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名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/26(木) 02:29:10.38 ID:xOP1Hqwx0
- ( ^ω^)「いくお!」
('A`)「ドウセオレナンテブーンニカテルワケナイシサーペントナンカジャレッドアイズニカテルワケネーダロブツブツ・・・」
ブーンが符を前に突き出すと赤い焔が噴出す。
そして、焔が形を成し、レッド・アイズが姿を現す。
「おい、あのレッド・アイズ片目傷ついてないか?」
「それって、あれだろショボン・ルーガーが若い頃に使ってたレッド・アイズじゃ」
「もしかして、あのレッド・アイズ!?」
「隻眼のレッド・アイズ!?」
一部の学生が大声を上げる。
(;^ω^)「バレたお・・・」
('A`)「ホラマタブーンバッカモテハヤサレテ、ドウセオレナンカサーペントデ・・・」
(,,゚Д゚)「ドクオ! お前がそのサーペントで勝てばモテモテだぞ!」
('A`)「サーペントデカテバモテモテ・・・?」
(,,゚Д゚)「そうだ! 有名な隻眼のレッド・アイズを倒せばお前の地位は確定されるんだぞ!」
('A`)「オレモテモテ、オレカッコイイ、オレツヨイ・・・」
そこでドクオの中で何かがはじけたようだ。
('∀`)「俺は勝てる!」
精神力というものか、出てきたサーペントは凄まじい覇気を放っていた。
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名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/26(木) 02:38:07.41 ID:xOP1Hqwx0
- ('∀`)「あははははは、俺は速攻魔法バーサーカーソウルを!」
(;^ω^)「ゲーム違う!」
とかなんとかドクオに突っ込んでみるものの、結構やばい。
レッド・アイズの能力を知って支援を使わないでいるのだが。
なんかドクオの状態に相まってサーペントはかなり強くなっている。
召喚士の精神がモンスターに与える影響はかなり大きいものだと分かる。
('∀`)「増殖!」
(;^ω^)「ちょwwww」
ドクオが支援カードを使うと、サーペントが3匹に増える。
ブーンにとってかなり危ない状況になっている。
( ^ω^)「レッド・アイズ大丈夫かお!?」
レッド・アイズはブーンの方を見るとゆっくりと頷く。
その目は戦う者の目だった。
( ^ω^)「分かったお、任せるお、でも危なそうだったら支援するお」
レッド・アイズはサーペントのほうを見直す。
('∀`)「いけー、メー○ス三姉妹のデルタアターック!!」
(;^ω^)「ちょwwwwwwおまっwwwwww」
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名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/26(木) 02:49:39.91 ID:xOP1Hqwx0
- 3匹のサーペントがレッド・アイズの波状攻撃を仕掛けていく。
一回一回のダメージは低くてもそれが3匹で絶え間なくとなると蓄積するダメージも大きくなる。
レッド・アイズはというと腕を振り回しサーペントと距離を取ろうとするがなかなか距離を取れない。
レッド・アイズの口元からは炎がはみ出ている。
( ´∀`) 「あれは、距離を取れたら勝ちだね」
(,,゚Д゚)「そうだな・・・、だがうちのも中々やってるぜ」
( ´∀`) 「あのままだとジリ貧だね」
ブーンもそれは分かっている。
サーペントが離れれば溜め込んでいる焔をサーペントにぶつけることが出来る。
多分、かなりの広範囲高威力になるだろうが、それも適わない状況だ。
( ^ω^)「今支援を使ったら溜めた焔が無駄になってしまうお・・・、今はレッド・アイズにまかせるお・・・」
ドクオのほうは、もうノリノリである。
('∀`)「やっちゃえやっちゃえ、GOGO!!」
それにしても、このドクオノリノリである。
召喚士の精神力の影響がまんまモンスターに出ている。
そのせいか、サーペントの様子も少し陽気になっているようだ。
( ^ω^)「・・・そうだお! レッド・アイズ、飛ぶんだお!」
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名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/26(木) 02:56:05.93 ID:xOP1Hqwx0
- ブーンの声を聞いたレッド・アイズが空を飛ぶ。
( ^ω^)(レッド・アイズは長時間飛ぶことは出来ないけど、少しの間なら!)
そして、レッド・アイズが空から溜め込んだ焔を噴出す。
当然地上近くに居たサーペントは増殖したものも合わせ全て焔に巻き込まれる。
('A`)「さっちゃん!!」
場内には結界が張ってあるので場外に焔が飛び出すことはない。
だが、場内に居るサーペント達はもろに焔を食らうのでひとたまりもない。
焔が消えた後に残ったのは焦げたサーペントだけだった。
レッド・アイズが地上に降りると大歓声が上がった。
「二人ともすげーぞ!」
「つい最近中級に上がったくせに俺たちよりすげーじゃねーかー!」
「ブーン君かっこいいー!」
( ^ω^)「何とか勝ったお・・・」
('A`)「負けちゃった、オレナンカヤッパリダメジャナイカ・・・」
「ドクオ君もかっこよかったよー!」
('A`)「・・・マヂ?」
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名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/26(木) 03:02:34.55 ID:xOP1Hqwx0
- ('A`)「オレガカッコイイ、オレガカッコイイ、オレサイコー」
('∀`)「俺イケテル!」
どうやらドクオも気分を取り直したらしい。
ブーンはというとクラスの皆からもてはやされている。
「かっこよかったぜブーン!」
「お前どうやってそのレッド・アイズ手に入れたんだよ!」
「まさかショボンさんに貰ったのか!?」
( ^ω^)「ちょwwwwおちけつwwwww」
クラスメイトにもみくちゃにされていくブーン。
そして、その嵐が過ぎ去ったあとにはボロボロになったブーンが倒れていた。
( ^ω^)「痛いお・・・」
ξ゚听)ξ「あら、勝ったの」
( ^ω^)「おっ?」
ξ゚听)ξ「決勝はよろしく、私も勝ったから」
どうやらツンとクーの戦いはツンが勝利したらしい。
ξ゚听)ξ「言っとくけど、私はアンタが相手でも容赦はしないからね」
( ^ω^)「それはブーンも同じだお・・・」
ツンは手をひらひらさせてブーンと別れた。
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名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/26(木) 03:11:04.96 ID:xOP1Hqwx0
- そして2時間後、ついにレッド対イエローの戦いが始まった。
だが、結局試合は勝ち負け勝ち負けとなり大将戦までもつれこんだ。
( ^ω^)「ツン、いくお!」
ξ゚听)ξ「かかってらっしゃい!」
ブーンが符を前に突き出す、そこから出てきたのはレッド・アイズではなくサラマンダー。
そして、ツンも出てきたのはバルキリー雀ではなくフィフティニー。
両方とも先ほどの戦闘で傷ついたモンスターを出さず別のモンスターを選んだのだ。
ξ゚听)ξ「ブーンにしては良く考えたじゃない」
( ^ω^)「いつまでもツンの背中を見るのは嫌だからだお!」
フィフティニーが神速で矢を放つ。
しかしそれを巧みな動きでサラマンダーが避けていく。
ξ゚听)ξ「だけど、そう簡単にはいかないわよ、アンデットソード!」
アンデットソード、支援符であり、相手の回避を無効にする符。
タイミングがタイミングだったため、サラマンダーは矢の直撃を受ける。
(;^ω^)「火を噴いて矢を消すお!」
再度迫り来る矢にむかってサラマンダーが火を噴く。
矢は火に焼かれ消えていくが、それ以上の矢が襲い掛かってくる。
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名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/26(木) 03:20:46.89 ID:xOP1Hqwx0
- 雨のように降り注いだ矢がサラマンダーの体に突き刺さる。
そして、傷を負ったサラマンダーは地に落ちた。
( ^ω^)「サラマンダー!!」
勝負ありといった様子でツンが言い放つ。
ξ゚听)ξ「支援符も使わないで、勝てるわけないでしょうが、もう少し勉強しなさい」
そういうとフィフティニーを符に戻し場内から出た。
圧倒的な実力差、それを目の前で見せ付けられた。
ブーンは歯を食いしばり涙を堪える。
( ´∀`) 「ブーン君」
( ^ω^)「モナーさん」
( ´∀`) 「今はサラマンダーを休ませてあげようか」
( ^ω^)「はい・・・」
サラマンダーを符に戻すとブーンはモナーに慰められながら場外へと行った。
ξ゚听)ξ「ブーン、厳しいようだけどアンタの為なの」
ξ゚听)ξ「アンタはいつか私よりずっと強くなる」
ξ゚听)ξ「いつか、私を守ってみせるぐらい言ってみなさいよ・・・」
そんな愚痴を零していた。
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