('A`)と( ^ω^)は異世界でもう一度出会うようです
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:08:49.22 ID:aeDmHs0v0
- せんせいがおこると
ガラスがこわれ
じめんがこわれ
ちきゅうがばくはつし
うちゅうもばくはつし
このよはおわる
みんなが
しぬ
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:09:27.98 ID:NagPSo0WO
- w
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:13:26.66 ID:jPq4HT94O
- はいつまらーん帰れー
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:13:34.16 ID:MRad8Xx6O
- 来ないかな
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:16:01.36 ID:aeDmHs0v0
-
まとめサイト様
http://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-6570.html
http://boonsoldier.web.fc2.com/mouitido.htm
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:16:45.60 ID:wL6LT9JfO
- きたか?
- 7 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:17:16.61 ID:aeDmHs0v0
- ミ;゚Д゚彡(言えない……まとめのリンク忘れて今探してたなんて)
ミ,,゚Д゚彡「なにはともあれ、さあやってまいりました、今回のあらすじ!!」
(*゚ー゚)「の、前に」
ミ,,゚Д゚彡「ここで唐突に、恒例の裏設定! いや別に裏でもないけど
ていうか恒例でもないし、じゃあ何だと聞かれても困るんだ!」
(*゚ー゚)「表にはでないけれど、このお話は全体でだいたい10個くらいにわけられるの」
(*゚∀゚)「1、ドクオ編 2、過去編 3、冒頭編 4、開幕編 5、ブーン編
6、ショボ編 7、番外編 8、開錠編 9、絶望編 10、選択編 …となってます」
(*゚ー゚)「途中いろいろ混ざったりしてるけど、こんな感じね
3と8の中間地点では、それぞれ大きな出来事がおこる…かも?」
ミ,,゚Д゚彡「とは言えど、〜編っていうのは今適当に考えたから
8辺りから怪しくなってるけど、別に意味はないから気にしないほうがいい」
- 8 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:18:54.10 ID:aeDmHs0v0
- ミ,,゚Д゚彡「内容的にはちゃんとあるんだけどね、名づけたらみたいな
いやほら、こういうの作るの楽しいじゃない、モチベモチベのためですよ」
ミ,,゚Д゚彡「冒頭編までがいわゆる前作、開幕編はだいたいハインに会うまで、
そしてgd、いや長いこと続いてたのが、ブーン編
けど前回のことでようやく区切りを見せ始め……」
(*゚∀゚)「今は6にきました…よく言われるアレは7、つまりもうちょっと……です」
(;*゚∀゚)「え、えーと……○○編、といっても明確に何部、何話、で分かれているわけではないので
すぐに次にいったり、同時進行したり、もありますので…意味はないのですが」
(;*゚∀゚)「ですが、終わる目安にはなるんじゃないかと思っています……
なので変わる頃合にはまた、こうしてお伝えするかもしれません」
(;*。。)「い、以上です!」
(*゚ー゚)「以下本編はじまりはじまり〜」
ミ;゚Д゚彡「……あらすじは…?」
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:19:03.45 ID:EqZwtH1uO
- ktkr
- 10 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:19:23.60 ID:aeDmHs0v0
- ――――???
訪ねる声があり。
それに応える声があった。
その二つは繰り返され、会話となる。
「そっか、日陽は落ちたかぁ…」
「崇拝すべき対象をすべて失いましたからね、当然でしょう」
「鍵の方はどうなのさ?」
「どうやら……あまり進展はなかったようです」
鍵とは、いまだ本質を発揮することのない、炎の剣。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:20:07.94 ID:LnO97s9jO
- はいはい釣り釣り……ん?
- 12 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:20:17.41 ID:aeDmHs0v0
-
「ふーん……もっと破壊を利用してるもんだと思いきや」
「ですが、彼等の一人が"は瀬川"を手にしました」
「は瀬川? ああ、太陽の……」
「ええ、ですから最後の御役目には…彼が適任かと」
まだ、この会話の意味をつかむ事はできず。
周囲の状況も、人も、なにもかも、因子の足りない現状ではなにも知り得ない。
「今は、豊穣の地へと逃げのびたようですね」
「エッダね、けど放っといていいのか? 確かあそこには……」
「……あれは、人の身に揮える代物ではありません、問題ないでしょう」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:20:52.74 ID:EqZwtH1uO
- 支援
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:21:05.58 ID:2KjrFsi60
- おお、久々
- 15 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:22:22.78 ID:aeDmHs0v0
- 「もし居たら? せっかく神破の木が無くなったってのに…」
「賢たる者、ですか……確かに、実在すれば厄介なことになるでしょう…」
「しかし、彼等の存在自体が、その可能性を否定している、と、私は考えます」
ここで会話は止まり、しばらくの沈黙が空気を重くしずめていく。
否定された人間は、どこか納得いかない様子だった。
「ふぅ……わかりました、では…あの国に動いてもらいましょう」
「ん? ていうと?」
「神教です、神具が集中しているとでも情報を流せば、かってに動いてくれるでしょう」
「……それさ、あの子ら、下手したらやられちゃうんじゃないの?」
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:23:14.27 ID:rwPxVveu0
- 本物!!
- 17 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:24:18.62 ID:aeDmHs0v0
- 神教国は、かつてVIP国を崩壊させた大国であり。
そして、管理者同士の戦いにおいて、破壊を討ったことでも知られている。
「まあ、まともにやり合えば……聖徳の管理者には誰も太刀打ちできないでしょう」
「駄目じゃないか」
「ですから、その為に彼女が居るのでしょう?」
「相性がいいって本当かい?」
「ええ、同じ種類の神具ですからね」
「ふーん……んじゃ、そっちは任せる……んじゃ、あとは―――――」
【 第24会 「誓 賢 者の覚醒 (前) 」 】
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:24:22.03 ID:MT/1cvnD0
- キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!
- 19 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:26:04.07 ID:aeDmHs0v0
- 川д川「むかしむかしの事じゃ……」
ここはどこか懐かしい、田舎の一軒家をおもわせる村長さんの家にて。
お約束の口上からはじまるのは、シャキンって人の物語。
ある所に、とても寂れた村があった。
村民達は貧しい生活ながらも、田畑をたやがし、それでも平穏に暮らしていた。
しかし、時は戦乱の真っ只中。
他国は争いながらも発展をつづけ。
人々の貧困差も広がっていく。
そうなれば、色々な国から、沢山の難民達が現れはじめる。
彼らは安泰をもとめ、徐々にその寂れた村へと集っていった。
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:27:00.68 ID:+NM/rTBc0
- 支援!
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:28:01.93 ID:t1bCdu+T0
- ktkr!支援
- 22 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:28:04.78 ID:aeDmHs0v0
- そうして村を訪れる人が増え、村の許容量も限界が近づくと。
自分たちだけは、と考える悪い人たちも現れる。
彼奴等は徒党をくみ、半ば山賊めいた集団となり。
食料や女子を狙い、周期的に村から奪い取っていった。
まさに村の危機。
だがそんな時、いずこから来たのかも知れぬ、一人の青年が村を訪れた。
名をシャキンと言った。
彼は野党をいとも容易く斬り伏せるほどに強く。
更には、誰もが見聞きした事もないような、膨大な知識をもち。
新たな農業を伝え、飢饉を乗り越え。
人々に戦う術を教え、村を襲う悪漢達を退け。
まるで魔法のように、村を再興させてしまったそうな。
- 23 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:30:53.81 ID:aeDmHs0v0
- 恐らくは異国の技術なのだろう、と誰もが口にした。
しかし、どの国から来た者もそれを知る事はなかった。
やがて、彼の助言により、村を一つにまとめるのではなく、区分し。
ついには沢山の村が集う、一つの大きな国となった。
それが、この豊穣の地に伝わる賢者のお話。
川д川「そしてこれが、シャキン様の絵ですじゃ」
古ぼけた壁に掛けられた、額縁の中の大きな絵。
そこには、ショボそっくりの人物が描かれている。
(;^ω^)「ほんとだお……そっくりだお」
(;'A`)「しかし上手い絵だなこれ」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:32:00.65 ID:t1bCdu+T0
- 支援
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:32:05.82 ID:rwPxVveu0
- 支援
- 26 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:32:07.68 ID:aeDmHs0v0
- お呼ばれした僕らはこぞって集まり、
いろりを囲み、お茶をすすりながら呑気に話を聞いていた。
(・ω・` )「……そうかな」
そんなショボの呟きに、僕らは一斉にうなづいた。
しかし、当の本人はわずかに視線を動かしただけで、
すぐにそっぽを向いて、黙りこんでしまう。
日陽の国を出てから、ずっとこの調子だ。
何を話しかけても反応が薄く、言葉を続けようとしない。
単に落ち込んでいる様にも、考え事をしている様にも見える。
どちらにしても、あの国で起きた事を気にしてるのだろう。
そんな態度を前にすると、僕らもつられて沈んでしまう。
川д川「……どうか、なさったかの?」
そして、村長さんだけが、沈んだ空気に首をかしげていた。
ジョルジュさんは、それを払うように話を戻した。
( ゚∀゚)「いや……んで、聖剣ってのは? 勇者と剣のお話なんだろ?」
- 27 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:34:06.16 ID:aeDmHs0v0
- 川д川「この地には、彼の話のほかに、もう一つの伝承がありますじゃ」
村の付近にあるという、山奥の祠に封じられていると伝わる伝承。
グリンブルスティ、と呼ばれた、荒ぶる神の存在だった。
村から追い払われた野党たちは、逆恨みの果てに、その祠の封印を解いてしまう。
そして現れた、神の正体は、金色の剛毛を携えた、巨大な猪だった。
猪の体毛は硬く、どんな物でも弾きかえし。
いちど駆ければ、どんな生物よりも早く走り。
山の木々をまとめて薙ぎ倒すほどの力を持っていたとされる。
そして、夜な夜な人里へと降りては、家や畑を荒らし始めた。
流石のシャキンも、その化物じみた猪に手も足もだせず。
ついには戦いの最中、大怪我を負ってしまう。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:35:16.49 ID:0TBC30wMO
- 支援
- 29 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:36:15.13 ID:aeDmHs0v0
- 幸い、命だけは助かったものの、もはやシャキンは立ち上がることすらできなくなった。
いよいよもって困り果てた彼等は、何か手段を探すべく。
彼の猪が封印されていたとされる、祠へ向かった。
そこで見つけたのは、一振りの剣。
人が手を触れること無く宙を浮き、ひとりでに動く奇妙な剣だった。
それが神具であると理解する事は、想像に容易い。
彼らは、これできっと、あの化物を退治できると喜んだ。
しかし……剣は、その場に居た誰もが手にすること叶わなかった。
(;'A`)「…? それ、どういう事なの?」
川д川「誰も彼も、剣を握ることすらできなかったですじゃ」
- 30 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:38:09.96 ID:aeDmHs0v0
- ( ^ω^)「お…それはつまり……」
この話の流れからすれば、大体の見当はつく。
よくある話だ、選ばれた者しか抜けない剣、みたいな。
きっとそういう事だろう。
川д川「ですじゃ、シャキン様だけが剣を持つ事ができた、と言われとるのじゃよ」
それから色々あって、剣を手にしたシャキンは、みごと化物猪を退治してみせた。
だが、先の猪との戦いで、すでに瀕死の重傷をおっていたシャキンは、
その戦いの直後、相討つように命を落とすことになった。
川д川「それ以来、この地ではシャキン様のことを永久に伝えるべく話に残し…」
( ゚∀゚)「剣を聖剣として、奉ってるわけだ」
川д川「その通りじゃ」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:38:18.46 ID:9Aq+ay2f0
- せんせいぃがお゙ぉおォおんこると
ガラスがこわれ
じめんがこわれ
ちきゅうがばくはちゅし
うちゅうもばくはちゅし
このぉおおよはお゙ぉおォおんわるのぉおお
みんにゃが
しぬ
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:40:00.35 ID:mxQBrCMxO
- まだ生きてたのか
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:40:02.05 ID:+NM/rTBc0
- 支援
- 34 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:40:06.32 ID:aeDmHs0v0
- ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、剣は今もここにあるのかな」
川д川「うむ……祭殿にて、いまも保管されておる」
/ ,' 3 「……ときに村長、それについて、話があるのじゃが」
川д川「む?」
そうして、僕らはひとまず、事情を端的に説明することにした。
今の世界の状況やら、僕らの旅の目的、そしてここまでの経緯などだ。
村長は、うーんと唸り声をあげながら話を聞いていたが。
だいたいの話を終えると、眉を寄せ、訝しげな声色で問いかけてきた。
川д川「……つまり、神具を渡してほしい、ということかの?」
静かな空間にひびいたその言葉は、たしかな緊張感をもっていて、
辺りを包むピリッとした空気に、おもわず僕らは息をのむ。
(;^ω^)(…ちょっと、やばい感じかお…?)
- 35 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:42:49.28 ID:aeDmHs0v0
- 先の話を聞けば、その剣がこの人達にとって、どれほどの物かは理解できる。
それを…いきなり現れた僕らが、安易に欲しいなんて言って許される訳もなく。
川д川「いいよ」
息苦しさそのままに、シンとした空気の解放を待っていると、
とても軽やかにお断りの言葉を告げて、あれ、告げてないぞ。
川д川「ええよ」
(;^ω^)(……二回言った!?)
いや、絶対ことわられると思っていたのだが。
村長さんは意外にも、すんなりあっさり了承してくれた。
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:44:54.35 ID:t1bCdu+T0
- 支援
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:45:22.30 ID:MT/1cvnD0
- 川д川「大事な事なので二回言いました」
支援
- 38 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:45:29.74 ID:aeDmHs0v0
- (;゚∀゚)「……いいのか?」
川д川「ええとも、ええとも……事情はようわかったしの、それに……」
( ゚∀゚)「………それに?」
川ー川「……あくまでも、持っていけたらの話じゃからのぅ」
村長は、そう言って、少しいじわるな口調で笑う、
どういう意味かと訪ねてはみるが、行けばわかると軽く流されてしまった。
その後、僕らは村長さんの案内のもと、
剣が保管されている場所へ向かって家をでた。
川д川「こっちですじゃ」
(;^ω^)(それにしても……)
僕らは、とことこ歩く背中を追いかけながら、とある疑問に首をかしげた。
比較的どうでもいいというか、あまり関係ない事なのだが……。
- 39 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:46:00.41 ID:aeDmHs0v0
- 川;゚ -゚)(なぁ、ドクオ)
(;'A`)(……うん)
从;゚∀从(…聞いてみりゃ早いんじゃないか)
ζ(゚ー゚;ζ(でも…なんか聞き辛くないですか…?)
从;゚∀从(…そうだけど)
(;^ω^)(ジョルジュさん…ちょっと聞いてみてくださいお)
(;゚∀゚)(俺かよ……)
(;゚∀゚)「あー……村長さんよ、一ついいかい?」
川д川「ん?」
(;゚∀゚)「あんた……いったい歳いくつなんだ?」
川;д川「……」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:46:11.28 ID:9iOaVqGrO
- 支援
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:46:16.47 ID:6bXZzT5T0
- ああ、これあれか。
フサギコがめちゃかっこよかったやつ。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:46:23.00 ID:ihKNAduG0
- おひさし
- 43 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:48:17.32 ID:aeDmHs0v0
- その問いに、彼女は動きを止めた。
村長、そしてこの口調からして、ばっちゃを想像させる所なのだが。
じっさいの容姿は、それとは真逆のものだった。
背筋をピン、と伸ばして尚、僕らの半分くらいの身の丈。
凹凸の見当たらない小さく華奢な体躯。
ながい髪の隙間から、うわめづかいにこちらを見つめる丸い瞳。
膝までのびた長い黒髪は、顔の半分以上をかくし、
その隙間からは、白く張りのある柔肌がのぞきみえる。
衣服はサイズが合っていないのか、ぶかぶかで、余った袖は宙ぶらりんに揺れている。
もう、なんていうか、どう見ても幼……少女だった。
川#д川「いきなり何じゃ……失礼な事を聞くやつじゃのう」
特に口調や雰囲気は、それはもう大人びたというか、いっそ老人臭いのだが、
ふとした時にみせるそれは、小さな子そのものだ。
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:50:07.29 ID:t1bCdu+T0
- 支援
- 45 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:50:16.54 ID:aeDmHs0v0
- 思えば、話をしている時も、何だか楽しそうに体を揺らしていたし。
今も両手を広げてばたつかせているし。
(;゚∀゚)「あ、ああ…すまん、悪かった」
川д川「むぅ…まあよい」
(;゚∀゚)「んで、歳は」
川д'川キッ
(;゚∀゚)「…ソーリー」
……。
川д川「こちらですじゃ」
ギギギ、と重そうな扉が開かれた先は、真っ暗でなにも見えない広間だった。
入り込んだ空気が埃をまきあげ、光がさしこんだ部位にのみ、白い点が浮き上がる。
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:50:29.57 ID:kaYvsp99O
- 「いいよ」吹いたwwwwwwwww
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:51:01.14 ID:3etcSKlsO
- 幼女ばーさん…だと…?
- 48 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:52:09.53 ID:aeDmHs0v0
- 村長は慣れた様子で奥へと進んでいくと、
次々に窓がひらかれ、内部の様子があきらかになっていく。
木貼りの床には、道を示すように柱が並び。
その最奥、煌びやかな装飾がなされた台座のうえに、何かが見えた。
ζ(゚Δ゚;ζ「……あれが…聖剣、フレイ…?」
その横では、村長さんが僕らにむかって手招きしている。
遠めに見える彼女のすがたは、黒い塊が手招きしてるようにも見えて、
もうなんか、リングその物って感じで、ちょっぴり背筋が寒くなった。
いや……近くで見ればかわいいんだけど…ね。
( ^ω^)「いよいよ、ご対面…かお」
(;'A`)「よ、よし……行こうぜ」
- 49 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:55:04.08 ID:aeDmHs0v0
- 何だかよくわからない緊張感に包まれながら、
僕らは奥へと歩を進めた、進み進まれ進んでいくのだが。
(;^ω^)(……ん?)
近づくに連れ、なんだか奇妙な違和感が目の奥をゆらした。
それはそのまま疑問になって、よりいっそう目を凝らす。
まず、話に聞いていたとおり、その剣らしき物体が宙に浮いている。
形もはっきりと見てとれる。
横幅は広く、刀身が妙に短いが、間違いなく剣だ。
(;゚∀゚)「な、なんじゃこりゃ…?」
しかし、剣を目のまえにして、第一声はそれだった。
- 50 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 21:56:57.91 ID:aeDmHs0v0
- まるで、白い霧をたばねて造られたかのような。
半透明で、しかし、はっきりと剣の形を保った物体が、
その形を揺らめかせる事なく、漂うこともなく、宙にある。
(;'A`)「これが…そうなの?」
(;^ω^)「なんか、変な感じだお……」
そして、見れば見るほど、ここにあるという存在感がない。
立体映像、という物があったら、正にこんな感じかもしれない。
川д川「フレイは……このとおり、実体を持たぬ剣なのじゃよ」
(;'A`)「実体を持たないのに、剣なの?」
川д川「ほれ、かたち的に……剣じゃし」
( ^ω^)「なるほど…」
川д川「かたち的に見ると」
(;^ω^)「もうわかったお…」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:58:11.36 ID:+NM/rTBc0
- 支援
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:59:21.48 ID:5eIw9NnwO
- 支援
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 21:59:43.63 ID:t1bCdu+T0
- 支援
- 54 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:00:14.63 ID:aeDmHs0v0
- それから、村長さんは僕らに持ってみるよう促した。
いわれるままに手を伸ばすが、その手は見事にすり抜け、
まるで最初から無い物であるかのように、微動だにしない。
川 ゚ -゚)つ「…駄目、か………ちっ」
(;'A`)「…クー?」
川 ゚ -゚)「放射能はさすがに撒き散らせないからな……
やはり何かしら欲しかったんだが」
(;'A`)(……何の話をしてるんだろう)
川 ゚ -゚)「そもそも…そんな事ができたら前作ですべてに決着がついて」
(;'A`)「ねえ! ほんとに何の話!?」
- 55 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:01:40.16 ID:aeDmHs0v0
- 从;゚∀从つ「おお…マジだ、スケスケじゃないか…なんかえろいな」
从*゚∀从つ「いやしかし、これはおもしろいな、しかし」
(;^ω^)「なにやってるんだお…」
ζ(゚Δ゚;ζ「遊んじゃ駄目ですよ!」
从 ゚∀从「どういう原理なんだろうなぁ……空気密度の差異による光屈折とか、かな?」
ζ(゚ー゚;ζ「……え?」
从 ゚∀从「でも、温度差はとくに感じないしな、それはないか」
ζ(゚ー゚;ζ「そ、そうですね……」
从*゚∀从「やー、神具すげーなあ! ほら見ろよブーン!」
(;^ω^)「合体すんなお…」
从*゚∀从「お前もやるか?」
- 56 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:03:02.06 ID:aeDmHs0v0
- (;^ω^)「遠慮するお…」
从//∀从「じゃあ……俺と合体ならどうだ?」
( ゚ω゚)「ぶっ!」
ζ(゚Д゚#ζ「呪ますぞこるあああああああああああああああ!!!」
从;゚∀从「ちいっ…」
「油断も隙もありゃしねえ!」
「んだよー邪魔すんなよー!」
「ひぃ……」
- 57 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:05:01.71 ID:aeDmHs0v0
- 「ギャーーーギャーーー!!」
_,
( ゚∀゚)「おい、ちょっと静かに」
从メ;゚∀ノソつと(メд゚#メζ ギロッ
_,
(;゚∀゚)「う…っ…」
(;゚∀゚)「あー、内藤、あとは任せたぞ」
(li^ω^)「ちょ、妹じゃないかお…なんとかしてくださいお…」
_,
(;゚∀゚)「そうしてぇのはやまかわなんだが、なぁ…」
(;^ω^)「怖いのかお?」
_,
(;゚∀゚)「お前はどうなんだよ」
(;^ω^)「……」
_,
(;゚∀゚)「……」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:05:10.99 ID:yfNpELP10
- 支援
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:05:18.72 ID:PoNoUUk3O
- おおっ!遂にきたw
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:05:32.55 ID:3etcSKlsO
- 支援
- 61 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:07:11.25 ID:aeDmHs0v0
- 川;д川「……」
/ ,' 3 「なるほどのぅ、それで…持てれば、か…」
川;д川「で、ですじゃ……過去、何人もの人間がこの剣を手にしようと挑み
そして何人も叶う事なかったそうじゃ……」
/ ,' 3 「それで、シャキンという者なら、持つ事ができたと」
川д川「彼が手にしたとき、剣は形となり、存在したと聞きますじゃ」
(;'A`)「…何かしらの条件が必要…ってことかな」
川д川「して…ショボ、と言ったかの?」
(´・ω・`)「…え?」
( ゚∀゚)「え、じゃなくて、お前も触ってみ?」
戸惑いながら、背中を押されたショボが剣の前に立った。
そのシャキンって人と瓜二つだというのなら、もしかしたら。
これがただの偶然とも思えない、期待は高まる。
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:07:16.37 ID:t1bCdu+T0
- 支援
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:08:08.65 ID:n8HrkFICO
- ktkr!
- 64 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:09:06.55 ID:aeDmHs0v0
- 川д川「……」
ζ(゚ー゚;ζ「……」
从;゚∀从「ぉ……」
どうやら、思うところは皆同じであるようだ。
僕らは揃って、ゆっくりと差し出されたその手を、固唾をのんで見守っていた。
……やがて、静寂の中にひとつ、溜息がこぼれ。
(´・ω・`)「何もないね」
そう呟いて、しずかに首を横にふる。
見れば、やはり僕らと同じように、
ショボが伸ばした手は剣をすり抜けている。
当然、浮かび上がる剣の造詣も乱れなく、微動だにしない。
- 65 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:11:01.53 ID:aeDmHs0v0
- 川д川「……そう、か」
そして、僕らは揃って肩をおとした。
特に、村長がいちばんガッカリしていた様にも見える。
( ゚∀゚)「…まあ、いつまでもここに居てもしゃーねぇか」
/ ,' 3 「どのみち、手の出しようがないしのう」
その後、外に出た僕らを出迎えたのは、歓声をあげる村の人々だった。
話を聞けば、シャキンの再来だと信じこみ、大層たのしみにしていたようだ。
だが、結果を村長がつたえると、明らかにガッカリ沈んだ様子でとぼとぼ散って行った。
(´-ω-`)「………」
(;'A`)「なんていうか……気にすんなよ?」
(´・ω・`)「…ありがとう、でも気にしてないよ」
ドクオの言葉に、ショボはうっすらと微笑をつくった。
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:12:17.04 ID:t1bCdu+T0
- 支援
- 67 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:13:13.80 ID:aeDmHs0v0
- それを見て、無理してるな、と思ったのは、僕の独りよがりだろうか、
けど勝手に期待されて、勝手に失望されて、いい気はしないはず。
(;^ω^)(……でも)
今の、言ったのがドクオじゃなくて、僕だったら、反応がだいぶ違うんだろうなぁ…。
「ねえ、シャキン様じゃないの?」
「ねえ、シャキン様じゃないの?」
川д川「何故二回言うのじゃ」
「大事なことなので」
「でもそっかー、違ったんだー」
「あ、あと村長ちゃん! じゅんび終わったって! ばっちゃが言ってた!」
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:14:38.25 ID:t1bCdu+T0
- 支援
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:15:01.69 ID:yfNpELP10
- ちゃん付けかw
- 70 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:15:19.72 ID:aeDmHs0v0
- 川д川「お、そうかの、ちょうどよい」
( ゚∀゚)「なんか、あんのか?」
「お芋パーティの始まりだ!」
「だ!」
しかし、それでも村の人々は僕らに優しく接してくれて。
その晩には、歓迎の意をこめた、ちいさな宴までひらいてくれた。
本当に、ここは平和な場所なんだと再確認しながら、
僕らは嫌な事もわすれて、穏やかな時間に身をまかせ。
火の色が辺りを染めるまで、風呂桶のような鍋をみんなで囲むのだった。
(;'A`)「あちち…」
川 ゚ー゚)「ふふ…ほら、冷ましておいたぞ」
- 71 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:18:21.22 ID:aeDmHs0v0
- (;'A`)「え、あ、ありがと…」
川 ゚ -゚)「あーん」
(;'A`)「ちょ、クー…いや、自分で食べるってば」
川 ゚ -゚)「いいから、あーんしろ」
(;'A`)「…………」
川 ゚ー゚)「うまいか?」
(;'A`)「……う、うん…」
それにしても、仲が良い。
いい事だ、なかよきことは美しきかな。
けど、やっぱり羨ましいとも思う。
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:18:52.89 ID:+NM/rTBc0
- 支援
- 73 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:19:09.24 ID:aeDmHs0v0
- 壁|*゚∀从 「……」 ζ(゚ー゚*|壁
ζ(゚Δ゚*ζ「ブーン様ぁ!!」
从*゚∀从「おいブーン!!」
从#゚∀从「むぅ……」「……くっ」ζ(゚ー゚#ζ
(;^ω^)「平和的な意味で……」
そんなこんなで、一時の平穏を満喫するのだった。
……。
- 74 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:20:27.93 ID:aeDmHs0v0
- しかし、楽しい時間はいつもあっという間に過ぎるもので。
もう少し、夕暮れに爪をかけていたい願いも届くことなく、
ゆっくりと陽は沈み、星が輝くよるが訪れた。
そして僕は一人、こっそりと隠れるようにその場を抜けだした。
というのも、日課のためだ。
(;^ω^)「……ち、ちょっと、食べすぎたお」
( ^^ω)(ずいぶん楽しそうだったじゃないか)
( ^ω^)「楽しいお、なんだか……こないまでの日々が嘘みたいだお」
( ^^ω)(……ホマホマ)
僕は適当に座りこむと、剣を地面につきたて、空を仰いだ。
そこには、相も変わらない星空がひろがっている。
星座なんてろくに知らないから、余計にそう思う。
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:20:41.41 ID:x5bkTKNb0
- いつまで続けるつもりなんだよこれ
- 76 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:22:16.66 ID:aeDmHs0v0
- ( ω )「……でも、違う」
そっと拳をにぎった、てのひらに温かさを感じる。
こうしていると、なんだか身が引き締まるような思いだった。
(君の理想は 僕が叶えてあげるお)
思い出すのは、あの夜のこと。
引き返せない、あの夜のこと。
けど、その為に何ができるのか、分からない。
何をすればいいのかさえ、わからない。
本当は……。
从 ;∀从
あの時、泣いてる彼女を、慰めるためだけに出た言葉だったかもしれない。
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:23:06.21 ID:MT/1cvnD0
- 何か文猫に書き方が似てるなぁ
いや、あっちがこっちに似てるのか
- 78 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:24:06.72 ID:aeDmHs0v0
- だけど、それでも、悲しむ人を見ていると、息が詰まるから、
胸がぎゅうっと締め付けられて、とても苦しいから。
それから逃れたくて、痛いのが嫌だから、
誰の為でもなく、きっと自分の為。
哀しんでる人を、救いたいって、そう思ったんだ。
少しずつ、からまった糸が解けるように、
心が整理されていって、ずっとぼやけていた何かが見えた。
決意というのは、こうやって出来ていくのかもしれない。
人はきっと、その場で決めた事を、そのまま容易く貫けない生物だから。
時間をかけて、時間を置いて、なんどもなんども繰りかえし考えて、
ゆっくりと定めていくしかできないんだ。
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:25:25.09 ID:t1bCdu+T0
- 支援
- 80 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:26:16.79 ID:aeDmHs0v0
- ( ^^ω)(またぼーっとして、どうしたホマ?)
( ^ω^)(いや、なんでもないお……あ、そういえば)
( ^ω^)(……死んだら、英雄なのかお?)
(;^^ω)(はぁ? なにをいきなり……)
(;^ω^)(いや……さっきの、シャキンって人の話を聞いてて思ったんだお)
ドクオから聞いた、VIPのかつての英雄もそうだ。
何かを救った偉大な人というのは、なんだかみんな、最後には命を……。
( ^^ω)(ふむ……難しいとこだな……まあ
少なくとも、歴史と伝統はいつだってそうだと定めているな)
( ^ω^)「歴史と、伝統……かお」
言わんとしている事はなんとなく分かる。
僕自身、いわゆる武士道精神ってやつに憧れたこともあった。
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:26:58.79 ID:5Nu/HcLdO
- 支援
- 82 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:28:21.95 ID:aeDmHs0v0
- 誇りたかく、勇武を重んじ、敗北よりも死を選ぶ。
そうして先に逝った者は、英雄として扱われる、とか。
確かに、格好いいものだと思う。だけど。
( ^ω^)(ふむ……じゃあ例えば…)
先日の、湖鏡と日陽の争いに僕が介入した、あの戦いで。
あそこで僕が死んでいたら、英雄として語られたりしたのだろうか?
(;^^ω)(また…変なこと考えるやっちゃな)
( ^^ω)(だが…そうだな、戦いを止めようとした愚か者としてなら…)
(;^ω^)(そうかお……)
( ^^ω)(だが、なにか一つ違えば……英雄扱いされる事もあったかもな)
あの場でどちらかの側について、どちらかを皆殺しにでもして。
そして最後に自分が死ねば、そう呼ばれる事もあったかもしれない。
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:30:01.05 ID:a4f7lWhBO
- シエンヌ
- 84 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:30:05.38 ID:aeDmHs0v0
- 言い換えれば、どちらかの敵を虐殺すればって事だ。
( ^^ω)(当然……どんな道を選んでも、第三者に良い結果なんぞありゃしないさ)
僕がやった事も、そうだ。
結果だけをみれば良い事に見えるが、その内実は酷いものだった。
あの争いのなかで武器を失くせば、命を落とす確率はとうぜん跳ねあがる。
僕はそれを見て、知りながら、それでも彼等から武器を奪い。
直接は手を下さずに、あとは他の誰かに任せる、
その繰り返しの果てに、どちらも人が減り、双方撤退した。
これがあの日の真実。
あの時は、これで正しいとさえ思えたのに。
こうして間があいて、何度も考えてみれば。
僕は、自分を綺麗なままで保とうとしただけなんじゃないか?
そう思い。
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:30:27.37 ID:rwPxVveu0
- 支援
- 86 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:32:06.80 ID:aeDmHs0v0
- あれで良かったのか、悪かったのか?
それを確かめる術さえ無い。
思いかえせば、嫌な笑いがあふれそうになってしまう。
この頃はよく情緒不安定、自分がたまに分からなくなる事がある。
僕なんて人間は、この様だ。
愚かで、弱くて、こんなにも惨めなんだ。それでも。
( ω )「……英雄、なんて物になっちゃうのかお?」
そんな世界が、その行為がひどく、うすら寒く感じて。
はっきりとした答えを見出せないままに、
ただ漠然と、それは間違ってるって、そう思った。
- 87 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:34:32.74 ID:aeDmHs0v0
- ( ^ω^)「お…」
仰ぎみた空はいちめんの夜、その隙間を星が埋めている。
そういえば、死んだ人は星になる、なんて話もあったなぁ。
( ^ω^)「…やっぱり、田舎は星がきれーなのがお約束かお」
けれど、心やすまるその反面、胸に穴が開いたような物悲しさが肩を重くして。
微かに輝き揺れる、その一つを見つめながら、
( ω )「みんな……どういう気持ちで……そうしたんだろう…」
誰にともなく口にした。
「…あ」
その時、まどろむ思考の海にしずむ僕へと響いたのは、
浮かんだイメージをかき消すような、声。
- 88 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:36:41.34 ID:aeDmHs0v0
- ζ(゚ー゚*ζ「こんな所に居たんですね」
从 ゚∀从「宴も竹縄だ、行こうぜ」
ふりむいた先、二人の隙間には小さく、オレンジ色した灯りが見える。
そこには幾つもの細ながい人影が、揺らめきながら伸びていて。
耳を澄ませば何処かなつかしい音が聴こえてくる。
当初は、なにかを叩くだけの音だったが、
やがて笛の音が、陽気なメロディを紡ぎだして。
それに合わせて澄んだ歌声があたりを包んでいく。
「〜〜〜♪」
(;^ω^)「これ、音楽……かお?」
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:37:19.64 ID:ZR7CukKCO
- 支援
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:38:54.49 ID:t1bCdu+T0
- 支援
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:39:30.82 ID:VAx2ycYjO
- 支援
- 92 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:39:52.95 ID:aeDmHs0v0
- 从 ゚∀从「音楽……? っていうのか?」
「〜♪〜〜♪」
( ^ω^)「……そうだお」
从 ゚∀从「ふーん、まあいいからさ、行こうぜ」
ζ(^ー^*ζ「近くで聞くとすごいんですよ!」
从*゚∀从「そうそう、あの変なの叩いて、ドンって音がするともう
全身の毛がふるえるみたいなさ」
熱にあてられた様に、二人は楽しそうに言った。
この聞こえてくる軽快な音に心躍るのは、何処でも一緒らしい。
ふと見れば、火を中心に人影がゆっくりとまわり始める。
それがまるで、メリーゴーラウンドみたいに思って。
気付けば、もやもやした黒い感情は消えていた。
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:41:42.30 ID:2KjrFsi60
- ねむれねえ・・・・支援
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:42:31.37 ID:UCoOJ0gOO
- 支援
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:45:27.78 ID:rwPxVveu0
- 支援
- 96 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:46:29.88 ID:aeDmHs0v0
- ミ;゚Д゚彡「…………あ、やばい…どうしよう…」
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:46:57.30 ID:MT/1cvnD0
- スーパーながらタイムか?
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:48:22.60 ID:3etcSKlsO
- ゴールデンウイーク耐久ながらレース突入か?
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:49:06.64 ID:2KjrFsi60
- なんだどうした
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:50:08.37 ID:ZR7CukKCO
- さては、例の
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:50:27.13 ID:5eIw9NnwO
- 書き貯め尽きたか?
- 102 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:50:35.59 ID:aeDmHs0v0
- な、何故・・・書き溜めが切れたのがばれてるんだ・・・
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:51:13.43 ID:2KjrFsi60
- 普通に分かるわww毎度のことじゃねーかwww
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:52:13.36 ID:MT/1cvnD0
- ◆6Ugj38o7Xgにはよくあること
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:52:39.03 ID:3etcSKlsO
- >>102
ゴールデンウイークは長いんだ…
不眠で頑張ろうぜ!
俺は寝る
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:52:49.55 ID:/3H09uMF0
- 1:ながらで継続
2:後日続き投下
ふいっちいずべたー?w
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:53:08.06 ID:2KjrFsi60
- さて、俺は明日まとめサイトで読むとするか・・・
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:55:35.95 ID:97u/u3GnO
- この小説が終わるの何年後かな
- 109 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 22:56:16.22 ID:aeDmHs0v0
- 待て、落ち着け、落ち着くんだ!
落ち着いたら>>17を見て欲しい
そう、(前)となっているでしょう?
これはいつでも切れるようにの保険だったんだ!
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:57:31.04 ID:sV1SP4Y90
- 異世界キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 22:57:32.49 ID:2KjrFsi60
- なんという策士・・・スレを自分でたてたくせに(^o^
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:05:30.77 ID:3etcSKlsO
- 俺には>>17が見えない
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:07:55.76 ID:wL6LT9JfO
- >>96からの流れがwwwwwwwwwwww
- 114 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 23:10:34.04 ID:aeDmHs0v0
- とりあえず書きますが、このスレにはあまり期待しないでゆっくりしていってね!
そろそろモチベ的にあれだったので、途中なのに投下した、反省はしてない。
そんな反応されると嬉しくなっちゃう病に任せて、頑張ってみますね。
巷で噂のあのDSのゲームも封印して!
だからたぶん、5月に入る前には投下できると思う、よ!
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:12:26.73 ID:ZR7CukKCO
- ほっしゅほっしゅ
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:13:34.43 ID:2KjrFsi60
- 世界樹か?
まあゆっくりがんばれよ
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:13:41.51 ID:/3H09uMF0
- >>114
ゲームに現を抜かしてって、ドコの富樫だwww
マァ、タダで読ませてもらってるんだし、Youのペースで続けてくれればいいよ
ASAPで
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:14:23.49 ID:VAx2ycYjO
- ながらしてほしいな
- 119 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 23:18:09.06 ID:aeDmHs0v0
- ははは、デジモンストーリーに決まっているじゃないですか
ある意味、ながらしてるよ!
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:18:18.14 ID:8KWnkhIHO
- 作者は…俺が討つ!
すまん、夜中だからテンションが…
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:24:04.30 ID:vni5OHR8O
- なんだサモンナイトと思ったよ。
- 122 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 23:24:13.12 ID:aeDmHs0v0
- 討っていいのは、討たれる覚悟がある者だけだ!
ならば冥土の土産に教えてやろう……
じつは前作異世界の最終話、あれも後半ながらだっt(ry
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:25:36.68 ID:wL6LT9JfO
- >>なっなんだt(ry
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:28:01.78 ID:/3H09uMF0
- 俺は中古屋で1000円で買ったGジェネクロスドライブやってるw
>>122
第二部を考え"ながら"最終話書いてたんですね
( <●><●>)ワカッテマス
- 125 名前: ◆6Ugj38o7Xg :2008/04/27(日) 23:36:15.69 ID:aeDmHs0v0
- 中古屋が名古屋に見えて知らんがなって思ったなんてことは…
まず2,3レス分の書き溜めを用意して、待ち時間の間に書く、を繰り返すながら。
だからあんなに行間空いてたり、展開が急降下だったりしたんだ…
今思うと、ちょっぴり書き直したい気持ちもあるけれど、それはできないねぇ。
何が言いたいかというと、自分がどれほど適当なのかについてを(ry
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:37:35.15 ID:MT/1cvnD0
- 御託はいいから早く書き溜める作業に戻るんだ
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:43:18.69 ID:/3H09uMF0
- (´・ω・`)名古屋は隣の県だがや
そんな事より続(ry
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:43:42.55 ID:wL6LT9JfO
- か
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/27(日) 23:48:57.58 ID:K4fUaInu0
- ん、なんだ久しぶりだな
今から読むわ
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