118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:04:14.28 ID:GMBJgpWuO

 〜園庭〜

 キャーキャー ワーワー

川*゚ -゚) セッセ セッセ

(´・ω・`)「クーちゃん、砂でお城作るの上手だね」

川*゚ -゚) テレテレ

  グシャッ!!

川;゚ -゚)(;´・ω・`)「!!」

(#゚;;-゚)「……ごめん、足元、みてなかった」

(;´・ω・`)「う、うそつき! 今、しっかりこっち見て……」

(#゚;;-゚)「ふん」

川 ; -;)

(#゚;;-゚)「なに泣いてんの。泣けば、なんでも丸くおさまるとおもってんの?」

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:10:50.50 ID:kqJi/X9jO

(*'A`)「ショボン、クーちゃん、水もってk……」

(;'A`)「! どうしたの!?」

( ^ω^)「何やらきな臭いな」

(;´・ω・`)「今、でぃちゃんがクーちゃんのお城をこわしたんだ」

(#゚;;-゚)「あやまったじゃん」

(;´・ω・`)「でも!」

川 ; -;) フルフル

(;´・ω・`)「クーちゃん……」

川 ; -;)「も、もういっかい、つくる……」

(#゚;;-゚)「せーぜーがんばれば?」スタスタ

川 ; -;)

(#´・ω・`)「……なんなんだよ、あの子! プギャーたちよりイジワルだ!」

( ^ω^)「……」


130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:16:21.16 ID:kqJi/X9jO



(#゚;;-゚)「……」キィキィ

( ^ω^)「お前」

(#゚;;-゚)「!」

(#゚;;-゚)「なに、あの子のしかえし?
     ブランコから飛び蹴りしてあげようか」

(;^ω^)「やめろよ……何なのそれ流行ってんのマジで」

(#゚;;-゚)「で、なに?」

( ^ω^)「何故あんなことをした?」

(#゚;;-゚)「……たまたまだってば」

( ^ω^)「……」

(#゚;;-゚)「あっち行ってよ」

( ^ω^)「……クーが羨ましいのか」

(#゚;;-゚)「……!」


132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:20:21.29 ID:kqJi/X9jO

(#゚;;-゚)「……なに言ってんの」

( ^ω^)「お前はいつも1人きりだ。
       この間までのクーのように」

(#゚;;-゚)「……」

( ^ω^)「羨ましいのか? 友達が出来たクーが」

(#゚;;-゚)「――そんなんじゃない!!」

 タッタッタッタ…

( ^ω^)「……ふむ」




134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:27:22.26 ID:kqJi/X9jO


 〜家〜

( ФωФ)「でぃちゃん? ……というと……あの傷だらけの子か」

( ^ω^)「うむ」

( ФωФ)「皆が言うには、いつも駆け回っていて元気がいいとか」

( ^ω^)「たしかに、やたら走り回っているのは見る」

( ФωФ)「そのおかげで生傷が絶えないそうである」

( ^ω^)「たしかに、やたら転ぶ――」

( ^ω^)「……だが……」

( ФωФ)「?」

( ^ω^)「……」


136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:34:25.51 ID:kqJi/X9jO



ξ゚听)ξ「みんな、今日は文字の練習として、お父さんやお母さんに手紙を書きましょう」

(´・ω・`)「クーちゃん、字、きれいだね」

川*゚ -゚) テレテレ

( ^ω^)「ふん。俺には敵わんな」

(´・ω・`)「漢字だ! すごーい」

('A`)「でも、『す』と『ま』が左右反対だ」

( ^ω^)「男は細かいことは気にしない」

川*゚ -゚) クスクス


138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:42:07.24 ID:kqJi/X9jO

(#゚;;-゚)「……」グシャグシャ ポイッ

(#゚;;-゚) ガタッ

ξ゚听)ξ「でぃちゃん、どこ行くの?」

(#゚;;-゚)「こんなのより、外であそぶほうがいいもん」

ξ゚听)ξ「でも――」

(#゚;;-゚)「……こんなの、やだ」

ξ゚听)ξ「でぃちゃ……」

 ガラッ ピシャン

 タタタタ…

ξ;゚听)ξ「行っちゃった……。……みんな、いい子にして待っててね。
      先生はでぃちゃん追い掛けるから」

 カララ パタン

(´・ω・`)「変な子」

川;゚ -゚) アワワ

( ^ω^)「……」
141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:50:26.38 ID:kqJi/X9jO

(#゚;;-゚)「……」ポンポン

ξ゚听)ξ「でぃちゃん……」

(#゚;;-゚)「……」

ξ゚听)ξ「砂で、お城作ってるの?」

(#゚;;-゚)「……」

ξ゚听)ξ「……上手だね」

(#゚;;-゚)「……ょ」

ξ゚听)ξ「ん?」

(#゚;;-゚)「クーちゃんのほうが、うまいよ」

ξ゚听)ξ「そうなんだ」

(#゚;;-゚)「うん……」


147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:55:47.34 ID:kqJi/X9jO

ξ゚听)ξ「……どうして、お手紙書きたくないの?」

(#゚;;-゚)「……」

ξ゚听)ξ「……」


      「――素直になれないのだろう」


(#゚;;-゚)「……!」

( ^ω^)「お前、正直に話すのが苦手なのだな」

ξ゚听)ξ「ブーン君」

( ^ω^)「ここに、先程貴様が丸めて捨てた、書きかけの手紙がある」ピラリ

(;゚;;-゚)「ちょっ……か、かえしてよ!!」


150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:06:14.13 ID:kqJi/X9jO

( ^ω^)「『かわいがって』……書かれているのは、それだけだ」

(;゚;;-゚)「……っ」

ξ゚听)ξ「かわいがって?」

( ^ω^)「お前の親は、恐らく、あまりお前に構ってくれないのだろう」

( ^ω^)「だから――お前は、怪我をする。
       親の気を引きたくて、わざと」

(# ;;- )「……」

( ^ω^)「俺には分かる。……かつて、お前と同じだった」

( ^ω^)「わざと転んで、怪我をして、泣いて。
       ……だが、そうすると、『奴ら』は俺を叱った。うるさいと」


153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:16:01.31 ID:kqJi/X9jO

( ^ω^)「お前の親は、お前が怪我をすると怒るのか?」

(# ;;- )「……おこらないよ。
     でも、はじめは、心配してくれたけど……最近は、またか、って顔する」

(# ;;- )「わかんない。パパもママも、わたしのこと、好きじゃないの?」

(# ;;- )「いっぱいケガしても、もう、気にならないの?」

(# ;;- )「どうやったら――わたしを、かわいがってくれるの?」

ξ゚听)ξ「……でぃちゃん……」

( ^ω^)「……お前は、素直になれない。
       だから親に直接言えないし、いつも1人でいるのだな」

(# ;;- )

( ^ω^)「どうやらそれは、親譲りのようだ。
       ――安心しろ。お前の親は、お前を愛している」

(#゚;;-゚)「……え……?」

( ^ω^)「親も、素直になれないだけだ。
       でなければ、始めだけとはいえ心配などするものか」

( ^ω^)「それでも信じられないなら――そうだな、ちょっと耳を貸せ」

(#゚;;-゚)「……?」
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:20:48.81 ID:kqJi/X9jO


 〜夕方〜

(,,゚Д゚)「でぃ、帰るぞ」

(#゚;;-゚)「……パパ」

ξ゚听)ξ「でぃちゃん、ほら」

(#゚;;-゚)「うん……」

(,,゚Д゚)「?」

ξ゚听)ξ「今日、文字を書く練習で、お手紙を書かせたんです」

(,,゚Д゚)「ふうん……ぐしゃぐしゃだな……」ガサガサ

(,,゚Д゚)「……」

(,,゚Д゚)「『かわいがって』?」

( ^ω^)「それがお前の娘の、一番正直な気持ちだ」ヌッ

(,,゚Д゚)「うわっびっくりした」


160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:29:43.93 ID:kqJi/X9jO

( ^ω^)「怪我をするほど元気なのは、たしかに親からすれば、
       多少不安はあれど喜ばしいことだろう。
       傷が元気の良さの象徴となるからな」

( ^ω^)「だが――その怪我が、自ら付けるものとなれば話は別だ」

( ^ω^)「途端に、それは目に見える叫び声となる」

(#゚;;-゚)「……」

( ^ω^)「お前は何も言われなくとも、人の気持ちが分かるのか?」

( ^ω^)「お前が子供のとき、頭を撫でられなくとも、褒められなくとも、
       親の愛を信じて疑わなかったのか?」

(,,゚Д゚)「――!」

( ^ω^)「想っているだけで、愛は伝わるものだと言うのか?」

( ^ω^)「……まるで、でぃ本人のようにぼろぼろになってしまった手紙」

( ^ω^)「そこに書かれた言葉こそ、こいつの真実の気持ちだ」

( ^ω^)「よく考えることだな」


165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:40:40.73 ID:kqJi/X9jO

(;,゚Д゚)「……あ……」

( ^ω^)「ほら――手紙は、受け取ったら返事をするものだろう」

(,,;Д;)「あ、ああ……でぃ、でぃ……!」

(#゚;;-゚)「パパ……」

(,,;Д;)「ごめん、ごめんな……父さん、好きとか、愛してるとか……
     そういうのを言うのが、苦手なんだ。なんだか、恥ずかしくて……」

(,,;Д;)「そうだよな、みんながみんな、しぃみたいに、
     俺の意図を汲んでくれるわけじゃない……」

(,,;Д;)「しぃの子だからとか、家族だからとか、俺、甘えてた……。
     ごめん、でぃ、……大好きだ。
     いつも、お前のこと、大事に思ってるよ……」

(#゚;;-゚)「……うん」

(*゚;;-゚)「わたしも、パパと同じだよ……」



166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:44:57.65 ID:kqJi/X9jO


ξ゚ー゚)ξ「すごいじゃない、ブーン君」

( ^ω^)「ふん。
       放っておいたら、でぃの奴、またクーにちょっかいかけてただろうからな」

( ^ω^)「そしたらクーが泣いて、結局面倒なことになるだろう」

ξ゚ー゚)ξ「そういうことにしといてあげる」

ξ゚ー゚)ξ(……しかし……)



ξ;゚ー゚)ξ(この子、本当に5歳児なのかしら……)


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:52:10.56 ID:kqJi/X9jO



川 ゚ -゚) ポムポム

(´・ω・`)「うわあ、今までで一番おっきなお城だ! すごいよクーちゃん、新記録!」

川*゚ -゚) ホコラシゲー

(#゚;;-゚)「クーちゃん」

川;゚ -゚)「!!」

(#´・ω・`)「また壊しにきたの?」

(#゚;;-゚)「……」

(#゚;;-゚)「いっしょにあそんで、いい?」

(;´・ω・`)「――え」

(#゚;;-゚)「だめ?」

(´・ω・`)「……クーちゃん、どうする?」

川 ゚ -゚)「……」

川*゚ -゚)「……いいよ」


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 02:00:51.13 ID:kqJi/X9jO

(#゚;;-゚) ポムポム

川 ゚ -゚) ポムポム

(#゚;;-゚)「……わたしね」

川 ゚ -゚)「?」

(#゚;;-゚)「いつもひとりぼっちで……さみしかったけど、
     クーちゃんもひとりぼっちだったから、安心してた」

川 ゚ -゚)「……」

(#゚;;-゚)「でも、クーちゃん、ブーンくんたちとなかよくなったでしょ?
     ……うらやましかった。クーちゃんだけ、ずるいって思った」

(#゚;;-゚)「……いじわるして、ごめんね」

川 ゚ -゚)「……」

川 ゚ -゚)「おこってないよ」

川*゚ー゚)「だから……ともだち、なろう」

(*゚;;-゚)「――うん!」


174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 02:09:56.61 ID:kqJi/X9jO

 〜夜〜

ξ゚听)ξ「今日は一段とお迎えが遅いね」

( ^ω^)「親父は、俺を養うために頑張っているからな……。
       仕方のないことよ」

 プルルルル プルルルル

ξ゚听)ξ「あら電話」ガチャ

ξ゚听)ξ】「はい、VIP保育園です」

      『――ツン先生であるか! 我輩、杉浦である!』

ξ゚听)ξ】「あ、杉浦さん。どうなさいました?」

( ^ω^)「親父?」

      『実は仕事をどうしても抜けられそうになくて……。
       大変申し訳ないが、ブーンを家まで送ってはもらえぬか』

ξ゚听)ξ】「構いませんよ、もう残ってるのはブーン君だけですし」

      『ありがたい! 今度お礼をするである!
       家の鍵はブーンが持っているから、送るだけで良い。
       ――っとっと、戻らねば。いつもすまない、ありがとうである。では!』

 プツッ ツー、ツー

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 02:15:58.31 ID:kqJi/X9jO

ξ゚听)ξ「ブーン君、今日は先生と帰りましょ。お家の鍵は持ってる?」

( ^ω^)「うむ」

ξ゚听)ξ「じゃ、ちょっと待ってね。ちゃちゃっとお仕事終わらせるから」



 〜〜〜〜〜



ξ゚听)ξ⊃⊂( ^ω^)テクテク

ξ゚听)ξ「最近めっきり冷え込んできたわねー」

( ^ω^)「こんなもの、適温の内よ」

ξ゚听)ξ「ふふ、そうですか。
      ――風邪引かないようにしなきゃね」

( ^ω^)「俺は強い。風邪など引かぬ」

ξ゚ー゚)ξ「そう。羨ましいな」


182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 02:23:12.99 ID:kqJi/X9jO

( ^ω^)「ここを右に抜ければ近道だ」

ξ゚听)ξ「右ね。……真っ暗。ちょっと恐いな」

( ^ω^)「俺がついているだろう」

ξ゚ー゚)ξ「そうだったわ。なんて頼もしいのかしら」


ξ゚听)ξ⊃⊂( ^ω^)テクテク テクテク


ξ゚听)ξ「ねえ、ブーン君」

( ^ω^)「何だ」

ξ゚听)ξ「私って、良い先生やれてるかな?」

( ^ω^)「……唐突だな」

ξ゚听)ξ「ブーン君に比べたら、私、何も出来てない気がするの」

( ^ω^)「……」

ξ゚听)ξ「こんな私がみんなの先生で、いいのかな……」

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 02:35:15.38 ID:kqJi/X9jO

( ^ω^)「……優しくて、厳しくて……とても強い」

( ^ω^)「親父に負けないぐらい、良い人だと思うぞ」

ξ゚听)ξ「……そっか」

ξ*゚ー゚)ξ「ブーン君がそう言うなら、先生、自信出てくるよ」

(*^ω^)「……」


  ――ガサガサッ!!


ξ;゚听)ξ「!?」


(;・∀・)「ひ、ひひひ……運がいい、俺の好みど真ん中な女だ……!」

( ^ω^)「……?」

(;・∀・)「おっと、子持ちか? そんな歳には見えねえが……ったく、ビッチが。
      まあいい、フヒッ、お、おい、女、こっち来い」


189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 02:48:05.22 ID:kqJi/X9jO

ξ;゚听)ξ「あ、あなた、誰ですか……? 一体何を――」

(;・∀・)「この状況で分かんねえのか?」

(;*・∀・)「――ああ、見れば見るほど可愛いな。たまんねえ……」

ξ;゚听)ξ「……っ」

ξ;゚听)ξ「ブーン君、逃げて!」

( ^ω^)「なっ……」

     ジャキッ!!
(#・∀・)⊃+―「おおっと動くなよガキ!」

(;^ω^)(――ナイフ……!)

(#・∀・)「女が抵抗したり逃げる素振りを見せたりすれば、ガキを刺す。
      ガキが逃げれば、女を刺す」

(#・∀・)「坊や、こいつが死んでもいいのかい」

ξ;゚听)ξ「くっ……!」

(;^ω^)「卑怯な……」

(#・∀・)「卑怯でも構わねえ! 童貞を最悪なレベルでこじらせっとこうなるんだ!
      お前は将来こうなるんじゃねえぞガキィ!!」
195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 02:55:19.56 ID:kqJi/X9jO

ξ;゚听)ξ

ξ;--)ξ「……ブーン君。目を閉じて……耳を、塞いでて」

(;^ω^)「先生――」

ξ;゚ー゚)ξ「だ、大丈夫。大丈夫だから……」

(;^ω^)「……!!」

(;*・∀・)「ひひっひひひ! いい子だ!」



(; ω )(先生、泣きそうだった。戦わないと。あいつを倒さないと)

(; ω )(だが――倒せるか? 勝てるのか?)

(; ω )(同年代のプギャー達にさえ負ける俺が、ナイフを持った大人に)

(; ω )(俺は、俺は……)

(; ω )(……弱い――)




197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:00:00.66 ID:kqJi/X9jO



 ――……分かるか! 貴様が武器を持とうと――



(  ω )





ξ;--)ξ

(;*・∀・)「さ、さあ、服を脱g――」



(#^ω^)「――待つお、この屑野郎!!」




199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:11:47.20 ID:kqJi/X9jO

(#・∀・)「……ああ?」

ξ;゚听)ξ「ぶ、ブーン君!?」

(#^ω^)「武器を持たなきゃ満足に闘えない弱者が!
       真の強者に勝てると思ってるのかお!」

(#・∀・)「漫画の読みすぎか? チビ! ガキが出しゃばんじゃねえ!!」



(#^ω^)「――お前が武器を持とうと、僕の拳には敵わない!
       お前の身勝手な我が儘が!
       僕の、大事な先生を守る力に敵う筈がないんだおぉおおお!!!!!!」


      ――ゴズン!!



(  ∀ )

(#^ω^)

ξ;゚听)ξ

ξ;゚听)ξ「……玉……」

(  ∀ )「それは……アカンて……」
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:21:14.73 ID:kqJi/X9jO


 〜それからそれから〜


 __[警]  ∧∧
  (  ) (;∀;)
  (  )Vノ )
   | |  ><



(*ФωФ)「えらいである、ブーン!」

(*^ω^)「おー……」

ξ*;ー;)ξ「ありがとう……大好きよ、ブーン君」

(*^ω^)「先生が助かって良かったお」

(*ФωФ)「今日は唐揚げパーティーである!!」

(*^ω^)「本当かお!」

(*ФωФ)「先生も是非」

ξ*゚ー゚)ξ「ええ、喜んで」

208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:27:47.06 ID:kqJi/X9jO

(*^ω^)「うれしいお……――ふあぁ……」

( ФωФ)「眠いか。家に着くまで、我輩の背中で寝るといい」

(*‐ω^)「そうするお……」

(*‐ω( ФωФ)「よっこらショット」

(*‐ω( ФωФ)「さ、スーパーで材料を買っていくである」

ξ*゚ー゚)ξ「はい!」


(*‐ω( ФωФ)テクテク テクテク

(*‐ω( ФωФ)テクテク…

(*‐ω( ФωФ)(――姉さん、義兄さん)

(*‐ω( ФωФ)(あなたたちの子供は、とても強い子に育っているであるよ)




211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:38:22.26 ID:kqJi/X9jO



( ^ω^)「ブランコで遊ぶおー」

(´・ω・`)「ブーンくん、しゃべり方変わったねー」

( ^ω^)「言葉で強がる必要は無いって分かったんだお」

川*゚ -゚)「……そのしゃべりかたのが、好き……」

( ^ω^)「そうかお?」

(#゚;;-゚)「ブーンくん、ブーンくん!」

( ^ω^)「ん? でぃ、どうしたお?」

(#゚;;-゚)「ドクオくんが、年長さんにオモチャを取られた」

(##)A;)「とりかえそうとしたけど、負けちゃった……」

( ^ω^)「おっお。自ら立ち向かうなんて、成長したお、ドクオ」

(##)∀;)「へへ……がんばったよ、おれ」

( ^ω^)「それじゃあ――後は、僕に任せるお。
       僕の拳で、取り返してやるお」



212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:41:49.84 ID:kqJi/X9jO



 ――僕は、強い、拳の王になるんだお!!










(#::#)ω^)「ブランコ撤去しない?」

ξ;゚听)ξ「あらまあ……」



     ( ^ω^)が拳の王となるようです

               おわり




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