46 名前: 建設作業員(福島県) :2007/03/14(水) 20:33:15.96 ID:aBCYCFG70
八回裏、ダークネスコマンドの攻撃。

(*'ω' *)「産まれるっぽ……」

( ≡)
('A`)「そ、それって俺の子か!?産気づくの早!!」

(´<_` )「マジだとしたらヤバくないか?野球なんてやってる暇無いぞ。
       とりあえず救急車を……」

携帯電話を取り出し、1を二回押した所で携帯が真っ二つに割られた。
ちんぽっぽの空手チョップだ。
  _
(;゚∀゚)「お、おい!何やってやがんでぃ!!」

(*'ω' *)「そんな事をしたら……今度は誰が投げるんだっぽ?」

47 名前: 建設作業員(福島県) :2007/03/14(水) 20:34:21.92 ID:aBCYCFG70
ξ゚听)ξ「ねぇ、まだなの!?さっさとして頂戴!!」

急かすツンの顔には苛立ちが込められている。
当然だ、向こうはピリピリしている。一点が取れるか取れないかが鍵なのだから。
勝ち負けに異常な程こだわりを見せる彼女は、集中力を途切らされたくないのだろう。

(*'ω'*;)「弟者、座れっぽ……まだまだ投げられるっぽ!!」

(´<_`;)「どうなっても知らんぞ……」

( ^ω^)「名前はもこみちがいいおwwwwwっうぇうぇwww」

( ≡)
('A`)(お、俺のせいだ……)

今更ながら後悔の念が押し寄せる。
簡単に性行に走った事、折り紙の自家製ゴムを使用した事、
全てが巡り巡って自分に返ってくる。
否、自分だけじゃない。自分の仲間達に迷惑をかけているのだ。

ちんぽっぽは何も悪くない。
しかし、少なからず責任を感じ頑張ろうとしている。
それなのに主犯格である自分が何もしていない。

48 名前: 建設作業員(福島県) :2007/03/14(水) 20:35:21.83 ID:aBCYCFG70
( ≡)
('A`)(ちんぽっぽちゃん……があんなに苦しんでいるのに……)

役に立ちたい。しかし何も出来ない。
力になりたい。しかし力が無い。
勝ちたい。しかし自分が足を引っ張った形になっている。

「プレイ!!」

(*'ω'*;)「ポッポ――――――――!!!」

全力投球。思わずバランスを崩す。
しかしスピードに乗っていかず、不運にも、強い向かい風がボールを襲った。

ξ゚听)ξ「どうしたの?さっきまでのパワーがまるで無いわ!!」

投手からしてみれば、それは向かい風。
だが打者からしてみれば、願っても無いフォローウィンドだ。

爽快な音を立て、打球は飛距離を伸ばしていく。
50 名前: 建設作業員(福島県) :2007/03/14(水) 20:36:32.44 ID:aBCYCFG70
不運はまだ続く、問題はその飛んだ方向だ。

(´<_` )「センタ――……民名か!!」

民名はちんぽっぽとポジションを交代した。
何故交代したか、それはボロボロだからやん。

(〃※д※メ)「…………ぐぐぅ……」

それでも直ぐに振り返り、打球を追いかけ懸命に走る。
しかし健闘虚しく地に落ちるボール。
ライトから走ってきた長岡が急いで捕球するも、二塁打を許してしまった。

やる気になれば三塁も狙えたが、先程のおっぱいに対する謎の執念を警戒し、
ツンは妥当な二塁でストップした。

( ・ e ・)「……」

(´<_` )(コイツは今日、全く当たりが無い……
       だが今の状況じゃ、データなんてアテにならないな……)

51 名前: 建設作業員(福島県) :2007/03/14(水) 20:38:03.23 ID:aBCYCFG70
(*'ω'*;)「ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!」

もう止めてくれ。
チーム全員の願いだった。どうしてこうもマウンドから降りようとしないのか。
民名しかりちんぽっぽしかり。
生命の誕生よりも大事な勝負なんてあるものか。

(´・ω・`)「そんなものない」

死にかけの投手に、歩み寄ってきたのはマスター・ショボンだ。

(´・ω・`)「救急車を呼んだ。十分程で来る」

(*'ω'*;)「余計な事を……いや、じゃあ後十分野球が出来るっぽ……」

(´・ω・`)「バカヤロウが……」

ショボンはベンチに戻り、泣いた。
タイタニックでも泣けなかった、寧ろ腹を抱えて爆笑した彼が泣いた。
人前で涙を見せた事が無いのが、人生で唯一の自慢だった男が 泣いたのである。
53 名前: 建設作業員(福島県) :2007/03/14(水) 20:39:37.45 ID:aBCYCFG70
(*'ω'*;)「くそがああああ!!!」

魂で投げるボールは、二度ストライクを奪った。
フォームはメチャクチャかもしれない。コントロールもバラバラかもしれない。
それでもバッターを苦しめているのは誠意の価値だ。

( ・ e ・)(いい事言うな地の文……でも、もう見切った)

バットが振られ、打球は……

( ≡)
('A`)「俺の手の中だ」

「アウトー!」

( ・ e ・)「!!??」

打たれる事を予期し、あえてムチャクチャ前進していたファーストのドクオ。
打球を捕まえた位置は、バッターの目の前だった。

(´<_` )「急に何かが飛び出してきたと思ったら……無茶しやがる」

54 名前: 建設作業員(福島県) :2007/03/14(水) 20:40:34.99 ID:aBCYCFG70
(*'ω'*;)「ド……ク……ありが……」

倒れかけた瞬間、ドクオがフォローに入る。
と、同時にショボンが駆けて来た。

(´・ω・`)「もう時間が無い!ここで出産するぞ!!」

(-_-)「救急車を待った方がいいんじゃないですか!?」

(´・ω・`)「さっき電話が来て……宴会があるから却下するってよ……」

(;-_-)「マジで――――!?ある意味スゲ―よ、そこの病院―――!!」
56 名前: 建設作業員(福島県) :2007/03/14(水) 20:41:46.65 ID:aBCYCFG70
(´・ω・`)「大丈夫だ、任せろ!僕は助産士の資格を持っているから」

(;-_-)(ワケわかんねぇ、この人……)

(´・ω・`)「ドクオ、タオルを五千枚くらい用意しろ。
       ブーンはお湯を持ってきてくれ」

(;^ω^)「駄目だお。熱湯風呂は今、出川と竜ちゃんが入ってて……」

(´・ω・`)「ヒッキーはパン、長岡はポカリ、兄者は医療関係の本を買ってきてくれ。勉強するから」

ξ;゚听)ξ「な、何?何?意味分かんない!!」

無理もありません。

こうして三時間に及ぶ、もう一つの戦いが始まった――――――

57 名前: 建設作業員(福島県) :2007/03/14(水) 20:42:54.85 ID:aBCYCFG70
――――――三時間後。


\(^o^)/「おぎゃーwwwwwおぎゃーwwww」


(*'ω'*;)「……あっ……あぁ……」

(;´・ω・`)「や……や……」

全員「やったああああああ!!!」

この日……一つの生命がマウンド上で産声をあげた。




ここで曲がかかる。





なんだっけミスチルの、


59 名前: 建設作業員(福島県) :2007/03/14(水) 20:45:58.88 ID:aBCYCFG70




マシンガンをぶっ放せ。




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| |関西学院大学| | NEC |.| E EEEEEEE! EEE!   。。。。。。。 |KONAMI|
三三三三三三三三三|―――――――――――――― |三三三
三三三三三三三三三| 三塁への送球に御注意ください |三三三
三三三三三三三三三|_______________|三三三
三三三三三三三三三 /l  |                   |  |i三三三三
三三三三三三三三三/_|_|__________|_|,l三三三三

      ( ^ω^)ブーンが甲子園の魔物を狩りに行くようです

            第二十ニ歩『産み猿』完

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