178 名前: ◆MAMEOLw4rQ :2007/09/24(月) 00:06:12.05 ID:TaYzSWt50
                          8


章は、それぞれ得点に応じて、上位から金、銀、銅の3種類がある。
その中でも支部大会へと足を進められるのは、金賞を獲得した中の僅かな団体だけである。

そう。たとえ金賞をとっても、ダメ金というものがあり、それになった団体は例え金賞といえど、支部大会には足を進めることが出来ないのだ。


『1番 ニュー速高校 金賞』

そして最初のアナウンスとともに、金賞のコール。
少しも間を置かず、その名が呼ばれた瞬間、ニュー速高校の座席からは歓声が響いた。


『2番 801高校 銅賞』

次の団体は銅賞。
こうなると打って変わって、歓声の変わりにすすり泣く声が聞こえ始める。
勝負事とは、やはりその楽しさの裏に、悲しさをも孕ませる物事なのだ。


川;゚ -゚)(私達は……どうなんだろうか……)

やがて表彰が進み、ラウンジ高校の代表選手が前に進む。
180 名前: ◆MAMEOLw4rQ :2007/09/24(月) 00:07:21.05 ID:TaYzSWt50
『40番 ラウンジ高校 金賞』

生唾を飲むまもなく、アナウンスはラウンジの金賞を告げた。
その途端にラウンジ高校湧き上がる歓声。対して、一番最後に順番を控えたVIP高校のメンバーは、顔を青くしていた。

これまでに、7団体が金賞を獲得している。
正直なところ、これで金賞団体が全てといってもおかしくはない。だから、自分達が金賞を取れたのか本当に分からなくなった。


『41番 VIP高校』

しかし戸惑うまもなく、VIP高校が名前を呼ばれ、代表者であるショボが表彰台に進んだ。



181 名前: ◆MAMEOLw4rQ :2007/09/24(月) 00:08:15.36 ID:TaYzSWt50



『VIP高校 金賞』





そして次に耳に入ったそのアナウンスに……VIP高校の生徒達は大きく歓喜した。

( ^ω^)「金……金だお!!」

('A`)「俺達が……金賞……」

ξ゚听)ξ「うそ……夢見たい」

川 ゚ -゚)「や、やった……!!」

あちらこちらから、泣き叫ぶ声や、抱擁する生徒の姿が見受けられる。
それもそのはず、VIP高校はコンクールでこんなに名誉な章を取るのが初めてなのである。
だからもう、選手達もそれぞれ涙を流さずに入られなかった。ステージに立っていたショボも、感激の涙をこらえながら、ずっと上を見つめていた。


だが、これで終わりではない。
この金賞をとった団体の中から、支部大会へとあがれる団体が選ばれるのだ。



182 名前: ◆MAMEOLw4rQ :2007/09/24(月) 00:09:18.46 ID:TaYzSWt50
『それでは次に、支部大会へ出場する学校を発表します』

アナウンスが鳴り響くと同時に、それまで歓喜の声でざわついていた会場は、一気に静まる。


『1番 ニュー速高校』

「うおおおおお!!」
「いやったああぁぁぁ!!」

1番で金賞を獲得したニュー速高校が、支部大会への切符を獲得した。
その途端、もう先ほどとは比べ物にならないような歓声がした。


だがそのうれしさの反面、涙をのむ者もいる。
15番の天国高校は、ダメ金となってしまい、もうその団体から歓声が上がることはなかった。

184 名前: ◆MAMEOLw4rQ :2007/09/24(月) 00:10:24.77 ID:TaYzSWt50
  _
(;゚∀゚)「いよいよ俺達だ……」

34番のシベリア高校がダメ金だったことを告げるアナウンスが流れ、あと金賞を獲得した団体はラウンジとVIPのみになった。
支部大会への道を獲得した団体は、ここまで僅か4つ。
最早、どちらが落ちても、どちらが勝っても不思議ではない状況であった。

  _
(;゚∀゚)「頼む……俺達を勝たせてくれ……」


『そして最後に……』
187 名前:て、訂正 ◆MAMEOLw4rQ :2007/09/24(月) 00:13:38.85 ID:TaYzSWt50














                      『41番 VIP高校。以上5校が、支部大会へ出場していただきます』
















188 名前: ◆MAMEOLw4rQ :2007/09/24(月) 00:14:16.31 ID:TaYzSWt50
川 ; -;)「うそ……」

ξ;凵G)ξ「わ、私達が……? ラウンジに勝って、支部へ?」

そのアナウンスの後、僅かな間を置き、それからけたたましい歓声が会場を再度包み込んだ。
もう、選手達は性別など気にせず、涙を流しながら抱擁しあい、手を取り合っていた。

(´;ω;`)「…………」

ステージで、固唾をのんでその様子を見てきたショボも、躊躇うことなく大量の涙を流し。
  _
( ;∀;)「俺の教え子が……支部に……」

ジョルジュも、人目を気にせず、その日だけは声を上げて涙した。



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