37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:35:14.78 ID:xKuJH0DO0
 
(;´ω`)「おっはー……」

('A`)「おう、……顔色悪いな、お前」

(´・ω・`)「いや、人のこと言えないから」

(#'A`)「うるせぇ、垂れ眉」


( ´ω`)「眠い、眠いお…」

ξ ゚听)ξ「一体どうしたのよ」

( ´ω`)「いや、昨日ヘリカルを寝かしつけるまで頑張ってたから…」

ξ ゚听)ξ「ヘリちゃんって、小学生でしょ? あんた一体何時に寝てるのよ」

( ´ω`)「普段は9時には寝るお」

ξ ゚听)ξ「はやっ」

('A`)「…オレと8時間も違うぞ」

(´・ω・`)「ドクオは睡眠時間少なすぎだよね」

('A`)「学校で寝るからいいんだよ」

( ´ω`)「右に同意だお……、寝る…」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:38:46.08 ID:xKuJH0DO0
 
ξ ゚听)ξ「授業始まるわよ」

( ´ω`)「お昼休みなったら、起こしてくれおー…」

('A`)ノシ「オレもよろしく」


ξ ゚听)ξ「こいつら…」

(´・ω・`)「ダメ人間だねぇ」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:42:28.28 ID:xKuJH0DO0
 

……
………


 「おっおっおっー」

 「はやいお、たのしいおー」

 「ブーンwwwブーンwww」


 「すべり台から、ダイビング!!」

 「モリスエ!!」

 「10.00!!!」


 「うはwwwwくおりてぃたかすクリニックだおwwww」

 「ブーンwwwブゥゥーンwww」


 「…おっ?」

 「…見かけない子だお」

 「……なんか、にらんでるお、こわいお」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:45:40.88 ID:xKuJH0DO0
 
 「ひっ!?」

 「ぼ、ボクのおこづかいなんかとっても、ビックリマンシールも買えないお!?」

 「え?」

 「名前…?」

 「江戸川コナン、たんていだ ぶふぉっ!!?」

 「い、いたいお…」



 「わかったお、言うからやめてお」

 「ボ、ボクの名前は、内藤ホライゾンだお…」




44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:48:04.95 ID:xKuJH0DO0
 



……パチッ




( ^ω^)「…ふぁ」

( ^ω^)「…んー……、よく寝t」


ノハ ^凵O)「ほぉ、内藤」

ノハ ^凵O)「このヒート先生の授業で寝るとはいい度胸だなぁ」


( ^ω^)「…あれ?」


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:51:21.15 ID:xKuJH0DO0
 
ノハ --)「…ふっ」

ノハ ゚听)「全員起立っ!!!」


ガタガタガタッ



ノハ ゚听)「英語は頭でなく!!」

<心で捉えろ!!!


ノハ ゚听)「読む書くしゃべる!!」

<そんなのいいから感じるんだ!!!


ノハ ゚听)「アルファベットは!!」

<ウェポンです!!!



ノハ ゚听)「よし、全員着席」


ガタガタガタッ
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:53:08.20 ID:xKuJH0DO0
 
ノハ ゚听)「内藤、及びドクオ」

ノハ ゚听)「お前ら、校庭100周な」


('A`)「…むにゃ? なに?」

(;^ω^)「おぅふ……」



今日は厄日のようです




48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:56:51.47 ID:xKuJH0DO0
 
走る走る俺たち♪
流れる汗もそのままに♪


┌(;^ω^)┘

┌(;'A`)┘


いつかたどり着いたら♪
君にうちあけられるだろ♪


ξ ゚听)ξ「バカよねぇ」


┌(;'A`)┘「教えて、くれても、よかっただろ!!」

┌(;^ω^)┘「そ、そうだお!!」


(´・ω・`)「昼休みまで起こすなって言ったのはキミたちじゃないか」

(´・ω・`)「それは逆恨みというものだよ」


┌(;'A`)┘「むきぃ〜!! 腹、立つぅぅ!!」

┌(;^ω^)┘「しかし、正論!! これは!! 間違いなく僕らの、負け!!」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:58:42.90 ID:xKuJH0DO0
 
ξ ゚听)ξ「そーゆーこと、昼休み終わる前に走り切りなさいよー」

(´・ω・`)「無理くさいけどね」


┌(;'A`)┘「てか、もう、オレ無理」

┌(;'A`)┘「死ぬ…」


「ぶっ!?」∴┌(;'A( ^ω^)


(#'A∩)「このアホ、何立ち止まってんだ!!」

( ^ω^)「お…、ごめん、ドクオ」

('A`)「…?」





川 ゚ -゚)




('A`)「…なるほどね」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:02:45.33 ID:xKuJH0DO0

中庭にあるベンチに腰掛けて、彼女は本を読んでいた

色素の薄い髪の毛が光に溶けて、キラキラと輝いている
眩い、眩いよ、素直さん
ボクのめいちゅうりつはがっくとさがった


ξ ゚听)ξ「何やってんの、あのバカ」

(´・ω・`)「…ん、あぁ」

(´・ω・`)「あれじゃないかな」

ξ ゚听)ξ「…」

ξ ゚听)ξ「…ふ〜ん」


ξ ゚听)ξ「…さて、と」

(´・ω・`)「ん、どこか行くのかい?」

ξ ゚听)ξ「お花を摘みにね、これ以上一緒にいるとバカがうつっちゃうし」

(´・ω・`)「そうかい」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:04:33.76 ID:xKuJH0DO0

ξ ゚听)ξ「あんたもバカをうつされない様に気をつけなさいよ」

(´・ω・`)「ははっ、そうするよ」

ξ ゚听)ξ「じゃね」


(´・ω・`)「…」



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:06:46.92 ID:xKuJH0DO0

(#'A`)「おらっ、いつまで見惚れたんだよ。さっさと走れ」

(;^ω^)「あいた!?」

( ^ω^)「ドックンのケチぃ」

(#'A`)「気持ち悪ぃんだよ!!」

( ^ω^)「…しかし、ドクオが真面目に走ろうなんて珍しいことあるお」

('A`)「……別に、気分だよ、気分!」

( ^ω^)「そうかお」


訂正、やっぱり今日は良い日だ
素直さんが見れた

まぁ、教室まで行けば普通に見れるんだけど
根性無しのボクにはこれぐらいしかチャンスはなかった

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:09:56.71 ID:xKuJH0DO0


(;^ω^)「す、好きです! ボ、ボクと付き合っ で べふ」


ξ ゚听)ξ「アホ」


いつもの放課後校舎裏
今日も今日とて告白の練習

盛大にボクが噛んだところで、お開きとなった


ξ ゚听)ξ「あんたさぁ」

ξ ゚听)ξ「今からそんなに緊張しててどーすんのよ」

(;^ω^)「まったく面目ないでふ」


舌が痛い


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:15:08.83 ID:xKuJH0DO0
 
('A`)「まぁ、内藤らしいわな」

(´・ω・`)「挙動不審優柔不断は、内藤とドクオのアイデンティティだからね」

(#'A`)「さり気にオレを入れるな」

(´・ω・`)「おやおやぁ、好きな人に告白できないで悩んでるのはドクオくんも一緒じゃないですか」

(;'A`)「!?」

(;'A`)「んなっ、何故それを!!?」

(´・ω・`)「これでも、学年一の情報網を誇ってますから、ボク」

ξ ゚听)ξ「へぇー、興味深いわね」

(* ^ω^)「相手は誰なんだお?」

(´・ω・`)「高いよ?」

ξ ゚听)ξ「ロマのデラックスパフェ」

(´・ω・`)「もう一声」

ξ ゚听)ξ「ドリンクバーもつけるわ」

ξ ゚听)ξ「支払いはブーンで」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:18:56.51 ID:xKuJH0DO0
 
(;^ω^)「ちょっ、おまっ!?」

(´・ω・`)「いいね」

(#'A`)「よくねーよ!!!!!」


結局、ドクオがファミレスでおごるということで決着がついた


ξ ゚听)ξ「それじゃ、行きますか」

('A`)「言うなよ、絶対に言うなよ」

(´・ω・`)「あぁ、ダチョウ倶楽部かい」

(´・ω・`)「ねぇねぇ、ツン。実はドクオの好きな人は――…」

(#'A`)「だぁぁぁぁっ!! 言うな―――!!!」

(´・ω・`)「はっはっはっ、愉快愉快」

('A`)「…お前、性格悪いな」

(´・ω・`)「今更何を……、と」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:22:29.03 ID:xKuJH0DO0
 
(´・ω・`)「内藤、行かないのかい? 今日はドクオがおごってくれるってよ」

(;'A`)「ぜ、全員分なの!?」


( ^ω^)、「おー…、ごめんだお」

( ^ω^)「実は、今日バイト入ってるんだお」


('A`)「バイト? バイトなんてやってのか、お前」


( ^ω^)「お、欲しいものがあるんだお」


('A`)「…!」

('A`)「ははぁん…」

('A`)「ショボン」

(´・ω・`)「分かってるよ、一回100円ね」

(;'A`)「ケチくせぇ…」

(´・ω・`)「昨今の景気の煽りを受けて200円に値上がりしました」

(;'A`)「わ、分かったよ! いいから調べろつーの!!」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:24:07.20 ID:xKuJH0DO0
 
(´・ω・`)「毎度ありがとうございます」

(´・ω・`)「えっと、ボクのデータベースによると…」パラパラッ

(´・ω・`)「ビンゴ、来週素直さんの誕生日だね」


(;^ω^) ギクゥ!!


('A`)「やっぱな」

ξ ゚听)ξ「プレゼントでもする気?」

ξ ゚听)ξ「女性側から言わせてもらうけど、知らない人から物貰ってもキモイだけよ?」

(´・ω・`)「だよねぇ」


(;^ω^)「ち、違うお!!」

(;^ω^)「こ、これは……、ヘリカル!! ヘリカルへのプレゼントだお!!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:26:00.37 ID:xKuJH0DO0
 
('A`)「ヘリカルって、お前の妹の?」

(´・ω・`)「あぁ、兄に似ず愛らしいあの子か」

ξ ゚听)ξ「……本当に似なくて良かった」


(;^ω^)「そこ! 深刻な顔でそんなこと言うのやめるお!!」

(;^ω^)「と、とりあえず素直さんは関係ないから!!」

(;^ω^)「バイトに遅れるから、ここでさよならだお!」


('A`)「はーいはい」

(´・ω・`)「そういうことにしてあげるよ」

ξ ;凵G)ξ「………本当に…良かった、うぅ」



(;^ω^)「そこ泣くなお!!」


「本当の本当に関係ないおー!!!」



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:27:38.82 ID:xKuJH0DO0
 
モロバレなのはしょうがない

ドクオの好きな人は気になったが
『知らない人からのプレゼントがキモイ』というツンの言葉が
考える余裕を与えぬほど、ボクを悩ませていた



(;^ω^)「うぅん…」

(;^ω^)「うぅん…」

(;^ω^)「うぅん…」


*(‘‘)*「にぃにぃ、だいじょうぶ?」


(;^ω^)「ひぃや!!?」

(;^ω^)「へ、ヘリカル? なんで、ここに?」

*(‘‘)*「うん、にぃにぃのくるしそうな声がきこえたから…」

(;^ω^)「いや、それ自体は嬉しいんだけど…」


(;^ω^)「トイレだから、ここ」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:30:07.67 ID:xKuJH0DO0
 
*(‘‘)*「にぃにぃのえっちー!!」

(;^ω^)「お前、自分で開けといてそれはないわ」



<きゃぁ、ホライゾン!! なにしてるの!!!



( ^ω^)「…」

( ^ω^)「いや、なんつーか、冤罪?」


ボクは悩んでいた
両親に説教されている最中も、真剣に

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:33:08.29 ID:xKuJH0DO0
 
どうすればいいか

妹のようにバンザイアタックで突撃する勇気はボクにはない
だから、物の力を借りようと思った
しかし、キモイと思われては元も子もない


悩んだ挙句、ボクが取った行動は…



( ^ω^)】「ツン、日曜日ヒマかお?」



せめてプレゼントを同じ女性のツンに選んでもらおうという作戦だった

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