(´・ω・`)のバーボンハウスのようです
- 1 名前:代理 :2008/04/11(金) 19:43:03.65 ID:6V++JCG00
- やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んd(ry
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 19:43:22.86 ID:DtLETpBt0
- なんでryするの?
まじで意味わかんない
- 3 名前: ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 19:45:56.46 ID:fY1KLw1e0
- 投下します。
まとめていただいているサイト
▼オ ム ラ イ ス@ブーン系小説まとめサイト
http://vipmain.sakura.ne.jp/510-top.html
▼( ^ω^)ブーン系小説まとめサイト 〜ブーン芸VIP〜
http://boonsoldier.web.fc2.com/ba-bon.htm
▼面白爆笑画像 面白爆笑動画 お笑いネタの蛇屋
http://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-6743.html
- 4 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 19:48:17.63 ID:fY1KLw1e0
- 僕の店に、しぃの店が閉まることになるという話が入ってきたのは、少し肌寒くなってきた夜のことだった。
ドクオからそう聞かされたが、あまり実感がわくことはなかった。
('A`)「しぃ、今度店に来るってよ」
(´・ω・`)「そうか……、僕らが力になれればいいけど」
- 5 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 19:51:16.80 ID:fY1KLw1e0
- 僕はドクオにそう答えたが、本心ではしぃの力になれる自信はなかった。
彼女はVIPホテルに雇われているとはいえ、自分の実力で店を構えるまでになった。
かたや僕は、回り道をしたあとで、なんとかこうして店を開いている。
店の椅子がすべて埋まることなど滅多にない僕の店に比べ、彼女の店は連日満席で、テレビの取材が来るほどだ。
決して短くはない付き合いから、しぃが大きなミスを犯すようには思えないし、そんな彼女が店をたたむ理由など、考えもつかなかった。
- 6 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 19:56:43.96 ID:fY1KLw1e0
- きっと何か事情があるのだろう。
だがそれなら、事情を知らない自分には、いったい何ができるのだろうか。
しかしそこまで考えたところで、僕の思考は中断された。
ξ゚ー゚)ξ「ショボン、来てあげたわよ」
(*゚ー゚)「ひさしぶり、だね」
- 7 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 19:59:31.57 ID:fY1KLw1e0
- ドアベルも響かないほど勢い良く扉が開かれ、ツンがどかどかと入ってくる。
後ろからはしぃが静かに続いた。
そんな対照的な二人の様子が少し面白くて、口元が緩む。
そのせいかは分からないが、久し振りに会った彼女の顔は、予想に反して心なしか明るく見える。
想定外のことに僕とドクオは完全に面食らっていたが、おずおずとしぃに尋ねた。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 20:00:31.20 ID:mXXH9uYuO
- 支援
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 20:01:09.74 ID:JPpdCvnaO
- かまわん支援だ
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 20:01:15.44 ID:iIPSMHIuO
- 支援
- 11 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:04:52.26 ID:fY1KLw1e0
- (;´・ω・`)「お店を、やめるんだよね……?」
(*゚ー゚)「あ、もう誰かから聞いたの?今日はそのことをショボン君達に報告にね」
コートをかけながら、しぃがにっこりと微笑む。
すでに席についていたツンが続けテ言った。
ξ゚听)ξ「忙しいんだから、向こうで落ち着いてからにした方がいいって言ったんだけど。しぃがどうしてもって言うからね」
- 12 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:06:55.01 ID:fY1KLw1e0
- 漫画ならば、頭のうえに疑問符がいくつも浮かんでたであろう僕とドクオに、しぃは楽しそうに微笑みながら言う。
(*゚ー゚)「私、アメリカに行くことになったの」
彼女は尚もいたずらっぽく言った。
僕はますます訳が分からなくなったが、ドクオは納得がいったように『あぁ』と一言呟いてから、グラスを傾けながら言う。
('A`)「ギコ、だろ」
- 13 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:09:02.39 ID:fY1KLw1e0
- (*゚ー゚)「そうなの!オファーがあってね、『来年からはメジャーリーグだ!』って張り切ってるよ」
楽しそうに話すしぃを見ていると、僕もうれしくなった。
(´・ω・`)「そうだったのか、それは良かった。
遅くなっちゃったけど、このテキーラはサービスだから、これで乾杯しよう」
そうして、皆でグラスを響かせあった。
- 14 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:11:52.38 ID:fY1KLw1e0
- テキーラで乾杯した後は、それぞれ思い思いの酒で、話に花を咲かせていた。
(´・ω・`)「順調にいってたから、どうしたのかって心配したよ。結局また、僕の杞憂に終わっちゃったみたいだけどね」
(*゚ー゚)「そんなことないよ。わたし、ショボン君にたくさん助けてもらったし」
(´・ω・`)「いや、そんなことはないよ」
そうやってお互いに言いあいながら、僕らを顔を見合せて笑った。
しかし、僕の『そんなことないよ』は本当に彼女に何も僕はしていないという思いからだったが、
彼女の言うその言葉には、僕はまったく身に覚えがなかった。
- 15 名前:両翼の左 ◆L/R2spuLPM :2008/04/11(金) 20:13:14.23 ID:m7BcsBqiO
- ('A`)支援!
- 16 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:14:40.91 ID:fY1KLw1e0
- その思いを素直に口にすると、しぃは言った。
(*゚ー゚)「ほら、今回みたいにギコ君と一緒に行けるのも、ショボン君のお陰だよ?
あの時ショボン君にお願いしてなかったら、今頃ギコ君となんて付き合えてなかっただろうし。」
その言葉で、僕は高校時代を思い出す。
『手紙を代わりに渡してきてほしい』と言われ、軽々しく了承したせいで校門の前で右往左往していたのが、
なんだか懐かしく思えた。
だが、ちょうどあの頃くらいにしぃの家は―――――
- 17 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:18:28.71 ID:fY1KLw1e0
- (*゚ー゚)「でも、私のお父さんが死んじゃったせいで、あの手紙はうやむやになっちゃったけどね」
あっけらかんと話す彼女だったが、その表情は確かな暗さもはらんでいた。
(´・ω・`)「だから僕は、何も力になれてなかったと思うよ。
しぃがいまギコと付き合ってるのは、間違いなくしぃ自身が頑張ったからだよ」
それは、本心だった。
しぃは見かけによらず芯の部分で強い人で、彼女が夢を叶えたのもその力によるものであるのは、間違いないだろう。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 20:24:17.28 ID:u23/A3d6O
- 支援
- 19 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:27:05.48 ID:fY1KLw1e0
- (* ー )「そう……、かな」
しぃのトーンが明らかに変わり、僕はグラスを持つ手を休める。
少しの間しぃは黙っていたが、やがて顔を上げると、僕の瞳を見つめた。
(*゚ー゚)「……私もね、一人で夢を叶えられるなら、その方がいいと思うよ。
でも私は、本当は皆なんかより、ずっとずっと弱いから。
たくさんの人に助けられて、やっとここまで来れた」
静かに、ゆっくりと、しぃは続けた。
- 20 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:28:04.56 ID:fY1KLw1e0
- (*゚ー゚)「だからね、正直今でも迷ってるんだよね。
自分一人の力で得たものじゃないのに、勝手にそれを捨てて、ギコ君と一緒に行こうとしてる」
(´・ω・`)「……」
彼女が話し終えるまで、僕は口を挟んではいけないような気がして、僕は彼女の瞳を見つめ返す。
(*゚ー゚)「私、どうすればいいのかな。こんな気持ちのまま、行っていいのかな」
そう彼女が言うと、また俯き気味になり、グラスの氷を見つめているようだった。
- 21 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:29:16.13 ID:fY1KLw1e0
- ふと彼女が顔を上げ、僕とまた眼が合うと、気まずそうに舌を出した。
思いもしなかった彼女の悩みを聞き、僕はまったく困惑していた。
しぃの口元は微笑んでいるが、こちらを見つめてくる瞳は潤んでいる。
僕にできることは、一つしかない。というよりも、最初から決まっていた。
(´・ω・`)「実現できるな夢が、たくさんあるのはうらやましいことだよ。
それでも、することは同じだよね。」
- 22 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:29:28.63 ID:fY1KLw1e0
- 僕は彼女から目を逸らさずに言った。
(´・ω・`)「いつだってやることは同じさ。
叶えたい夢に向かって、頑張ればいいんだよ。
しぃは、どんな夢を叶えたい?」
しぃは、考えるまでもなく、すでに答えを持っているようだ。
やはり彼女は、微笑みながら言った。
(*゚ー゚)「私は、ギコ君と一緒にいたいな。
ありがとう、ショボン君、やっぱりまたお世話になっちゃった」
- 23 名前:第七話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:32:54.58 ID:fY1KLw1e0
- (´・ω・`)「つらくなったら、いつでも言ってよ。
僕も、ツンもドクオも、みんなしぃの助けになりたいんだから」
ξ゚听)ξ「そうよ!変に気を遣わなくても、いいんだからね」
自分一人の力で生きていける人なんて、きっとほとんどいない。
だからこそ、そうでない人を手助けするために―――――
支えるために、バーボンハウスを開き続けたいと思った。
- 24 名前: ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:34:02.34 ID:fY1KLw1e0
- 支援ありがとう
このまま番外編を投下するので、もう少しお付き合いください
- 25 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:34:54.68 ID:fY1KLw1e0
- その日も、僕はツンと屋上で昼食を食べていた。
ξ゚ー゚)ξ「―――――でね、最近はそのドクオってのも一緒にいるようになったのよ」
( ^ω^)「そうなのかお!今度僕も会ってみたいお!!」
彼女が楽しそうに話すのに合わせて口ではそう言ったが、心のなかでは不安でいっぱいだった。
- 26 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:36:48.42 ID:fY1KLw1e0
- 学年が上がってクラスが変わり、仲の良かったショボンやギコ、ツンとは別のクラスになってしまっている。
今のクラスに馴染めていないわけでもないが、それでも以前ほど学校が楽しくないのは事実だった。
(´・ω・`)「あれ、邪魔しちゃったかな?」
不意に声がしたほうを見ると、校内へと続くドアの隙間から、ショボンが顔をのぞかせていた。
久し振りに会ったせいか、なぜか緊張しているのが自分でも分かった。
少しだけ心臓の音が大きくなったような感覚に襲われる。
- 27 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:39:04.58 ID:fY1KLw1e0
- ( ^ω^)「おっお、ショボンだお!
久しぶりだお!!」
ドキドキしながらそう言うと、ショボンは毎日クラスで馬鹿な話をしていた時のように、当たり前のように言った。
(´・ω・`)「うん、久しぶりだね。
クラスが変わってからは、あんまり会えなかったし。
新しいクラスでの調子はどうだい?」
何気なく言っただろうショボンのその質問に、僕は一瞬詰まってしまった。
だが、すぐに気を取り直して返答する。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 20:40:05.33 ID:G2cqKTkfO
- つまんね
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 20:41:46.71 ID:mXXH9uYuO
- 支援
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 20:41:57.70 ID:J4QuS+HcO
- 支援
- 31 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:42:11.80 ID:fY1KLw1e0
- ( ^ω^)「めちゃくちゃ楽しいお!
ショボンとかと別なクラスなのは寂しいけど、友達いるしへっちゃらだお!!」
ショボンは僕に、『そっか』とだけ言うと、ちらっとツンの方を見る。
その仕草が気になり僕もツンを見ると、彼女はみるみる顔を赤くした。
ξ゚听)ξ「な、何二人してこっちなんか見てるのよ?
別にあんたが元気ないから、ショボンに来てもらったとかじゃないんだからね!」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 20:43:28.72 ID:5ltsPyD7O
- 支援
- 33 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:45:19.22 ID:fY1KLw1e0
- その言葉で、ツンに心配をかけていたことに気付いたが、僕はそれ以上に、ツンが心配してくれたことに嬉しくなった。
( ^ω^)「ツン、ショボン、心配かけてすまないお。
でも僕は本当に大丈夫だお!
僕は好きなことを適当にやってるお!!」
もちろん、そんなことなんてない。
みんながいないのは寂しいし、出来ることならみんなとまた一緒のクラスで馬鹿をやりたかった。
でも、心のどこかで『そんな泣き言を言うような、格好悪いことはできない』という思いがあった。
ツンに対する―――――みんなに対する、見栄があった。
だがショボンは、微笑みながら言った。
- 34 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:45:32.28 ID:fY1KLw1e0
- (´・ω・`)「そうだね、内藤はそうやって笑いながら馬鹿なことやってるのが一番合ってるよ」
( ^ω^)「おっ?」
僕は、ショボンを見る。
表情こそいつものままだが、ショボンの瞳には何か力が宿っているように感じた。
(´・ω・`)「きっと、内藤ならなんでもできるよ。
今までだって、走り続けてこれたじゃないか」
- 35 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:47:10.24 ID:fY1KLw1e0
- 僕は、ショボンは僕の考えを読めるのではないかとも思った。
そのうえで、こうして僕に言ってくれているのでは、と。
( ^ω^)「……その通りだお!
僕は、まだまだ行けるお!!」
僕は、ショボンに答える。
そうだ、まだまだだ。
例え傍にはいないとしても、僕のことを想ってくれている人達がいる。
それだけで、どこまでも走っていける気がした。
- 36 名前: ◆KAKASHIqlM :2008/04/11(金) 20:48:54.95 ID:fY1KLw1e0
- これで番外編も終わりー
間隔開いてしまい申し訳ないです
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 20:58:09.25 ID:5ltsPyD7O
- 乙!
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 20:58:44.42 ID:YgZ+/aT1O
- 乙!
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 21:16:01.38 ID:hztnvrNz0
- この小説の大ファンです!
面白かったです^^
これからもがんばってください!
応援しています(^ω^ )
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/11(金) 21:24:24.47 ID:uP9WkrUbO
- 乙!
全部
最新50