が無いので、昔ブーンから貰ったネットツールを起動する。

“オルタナティブ”とかいうこのプロキシツールがあれば、一般の情報端末レベルのセキュリティ程度ならばそれを騙くらかして、持ち主に成りすます事が出来る…らしい。勿論違法ソフトウェアだ。が、まぁそこは暗黙の了解ってヤツだ。

これならパスワードは破れないにしろ、ファイルごと持ち出してオレの端末にダウンロード出来るだろう。

('A`)「さぁて、お仕事お仕事」

アイコンをつまみ、オレの端末へ転送を開始。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:14:26.20 ID:wiX+fEx8O
しーえーんーだーよー

48 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:15:13.10 ID:gxkPHHc+O
青色のバーが転送作業の進行具合をパーセントで表示する。

('A`)「50…72…93……よし、完了」

ファイルはオレの前から姿を消した。

今頃は、我が家の端末が珍しくメールの着信を知らせているだろう。

('A`)「さぁて、では引き上げますか……」

ログアウトすべく、エントランスの扉に手をかける。

瞬間、目前に見知った顔のホロが浮かび上がった。

从゚∀从『おいヒドラ、何をボサボサやってる』



49 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:16:40.64 ID:gxkPHHc+O
('A`)「あぁ、今終わったところだ。すぐそっちに……」

从゚∀从『敵襲だ。現在進行形で交戦している』

(;'A`)「な、なんだってー!?くそ…もう帰ってきたのか……」

慌ててログアウトをかける。

从゚∀从『いや、違う。もっと大物だ。相手は……』

ハインが何かを言っているが、ログアウトの手続きに焦るオレには聞こえない。

エントランスを構成していたグリッドが巻き戻しのように散り散りになり、意識が現実に戻ってくる。

('A`)「くそっ!なんてタイミングの良さだ!」

ケーブルをニューロジャックから引き抜き、代わりにカスタムデザートイーグルを腰から引き抜くと部屋を走り出た。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:16:48.89 ID:gGS1JXw/0
ピンチの予感

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:17:34.68 ID:wiX+fEx8O
人少なくなったなぁ……支援

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:19:20.70 ID:extM2yfQ0
sien

53 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:19:25.61 ID:gxkPHHc+O
店の方からは、激しい銃撃戦を繰り広げているのか断続的に銃声が響いてくる。

('A`)「ハッカーのくせに、やけに重武装だな……」

廊下を駆け抜け、店への扉を蹴り開け銃を構え。

(;'A`)「待たせたな!」

そこでオレの体は硬直した。

从;゚∀从「馬鹿!出てくるな!」

ハインの声は間に合わない。

狭苦しい店内、薙ぎ倒されたと思しき飼育ケースを飛び越え、オレ目掛けて牙を剥き出しにした“それ”。

(;'A`)「おぉぉお!」

とっさに引き絞った引き金。

一度、二度、三度、四度。弾倉が空になるまで打ち続ける。

着弾の度、響く金属音はオレの悲鳴。



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:20:01.49 ID:zL7zfkj40
支援

55 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:21:12.52 ID:gxkPHHc+O
(;'A`)「畜生がぁぁあ!」

それでも止まらない“それ”の攻勢に、オレは左へと転がった。

相前後、“それ”の硬質な質量がカウンターの中へと着地、否、衝突。

とにかく距離を取れ。

右脳のお告げに任せ、カウンターから這い出したところでやっとこさ一息つく事を許された。

(;'A`)「おい、アイアンメイデンが居るなんて聞いてないぞ!」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:21:35.11 ID:wiX+fEx8O
うーねうーねぬーるぬーるしーえーんー

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:23:21.47 ID:extM2yfQ0
sien

58 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:23:36.72 ID:gxkPHHc+O
从;゚∀从「言っただろうが白痴!だから貴様は出てくるなと知らせたろうに……貴様という奴は!」

鬼子母神は左手だけを外套から出し、壁を背にして立っていた。

彼女の五指の先端から立ち上る硝煙に、先の銃声は彼女がネイルガトリングを乱射したものだと判断。

(;'A`)「うるへー!ログアウトに必死で聞こえなかったんだよ!つうか白痴とか言うな!そういうのはあれだ、教育上よくない!」

オレに飛びかかってきたのは、鋼鉄の処女。軍用機体らしく剥き出しになった、キチン質ともとれる特殊カーボネイド装甲には、間違いなく「IM-17-RH」の文字があった。

つまり、オレ達が追い掛けてきた目標が今、このカウンターの中に居るという事だ。

(;'A`)「やっと尻尾を見せやがったなてめぇ」

先の突進で、瓦礫の山となったカウンターに向かって一歩踏み出す。

(;'A`)「てめぇのおかげでこっちはしなくていい苦労をしたあげく、財政危機まで抱えなきゃならなくなっちまったんだ」

瓦礫の山は、語らない。

59 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:26:23.32 ID:gxkPHHc+O
(#'A`)「悪いハッカーさんに唆されたのかどうかは知らんが、そこら辺の覚悟は出来てんだろうな?あぁ?」

言っているうち、やるせない怒りがこみ上げてきた。

从゚∀从「おい、あまり近づくな。ここは私に任せて貴様は後方支援に……」

こいつをとっちめても、オレ達に報酬は無い。

弾薬費、交通費、ハインのもげた右腕。失ったものはあまりにも多すぎる。

この怒り、どこにぶつければいい。

決まっている。矛先など、初めから一つ!



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:26:25.50 ID:wiX+fEx8O
支援

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:27:39.38 ID:extM2yfQ0
sien

62 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:30:01.23 ID:gxkPHHc+O
(#'A`)「おらぁ!大人しくお縄につけぇい!」

弾倉を交換したデザートイーグルの銃口を、カウンターの中へ向け。

从;゚∀从「おい粗チン、伏せろ!」

砂漠の荒鷲が、オレの憤怒を体現しようとした矢先。

レジカウンターの横っ腹を貫き、鋼鉄の質量がオレの脇腹を掠めた。

(;'A`)「のわぁぁあ!?」

灼けるような痛みに、膝をつく。ついた膝が崩れ、そのまま床を転がる。

从;゚∀从「ちっ!だから言ったんだ!」

戦姫が舌打ちし、オレを庇うよう前に出る。

外套を翻す彼女。その下、右腕のあった部分を占める包帯で巻かれた何か。

从;゚∀从「荒事は全部私に任せておけと……」

それに左手をかけ解こうとした彼女はしかし、地を転がった。

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:31:30.81 ID:jxFDNdZKO
支援

64 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:31:46.95 ID:gxkPHHc+O
从;゚∀从「くっ…」

彼女が先刻まで居た床を、硬質な何かが抉る。

視線を上げれば、瓦礫から飛び出した奴の姿。

川д川「……」

宙を舞うIM-17-RH。その右腕の、本来手首がある部分からは二枚の短い鉄板が突き出していた。

(;'A`)「内蔵式レールガンだと!?」

二本の鉄板の間…もとい砲身に、磁場が発生する。

狙いはオレ。

从;゚∀从「飛べぇぇえ!」

ハインの絶叫。

砲身の奥、回転する鉄鋼弾。

電流の迸る音。

全てがスローモーションの世界の中、オレはカスタムデザートイーグルの照準を一点に定めた。



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:33:00.98 ID:wiX+fEx8O
なぜか精神にデカいダメージを喰らった支援

66 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:33:32.63 ID:gxkPHHc+O
(#'A`)「人間様を舐めるなよぉぉぉお!」

川д川「!」

奴がオレの狙いに気付き、即座に右腕を下げる。しかし遅い。

(#'A`)「仕舞だ!」

奴が右腕を下げるよりも速く、砂漠の荒鷲は弾丸を吐き出していた。

弾丸は飛ぶ。吸い込まれるように、誘われるように。

あれだけ大口を開けていたのだ。外すいわれは無い。

奴の右腕、内蔵式のレールガンの砲口。

銃弾は、真っ直ぐにそれへと侵入。着弾。

直後、奴の右腕が壮絶な音をたてて爆発した。

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:34:28.21 ID:zL7zfkj40
支援だ

68 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:36:26.68 ID:gxkPHHc+O
(;'A`)「うぉっ!」

頬を打つ爆風。全身を包む、耐え難いまでの熱。

吹き飛ぶ機械人形。

向かう先は飼育ケース。衝突、破砕音。

ケースが割れ、中から這い出すニシキヘビ。

後には、嘘のような静寂が訪れる。

(;'A`)「ぐっ……くぅ……」

顔を庇った手を下ろし、爆発の後の現場を見渡す。

店内は二体のアイアンメイデン(プラス一匹のダメ人間)によって、みるも無残に蹂躙されていた。

散乱したガラス片、モルタルのかけら、薬莢、キャットフード、爬虫類の亡骸。そしてその上を這いずり回る生き残りの爬虫類達。

まるで戦場。あぁ、戦場か。



69 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:38:31.87 ID:gxkPHHc+O
(;'A`)「はぁ…はぁ…どうだ、人間様の力、見たか」

ほうほうの体で立ち上がり、やっこさんの下へと歩く。

爆発の被害は凄まじく、彼女は右腕を肩口まで…つまりは丸ごと失っていた。

('A`)「チェック・メイトだ」

煤けた特殊カーボネイド装甲の、鈍い蒼色に銃口を突き付ける。

川д川「……」

ヒトとして活動する必要の無いガイノイドの頭部、皮を被せられずに剥き出しとなった顔面の装甲は無表情にオレを見つめていた。

('A`)「……」



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:40:59.49 ID:wiX+fEx8O
支援

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:41:21.40 ID:gGS1JXw/0
しえんだ

72 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:42:15.41 ID:gxkPHHc+O
引き金に、指をかける。

彼女の瞳に“知性”を見いだしそうになる自分を抑え、ゆっくりと引き絞り。

川д川「ガァ!」

オレは、彼女のノーモーションタックルを受けて吹き飛んだ。

(;'A`)「がっ!」

从;゚∀从「ドクオ!」



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:42:51.10 ID:wiX+fEx8O
しーえーんー

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:43:14.79 ID:jxFDNdZKO
しえん

75 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:45:08.90 ID:gxkPHHc+O
ああ…車にひかれるって、こんな感じなのかな。

五体が裂けそうな痛みに顔をしかめる。

川д川「……」

やっこさんを見れば、出口を目指して走り出しているではないか。

くそったれ、みすみす逃がしてたまるか。

(;'A`)「ちっ……」

痛む四肢に鞭打ち、懐から発信機を取り出すと奴へ向けて投げつける。

上手く張り付いたかどうかはわからない。

遠くなっていく奴の背中、同じく遠のくオレの意識。

(;'A`)「畜生……だから、こんな仕事…嫌だったんだ……」

最後に愚痴をひねり出し、オレの意識はそこで途切れた。



next track coming soon...

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:46:16.83 ID:wiX+fEx8O


おまけクルー?

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:47:28.02 ID:zL7zfkj40


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:47:29.92 ID:gGS1JXw/0
おおおおおお乙!

79 名前: ◆cnH487U/EY :2008/09/29(月) 23:55:26.72 ID:gxkPHHc+O
というわけで今回の投下はおしまいです

やった!猿らなかったぜ!ぐはは!助かったぁ!

支援してくれた人、読んでくれた人、本当に有難うございます。私めが猿にならなかったのもひとえに皆さんのおかげです。重ねて有難うございます

>>76
オマケは一つのお話に一つ、と決めますた。一回の投下に一つでもいいんですが、猿が怖いのと投下時間が長くなりすぎちゃって……

第二話の最終話に期待して下さいまし

質問や批評、その他諸々ご意見がございましたら遠慮なく書き込んじゃって下さい

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:55:26.63 ID:WA3dGAmc0
寝れる!乙!


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