- 53 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:03:55.29 ID:kc2d7B1D0
- エース渋澤VS主砲ブーン
ブーン派
★Dさんの予想
( A )「普段のブーンは、シワの無い肛門みてぇなモンだが、
たまに発揮する力は不気味なくらい強力だ。敵はいないぜ」
★Sさんの予想
(´ ω `)「コーチの僕から見ても、内藤ホライゾンのポテンシャルは高い。
5センチ位の隙間にヨーヨーを通してループさせるなんて朝飯前だろ」
★恋するウサギちゃんさんの予想
( _ )「ブーンさん……彼はここ一番に強い男……だと信じてるよ。
てか僕の伏せ名おかしくない!?Hさんでいいじゃん。いやそれも結構問題か」
- 55 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:04:55.06 ID:kc2d7B1D0
- 渋澤派
★愛の照子戦士さんの予想
⌒*( ω )*⌒「お兄ちゃんは強くて格好いいから負けない。
でも今時フリフリシェイクを張り切って飲むのは止めて欲しいわ」
★Nさんの予想
( д )「別にブーンを信じていない訳じゃない。ただ、単純に互いの実力を考慮すると
やはりブーンの勝ち目は薄い。死球の一つでも喰らってくれれば占めた物だ」
★廃棄処分の囁き
【 _ゝ 】「この前ぶどう狩りに行ったらぶどうに狩られた」
- 57 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:06:41.92 ID:kc2d7B1D0
- 本人インタビュー
、_
( ,_ノ )y━・~~~「負ける気はしないね。恋も、ラグビーも……な」
( ω )「あ〜空からセーラーマーキュリー降ってこねーかなー」
888
888
888
に|
888|\_/ ̄ ̄\_/| __|_
888\_| ▼ ▼|_/ . に| ┌’‘┐
に|
=|| \ 皿 / ___|__|
:。。 |___|____
||. / \ | E EEEEEEE! ’
EEEEEEEEE.|
_||._ | | | |__| EEEEEEE! ===
… . … |___
| |関西学院大学| | NEC |.| E EEEEEEE! EEE! 。。。。。。。 |KONAMI|
三三三三三三三三三|――――――――――――――
|三三三
三三三三三三三三三| 三塁への送球に御注意ください |三三三
三三三三三三三三三|_______________|三三三
三三三三三三三三三 /l |
| |i三三三三
三三三三三三三三三/_|_|__________|_|,l三三三三
( ^ω^)ブーンが甲子園の魔物を狩りに行くようです
第十六歩『H2〜黄身溶いた日々〜』
- 58 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:08:54.42 ID:kc2d7B1D0
- 自称VIPのバトルフェニックス(シメ撃ちヤバス)、四番・内藤ホライゾンの実力は
まだまだ未知数である。バッティングの技術も無ければ、パワーも無い。
顔は不細工だし、勉強も出来ない。でも何故だろう……あいつと関わった人間はみんな、
笑顔になっていくんだ……引きつった笑顔に……
(;^ω^)「フンッ!フンッ!!」
(-_-)(な、なんていう素振りなんだ……ブーンさんの周りに旋風が発生している。
あれは強烈なスイングが気流の渦を作り出し、風を呼び寄せてるんだ……)
※デタラメです。
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~「成る程、風を友達につけたか……風圧拳にさえ注意すれば……)
(;^ω^)「フンッ!フンッ!!」
ボキッ
( ゚ω゚)「アッー!」
- 60 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:11:42.50 ID:kc2d7B1D0
- 二回表、VIP連合軍の攻撃。
打順は主人公、ブーンからだ。彼がこの試合の鍵を握る。頼むから握って。
エース渋澤の調子は一回同様にすこぶる好調。
秘伝球を投げるMPも、まだまだ残している余裕振りだ。
それに対してブーンは、素振りの途中、右肩を脱臼してしまうというアクシデンツに遭遇した。
逆境を乗り越え、壁を破る事が出来るか否か。全てはブーン自身に懸かっている。
チームメイト達も、肩を押えながら苦しそうに歩く彼の姿を、しっかりと眼に焼き付けた。
バッターボックス
一歩一歩、自分の戦場へと足を進めるブーンを誰も止めない。
止められないのだ。例え神でも仏でも。今のブーンの意思はアボガドより固い。
- 62 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:13:43.58 ID:kc2d7B1D0
- ブチッ
(;´・ω・`)「ブーンの靴紐が……!?」
( ゚ω゚)「ア、アキレス腱が切れよったお――――――!!」
(;-_-)(不吉過ぎる――――――!!)
「プレイ!」
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~「痛そうだな。一思いに三球で決めてやるから、そのまま立っていろ」
( ^ω^)「サンキュー、なんつってwwwっうぇうぇうぇwwwwwwwww」
- 63 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:16:25.88 ID:kc2d7B1D0
- 最初のプレゼントは剛速球。
「スットルァーイク!!」
(;^ω^)「ちょ……おま……」
( ゚д゚ )「また一段と速くなった……」
_
(;゚∀゚)「下投げで、あそこまでスピードが出るもんなのか……!?」
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~「お前ら雑魚とはデキが違うんだ。そこらの高校球児と俺を、
同じ天秤に乗せて考えるなよ」
どこか遠い目で、煙を吹かしながらの挑発。
究極的にムカつく。無駄にハードボイルドなのが一層、鼻につく。
VIP連合軍の皆さんは怒りの余り、兄者を分解している。
( ≡)
('A`)「もげろ!手足もげろ!」
【;´_ゝ`】「ちょwwww引っ張んないでwwwwそこ粘土だからwwwww」
- 65 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:18:20.01 ID:kc2d7B1D0
- 「ボール!」
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~「お?ちょっち力が入りすぎたか」
第二球、高めのアウトコースは紙一重でストライクゾーンに触れなかった。
ブーンはよく見た。もうここで褒めなきゃ、後々持ち上げるポイントは無いぞ。
(;^ω^)(手が出そうだったお……)
これが野球だ。一秒にも満たない時間の中で、見極め、判断する。
闇雲にぶつかったって勝利には結びつかない。
ズキズキと痛む肩と足。
動けないのが普通だが、「一人でも欠けたら試合出来ない」という現状に生かされている。
つまりはご都合主義なのである。リアルで脱臼+アキレス腱断裂してる人を見かけたら、
すぐに救急車を呼んであげてください。
ブーンは主人公というポジションなので、その特権をフル活用して何とか立っています。
- 66 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:20:31.16 ID:kc2d7B1D0
- _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「第三の秘伝球!!」
発動したのは、上下に細かく振動するボール『波乗り』。
発生は風呂場らしいよ。
(;^ω^)(くそ!照準がズレて……!!)
タイミングは合っていた。
しかし、バットが横切ったのはボールの僅かに上。
揺れる的を狙い撃ちするのは、相当困難なようだ。
背中に響く「ストライク」の声が虚しい。
- 68 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:25:07.83 ID:kc2d7B1D0
- タケシ(馬鹿……秘伝はMPの消費が激しい……こいつ如き、速球で十分だろう)
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~(いいや、この男が何か持っているのは俺でも分かる……
打たせちゃいけない、と思う一方で、どうやって攻略するか
見てみたい自分がいるんだ……)
タケシ(……バカヤロウ。どうなっても知らんぞ……お前の肩……)
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~(お気遣いありがとよ)
ちなみにこの二人、瞬きで会話している。
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~「全力でいこうか」
- 69 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:27:48.31 ID:kc2d7B1D0
- 構え、重心移動。
コース、速度、球種、決定。
手から離れていったボールは、
低目の弾道から、バッターの手前で上昇していく。
(´<_`;)「ホップだ!いかん!」
第七の秘伝『滝登り』は、
ここで敗れた。
ガ―――――
(^ω^) ≡ ≡ ≡
⊃ 〃 ̄ヽ 三 ≡ ≡
r'-'|.| O | 三 ≡ ≡ ○ ヒョロヒョロ……
`'ーヾ、_ノ 二 ≡ ≡ \
| ,|
\
| ,|
| ,|
,-/ ̄|、
ー---‐'
(´・ω・`)「ちょwwwwww扇風機wwwwwwwww」
- 70 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:28:43.78 ID:kc2d7B1D0
- 『ポトリ』と、力無く球は捕手の前で落ちた。
ブーンは走り出している。勿論例のポーズで。
≡≡≡≡/\( ^ω^)/\ブーン
(;-_-)(どこが例のポーズだ―――――――!!!)
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~「タケシ、早く一塁へ投げろ!!」
タケシ「それが……扇風機のコードが足に絡まって……ボールがあと一歩の所で取れん!」
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~「野郎、なめた真似を……」
渋々、ムーンウォークで球を取りに行ったピッチャー渋澤。
送球しようと構えたが、すでに一塁ベースは踏まれていた。
- 73 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:35:38.01 ID:kc2d7B1D0
- ( ゚д゚ )「反則臭いがよくやったぞブーン!!」
_
( ゚∀゚)「しゃあ!これで勢い付いてきた感じだな!!」
( ≡)
('A`)「けっ」
_、_
( ゚∀゚)「ほほぅ、普通の人間ならアキレス腱をやられたら歩けなくなるものを」
(´・ω・`)「五番・センターちんぽっぽちゃん」
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_l ├‐'_ ..:.ヽ::>、rr<:::ノ:.:.:...`ーr―‐
/ l :.l::..::...:>:.:、 ̄!Yi ̄_r‐、/:.:...
.:.:` __:.._ヽ
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\::::!.:.l: :: ... _ ::、 ⌒:::r‐ク........
:.ヽ)r: :.:ノ::..:|
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`:.:::.r‐:し' .::/:.___::::1:..
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:. ::.:.:.:__ノ`ー┬‐‐仁フ^ー‐┬―‐ハ:
.: .:.:.!: .ノ〈
 ̄ ::::::!ヽ: .: . :l ̄`ー1:
--ヘ:.l: :::::::l: : 「⌒:.:!:: :::::〉
: : : / ヽ!ヘ:l: ー‐ヘ〉ー‐ヘ:l:
l/{!:./: .:.:::/r':.::/
(*‘ω‘ *) 「打順だ……さぁ諸君、私が打つのを止められるかな……?」
- 76 : ◆R38CE/IWYU :2007/03/01(木)
01:43:31.31 ID:kc2d7B1D0
- _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「…………」
VIPにとって、このマネージャーの登場はツーランホームランを約束されたような物だった。
まともに勝負してれば、の話だが。
「フォアボール!」
(;-_-)「け、敬遠!?」
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~「あのジャーマネの戦闘力はやばい……勝つために勝負を避けただけだろ。
サインを出したタケシも、それに頷いた俺も悪くないね」
(*‘ω‘ *) 「ざけんなよコラァ!!」
興奮して掴みかかるちんぽっぽちゃんの顔は、般若を連想させる。
しかし渋澤の表情は冷静そのものだった。自分が正しいという事に自信を持っているからである。
とは言ってもやはり人の子。目の前で怒り狂うガーゴイルにビビらない筈もなし。
下の竿から、黄色い水が出ていますよ。
_、_
( ,_ノ` )「怖いよー!誰か助けてよー!」
その場の人間全員、男が悪魔に殺されている風景を黙って見ている事しか出来なかった。
第十六歩『H2〜黄身溶いた日々〜』完
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