53 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:08:00.25 ID:TqiHHlaJ0
ダークネス孤児院

院長のほわっちょ相田ν(・ω・ν) が身を削り立てた孤児院。
相田はさっき他界。そのため維持費は渋澤のバイト代にかかっているのだ。

今宵も院長室のデスクで、ここの未来を背負う男が頭を抱える。
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「今月もかなり厳しいな……仕方ない、俺の食費を切り詰めるか。
          チン毛でも天ぷらにすれば大丈夫だ……
          毛だけは勝手に生えてくるからな……」

⌒*(・ω・)*⌒「渋澤兄ちゃん!来週試合あるって本当!?」
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「おお照子、まだ起きていたのか。
          試合はあるぞ!今回も勝てば金が入る!」

⌒*(・ω・)*⌒「わーいwwwwwwwwっうぇうぇwwwwww」

54 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:08:35.11 ID:TqiHHlaJ0
そしてちびっこ野球少年団『ダークネスコマンド』とは、ここで暮らす孤児達が
結成した、今巷で噂の野球チームである。しかしスモールソルジャーズは面白い。
お金は無いが、相田から受けてきた熱血野球魂を持つ少年少女。
実力は確かなもので、適当な草野球チームを見つけては対戦を申し出て、
勝利の暁に金目の物や服、野球道具をぶん取っていく結構最悪な集団だ。
だがそれも生きていく為の僅かな犠牲に過ぎない。
にしてもスモールソルジャーズは面白い。
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~(このチームが負けるわけが無い……しかし万が一
          俺が引っこ抜かれるような事があれば……)

⌒*(・ω・)*⌒「何険しい顔してんの?兄ちゃんの球は誰にも打たれないよ(はぁと」
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「俺のハートはお前に打たれたがな」

55 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:09:21.13 ID:TqiHHlaJ0
   ,..___r‐、__,、              _,.-‐''''''''''ー- 、
   | ロ ロ│               / ,.-‐''  ̄`丶、 ゙ヽ、
   レコ rュ {              i/         ヽ ヽ
   〔r‐,_‐'_"r_ン_         /!   |          ヽ ゝ.、   ,rくヽ1`!
  f`n n || n`n ゙l         | !  l  ,.ィ'7       ヽ ヽ\ ,ゝ   |
  |_|」 |」jLl」 l」ノ      |  \  V  (         ヽ ヽ ゙、 `Yニミ、_''ヽ
  r‐┘ニ_}[_´-‐l_〕         !   `ーゝ  ` ̄ ̄ ̄`>..,_ヽ }  V   Y `"
  `´      _          \          ,,.=ク,.∠(ヽく  〉  / 
  _j゙フ_ ==‐='一`          ` - ..、__,,.-<く 〈_,. _-<ミ  ゝ / `,/
  | n |r‐、| |_,..、             r'| //f;i !  |f( )! } レ',rヽ /
  | l」 l| n n |         /⌒! { ;|_  ヾツ,‐-、ヾシ ,, i!() ノz'
  | {_'ニl| || || |          /   | .Yゝ、__,,.. -‐'''"/ rー''"キ
  | n ゙| || || |         i、   ゙i |  |     /,..r‐//   ,,ト.
  | |」 |!_j'| r、丿        ヽー  ヾヽ|  ,| /--‐'"   ,rク {
  ー''ー'  'ー゙            r⌒k  \ゝノ ゞ=-,、-r―≠シ、__ノ
              /~\_f'"i  ''ヽ   ~`''''''''"  } `ーi  \
              {    ヽ、 ゝ、_人  _,,.......ゝ_,,. -'   ヽ..,.ノヽ
               `ー――`<.. -''"´            ゝ-''

           ( ^ω^)ブーンが甲子園の魔物を狩りに行くようです

                第十ニ歩『振り返れば奴ガイル』

56 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:10:04.46 ID:TqiHHlaJ0
職員室と見せかけて

川 ゚ -゚) 「大変な事に気が付いた……」

伝説の教師、素尚先生は重大な事を見落としていた。
部員が足りないのである。
正式な部員は内藤・ドクオ・匹小森・兄者・長岡の五名。
マネージャー、ちんぽっぽで六名だ。

川 ゚ -゚) 「弱ったな……そして謎過ぎる対戦相手ダークネスコマンド……ググるか」

57 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:10:37.41 ID:TqiHHlaJ0
そんな危機にも関わらず、野球部員達はヒッキーの家で遊んでいた。

|~l~~|~i|
|| i ill|
(#^ω^)「ドクオッ!ポテチ食い過ぎだお!
       64のコントローラーがヌルヌルしてるじゃないかお!!」
o-o、
('A`)「サーセンwwwwwピザポテトのチーズがやたら付いてるのは
    食っておきましたwwwwwwwwwwww」

【 ´_ゝ`】「おいおいおいおいwwwwピーチサーキットで途中
       キノコ城みたいなのあったぞwwwww探険しようぜwwwwww」

ピーウンピーウン
  _
( ゚∀゚)「ジュゲムうぜぇwwwwwwちぎりてぇwwwwwwwwwww」

(-_-)「……」


58 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:11:19.42 ID:TqiHHlaJ0
(-_-)「なんで…………なんで…………」

ツッコミ候補
・なんでマリオカートなんだよー!
・なんで練習しないんだよー!
・なんで他人の家でやりたい放題なんだよー!

\_WW/ |WWWWWWWWWWWWW/
)なんでゲームセンターあらしなんだよ――――!!!!                
MMMMMMMMMMMMMMMMM、\
//////////_---―――――---_\  /////////////////
// // ///:: <   _,ノ , 、ヽ、_ ノ  ;;;ヽ  /////// //// ///
///// /::::   (y○')`ヽ) ( ´(y○')    ;;|  // ////// // /
// //,|:::     ⌒ /    ヽ⌒      ;|   ///// // ////
/ // |:::         |~ ̄ ̄~.|        ;;;|   //// ////// ////
/// :|::        | |||! i: |||! !| |       ;;;|   ////////// ///
////|::::       | |||| !! !!||| :| |      ;;;;;;|  /// ///// /////
////|:::::      | |!!||l ll|| !! !!| |     ;;;;;;|  /// // // // /////
// / ヽ:::::       | ! || | ||!!|     ;;;;;;//////// ///// /// //

(#-_-)「全然関係ないじゃねーか!!しかも蟲師って嘘つくなや!!
     サブタイトルもいつもに増して狂ってるし!!!」
o-o、
('A`)「ど、どうした……?」

59 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:12:10.91 ID:TqiHHlaJ0
(#-_-)「どうしたもこうしたもありますか!!
     僕の部屋で野球の練習がしたいって言うから連れて来たのに……
     小学生の二時半〜三時頃の風景じゃないですか!!」

【 ´_ゝ`】「今のゆとりは土曜日の学校を知らないから困る。
       午前中で授業が終わって、家で昼飯食べた後に友達の家遊びに行って……」

【 ;_ゝ;】「今の日本はおかしいやい!!」

ドゥジャグショォォン
アァァァー

兄者の分身であるピノキオは、ワリオスタジアムの飛ぶところでカミナリを喰らい失速。
無惨にもそのまま落下していった。


60 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:12:51.99 ID:TqiHHlaJ0
【 ´_ゝ`】「……」

ブゥゥゥン……ピーウンピーウン
  _
( ゚∀゚)「ちょwwwwwwww逆走すんなwwwwwwwwwww」

※マリカにありがちなこと
 勝てないと踏んで逆走する。
 周りは最初爆笑するが、いつまで経っても終わらないので険悪なムードになる。

|~l~~|~i|
|| i ill|
(#^ω^)「うがああああああ!!お前らこんなゲームで遊んでていいのかお!!?」

突如奮起するブーンの手には捻じ曲げられた64の姿が。
青筋を立てた主人公は「練習しろ練習!」と怒鳴り散らして出て行った。
これも空気を悪くした兄者のせい。責任取れ責任。

(;-_-)「ああああ――――!母さんが初めてのお給料で買ってくれた珍天堂64がァァァ!」
  _
( ゚∀゚)「時代はガセサターンだろう。今更あいつに未練なんてないはずさ」

61 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:13:28.14 ID:TqiHHlaJ0
o-o、
('A`)「しかしブーンの言っている事も0コンマ一理くらいある……
    てか俺達野球部だよな?だったらゲームなんざやってる暇はねぇ」

こうしてVIP野球部は初めて真面目に練習する事になったのだ。

川●_-メリ「まこと――!手作りケーキが焼けたわy……あら?
      みんなもう出かけちゃったの?」

母親のいない間に、息子はどんどん前へ行ってしまう。そんなものだ。
そしてこのケーキは手作りに見せかけた不二家のケーキだ。

空き地にて

|~l~~|~i|
|| i ill|
( ^ω^)「じゃー軽くキャッチボールから」

o-o、
('A`)「お前喋るな。三行も無駄に使いやがって」

早くも喧嘩寸前の野球部だったが、この男の出現により場は収まった。

62 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:14:14.58 ID:TqiHHlaJ0

           ( ⌒ ⌒ )
          (     )
          (、 ,   ,)
            || |‘

        / ̄ ̄ ̄ ̄\
        l ∨∨∨∨∨ l
        |   \()/   |
        (| ((・) (<) |)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        |    ⊂⊃   |    /  何だきさまら!
       | .| ⌒ \.l/ ⌒ | |  <   この空き地は俺達小学生の
     / |. l + + + + ノ |\  \  もんだろ……合理的に考えて
    /   \_____/  \  \___________
  /   _              \ 
 // ̄ ̄(_)               |
 |ししl_l  (            |    |
 |(_⊂、__)            |    |
 \____/              |    |

63 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:14:38.15 ID:TqiHHlaJ0
 , ---- 、
 | /^^^^^i
 C ゚ o゚ ヽ
 |   зノ 出てけ!さもなくば掘るぞ!
 ト ---イ

(;-_-)「ヒェェェ〜!」
  _
( ゚∀゚)「俺達高校生だぜ?こんなんにびびってどうする」

 , ---- 、
 | /^^^^^i
 C ゚ o゚ ヽ
 |   зノ パねぇぞコラァ!
 ト ---イ
65 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:17:46.68 ID:TqiHHlaJ0
    (*‘ω‘ *)  ̄"⌒ヽ  
   / ) ヽ' /    、 `、 それはひょっとしてギャグで言ってるのか?
  γ  --‐ '      λ. ; 
  f   、   ヾ    /   ) 
  !  ノヽ、._, '`"/  _,. '"  
  |   ̄`ー-`ヽ 〈  < _ ヽ.   
   !、__,,,  l ,\_,ソ ノ  
       〈'_,/ /   / バーン 
           | |  イ-、__  
        l.__|   }_  l   
        _.|  .〔 l  l
        〔___! '--'
 , ---- 、
 | /^^^^^i
 C ゚ o゚ ヽ
 |   зノ 
 ト ---イ
      ______       ______
     r' ,v^v^v^v^v^il    /          ヽ
     l / jニニコ iニニ!.   /  ジ  き  ぼ   l
    i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi  !   ャ  れ  く    l
    ヽr      >   V  !   イ  い  は   l
     l   !ー―‐r  l <.   ア  な       l
 __,.r-‐人   `ー―'  ノ_ ヽ  ン         /
ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i \_       _ノ
 ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \    ̄ ̄ ̄ ̄
ヾV /              ! /.入
       ジャイアン撃退!

66 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:18:17.00 ID:TqiHHlaJ0
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「おいタケシ、夕飯になるから帰r…………お前ら……
          その乳首の部分が薔薇になってるシャツと麦わら帽子……
          VIP校野球部のユニフォームか!!」
   ξ
( ^ω^)「さよう」

【 ´_ゝ`】「ム!幼女の匂い!!」

⌒*(・ω・)*⌒「タケシ弱い!タケシ弱い!」

 , ---- 、
 | /^^^^^i
 C ゚ o゚ ヽ「ショックが止まらない」
 |   зノ 
 ト ---イ
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「うちのタケシが世話になったな」

67 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:18:53.54 ID:TqiHHlaJ0
o-o、
('A`)「あんたが多分渋澤とかいう奴だな……ふいんき(なぜか変換しようという気が
    起きないと言うか、無理に変換する必要は無いというか、変換したところで
    所詮『ふいんき』なわけで『ふんいき』とは似て非なるもの。ああ青天の霹靂)
    で分かるぜ」
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「丁度次の水曜日が創立記念日でガッコが休みだ。
          その日、お前らの夢は潰されるだろう……」
   ξ
( ^ω^)「さよう」

そのころ職員室

先公はパソコンの画面を見て凍りついていた。
ダークネスうんたらの秘密に気づいたのである。

川 ゚ -゚) 「なっ……これがダークネスコマンドだと……
      大変だ!このことを早くあいつらに知らせないと!!」
    
「そこまでですよ」

川;゚ -゚) 「!!」

夜の学校に銃声が響いた。

第十ニ歩『振り返れば奴ガイル』完

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