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( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです
1 名前: ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:13:04.26 ID:KZkJifhB0
まとめサイト
http://boonsoldier.web.fc2.com/arufa.htm
http://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-2332.html

第80話を投下します

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:13:52.46 ID:aOsva/DQO
ktkr

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:13:59.41 ID:Nbp9r1mqO
ktkr
支援

4 名前:登場人物 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:14:00.63 ID:KZkJifhB0
〜ヴィップの兵〜

●(`・ー・) ハンナバル=リフォース
41歳 総大将
使用可能アルファベット:R
現在地:ヴィップ城

●( ゚∀゚) ジョルジュ=ラダビノード
20歳 大尉
使用可能アルファベット:L
現在地:ヴィップ城

●( ´∀`) モナー=パグリアーロ
30歳 大将
使用可能アルファベット:P
現在地:ヴィップ城

●(,,’」’) セシル=ヒレンブランド
33歳 少将
使用可能アルファベット:J
現在地:エヴァ城

●(-_-) ヒッキー=ヘンダーソン
24歳 少尉
使用可能アルファベット:J
現在地:ヴィップ城

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:14:02.53 ID:QF+bJiRpO
きたこれ
しえん

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:14:21.12 ID:dDSXmfGk0
どうせ釣り……あれ?

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:14:21.93 ID:vhO3YxbUO
ktkr!!!

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:14:34.78 ID:hs8mY9jnO
はいきた

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:14:46.15 ID:3cvKmXEF0
支援してやんよ

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:14:49.26 ID:avsJ85WLO
一周年おめでとう!

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:14:58.75 ID:LLqM7CJsO
これからバイトなのに……
支援

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:15:04.79 ID:Ul8brmamO
下がりすぎで釣りかと思ったw

wktk

13 名前:階級表 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:15:22.12 ID:KZkJifhB0
総大将:ハンナバル

大将:モナー/ディルクレッド
中将:
少将:セシル

大尉:ジョルジュ
中尉:
少尉:ヒッキー

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:15:28.22 ID:5cOMVSq00
うおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああ
北アあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:15:30.77 ID:BlWlronN0
1周年おめでとう ^ω^

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:15:58.96 ID:HsH1/iyJO
また偽物……え?

17 名前:使用アルファベット一覧 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:16:16.52 ID:KZkJifhB0
A:
B:
C:
D:
E:
F:
G:
H:
I:
J:ヒッキー/セシル
K:
L:ジョルジュ
M:
N:
O:
P:モナー
Q:
R:ハンナバル
S:ベル
T:
U:
V:
W:
X:
Y:
Z:

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:16:49.32 ID:5cOMVSq00
ごめん、テンションあがりすぎた
一周年おめでとう

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:16:54.11 ID:9VtccL660
よっしゃあああああああ遭遇しえん!!!!!!!

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:16:54.22 ID:DzcOdUxLO
ベル……

21 名前:この世界の単位 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:17:01.79 ID:KZkJifhB0
一里=400m
一刻=30分
一尺=24cm
一合=200ml

(現実で現在使われているものとは異なります)

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:17:07.84 ID:oamasUaIO
はいはい釣られて…………なんだと!?

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:17:40.10 ID:T/C8gxGkO
ktkr!

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:18:11.01 ID:JHVsSebi0
!vip2:stop:
---
MP50使ってへっぽこの呪文を唱えた
このスレは1回目のダメージを受けた (50/500)


---
ログインしてないです。


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:18:28.73 ID:ocnyUAmT0
うあああああっぁぁぁぁ初めて遭遇したおおぉぉぉ…ふじこ(笑)

26 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:18:43.15 ID:KZkJifhB0
【第80話 : Scissors】


――世界暦・501年――

――ヴィップ城・西塔最上階――

 風の強い夜が好きだった。

(`・−・)「なんで『鬼の居ぬ間の洗濯』なんだろうな?」

( ゚∀゚)「はぁ?」

 刀身を紙で擦り、汚れを落としていく。
 銀の色が鮮やかになり、いっそう輝きを増す。

 二人でアルファベットの手入れをしていた。
 基本的にアルファベットはあまり刃毀れせず、血の脂で切れ味が落ちることもないが、手入れによって確実に寿命は伸びる。
 α成分という特質な要素はあるものの、武器であることに変わりはないからだ。

 α成分の消耗を上手く軽減してやるのも、アルファベット使いにとっては大事なことだった。

(`・−・)「いやだって、洗濯よりもっと他にやるべきことがあるんじゃないか?
     まぁ水に触れるのはいいことだけどよ」

(;゚∀゚)「どんだけ水好きなんだよ、ハンナバル。
     あの洗濯は『命の洗濯』、つまりリフレッシュ的な意味があるって聞いたけどな」

(`・ー・)「なーるほどなー。回りくどい言い回しだなー」

27 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:19:47.74 ID:KZkJifhB0
 少し考えれば分かりそうなものだが、ハンナバルにとっては意外な答えだったようだ。
 手を叩いて納得している。

 共に過ごすようになって、一年半以上。
 ハンナバルは相変わらずだった。
 普段の振る舞いから総大将らしさは全く感じられない。

 まだハンナバルと共に戦ったことはない。
 近いうちにラウンジ戦を見据えてはいるが、力を蓄えきれていないのだ。
 できるだけ早いうちにハンナバルの力を側で感じたい、と思っているが、果たしていつになるだろうか。

(`・ー・)「やっぱ水はうめーなぁ」

 水で満たされた杯を呷るハンナバル。
 側に置かれた瓶から再び杯に水を注ぎ、もう一度呷った。

( ゚∀゚)「飲みすぎだろ。腹壊すぞ」

(`・ー・)「つってもなぁ、うめーもんはしゃーない」

( ゚∀゚)「冬真っ盛りだっていうのに、よくそんなに飲めるよな」

(`・ー・)「なーんか最近、よく喉が渇くんだよな。体が水を欲してるっていうか」

 アルファベットRの刃が、一瞬怪しい光を放ったように見えた。
 気のせいかも知れない、と思う程度のものだった。

 外の闇を駆け回るは強風。
 音を衝撃を窓に生じさせている。
 不穏さを醸し出すほどに。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:19:49.95 ID:Ul8brmamO
>>18
そっか もう1年が経ったのか…

おめでとう

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:20:14.63 ID:vhO3YxbUO
支援

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:21:04.49 ID:BlWlronN0
支援

31 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:21:06.41 ID:KZkJifhB0
( ゚∀゚)「…………」

(`・ー・)「なんだよ、じーっと見て」

( ゚∀゚)「……何でもねぇ。社会の窓開いてんぞ」

(;`・ー・)「マジかよ! こっそり閉めといてくれよ!」

(;゚∀゚)「何でだよ!」

 暖炉に火が入れられている。
 西塔の最上階。大きすぎるほどに大きな部屋だが、ハンナバルは一部しか使用していない。
 大将ともなればいくらでも女を囲えるが、ハンナバルは正室以外を欲してはいないようだった。

 それでも西塔の最上階には活気があるように感じた。
 恐らく、ハンナバル自身の活気が大きいのだ。

 それが失われることなど、想像もできなかった。



――501年・秋――

――ローゼン城――

 外観は美しいが、内部の機能性が高いとは言えない城だった。
 防衛には向かないだろう。ラウンジが攻め寄せてきた場合は、苦しいことになりそうだ。

 だからこそ、ラウンジのハルヒ城を奪うべきなのだった。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:22:02.95 ID:D/uBXmo80 ?2BP(111)
リアルタイムとか・・・6ヶ月ぶりだZE

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:22:25.75 ID:BlWlronN0
支援

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:22:34.67 ID:oBQuTQyV0
久しぶり遭遇wktk

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:22:37.75 ID:a93EqF7s0
しかし、スレスト……っ!!

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:22:48.79 ID:PkuZRRGqO
一周年おめでとう支援

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:22:54.42 ID:KB245fp7O
!!!

38 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:22:59.36 ID:KZkJifhB0
(`・ー・)「さーて、ハルヒ城攻略戦についてだが」

 オオカミとの戦から、二年以上経過した。
 久々とも思える戦だった。

 ヴィップに来てからも、もう二年以上ということになる。
 時間を冷静に考えると、長い。が、一瞬だったような気さえする。
 この二年間の出来事はありありと思い出せる。そのほとんどに、ハンナバルは登場した。

(`・ー・)「ラウンジは昨年、オオカミに敗れてアリア城を失ったばかりだが……」

( ´∀`)「それほど士気の低下があるようには思えませんね。
     力は衰えていますが、微々たるものです。元々が巨大すぎますから」

(`・ー・)「だよなー。敗戦の影響はなし、か。ベルも相変わらず、手強いんだろうなー」

 困っているように思える言葉。
 だが、そう思えない表情。

 ベルが万全の状態で迎え撃ってくる。
 それが分かり、嬉しいのだろう。ハンナバルとは、そういう男だ。

 軍議室に集まった将校たちも、そんなハンナバルを見て朗らかに笑っていた。

(`・ー・)「ハルヒ城を攻略するにあたっての難関は、属城だ。
     キョン城、ミクル城、ナガト城。この三つに攻撃を防がれる」

(メ`D´)「難しそうですなぁ」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:23:25.44 ID:dOJ1Auk9O
ほ、本物・・・
これはwktkしつつ支援せざるをえない

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:23:47.61 ID:c0v+9Kza0
wktkしえん

41 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:24:37.77 ID:KZkJifhB0
 ディルクレッド=フィールダーが低く言った。
 モナーと並び立つ大将だが、ハンナバルやモナーには遠く及ばない。
 ただ、猛攻を仕掛けろと命令されたときは絶大な力を発揮するという。

(メ`D´)「ヒグラシ城が近いせいでしょうなぁ。これだけ属城があるというのは」

( ´∀`)「そういうことでしょうね。
     恐らく、はるか昔にヒグラシ城とハルヒ城の間で激戦が繰り広げられたのでしょう」

(メ`D´)「いかが致しますか、総大将。まずは属城を一つずつ潰していくべき、と思いますが」

 ディルクレッドの頬にある特徴的な傷跡が、言葉に合わせて上下している。
 まるで生きているもののように見えた。

(`・ー・)「そーだなー。それが無難だろうなー」

( ´∀`)「でも、総大将が好きではない戦ですね」

 常に笑みを浮かべているように見えるモナー。
 しかし、今ははっきりと笑っていることが分かった。
 どことなく、楽しそうだ。

(;`・ー・)「べ、別に好き嫌いで戦略や戦術を決めるわけじゃねーぞ」

( ´∀`)「そうだったのですか。意外です」

(;`・ー・)「おいおい」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:24:38.10 ID:ocnyUAmT0
支援しとくぜ
もう待ち焦がれすぎてアルファ成分尽き欠けてたよ…

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:24:48.92 ID:L2RjWgcmO
一周年支援

44 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:25:37.55 ID:KZkJifhB0
( ´∀`)「冗談ですよ、総大将。
     しかし、嗜好に合う戦でなければ本領を発揮できない人ですからね。
     こちらとしては、なるべく総大将の好きなように戦をやっていただきたいのです」

 率直な、それでいて上手い言い方だった。
 下手に遠まわしに言うと、ハンナバルには逆効果だ。ストレートに言ったほうがいい。
 さすがに、モナーはよく分かっていた。

(;`・−・)「って言われてもなぁ……うーん。
      まぁ、ちまちま一つずつ落としていくよりは、一気にハルヒ城を狙いたいところだが」

( ´∀`)「ではそうしましょう」

(;`・ー・)「おいおい、軽いな」

( ´∀`)「もちろん、最終的な決定権は総大将にありますが」

(`・−・)「そーかー……じゃあ、そうするか」

 軽いのはお前のほうだ、と言ってしまいそうになったが、堪えた。
 それよりも他に、言わなければならないことがある。

( ゚∀゚)「何か策がおありのようですが、モナー大将」

( ´∀`)「?」

( ゚∀゚)「何も策がないなら、一気にハルヒ城を狙うなどという作戦を薦めたりはしないでしょう。
     つまりあなた自身も、ハルヒ城を真っ先に落としたいと思っている。
     それは策があるからに他ならないはずです」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:25:42.42 ID:BlWlronN0
(`・ー・)支援

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:26:13.24 ID:9VtccL660
しえん

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:26:13.43 ID:Xm9spjCTO
ktkr

48 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:26:34.82 ID:KZkJifhB0
(;´∀`)「……いやはや、何もかもお見通しですか。さすがです」

(`・ー・)「策があんのか。言ってみてくれ、モナー」

( ´∀`)「とは言いましても、これといった謀略があるわけではありません。
     ただ、ラウンジはどうやら属城の間でヴィップを食い止めるつもりのようです。
     つまり守りの意識は属城に集中している。ハルヒ城を狙うに適した条件、ということです」

( ゚∀゚)「……いや、まだ何か仰りたいことがありそうに見えますが」

(;´∀`)「……うーん、隠し事を察知するのはお上手ですね、ジョルジュ大尉」

 隠しておくつもりだったのだろう、と思った。

 策には、知らせたほうがいいものと、知らせないほうがいいものがある。
 モナーは基本的に、いかなる策でも隠したがる。情報の漏洩を恐れているようだ。

 ただ、ハンナバル=リフォースという男は、隠し事を嫌う。
 モナーの表情を見るに、あまり綺麗とは言えない策だ。ならば、尚更。
 この場で皆に伝えさせたほうがいいだろう。

( ´∀`)「実は、ハルヒ城で門番をやっている兵たちと密かに話をつけてあります」

( ゚∀゚)「ッ……」

(`・−・)「ほほー」

( ´∀`)「内部には数千の兵が残っているでしょう。しかし、門は開きます」

 先に聞いておいて、良かった。

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:26:56.32 ID:AnNe1ZeY0
リアルタイムキター!!


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:27:04.49 ID:5ylGJrEIO ?2BP(250)
ちとテスト


!vip2:stop:
---
MP50使ってへっぽこの呪文を唱えた
このスレは1回目のダメージを受けた (50/500)


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:27:08.04 ID:7jM+7+Xm0
キ…(-_-)キ(_- )キ!(-  )キッ!(   )キタ(  ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━━━!!!

52 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:27:47.78 ID:KZkJifhB0
 後からではきっと、ハンナバルの中に蟠りが残る。
 だが、先に聞いておけば――――

(`・ー・)「さすがだな、モナー」

 勝利が近づいた。それを、ハンナバルは純粋に喜んでいる。
 生粋の武人であり、軍人でもある。勝利を手繰り寄せたことが、嬉しくないはずはなかった。

( ´∀`)「ただ、属城間を固めているラウンジ軍に関しては、私は何も策を仕掛けていません」

(`・ー・)「まぁ、それは俺が打ち破ればいいだろ」

 呻きのような声が、漏れかけた。

 あっさり言ってのけた。属城間を、抜くと。
 ラウンジが防備を固めた、属城間を。

 自信がある、という風ではない。
 ごく当然のことのように、言ったのだ。

 それなら、手並みを見せてもらおうか。
 そんな気分になった。

( ´∀`)「ジョルジュ大尉」

 軍議が終わったあと、モナーに呼び止められた。
 ハンナバルは既に立ち去っている。軍議中に何度も腹を鳴らしていたから、きっと食堂だろう。

( ´∀`)「どう思われますか?」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:27:49.62 ID:a93EqF7s0
キョン、ミクル、ナガト城wwwww

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:28:02.45 ID:BlWlronN0
一周年オメっと支援

55 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:28:56.80 ID:KZkJifhB0
( ゚∀゚)「何について?」

( ´∀`)「此度の、策です。お考えを」

( ゚∀゚)「非常に効果的かと」

( ´∀`)「そうではなく、ハンナバル総大将が策についてどう思っておられるか、ですよ」

 素っ頓狂な声を出しそうになった。
 何故、そんなことを聞くのか。しかも、自分に。
 ハンナバルに直接聞けばいいだけの話なのに、だ。

( ゚∀゚)「同じ言葉を繰り返しますが、非常に効果的と思っているはずです」

( ´∀`)「そうですか、それなら良いのです」

( ゚∀゚)「何故、自分に?」

 本人に直接聞くべきでは、という言葉は封じ込めた。
 何となく、礼を失している気がした。

 そういう自分の考え方に一瞬、驚きを隠せなかった。
 オオカミ時代なら、絶対に考えなかったことだ。

( ´∀`)「何となく、本人には聞きづらかったのですよ。だから、ジョルジュ大尉に」

( ゚∀゚)「ですから、何故自分に?」

( ´∀`)「ハンナバル総大将のことを、他の誰よりも分かっておいででしょうから」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:29:33.84 ID:hxLRvP8VO
やっぱ来たw支援

57 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:29:58.00 ID:KZkJifhB0
 否定、しようと思った。
 そんなことはない、と。

 だが、自分の言葉を遮るようにモナーは背を向けた。

( ゚∀゚)「…………」

 やり場のない思いを自分の中に閉じ込め、歩き出した。
 そして、考え出した。
 ハルヒ城攻略戦について。

 ベル=リミナリーとぶつかる。
 稀代の英傑、古今東西に並ぶ者なし。
 あらゆる呼称が全て相応しい男だ。

 全土で唯一、アルファベットSにまで到達している。
 指揮能力も抜群。一人で五万も十万も操る。
 相当に厳しい戦になることは間違いなかった。

 だからこそ、ハンナバルがどう戦うのかが、楽しみなのだった。



――ナガト城付近(ナガト城まで二十里地点)――

 ベルの敷いてきた陣は、予想に反していた。
 が、完璧だった。

(`・ー・)「さすがに上手いよなぁ、アイツは」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:30:34.59 ID:dOJ1Auk9O
全力支援

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:31:08.57 ID:oBQuTQyV0
支援

60 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:31:31.57 ID:KZkJifhB0
 馬に跨りながら、ハンナバルは遠くを見ていた。
 その隣でハンナバルと同じく、城を見据える。

( ゚∀゚)(……兵力を分散させてきたか……)

 属城は全部で三つ。キョン城、ナガト城、ミクル城。
 キョン城とナガト城の間に、四万。ナガト城とミクル城の間に、二万。
 総勢六万だが、ラウンジはあえて兵力を均等にしてこなかった。

 それが、見事な惑わしになっている。

(`・ー・)「問題は、どっちにベルがいるのか、だ」

( ゚∀゚)「どっちにもいるぜ、ベルは」

(`・ー・)「分かってるさ。だから上手いって言っただろ?」

 双方の総指揮を、ベルが取っている。
 何とも笑える状況だ。
 ベルが、二人いるのだ。

( ゚∀゚)「騙りのファットマン、使い方次第じゃ誰よりも手強いな」

(`・ー・)「ラッキーだよなぁ、ラウンジは。あんだけベルに似た男が存在してるんだから」

 双子同然だ、という。
 それほどに二人は似ている。
 見慣れた者でも騙されるらしい。

61 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:32:55.80 ID:KZkJifhB0
 最近入軍したばかりでまだ戦功は小さいが、いずれは将校に上がるだろう。
 経験を積まれると、本当のベルに近い機能を持ちかねない。早めに潰しておきたかった。

(`・ー・)「セオリーで考えると、二万のほうだろうな」

( ゚∀゚)「ベル一人で、不足分を補えるからな」

(`・ー・)「そうだ。だから兵力を不均等にした、とも考えられる」

( ゚∀゚)「でも、こっちにそう思わせる作戦かも知れねぇ」

(`・ー・)「読めねぇなぁ」

 二人で唸った。
 ベルは属城間でヴィップを止めようとしている。だから、どちらが抜かれても困るのだ。
 そう考えると当然、兵力が少ないほうに本物のベルがいるはずだ。

 だが、高を括って攻め込むと、痛手を負いかねない。
 ヴィップの総兵数は五万。ラウンジにそう劣ってはいない。
 これを均等に分けて攻め込んだときが、怖いのだった。

 もし四万のほうにベルがいたら、そちらを攻め込んだ部隊は壊滅しかねないからだ。

(`・ー・)「考えても、答えは出ないな」

( ゚∀゚)「……そうだな」

(`・ー・)「俺の勘に、賭けてみるか?」

( ゚∀゚)「総大将はお前だろ。お前が決めろよ」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:33:14.44 ID:BlWlronN0
ファットマンとかwwww
1年前かwwwww

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:33:38.94 ID:hXig7mP/0
おめ、支援

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:34:12.65 ID:lEzaVKO0O
一周年記念日パピコ
支援

65 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:34:12.80 ID:KZkJifhB0
(`・ー・)「うっしゃ。じゃあ、発表しよう。
     俺の勘では、ベルは――――」

 秋風に芒を揺らされた草原は、まるで燃えているかのような赤みを帯びていた。


――二刻後――

 こちらも、隊を二つに分けた。
 ラウンジとは違い同数。片方をモナーとディルクレッドが率い、片方をハンナバルが率いる。

 属城間へと向かって駆けていた。
 既に、戦は始まっている状態だった。

 立ちふさがる敵数、およそ四万。
 ハンナバルは、四万のほうへ攻め込むことを決めた。

( ゚∀゚)「ヴァリー=ポンズが陣頭にいるらしい」

(`・ー・)「悪くない相手だ」

 ハンナバルが馬の腹を腿で締め上げていた。
 加速する。二十里の距離は、ないも同然だった。
 気勢だけは、既にぶつかっている。

 軍勢は激しさを増して駆けゆく。
 統率された動き。それでいて、覇気がある。
 並大抵の指揮官では、こうはならない。

(`・ー・)「みんな! 力を示そうぜ!」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:35:06.40 ID:oBQuTQyV0
ヴァリーポンズwww

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:35:15.74 ID:9wbre25s0
ヴァリー=ポンズwwwwwww


68 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:35:36.24 ID:KZkJifhB0
 ハンナバルが天高く掲げたアルファベットは、R。
 まるでそこにもう一つ太陽があるかのような、輝き。

 士気が、格段に上がった。

(#`・ー・)「うおおおおぉぉぉぉッ!!」

 ラウンジの先鋒と、衝突した。
 広く横に構えた陣。厚みもさほどない。
 隙をなくそうというつもりだろうが、逆効果だ。容易く打ち破れる。
  _
( ゚∀゚)「うらぁ!」

 アルファベットLを左右に振り回した。
 立ちふさがる敵兵の首を飛ばしていく。二つ、三つ。
 六つ、九つ。そこから先は、数えるのが面倒になった。

 随分と愚劣な陣を敷いてきたものだ。ただ横に構えるだけとは。
 ラウンジのヴァリーも守りの下手な武将ではないはずだが、この陣では堪えきれないだろう。
 ハンナバルの猛攻は、止まらない。

 陣全体が、恐ろしいほどにまとまっている。
 ハンナバルを中心として。
 これほど統率の取れた軍は見たことがなかった。

 調練で知っているつもりだった。
 ヴィップ軍の錬度が高い、ということは。
 しかし、実際戦になってみると、調練での動きなど比ではなかった。

 やがて、ヴァリー率いる第一陣を突破した。

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:36:18.63 ID:CcuVqNTX0
出来るだけsage支援でいこうぜ

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:36:21.71 ID:a93EqF7s0
ヴァリー=ポンズって誰?

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:36:34.04 ID:dDSXmfGk0
ファットマンとか懐かしすぎるwww

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:37:11.15 ID:eHbt8sGPO
支援

73 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:37:15.72 ID:KZkJifhB0
( ゚∀゚)「ッ……!」

(`・−・)「っと……これは、どうやら」

 第一陣の兵は、およそ一万。
 二万五千で攻め込んだ。打ち破れて、当然だった。
 問題は、後方にある。それは最初から分かっていた。

(`・ー・)「"当たり"だぜ、ジョルジュ」

 三万の兵が、待ち構えていた。
 そしてその陣の堅牢さに、思わず怯んだ。

 隙が全く見えない。
 堅陣。完全に守りの形。
 破る術が、思い浮かばない。

 敵が臨戦体勢になったからこそ、分かった。
 こちらに、本物のベルがいる。

(;゚∀゚)(マズイな……)

 冷静に考えれば、そうだ。
 ヴァリーが一万を前に出してきたのは、この堅陣を隠すためだ。
 強固な守りを、ヴィップの斥候に見せないためだ。

 その役目を果たしたヴァリーは、恐らくあえて自分の陣を破らせた。
 突破したあと陣を立て直せば、ヴィップを挟撃できる。
 そして実際に、そうなってしまっている。

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:38:41.21 ID:BlWlronN0
支援

75 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:38:47.74 ID:KZkJifhB0
 オオカミのときは、ベルと戦う機会がなかった。
 これが初の戦。稀代の英傑、ベル=リミナリーとの。
 だから、思う。

 これが、ベルの実力か、と。

 全く無駄がない。隙もない。
 確実に勝ちを掴むという、戦では最も肝要で、最も難しいことを、容易くやってのけている。

 やられた、という言葉しか浮かんでこなかった。

(`・ー・)「ジョルジュ」

 ハンナバルが馬を並べてきた。
 速度は落ちていない。全力で、駆けている。
 緩みも全くない、ベルの陣へ向かって。

(`・ー・)「なんか暗い顔してるが、どーしたんだ?
     戦は先に『やられた』って思ったほうが負けるぞ」

 見透かしたようなことを、言われた。
 しかし実際、そうだ。ベルに上回られている。
 やられた、と思わないほうがおかしい。

( ゚∀゚)「強がりで戦に勝てるほど、甘くはねーさ」

(`・ー・)「強がりなんかじゃねぇよ。
     あいつが守りの陣を敷いてくることくらい、最初から分かってたさ」

( ゚∀゚)「ッ……」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:39:15.77 ID:dOJ1Auk9O
wktk

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:39:29.29 ID:5i0aV5ZY0
しえん

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:39:44.64 ID:QF+bJiRpO
しえん

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:39:55.09 ID:Xm9spjCTO
もう1年も経ったのかー
これからも頑張って下さい支援

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:39:59.90 ID:fYNwT8iJO
待ってましたぁ


支援

81 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:40:19.76 ID:KZkJifhB0
 何故なんだ、と問いたくなるほど、余裕に満ち溢れた表情。
 本当か。本当に、全てを予測済みだったのか。

 もしそうなら、この男は――――

( ゚∀゚)(……そうか、堅陣を前にしてもこの勢いを保っているのは……)

 中途半端な速度で当たると、危険だからだ。
 敵陣を破り、勢いに乗っている。ラウンジの堅陣を気圧すほどに。
 確かにこの勢いなら、あの堅陣も崩せるかも知れない。

 その瞬間、鉦が鳴った。
 これはヴィップ側の鉦。ハンナバルからの、命令だ。

( ゚∀゚)(……この鉦は……!)

 意外な作戦を取ってきた。
 恐らく、今さっき決めたことだろう。事前には何も聞いていなかった。
 果断な行動だ。

 隊を二手に分ける。
 そして、鋏のように敵陣を切り裂く。

 ハンナバルが得意とする攻め方だ。
 しかし、普段は寡兵が相手のとき、と見定めて調練していた。
 多勢を相手に、この戦法を取ってくるとは思わなかった。

 鉦が鳴ってすぐそれに対応するヴィップ軍。
 ラウンジの動揺が、こちらにまで伝わってくる。
 尋常ならざる迅速な動き。この部分に関しては、ハンナバルは完全にベルを上回っている。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:40:33.65 ID:9wbre25s0
しえん

83 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:41:50.09 ID:KZkJifhB0
 自然と、高揚していた。
 _
(#゚∀゚)「ハァッ!!」

 敵陣に、斬り込んだ。
 勢いを衰えさせることなく。

 立ちふさがってくるG兵を、容赦なく弾き倒した。
 血飛沫と共に、首が飛び散る。

 敵の攻撃をいなしながら、首を刎ねていった。
 無数にも見える人の波が、揺らめいている。漣のように。
 そして徐々に、大きなものへと変わっていく。

 左の刃を、ハンナバルが指揮している。
 そして、右の刃を自分が操っている。

 二つの刃が距離を縮め、接しそうなほどに迫る。
 そこで一気に離れ、敵陣を斜めに切り裂く。

 再び寄り、また離れ、再度寄る。
 俊敏な動き。ラウンジは、完全に後手に回っている。
 隙など寸分もないと思った堅陣が、隙だらけだ。

(`・ー・)「いるぞ!」

 ハンナバルの大声が響いた。
 何が、かは聞かなくても分かった。

(`∠´)「無謀な攻めだな、ハンナバル」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:41:55.90 ID:XFcZFXuvO
一周年おめでとうございます
支援

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:43:04.66 ID:lEzaVKO0O
ベルktkr
支援

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:43:09.06 ID:+UfNGE8C0
支援

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:43:23.98 ID:BmvfBS1yO
一周年おめ

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:43:47.54 ID:9wbre25s0
支援

89 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:43:49.18 ID:KZkJifhB0
 ラウンジ軍大将、ベル=リミナリー。
 鋭い眼光は、並みの者なら竦みあがるほどだ。
 肌にひりつくような痛覚がある。

 堅陣の中核へと攻め込む。
 そこで一気に、自軍の勢いが落ちた。
 堅い。統率された力が、ひとつにまとまっている。

 怯むのも当然だった。
 しかし、その当然をものともしない男もいた。

(#`・ー・)「おらぁぁぁぁ!!」

 果敢にアルファベットを振るっている。
 守勢に対する、攻勢。何が最も適当なのかを、ハンナバルは本能で知っているのだ。

 無論、ベルが大人しくしているはずもなかった。
 陣が更に小さく固まる。ヴィップの攻撃を、寸分も通さないという構え。
 そこを力押しで破ろうとするハンナバル。

 純粋なる、力と力の衝突だった。
  _
( ゚∀゚)「負けてられねぇな!」

 自陣に発破をかけた。
 ベル率いる中核を叩く。揉み潰すようにして。
 ここを崩してしまえば、ハルヒ城まで一気に突っ切るのも容易い。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:44:06.23 ID:c4XudLEG0
おつ

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:44:48.64 ID:a93EqF7s0
お。なんか普通のスレスピードだ
支援

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:44:58.64 ID:+UfNGE8C0
支援

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:45:26.24 ID:NoGnvUKZO
今北支援

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:45:35.59 ID:+ZAaQPyG0
追いついた、支援

95 名前:第80話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:46:08.49 ID:KZkJifhB0
 矛のように攻め込むヴィップ軍。
 盾のように守り抜くラウンジ軍。

 その二つの勝負の、帰結は――――














 第80話 終わり

     〜to be continued

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:46:12.53 ID:eHbt8sGPO
支援

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:46:22.99 ID:Xm9spjCTO
ベル久々に見たわw

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:46:33.05 ID:rMQDl0390


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:46:43.01 ID:oBQuTQyV0


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:46:44.49 ID:vhO3YxbUO


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:46:54.96 ID:lEzaVKO0O


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:46:55.05 ID:CcuVqNTX0
お疲れ。
一周年おめでとう!

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:46:55.25 ID:O6jU7hN30


104 名前: ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:46:58.40 ID:KZkJifhB0
第80話は以上です、ありがとうございました

続けて第81話いきます

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:02.14 ID:QF+bJiRpO


106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:12.79 ID:avsJ85WLO
ベルもっと見たいいい
乙!

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:19.35 ID:5cOMVSq00
おつ

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:26.67 ID:oBQuTQyV0
キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:30.30 ID:vhO3YxbUO
ぬわーっ

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:34.80 ID:Xm9spjCTO
乙カレー

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:40.35 ID:QF+bJiRpO
ニ話連きたこれ
しえん

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:44.17 ID:nRlFo5hmO
支援

作者愛してるよ

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:44.93 ID:9wbre25s0
2話連続キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:46.61 ID:dDSXmfGk0
続けて…だと…?

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:47.47 ID:eHbt8sGPO
引き続き支援

一周年おめでとう(^ω^)

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:51.65 ID:avsJ85WLO
やっぱり連続かwww
支援!

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:52.45 ID:a93EqF7s0
乙!!



ってちょwwwwwwww

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:53.95 ID:BlWlronN0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:47:55.38 ID:CcuVqNTX0
おぉ、二話連続か。
がんばってくれ!
てなわけで少し減速しようぜ

120 名前:登場人物 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:48:01.57 ID:KZkJifhB0
〜ヴィップの兵〜

●(`・ー・) ハンナバル=リフォース
41歳 総大将
使用可能アルファベット:R
現在地:ローゼン城

●( ゚∀゚) ジョルジュ=ラダビノード
20歳 大尉
使用可能アルファベット:L
現在地:ローゼン城

●( ´∀`) モナー=パグリアーロ
30歳 大将
使用可能アルファベット:P
現在地:ローゼン城

●(,,’」’) セシル=ヒレンブランド
33歳 少将
使用可能アルファベット:J
現在地:エヴァ城

●(-_-) ヒッキー=ヘンダーソン
24歳 少尉
使用可能アルファベット:J
現在地:ローゼン城

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:48:51.35 ID:Xm9spjCTO
うはwwww

122 名前:階級表 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:48:52.68 ID:KZkJifhB0
総大将:ハンナバル

大将:モナー
中将:
少将:セシル

大尉:ジョルジュ
中尉:
少尉:ヒッキー

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:49:18.76 ID:22vTj5IX0
しえん

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:49:31.90 ID:Re4MKsae0
遭遇ktkr!!!頑張ってくれ作者

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:49:33.93 ID:O7HeV9czO
乙ー

今日の、しかもこの時間とは流石に予想外だったわw

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:50:09.26 ID:IRHe9Lr4O
れんちゃんwwwおめでとうだけどありがとう

127 名前:使用アルファベット一覧 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:50:23.55 ID:KZkJifhB0
A:
B:
C:
D:
E:
F:
G:
H:
I:
J:ヒッキー/セシル
K:
L:ジョルジュ
M:
N:
O:
P:モナー
Q:
R:ハンナバル
S:ベル
T:
U:
V:
W:
X:
Y:
Z:

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:50:37.77 ID:oBQuTQyV0
今更だが一周年おめでとう

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:50:47.26 ID:noeh/JlO0
なぜ往年のホームラン王が

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:50:47.74 ID:BlWlronN0
スレの伸びが上がってるな ・∀・)

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:51:05.73 ID:O6jU7hN30
支援

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:51:07.32 ID:O7HeV9czO
うは、連続w

支援

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:51:20.04 ID:+UfNGE8C0
支援

134 名前:この世界の単位 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:51:24.81 ID:KZkJifhB0
一里=400m
一刻=30分
一尺=24cm
一合=200ml

(現実で現在使われているものとは異なります)

135 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:52:25.49 ID:KZkJifhB0
【第81話 : Fatherly】


――ローゼン城――

 ハンナバルは、終始ベルを圧倒していた。
 あの、ベル=リミナリーを。

 ほとんど何もさせなかった、と言っていい。
 万全の状態で、堅陣を敷いてきたベルを、打ち破ったのだ。
 見事な、勝利だった。

 だが、あくまでそれは局所的なものに過ぎなかった。

(;´∀`)「辛い戦いになってしまいましたね……」

 モナーの声も、悲痛だった。
 多くの兵が沈痛な面持ちで、俯いている。

 ベルが四万を率いていた。
 そしてそれを、打ち破った。

( ゚∀゚)(……くそっ……)

 勝てるはずの戦だった。
 しかし、予想だにしない部分で、ヴィップは躓いてしまった。

 二万のほうを攻めていたディルクレッドが、討ち取られてしまったのだ。

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:53:23.56 ID:oJVc1PyxO
作者、大好きだかんなっ///

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:53:40.32 ID:+ZAaQPyG0
ディルクレッドここで死亡したのか・・・南無、そして支援

138 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:53:41.42 ID:KZkJifhB0
 ハンナバルは、ベルを破った直後にその報せを受けた。
 そして即座に、ハルヒ城を諦めた。

 属城を基点として転回し、すぐさまディルクレッドが率いていたほうの部隊を助けに向かったのだ。
 決断は早かった。そして、意外でもあった。
 ハルヒ城を落とせるかどうかは、確かに微妙なところだったが、ハンナバルは躊躇なく仲間を助けに向かったのだ。

 ハンナバルらしい、といえば確かに、ハンナバルらしい。

(`・−・)「葬儀はヴィップ城に帰ってからだな……」

 軍議室に将校が集められていた。
 何故負けたのか、何が起きたのか。それらを分析するためだ。

(`・−・)「詳細について話してくれ、モナー」

(;´∀`)「申し訳ありません。力が及びませんでした。
     伏兵を仕掛けられていることには、薄々感づいていたのですが」

 ディルクレッドが、止まらなかったのだろう。
 猛攻が得意な武将だが、その途端に周りが見えなくなる。
 攻めが好きなやつには、よくあることだ。

 もう五十を過ぎていたはずだ。
 老いによる判断力の低下もあったのかも知れない。

( ゚∀゚)「だからベルは二万のほうを手薄にしたのですね。伏兵がいたから」

(;´∀`)「そういうことだと思います。もっと警戒すべきでした」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:53:50.19 ID:BlWlronN0
ディルクレッド;゚∀゚)

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:54:41.08 ID:+UfNGE8C0
支援

141 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:54:54.64 ID:KZkJifhB0
 モナーとディルクレッドが率いていた二万五千は、二万になっていた。
 それもハンナバルが救援に向かったおかげだ。放っておけば、半減は避けられなかっただろう。
 モナーさえ討ち取られていたかも知れない。

 得手ではない、と知っていた。
 モナーは、守りの武将だ。攻めを得意とはしていない。
 だが、常に冷静さを失わない。ディルクレッドとは、いい組み合わせだと思った。

 実際今までもディルクレッドと共に戦うことは多かったらしい。
 経験豊富で、気心も知れている仲。何ら問題はない、とハンナバルも考えたはずだ。
 だが、負けてしまった。これもめぐり合わせだろう。

(`・ー・)「切り替えていくぞ、みんな」

 立ち上がり、明朗な声でそう言った。
 気丈な振る舞い。

(`・ー・)「ハルヒ城はまだ狙える。ディルクレッドのためにも勝とう。
     気を緩めるなよ!」

 アルファベットを掴み取り、真っ先に軍議室を後にした。
 室内に残ったのは、全将校と、微妙な空気。

 ぽつりぽつり、と立ち上がっていく。
 皆、無言だった。

 ハンナバルの態度に対し、微妙な思いを抱えている。
 言葉にしなくとも、皆がそう思っていることは、分かった。

( ゚∀゚)「…………」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:54:58.57 ID:oBQuTQyV0
なんて短いキャラだったんだ・・・

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:55:00.53 ID:a93EqF7s0
ハンナバルってこんなにかわいいのにオッサンなんだよな……

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:56:25.56 ID:+UfNGE8C0
支援

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:56:27.00 ID:5cOMVSq00
>>143
見た目は若いって書いてたよ

146 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:56:29.35 ID:KZkJifhB0
 最後に、軍議室から出た。
 自分が向かう先を誰にも知られたくなかったためだ。

 階段を昇って屋上へ向かった。
 いや、正確にはそこから階段がのびている、城塔だ。

 きっと屋上には、ハンナバルがいる。
 だからこそ、城塔へ向かおうと思った。

( ゚∀゚)(……居るな)

 気付かれないように、屋上から城塔への階段を昇った。
 そして城塔から、ハンナバルを見下げる。

 酒を呷っていた。
 丸い酒瓶が、丸い月に向かっている。
 中の液体が月光を反射させている。

 光が、揺れていた。
 酒瓶の中で。
 そして、ハンナバルの頬の上で。

 涙の、上で。

( ´∀`)「お分かりでしょう、ジョルジュ大尉」

( ゚∀゚)「ッ……モナー大将……」

 いつから後ろにいたのか。
 まったく、分からなかった。

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:57:12.66 ID:BlWlronN0
うわああああああああああああああああああああああ

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:57:44.53 ID:+UfNGE8C0
支援

149 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:58:27.94 ID:KZkJifhB0
( ´∀`)「こういう心優しい総大将だからこそ、私たちが支えなければならないのですよ。
     ハンナバル総大将はきっと、一人では戦えない人なのです。ベル=リミナリーとは違って。
     だからこそヴィップは強い、と私は思っておりますが」

( ゚∀゚)「…………」

( ´∀`)「皆、分かっています。ハンナバル総大将が、無理をして明るく振舞っていたことは。
     総大将として、強引に感情を封じ込めていますが、それを貫けるような人ではありませんから。
     私たちがハンナバル総大将を支えたい、と思う理由は、そこにあります」

( ゚∀゚)「……俺に言ったところで、何の意味もありませんよ」

( ´∀`)「いえ、きっと意味はあります。私の見立てが正しければ、ですが」

 感情を上手く操れない。
 仲間の死に咽び、涙を流し、悲しんでいる。
 それは決して、褒められた態度ではない。

 だが、感情がまったくないというのも、困りものだ。
 ハンナバルは、感情を顕わにする。ときどき、こちらが心配になるほどに。
 だからこそ、配下が支えなければならない、という気になるのだ。

 支えたい、と思うのだ。

( ´∀`)「これからも、よろしくお願いします」

 モナーが一度、頭を下げた。
 そしてそのまま背を向け、階段を下っていく。

 何か言葉を返そうと思ったが、声にならなかった。

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:58:38.25 ID:BmvfBS1yO
しえん

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:59:04.11 ID:a93EqF7s0
>>145
若いってレベルじゃねーぞw

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:59:21.18 ID:+UfNGE8C0
支援

153 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/26(月) 23:59:39.75 ID:KZkJifhB0
――502年・春――

――ヴィップ城――

 鮮やかだった。
 こんな花はオオカミにはない。ヴィップ特有だ。
 舞い散る花びらさえ、彩りに満ちている。

 桜、という名らしかった。
 ヴィップの国花にも指定されている、美しい花木だ。
 城の外を囲むように植えられている。

 城内から外へ出ていく兵が足を止めるのも、自然なことだった。

( ゚∀゚)「見事なもんだ」

 呟いた。
 それを、角張った顔の男がしっかり拾っていた。

<ヽ`∀´>「こんな花は、故郷にはなかったですニダ。
      父や母にも見せてあげたいですニダ」

 ニダー=ラングラーという少尉だった。
 先の戦、ハルヒ城攻略戦の頃、二人の将校が欠けた。
 大将のディルクレッドは討ち取られ、少将のセシルは体力の限界を理由に軍を退いた。

 それらに伴い、新たに昇格した将校だ。

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:59:40.61 ID:BlWlronN0
モナーもVIPの歴史のキーパーソンだったんだな

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:59:52.46 ID:oDq1bs+HO
なんか可哀相だな。

支援

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/26(月) 23:59:57.07 ID:+UfNGE8C0
支援

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:00:29.62 ID:AWFcPndZ0
ニダーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:00:40.66 ID:LgUIquyU0
ニダーktkr

159 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:01:17.84 ID:WF53fc+W0
 アルファベットの才は相当にある。
 戦に対する感覚も鋭い。上手く育てば、いずれは将官だろう。
 パク=ルミオンという友人も同時に将校になったが、才覚はニダーのほうが上だった。

<ヽ`∀´>「ジョルジュ大将の、父母は?」

( ゚∀゚)「もういねぇさ。孤児ってやつだ」

<;`∀´>「アイゴー、チェーソンハムニダ」

(;゚∀゚)「方言分かんねぇよ」

<;`∀´>「ごめんなさいニダ、大将」

 礼儀正しく、心も深い。
 入軍当初は周囲からの虐めに遭っていたという。その環境が、ニダーを強くしたのだろう。
 ただそれも、親の育て方が良くなければ耐えられなかったはずだ。芯の強い男、という認識だった。

( ゚∀゚)「……やっぱり、大将って呼ばれ方は、慣れねぇなぁ」

<ヽ`∀´>「そういうもんですニカ?」

( ゚∀゚)「なーんとなくな」

 ディルクレッド=フィールダーが、居なくなった。
 ラウンジに討ち取られ、この世から去った。

 その空席となった大将の座に収まったのは、自分だった。

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:01:23.75 ID:DSr/xnf4O
アイラブユー!ニダー!!

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:02:24.88 ID:lQq3gfie0
パク=ルミオンw
ホント車好きだなw

162 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:02:42.41 ID:WF53fc+W0
 当然、周囲からの反発はあった。
 何しろ自分は、生粋のヴィップ兵ではない。
 オオカミから寝返ってきた将なのだ。

 しかもまだ、三年足らず。
 ラウンジ戦では戦功を挙げた。二度目の戦いで、敵の少将をひとり討ち取った。
 それでも周りからの信頼を得られたとは言いがたかった。

 結局ハルヒ城は諦めざるをえなかった。
 あれから二度ほど攻め込んだが、ラウンジの堅い守りに防がれ、ハルヒ城までは到達できなかったのだ。
 ハンナバルはベルと互角の戦いを繰り広げた。しかし、次第に兵数の差が広がって、勝つのが難しくなった。

 そこでもう少し戦功を挙げていれば、周りからの反発は少なかっただろうか。
 そんな意味のない仮定を思い浮かべたりもした。

( ゚∀゚)「多分、経緯がスムーズじゃなかったからだろうな。
     まぁ、ヴィップに寝返ってきたばかりの男を大将に、なんて反発がないほうがどうかしてるが」

<ヽ`∀´>「でも、相応しいとウリは思いますニダ」

 ハンナバルも、同じ言葉を発した。
 ジョルジュが最も相応しい。今、ジョルジュ以上の将はいない、と。

 かなりハンナバルの主観に因っていた。
 周りを説得できるだけの戦功を挙げられていないからだ。
 それでも周りが納得してくれたのは、ひとえにハンナバルの人望のおかげだった。

 将校たちからの承諾が得られたときは、心の底から安堵した。
 大将という地位が、確定したからだ。
 ハンナバルが自分を見込んで大将に任じてくれた。それに、応えたい気持ちがあったのだ。

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:02:47.19 ID:NuQ6sSgX0
このニダーは評価されていい

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:03:12.87 ID:NkEA9b050
アルファのニダーのかっこよさは異常

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:03:13.28 ID:RR5lukwwO
いったいどうなってしまうんこ!?

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:03:23.21 ID:5b/2ORghO
支援

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:03:38.41 ID:wsHbSt2R0
やべぇ大出世wwwwwwwww

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:04:11.86 ID:5b/2ORghO
支援

169 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:04:44.33 ID:g7s8sEf90
 いつしかもう、オオカミに戻ろうという気持ちは、欠片もなくなっていた。

(`・ー・)「おー、ジョルジュとニダーじゃねーか。ちょうどいい」

( ゚∀゚)「どうしました?」

 ニダーがいるため、言葉遣いが丁寧なものになった。
 そういう切り替えは、我ながら早かった。

(`・ー・)「釣りいくぞ釣り! 春になったら魚がうめぇ!」

(;゚∀゚)「また釣りですか? 総大将……」

<ヽ`∀´>「相変わらずですニダ」

(`・ー・)「ちょうど釣竿三本持ってんだ! ラッキーだな!」

( ゚∀゚)「誰とも出会わなかったらどうするつもりだったんですか?」

(`・ー・)「ん? まぁそりゃー、一人で三本使うつもりだったが」

<;`∀´>「虚しすぎますニダ」

( ゚∀゚)「ニダー、この人はそれが苦痛じゃないんだ。不思議なことに」

(`・ー・)「出会えたから良かったな、うん。よし、行くぞ!」

(;゚∀゚)「ちょ、一人で先に……あー、行っちまった」

<;`∀´>「急いで追いかけましょうニダ」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:05:36.99 ID:wsHbSt2R0
ホルホルホルホルホルホル

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:06:15.47 ID:jlPWWh/d0
綺麗なノリさん並に綺麗なニダーは不自然w
だがそれがいい

172 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:06:28.42 ID:g7s8sEf90
 二人で笑って、馬を曳いてきた。
 急いで跨り、手綱を引き絞る。
 嘶きと共に駆け出した馬が、ハンナバルを追っていく。

 軍での仕事が休みのとき、こうやってハンナバルと共に過ごす。
 それを、純粋に楽しむ自分が、ごく当然のようにいた。

 まるで、ハンナバルを――――のようだと思っていた。

 だからこそ、なのかも知れない。
 何も予想できていなかった。夢寐にも思わなかった。

 突然、別れがやってくることなど。



――504年・春――

 また、風の強い夜だった。
 それが向かい風となっていた。

(;゚∀゚)「ハァッ! ハァッ!」

 大きく呼吸せざるをえなかった。
 階段を二段飛ばして駆け上がる。人を跳ね除けながら廊下を走る。

 屋上に出て、西塔の最上階へ。

 昇りなれた階段も、今は果てしないほど長く感じる。
 すぐ近くに見える扉に、手を伸ばしても、届かない。

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:06:39.36 ID:upmhcAp10
ニダーも凄く成長するんだよな・・・
ここら辺でニダーがジョルジュに傾いてきた・・・というか当たり前かそんなこと

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:06:43.19 ID:RcTtqFa20
すっかりショボンの影が薄くなったなw

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:06:43.79 ID:NkEA9b050
支援

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:07:34.41 ID:NkEA9b050
いやああああああああああああああああああああああ

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:07:35.23 ID:EzYpUk1s0
支援

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:07:55.86 ID:b72sx1VoO
不思議とニダーの株が上がるぜえ

179 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:08:09.73 ID:g7s8sEf90
 あそこに、ハンナバルがいるのに。
 まだ、いるのに。

 それでも駆け上がった。
 そして、扉に手をかけた。

(;゚∀゚)「総大将!!」

 扉を開け放ち、叫んだ。
 奥の部屋へとすぐ駆けつける。

 不快なほどに快い風が吹いていた。
 春風。あまりに暖かい。
 馴れ馴れしく、身を撫でていく。

 視界の先端に、ハンナバルはいた。
 小さく見えるのは、きっと距離があるからだ。
 暗く見えるのは、夜だからだ。

 そうに違いない。

(;`・−・)「ジョルジュ……か……」

 何故、苦しそうなのだ。
 呼吸も、所作も。
 突然すぎる。少し前まで、あんなに元気だったのに。

 顔面は蒼白で、頬も扱けている。
 骨に皮が張り付いたような腕、手の甲。

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:08:34.22 ID:b/m62+0dO
いきなりかよ!
追い付くために40

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:08:47.67 ID:NkEA9b050
ハンナバル・・・・

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:09:00.57 ID:EzYpUk1s0
支援

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:09:21.00 ID:lQq3gfie0
ああああ

184 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:09:30.70 ID:g7s8sEf90
 消え行きそうな儚さが、ハンナバルを包み込んでいる。

(;゚∀゚)「どういうことですか……?」

(;`・−・)「……さぁ……俺が聞きてぇよ……。
      ジョルジュに教えたのは……誰だ……?」

(;´∀`)「私です、総大将」

 後ろからモナーが追いついてきた。
 呼吸は荒い。全力で駆けてきたようだ。

 外で調練をしていた自分に、危篤であることを教えてくれた。
 恐らくモナーもさっき知ったばかりだろう。
 いの一番に自分に教えてくれた、というのはすぐに分かった。

 思い返せば、確かにおかしかったのだ。
 ここ最近、ハンナバルが姿を見せなかった。
 次の戦の準備で忙しい、と聞いていたが、何日も連続して顔を見せないことなど、今まで一度もなかったのだ。

 本当は、そこで勘づくべきだった。
 しかし、今更すぎた。

(;゚∀゚)「……ダメなのですか……? もう、治らないのですか……?」

(;`・−・)「ちょっと……厳しいな……」

 侍医のほうに視線を向けた。
 悲痛な表情を浮かべたまま、ただじっと俯いている。

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:09:43.22 ID:NI5Z6lVPO
支援

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:09:43.41 ID:b72sx1VoO
ハンナバルーーー

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:09:45.76 ID:TR8RtH/0O
Gokuri…

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:10:24.19 ID:EzYpUk1s0
支援

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:10:29.76 ID:RcTtqFa20
ハンナバル・・・

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:10:40.30 ID:sqqoibJpO
支援

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:10:40.35 ID:v/9c0QV1O
そんな…

192 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:10:53.25 ID:g7s8sEf90
 それを見なくとも、本当は、ハンナバルの顔を見るだけで分かっていた。
 もう、長くないであろうことは。

 ハンナバルの周りに、生薬や鍼などが大量に置かれている。
 手を尽くしたのだ、ということは分かる。
 だが、信じたくなかった。まだ何か、治す手立てがあるのではないか、と思った。

 いや、そう思いたかった。

(;`・ー・)「まぁ、ちょうどいい……聞いてくれ、ジョルジュ……」

 何故か、ハンナバルは微笑んだ。
 死の苦しみの、真っ只中で。

(;`・ー・)「ラウンジを攻める準備を、進めてある……あともう少しで、整うはずだ……。
      それが終わり次第、ハルヒ城を攻めてくれ……お前なら、きっと落とせる……」

(;゚∀゚)「総大将は……」

(;`・ー・)「……一緒に戦いてぇけどなぁ……無理、だろうなぁ……」

 全身を刺すような痛みが襲う。
 心が、糸か縄か、あるいは鎖で、締め付けられているようだ。

(;`・ー・)「頑張ってくれ……お前はきっと、ヴィップを天下に導ける……」

(  ∀ )「…………」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:11:13.62 ID:EzYpUk1s0
支援

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:12:05.46 ID:2tgfrVkp0
支援

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:12:13.66 ID:EzYpUk1s0
支援

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:12:14.70 ID:tU6E5DoIO
泣きそう

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:12:19.19 ID:NkEA9b050
ジョルジュ、ずっと疑ってたことを今更ながら謝るよ

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:12:21.54 ID:KoOB4iWMO
感動の支援

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:12:25.00 ID:xA2MK2ATO
支援

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:12:26.59 ID:RAhpSkWsO
水飲み過ぎ病か……

201 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:12:31.97 ID:g7s8sEf90
 何度も、深く息を吸い込んだ。
 少し、顎を上げながら。

 そうしなければきっと、何かが溢れ出てしまうから。

(;´∀`)「総大将……貴方は私たちにとって、まるで太陽のようでした。
     貴方を中心として、ヴィップはずっと回っていたのです。
     ……ですから……貴方が居ないヴィップなんて、私には……」

(;`・−・)「……お前は、決して弱さを見せないでくれ……兵たちの、拠り所になってやってくれ……。
      すまんな……いつもお前には、迷惑をかけた……」

(;´∀`)「そんな……私にとっては、生きがいだったのです。謝らないでください」

(;`・ー・)「有能な部下を持って……俺は、幸せだったんだろうな……改めて、そう思うぜ……」

 ハンナバルが大きく咽た。
 右手で口元を押さえる。掌を一度見て、すぐに引っ込めた。
 隠したつもりだろう。しかし、こちらからでも赤く染まっているのは分かった。

 月明かりが窓から射し込む。
 ハンナバルの体を、優しく照らし出す。

(;`・−・)「ジョルジュ……悪いな……お前にはもっと、いろんなことを……教えて、やりたかったんだが……」

( ゚∀゚)「……多くのことを、教えていただきました」

(;`・ー・)「別に、そんな言葉遣いじゃなくてもいいぞ……? どうせ、もう……」

(  ∀ )「いえ……総大将への敬いがあるからこそです……」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:13:24.35 ID:GdvXpfaCO
久しぶり支援

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:13:34.86 ID:NkEA9b050
( ´;ω;`)

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:13:44.60 ID:NuQ6sSgX0
なんか泣けてきた

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:13:45.37 ID:EzYpUk1s0
支援

206 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:14:00.08 ID:g7s8sEf90
 やはり、堪えきれない。
 それでも何とか抑え込んだ。
 一度袖で拭えば、視界は明確だった。

( ゚∀゚)「……オオカミからヴィップに来て、総大将と共に日々を過ごしました。
     それは、孤児だった自分を、拾って育ててくれたようなもので……」

 訥々と、言葉が溢れ出てくる。
 何も包み隠さぬ、率直な思いが。

(  ∀ )「幼い頃に、親を亡くしていた自分にとって……
     ……ハンナバル総大将は、まるで――――」

(  ∀ )「――――父親のようでした」

 開け放たれた窓から、再び春風が吹き込んだ。
 髪が揺れる。目の前を覆う。
 ハンナバルが一瞬、見えなくなる。

 しかし、微かに見えた口元は、笑っているように見えた。

( ゚∀゚)「……だから、誓います。自分にとって、唯一の家族である、ハンナバル総大将に。
     必ず、ヴィップの覇道を成し遂げると」

(;`・ー・)「……頼んだぜ……息子よ……」

 ハンナバルが一瞬、目を閉じた。
 体から少し、力が抜けたようだった。

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:14:04.30 ID:mmMRFVI20
>>200
不覚にもw

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:14:08.71 ID:o/qJa30b0
オオカミ滅亡以前にジョルジュを疑ったことが今さらながら申し訳なくなってきたな。
ハンナバルみたいないいヤツはそうそう現れないだろうに。

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:14:29.42 ID:CVg3F9C0O
俺も何かが溢れてきた…

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:14:44.14 ID:EzYpUk1s0
支援

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:14:46.45 ID:upmhcAp10
うおおおおおおおおおおお・・・・・・

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:15:39.77 ID:RcTtqFa20
ジョルジュ・・・

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:15:39.88 ID:EzYpUk1s0
支援

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:15:42.83 ID:wsHbSt2R0
くうう…

215 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:15:51.24 ID:g7s8sEf90
 風の音が、聞こえた。
 城外にある桜の木が、揺れているのだろうか。
 草花が擦れあって、音を奏でたのだろうか。

 ここからでは、確かめようもない。

(`・ー・)「……桜は……」

 風声に交じる、ハンナバルの声。
 まるで、人のものではないように。

 何故かその表情は、驚くほど平静だった。
 苦しんでいる風に、全く見えなかった。

(`・ー・)「桜は、まだ咲いてる……かな?」

( ゚∀゚)「……桜、ですか?」

 窓の外を、確かめようとした。
 寝床のすぐ近くにある。ハンナバルも、体を動かせば見れる距離だ。
 しかし、それは叶わない状態なのだろう。

 そのとき、ふと、気付いた。

(;゚∀゚)「ハンナバッ……!!」

 目を、開いたまま。
 姿勢も全く変わらないまま。

 ただ、瞳の光だけが、失われていた。

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:15:54.84 ID:9TwZaXVxO
ああああああ

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:15:58.64 ID:v/9c0QV1O
(´つω;`)

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:16:04.07 ID:wRPkr8NtO
なんかこのジョルジュ見てたら急にショボンがウザくなって来た

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:16:38.19 ID:b72sx1VoO
これは非常にきてます

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:16:39.74 ID:wYKztDk9O
目から汗が( ;ω;)

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:16:53.88 ID:EzYpUk1s0
支援

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:16:56.85 ID:8YuPAe+V0
心から同意。

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:16:57.51 ID:2tgfrVkp0
おのれショボンめ……

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:17:16.82 ID:NI5Z6lVPO
支援

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:17:17.25 ID:nVPF58yn0
>>218
俺もだ

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:17:19.39 ID://KQZ3ME0
読みにくい文章書くなよ…
字がぼやけて読めないぜ

227 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:17:20.42 ID:g7s8sEf90
(;´∀`)「総大将!? 総大将!?」

 モナーの呼びかけに、応える命を持たない。
 まるで、気を失うように。考え事でもしているかのように。

 ハンナバルは、息を引き取っていた。

 静寂に満ちる大将室。
 ただ、ハンナバルの亡骸を見つめる、自分とモナー。

 桜の花びらが、風に乗って舞い込んできた。
 今日は風が強い。きっと、花びらを散らしてしまっただろう。

 それ以来、風の強い夜が、好きではなくなった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


( ゚∀゚)「……ハンナバル総大将を失ったヴィップは、しばらく立ち直れなかった。
     誰もがあの人を信頼していたからな。それほどに、大きな存在だったんだ。
     サスガ兄弟やフサギコは、覚えていることと思う。当時の軍内の空気を」

(´<_` )「……はい」

 ジョルジュの言葉に、深く頷きながら相槌を打つオトジャ。
 アニジャとフサギコも、ジョルジュのほうを見つめている。

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:17:26.80 ID:mmMRFVI20
おのれショボ王!!

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:17:36.82 ID:/Cvd8bOS0
ハンナバッ!

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:18:14.79 ID:lQq3gfie0
うわぁ・・・

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:18:27.16 ID:tU6E5DoIO
ハンナバッ…!

ヤバい汁が

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:18:29.24 ID:wsHbSt2R0
ショボンは極めてむかつきます

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:18:43.23 ID:EzYpUk1s0
支援

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:18:56.89 ID:RcTtqFa20
お、現代に戻ってきたか

235 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:19:02.39 ID:g7s8sEf90
(;^ω^)「ジョルジュ大将、大丈夫ですかお? お体のほうは……」

( ゚∀゚)「大丈夫だ、心配すんな」

 そうは言われても、自然と心配してしまう。
 長く喋りすぎたせいか、ジョルジュの顔から疲労が伺えるのだ。

 ただ、それでもジョルジュは話すことをやめなかった。

( ゚∀゚)「でも、だからこそ俺はハルヒ城奪取に拘った。
     軍内の空気を変えたかったし、ハンナバル総大将がいなくてもやれる、と証明したかったんだ。
     あのとき、完全にベルを封じ込めてハルヒ城を奪えたのは、そういう"思い"の力があったからこそだな」

 ジョルジュの後ろで立ち尽くすミルナ。
 ただじっと、ジョルジュの声に耳を傾けている。

( ゚∀゚)「あの頃は、まだ良かった。
     ハンナバル総大将がいなくなったのは心から辛かったが、戦に身を投じれば少し忘れられた。
     勝ち続けることで恩を返そうと思ったし、安心させようと思った」

( ^ω^)「…………」

( ゚∀゚)「だが――――歯車が微妙に狂い始めた。
     あれは確か、507年のことだったな」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:19:06.98 ID:KoOB4iWMO
ニダーオトジャ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>アニジャフサギコ

なのがこの話

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:19:15.45 ID:EzYpUk1s0
支援

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:19:28.96 ID:ASOIKZ9x0
(;゚∀゚)「ハンナバッ……!!」
(`・ー・)「このままじゃ、おさまりがつかないんだよな」


ア ッ ー !


( ´∀`)「きのうはおたのしみでしたね」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:19:50.04 ID:GCifGtF40
(`゚ー゚)

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:19:54.99 ID:mRCrVR2a0
ジョルジュ…

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:19:58.26 ID:dgSCo7SiO
視力が急に悪くなったのか文字がぼやけるんだが

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:20:08.74 ID:Q9WaPeTU0
ジョルジョを疑っていた一年前の俺を殴り倒したい

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:20:26.72 ID:b72sx1VoO
ショボンか?

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:20:35.66 ID:EzYpUk1s0
支援

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:20:36.12 ID:mmMRFVI20
>>242
何そのジョースター家

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:20:39.60 ID:c7ybX6fKO
作者ktkr
支援

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:20:53.35 ID:Tp2xUloVO
  γ⌒⌒⌒ヽ
  (     )
(( ( __人_ ノ
  ヾ(´・ω・)ノ ))
 (( ( つ ヽつ
   〉  i ))
   (_ノ^(_)

  γ⌒⌒⌒ヽ
  (     )
(( ( _人_ ノ
  ヾ( ・ω・`)ノ ))
 (( ( つ ヽ
   〉とノ ) ))
   (_ノ^(_)

248 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:20:55.33 ID:g7s8sEf90
――世界暦・507年――

――ヴィップ城――

 異様に図体の大きな奴だ。
 最初の認識は、その程度だった。

 しかし、その認識を改めさせられるのに、大した時間はかからなかった。

(´・ω・`)「新たに将校となりましたショボン=ルージアルです。以後、お見知りおきを」

( ゚∀゚)「……あぁ、よろしくな」

 手を交わしたとき、まるで岩のようだと思った。
 それは、ゴツく大きいという理由だけではない。
 何故か、恐ろしいほどに冷たい手だったのだ。

 話は周りから聞いていた。
 ショボン=ルージアル。入軍と同時にIを握ったという天才だ。
 Jの壁も僅か半年で突破し、今はLを操っているという。

 昨年入軍してきたばかりで、まだ戦の経験は多くない。
 将校になれた理由は、アルファベットの才だろう。確かに、将校はアルファベットに長けていたほうがいい。
 配下の兵から尊敬を集めることができ、統率力が上がるからだ。

 頭脳も明晰だった。
 視野が広い。それでいて、細かなケアも忘れない。
 まさに、戦をやるために生まれてきたような男だった。

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:21:00.69 ID:L/OOB0qXO
>>239
男しぃにしか見えない

支援

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:21:06.15 ID:fyauSGhWO
モナーは居ないんだったな…

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:21:16.51 ID:w/56RZQG0
あっっっっっっるええええええええええええ?

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:02.86 ID:upmhcAp10
出た・・・

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:06.32 ID:v/9c0QV1O
仏:ジョルジュ
伊:ジョルジョ
英:ジョージ
独:ゲオルグ


254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:14.41 ID:wsHbSt2R0
うぜー!ショボン死ね!

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:17.63 ID:2tgfrVkp0
ショボンめ……

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:23.75 ID:PunPQH+00
ktkr!!!


257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:26.13 ID:HLLHnYLo0
出たな絶倫

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:26.30 ID:NkEA9b050
ショボンktkr

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:28.37 ID:EzYpUk1s0
支援

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:30.43 ID:mmMRFVI20
>>253
mjd

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:32.13 ID:b72sx1VoO
出たな糞ショボくれ

262 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:22:43.75 ID:g7s8sEf90
 だからこそ、だろうか。
 何となく、ショボンのことが好きになれなかった。

 悪い男ではない、と思う。
 思うが、なんとなく心を許しがたい相手だ。
 最も、自分が本当に心を許した相手は、ハンナバル以外に存在しない。

 ショボンは、いずれハンナバルのようにSの壁を突破するかも知れない。
 そう思うと、何となく対抗心が芽生えてきた。
 ショボンより先に、壁を越えたいと思うようになった。

 だが、この時点では明確な敵意というものは、まだ持ち合わせていなかった。
 好きにはなれない。しかし、そんな奴は数え切れないほどいるのだ。
 ショボンは、そのなかのただの一人。自分にとって、決して特別な存在ではなかった。

 四年後、モナーが大将の座をショボンに譲る、というときまでは、だった。

(;゚∀゚)「どういうことですか? モナー大将」

( ´∀`)「もう中将ですよ、ジョルジュ大将」

( ゚∀゚)「年齢的な衰えを理由にしておられますが、そんな風には見えません」

( ´∀`)「見えない部分で、衰えているのです。きっと、私にしか分かりません」

 そのモナーの言葉を、信じきれなかった。
 嘘くらい、平気で吐ける男だ。謀略のときにそれを何度も見ている。

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:53.93 ID:RcTtqFa20
ジョルォォォォノ・ジョッバァァァァンナッッ!!!

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:54.31 ID:CVg3F9C0O
ショボンが良き大将として見られてる限りならジョルジュの態度は悪者のそれだったしなあ…

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:22:58.22 ID:vS9k1+zS0
>>253
ドイツ読みは悪役っぽいな

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:23:22.26 ID:9TwZaXVxO
しょぼくれ眉毛め…

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:23:30.80 ID:mRCrVR2a0
ショボン嫌われすぎワロタ

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:23:58.76 ID:b72sx1VoO
もしや本当に脅されたのか?

269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:24:03.79 ID:mmMRFVI20
お前ら手の平返しすぎだろ……常考……

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:24:07.78 ID:lQq3gfie0
シャキンってまだ出てないな

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:24:08.99 ID:KoOB4iWMO
>>253
ゲオルグが一番強そうだ

272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:24:14.38 ID:RcTtqFa20
まぁショボンも苦労してるからあんまり嫌ってやるなよ

273 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:24:20.30 ID:g7s8sEf90
 本当は、もっと容易く信じていればよかったのだ。
 モナーは深く考えていなかった。あるいは本当に、年齢的な衰えを感じていた。
 いずれにせよ、自分が危惧したような事態ではなかったのだ。

 モナーがショボンに大将を譲る、ということに対する反発は、さほどなかった。
 自分が大将になったときのほうが、当然だがはるかに多かった。
 それに比べれば、まだ二十五だったショボンが大将位に就くなど、何とも思わないということだろうか。

 だが、自分は違和感を覚えてしまった。
 昇格祝いの宴で、大将という座を得たショボンが、一人で酒を飲んでいた。
 その光景を見て、違和を感じ取ってしまったのだ。

 何故かショボンが、ほくそ笑んでいるように見えたせいだった。

 達成感とは違う。喜びともまた違う。
 率直に言ってしまえば、悪意が感じられたのだ。
 純粋な感情ではない、と思ったのだ。

 何の確信もない。証拠もない。
 だが、自分の本能は告げていた。あの男は、危険だと。

 そう思い始めてからは、止まらなくなった。

 他国が送り込んできた、刺客ではないのか。
 ヴィップを崩壊させるために、新兵を装って軍内を乱そうとしているのではないか。
 そんな疑念を抱くようになってしまったのだ。

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:24:21.03 ID:wYKztDk9O
だからモナーも信じられなかったんだな

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:25:01.85 ID:EzYpUk1s0
支援

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:25:12.81 ID:mRCrVR2a0
>>262
ここでモナーのエピソードを挟むあたり、作者は読者の言いたいことが分かってるんだなぁ

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:25:35.07 ID:YrWkGpXzO
ハンナバル→ごくう
ジョルジュ→べじた

こんな風に見える

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:25:58.71 ID:5b/2ORghO
今日の読者はあれですね
支援

279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:25:59.48 ID:EzYpUk1s0
支援

280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:26:04.75 ID:fyauSGhWO
読者の気持ちをここまで…作者うまいなぁ…

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:26:08.32 ID:vS9k1+zS0
SIEN

282 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:26:31.69 ID:g7s8sEf90
( ゚∀゚)(……オオカミは、ないな)

 大将となったミルナ=クォッチは、そんな手段を好む男ではない。
 正々堂々と敵に当たりにいく、愚直なまでの武人だ。

 国王のディアッド=ウルフは、もっとありえない。
 あれは超がつくほどの愚鈍な男だ。先代国王リアッド=ウルフの血を受け継いでいるとは思えない。
 ディアッドが国王でなければ、オオカミから完全に離反することはなかったかも知れない、と今もときどき考えるほどだ。

( ゚∀゚)(なら、やっぱり……ラウンジか……?)

 全てが、個人的な推測だ。
 何の証左もない。

 だが、疑って損はないはずだった。
 ラウンジ国王のクラウン=ジェスターは、聡明で利発な男だ。
 そして、悪知恵も働くと聞く。敵国に、埋伏の毒を送り込んだとしても、何ら不思議はない。

 やがて自分の中で、疑念は姿を明確にしはじめた。
 ショボンを、いや、周りの人間を信じられなくなった。
 古参の将であるモナーさえ、ショボンに大将を譲ったという理由で、信頼できなくなったのだ。

 ひとつを疑いはじめると、全てを疑わなければならなかった。
 側近の兵さえ、ショボンと通じていたら、と思うと怖くなった。
 見えない敵と戦っている気分だった。

 だが、戦おうと思った。

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:26:32.45 ID:b72sx1VoO
>>272
苦労してるのはわかるがギコとフィレンクトさんの事を考えると・・・

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:26:56.89 ID:wsHbSt2R0
勘が鋭いジョルジュ様…すてきっ

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:26:56.95 ID:Ckg31RrKO
しえん

286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:27:08.30 ID:ZI772lyr0
し・えーん

287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:27:26.14 ID:5b/2ORghO
支援

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:27:43.28 ID:2tgfrVkp0
ショボンめ…俺のツンをよくも…

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:27:44.25 ID:CCMqhCvv0
ジョルジュの勘すげーな

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:28:01.08 ID:wYKztDk9O
支援

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:28:07.17 ID:EzYpUk1s0
支援

292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:28:24.92 ID:voTjsYTeO
>>272
ショボン乙

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:28:31.00 ID:lQq3gfie0
支援

294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:28:58.89 ID:a4UqWw5k0
しえん

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:28:59.75 ID:FyRxLMwBO
支援

296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:29:03.54 ID:L/OOB0qXO
>>283
その理屈でいうと俺はドクオを殺したミルナを憎まないといけなくなる
だがミルナは好きだ

支援

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:29:06.32 ID:5b/2ORghO
支援

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:29:07.75 ID:nVPF58yn0
ドクオのことを考えると不憫だ

299 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:29:13.02 ID:g7s8sEf90
 もし本当にショボンがラウンジによって送り込まれた人間なら、ヴィップの存亡に関わってくる。
 警戒している人間が一人もいなければ、本当に滅んでしまうかも知れないのだ。
 ハンナバルたちによって創り上げられた、この国が。

 誰にも頼れない苦しみには、耐えられる。
 疑いを絶やすな。それがヴィップのためだ。
 ひたすら自分に言い聞かせた。

 そうやって自分は、ヴィップでの日々を過ごしてきた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


(;^ω^)(……ジョルジュ大将……)

 また、軍議室内は静まりかえった。
 誰もがジョルジュを見つめ、そして言葉を発しない。

 ずっと一人で戦っていた。
 国外とだけではなく、国内とも。

 不要な部分もあった。
 疑いすぎた部分もあった。

 それでも、ジョルジュは誰よりもヴィップのために戦っていたのだ。

300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:29:20.78 ID:KoOB4iWMO
この勘も受け継がれたのか

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:29:23.92 ID:bSqJHnnAO
>>272
ショボン氏ね

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:30:03.20 ID:5b/2ORghO
支援

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:30:04.65 ID:OSgnhjir0
          トv'Z -‐z__ノ!_
        . ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
      ,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,         ←ショボン
    rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|:::  ,.、
    、  ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ   ミ ∧!::: .´
      ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf::::  ~
    r_;.   ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
       _  ::\,!ィ'TV =ー-、_メ::::  r、
       ゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ:::  ._´
       ;.   :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.::  ,.
       ~ ,.  ,:ュ. `ヽニj/l |/::
          _  .. ,、 :l !レ'::: ,. "


304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:30:16.32 ID:CVg3F9C0O
ギコは軍人だから当然とも言えるしフィレンクトも死を覚悟してたわけだし

だがしかしツンについては許し難い

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:30:23.57 ID:EzYpUk1s0
支援

306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:30:39.10 ID:WIU6rScw0
相変わらずすげえスレだぜ…

307 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:30:45.88 ID:g7s8sEf90
( ゚∀゚)「……色んなことを考えた。ときには、実行した。
     オオカミに寝返ってショボンを討とう、と考えたこともあった。
     そのために、レナッド=ロールファーをオオカミに送り込んで、オオカミとのパイプを繋ごうとしたりな」

( ゚д゚)「…………」

( ・∀・)「……レナッドを討ったのは、自分ですね」

( ゚∀゚)「あれは俺のやり方が悪かった。やっぱり、冷静じゃなかったんだ。
     そんな行動は数多くある。誰も信じられなくなって、頼れなくなって、追い詰められてたんだ」

 やはり、疲れたようにジョルジュは目を伏せた。
 本当は体が辛いはずだ。それは分かっている。
 だが、止めることもできない。

( ゚∀゚)「ハンナバル総大将が、教えてくれていた。
     互いに信じあってこその信頼だ、と。
     俺はそれを何も理解できちゃいなかったんだ」

( ゚∀゚)「だから、こんなことになっちまった。
     みんなには申し訳なく思う。俺の取った行動は、最善とは言えなかった。
     そんな俺が、みんなにこう言うのは筋違いかも知れないが――――」

( ゚∀゚)「――――これからは、信じあって戦いたい」

 軍議室の外を、誰かが走る音が聞こえた。
 それほどに、室内は静まっていた。

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:30:51.04 ID:ttezxpGIO
>>200
俺の涙を返せ


309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:31:05.42 ID:ZI772lyr0
しえん

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:31:16.03 ID:wsHbSt2R0
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J

 ↑誰こいつ

311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:31:20.78 ID:DoJCGGM+O
ちくしょう追いついちまった支援

312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:31:43.78 ID:5b/2ORghO
支援

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:31:52.44 ID:Ckg31RrKO
しえん

314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:31:57.09 ID:lQq3gfie0
そろそろ終わりか?

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:32:01.02 ID:/gu2J/2kO
今から寝ようと思ってたのにこんな時間に……
支援

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:32:07.76 ID:NkEA9b050
なんと緻密で壮大な物語か

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:32:11.92 ID:jlPWWh/d0
吐き気をもよおす邪悪とはッ!
何も知らぬ無知なる物を利用することだ・・・
自分の目的のためだけに利用することだ・・・!
何も知らぬツンを! テメーだけの都合でッ!
俺はアンタを許さねえーーーーーーーーーッ!

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:32:16.01 ID:EzYpUk1s0
支援

319 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:32:31.36 ID:g7s8sEf90
 ジョルジュは自分の過去を話してくれた。
 皆、それを知った。

 ならば、もちろん――――

(兵;`T´)「失礼します!!」

 大音声が鳴り響いた。
 勢いよく開かれた扉。慌てて駆け込んできた兵。

 ただごとではない、と誰もが感じたはずだ。

(;^ω^)「どうしたんですお? いったい、何が」

(兵;`T´)「二点、ご報告申し上げます!」

 多さに、肌が痛かった。
 二点。この状況で、慌てて飛び込んできて、二点。
 多すぎる、とさえ思った。できれば、聞きたくないほどに。

 決していい報せではないことくらい、分かっていた。

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:32:49.16 ID:HLLHnYLo0
>>310
大将です

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:32:54.99 ID:5b/2ORghO
支援

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:32:55.51 ID:MDXHLMl50
!vip2:stop:
---
ログインしてないです。


323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:33:23.31 ID:wYKztDk9O
支援

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:33:37.21 ID:EzYpUk1s0
支援

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:33:38.19 ID:b72sx1VoO
兵士KYwwww

326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:33:38.69 ID:Lep+y3bj0
>>282
あれ…オオカミの二代目国王って
フィラッド=ウルフって名前じゃなかったっけ?
ディアッドはその息子だったはず…

フィラッドは無能
ディアッドは祖父譲りの才覚をもっているとかだった記憶が…

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:33:38.97 ID:vS9k1+zS0
しえん

328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:33:39.95 ID:5b/2ORghO
支援

329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:33:58.30 ID:CVg3F9C0O
これは…

330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:34:09.04 ID:yWZUAKL40
支援

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:34:18.79 ID:OGbLtiF7O
報告ってなんだぁぁぁぁ

332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:34:37.15 ID:NkEA9b050
支援


333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:34:41.36 ID:vkTpRJzlO
埋伏の毒を送り込むってなんか変じゃないか?
埋伏の毒を仕掛けるとかじゃね?

いや、面白いから良いんだけどさ

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:34:44.05 ID:bSqJHnnAO
まだ読んでたいのに終わりフラグか…

335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:34:46.04 ID:ZI772lyr0
支援

336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:34:48.26 ID:RcTtqFa20
>>326
あ、そういやそうだな、多分ミスだろう

337 名前:第81話 ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:34:48.37 ID:g7s8sEf90
(兵;`T´)「ラウンジが――――それと、ギコ殿の正室の、しぃ様が――――!!」

 息を切らせていた。
 言葉は、聞き取りづらかった。

 それでも、何があったのかは、辛うじて分かった。















 第81話 終わり

     〜to be continued

338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:34:52.67 ID:guwdxwd70
to be continued

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:34:57.27 ID:FN/MHUg+O
終わりの雰囲気

340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:10.01 ID:mdM/W/2yO
そのうちケフィアって兵士が出てくるはずだからな

341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:14.86 ID:mmMRFVI20
乙!

342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:33.63 ID:NkEA9b050
また気になるところでGYAAAAAAAAAAAAAAAAAA

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:34.26 ID:OSgnhjir0
うううううああああああああ
でも予想はしない
おつ。

344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:36.72 ID:L/OOB0qXO
乙です

345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:40.46 ID:5b/2ORghO


346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:40.64 ID:CVg3F9C0O
しぃぃぃぃぃぃぃ!

347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:40.61 ID:8IvfLhScO


しぃ……?

348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:44.55 ID:RcTtqFa20
連続で隔週で2話とはヤッテクレル!

349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:52.41 ID:wYKztDk9O
乙!

350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:54.38 ID:b72sx1VoO
乙。毎度毎度気になる終わり方だw

351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:57.23 ID:vS9k1+zS0
いちょつ

352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:35:59.52 ID:/Cvd8bOS0


353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:02.79 ID:/S108+GO0
しぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいい!!11111

354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:05.62 ID:2tgfrVkp0
しぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!




355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:06.52 ID:Ckg31RrKO


356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:06.69 ID:9XTUy+hOO
(*゚ー゚)

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:08.81 ID:NkEA9b050


358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:11.08 ID:WIU6rScw0
作者gj

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:11.81 ID:ZI772lyr0
乙!!

360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:12.04 ID:Uu558+CFO
乙!!

361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:13.39 ID:DSr/xnf4O
乙!

362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:16.58 ID:dgSCo7SiO
作者乙

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:16.80 ID:voTjsYTeO


364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:18.00 ID:CsQzrxl20
テラ乙

365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:21.37 ID:nVPF58yn0


また絶妙なところでww

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:37.19 ID:qvY7pEnP0
これでまた1週間待たなきゃいかんのか・・・
くそおおおおおおおおおおお

367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:40.86 ID:wsHbSt2R0
ちょ、おい
また次を待たなければいけないのかあああああああああ

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:48.03 ID:lQq3gfie0
なんというキリの悪さ・・・
超乙でした

369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:52.47 ID:RcTtqFa20
乙!思わず視界がゆがんじまったぜ

370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:36:55.47 ID:l4ts7oEH0


371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:37:20.42 ID:mRCrVR2a0
激しく気になるがとりあえず乙でした!!!!!1

372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:37:22.07 ID:EzYpUk1s0
>>1

>>282で思い出した
前回の投下でニダーが守っていたのが
ギフト城になっていたがカノン城じゃマイカ

373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:37:25.39 ID:CVg3F9C0O
散々俺達泣かしといてこの展開とは…
作者鬼畜すぎるだろ…

374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:37:30.93 ID:OSgnhjir0
ショボンは俺が首を獲る

375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:37:32.31 ID:YX3+u7QeO
乙です!!続きが気になる…

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:37:33.62 ID://KQZ3ME0
お疲れさま

377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:37:33.46 ID:4fu0LwzUO


378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:37:38.75 ID:NLvsj33O0


379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:37:47.42 ID:Q6p0sLxVO
作者終わらせる所うめぇwww

乙!

380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:38:06.17 ID:fyauSGhWO
こいつはまたなんて所で切りやがる…

381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:38:09.45 ID:aAqnvVyY0
なにがあったんだああああああああ!!!!!
乙!!

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:38:29.50 ID:/S108+GO0
次はまた二週間後なのか・・・・。畜生待ち切れないぜ・・・・。
それでも乙!

383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:38:32.45 ID:wsHbSt2R0
全力で乙
次も頑張ってくだちい

384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:38:56.04 ID:WoNeycnd0
初リアルの興奮を味わった…乙!
ジョルジュ…(´;ω;`)

385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:38:58.54 ID:kmavKAk3O


386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:39:07.91 ID:XNh6RG/wO
乙!

387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:39:16.48 ID:F/9g02Ju0


388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:39:22.89 ID:rerxKnuo0
釣りスレだと思って開いたらリアルタイムだった件について








とりあえず乙

389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:39:25.49 ID:pRvvdJBuO


390 名前: ◆azwd/t2EpE :2007/11/27(火) 00:39:33.38 ID:g7s8sEf90
第81話は以上です、ありがとうございました


誤字訂正
>>262の6行目の「最も」は「尤も」の間違いです

>>326
ホントですね・・・ごめんなさい、ミスです
>>282にある二つの「ディアッド」は両方とも「フィラッド」の間違いです

>>333
んー、多分おかしくないと思います

>>372
それもミスです、ごめんなさい
第78話の37にある二つの「ギフト城」はいずれも「カノン城」のミスです

ミス多いなぁ・・・; 気をつけます

391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:39:33.93 ID:RcTtqFa20
>>374
(´・ω・`)「・いつでも相手をしてやるぞ(性的な意味で)」

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:39:37.04 ID:9TwZaXVxO
おつ!!

けど頼む…あと一話でいいんだ……………




393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:39:50.69 ID:xy32DyH1O
ブーンが助けないから…

394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:39:53.72 ID:KoOB4iWMO
((*;ー;)).。oO((,,゚Д゚)

395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:40:12.37 ID:fyauSGhWO
しぃ…

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:40:12.95 ID:NUFQR93aO
作者焦らすのウマ過ぎだぜ!

今度こそ乙

397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:40:23.02 ID:CCMqhCvv0
来週から壊れたしぃを連れショボンの刺客を倒しながら楽園へと向かう漆黒の戦士ブーンの話になります

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:40:36.17 ID:b72sx1VoO
取り敢えず一周年おめでとうございます。
これからも頑張って下せえ

399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:40:49.33 ID:OSgnhjir0
>>391
アッー!

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:40:55.74 ID:F/9g02Ju0
>>397
それなんてベルセルク

401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:41:31.61 ID:l4ts7oEH0
ギコイテテ>(,,゚Д゚)R   Y(・ω・`)<ズバーン

402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:42:09.13 ID:5kjF6LwQO
しぃがギコのアルファベットを形見にラウンジに突撃と予測

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:42:16.70 ID:KoOB4iWMO
ブーン ツン死亡
しぃ ギコ死亡

てことは

ショボン クー死亡
にならないとね

404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:42:38.32 ID:UVcZb0Q30
おまえら、作者の焦らしに嵌るなよ・・・・こんなの簡単じゃないか・・・・

こんな焦らしに騙されて、あいた一週間の間に全部読み返す人間なんて居るはずがないじゃないか・・・・そう居るはずが。。。

405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:42:48.12 ID:ybkwksz3O
携帯からでごめん。
だけど乙と言わせておくれ。

そして願わくば早く次の投下が欲しい…待ちきれん!!!

406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:43:06.87 ID:RcTtqFa20
('A`)「見ろよブーン、来たぜ」
ってドクオが言ってた頃が懐かしいな、もう1年も前か

407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:43:11.43 ID:diY31nb7O
作者乙!

408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:43:28.87 ID:L/OOB0qXO
>>402
困ったな、ツッコミどころ盛りだくさんだ

409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:43:33.67 ID:8NUmxkGD0
作者さん乙!

410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:43:42.94 ID:l4ts7oEH0
>>403
なんかいろいろつっこむ所がある

411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:44:20.43 ID:Yjmu0K79O
ギリギリリアルタイムに遭遇できんかった orz
とりあえず乙
無理せずに頑張れよ!応援してるぜ

412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:44:26.80 ID:sqqoibJpO
今までジョルジュを疑ってきた奴はごめんなさいしないといけないよね

413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:44:50.91 ID:l4ts7oEH0
>>412
(´;ω;`)僕だって……ショボンが嫌いなんだ

414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:45:10.44 ID:OSgnhjir0
>>406
思い出させないでくれええええええええええ
ドクオおおおおおおおおおおおおおおおおおお

415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:45:11.13 ID:RcTtqFa20
>>412
実はすべてフェイクでジョルジュもラウンジの刺客

416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:45:34.49 ID:lQq3gfie0
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :ジョルジュ大将ごめんなさい
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄


417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:45:36.33 ID:polr9/et0
>>412
裏があってこその人間なんでショボンとブーンとかの方を疑ってた俺は

418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:45:43.00 ID:WoNeycnd0
しぃは耐え切らんよな…常考

419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:45:44.68 ID:HLLHnYLo0
>>413
それも約一年前だな

420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:46:00.09 ID:YrWkGpXzO
('A`)「……お前も、親父さんの仇、討たなきゃいけないもんな……」

( ^ω^)「だお……だからヴィップ国のために戦うお! とーちゃんもきっとそれを望んでるお!」

('A`)「……俺も、また妹と一緒に暮らすためにも……ヴィップ国を天下に導くぜ」

互いの拳を突き合わせ、軽く笑った。


421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:46:01.17 ID:u0K1hHuUO
乙です

422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:46:40.64 ID:polr9/et0
>>420
やめてくれえええええ

423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:46:49.50 ID:HmQ5u/9B0


424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:47:00.09 ID:CCMqhCvv0
>−lOスマーン

425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:47:00.57 ID:5isPKmBa0
一周年おめなのですよー



426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:47:00.82 ID:OSgnhjir0
>>420
ああああああああああああああああああああああああ

427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:47:12.31 ID:ttezxpGIO
つい最強まで毛嫌いしていてごめんな、ジョルジュ(´・ω・`)

作者乙


428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:47:21.56 ID:xy32DyH1O
>>420
ギコ好きの俺にはきかんぜよ!

429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:47:34.17 ID:L/OOB0qXO
>>406

第1話投下から読み始めてたら感慨深いんだろうな…
俺なんか18話辺りで存在気付いて読み返してから入ったからにわかだよな…

430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:47:40.25 ID:Yjmu0K79O
>>412
サーセンwwww

431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:48:12.14 ID:RcTtqFa20
('A`)「我がヴィップ国に、永久なる栄光あれ」


 静かに、しかし、はっきりと届くように、言った。

 皆の、耳に。
 皆の、心に。

( ゚д゚)「さらばだ」

 ミルナの腕が、動いた。


 首に、何か冷たいものが当たった気がした。


 最後の瞬間まで、俺は、笑えていただろうか。

 そう考えた直後、視界は純白に染まっていった。

432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:48:45.98 ID:mmMRFVI20
さっきからコピペ張ってるやつ自重しろ

433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:48:58.28 ID:OSgnhjir0
>>431f重得rhつぇ身gヴいrjghmしgふえvgtじえすgてtsby5y

434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:50:29.16 ID:AoeOhgQLO
gj乙!

435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:51:05.11 ID:Yjmu0K79O
ドクオおおぉおおおぉぉおおぉぉぉおおおぉぉ

436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:51:07.26 ID:GCifGtF40


437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:51:14.35 ID:1F+gJbEp0
今のブーン小説はアルファベットが引っ張っていってるようなもんだ
乙!

438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:51:42.10 ID:YrWkGpXzO
>>428
(,,゚Д゚)「お? 何してんだ?」

(‐λ‐)「実は50話突破記念で各将校にお話を」

(,,;゚Д゚)「50話? 何のことだ? まぁいいが……それよりお前、訓練はどうしたんだ?」

(;‐λ‐)「え? いや、私はこの役目を仰せつかっておりまして……」

(,,#゚Д゚)「こんな遊びどうだっていいだろ! 一寸たりとも時間を無駄にするな!
     僅かな差で戦の勝敗は決まるんだぞ! 国の存亡に繋がるんだぞ!」

(;‐λ‐)「は、はい!!」


このころは元気だったのにね

439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:51:51.47 ID:HElPlCawO
作者乙

次も期待してます

440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:51:55.87 ID:4g7LpQGbO
楽しかった


441 名前: ◆OFXjdF1HzY :2007/11/27(火) 00:52:55.11 ID:U/123ixwO ?2BP(0)
お疲れ様

442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:53:08.18 ID:+O7HkUycO
にしこり

443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:53:11.51 ID:CVg3F9C0O
しかしスレスト来なかったな

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:53:41.38 ID:zozloOJQ0
>>443
流石の荒らしもアルファベットの魅力にやられたと見た

445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:54:44.93 ID:pRvvdJBuO
>>413魔女狩りか…
そういやショボンが裏切って裏ボス的な位置に来る作品多いな

446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:56:06.35 ID:RcTtqFa20
>>445
あれは良い終わり方だったな、ドオオの性格に共感することが多かった

447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:56:16.38 ID:OSgnhjir0
悪役じゃなくても大抵ショボンが最強だよね

448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:56:16.35 ID:OGbLtiF7O
>>445 まんじゅうとかな

449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:56:19.38 ID:9b7RU19N0
フィルとガシューが討ち取られるシーンの詳細が知りたい

450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:56:36.69 ID:RcTtqFa20
ドオオってなんだ、ドクオなwww

451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:57:02.08 ID:L/OOB0qXO
>>445
まんじゅうのことかー!!

452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:57:09.57 ID:GOnssKbcO
作者乙です

453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:57:17.43 ID:YrWkGpXzO
>>445
優しいショボンには裏がある
そう思ったのも1年前からだ

バトロワのショボンは良いやつだったが

454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:57:53.87 ID:pRvvdJBuO
まあ死ぬ時一番かっこよかったのはスメアですけど

455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:58:10.24 ID:2zl54/WjO
よむほ

456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 00:59:53.78 ID:L/OOB0qXO
>>454
それなら俺はイヨウ以外考えられない

457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:00:00.52 ID:RcTtqFa20
>>454
リレントを忘れちゃ困るぜ

458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:00:07.56 ID:exr0Q3+9O
焦らすと読む方は疲れます

459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:00:35.58 ID:88IYNJ+jO
作者乙です。

ショボンもジョルジュも父親のために戦ってるんだな。



460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:00:55.13 ID:F/9g02Ju0
一周年記念マダー?

461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:01:52.76 ID:0Htz3gwq0
作者乙

462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:02:21.20 ID:otzplzuw0
丁度今まとめサイトが更新されてたから来てみたら終わってたwwwww俺涙目wwwww

463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:02:50.65 ID:a5Xv9X/OO
>>459
うまいこと言ったつもりですか?^^;


ホントそうだなwww脱帽

464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:04:30.45 ID:pw3Ui1rEO
ジョルジュが送り込んだレナッドって3話ぐらいで無血開城した奴?

465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:05:35.15 ID:MKvg2RihO
読み終わった
作者乙といわざる終えない

466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:06:35.75 ID:rQVFeXpwO
作者乙

467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:06:36.59 ID:HmQ5u/9B0
>>464
それ。7話で打ち取られた報告が来てジョルジュがぶちギレてる

468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:07:10.92 ID:hdmknpuQ0
長く間を開けて2話ずつ投下されるより普通に一話ずつ投下された方が読みやすいけど乙

469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:08:23.00 ID:GEimohU40
読み終わったーー
作者さん乙!!

470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:08:26.30 ID:mmMRFVI20
>>467
ちょっと読み返してくる

471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:08:53.42 ID:L/OOB0qXO
>>467
…それも伏線だったのかぁぁぁぁ!!!!

472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:09:50.91 ID:HmQ5u/9B0
七話の複線っていえば

( ^Д^)「……そうか……よし……よくやった」

 プギャーが、右手で握り拳を作った。
 しかし、その意味はよく分からなかった。


も凄いよな

473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:10:10.18 ID:8NUmxkGD0
>>467
ホントだ!よく出来てるなあ

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:10:50.68 ID:OSgnhjir0
>>467
マジだった

475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:13:09.02 ID:offL6iVK0
しょぼんめ……よくもツンを……

っていってる奴はもう一回最初から読み直せ。
何がとは言わんが、とりあえず読み直せ。

476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:13:18.00 ID:XYzhW3jzO
一年前『アルファベットで戦うとかアホか』と思ってた俺を殺してくる

477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:15:17.42 ID:RcTtqFa20
>>472
最初はガッツポーズだと思ったが・・・
本当の意味は逆だったんだな

478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:15:23.60 ID:yEstM6kLO
>>476これ持ってけ つB

479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:15:27.48 ID:2i2mpMOW0
1年前に「アルファベットか・・・なんか面白そうだな」と思ってまとめサイトを覗いた俺を褒めてあげたい

480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:16:30.06 ID:WoNeycnd0
>>479
おれもれも、半月前の自分を褒めたい!

481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:16:32.01 ID:rfIUo8cs0
1周年おめでとう

482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:17:16.17 ID:SsRd/dSPO
今更だが乙

483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/27(火) 01:17:18.47 ID:RcTtqFa20
あと、レナッド=ロールファーは志半ばで味方に討ち取られた無念の武将だったんだな


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