113 名前:筆柿 :2007/01/06(土) 16:45:50.92 ID:CPAJziM40
〜〜( <●><●>)「では一週間以内に部員を九人集m(ry〜〜

(;-_-)「まずいなぁ……一週間以内っての完全に忘れてた……」

気が付けば今日を含めあと二日でした。


888
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888                     に|
888|\_/ ̄ ̄\_/|          __|_
888\_|  ▼ ▼|_/ .    に|   ┌’‘┐  に|
=||    \  皿 /   ___|__| :。。  |___|____
  ||.   /    \  | E EEEEEEE! ’    EEEEEEEEE.|
_||._ | |     | |__|   EEEEEEE! ===    … .  …  |___
| |関西学院大学| | NEC |.| E EEEEEEE! EEE!   。。。。。。。 |KONAMI|
三三三三三三三三三|―――――――――――――― |三三三
三三三三三三三三三| 三塁への送球に御注意ください |三三三
三三三三三三三三三|_______________|三三三
三三三三三三三三三 /l  |                   |  |i三三三三
三三三三三三三三三/_|_|__________|_|,l三三三三

      ( ^ω^)ブーンが甲子園の魔物を狩りに行くようです

            第四歩『悪い奴ら』


114 名前:筆柿 :2007/01/06(土) 16:47:16.27 ID:CPAJziM40
放課後・部室(便所)

(;-_-)「カクカクカクカクカクカクしかじか……あと五人はキツいっスよね」

( ´_ゝ`)「そうだな、大体一週間以内って意味分からんよな」

ξ ^ω^)ξ「僕に提案があるお」

o-o、
('A`)「お前の提案が一番怖いんだが……」

ξ ^ω^)ξ「明日練習試合の意味も兼ねてグラウンドで他校と試合するんだお。
       そうすれば興味をを持って身に来てくれた人が、ウチの部の存在を
       分かってくれると思うんじゃね?」

(-_-)「だから試合をするには九人必要でしょ……」

ξ ^ω^)ξ「僕らの実力なら九人も四人も変わらないお」

( ´_ゝ`)「まだ誰一人として練習してないのに実力がどーたらって……流石だな」

o-o、
('A`)「何もしないよりはいいんジャマイカ?
    とにかくアピールしないことには何も始まらんよ」


115 名前:筆柿 :2007/01/06(土) 16:49:18.92 ID:CPAJziM40
『アピール』
不覚にもヒッキーの胸に、その言葉が深々と突き刺さった。

(-_-)「そうですよね……でも相手は?」

ξ ^ω^)ξ「僕が片っ端から探すお!
       イメージアップが大切だから、なるべく弱い所に声をかけるお!!」

(-_-)「ブーンさん……」

ヒッキーは感動した。
あのバカチンが部の為にここまでしてくれるなんて。
心から野球を愛していないと出来ない事だ。

(-_-)「どんな相手でも……絶対に、絶対に勝ちましょう!!」

o-o、
('A`)ξ ^ω^)ξ( ´_ゝ`)『 オ ウ ! ! ! 』
117 名前:筆柿 :2007/01/06(土) 16:52:23.25 ID:CPAJziM40
翌日・グラウンド

川 ゚ -゚)「えー、ではこれより……VIP校 対 マモノ校の
     練習試合を始めたいと思います」

           ,-=;,
          {__7!
          〔_ラレ        ,、_,-‐y;
           `y"l       rヲレへシ'"
           iト-ヘ、      (_;フイ             r;_/iレソ
            l  'ヽ      ル ||                し ン′
              ヽ   ヽ     レ' ||!            人_フ
             V  ヽ,    |   |.|_/ ̄ ̄\_/| / /
              ヽ   ヽ,  ト = }{i__| ▼ ▼  |_/  /
               `i 、,  ヽ, }- ルハ \皿  /-r'   シ´
                V   `;|   i∨  ̄~7  ン〈___/   
                V丶  |   リ >,    ( _/ ,_
                 ヾ  {   ソ レ  ン ;_ン'" ,r" rn ゞミヽ
                  ゝ、ゝ = 〃ソノ__/   / y''J | \` ヽ
   rn,              rfレ`ー-=-‐''~ ̄   /`7  `、|  ヽ-'ヽ
  rJllル7       rnh;   l´ ´'リ  ,rn     / r'ン==ト、!__  V ヽ             .
  〉__ソ       ヾヽ``ij'l 〉 /、,ハjjj し'l mhレ'   /f, |リ<レ7,,m〉  |  |
  |  {   rfjn   ,;'V _ン',/ //〉r>,、__//リリト  〈 }'=‐' ソ 〉トii,_/  j
  .|  i _,-;ゝ_ソ  {' ' 'V V /'ハ~ ' ノヽ ヽ,;ヾ レ'⌒jー'-ン Λ'ー'~ヽ, /
    ! V;;;ゞ''~ ̄ヽ_〉_j,;|  ヽ/レ_>' ラ';;/;-‐-{〉⌒|!    / /     〉"
   }  V       }リ レヽ  ヽ彡';,、-l ・ ・゜j、=ヾヽ / / `` _,‐'"
   Y´~j!_    ji!_,-' ヾ,ヽ,=''`ヽ,;;; ;,トー-‐'j リヽ,;'_>' ,/ ‐= |
   .{   `ー=''" 、、 」、|/~`ヽ,;;;:;.〉、__,,ソ 〉‐''‐、. /   彡 |
    ヾ ``_  _  〃レ' jトヽ  ''"7~~ ̄ ~^'く   リ  - =' ‐ {
               ↑マモノ高校野球部
120 名前:筆柿 :2007/01/06(土) 16:53:17.18 ID:CPAJziM40
(-_-)「……へ〜相手マモノ高校か〜……」



\_WW/ |WWWWWWWWWWWWW/
) はりゃりゃりゃ――――!!!?                
MMMMMMMMMMMMMMMMM、\
//////////_---―――――---_\  /////////////////
// // ///:: <   _,ノ , 、ヽ、_ ノ  ;;;ヽ  /////// //// ///
///// /::::   (y○')`ヽ) ( ´(y○')    ;;|  // ////// // /
// //,|:::     ⌒ /    ヽ⌒      ;|   ///// // ////
/ // |:::         |~ ̄ ̄~.|        ;;;|   //// ////// ////
/// :|::        | |||! i: |||! !| |       ;;;|   ////////// ///
////|::::       | |||| !! !!||| :| |      ;;;;;;|  /// ///// /////
////|:::::      | |!!||l ll|| !! !!| |     ;;;;;;|  /// // // // /////
// / ヽ:::::       | ! || | ||!!|     ;;;;;;//////// ///// /// //


121 名前:筆柿 :2007/01/06(土) 16:54:36.08 ID:CPAJziM40
(;-_-)「ちょっとブーンさん!おかしいじゃん!何でマモノじゃん!?
     しかも向こう、もう勝った気でいるじゃん!胴上げしてるじゃん!!」

ξ;^ω^)ξ「ダメ元で声かけたら……」

( ´_ゝ`)「おそらく情報だな、ウチの学校には元々野球部なんて無かったし、
       マモノはどんな雑魚相手でも油断も手加減もしない。
       そういう意味で我々を偵察に来たと見ていいだろう……」

四月の半ばで、ポカポカ陽気の昼寝日和。
こんなのどかな日にVIPの四人は殺されるのか。

そう考えるだけで兄者は背筋が凍った。

そして一番の不安要素が……

(´<_` )「よう」

(;´_ゝ`)「ク……弟者か……」

(´<_` )「今日は是非“いい試合”にしような」クスクスプリプリ

122 名前:筆柿 :2007/01/06(土) 16:55:59.80 ID:CPAJziM40
o-o、
('A`)「アンタが半ケツ王子か」

( ゚д゚ )「だったら何だ?」

o-o、
('A`)「全ケツで対抗してやるよ」

川 ゚ -゚)「一回表、VIP校からの攻撃だ。
     一番、ファースト 毒尾君」
124 名前:筆柿 :2007/01/06(土) 16:57:49.08 ID:CPAJziM40
     ,.-┤三三三三三三ミミミミ,\
    ,/,彡l三三三三三三ミミミミミミミミ\
   /〃,彡レべキ三三三三ミミミミミミミミミヾ、
  ,//〃彡{"     ~゙''=ニ三ミミミミミミミミミミミ;;}
  レ〃三l; ,,        ~゙"''ーーー=弌ミミ三;}
  l/彡三;j , . - ' '   ,   :._,,..-―‐‐、ヾ;三j
  ,!;三;三j ,.-'''~ ̄`ヽ i  ::.,,..-―‐'' 、_!'i"
  'ヾ;三;;j ,.:-'ニ二ニ'⊥  ≡~ ̄    !i
    ヾツ ;      .:;l     i;_       !l
      l! ;!::     ':;l,_;;..  r-' ヽ、,   l ! プレイボール!
      .} ;{:::.   ,     ̄   ヽ,     |"
      {,,.j::::;:: ::'' _,. -― ''''ユ∧   !
        ゙:, ヽ. :.弋;;;:::ニニニ‐"    /
         ,入.ヽ, 、  = = =      ,/
      _,,.:ぐi. ゙ヾ:; ゝ..         ノト、
,,,.. --::ァ'':::::::::::l#ii_ ゙ヽ:;,_    ,.-'' j#;lヽ


ξ;^ω^)ξ(審判きんもー☆)


125 名前:筆柿 :2007/01/06(土) 16:59:12.50 ID:CPAJziM40
o-o、
('A`)「ぶるああああああっ!」

(-_-)「気をつけてください、敵はピッチャーの民名だけじゃありません。
    マモノ・最強の名将「荒巻監督」は何をしてくるか分かりません」

/ ,' 3 「ちょっとSMクラブ行って来る」

o-o、
('A`)「確かに何をしてくるか分からねぇ……」

気が付けばグラウンドの周りは、人、人、人……マモノのスター達を一目見ようと
集まったお客様達だ。
ハッキリ言ってVIP校野球部を応援している者はゼロだろう。

( ゚д゚ )「俺はどんな相手にも手加減しない……常に全力投球さ、全ケツ王子」


126 名前:平核無 :2007/01/06(土) 17:01:35.99 ID:CPAJziM40

     o-o、
   ( 'A` )     「俺だって全力さ」
    ( ̄ ̄ ̄ ̄┴-
     |  (    *  \
    /  /   ∧   \
    / /   / U\   \
   / / ( ̄)  | |\  ( ̄)
  / ( ノ  (   | |  \ ノ (
⊂- ┘(    ) └--┘ (    )
     UUUU      UUUU

(´<_` )(馬鹿に構うな、いつも通り投げろ)

キャッチャー・弟者がサインを出す。

128 名前:平核無 :2007/01/06(土) 17:05:04.31 ID:CPAJziM40
(;´_ゝ`)「弟者がキャッチャー……?
       アイツは外野手だったハズ……どういう風の吹き回しだ?」

( ゚д゚ )「全力投球!!」

長身の民名から繰り出されるストレート。

風を切り裂き、キャッチャーミットに吸い込まれるように……

o-o、
('A`)「甘いわ!」

        o-o、
        ('A`) ウリャ      
        ( 0━0━ 从           
         < \  Σ て
                W⌒
                 \ コンコン
                  \\
                    O  ⊂(・∀・ )


( ゚д゚ )「バント!?」


129 名前:平核無 :2007/01/06(土) 17:08:07.67 ID:CPAJziM40
o-o、
('A`)「実は俺、俊足という設定だったの――――――――……

      o-o、      
「さ……」('A`(・∀・ )「タッチ」

審判「アウトー!」

(-_-)「あのショート、最初から分かってたみたいに……ボールが来る位置にいましたよ!?」

観客「キャ――――!未来予知のモララー!!」

( ・∀・)「君が初球セーフティバントをしてくるという事は……
     三年と十七日前から分かっていたよ」

ξ;^ω^)ξ「これはもう駄目かも分からんね」

130 名前:平核無 :2007/01/06(土) 17:10:01.74 ID:CPAJziM40
川 ゚ -゚)「二番、セカンド 兄者君」

(´<_` )「クク……よく来たな」

( ´_ゝ`)「悪いが……マジで打つ気だかんな」

いつになく真剣な眼をしている兄者。
負けたくないという気持ちは誰よりも強い……ハズだ。

(´<_` )p

( ゚д゚ )(弟者……そのサインは……!!)

(´<_` )(兄者……葬式は盛大にやってやるからな……エスパー伊藤を呼んで)

( ゚д゚ )「把握した」

132 名前:平核無 :2007/01/06(土) 17:10:58.44 ID:CPAJziM40
民名が振り被る――――兄者のバットを握る力が一層強くなる。

民名が投げる―――――兄者は  見る。


やがてボールが消え……



( ´_ゝ`)「――――――――――――――」





頭に直撃。


ヘルメットが無く、麦わら帽子で代用していた事が災いした。

134 名前:平核無 :2007/01/06(土) 17:14:30.69 ID:CPAJziM40
(´<_` )「事故だ」

o-o、
('A`)川 ゚ -゚)(-_-)ξ ^ω^)ξ( ゚д゚ )

「兄者――――――――――――!!!!!」




ぽつりぽつり……と、陽気な空が泣き出した。

第四歩『悪い奴ら』 オリヴァー完

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