( ^ω^)は気付かなかったようです

夜の空にぽっかり浮かんだ大きな明かり。
それが雲に隠れれば辺りに明かりはなく、ただ小さな虫の声だけが遠くで響いている。

小さな町のはずれ、森へと続く道にあるボロボロの屋敷。
誰も住んでいない筈の建物内に小さな明かりが動いていた。

(;^ω^)「おー・・・」

ξ゚听)ξ「いいからもう少し早く進みなさいよ。もうッ」

川 ゚ -゚)「お、そこの先に段差があるぞ。気をつけろ」

('A`)「にひッ!? 今何かが俺の尻を撫でたぞ!」

(´・ω・`)「あ。ごめん僕」

少年が歩くたびに懐中電灯がゆらゆらと揺れる。
新品の電池を入れているはずなのに、時々暗くなる。

(;^ω^)(・・・やっぱり、止めとけばよかったかもしれないお、肝試し・・・)

(;^ω^)(女の子の前だからって、意地を張って・・・だって男の僕が無理なんて言えないお)

(; ω )(怖い・・・廊下の隅とか、部屋の角に誰かいるような気がするお・・・)

歩けば廊下の木の板がギイギイと鳴る。足跡にあわせて音が鳴る。少年はおびえる。

(;^ω^)「つ・・・ツ、ツ・・・つ、ー・・・」

ξ゚听)ξ「怖いの? 何よ、情けないわねー」

(;^ω^)「ブーンは安全第一なんだお・・・」

ξ゚ー゚)ξ「うーん、しょうがないなぁ。・・・ブーンは」

(´・ω・`)「そこ危ないってば。段差があるんだから下を見てないと」

('A`)「げぇッ! ショボン、俺の尻を触るなって!」

川 ゚ -゚)「いや、今度は私だ」

腐った畳の上を土足で歩く。錆びて軋んだ音をたてて扉を開く。
子供部屋だろうか。泥やほこりにまみれたオモチャが無造作に転がっている。

('A`)「ろくな物もねぇ。なぁブーン。そろそろ帰った方が・・・」

川 ゚ -゚)「出るのか? 帰るのか? もう。ふむ・・・それだけじゃつまらんな」

(´・ω・`)「僕もそう思う。何かないかなぁ」


カタッ

(;^ω^) ビクッ


( ;^ω))) オソルオソル・・・

( ∵)

( ゚ω゚)

( ∵)

( ∵) ゴエエエエエエエエエ


(;゚ω゚)「ぎゃああああああああ!!」

ξ;゚听)ξ「あ、待ってよブーン! 私も行く!」

少年が走るたびに家から音が鳴る。廊下が鳴り、壁が鳴っている。
懐中電灯の明かりが叫び声と共に家から遠ざかっていく。家の中が真っ暗に戻る。

(´・ω・`)「・・・帰っちゃったね。僕たちまだいるのに」

川 ゚ -゚)「なあに。ツンがついて行った。私たちは邪魔だろう」

('A`)「・・・お前ら」

(´・ω・`)「そのビコーズ人形、お腹を押さえれば鳴くだけなのにね」

川 ゚ -゚)つ( ∵)「ああ。あそこまで驚くとはな」

( A )「・・・仕方ねぇだろ」


町へと続く暗い道に明かりが一つ。走っているのか、明かりは上へ下へ大きく揺れている。

(; ω )「ハァ、ハァッ・・・こ、怖かったお・・・・・・明日ギコ達に報告しよう・・・」

ξ゚听)ξ「大丈夫、ブーン? 早く家へ帰りましょうよ」

(;^ω^)「ハァ・・・・・・やっぱり 一人 で肝試しなんてするもんじゃなかったお」

(( ξ゚听)ξ  (( (;^ω^)

ξ゚ -゚)ξ   (( (;^ω^)

     ξ゚∀゚)ξ(;^ω^)

 

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