3 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:15:07.41 ID:l3M8cVCm0
試合は最終回、七回オモテ、VIPの攻撃。
打順は一番、ドクオに戻った。

一番:毒尾
二番:今は亡き兄者
三番:匹小森
四番:内藤
五番:ちんぽっぽ

o-o、
('A`)「何としてでもちんぽっぽちゃんに繋ぐぞ!」

(-_-)「えぇ、ちんぽっぽさんに回れば必ず撃ってくれますよ!」

ξ ^ω^)ξ「マモノの野郎にドカンと一発食らわせてやるお!」

(*'ω' *)「ピッチャー殺したろか」

ちんぽっぽがレギュラー入りしたようです。

4 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:15:47.72 ID:l3M8cVCm0
888
888
888                     に|
888|\_/ ̄ ̄\_/|          __|_
888\_|  ▼ ▼|_/ .    に|   ┌’‘┐  に|
=||    \  皿 /   ___|__| :。。  |___|____
  ||.   /    \  | E EEEEEEE! ’    EEEEEEEEE.|
_||._ | |     | |__|   EEEEEEE! ===    … .  …  |___
| |関西学院大学| | NEC |.| E EEEEEEE! EEE!   。。。。。。。 |KONAMI|
三三三三三三三三三|―――――――――――――― |三三三
三三三三三三三三三| 三塁への送球に御注意ください |三三三
三三三三三三三三三|_______________|三三三
三三三三三三三三三 /l  |                   |  |i三三三三
三三三三三三三三三/_|_|__________|_|,l三三三三

      ( ^ω^)ブーンが甲子園の魔物を狩りに行くようです

             第六歩『ビギヌァー』

5 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:17:05.66 ID:l3M8cVCm0
土砂降りのグラウンド。
地面はぬかるみ、雨が視界を遮る。

( ゚д゚ )(あの女に回ってきたらお終いだ……間違いなく俺は殺される……)

(´<_` )(そうならんよう、三人でキッチリ〆てやるぞ)

マモノにとって、謎の生物兵器ちんぽっぽの存在は脅威だった。
そいつに向けて投げる投手、そいつに嫌でも一番近づかなくてはならない捕手。

そして……

/ ,' 3 (天下のマモノが公式戦でないとはいえ、無名の学校に
     一点でも取られるような事があれば……私の炭鉱送りは免れないだろう……)

監督・荒巻は64の振動パック並に震えていた。

7 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:18:09.81 ID:l3M8cVCm0
川 ゚ -゚) 「一番、ファースト 毒尾どん」

o-o、
('A`)「おk、この最悪な天気、俺の一撃で快晴にしてやんよ」

バットを構えた瞬間、
ドクオの背に津波が発生し、雷鳴が轟いた。

(´<_` )(この素人は直球で十分だ、どうせ当たらん)

( ゚д゚ )(この大雨だしな……まぁ経験値が違うんだ)

ノビのあるストレートが自慢の半ケツ王子、尻に溜まった雨水をグローブで掬うと、
それをそっと口元に運び……飲んだ。

( ゚д゚ )「うめぇwwwwwwwwwww」

第一球、低めの直球はドクオのバットをかすめて真後ろへ、二球目も同様。


8 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:19:11.30 ID:l3M8cVCm0
「ファール!」

o-o、
('A`)「チィ……」

(´<_` )(タイミングが合ってきている……
       全くの初心者というワケでも無さそうだし、ここは……)

ξ ^ω^)ξ「あの半ケツ王子の球を二球続けてファールだお!」

(-_-)「次は打てますよ!」

( ゚д゚ )「ああ打とう……終止符をな」


――――第三球


o-o、
('A`)(ド真ん中――――貰った!!)


9 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:20:20.04 ID:l3M8cVCm0



バットは空を切った。


川 ゚ -゚) 「空振り――――――!!」

o-o、
('A`)「お……落ちた……」

暫くの静寂、そして次の瞬間。

マモノベンチの雑魚共『決まったァ――!伝家の宝刀“王子フォーク”!!』

まるで半ケツのように、綺麗に、滑らかに、自然の摂理に逆らわず、重力のままに


ボールは落ちた。

(-_-)「そんな……」

(´<_` )(相変わらずの“落とし穴”だ、敵の戦意も消し去るとは……)


10 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:21:13.64 ID:l3M8cVCm0
天気は更に悪化する。
風も強くなったきた。

川 ゚ -゚) 「二番、兄者を飛ばして……『ヘイ、待ちなお嬢さん!』

川 ゚ -゚) 「?」

ババーン【 ´_ゝ`】ノシ「流石兄者、サイボーグになって帰ってきたぜ」

VIP、マモノ問わず、その場の人間全員が目を丸くして、
仁王立ちしてるハカイダーもどきを見つめていた。

皆が言葉を探している。
この場に相応しいセリフが出てこないのだ。


そんな中、一人言葉を発した者がいた。


ξ;^ω^)ξ「うわっ……」

真理だった。
12 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:23:43.81 ID:l3M8cVCm0
(´<_` )「まだ1アウトだ、気ぃ抜くんじゃねーぞ!!」

弟者の喝に外野から「オウ!」と力強い声が返って来る。

( ゚д゚ )「あと二人……大丈夫だ、抑えられる」

川 ゚ -゚) 「二番、匹小森君」

(-_-)「良し……ボールを見極めて、しっかり打とう……」

見るからにひ弱な少年がバッターボックスに入る。
バッターボックスに入った少年は見るからにひ弱であった。

だが眼は燃えている。

飛雄馬の如く燃えている。

(-_-)「来るなら来い!!」

( ゚д゚ )「お望み通りにッ!!」


13 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:24:39.67 ID:l3M8cVCm0

【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】


                 三  分  後


【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】【 ´_ゝ`】
15 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:30:31.29 ID:l3M8cVCm0
審判「スッテォルゥァァァ――――イク!バッターアウチッ!!」

(-_-)「スイマセン……」

o-o、
('A`)「気にするな、立派な空振りだったよ」

川 ゚ -゚) 「ああ、中盤の粘りはすごかったぞ」

ξ ^ω^)ξ「カーブを真芯で捉えた瞬間は鳥肌モンだったお!
        結果的にファールだったけど、すごい飛距離だったお!!」

( ゚д゚ )(今のバッターはやばかった……大分スタミナを浪費したぞ……)

(´<_` )(アイツ俺の策を破りやがった……
        あのプレーだけで完全に読者の皆さんの人気を獲得したぞ!)

【 ´_ゝ`】「ヒッキーの人気に嫉妬」

ξ ^ω^)ξ(誰だアイツ……)

16 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:32:11.84 ID:l3M8cVCm0
川 ゚ -゚) 「三番、ピッチャー……『ちょっと待った!!』
  _
( ゚∀゚)「ゼェゼェ……野球部のお前ら……」

o-o、
('A`)「誰?」

川 ゚ -゚) 「ロボット研究部の長岡か、どうした?」
  _
( ゚∀゚)「……お前らの試合……ずっと見てたよ……」

(-_-)「え……?」
  _
( ゚∀゚)「点取られまくってんのにさ……死に物狂いで戦って……
     お前達の頑張る姿見てたら……つい江頭……いや目頭が熱くなって……」
  _
( ;∀;)「俺にも……手伝える事はねぇかなって……」

雨水ではない、汗でもない、それは涙だった。
その雫は頬を伝い、顎からこぼれた。

17 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:33:02.61 ID:l3M8cVCm0
ξ ^ω^)ξ「手伝える事あるお」

(-_-)「ブーンさん?」

ξ ^ω^)ξ「僕はエースで四番なんだお、だから三番なんて打ちたくないお!
        長岡が三番を担ってくれたら嬉しいお!!」
  _
( ゚∀゚)「ホ、ホントか?こんな大事な場面で……いいのか!?」

ξ ^ω^)ξ「皆さん、VIPの三番は長岡でおk?」

o-o、
('A`)(-_-)川 ゚ -゚)「妥当です」

ξ ^ω^)ξ「行ってこいお!!」

ブーンは長岡の背中を押した。
背中は震えていた。だがブーンの手も震えていたのでどっこいどっこいだ。


【 ´_ゝ`】


18 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:34:27.74 ID:l3M8cVCm0
審判「プレイ!」
  _
( ゚∀゚)「よっしゃあああああ!!」

鳴り響くでかい声。
ガタイは良く、何故ロボット研究部なのかがわけわからんがな。

(´<_` )(秘密兵器かも知れん、一球外して様子を見るぞ)

( ゚д゚ )(把握した!)

第一球、
指示通り一球外したつもりだったが……
  _
( ゚∀゚)「めしとったりぃwwwwwwwっうぇうぇwwwwww
     うちゃいんだろうちゃwwwwwwwwwwwww」

カァン!

渇いた音が心地よく響く。

19 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:35:25.77 ID:l3M8cVCm0
(;-_-)「ボ、ボール球に手を……」

(´<_`;)「コイツ馬鹿だ!サード正面!!」

,(・)(・), 「わかってらぁ!……ん?」

o-o、
('A`)「ホラホラ!かつおぶしでしゅよ――――」

,(・)(・), 「キャンキャン!」

松中はドクオの罠にはめられた。
なんでこいつスタメンなんだろ。

/(´<_`;)\(もっと馬鹿なのがウチいた――――――――!!!)


20 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:36:43.14 ID:l3M8cVCm0

   ∩ _ _   ≡=−
   ミ(゚∀゚ ) ≡=−うった!うった!
    ミ⊃ ⊃    ≡=−
     (⌒ __)っ   ≡=−
     し'´≡=−

  −=≡    _ _ ∩
 −=≡   ( ゚∀゚)彡  おっぱい!おっぱい!
−=≡   ⊂  ⊂彡
 −=≡   ( ⌒)
  −=≡  c し'


ξ;^ω^)ξ「喜んでないで早く走れお――――!!」

( ゚д゚ )「ッの……馬鹿!!」

2アウト一塁、ついにこの男の打席だ。


21 : ◆R38CE/IWYU :2007/01/10(水) 02:38:04.14 ID:l3M8cVCm0


             /⌒\
             (.  个 )
             │.   │
             │.   │
             │.   │
         .__.  │.   │
       .,-'''~ yヽ │.   │
     /, ,-─'-' │.   │
    // /      (^ω^  .)         
   /./  |_,-、.,r─、__/,.ノ   !、          いってきまーすお
  ( (_,,, ;' .,..,..)i´--~、"  ., !,.  )''-、       
   `、,_  .,,,..  !、   l.   l,,  '''´  )_
     ~"'''-,,,,,-'''''--''ヽ/ |, ~ V'';,/,;: ヽ
         i─-,,,__,/ '' l  ノ /  ;: l
         "l      |    / ヽ'  i
          'i、,,_  _,,|''  ノ   >- 'l
           .|-,,,,   l゙'' <    (  |
           |-  ''- 、 ヽ    l, ゙!
          l''   :;:   l   l   __|,;: ,!
          /  :;:   ノ;:: ノ .i'mm,ノ
         /   ` ,/、 ;: ,l

ブーンは最後の花火を打ち上げる事ができるのかッ……!!?


第六歩『ビギヌァー』完

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