38 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:57:08.87 ID:TqiHHlaJ0
  _、_
(;゚∀゚)「ロボット研究を辞めただと……本気で言ってるのかジョルジュ!!」
  _
( ゚∀゚)「ああ、俺は野球に生きるんだ。オヤジには悪いが今時ロボット工学なんて
     流行らねーんだよwwwwwwwwwww」

今まさに、親子喧嘩が勃発しようとしている場所は長岡邸。
父・ワイリー長岡と息子・ジョルジュ長岡の衝突は日常茶飯事で、
執事やメイドさんも全く気にかける様子も無く、仕事をこなしている。

父の攻撃はスパナや金槌を投げたり、こいのぼりで叩いたりする物理的攻撃。
対して息子の攻撃は会社の株を操作したり、父が寝ている隙を見て棺に入れ、
火葬したりする……等といった実に可愛らしい子供染みたものだ。
  _、_
(;゚∀゚)「お前には幾度となく殺されかけたが……
   ⊂彡 今日という今日は許さん!!にのうで!にのうで!」
  _
(#゚∀゚)「別に許して貰おうなんてバチカン程も思ってねーよ!
   ⊂彡 俺は野球を取ったんだ!!おっぱい!おっぱい!」

39 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:57:38.37 ID:TqiHHlaJ0
888
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888                     に|
888|\_/ ̄ ̄\_/|          __|_
888\_|  ▼ ▼|_/ .    に|   ┌’‘┐  に|
=||    \  皿 /   ___|__| :。。  |___|____
  ||.   /    \  | E EEEEEEE! ’    EEEEEEEEE.|
_||._ | |     | |__|   EEEEEEE! ===    … .  …  |___
| |関西学院大学| | NEC |.| E EEEEEEE! EEE!   。。。。。。。 |KONAMI|
三三三三三三三三三|―――――――――――――― |三三三
三三三三三三三三三| 三塁への送球に御注意ください |三三三
三三三三三三三三三|_______________|三三三
三三三三三三三三三 /l  |                   |  |i三三三三
三三三三三三三三三/_|_|__________|_|,l三三三三

      ( ^ω^)ブーンが甲子園の魔物を狩りに行くようです

           第十一歩『あそびにおいでヨ!!』

40 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:58:21.73 ID:TqiHHlaJ0
  _
(#゚∀゚)「あ〜親父は何で分かんないかな……!!
     イライラロボ夫人で抜いた俺は勝ち組だっていうのに!!」
  _、_
( ゚∀゚)「今の大切な時期に、そんなお遊びやっている余裕など貴様にあるのか!?」
  _
(#゚∀゚)「遊びだと……撤回しろ!
     俺と俺の仲間達は皆本気で毎日練習してんだ!!」※していません
  _、_
( ゚∀゚)「お前はいずれ私の会社を継ぐ人間だ。 
     今までロボット工学を学ばせてきたのに、ここで道に迷うんじゃない!!」
  _
(#゚∀゚)「学ばせてきたって……カニパン見せたりロボットポンコッツやらせたり
     メダロットカードゲームやらせてきただけじゃねーか!!!」


41 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:58:50.68 ID:TqiHHlaJ0
少年時代ジョルジュは苦しい思いをしてきた。
周りの子はポケモンカードや遊戯王カードで遊んでいるのに
自分だけメダロットカードゲームだった。

他の子供達の話題についていけないジョルジュ少年。
大体みんなコロコロ派、しかしガンダムとメダロットを重視する親のせいで
彼は必然的にボンボン派になってしまったのだ。
そんな時、閃光のように現れたクラッシュギア、これは流行ると思われたが
結局ビーダマンとベイブレードに食われたね。
そんなことより召喚王レクスって最後どうなったか教えて。
  _、_
( ゚∀゚)「お前はまだまだ子供なんだ。黙って私の言う事だけを聞いていろ!!」
  _
(#゚∀゚)「だとコラァ!!」
  _、_
( ゚∀゚)「かかってこいやぁ!!」

42 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:59:59.53 ID:TqiHHlaJ0
   / ̄\
  |  ^o^ | < らんしはものじゃありません
   \_/
   _| |_
  |     |
         / ̄\
        |     | < それはスリッパです
         \_/
         _| |_
        |     |


        ||
        / ヽ
        L,.,」
   / ̄\ .l´.`l
  |  ^o^ | |=ニ|l○ニニl
   \_/ .| _|]ノ    < きがくるっとる
   _| |__|  |/)
  |  、  、_|/ノニl
  |   \_/_|
       .[_____]

         / ̄\
        |     | < それはしょうゆです
         \_/
         _| |_
        |     |


43 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:01:00.29 ID:TqiHHlaJ0
  _、_
( ゚∀゚)「ぱららららららっwwwwwwwwww」パンッ
  _
( ゚∀゚)「な、何ぃ……?わーマシンガンだー!」

弾丸達が仲良くジョルジュに襲い掛かる。
しかし間一髪、家庭訪問で長岡家を訪れていたクーが日本刀で銃弾を斬り落とした。

川 ゚ -゚)「どうやら間に合ったようだな」
  _
( ゚∀゚)「先生!担任でもないのに訪問してきてくれたんだね!!
     やっぱりこのクソ親父、野球を反対してきますよ!!」
  _、_
( ゚∀゚)「しかし物理的に銃弾が斬られて落ちるのはおかしいだろう……小説的に考えて」

川 ゚ -゚)「お父さん、息子さんがやりたいと言っているんです。
     子供の願望を押さえつける権利は大人には無い」
45 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:02:35.75 ID:TqiHHlaJ0
  _、_
( ゚∀゚)「ふん!野球と言ったって、この地区は毎年マモノが優勝、
      シベリア大付属が準優勝だと相場は決まっておるだろうが!!」

川 ゚ -゚) 「大丈夫です。今年でマモノの時代は終わらせます。
   ⊂彡 そのためにジョルジュ君の力が必要なんです、たまぶくろ!たまぶくろ!」
  _、_
( ゚∀゚)「…………そんなに野球がしたいか?」
  _
( ゚∀゚)「おで……もっともっとつよくなりてぇだ!!
     んで、おとさんみたいなつよいおとこになりてぇだ!!」
47 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:03:20.20 ID:TqiHHlaJ0
         __,,/  _, ----`ヽ
        / _     ___   、\
       / /   i      \   \\
       ,'./       i  ヽ:.   ヽ:.:.. ヽ.ヽ
      ,'/    / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽヽ
       |i .i i  .i /  ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}
       |i .i l  :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}
      |i∧ ', :{ ,ィjモト \  イjミトイイV
       .|  :メヽ.', `ozZ}      izN。ハ::{      な、なんなんですか……
        |  :ヾ_! ゝ "゙゙    '  `゙ ハ.:',     この真っ直ぐに輝く瞳は……
      |  :.:_イ .:.ヽ.   (二フ , イ :.:.:!:.ヽ
      / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\
      / ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
    / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^`  |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.
   / /  ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{   ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
             親父↑
  _、_
( ゚∀゚)「だがそれとこれとは話が別、VIP野球部のちゃんとした実力を見ないと
      ウチの息子を置いていいかどうか皆目検討がつかんね」


48 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:04:15.25 ID:TqiHHlaJ0
例え情熱が本物でも実力が伴わなければ、結局無駄な活動を行う事になる。
「勝つ事が全て」である親父は、やるからには勝って貰いたいのだ。

そしてマモノの時代に終止符を打ち、晴れ晴れと甲子園へ見送りたい。

川 ゚ -゚) 「なるほど、では今すぐにでも練習試合を組みましょう。
      我が校の野球部が立派に戦える事を証明して見せましょう」
  _、_
( ゚∀゚)「面白い、無様な敗北でもしてみろ。その時は…………ボン☆だぜ?」
  _
( ゚∀゚)「ちょまっ……まだ投手も見つかってないのに……」


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  _
( ゚∀゚)「開かないよ」


49 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:05:24.82 ID:TqiHHlaJ0
          ┏  ━ゝヽ''人∧━∧从━〆A!゚━━┓。
╋┓“〓┃  < ゝ\',冫。’ 、  ' 〃Ν ; ゛△│´'´,.ゝ'┃.      ●┃ ┃┃
┃┃_.━┛ヤ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━┛ ・ ・
       ∇  ┠─Σ┼ ○(´・ω・`) ○ 冫 そ',´; ┨'゚,。ならば突き破る!
          .。冫▽ <   ゝ、    ,ノ      乙  ≧   ▽
        。 ┃   Σ   (⌒ゞ ,l, 、'’  │   て く
          ┠─ム┼   ゝ,,ノ ノゝ. 、,,’.┼ ァ Ζ┨ ミo'’`
        。、゚`。、   i/   レ' o。了 、'’ ×  个o
       ○  ┃   `、,~´+√ ▽   ',!ヽ.◇    o┃
           ┗〆━┷ Z,.' /┷━''o ヾo┷+\━┛,゛;
  _、_
( ゚∀゚)「何なんだ君達は!?」

【 ´_ゝ`】「何だかんだと言われたら」

|~l~~|~i|
|| i ill|
( ^ω^)「不法侵入の者ですお」

(´・ω・`)「対戦相手はすでに決定してるよ。
       『ちびっこ野球少年団・ダークネスコマンド』とのね……」

川 ゚ -゚) 「な、なんだって――――!!」


50 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:06:08.32 ID:TqiHHlaJ0

================================

あの日僕は一人の男をピッチャーとしてスカウトした。
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「ハハハハ、俺は高校野球に興味はないねwwwwww
          孤児院のチビ共達と野球してる方が楽しいの!!」

彼は孤児だった。
バイトしてるのも貧乏だからというのは実は二の次で、
本当は小さい頃良くしてくれた、孤児院の維持のためだという。

休日は孤児院の子供達と野球チームを組み、彼方此方の草野球チームを潰して
回っていると言う極悪きまわり無い事をしているのだ。
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「ハッキリ言って、そこらの球児よりはウチのチビ共の方が
          野球スキルは上さ……なんなら勝負するか?」

(´・ω・`)「ならば僕の推薦するVIP校野球部が勝ったら
       キミは野球部に入って貰おうか……」
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~「クククwwwwこっちが勝ったらお前の全財産、
          そして毎月の収入を全て孤児院に寄付しろwwwwwwwww」

(´・ω・`)「面白いwwwwwwいいだろうwwwwwwww」

================================


51 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:06:51.50 ID:TqiHHlaJ0
川 ゚ -゚) 「マスターさん……何であなたそこまで……」

|~l~~|~i|
|| i ill|
( ^ω^)「ついでに長岡親父もその試合見てくれお!
       僕らの強さ……練習の成果(していない)を見せてやるお!!」
  _、_
( ゚∀゚)「ハッハッハーwwww本格的野球ぽい流れになってきたぞwwwwwww
      面白すぎるwwwwwwww見てやるわwwwwwwwww」
  _
( ゚∀゚)「などと容疑者は意味の分からない言動を繰り返しており……」


第十一歩『あそびにおいでヨ!!』 完

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