その４

685 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2008/02/24(日) 18:09:25.13 ID:U14AMSGe0: 川ﾟ -ﾟ)「……え？」

('A`)「家賃とか、そういう物は俺に任せてくれよ。
　　　だからさ、クーさんは小説を書いてくれないか？」

川ﾟ -ﾟ)「そ、そんなのは悪いよぉ」

('A`)「いいんだよ。クーさんの夢を、俺にも見せてくれ。
　　　そしたら……俺も、頑張れる気がするんだ」

川ﾟ -ﾟ)「で、でも家賃は……」

('A`)「大丈夫。貯金なら結構あるし、ネトゲの装備とか売れば大丈夫だから」

714 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2008/02/24(日) 18:11:34.50 ID:U14AMSGe0: 川ﾟ -ﾟ)「あ、あと借金もあるし」

('A`)「だから、そこら辺は気にするなって。
　　　……お、俺に任せてくれ！」

川ﾟ -ﾟ)「ありがとう、ドクオ。愛してる」

(；'A`)「え、ええ！？　い、いや、あの」

川ﾟ -ﾟ)「ふふ、冗談だ。よし、じゃあ溜まった家賃を払いに行こう」

733 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2008/02/24(日) 18:13:32.45 ID:U14AMSGe0: アパート

川д川「はいはい。溜まった分はこれで丁度ね」

川ﾟ -ﾟ)「あ、あと、あの部屋はもう出て行きます」

川д川「え？」

川ﾟ -ﾟ)「こいつの部屋にお世話になるんで」

('A`)「え？　あ、あの、ちょっと、クーさん？」

川ﾟ -ﾟ)「いいよな？　ドクオ。私たちはもう、一心同体なんだから」

川д川「なんてこと……。まさか、そんな関係だったなんて……」

758 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2008/02/24(日) 18:16:02.54 ID:U14AMSGe0: カタカタカタ

闇の騎士：ういーっす。

不死鳥：おう。引退するんだって？

闇の騎士：ああ。俺もそろそろ働かないとな。

魔人シュラ：おい！なんだそれ！！ギルドはどうすんだよ！！

闇の騎士：すまん。俺、夢が出来たんだ。お前ら今までありがとな。

不死鳥：ああ。もう会う事もないだろうけど、お前との思い出は永遠に……

766 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2008/02/24(日) 18:17:24.96 ID:U14AMSGe0: 闇の騎士：じゃあ、さよならだ。

不死鳥：あばよ、戦友。

魔人シュラ：ばかやろー！！！！待ってる！！

不死鳥：ふっ……

＞闇の騎士さんがログアウトしました。

('A`)「へへ、じゃあな。戦友」

783 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2008/02/24(日) 18:19:51.23 ID:U14AMSGe0: 川ﾟ -ﾟ)「ふー。ニコニコは意外と面白いな」

('A`)「あ、あのクーさん。大事な話があるんだけどさ」

川ﾟ -ﾟ)「何だ？　うはｗｗｗバカスｗｗｗ」

('A`)「その、あ、明日さ、一緒に、その、ゆ、遊園」

川ﾟ -ﾟ)「昼飯はハンバーグ希望で。うはｗｗｗｗなんだこれクオリティ高いｗｗｗ」

('A`)「あ、うん」

('A`)（まだ気が早いか。そうだよな、クーの夢が叶った、その時に言おう）

804 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2008/02/24(日) 18:22:10.90 ID:U14AMSGe0: ドクオは銀行通帳を見た。

('A`)「カーチャンの貯金、かなり減っちゃったな」

('A`)「でも、これでいいんだ。いつまでもカーチャンにおんぶって訳にはいかないし」

川ﾟ -ﾟ)「もしもし？　あー、母さん？　大丈夫だって。
　　　　　え？　結婚？　ねーよ」

('A`)「これからは、自分で稼いだ金で……うん」

819 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2008/02/24(日) 18:24:21.16 ID:U14AMSGe0: ドクオは空を仰ぐ。
久々に見上げた空は、どこまでも続くように青くて、広かった。

('A`)（全ては、ここから始めよう。もう一度、クーと一緒に）

――そして、いつか伝えよう。

夢を追い続ける彼女に、自分の気持ちを。

　

　

　

　

　

836 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2008/02/24(日) 18:27:16.84 ID:U14AMSGe0: その後の事を、少しだけ語っておこう。

ある出版社のパーティーで、ひときわ美しい売れっ子作家がいた。

「先生、売れる本を作る秘訣は！？」
「先生！　今度、うちのほうで執筆を！」

川ﾟ -ﾟ)「いやあ、印税ってほんとにいいものですね」

若い世代を中心に売れたその本の名は

　　　　　　『働かなくても稼ぐ方法　100の方程式』

868 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2008/02/24(日) 18:29:47.87 ID:U14AMSGe0: 「先生。この成功の秘訣は！？」

川ﾟ -ﾟ)「そうですね、色々ありますが、やはり――」

川ﾟ -ﾟ)ノ□「このスピリチュルパワーの篭った霊札のおかげでしょう
　　　　　　　これのおかげで、私の人生はばら色になりました」

　　　　　　　　　　　　終わり