4 名前：部活編とでも言っておこう ◆oC5Ka9HRMI ：2009/09/09(水) 17:20:07.19 ID:dXtbo17RO

登場人物紹介

【モナークラス】

（　´∀｀）　モナー　３１歳　ブーンたちのクラス担任。
症状は『物理的妨害』で、発生条件は手。

(　＾ω＾)　内藤ホライゾン　１８歳　
症状は『水』で、発生条件はちんこ。

ξ ﾟ�听)ξ　ツン　１８歳　
症状は『雷』で、発生条件は目。

('A`)　ドクオ　１８歳　
症状は『から揚げ』で、発生条件は口。

(´･ω･`)　ショボン　１８歳　
症状は『無重力』で、発生条件はなし。

（-@∀@）　アサピー　１８歳　
症状は『ダイヤモンド』で、発生条件は目。

6 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:23:00.10 ID:dXtbo17RO

(*ﾟーﾟ)　しぃ　１８歳　
症状は『爆弾』で、発生条件は胸。

彡 l ｖ lミ 　鈴木　１８歳
症状は不明で、発生条件も不明。

【デルタクラス】
川 ﾟ -ﾟ)　クール　１８歳
症状は『幽鬼召喚』で、発生条件は口笛。

从 ﾟ∀从　ハイン　１８歳
症状は『冷却』、発生条件は息。

(　´_ゝ`)　兄者　１８歳
症状は『加速』？発生条件は不明。

(´<_｀　)　弟者　１８歳
症状は不明、発生条件も不明。

8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:24:38.36 ID:dXtbo17RO

( <●><●>)　ワカッテマス　１８歳
症状は『読心』で、発生条件は目。

（　＞＜）　ビロード　１８歳
症状は不明、発生条件も不明。

(*‘ω‘ *)　ちんぽっぽ　１８歳
症状は不明、発生条件も不明。

(*ﾟ∀ﾟ) 　つー　１８歳
症状は『スプーン曲げ』で、発生条件は指。

【シラヒーゲクラス】

( ´W｀)　シラヒーゲ　？歳　ジャンヌたちのクラス担任。
症状は『不老不死』で、発生条件はなし。

ﾉﾘ, ^ー^)li　ジャンヌ　？歳　シラヒーゲクラス
症状は『不老不死』で、発生条件はなし。
|ﾟﾉ ＾∀＾)レモナ　１７歳　シラヒーゲクラス
症状は『レモン』で、発生条件は口。

9 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:25:49.92 ID:dXtbo17RO

【その他】

N| ﾟ`　{ﾟ｀lﾘ　阿部　３６歳　保健の先生。
症状は不明、発生条件も不明。

　　_、_
（　,_ノ` )　渋澤　５７歳　用務員
症状は不明で、発生条件も不明。

∬´_ゝ`)　姉者　２３歳　教育実習生
症状は『毒』で、発生条件は血。

从ﾘ ﾟдﾟﾉﾘ 　ギ子　１６歳
症状は『瞬間移動』で、発生条件はなし。

10 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:26:29.95 ID:dXtbo17RO

| 　＾o＾　|　ブーム　１３歳
症状、発生条件共に不明。

|　^o^　| 　ゆうたろう　１３歳
症状、発生条件共に不明。

（　・∀　 ∀・）　奇形モララー　２１歳
症状、発生条件共に不明。
脳に障害があるが、天才なのかもしれない。

(ﾟAﾟ* )　のー　１６歳
症状、発生条件共に不明。

11 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:27:36.09 ID:dXtbo17RO

この話を書くに当たっての目標・総合のテンプレのAA全員出演
でもさすがに全員は話に出させてあげられない。

Ｑ．「症状」とは何ですか？
Ａ．「症状」とは、ワンピースの悪魔の実だと思ってください。

Ｑ．「発生条件」って何？
Ａ．「発生条件」とは、症状が発動する部位や物のことです。
　　目や口、手などがそれにあたります。
　　結構重要になるかもしれません。

Ｑ．テンプレのAA全員出せるんですか？
Ａ．せっかくいるんだし、出します。日の目を見ないAAにも光を！

12 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:29:14.59 ID:dXtbo17RO

第五話『転入生と一緒に学校を見て回りましょう』

モナークラスには、いつもの面々が思いおもいの表情を浮かべて座っていた。
教室の一番後ろに座っているブーンも、昨日のクールの話を思いだして大きくため息をつく。
授業が始まって、もうすでに１０分以上が経過しているのにも関わらず、担任であるモナーは一向に姿を見せないでいた。

結局彼が現れたのは、授業時間が１８分過ぎてから。
せかせかと小柄な体を動かし、彼は出席簿を教卓に置く。

（　´∀｀）「遅れてすまないモナね。色々な手続きに手間取ってしまったモナ。さぁ皆おはよう、今日は新しい『発症者』が３人、このクラスに入るモナよ」

モナーは嬉しそうに微笑んでから教室の出入り口を見た。

14 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:30:10.64 ID:dXtbo17RO

新しい発症者が、廊下で待機しているのだろう。

（　´∀｀）「じゃあ入ってくるモナ」

モナーの手招きを受け、恐る恐るといった様子で教室に入ってくる三つの影。
教室の全ての視線は彼らが独占していた。

新しい発症者は男子が二人と、女子が一人だ。

（　´∀｀）「まず、彼女を紹介するモナね」

モナーの手が、教卓の前に立つ女子生徒の肩に置かれた。
活発そうな目をした彼女の口には、大きなマスクが貼り付けられている。

17 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:31:47.45 ID:dXtbo17RO

まるで少し前に世を騒がせた、口裂け女のようだとブーンは意識のどこかで思った。

（　´∀｀）「彼女の名前は、ふー。ちょっと事情があってマスクをつけているけど、無理矢理剥がさないように。保健室で数日間入院しても知らないモナよ？」

ミ*ﾟ□ﾟ彡「ふーです。よろしく！」

マスクのせいでくぐもった声が、静かな教室に響いた。
ぺこりと頭を下げ、ふーは一歩下がる。

（　´∀｀）「そして隣の彼はシーン。ちょっと事情があって今は喋れないけど、だからといって無理矢理喋らせないように。空葬されても知らないモナよ？」

（ ・−・ ）

一点を見つめて微動だにしないシーンは、モナーの紹介を受けてからやっと一歩下がった。

18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:33:12.90 ID:dXtbo17RO

最後に残った男子生徒の肩に手を置き、モナーは続けた。

（　´∀｀）「彼はジョルジュ。事情は特にないモナね」

　_
(　ﾟ∀ﾟ)「こんにちおっぱい！俺の名前はジョおっぱい！好きな教科おっぱい！嫌いな教科は数学と英語と国語と社会と理科と家庭科と情報と音楽と数学！
星座おっぱい！血液型おっぱい！座右の銘おっぱい！好きなものおっぱい！好きな食べ物おっぱい！好きな体位おっぱい！将来の夢はおっぱい！
彼女募集しｔおっぱい！出来ればでかくて形が良くて柔らかくてなめらかで少しひかえめなおっぱい！おっぱいが好き！俺おっぱい！
もうなんかおっぱいって字がゲシュタルト崩壊してきてるけどおっぱい！人類の夢はおっぱい！俺の夢もおっぱい！つまり俺は全人類！
何言いたいかってーとおっぱい！主張したいことはおっぱい！神がくれた最高の絶景はおっぱいの谷間！寄せて上げる？そんなの邪道なおっぱい！
おっぱい王に！俺おっぱい！さて俺は今までに何回おっぱいって言ったでしょうか！」

19 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:34:19.85 ID:dXtbo17RO

_
(　ﾟ∀ﾟ)o彡゜「おーっぱい！おーっぱい！揉ませておーっぱい！おーっぱい！おーっｐ」

これでもかというほどの大音声で自己紹介になっていない自己紹介をするジョルジュ。

女子を中心に粛清されるのは、必然だった。

一部男子が混ざっていたが、多分あれはおっぱいじゃなく尻派の者たちだろう。

結局ジョルジュについて分かったのは、おっぱいが大好きなことと嫌いな教科だけだ。
手をわさわさと動かし、隙あらば男女お構いなく胸に手を伸ばすジョルジュを見かねてついにモナーが動いた。

21 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:35:35.10 ID:dXtbo17RO

（　´∀｀）「はい、ジョルジュ少し落ち着くモナ」

悲鳴を上げて逃げ惑う女子を追いかけていたジョルジュの両腕を掴み、モナーは症状を発動させる。
ギコの口にまだ付けられている罰点印と同じものがジョルジュの両腕を縛り上げた。

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「くっそ」

悔しそうに大人しく指定された椅子に座るジョルジュと、シーン、ふーの三人。
ジョルジュはブーンの右隣を指定されたようだ。

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「よっ、俺おっぱい。あ、間違えた俺おっぱいジョルジュ。よろしく」

(　＾ω＾)「僕はブーンだお。よろしく、おっぱいジョルジュ」

22 名前：ジョルジュの眉毛が分からん：2009/09/09(水) 17:37:19.84 ID:dXtbo17RO

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「お前巨乳派？貧乳派？」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _
(　＾ω＾)「僕はどっちかっていうと(　ﾟ∀ﾟ)「それよりお前、けっこうおっぱいあるな！ちょっと揉ませてくれよ！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _
(；＾ω＾)「いやいやちょ、どうせなら女子のを揉んだ方が(　ﾟ∀ﾟ)「うｗｗｗはｗｗｗｗｗｗ柔らかいｗｗｗｗｗ」

(＊＾ω＾)「あんっちょ…皆見てるお…っ」

23 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:38:44.84 ID:dXtbo17RO

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「きめぇｗｗｗｗｗ」

驚くべき速さでクラスに溶け込んだジョルジュは、ブーンの胸をわさわさと揉みしだきながら確実にクラスの中におっぱいブームを布教していった。
今まで尻派だったドクオまでもがジョルジュと一緒に、
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)o彡゜　おーっぱい！おーっぱい！

('∀`)o彡゜　おーっぱい！おーっぱい！

(,,ﾟ×ﾟ)o彡゜

(　´_ゝ`)o彡゜　おーっぱい！おーっぱい！

とやりだすほどなのだから、彼の影響は多大だった。

24 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:39:46.95 ID:dXtbo17RO

しかしそれは今回全く関係ないので、割愛させていただく。

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「それにしてもブーン、お前いいおっぱい持ってんな。男にしとくのが勿体ねぇよ」

(　＾ω＾)「そ、そうかお？」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「世界中のおっぱいを揉んで研究してる俺は言うんだから間違いねぇ。性別変える症状の人とかさ、いないの？」

(；＾ω＾)「いないお…」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「マジかよ勿体ない！まぁいいや、ブーン、後でこの学校案内してくれねぇか？なんか似たような教室がいっぱいあってさ、迷いそうだ」

26 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:40:42.32 ID:dXtbo17RO

(　＾ω＾)「いいお、じゃあこの授業が終わったら」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「神が愛したというおっぱい捜しの旅に出るぜ！」

(；＾ω＾)「何だおそれ…」

おっぱいにかける情熱があまりにも高すぎるジョルジュに、さすがのブーンも引いた。
教室の前の方では、未だ口の罰点が消えていないギコが通訳を通してモナーに歯向かっている最中だ。

( <●><●>)「わざわざこのために私が呼ばれたということは分かってます。そしてこの後またギコは粛清されるというのも分かってます」

27 名前：ジョルジュ難しい：2009/09/09(水) 17:42:35.98 ID:dXtbo17RO

(;,,ﾟ×ﾟ)　ギッコォォオオォオォオォォッオォオオォ　←腹の音

( <●><●>)「『まだ俺、この物語が始まってから一言しか喋ってないです。腹の音の方が俺より目だってます』」

(;,,ﾟ×ﾟ)

( <●><●>)「『もう余計なこと言わないので症状解いてください』」

(;,,ﾟ×ﾟ)

( <●><●>)「『腹が減って死にそうです。喉が渇いて死にそうです』」

(;,,ﾟ×ﾟ)

( <●><●>)「『つー可愛いね、俺とベッドの中でconnect!しない？』」

(;,,ﾟ×ﾟ)そ　！？

( <●><●>)「『え？しぃはって？あーあのビッチか、もうどうでもいいや』」

29 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:44:09.41 ID:dXtbo17RO

(#*ﾟ∀ﾟ) (#*ﾟーﾟ)

( <●><●>)「この前の反省を生かし、私は逃げるということは分かってます」

( <●><●>)ﾉｼ「では」

（　´∀｀）「ギコがそこまで言うなら仕方がない、症状を解いてあげるモナ。後は頑張れモナ」

ワカッテマスが早足でギコから離れ、教室から出ていった。
モナーの手が、ギコの口を覆う罰点をなぞる。
まるで手品のように、今までギコの口を封じていた赤い罰点印が消えた。

(,,ﾟДﾟ)「戻ったぜゴルァ！」

(#*ﾟ∀ﾟ) 「ギコ、ちょっとツラ貸せよ」

(#*ﾟーﾟ)「色々聞きたいことがあるものねぇ」

30 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:45:14.34 ID:dXtbo17RO

(;,,ﾟДﾟ)「えっちょっと待ってくださいごめんなさい誰か助けて！」

ギコはつーとしぃに引き摺られていき、ブーンやジョルジュの真後ろで『話し合い』が行われ始める。
世にも恐ろしい出来事が起こっているのを肌で感じ、ブーンもさすがのジョルジュも真後ろで行われている処刑を直視することは出来なかった。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

「足でも何でも舐めますんで！肩でもお揉みしましょうか！」

「あ、ちょっとそこはらめぇええぇぇえぇ！！」

「先割れスプーンはダメだって！無理無理無理無理！俺が裂ける！」

31 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:46:17.65 ID:dXtbo17RO

「サラダを取り分ける用の大きなスプーンまで常備とはこやつ、出来る！」

「っぐゃあぁああいあああああ！！！」

一際大きなギコの断末魔の後は、爆発。
その爆風で、一番彼らに近い場所にいたブーンたちは吹き飛ばされた。

「ブーン！ブゥウゥウゥウウウン！！！」

「大変だ！ドクオが勃起してる！」

「何で！？」

教室の天井を眺め、ブーンは打ちつけた頭を擦り、呟く。

(ﾒﾒﾒ＾ω＾)「何だこれ」

ξ ﾟ�听)ξ「ちょっとアンタまた頭打ったの？大丈夫？」

33 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:47:23.61 ID:dXtbo17RO

ドクオのテント事件で騒然となっている教室の中で、唯一心配そうにブーンの顔を覗き込んでくれたのはツンだ。
ちなみにブーンのアングルからだと、『勝負』と赤い生地に白い文字で書かれたパンツが綺麗に見える。

(　＾ω＾)「あいにくこれ以上馬鹿にはならないお。それより、そのパンツは一体…」

ξ ﾟ�听)ξ「違うわよ、怪我はないかってこと。か、勘違いしないでよね！
あんたの怪我なんてどうでもいいけど、こんなところで血を見たくないから言ってるんだからね！」

35 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:48:13.61 ID:dXtbo17RO

(　＾ω＾)「お…」

ξ#ﾟ�听)ξ「つーか何で勝手にパンツ見てんのよ！」

(　＾ω＾)「見たくもないパンツ見せ付けられてるこっちの身にもなれお。何だお『勝負』って。これが噂の勝負パンツってやつかお？
お前は一体誰と戦うんだお、しかも何で毛筆で書いてるんだお、なんか腹立つ。結構達筆なのがまた腹立つ」

ξ//��//)ξ「そんな褒めないでよ」

(　＾ω＾)「書いたのお前かお！何で『勝負』をチョイスした！？誰かに見られて、『これがほんとの勝負パンツですｗｗｗってやかましいわｗｗｗｗｗｗ』
って言われるの待ってたとしか言いようがないお！？」

36 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:49:11.46 ID:dXtbo17RO

ブーンの叫びは、虚しくも女子たちの悲鳴に掻き消された。
何故か勃起しているというドクオの悲鳴も聞こえたような気がするが、きっと気のせいだろう。
そうに決まってる。

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37 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:50:19.72 ID:dXtbo17RO

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　 _
(ﾒﾒﾟ∀ﾟ)「さて」

(　＾ω＾)「…………」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あれ、何で俺が怪我してるのか誰も聞かないの？」

(　＾ω＾)「誰かのおっぱい揉んだんだろ」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「どさくさに紛れて、ショートカットの髪の子の豊満に実った果実をお触りしてきた」

(　＾ω＾)「お前後で殺されるお」

38 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:51:14.14 ID:dXtbo17RO

いつもブーンたちが昼食を食べる、学校の中庭のテーブルベンチ。

そこには、ブーン、ドクオ、ツン、アサピー、ショボン、ジャンヌ、クール、ハイン、兄者、弟者と『転入生』の３人が肩身狭そうに座っていた。
いや、ジョルジュもふーもシーンも朝の騒動で相当クラスに溶け込んでいたので、座るスペース的にそう見えるだけなのだが。

川 ﾟ -ﾟ)「で、君たちは何の症状でここに運ばれてきたんだ？」

晴れすぎている空の下で、から揚げ(ドクオの症状のものではない)を口に運びながらクールは３人に尋ねた。

39 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:52:37.57 ID:dXtbo17RO

ミ*ﾟ□ﾟ彡「アタシは『腐食』だよ。まだ発症したてで力の制御が出来てないから、しばらくはこのマスクを外すなって先生に言われてるんだ。
なんかここの人が作ったマスクらしいよ、口から出るタイプの症状を外に漏らさないために作られたものらしいけど、凄いよね！」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「俺！！！おっぱいだ！！違う！症状はおっぱいじゃないんだぜ！俺の夢はおっぱい王！おっぱい王に！俺はなる！！
ところで黒髪のミスおっぱいの君、随分立派なのをお持ちだね！まだ未開拓かな？開拓する気はないかな？良かったら俺がお手伝いするけど！
おっと、そこのブロンドのミスおっぱいの君も、控えめだけどかなり美形なものをお持ちだね！これはヤバイ！
うーん、灰色の髪の片目さんも服で隠れているとはいえ、脱いだらかなりよさげだね！とても柔らかそうな形をしているよ！
三人とも新境地を開拓してみませんか！今なら俺がお手伝い！いつでも俺がお手伝い！」

40 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:54:01.83 ID:dXtbo17RO

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)o彡゜　おーっぱい！おーっぱい！

(　´_ゝ`)　o彡゜　おーっぱい！おーっぱい！

('A`)「女は尻だろｊｋ…」

川#ﾟ -ﾟ)ﾉﾘ,#^ー^)li从#ﾟ∀从

　 _
(ﾒﾒﾟ∀ﾟ)「すいません！でも君たちのおっぱいは凄い！あのショートカットの女の子のおっぱいもヤバかった！アレが本物かと思った！
でもここの六つのおっぱいも捨てがたい！おっぱいに囲まれて死にたい！」

(;ﾒﾒﾒ´_ゝ`)「ちょっとノッてみただけなのに…」

41 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:56:09.99 ID:dXtbo17RO

ξ ﾟ�听)ξ「ちょっと、何で私が入ってないのよ」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「お前のおっぱいは形が悪い！小さすぎて貧乳とも言えねぇ！触ったら固そうだ！俺が、おっぱいだったら何でもいい男だと思ったら大間違いだぜ！
お前のを揉むくらいだったら、おっぱいプリンでも愛撫してた方がマシだ！」

ξ ﾟ�听)ξ「小癪」
　　　　　　　　 _
カモーン！щ(ﾟ∀ﾟщ) 「やるか！？かかってこい！一捻りだ！」

42 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 17:58:47.49 ID:dXtbo17RO

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　　　　　　　　　　　　　　　　　しばらくお待ちください

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44 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:00:22.10 ID:dXtbo17RO

ξ ﾟ�听)ξ「で、シーンは何の症状なの？」

(´･ω･`)「つ、ツン、あそこに転がってるボロ切れは何？」

ξ ﾟ�听)ξ「ゴミよ」

中庭の噴水に頭を突っ込んだボロボロの何かを一蹴すると、ツンは紙とペンをシーンの前に置いた。
喋れない理由があるようなので、言いたいことは紙に書いてもらおうとしているらしい。

（ ・−・ ）『僕の症状は言霊なんだ』

(　＾ω＾)「コトダマ？」

(´<_｀　)「声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良い事が起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。
ウィキペディアより引用、抜粋」

45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:02:26.35 ID:dXtbo17RO

从 ﾟ∀从「？つまり、こいつが『死ね』って言えば、言われた奴は死ぬって感じか？」

ﾉﾘ, ^ー^)li「結構大変そうな症状ですね…」

（ ・−・ ）『言うこと言うことの大体が現実になったりするから、あまり下手な事言えなくて。
筆談とか電話越しなら大丈夫みたいだったけど、いつ変な事を口走るか分からないから喋らないことにしたんだ』

（-@∀@）「なるほど、その症状はふーみたいなマスクは効果ないのかな？」

（ ・−・ ）『やってみたけど、ダメだったよ』

46 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:04:34.98 ID:dXtbo17RO

ミ*ﾟ□ﾟ彡「でも大丈夫だよシーン、きっとすぐに症状を使いこなせるようになる！アタシもアンタも、ジョルジュも！」

（ ・ー・ ）『そうなるといいな』

今まで無表情だったシーンが、微かに笑った。
ツンが作ってきてくれていた弁当を綺麗に食べ終え、ブーンは立ち上がる。

(　＾ω＾)「じゃ、学校と町を案内でもするかお。ジョルジュ！ふー！シーン！」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「はいおっぱいです！間違えた！おっぱいです！俺はおっぱいじゃありません！俺はおっぱいです！」

47 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:05:55.56 ID:dXtbo17RO

ミ*ﾟ□ﾟ彡「お願いしまーす！」

（ ・−・ ）ﾉｼ

(　＾ω＾)「今から皆で案内するお。皆って言っても、この前サボって補習受けなきゃならないショボンとアサピーと、
優等生だからちゃんと授業受けるジャンヌとクーは教室に戻るみたいだけど」

ﾉﾘ, ^ー^)li「そうですね、じゃあ私達はそろそろ戻ります」

（-@∀@）「こんなときに補習とか、ついてないね」

(´･ω･`)「違うよアサピー、補習なんてただの理由。あまりにも人数が多いから動かせない人が何人か出てくるんだ。それが僕達。影の薄い僕達が消えるしかないんだよ」

48 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:09:03.52 ID:dXtbo17RO

(´;ω;`)「好きで影薄くなったわけじゃないのにね、僕なんて大体の作品では結構いい位置にいるんだけどね」

川 ﾟ -ﾟ)「ええいメソメソとうるさい奴らめ」

从 ﾟ∀从「まぁ校舎案内するのにこんな人数いらねーわな。オレも戻るかぁ」

(´<_｀　)「俺らも戻るぞ兄者」

(　´_ゝ`)「なんか俺ら影薄いよな」

ﾉﾘ,;^ー^)li ﾉｼ「では、また明日！」

クールたちは校舎の中へと戻っていく。
その場には、ショボンの嘆きのせいでなんともいえない空気が残った。

50 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:10:44.70 ID:dXtbo17RO

ξ;ﾟ�听)ξ「ま、まずはどこから行く？」

('A`)「まず学校からだろ？特に何もないし、別にいいと思うけどなぁ」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ドクオ！てめぇは甘い！樹液より甘え！こういう学園モノってのは学校の敷地とか制服とかバストサイズが重要なんだぞ！それでもお前は男か！バカチン！」

('A`;)「何その持論」

(　＾ω＾)「この学校の敷地は、『コ-ロ』の字の形をしてますお。
普通の学校みたいに人数はそこまで多くないから、建物としてはあまり大きくなく、色んな所に額縁とか彫刻とかが施されてるけど、
ぶっちゃけその価値が僕にはさっぱり分からないお。それにこれは特に覚えなくても、何ら支障はないですお」

51 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:11:42.92 ID:dXtbo17RO

話を聞いていない奴は知らん、と言いたげにブーンは校舎を指差した。

(　＾ω＾)「『コ』の部分は第一棟、渡り廊下を渡った『ロ』の部分は第二棟。第一棟は教室とかがあるお。第二棟は寮とか部室の部屋だおね。
この学校は特殊だから、０歳から１２歳、までの幼等部。１３歳から１５歳の中等部。
１６歳、１７歳、１８歳、１９歳の高等部の教室があって、発症した年齢によって学年とかクラスは分けられてるんだお」

('A`)「何でかしらんけど、発症するのって１６歳から１８歳までってのが一番多いんだよな」

52 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:12:42.12 ID:dXtbo17RO

(　＾ω＾)「そうだお、何でだろう」

ミ*ﾟ□ﾟ彡「もしも高等部以上の年齢で発症したらどうなるの？」

ξ ﾟ�听)ξ「２０歳からは成人部っていうクラスがあるのよ。でも成人してから発症ってのは滅多にないから、そんなに人数はいないけどね。
そこで自分の症状をちゃんとコントロールできるような勉強とか練習をするのよ。私たちはまだ高等部だから、まだ普通の勉強もするんだけどね」

ミ*ﾟ□ﾟ彡「なるほど」

(　＾ω＾)「百聞は一見に如かずってやつだお。教室とかは、ここに通ってるうちに嫌でも覚えるから大丈夫だお。だから、今日は第二棟を見に行ってみるお！」

53 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:13:33.55 ID:dXtbo17RO

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「了解おっぱい！」

校舎に吸い込まれていったブーン達。
彼らの後ろ姿をじっと見つめる影があったのだが、アホな彼らは誰も気付かない。

「………。待ってるぞ、内藤ホライズン」

その影は口の端を吊り上げると、ブーン達が消えた第二棟とは逆の、第一棟へと早足で消えていった。

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54 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:14:37.30 ID:dXtbo17RO

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(　＾ω＾)「まず一階から案内していくお」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「おっぱいがいっぱいある場所は？」

(　＾ω＾)「自分で捜すがいい」

ジョルジュをあしらい、ブーンたちはまず、一番手近にあった部屋をノックした。
木で出来た扉は頑丈で、扉には『新聞部』と書かれたプレートが少し傾いてかかっている。
中から気のない返事が聞こえ、ブーンは扉を開けた。

55 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:15:49.93 ID:dXtbo17RO

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ 「おっ、ブーンくんじゃん！珍しいね、何か用？」

新聞部の部室は、とにかく紙で埋め尽くされていた。
とにかく部屋の中央に寄せられた机には、天井まで届くほどに紙が積まれている。

床にも黄ばんだ紙が落ちており、いくつかには踏まれたような跡がある。

窓から入ってくるはずの風や光は完全に紙で遮断され、昼でも夜のように暗いので、ここは常に電気が付いているのだ。

ブーンの来訪に気付き、床に寝転がっていた女子生徒が起き上がる。

56 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:18:26.14 ID:dXtbo17RO

茶髪をツインにまとめた、快活そうな女子だった。

(　＾ω＾)「新しく入ってきた人たちに、部活案内してる最中ですお」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ 「ほう、どおりでやけに人数が多いと思ったらそういう訳ね。新しく入ってきた人は初めまして、私はミセリ。
症状は『聴覚増幅』。大体このラウンジの全体までならどんなに小声でも聞こえます。新聞部の部長を任されてます。まぁ部員も２人しかいないしね。
ちなみに歳は、ブーンたちよりひとつ上の１９。彼氏はいないから、アタックするなら今のうちだよ！」

57 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:20:09.26 ID:dXtbo17RO

ミセリは楽しそうに笑うと、椅子に座るように６人に勧めた。
しかし紙に埋もれたこの部屋では、背の低いものは死んでいく運命だ。
ミセリが指差した方には真っ白な紙があるばかりで、椅子はどこにも見当たらない。

('A`;)「あれ、ぬーさんはいないんですか？」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ 「ぬー？いるよ、今いらない写真を処分してる最中だから呼んでくるね、新聞部の明るいイメージを３人に持って帰って、ついでに入部してほしいし」

59 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:22:07.76 ID:dXtbo17RO

どうやらこの部屋にはもう一室あるようだ。
ミセリは着崩れた制服を整えながら、紙の山の向こうへと消えていった。

(　＾ω＾)「ひとつひとつ部活にこんな時間かけてたら、何年経っても終わらないお」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ミセリさんのおっぱい！おっぱい！俺のおっぱいになってほしい！」

ミ*ﾟ□ﾟ彡「凄い紙の量だね…」

（ ・−・ ）

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ 「連れてきたよ〜。彼がこの新聞部を支えてる頼もしい副部長の、ぬーです！」

60 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:24:41.99 ID:dXtbo17RO

ミセリが背中を押して連れてきたのは、ボサボサの髪を左手でかき回して困ったような笑みを浮かべている男だった。

背がひょろりと高いのが印象的な男だ。

爪ﾟAﾟ)「ぬぁんでこげな人がいっぺぇいるんだべか？」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ 「発症してここに連れて来られた人を案内してるんだって」

爪ﾟAﾟ)「ほぇぇ、そうけぇそうけぇ。そりゃあ難儀なこって。オラはぬーって言うんだっちゃぁ、症状は『まばたき写真』だっぺ。
この症状が生かせる新聞部に入ってよかっとよ」

ミ*ﾟ□ﾟ彡「まばたき写真って何ですか？」

61 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:26:08.23 ID:dXtbo17RO

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ 「そのまんまだよ、まばたきする度に視界に写ってるものを写真として撮れるの。だから一日に膨大な数の写真が撮れるわけよ。
その中には何枚かスクープがあるから、ぬーの症状はかなり重宝してるの。私は声とか音を聞くだけだからね」

自分のことではないのに胸を張って自慢したミセリ。
ぬーは照れたように鼻の頭を掻き、ジョルジュは強調されたミセリの胸を見て指をわきわきと動かす。

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いいものを見せてもらって！」

62 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:27:15.68 ID:dXtbo17RO

(　＾ω＾)「詳しい説明、ありがとうございましたお」

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ ﾉｼ「どういたしまして。良かったら入部してねぇ」

爪ﾟAﾟ) ﾉｼ「オラとミセリだけっちゃ寂しいからよ、あんたらまた遊びにきてな！」

大きく手を振るミセリとぬーに見送られ、ブーンたちは新聞部の部室を後にした。
広く、天井の高い廊下を歩いていくこと数分。
第二棟は部屋と部屋の間隔が広いので、教室移動するにも面倒なのだ。

63 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:28:20.51 ID:dXtbo17RO

ξ ﾟ�听)ξ「ここは科学部ね。結構胡散臭いし、変な人が多いから気を付けて」

(　＾ω＾)「知ってる中だと、兄者弟者とダイとシュールとくるうが所属してるお」

('A`)「マララーとリル子もいるはずだ。まぁ、あまり気が進まないけど入ろうぜ」

科学部部室の扉に焼き刻まれた、『科学』の文字。
その扉のノブをドクオは握り、押した。

lw´‐ _‐ノv「ようこそウェルカム」

(　＾ω＾)「こんちはだお、シュール」

lw´‐ _‐ノv「ハローモーニング、ブーン。お主がここに来るなんて珍しい。明日は空が裂けるな」

64 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:29:12.02 ID:dXtbo17RO

(；＾ω＾)「そ、そこまで珍しいかお？」

lw´‐ _‐ノv「珍しいさ。ところでここまで私は『米』とは言っていないだろう？」

lw´‐ _‐ノv「『米』と言えばシュールになるわけではないからな。私はパンの方が好きなんだよ。
この作品で素直シュール＝米、みたいな固く築かれた図式を崩そうと思ってね。だから別に流石弟者もイケメンじゃないぞ。
あの虫けらのような兄者と顔は全く同じだし、こんな胡散臭い部活なんかに入ってるからおなごは寄って来ないわな。
それに今後一切ドクオにフラグは立たん。ドクオはいつまでも独り身で、消極的なままだ。
以上のことをこのスライムに懸けて誓おうじゃないか。ところでお主らは何色のスライムがいい？」

65 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:30:02.09 ID:dXtbo17RO

(ノA;)

ξ;ﾟ�听)ξ「し、シュール、」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「何言ってるか分かんなかったけど、君のおっぱいが尊いということだけは理解できたぜ！俺は肌色にピンクのスライムおっぱいがいいな！」

lw´‐ _‐ノv「むぅ、肌色にピンクのスライムか、つまりお主はこの邪魔な二つの脂肪の塊が好きだと申すのか？
お主はこの邪魔な二つの、たわわに実った二つの出っ張りが何よりも好きだと。
三度の飯よりも、この私の動きを妨げるこの邪魔だけど柔らかく、素晴らしい形のコレが何よりも愛しいと？」

66 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:30:54.72 ID:dXtbo17RO

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あぁ、つーかもうおっぱいって完璧だよな！だっておっぱいって胸についてるんだぜ？頭とかさ、足とかについてるんじゃないんだぜ？
あえて胸に二つ、邪魔な突起物をつけた神って凄いセンスあると思うんだよ！てかもうおっぱいって凄い！おっぱいだ！スライムおっぱい！」

（;;・∀・;;）「あれ、ドクオくんに…ブーンくんたち、どうしたんだい？珍しいね」

歯止めがきかなくなった状況を壊してくれたのは、黒マララーだった。
窓前面に黒いカーテンが引かれ、擬似的に暗くした部屋の中には様々な実験道具が無造作に置いてある。

68 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:33:08.68 ID:dXtbo17RO

それらに埃はかぶっていないことから、ちゃんと科学的な活動はしているようだ。
騒ぎに気付いたらしく、別室にいた黒マララーは顔を煤で汚したままブーンたちの前に立ってシュールの肩に手を置いた。

（;;・∀・;;）「シュー、君はとりあえず落ち着いて」

lw´‐ _‐ノv「私はいつでも落ち着き払っているさ。心配はいらない。ノープロブレムだ。そういう言葉は、くるうに言ってやれ」

ミ*ﾟ□ﾟ彡「あのー、アタシたち３人、新しく発症してブーンたちに学校案内してもらってるんです。ここは一体何をする部活なんですか？」

事態に収拾がつかなくなる前にと、ふーがおずおずと発言する。
喋らない者は、濃いキャラに埋もれていく運命なのだ。
実は既に埋もれているキャラがいる。

69 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:34:06.36 ID:dXtbo17RO

（;;・∀・;;）「あぁ、ようこそここは科学部。理科とかが好きな人や、そんな感じの症状の人が所属して色々実験したりなんやかんやする所だよ。
僕は成人部の、黒マララーっていいます。症状は『酸』。一応部長です。
別にそこまで堅い実験とかするわけじゃないし、楽しい部活だよ。ぜひ科学部に入部してくださいね」

lw´‐ _‐ノv「そうだよＮＥ！
この前水素発生させてるのに気付かなくて、マララー部長が煙草に火付けて大爆発したあの事件は（；;;・∀・;;）そ「か、彼女は書記のシュール。
症状は『スライム』だよ！で、今別室に篭って実験してるのはリル子ちゃん。い、今呼んで来るから待っててね！」

70 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:35:16.02 ID:dXtbo17RO

大層慌てながら黒マララーは奥にある部屋に引き返す。

lw´‐ _‐ノv「全く、ここは禁煙禁止なのに」

(　＾ω＾)「えっ」

lw´‐ _‐ノv「間違えた。喫煙禁止だ」

（；;;・∀・;;）「ま、待たせたね！今いる人達は全員連れてきたよ！兄者と弟者は知り合いだろ？とりあえず紹介するよ」

椅子に躓き、思い切り転んで実験器具を引っくり返し、変な液体が飛び散った床に黒マララーは部員を一列に並ばせた。

73 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:36:31.32 ID:dXtbo17RO

（;;・∀・;;）「この素晴らしくチャーミングな女性はリル子ちゃん！とても独創的な実験をして、いつも僕を驚かせてくれるんだ。
彼女の症状、『遠隔操作』もとっても役に立つんだよ」

ﾘ´−´ﾙ「嘘だ」

（；;;・∀・;;）「えっ」

ﾘ´−´ﾙ「私なんて邪魔者なんだ。私なんて消えてしまえばいいと思ってるんだ。マララーさんが私を部活に勧誘したのは、私の症状が目当てだからなんだ」

ﾘ；−；ﾙ「素晴らしいもチャーミングも嘘だ！独創的も嘘だ！ほんとは私を厄介者だと思ってるんでしょぉぉおおぉおぉおぉ！
だから私を捨てたんでしょぉぉおおぉおぉ！！マララーさんんんんんん！！」

自分で自分を責め、終いには泣き出してしまったリル子。
あわあわと黒マララーはリル子を宥めるが、どうやら無駄なようだ。

74 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:37:34.81 ID:dXtbo17RO

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　　　　　　　　　　　　　　　　　しばらくお待ちください


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75 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:38:44.54 ID:dXtbo17RO

（;;・∀・;;）「で、彼はダイオード。無口だけど、かなり頭がいいんだ。なんてったって、物事に対しての着眼点が違うよね！自慢の部員だよ。
彼の症状は『物質増殖』。たとえば、このビーカーも彼にかかればあっという間に増えていくんだ！」

ξ ﾟ�听)ξ「り、リル子さんは？」

（;;・∀・;;）「………。ダイくんは/ ﾟ、。 ／「よくも」

（;;・∀・;;）「えっ」

/ ﾟ、。 ／「…よくも…リル子を…捨てて…俺だって………部長…許さん…」

/ ﾟ、。 ／「許すまじ…リル子を…捨てた………許さん……」

76 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:39:28.18 ID:dXtbo17RO

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　　　　　　　　　　　　　　　　しばらくお待ちください


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77 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:40:23.48 ID:dXtbo17RO

（;;・∀・;;）「彼女はくるう。この部活の中で一番の天才だと思うよ。僕なんかよりも部長の座に相応しいと思う。
ただ、話がちょっと通じないきらいがあるんだよね。症状は『破壊音波』で、かなり怒らせると恐いんだよｗ」

川 ﾟ 々ﾟ)「あばばばばばば背ｇｇ:ｈｇ里とぇとぇおｒｓｇっへｔｏｔｗｓｄｉｇｄｇＨｏｐｔｕｑｔｗｈｆｊ儀ｔううぇｔｒｑｗ」

（；;;・∀・;;）「うん、うん、そうだねプロテインだね。久しぶりに僕達以外の人と話したからちょっと緊張してるんだよね」

78 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:41:47.19 ID:dXtbo17RO

川 ﾟ 々ﾟ)「わたしが、６番目の、紅茶を、放して、１０回、死んで、多分、ちょっと、裏側に、いってみても、好きだよって、ダウト？」

（;;・∀・;;）「そうだね、シュールと一緒にいると落ち着くんだよね、同類だもんね」

黒マララーが、くるうの頭を撫でた。
その行動が、彼女の中のスイッチを起動させてしまったようだ。

川 ﾟ 々ﾟ)「はぁああああああああああああああああああああ嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼あああああアああああああああああああァあァアアあああアァぁァアアぁァあああああああ」

壊れたように叫ぶくるう。
反響やら共鳴やらで、割れるガラスや蛍光灯。

（;;・∀・;;）そ「えっ！？」

(；＾ω＾)「ぬぉおおおおお！みんな！退散するお！」

79 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:43:02.76 ID:dXtbo17RO

鼓膜を直に引っ掻き回されているような不快で凶悪な音。
たまらず、ブーンたちは降りしきるガラスから頭を庇いながら、科学部の部室を後にした。

扉を閉める直前黒マララーの悲鳴が聞こえた気がしたが、

(　＾ω＾)「僕は何も聞いてないお」

…気のせいなのだろう。

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「科学部ってのはおっぱいがいっぱいあるけど、俺が求めてるおっぱいではないんだろうな。
でもシュールとくるうのおっぱいは素晴らしかった。でもリル子って人のおっぱいはアレ、ニセモノだな！絶対にシリコン入ってるおっぱいだった！
見て分かるぜ、あんな完成度低いおっぱい！」

('A`)「お前は一度殺された方がいい」

ξ;ﾟ�听)ξ「うぅ、まだ耳が…」

80 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:43:48.19 ID:dXtbo17RO

ミ*ﾟ□ﾟ彡「とりあえず、科学部に入るのは遠慮しとくよ…」

（;・−・ ）

ブーン達６人は、次の部室へと歩を進める。

次の部活は一体何なのか。

そこに一体どんな人たちがいるのか。

部活編はもう少し続く。

81 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:44:48.29 ID:dXtbo17RO

登場人物紹介

【モナークラス】

（　´∀｀）　モナー　３１歳　ブーンたちのクラス担任。
症状は『物理的妨害』で、発生条件は手。

(　＾ω＾)　内藤ホライゾン　１８歳　
症状は『水』で、発生条件はちんこ。

ξ ﾟ�听)ξ　ツン　１８歳　
症状は『雷』で、発生条件は目。

('A`)　ドクオ　１８歳　
症状は『から揚げ』で、発生条件は口。

(´･ω･`)　ショボン　１８歳　
症状は『無重力』で、発生条件はなし。

82 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:45:52.81 ID:dXtbo17RO

（-@∀@）　アサピー　１８歳　
症状は『ダイヤモンド』で、発生条件は目。

(,,ﾟДﾟ)　ギコ　１８歳　
症状は不明、発生条件も不明。

(*ﾟーﾟ)　しぃ　１８歳　
症状は『爆弾』で、発生条件は胸。

彡 l ｖ lミ 　鈴木　１８歳
症状は不明で、発生条件も不明。

85 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:46:41.71 ID:dXtbo17RO

【デルタクラス】
川 ﾟ -ﾟ)　クール　１８歳
症状は『幽鬼召喚』で、発生条件は口笛。

从 ﾟ∀从　ハイン　１８歳
症状は『冷却』、発生条件は息。

(　´_ゝ`)　兄者　１８歳
症状は『加速』？発生条件は不明。

(´<_｀　)　弟者　１８歳
症状は不明、発生条件も不明。

( <●><●>)　ワカッテマス　１８歳
症状は『読心』で、発生条件は目。

（　＞＜）　ビロード　１８歳
症状は不明、発生条件も不明。

(*‘ω‘ *)　ちんぽっぽ　１８歳
症状は不明、発生条件も不明。

(*ﾟ∀ﾟ) 　つー　１８歳
症状は『スプーン曲げ』で、発生条件は指。

86 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:48:06.67 ID:dXtbo17RO

【シラヒーゲクラス】

( ´W｀)　シラヒーゲ　？歳　ジャンヌたちのクラス担任。
症状は『不老不死』で、発生条件はなし。

ﾉﾘ, ^ー^)li　ジャンヌ　？歳　シラヒーゲクラス
症状は『不老不死』で、発生条件はなし。

|ﾟﾉ ＾∀＾)　レモナ　１７歳　シラヒーゲクラス
症状は『レモン』で、発生条件は口。

87 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/09/09(水) 18:51:03.56 ID:dXtbo17RO

【その他】

N| "ﾟ'`　{"ﾟ｀lﾘ　阿部　３６歳　保健の先生。
症状は不明、発生条件も不明。

　　_、_
（　,_ノ` )　渋澤　５７歳　用務員
症状は不明で、発生条件も不明。

∬´_ゝ`)　姉者　２３歳　教育実習生
症状は『毒』で、発生条件は血。

从ﾘ ﾟдﾟﾉﾘ 　ギ子　１６歳
症状は『瞬間移動』で、発生条件はなし。

| 　＾o＾　|　ブーム　１３歳
症状、発生条件共に不明。

|　^o^　| 　ゆうたろう　１３歳
症状、発生条件共に不明。

（　・∀　 ∀・）　奇形モララー　２１歳
症状、発生条件共に不明。
脳に障害があるが、天才なのかもしれない。

(ﾟAﾟ* )　のー　１６歳
症状、発生条件共に不明。

88 名前：New!：2009/09/09(水) 18:53:15.18 ID:dXtbo17RO

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(　ﾟ∀ﾟ)　ジョルジュ　１８歳
症状、発生条件共に不明。

（ ・−・ ）シーン　１８歳
症状は『コトダマ』、発生条件は声。

ミ*ﾟ□ﾟ彡ふー　１８歳
症状は『腐食』、発生条件は息。

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ 　ミセリ　１９歳
症状は『聴覚増幅』、発生条件は耳。

爪ﾟAﾟ) 　ぬー　１９歳
症状は『まばたき写真』、発生条件はまばたき。

（;;・∀・;;）　黒マララー　２１歳
症状は『酸』、発生条件は体液。

lw´‐ _‐ノv　シュール　１７歳
症状は『スライム』、発生条件は口。

ﾘ´−´ﾙ　リル子　２０歳
症状は『遠隔操作』、発生条件は手。

/ ﾟ、。 ／　ダイオード　１９歳
症状は『物質増殖』、発生条件は手。

川 ﾟ 々ﾟ)　くるう　１７歳
症状は『破壊音波』、発生条件は声。

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