40 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:15:03.88 ID:rY3ruzD30

目が覚めると見知らぬ天井が僕を見つめていた

( ^ω^)「どこだろ・・・ここ」

周りを見渡そうとベッドから体を起こそうとすると頭に痛みが走った

(;^ω^)「っつ!!」

痛みがぼんやりとしていた頭を徐々にはっきりとさせていく

( ^ω^)「僕は気を失ってたのかお・・・」

頭には包帯が巻いてあるらしく、ちゃんと手当てがされているみたいだった
そして心配していた、足もちゃんと動くようで安心した

今度は頭に気をつけて上体だけを起こす
部屋を見渡すと、やけにピンク色が多く、ぬいぐるみでいっぱいな乙女チックな部屋だった
さっきは気づかなかったが枕元にも大きなぬいぐるみがありこっちを見つめていた

(;^ω^)「ぬこちゃんいっぱいだお・・・」
激しく、僕には似合わない部屋だ・・・

そんなことを考えてるとドアがゆっくりと開いた

41 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:15:57.29 ID:rY3ruzD30
入ってきたのは手にタオルを持ったあの白い服の女の子だった

ξ゚听)ξ「ちょ、ちょっと!起きたなら起きたって言ってよね!、それに女の子の部屋をそんなにじろじろ見ないでよ!」

(;^ω^)「ご、ごめんだお・・・」


ξ゚听)ξ「まったく・・、それで頭の怪我のほうはどう?平気?」

( ^ω^)「まだ痛むけど、おかげさまでずいぶんと楽になったお!ありがとうだお!」

ξ///)ξ「べ、別にそんな対したことしてないわよ・・・」

( ^ω^)「そんなことないお、怪我の手当ても、そして僕なんかを庇ってくれたこと・・・本当にうれしかったんだお」

本心だった、味方なんていないと思っていた、孤独だと思っていた、涙が出そうなくらいうれしかったんだ

ξ///)ξ「も、もぅっ・・・・・・・・あんただって私を助けてそんな怪我をしたんじゃなぃ・・・・」

最後のほうはボソボソと声が小さくなって聞こえなかった

( ^ω^)「? なんていったんだお?」

ξ///)ξ「なんでもない!」

( ^ω^)「?」

ξ///)ξ「いいから!、スープ作ってあるから後でリビングに来なさいよね!」

そういって彼女は部屋を出て行ってしまった
43 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:16:56.70 ID:rY3ruzD30
よくわからないが怒らせてしまったらしい

(;^ω^)「な、何か変なこと言っちゃったのかお?」

色々考えたけどやっぱり分からなかった
とりあえずリビングに行こう。謝るのはそれからだ
そう思い、僕はベッドから降りた

――初めて会った彼女は、強くて、優しくて、


ふと、部屋の隅にある鏡に自分が映ったのが見えた。
そこには、一回り頭が大きくなった僕が写っていた
(;^ω^)「・・・・。」


――そして、不器用らしい。


44 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:18:11.69 ID:rY3ruzD30
ξ゚听)ξ「はい、どうぞ。」

トンッと音を立てて湯気の立ったスープが目の前に置かれる
出されたのはタマネギとジャガイモ、そしてトマトが入った野菜スープ。
野菜が大小まばらでお世辞にも見た目はあまり良いとは言えないが、鶏がらと野菜の匂いが鼻を刺激し食欲をそそった
スプーンで黄透明のスープを口へと運ぶ、鳥肉の脂臭さを野菜の風味が消し、サッパリとしたコクのある味が口いっぱいに広がり、体を温めてくれる。

( ^ω^)「おいしいお!・・・・ミタメワルイケド」

ξ゚听)ξ「ありがと。で、最後のほうなんか言ったぁ?」

そう、彼女は笑顔で言う。
にこやかな笑み、その中にある確かな殺気がここまで伝わってきた

(;^ω^)「な、なんでもないお、ほんとおいしいなぁ、と・・・」

ξ゚听)ξ「ふぅーん・・・、まあいいわ。そんなことより、何であんたあんなことされてたのよ?あいつらになにかしたの?」


45 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:19:23.22 ID:rY3ruzD30
( ^ω^)「!?・・・知らないのかお?」

ξ゚听)ξ「知らないか?って聞かれても私がこの町に来たのは2日前なのよ?」
知るわけ無いでしょ、といわんばかりに彼女は手を振りそう言う

( ^ω^)「わざわざこんな田舎にかお?」

ξ゚听)ξ「まあね、ちょっと、用事があってね・・・って、そんなことはいいから、あんたは何したのよ」

(;^ω^)「正直・・・言いたくないお・・・言えば君も僕を嫌いになるお・・・。」

ξ゚听)ξ「そんなの、言って見なきゃ分からないでしょ。」

(;^ω^)「・・・・・・・。」

言えば嫌われるかもしれない、だけど・・・・

長い沈黙の後、僕は決心をして重い口を開いた

( ^ω^)「・・・・・・・わかったお・・・言うお。」


46 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:20:32.69 ID:rY3ruzD30
それは生まれついてのものだろうか、気づいたときにはその不思議な力は僕の中にあった

ξ゚听)ξ「不思議な・・・力?冗談ならよしてよ」

僕は否定の意味を持って首をふる

( ^ω^)「冗談でも、嘘でもないんだお」

今のを聞いて緊張でもしたのか、彼女の顔が少しこわばったのがわかった

僕は続ける

47 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:21:44.74 ID:rY3ruzD30
力といっても僕はその力を扱えてはいないんだ
それは唐突で、そして一方的なものなんだ

その力が見せ付けてくるもの、それが少し先に起こること、

つまり未来だ。

ξ;゚听)ξ「未来って・・・急にそんなこと言われても・・・」

( ^ω^)「信じられなくったっても無理はないお・・・それが普通だお」

こんなことを言われて信じられる人なんていない

そう、あの時だって同じだった・・・

48 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:23:03.50 ID:rY3ruzD30
それは僕がまだ小学生頃のことだ

初めてこの力に気づいたのもその時だった

いつものように起きて、いつものように学校へ行く生活
何の変哲もなくて、退屈な日々だったけれどそれなりに楽しかったなぁ

それが・・・たった1日、たった1日で・・・僕はその日々を失ってしまったんだ・・・


49 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:23:42.41 ID:rY3ruzD30
よく晴れた秋の空に若いだろうと思われる女性の声が響いた

先生「はーい、それじゃぁ、みんながずっと練習していた1500mのタイムを計りたいとおもいまーす」

生徒達「えーーーーーーー!」
僕達のブーイングをものともせずに先生は話を続ける
先生「はいはい、文句いってもだぁーめ!それじゃぁ、男子と女子に別れて、男子はこのトラックで1500m、女子はあっちのトラックで1000mね」

VIP小学校、5-3の2時間目の授業は体育で長距離走だった
この日のために1人校庭20週のノルマをこなしてきたのだ
休み時間に校庭を回っては教室の壁に貼ってある大きな紙へと走った分だけ色鉛筆で塗りこんでいく
そんなことが始まってから1ヶ月、そのテストが今日あるというわけだ。


50 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:25:33.83 ID:rY3ruzD30
  _ 
( ゚∀゚)「何で女だけ1000mなんだよ!ずりぃーよ!」

先生「君、男の子でしょ?女の子よりも強いでしょ?」

  _ 
( ゚∀゚)「男より強い女だっているじゃん!ジャイ子とか!」

先生「あらwジョルジュ君ジャイ子ちゃん好きなの?なら一緒に走ってもいいわよ〜w」
  _ 
(;゚∀゚)「だ、誰が女なんかと一緒に走るかよ!」

先生「だよね、だったらはい!ちゃんと向こうのトラックで走ってきてね。」



  _ 
( ゚∀゚)「って言われたぞ!チクショー!」

( ^ω^)「・・・・ジャイ子好きなのかお?」

51 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:26:41.30 ID:rY3ruzD30
この太い眉毛はジョルジュ、僕の親友でいつも一緒で
スポーツでもテストでも何でも競い合っていた
  _ 
( ゚∀゚)「ばか!あんなブス好きなわけ無いだろ!」

( ^ω^)「本当かお?あやしいぃ〜お〜」
  _ 
( ゚∀゚)「いい加減にしろよ!俺がすきなのはあいつの胸だけだ!」

( ^ω^)「・・・・・・(ありえねぇ・・・)。」
  _ 
( ゚∀゚)「まあそんなことはどうでもいいんだよ!でさ、ブーンは校庭何週くらい回ったよ?俺なんか72周もしたぜ!」

( ^ω^)「ふふふ、まだまだだお、僕に走ることで勝てると思ってるのかお?」
  _ 
( ゚∀゚)「うっせぇ、で何周だよ?」

( ^ω^)「91周だお!」
  _ 
( ゚∀゚)「・・・お前、ホント走ることは得意だよなぁ。」

( ^ω^)「当たり前だお、走ることなら誰にも負けないお!」

そう言いおえると甲高い笛の音が響いた


52 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:27:29.10 ID:rY3ruzD30
先生「それじゃぁそろそろタイムを計るわよ〜!まずは男子からね、一応整列させておきたいから名前順に並んでおいてよー!」

僕らは小さく前ならえをして名前順2列に並んだ。

先生「誰か休みはいない?」
そう、先生が聞くと委員長が誰もいないですと答えた

先生「よーし!それじゃぁ始めるかなぁ〜っとその前に、じょーしぃーちゃんと準備体操しときなさいよねー!怪我したらあとが大変なんだからねー!」

  _ 
( ゚∀゚)「いいなぁ・・・女子は走る距離少なくて・・・」

(;^ω^)「まだ言ってるのかお・・・」

先生「それじゃ、適当にトラックに並んでね、あー確か今日デザートがイチゴだったわよね。よし、1位になったらあまったイチゴは1番のものってことにするわよ!男子だけだからみんながんばりなさいよ!」

mjd!マジカヨ!うほwwwや ら な い か ktkr!うはwwwっうえっおkwww
男子一同から歓声が上がった
女子からはずるぅーいなどの文句がが聞こえたがもはや聞く耳は無かった

  _ 
(;゚∀゚)「これは負けられねぇ!」

( ^ω^)「いちご!いちご!」

53 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:29:14.10 ID:rY3ruzD30
先生「それじゃぁ、合図を出すわよ!」

そういって先生は玩具の黒い銃を空へと向けた
さっきまで騒いでた僕達はいっせいに静かになり、皆準備を整えていた。

先生「よーい!」
  _ 
( ゚∀゚)「今までお前には勝てなかったが、今日こそは勝たせてもらうぜ!」

( ^ω^)「望むところだお!」

そう言い終ると僕は前だけを見つめ、合図を待つ






パァンッ!

乾いた発砲音が空へとこだまする中、僕は強く足を踏み出した


54 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:30:42.84 ID:rY3ruzD30
一歩、そしてまた一歩と、全力で足を出す

足を出すたびに皆の足音が後ろへと下がっていくのがわかる

目の前にはただ、白線が円を描き道を示しているのみ

僕はいつものように両の腕を水平に伸ばす

こうやって走っていると僕自身が風になったようでで空をも飛べる気分になる

風になり、そして風を追い越し僕はさらに加速した

55 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:31:39.21 ID:rY3ruzD30
4週を終わり、最後の5週目に入った時だ、ひとつの足音が迫ってくるのがわかった

振り向かなくとも誰かはわかる

逃げ切るのが僕ならば追い上げてくるのがジョルジュだった

最後の半周を終えラストスパートへ入る頃、足音はすぐ後ろまで迫っていた


残り100m、僕とジョルジュは1直線に並んだ
苦しそうな荒い息遣いが隣で聞こえる
だがそれは僕も同じだろう
呼吸も満足に出来ず、酸素を渇望し僕の心臓はひどく"締め付けられている"

それでも僕は、負けじと残った力を振り絞り走り抜こうとした


だけど僕はそれが出来なかった


56 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:32:44.52 ID:rY3ruzD30
ずぶり

何か柔らかいものに深くはまるようなそんな感触が両の足を襲った

そこから抜けようとすればするほどそれは深くはまり、沈んでいく・・・

ゴールを目前にして、僕はその場に倒れ落ちる

胸が・・・

ドクン!

倒れた直後にさっきまで胸を締め付けていたのは違う、今まで感じたことのないような

痛みが!

苦しさが!

胸をきつく締め付ける!

そして・・・僕は・・・



それを見た



そのときの僕はそれが信じられなかったけど、それはその後起こる本当の未来だった
65 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/11(水) 23:48:30.91 ID:rY3ruzD30
(;^ω^)「ふぅ、ごめんお、ちょっと休憩していいかお?
返事を聞かず、僕は伸びをするように席を立った

ξ゚听)ξ「ぇ?えぇ、わかったわ」

( ^ω^)「ありがとうだお、ちょっと外の空気でも吸ってくるお。玄関はこっちでいいのかお?」

ξ゚听)ξ「そうよ、あってる。あ、コーヒーかなんかいる?野菜スープもまだあるけど」

( ^ω^)「じゃあ、両方お願いするお、野菜スープ本当においしいお」

ξ゚听)ξ「フフ、ありがと。じゃあ作ってくるわね」

( ^ω^)「僕もちょっといってくるお」
そういい残すと僕は質素な玄関を通って外へと出る
71 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/12(木) 00:13:30.80 ID:+ZrBVz3k0
冬の冷たい風が僕の熱くなった頭を冷やしていく

それでも昔のことを思い出していたら、涙が止まらなくなってきた

ジョルジュ・・・・

乾燥した空気のせいだろうか、満天な、という言葉が当てはまるほど今見える星空はきれいだった

生きていたら、こんな星空も一緒にみれてたよな・・・

( ^ω^)「だめだ・・・こんな顔、彼女には見せれないお・・・」

ぶんぶんと首をふって、僕は涙をぬぐってリビングへと戻った

72 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/12(木) 00:16:26.39 ID:+ZrBVz3k0
ξ゚听)ξ「あ、ゴメン。スープまだだからちょっとコーヒーだけで我慢して」

( ^ω^)「かまわないお」

僕はコーヒーを受け取って椅子へとついた

( ^ω^)「それじゃぁ、続きを話すお」

そう言ってコーヒーを一口、口に入れ、


ブラック

あぁ、そういえば彼女に言ってなかったな

実は、とてつもなく甘党なんだ


僕はコーヒーを噴き出した
77 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/12(木) 00:33:25.04 ID:+ZrBVz3k0
(;^ω^)「うわぁ!!!」
僕は飛び起跳ねるように起き上がった

目の前にあったはずのゴールは今はなく、白いカーテンだけがそよそよと揺れている

(;^ω^)「な、なんだったんだお・・・・あれは・・・」

荒くなる息を押さえて、とりあえず落ち着く
白いカーテンで囲まれ、そしてこの白いベッド
そして、このクスリの匂いが充満するここは間違いなく保健室だった

(;^ω^)「酸欠で気でも失ったのかお・・・?」

息はまだ荒く収まらない

カッチコッチという時計の音とストーブの上にあるヤカンからお湯がジュッとこぼれる音、そして僕の荒い息だけがこの部屋に響いている

(;^ω^)「夢・・・・・いや、ちがうお・・・・」

あれは――――

ガラガラガラッ
保健室の引き戸が開き誰かが保健室に入ってきた


83 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/12(木) 00:56:15.28 ID:+ZrBVz3k0
先生「ブーン君おきてる?」

( ^ω^)「さっき起きたお。」
僕はカーテンを引きながらそう答える

先生「具合はどう?なんか気持ち悪いとかない?」

( ^ω^)「たぶん・・・大丈夫ですお」

先生「本当?熱とかない?」
そういって僕の額に手が当てられる。
先生の手はとても冷たかった

先生「んー、熱は無いみたいねぇ」

( ^ω^)「先生、今何時くらいか分かりますかお?」

先生「え、今?4時間目終わってからすぐに来たから12時くらいだと思うけど・・・そうね、12時8分。」
時計を見ながら先生はそう答えてくれた

時間はまだある・・・

先生「ぅーん、どうする?顔色まだ悪いし帰ったほうがいいと思うんだけど・・・」

( ^ω^)「・・・じゃあ、帰りますお」

先生「そうね、先生もその方がい――

急に体が横へとぶれた
78 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/12(木) 00:44:22.69 ID:+ZrBVz3k0
先生「きゃっ!地震!?ブーン君ベッドの下に隠れて!」

(;^ω^)「は、はいだお!」
僕が先生の言うとおりにベッドの下へもぐろうとすると揺れは収まった

地震・・・・同じだ・・・

先生「あら、すぐ収まって良かったわ。でもクラスのほうが心配、先生行ってくるわね」

( ^ω^)「まって先生!」

先生「どうしたのブーン君?」

( ^ω^)「今すぐここから逃げてほしいんだお!そしてみんなにもそう伝えてほしいんだお!」

先生「逃げるって、もう地震は収まったのよ。大丈夫だから、ね?」

(;^ω^)「違うんだお!違うんだお!」

先生「大丈夫だから。ブーン君は混乱してるだけ。落ち着こうね」

(;^ω^)「本当・・・なんだお・・・・」

先生「ごめんね・・・じゃあ先生みんなが心配だから行ってくるね」
困ったようにそう言って先生は行ってしまった

そして、僕は一人残された
 
90 :発破 ◆5pCOxSa0Ak :2006/01/12(木) 01:14:55.51 ID:+ZrBVz3k0
布団に顔をうずめながら

僕は思う

本当に混乱しているだけなんだろうか・・・

確かに・・・まだ、そうなるって決まったわけじゃない・・・

ただの夢かもしれない・・・・・あんなこと起こらないかもしれない

でも・・・・・

どうしても不安はぬぐいきれなかった

ならどうしたらいい?

そんなの決まっているだろ




確かめてみれば良い




僕は保健室を飛び出した
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