- 16
名前: 予備校講師(長屋) :2007/04/23(月) 00:53:43.23 ID:C9zfA7f10
- 29
広間の人間は遂に二人となった。
復讐は既に終っていた……そして、後味の悪い結果だけが残った。
ぼくは、クーを、ドクオを、ジョルジュを、己の復讐の為に巻き込み、命を奪ってしまった。
確かに彼らは死刑囚だった。
犯罪者だった。
でも、ぼくが3人の尊い命を奪ったことは変わりない。
もうぼくも、無実とは言えそうにない。
十分死刑に値する死刑囚だ。
( ^ω^)「……僕は、間違っていたのかもしれないお」
(´・ω・`)「……どうした……ブーン?」
( ^ω^)「僕は……死刑になるべきなんだお」
(´・ω・`)「……」
- 17
名前: 予備校講師(長屋) :2007/04/23(月) 00:55:42.82 ID:C9zfA7f10
- ( ^ω^)「僕は……クーを死なせてしまったお……」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「現在の僕のポイントは2だお……恐らくショボンのポイントは4か6――つまり、僕の負けは決まってるはずだお……」
ぼくは2ポイントの表示をショボンに見せた。
もう、ゲームの結果は決まっているのだから、これ以上煩わしいことは無用だ。
(´・ω・`)「……」
( ´ω`)「……だから早く終わらせるお、このゲームを。僕はもう……疲れたお……」
そう、もうこんなゲームは終りだ。
下らない、実に下らないゲームだった。
ツン、ぼくはあと少しで君のところへ逝くよ。
- 20
名前: 予備校講師(長屋) :2007/04/23(月) 00:57:50.23 ID:C9zfA7f10
- ( ^ω^)「さあ、ショボン。これからは終りの始まりだお。
そして、この下らないゲームの勝者は君だお」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「……もう復讐も終わっていたお。これで僕がこの世に留まる理由もなくなったお。
だから次のターンを――」
(´・ω・`)「……クク」
ショボンは笑っていた。
( ^ω^)「――どうしたお、ショボン?」
(´・ω・`)「……ククク、クク、ククククク」
戦慄を覚える笑い声。
今まで聞いてきた音と同じようで全く違う、異質な笑い声だった。
- 25
名前: 予備校講師(長屋) :2007/04/23(月) 01:01:08.03 ID:C9zfA7f10
- ( ^ω^)「一体どうしたっていうんだお」
(´・ω゜`)「……ククク……アハハ、アハハハハハハハハハハ!!」
何の冗談なんだ、ショボン。
この笑い声は―――気違いのようじゃないか!!
(´・ω゜`)「馬鹿だね、君は実に馬鹿だよ、ブーン!!
君は彼女の言った言葉を信じているのかい!?
津出一家殺害事件は全てラウンジ組がやったことだとさぁ!!」
( ^ω^)「何をいきなり……」
(´・ω゜`)「ククククク……傑作だよ! 最高の展開さ!!
僕の計画がこうも上手くいくなんてね……。
ラウンジ組がやっただって? 嘘も大概にして欲しいね……」
( ^ω^)「嘘――?」
- 34
名前: 予備校講師(長屋) :2007/04/23(月) 01:06:10.18 ID:C9zfA7f10
- (´・ω゜`)「その通り。君にした二つの質問――何故僕はあんな質問をしたと思う?
あれは、君に答えを求めるのが目的じゃないんだよ……もちろん、黒か白かの口裏合わせの為でもない。
あの質問はクーに、本当は君が殺害しているのではないか、という疑問を抱かせる為にしたのだよ……」
( ^ω^)「……どうして、そんなことを――?」
(´・ω゜`)「まだ、判らないのかい? 最後まで君の無実を信じて、君を庇ったクーがかわいそうじゃないか。
彼女は君の無実を証明するために、わざわざラウンジ組の連中が白状したなどと言ったんだからさ。
まあ、そのお陰で君は復讐が終わったと思い込み、こうも間抜けに自分のポイントを晒したわけだけどね!!」
( ^ω^)「――何が言いたいんだお?」
(´・ω゜`)「……ブーン、ラウンジ組の奴らが白状するなんてことはありえないんだよ。
そうだね、嘘を信じたまま死ぬのも不憫だからね……。
冥土の土産に、真実を教えてあげようか―――」
- 35
名前: 予備校講師(長屋) :2007/04/23(月) 01:06:47.79 ID:C9zfA7f10
(´・ω゜`)「僕がどうして津出一家を殺害したのかをさ!!」
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