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(´・ω・`)のバーボンハウスのようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:20:39.79 ID:hSeTj/Vy0
「オムカレーって思ったよりおいしくないでござる」の巻

2 名前: ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:22:39.93 ID:ZPxWVDuC0
第六話、投下します。

まとめていただいているサイト
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3 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:23:11.10 ID:ZPxWVDuC0
秋もだんだんと深まってきていたその晩、長岡を表のバーカウンターに出して、僕は厨房で料理をしていた。
長岡にもカウンターでの接客を経験させたいというのもあったが、先日しぃが店に来てからというもの、
僕の料理熱が再燃してしまったということも理由にあった。

客もドクオをはじめとした馴染みの面々だったから、あまり心配する必要もなく、
また、長岡の話は人をひきつけるような魅力があり、なかなかにうまく行っていると思った。
今では彼も、バーボンハウスにはなくてはならない存在になっていた。


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:23:40.39 ID:BEaVbS6i0
待ってた

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:24:54.44 ID:H/oHJbUHO
つまらん
即刻やめろ
目障りだ

6 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:25:07.00 ID:ZPxWVDuC0
  _
(; ゚∀゚)「ショボンさん、ちょっといいですか?」

なにやら不安げな顔の長岡が顔をのぞかせた。

(´・ω・`)「ん、どうしたんだい?」
  _
(; ゚∀゚)「それが、ちょっとワケアリっぽい客が来てて……」

店内をのぞくと、コートの下に病院着を着た、明らかに中学生ほどの少年がカウンターに座っていた。


7 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:25:53.14 ID:ZPxWVDuC0
(;´・ω・`)「確かに、ワケアリっぽいね……」

思わずそうつぶやいた僕と、少年の目が合う。
すると、その少年はよほど驚いたのか、店内に響くほどの大声で叫んだ。

(;-_-)「しゃ、シャキン先生!?」

(´・ω・`)「誰だい、それ。僕の名前はショボンだけど」

機転を利かせてそう返すと、彼はびっくりしたように『すいません、知ってる人に似てたから、つい』と
謝ってきた。
どうやら悪い子ではないらしい。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:27:06.71 ID:W1UJdX3F0
すえん

9 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:28:34.38 ID:ZPxWVDuC0
厨房に戻ろうとする僕の袖をつかんで、長岡が小声で訴えかけてくる。
  _
(; ゚∀゚)「ちょ、行かないでくださいよ。
     俺、どうすればいいんですか」

(´・ω・`)「まぁまぁ、君が表に出ているときに来たお客さんだろう。
       なら君が最後まで相手をするんだ」

恨めしげな長岡の視線を無視して、僕はそのまま事務所兼休憩室として使っている小部屋にいく。
コートに手を伸ばし、ポケットから自分の携帯電話を取り出した。



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:31:18.47 ID:BEaVbS6i0
支援

11 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:31:50.38 ID:ZPxWVDuC0
電源を入れると、僕は電話帳から目当ての番号を呼び出す。
三回ほどコールすると、受話口から慌ただしい声が聞こえてきた。

(;`・ω・´)「こんな時間にどうしたんだ、ショボン?
        いまちょっと忙しいんだ、重要でない用事なら明日にしてくれないか」

本当に切迫した感が電話越しにも伝わってきていたので、僕は手短に用件を伝えることにする。

(´・ω・`)「兄さんの病院の患者が、抜け出したんでしょ?
       まだ中学生くらいに見えたけど、どこか悪いとこr」

(;`・ω・´)「ショボン!ヒッキー君はお前の所にいるのか!?」


12 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:34:24.75 ID:ZPxWVDuC0
全て言い終わるか言い終わらないかのうちに、兄の声に遮られた。

(;`・ω・´)「それで、まだ無事なんだろうな!?」

気付かれないようこっそりと店内の様子を伺うと、ヒッキーという少年は子供らしくストローをくわえ、オレンジジュースを飲んでいた。
なにやらドクオと長岡の二人が彼と話をしている。

(´・ω・`)「別に、普通にオレンジジュースを飲んでるけど。
       あのヒッキー君は、なにか重い病気にでもかかってるの?」

(;`・ω・´)「心臓だ、出来るだけ早く手術をしたいんだがな。
        とりあえず、俺はいまから店に行く。
        ……30分くらいか、それまで店から出さないでくれ」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:37:38.46 ID:W1UJdX3F0
支援

14 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:38:16.49 ID:ZPxWVDuC0
僕は店内に戻ると、カウンターの隅からヒッキーの様子をうかがう。

どうやら今は、長岡の野球の話題で盛り上がっているようだ。

(*-_-)「やっぱり、ギコ選手はすごいですよね!」
  _
( ゚∀゚)「だよな!俺、サイン持ってるぜ!!」

楽しそうに話す彼らに聞こえないように、そっとドクオに話しかける。


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:38:47.23 ID:/grPTWpxO
支援

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:39:01.20 ID:bF3zlezgO
支援

17 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:41:32.43 ID:ZPxWVDuC0
(´・ω・`)「いま、どうなってるの?」

('A`)「名前はヒッキー、中学二年。
    好きなスポーツは野球で、趣味はPCいじりだそうだ」

(´・ω・`)「それだけ?」

('A`)「それだけ」

僕はドクオに『ふーん』とだけ返すと、もう一度彼を見つめる。


18 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:44:23.68 ID:ZPxWVDuC0
長岡と話していてはしゃぐ彼には、病を患っている様子など微塵もない。
しかし、彼は歴とした病人なのだ。

気付いてないと思っているのかもしれないが、その病院着はVIP病院の見覚えのあるものであるし、
何よりも兄はいま、医師としてこの店に向かってきている。

黙っていれば彼は病院に連れ戻され、手術を受ける。

彼はそれを嫌がるだろうが、周囲の人間は彼に助かってほしいから、手術を受けさせる。


同情ではないが、僕はそこに何かを感じずにはいられなかった。


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:45:11.03 ID:bF3zlezgO
支援支援

20 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:48:39.28 ID:ZPxWVDuC0
僕は彼に歩み寄ると、隣の席に座る。
怪訝そうな顔でこちらをうかがうヒッキーと長岡の顔を極力見ないようにしながら、僕は切り出した。

(´・ω・`)「ヒッキー君、だよね。
       君がここにいるわけを、聞かせてくれないかな」

(;-_-)「……それは、どういう……」

(´・ω・`)「君、見たところどこか悪いようだね。
       そうだね、心臓―――――かな?」

明らかに動揺したヒッキーは、驚きに眼を見開いた。


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:50:55.90 ID:qFsgCzSNO
支援

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:51:14.94 ID:/grPTWpxO
支援

23 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:52:36.43 ID:ZPxWVDuC0
(;-_-)「ど、どうしてそれを……!?」

(´・ω・`)「まぁ、バーのマスターはこれくらいできなきゃね」
  _
(; ゚∀゚)(すげぇ……!この人やっぱすげぇよ………!!!)

(;'A`)(……mjd?)

羨望のまなざしを送ってくる長岡を無視して、僕はヒッキーの方に体を向ける。

(´・ω・`)「見た限り、手術するしか方法はないようだけど。
       もしかして、病院を抜け出してきたのかな?」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 21:54:28.03 ID:SA3W4ltv0
支援

25 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 21:57:40.54 ID:ZPxWVDuC0
僕がそう言うと、彼は眼を伏せてしばらく黙っていたが、やがて絞り出すように声を出した。

(-_-)「僕は、別に生きたくなんてないから……」

店内が急に静かになったように感じる。
僕も、ドクオも、長岡も、彼の次の言葉を固唾を飲んで待っていた。

(-_-)「病気が治ったらまた学校に行けるって先生は言ったけど、僕は行きたくなんかない。
    どうせまた、いじめられて、学校なんか行きたくなくなるんだ。
    家にいたってそうさ、僕の居場所なんか、どこにもないんだよ」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:00:27.63 ID:EdsRRyCH0
支援がたりんぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:01:03.57 ID:zxfUkhrkO
支援

28 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:01:21.84 ID:ZPxWVDuC0
(´・ω・`)「それじゃあ、このまま死んでしまうのも、いいかもしれないね」

うつむき加減でいう彼にどこか既視感を覚えた僕は静かに彼に向って言った。
長岡が驚いた顔で叫ぶ。
  _
(; ゚∀゚)「な、何言ってるんですか!?
     そんな言い方って……、言って良いことと悪いことがありますよ!!」

(´・ω・`)「だって彼は生きたがってないんだよ?
       彼は自分の意思で、“そうなること”を望んでるんだ。
       それなら、彼の人生に口をはさむ権利は、少なくとも僕にはない」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:01:46.52 ID:/grPTWpxO
しえんた

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:04:57.82 ID:9/3sr4m/0
sienn

31 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:05:47.23 ID:ZPxWVDuC0
  _
(# ゚∀゚)「マスター……!!」

('A`)「落ちつけよ、長岡」

ドクオがグラスを傾けながら、声をかけた。
いつもとは違う冷静な姿に少し感動していると、彼はヒッキーのほうに向きなおる。

('A`)「おい、ヒッキー。
    なんか勘違いしてるかもしれないけどさ、世の中そんなに甘くねぇんだよ。
    『助けて』、『かまって』って言ってても、誰も助けになんかこねぇ」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:06:44.87 ID:4gS2SpNdO
支援

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:08:56.44 ID:W1UJdX3F0
支援

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:09:53.08 ID:/grPTWpxO
支援

35 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:10:13.47 ID:ZPxWVDuC0
('A`)「それでも、お前に生きて欲しくて高い手術代出すような親や、親身になって治そうとする医者がいたりするんだよ。
    こういうバーボンハウスみたいな店で、愚痴を聞いてもらうこともできるんだよ。
    普段は気付けないような些細なことかもしれないけど、自分を受け入れてくれる場所は必ずある。



    ―――――だから、居場所がどこにもないなんて、寂しいこと言うなよな」


36 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:13:13.49 ID:ZPxWVDuC0
それだけ言うと、ドクオは『変な空気になっちまったな』と言って頭を掻いた。
そして上着を羽織り、ドアに向かって歩き出す。

('A`)「つけといてくれ」

ドクオが最後にそう言い残してドアを閉めると、店内は静寂に包まれた。
ヒッキーはぼーっとカウンターの後ろに並べられた酒瓶を見つめている。


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:14:15.06 ID:i9iktLqr0
支援

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:15:56.86 ID:waKkf/WUO
支援

39 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:16:22.78 ID:ZPxWVDuC0
  _
(  ∀ )「なんか俺、うまく言えねぇけどさ」

最初にその静寂を破ったのは、長岡だった。
  _
(  ∀ )「きっとこういうのは、さっきマスターが言ったように、自分で決めることなんだと思う。
     けどよ、死んだら、そこまでじゃねぇか……!
     さっき話してた、野球のギコ選手に会いたいっていう夢も、叶わねぇんだぞ……!!」

途切れ途切れだが、その言葉の一つ一つに力を込めて、長岡は続ける。

  _
(  ∀ )「最後に決めるのは、お前の意志だ。
     でも、これだけは言わせてくれ、生きろ。
     世の中は確かにつらいことも多いけど、楽しいことも同じくらい多いぜ?」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:17:55.68 ID:bF3zlezgO
支援支援支援

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:18:52.05 ID:/grPTWpxO
支援

42 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:20:12.61 ID:ZPxWVDuC0
(;-_-)「長岡さん……」

寂しそうな、だが輝きも取り戻したようにも見えるその瞳で、ヒッキーは長岡を見つめる。
僕は若干の申し訳なさを感じつつも、口を開く。

(´・ω・`)「盛り上がってるとこ申し訳ないんだけど、もうそろそろシャキン先生も来るころだと思うよ。
       時間がなくて申し訳ないんだけど、ヒッキー君。
       君は、どうしたいんだい?」

(-_-)「僕は……」


43 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:20:48.95 ID:ZPxWVDuC0
そこで彼は、ちらりと長岡の方を見る。

(-_-)「あの、長岡さん」
  _
( ゚∀゚)「ん?」

(-_-)「お願いが、あるんです」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:23:28.61 ID:i9iktLqr0
支援

45 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:23:49.10 ID:ZPxWVDuC0
閉店した店内を掃除しながら、長岡が僕に話しかけて来る。
  _
( ゚∀゚)「あいつの手術、成功しますかね?」

(´・ω・`)「するだろうさ。
       ヒッキー君の主治医は、僕が知る中で最高の腕を持つ医者の一人だよ」

尚も心配そうに溜め息をつく長岡に、僕は微笑みながら言った。

(´・ω・`)「それに彼と約束したんだろう?
       『大人になってまた来たときに、うまい酒をつくってやる』って」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:24:03.47 ID:/grPTWpxO
支援

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:24:44.22 ID:bF3zlezgO
支援支援支援支援

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:25:34.93 ID:57+2TuHo0
sie

49 名前:第六話 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:25:59.90 ID:ZPxWVDuC0
  _
( ゚∀゚)「……そッスか。
     ……そッスよね!!」

彼の笑顔を見ていると、僕は心の奥が暖かくなるのを感じた。

(´・ω・`)「長岡君」
  _
( ゚∀゚)「なんですか?」

(´・ω・`)「久し振りに、朝まで飲もうか」

50 名前: ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:27:07.11 ID:ZPxWVDuC0
以上で第六話は終わりです

このまま、番外編行きます(,,゚Д゚)

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:28:21.12 ID:LViCjdTzO
支援

52 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:28:25.62 ID:ZPxWVDuC0
俺は校門を出たところで、ショボンにばったりと出くわす。

(´・ω・`)「やぁ、ギコか」

(,,゚Д゚)「おう、ショボンじゃねぇか」

なんだか困ったような顔をしていたが、よく見るとその手にはラブレターらしきものが握られている。
うちの高校にトップで入っただけあって、ショボンは有名人だった。
自分でいうのもなんだが、野球部で活躍している俺よりも、こいつは女にもてる。


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:29:53.39 ID:BEaVbS6i0
支援wktk

54 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:30:44.55 ID:ZPxWVDuC0

しかしそれをネタにショボンをからかう前に、ショボンは口を開く。

(´・ω・`)「珍しいね、今日は部活はなかったの?」

(,,゚Д゚)「あぁ、でかい大会が終わったばっかだからな。
     今日はオフになったんだ」

俺はとっさに嘘をついた。
大会が終わったばかりなのは本当だが、自主練習になっただけで、オフではない。
その自主練習も、おそらくほぼ全員が出ているだろう。


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:30:49.68 ID:tJny1P4tO
ノ ゚ω゚)

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:33:03.55 ID:134OT1CLO
今北支援

57 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:33:10.69 ID:ZPxWVDuC0
(´・ω・`)「そうなんだ」

(;,゚Д゚)「おう、そうだぞゴルァ」

ショボンは一応は納得したような風だった。
俺はほっと胸をなでおろす。

(´・ω・`)「そうだ、それならちょっと、一緒にどっか寄ってかないかい?」

(,,゚Д゚)「お、おう、予定もないし、いいぞゴルァ……」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:35:08.33 ID:134OT1CLO
関係なくてすまないが 俺のID微妙なのがでたな 

支援

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:35:45.50 ID:LViCjdTzO
支援

60 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:36:13.48 ID:ZPxWVDuC0

あまり気乗りのしないまま連れて行かれたのは、近所の公園だった。
小学生だろうか、数人の男の子たちが野球みたいなことをしている以外に、人影はない。

(´・ω・`)「懐かしいね、昔はブーンとかとここで何時間でも遊んでた」

ショボンはブランコの柱に手をかけながらいう。
その姿はどこか寂しげだった。

(,,゚Д゚)「……今じゃこのブランコも、だいぶ小さく見えるな」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:37:38.66 ID:57+2TuHo0
支援

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:37:39.14 ID:BEaVbS6i0
支援

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:39:08.09 ID:134OT1CLO
支援

64 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:39:33.75 ID:ZPxWVDuC0
ショボンは笑いながら、ブランコに腰かける。

(´・ω・`)「そうだね、ギコなんてむかし、この上に登って降りれなくなったっていうのに」

(,,゚Д゚)「そ、そんなこと覚えてねぇぞゴルァ!!」

照れ隠しに叫ぶと、彼は微笑んだ。


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:40:23.87 ID:LViCjdTzO
支援

66 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:41:44.36 ID:ZPxWVDuC0
(´・ω・`)「やっと、いつものギコになってきたね」

(,,゚Д゚)「おう?」

(´・ω・`)「朝から元気がなかっただろう?
       みんな、心配してるんじゃないかな」

胸に、何かを打ち込まれたような衝撃が走った。
いま自分が抱えている焦りや不安、それらすべてをショボンにぶつけても、いいような気がした。


67 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:43:53.36 ID:ZPxWVDuC0
(,,^Д^)「ギコハハハ!!変な心配かけちまったな!!
     だが、別に、俺はいつもの俺だぜ?」

笑い飛ばす俺を見つめて、ショボンも笑う。

(´・ω・`)「それなら良かった。
       気を悪くしてたら、ごめんね」

(,,^Д^)「いいってことよ!」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:45:14.45 ID:4gS2SpNdO
しえーん

69 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:46:07.25 ID:ZPxWVDuC0
別に、大丈夫だ。
俺は一人で、やっていけるさ。
でも――――――

(´・ω・`)「あ、そうだ」

(,,゚Д゚)「ん、まだなんかあったか?」

ブランコから立ち上がり、カバンを背負いなおしながらショボンは言う。


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:46:46.34 ID:BEaVbS6i0
支援

71 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:47:37.90 ID:ZPxWVDuC0
(´・ω・`)「もし本当に助けが必要になったりしたら、いつでも言ってよね」

俺は、またドキッとする。
どうしてこうも、今の自分の心に響くような言葉をぽんぽんと吐くのだろう。

(,,゚Д゚)「おう!当たり前だゴルァ!!」

その日の夕日は、いつも見る夕日よりも、輝いて見えた。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:48:13.69 ID:134OT1CLO
支援

73 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:49:14.45 ID:ZPxWVDuC0
これで、番外編も終わりです
んでもって、今日の投下もここまで

支援とか本当にありがとうございました(´・ω・`)

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:49:54.47 ID:i9iktLqr0


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:50:48.24 ID:LViCjdTzO
乙!

>>2
面白蛇屋さんもまとめてるみたいだぜ
http://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-6743.html

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:50:56.14 ID:uzjlOjyQ0
>>1
励まされた様な気がする

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:51:16.20 ID:ScUmIwjk0


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:51:20.70 ID:57+2TuHo0
いちもつ

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:51:21.76 ID:D14AsMfMO


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 22:51:46.65 ID:134OT1CLO
1乙

81 名前:番外編 ◆KAKASHIqlM :2008/04/04(金) 22:53:20.85 ID:ZPxWVDuC0
>>75
!!!
教えてくれて、ありがとうございます
次回は気をつけます(;´・ω・`)

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 23:03:16.21 ID:aLHcqA1e0
あっ ウチは無理に追加しなくとも良いっすよ?
ひっそりとやってますので。

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 23:12:49.82 ID:xkLuNtibO
追いついたら終わってた(´・ω・`)

乙!

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 23:20:56.31 ID:YFTMarH2O
よむ乙

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 23:27:36.93 ID:BEaVbS6i0


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 23:28:59.83 ID:pw18eXXm0
http://hpcgi3.nifty.com/bote-ring/cgi/chat/windy.cgi

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 23:30:05.42 ID:4gS2SpNdO


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 23:32:37.06 ID:6qYewyBCO
お疲れぇえぇぇぇ


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