192 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:34:40.35 ID:+2GJ4YKw0
( ^ω^)「……はい、終了だお」

『奥さん、今日はこのへんで終わりにしときましょう』

ブーンはクーの体に刺さっていた針を抜き終え、自分の額に浮いた汗を拭いながら言う。

(;^ω^)(おっ、そう言えば、つけっ放しだったお)

そのブーンの声に、オナヌーの為に自動送りにしておいたエロゲーのボイスが被ったが、
わざわざ止めに行くのもめんどくさいので、ブーンはあえて無視した。

川 ゚ -゚) 「いつもすまないな、ブーン」

『プォーさんの、凄く良かったわ』

( ^ω^)「いえいえ、気分はどうだお? クーさん」

『いやいや、奥さんの蜂蜜だって、
 まるで、ヴェルタースオリジナルの様な味で素晴らしかったですよ』

川 ゚ー゚)「ああ、いい感じだ。体が軽くなったみたいだ」

(;^ω^)「それにしても、本当にびっくりしたお。こんな夜中にマッサージしてくれだなんて」

『奥さんも物好きですね』
194 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:36:33.17 ID:+2GJ4YKw0
川 ゚ -゚) 「急に君のマッサージがうけたくなってな」

( ^ω^)「そうですかお」

『奥さん、また、お暇があったら呼んでください。
 地球の裏側にいてもあなたの元に駆けつけますよ』

川 ゚ー゚) 「昔は驚いたものだ。
      まさか、君があん摩マッサージ、指圧、鍼灸、柔道整復等の国家資格を持っているなんてな」

『プォーさんのテクニックも、素晴らしかったわ』

(*^ω^)「おっおっ、褒められると照れるお」

『プォーさん……』

『奥さん、駄目です。また、そんなぁ……うぉ』

川 ゚ -゚) 「その資格とこれほどの実力があるなら、施術所を開いてもやっていけるだろうに」

(;^ω^)「おっ…」

川 ゚ー゚)「まあ、私は無料でマッサージをしてもらえるのだから、別に構いはしないのだがな」

『……もしかして、お尻の穴が?』

( ^ω^)「そ、そうだお!! そこがブーンの良い所だお!!」
196 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:38:14.41 ID:+2GJ4YKw0
昔はちょっとした施術所を開いてはいたのだが、極度の人見知りと、『アナル好きだったなんて』
御客が70を越えたじいさん、ばあさんしか来ないという絶望感により、ブーンはすぐにやめてしまった。

『それなら仕方が無い』あさんしか来ないというのは、若い女性に触れることだけが目的で、
国家資格をとったブーンにとって、地獄としか言えない、『アナルが待っているわ』

その為、今では知り合い(女性の場合は無料)にしかマッサージをおこなっていない。

川 ゚ -゚) 「だが、急に冷たいオイルを塗りつけるのはどうかと思うぞ」

『だが、それがいい』

(;^ω^)「あうあう、それはブーンのミスだお、ごめんなさいだお。
      それよりクーさん、御灸にはなれたかお?」

川 ゚ -゚) 「いや、今だにあれには慣れないな。最初は気持ちがいいのだが、
     時間が経って熱くなってくると、どうも駄目だな。
     ブーンも早くとってくれればいいのに」

( ^ω^)「それは駄目だお。御灸は熱くなってからが、一番効果があるんだお」

川 ゚ -゚) 「ふーむ、そういうものなのか」

『それは無いだろ、常識的に考えて……』
200 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:39:55.25 ID:+2GJ4YKw0
川 ゚ -゚) 「あと、いきなり針を取り出したときは、正直驚いたぞ」

『プ、プォーさん!! いきなりルービックキューブなんて取り出してどうする気!?』

『自分のアナルにいれる』

(;^ω^)「おっお〜、クーさんが針マッサージが初めてだなんて知らなかったんだお。
      事前に説明しておけば、よかったおね」

川 ゚ー゚)「まあ、あれはあれで気持ちが良かったから、別に構わんさ。
     また今度も頼むぞ」

『奥さん、さあ、ルービックキューブを突き入れて!!』

( ^ω^)「了解だお!!」

川*゚ -゚)「あっ……」

突然クーがよろけた。
それをブーンは抱きしめるように支える。
203 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:41:36.46 ID:+2GJ4YKw0
『あっあああああああああああああああああああ』

(;^ω^)「だ、大丈夫かお!?」

『大丈夫? プォーさん?』

川//-/)「ああ、すまない。先程のマッサージがあまりにも気持ち良くてな。
      まだ、体にうまく力が入らないんだ」

『いや、いいんだこのケツの痛みが最高に堪らないんだ』

(;^ω^)「そうなのかお?」

『ああ、そうなんだ』

川//-/)「少しこのままでいさせてもらえるか?」

(*^ω^)「も、もろちん、オッケ

    |┃≡
    |┃≡
 ガラッ.|┃≡    
.______|ξ゚听)ξ < ただいま〜
    | と   l,)
______.|┃ノーJ_

そこへ突如、帰宅したツンが現れた。
209 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:44:11.39 ID:+2GJ4YKw0
マットの上で抱き合う二人。クーはまだ上半身が裸のままであった。
それを見たツンの表情が固まり、ブーンの額からは冷や汗が垂れる。

ξ゚听)ξ「ッ!!」

(;^ω^)「!!」

川 ゚ -゚) 「………」

『ただいまんっk!!!!』

『ア、アナタ!!』

『ご、御主人!!』

なんという修羅場……
一目見ただけで、エロゲーの中も修羅場だということが解ってしまった
この後、ブーンは間違いなく殺される

      / ̄\ 
     | ^o^ |   
      \_/     
214 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:45:59.34 ID:+2GJ4YKw0
ξ^ー^)ξ「ブーン?」

『ウホッ、てめえ!! いったい誰だ!!』

(;^ω^)「な、なんだお?」

『やあ、僕、プォーさん。若妻が大好きなんだ』

『ああ!? いい度胸だな、オマエ!!』

ξ^ー^)ξ「小便はすませたか?」

(;^ω^)「おっ?」

ξ^ー^)ξ「神様に御祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えながら、命乞いをする準備はオッケイ?」

(;^ω^)「ちょ、おまっ」

ξ#゚听)ξ「この私をここまでコケにした御馬鹿さん達は貴様らが初めてだ!!
       じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!」

『待ってください、御主人!! 私はただの黄色い精「イエローマン」
 奥さんの蜂蜜なんて舐めていません!! 信じてください!!』
217 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:47:44.39 ID:+2GJ4YKw0
(;^ω^)「ツ、ツン!! お、落ちつくんだお!! ブーンはただマッサージをしてあげただけだお!!」

『ち、違うの、アナタ。彼はただの妖精さんよ!!』

『ケツにルービックキューブ突っ込んでいる奴のどこが妖精だ!!』

『ぼくは、くまたいよう』

ξ^ー^)ξ「ふ〜ん、じゃあなんで今抱き合ってたの?」

『それはアナルが気持ちいいからでして……』

(;^ω^)「そ、それは……アナルが気持ちい、っじゃなくて!!
      クーさん!! クーさんからも何か言ってくれお」

川//-/)「すまないな、ツン。ブーンがあまりにも激しかったから、ついな」

(;^ω^)「ク、クーさん!! 何、言ってるんだお!!」

あながち間違っていない、その発言にブーンはおろおろすることしか出来ない。
219 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:49:36.53 ID:+2GJ4YKw0
ξ^ー^)ξ「………ほう、なるほど」

『……てめえは俺を怒らせたあああああああああ!!』

帰って来た主人が、パソコンの中でツンの気持ちを代弁する。

(;^ω^)(こ、殺されるお)

『うわぁ、やめてくれええええええええええええ』

プォーさんが、パソコンの中でブーンの気持ちを代弁する。

その刹那、
ドアの前に立っていたツンが、ブーン達の前から消えた。

(;^ω^)「なっ!!」
川 ゚ -゚) 「見えてるぞ!!」

クーが勢いよく後ろに振り返る。

その目の先には、

『な、何をする気です!! 御主人!!』

『いいから、尻をだしやがれえええええええええええええ』
223 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:51:40.55 ID:+2GJ4YKw0
画面の中で、アナルを犯されそうになっているプォーさんと、
その画面の前で無邪気に正拳突きの構えをとる、ツンの姿が。

『もう、アナルでルービックキューブなんてしたりしないよぅ』

川*゚ -゚)「ポッ」

(;^ω^)(なんというくそみそ。一目見ただけで、地雷ゲーだと解ってしまった。
      あのゲームは間違いなく捨てる)

ξ# ー )ξ「さっきから、ぐだぐだとっ!!」

ξ#゚听)ξ「うるせえええんだよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

『アッッァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

川;゚ -゚)「!!!」

(;^ω^)「!!!」
225 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:53:53.94 ID:+2GJ4YKw0
突如光りだしたツンの左手から、光速の拳がくり出される。

その光拳は、そのままパソコンのディスプレイを貫通、と同時に激音をさせながら爆発。
部屋全体が震え、パソコンは霧散し、もはや原形を留めていなかった。

皆のアイドルプォーさんは、もう、生きてはいない、跡形も無く、塵と化してしまった……。
さようなら、プォーさん。ちなみに「今日は熱い一日になりそうだ」は死亡フラグ。

ξ )ξ「フゥゥゥゥゥッ、フゥゥゥゥゥ」

爆発によって生じた煙の中から現れる、野獣の如きツンの顔。
その恐ろしい光景に、

((( ;゚ω゚)))(おっおっおっおっ)

ブーンは体を震わすことしか出来ない。

226 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:56:04.92 ID:+2GJ4YKw0
川;゚ -゚) 「ツン、さっきのは冗談だ。私は本当にマッサージをしてもらっていただけだぞ」

ξ )ξ「フゥゥゥフゥゥゥゥゥ。……大丈夫よ、クー、ちゃんと解ってるわよ。
      今のはちょっと取り乱しただけ」

((( ;゚ω゚)))(ちょっとってレベルじゃねーお)

ξ )ξ「そこに落ちてる、使い終わった御灸のゴミと、何本も落ちてる針を見れば、
      それくらい猿でも解るわよ」

川;゚ -゚) 「それなら、いいんだが」

ξ゚听)ξ「それよりも、今、頭にキテるのは………」

(;^ω^)「おっ?」

ξ゚听)ξ「ねえ、ブーン? さっきまで、PCの画面に映っていたのは、なに?」

( ;゚ω゚) 「!!!」

ξ^ー^)ξ「まさか、私に隠れて如何わしいゲームをしていた、なんてことは無いわよね?」

( ;゚ω゚) 「……そ、それは」

川;゚ -゚)ノシ 「これは私には関係無い話のようだな。では、もう遅いし帰るぞ。じゃ」
228 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:57:50.44 ID:+2GJ4YKw0
  ___                                           
 |←出口|                               アリーヴェデルチ!
  ̄ || ̄                            ┗(゚- ゚;川 ┓三 彡
    ||                               ┏┗  三 ∠
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ___                                           
 |←出口|                                   ブーンも逃げるお!!
  ̄ || ̄             ┗(゚- ゚;川 ┓三 彡         ┗(゚ω゚; ) ┓三 彡
    ||                ┏┗  三 ∠             ┏┗  三 ∠
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                       §
                       §
                       §
                       §  ティウンティウンティウン
                        §
                    | | .§ |  |
  ___               | | |.§◎|  |                           
 |←出口|             ◎_◎§__◎                            
゚:川 ┓三 彡           |__ξ゚听)ξ◎_|                            
┗ 三 ∠           ◎ ▼ω▼ ▼◎ ▼◎                            
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232 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 00:59:54.14 ID:+2GJ4YKw0
ξ#゚听)ξ「逃がすかああああああああああああ」

(#;;ω )「ぎゃふぁっ!!」


ツンの のしかかり こうげき

ブーンに 37564 ダメージ

ブーンは まひじょうたいに なった


(#;;ω;)(のしかかりってレベルじゃねーお)

ツンは全体重をかけてブーンを押さえつけながら、話し掛ける。
235 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 01:02:18.92 ID:+2GJ4YKw0
ξ^ー^)ξ「さあ、おしおきの時間だ」

(;^ω^)「ひ、ひぃっ!!」

ξ^ー^)ξ「今日はどうしよっか?
      そうだ!! ちょうどそこに針が何本か落ちてるし、串刺しプレイにしましょう」

(;^ω^)「そ、それはプレイとは言わないお。ただの、拷問だお」

ξ^ー^)ξ「ふふふ、細かいこと言わないの。さて……」

ツンは落ちていた針を拾い、その針先をぺろりと舐めた。

ξ^ー^)ξ「何本目で死ぬかな?」
ドシュ

( ゚ω゚) 「あんぎゃあああああああああああああああああああああああ」

部屋の中で叫び声をあげたブーンの頭上、星が瞬く空では、死兆星が一際強く輝いていた。
238 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/01/02(火) 01:05:00.51 ID:+2GJ4YKw0
やあ (´・ω・`)
ようこそ、あとがきへ。
このクーが忘れていったブラジャーはサービスだから、まず、頭に装着して落ちついて欲しい。
……やっぱり、返せ。僕がかぶる。

うん、「マッサージ」なんだ。
だけど、マッサージについての知識なんて全然無くて、全て想像で書いてるんだ。すまない。

でも、このスレを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、このスレをたてたんだ。

じゃあ、肩叩きでもしようか。
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