4 : ◆R38CE/IWYU :2007/02/28(水) 17:48:45.06 ID:5QSbXLxw0
再確認
一番・ファースト:('A`) 毒尾鬱太史郎……最近気になる物『釈由美子の鼻』
二番・キャッチャー:(´<_` )流石弟者……最近欲しい物『ワンダースワンカラー』
三番・ライト:( ゚∀゚) ジョルジュ長岡……最近ウザい物『織田信長』
四番・サード:( ^ω^)内藤ホライゾン……最近知った事『スピードの解散』
五番・センター:(*'ω' *) ちんぽっぽ……最近不安な事『妊娠』
六番・セカンド:(-_-) 匹小森まこと……最近嬉しかった事『脱包茎』
七番・ショート:【 ´_ゝ`】スクラップ……最近変えたい事『この名前』
八番・レフト:児玉清……最近抹消したい人『博多華丸大吉』
九番・ピッチャー:( ゚д゚ ) 民名浩二……最近思い出した事『前世の記憶』
6 : ◆R38CE/IWYU :2007/02/28(水) 17:49:39.01 ID:5QSbXLxw0
888
888
888                     に|
888|\_/ ̄ ̄\_/|          __|_
888\_|  ▼ ▼|_/ .    に|   ┌’‘┐  に|
=||    \  皿 /   ___|__| :。。  |___|____
  ||.   /    \  | E EEEEEEE! ’    EEEEEEEEE.|
_||._ | |     | |__|   EEEEEEE! ===    … .  …  |___
| |関西学院大学| | NEC |.| E EEEEEEE! EEE!   。。。。。。。 |KONAMI|
三三三三三三三三三|―――――――――――――― |三三三
三三三三三三三三三| 三塁への送球に御注意ください |三三三
三三三三三三三三三|_______________|三三三
三三三三三三三三三 /l  |                   |  |i三三三三
三三三三三三三三三/_|_|__________|_|,l三三三三

      ( ^ω^)ブーンが甲子園の魔物を狩りに行くようです

            第十四歩『変球王』

7 : ◆R38CE/IWYU :2007/02/28(水) 17:51:28.41 ID:5QSbXLxw0
あ〜、九人+敵チームとかいっぺんに文だけで動かせるかってんだよ……
でも登場人物ひとりひとりにその場での心理描写は入れるべきだし……
いかに上手く、必要な個所を見せて無駄を省けるかっていうのがスポーツ物
なんだよな……(多分)
まぁ幸いにもこの作品、野球に重心を置いていないというのは火を見るより明らかだし、
大体伝わればいいよね。それにしても運命の一戦おもすれー。
以上 愚痴のコーナーでした。

(´・ω・`)「一番、ファースト毒尾」

(;-_-)「あ、あんたがそれ言うの……?縛られてるのに……」

審判「プレイ!」
  _、_
( ゚∀゚)「ジョルジュのチームが先行か……お手並み拝見だな……」
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「最初に死ぬのは、そこのボーイか?」

( ≡)
('A`)「悪いが俺の立っている場所は死刑台じゃない。バッターボックスだ」
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「じゃあバッターボックスで死ね」


8 : ◆R38CE/IWYU :2007/02/28(水) 17:52:56.04 ID:5QSbXLxw0
初球、低めのストライクが突き刺さる。
「速い」そう思わせるには、この一球で十分だった。

( ゚д゚ )「アンダースローだと……しかも煙草を吸ったまま……」

タケシ「今日もいい球だぜ!!」

( ≡)
('A`)「無理して会話に入ってくるな、キャッチャーのタケシ」
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~(良し……)

渋澤はチラリと周囲を見ると、すぐに構えて第二球を放った。

( ≡)
('A`)(一球目よりもコースが甘い!!)

心地よい音に乗せてボールが上空を駆ける。



はずだった。

⌒*(・ω・)*⌒「捕ったどーwwwwwwwwwwwww」

幼女が華麗なハイジャンプを見せ、見事捕球に成功。
どうやら渋澤の肩を借りて飛んだらしい。
トンデモ野球?ミスフルを見てから言え。

9 : ◆R38CE/IWYU :2007/02/28(水) 17:54:37.14 ID:5QSbXLxw0
「アウトー!」

( ≡)
('A`)「バ、バカな……」
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「チビ共はお前ら思春期のような力は無い……が、
          それを身軽さとテクニックでカバーしているのさ」

(´・ω・`)「二番、遂に牙をむく三次元の恐怖!キャッチャー弟者!!」

弟者が姿を現すと、キャーキャーと子供達が叫ぶ。敵なのに。
そのスマートなボディが人気の秘訣だが、決して力が無いわけじゃない。
甘い球でも投げようものなら、容赦無くスタンドへ運んでいくだろう。

貯えられた確かな力と、蓄積された経験値があるから。

(´<_` )「マウンドで煙草吸ってるような奴に負けるかよ」
  _、_
( ,_ノ` )y ≡━・ ピン

(´<_`#)「ポ、ポイ捨てしやがった――――!!マジで野球やる資格ねーな!!」
  _、_
( ,_ノ` )「野球をやるのに資格がいるのか?」

10 : ◆R38CE/IWYU :2007/02/28(水) 17:56:23.78 ID:5QSbXLxw0
第一球、直球が低めに決まってストライク。
マスクの下でタケシがニヤニヤしている。
それは電車の中、携帯でVIP覗いてて、ちょっと面白そうなスレを見てみたら
予想以上に爆笑物で片手で口元を隠しながら、ちょっと欠伸とか咳としてみたりする
俺の姿に酷似していた。

そして第二球が迫る。

(´<_` )「ッッッ!!」

球とバットが擦れる音、遅れて響く「ファール」の声。
ボールは真後ろに飛んだ模様。
弟者はすでにタイミングを掴みかけてきた。

( ^ω^)「あやつの真価はまだまだこれからじゃよ……」
  _、_
( ,_ノ` )「煙草不足だッ!誰か……誰か「わかば」を……」

渋澤は胸を抑えて苦しみ出した。
神聖なマウンドを汚した哀れな男の末路だ。

11 : ◆R38CE/IWYU :2007/02/28(水) 17:57:36.80 ID:5QSbXLxw0
  _、_
( ,_ノ` )「何故だ……何故コンビニで煙草を買う客は……」

痙攣しながらも構える。
そして放たれる究極の球を、弟者は見る事になる。
  _、_
( ,_ノ` )「ちゃんと番号で言ってくれないんだ――――――!!!」

ビャゴオオオオオオオオオッ

(´<_`;)(この空気を裂くような音は……間違いないッ!空気を裂いている!!
       そしてこの弾道……ッ!!なんという低さだ!通常のアンダースローでも
       ありえない!地面スレスレ……ッッ!!その間隔は1センチも無いッッッ!!
       驚異的なスピードに加えて、このコースは異常だ……。
       しかし明らかに、これはボール。手を出すなど言語道断。
       俺の眼は節穴じゃない。ここでスイングするような餓鬼ではないのだよ。
       次はちゃんと投げたまえ……って何ィ!!ホップしやがった!!
       あの低さから上に突き上げるような……ありえない!(二度目)
       駆けろ大空の見過ぎだ……上がる球など、地球の理に逆らってるじゃないか。
       それも龍のように、美しく舞い上がっていく球だ。見とれてしまうッ!
       間違いなく、これが奴の必殺球ッッ!!秘球・天空龍撃破と言った所かッッッ!)

「ストライーク、バッターアウト」

児玉清「はい消えたー!」

12 : ◆R38CE/IWYU :2007/02/28(水) 17:59:59.79 ID:5QSbXLxw0
(;^ω^)「あ、あいつが三球で仕留められたお!!」

( ゚д゚ )「ありえん……あのピッチャー……レベルが違うぞ!」
  _、_
( ,_ノ` )「これが第七の秘伝球……『滝登り』よ」

(-_-)(いきなり七つ目が出ちゃった……)

13 : ◆R38CE/IWYU :2007/02/28(水) 18:01:35.94 ID:5QSbXLxw0
  _、_
( ,_ノ` )「そして……」
  _
(;゚∀゚)「クッ!!」

三番、ジョルジュに渋澤の秘伝球が迫る。
  _
(;゚∀゚)(さっきほどの球速じゃねぇ……もらった!)

父が見ている。
空振りなんて無様な姿見せられない。
自分が打って勝つ。その信念がボールを真芯で捕らえた。
  _
(;゚∀゚)「ぐあ!!」

しかし結果はキャッチャーフライ。
確かに芯に当てた筈だ。だが極端なまでに球が重かった。
手の痺れが抜けない間に、タケシが力無いフライを捕球していた。

ピシッ

(-_-)「っ!長岡さんのバットにヒビが……!!」

ボガ――――ン

(;-_-)「爆破しよった――――!!」

14 : ◆R38CE/IWYU :2007/02/28(水) 18:02:30.44 ID:5QSbXLxw0
( ,_ノ` )「第四の秘伝球『怪力』、まだまだこんなもんじゃねーぜ?」

⌒*(・ω・)*⌒「兄ちゃんは全部で七つの秘伝球を持ってるのだ!」

(;^ω^)「うわああああああ野球で秘伝とか厨臭いおwwwwwwww」
  _、_
( ,_ノ` )「ふん、夢の無い奴だ」

一回の表、VIP連合軍は不覚にも無得点だった。
音楽室で合唱部が練習でもしているのだろうか。
校舎から聞こえてくるインテラパックスが耳障りだった。

第十四歩『変球王』完

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