34 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:39:40.74 ID:+SaNHieu0

( ´ω`)「……」

月日は師走を迎え、肌を刺す冷気も厳しくなってきた頃。
ブーンはあまりの寒さになかなか寝付けなかった。

( ´ω`)「テラサムス……」

( ´ω`)「……?」


( ^ω^)「……お?」



35 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:40:03.82 ID:+SaNHieu0

体の一部が熱を持つのを感じた。

(*^ω^)「おっ? おっ?」


それはくすぐったいような快感を伴い、彼の股間に襲いかかる。
ブーンは身をよじるようにして自分の布団をめくった。

(;^ω^)「……おおおおおお!?」

布団の中には、ブーンのナニにむしゃぶりつく女の子。
ブーンに気づいても、彼女は決して口から離そうとしなかった。


36 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:40:40.45 ID:+SaNHieu0

(;^ω^)「お、お前何してんだお!? まさかナニしてんのかお!?」

「……うるさいわねー」

(*´ω`)「あふんっ」

痛みにも似た快感がブーンを襲う。
いや、正確には、やや細目の彼女の唇が袋を吸い上げているのだ。


(*´ω`)「あっ、ちょ、やめっ」

「黙って大人しくしてればいいのよ……」

言って彼女は袋を強烈に吸い上げながら右手でブーンをしごき始めた。
それはブーンにとって戸惑いすら覚える快楽。
童貞の彼は、名前も知らない彼女の猛攻に、耐える術を持たなかった。

(*´ω`)「らめぇぇええぇ……」


37 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:41:00.53 ID:+SaNHieu0

(*´ω`)「ちょ、やばいお、マジで……」

「ほら、いいから早く……」

耳元で囁かれる女の吐息。
それは強烈な暗示力があるかのように、ブーンの脳髄に響いた。

「イっちゃいなさい!!」

(*´ω`)「は……」



(*´ω`)「はあああああああん!!」




38 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:41:14.77 ID:+SaNHieu0

息の荒い男と女。
情事を終えた沈黙を破ったのは、やはり状況を一切把握していないブーンの方だった。

(;^ω^)「……で、あんた誰、だお」

顔にかかった精液をすくい取りながら、女は悩ましげに答えた。

「誰? 随分他人行儀なのね。こんなに人の顔に吐き出しといて」

(;^ω^)「……頼むからごまかさないでくれお」

「ふふ、冗談よ」


39 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:42:08.18 ID:+SaNHieu0

「おめでとう。貴方、選ばれたわ」

布団から身を乗り出し、戸惑うブーンに告げる女。
おもむろに衣服を脱ぎ出すその様は、明らかに状況を楽しんでいた。

(;^ω^)「お金ならないお」

「だから。選ばれたのよ……『福チン』の持ち主に」

(;^ω^)「フ、フクチン……?」

「そう。福チン。自己紹介がまだだったわね」

「あたしはセックスの妖精、クス子よ」

(;^ω^)「これはひどい」

「今まで出番がなかったようだけど、これからあなたのチンコは大忙しよ」


(;^ω^)「(まずいお……この女確実にアレだお)」

40 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:42:43.65 ID:+SaNHieu0

「失礼ね。アレってナニよ」

(;^ω^)「!?」

「ふふ、妖精だもの。これくらいは出来ないと。でしょ?」

ブーンが本格的に警察を呼ぼうか悩んでいるとき。
女はベッドの上に立ち上がった。

(;^ω^)「なななナニ……?」

「仕上げよ……残さず飲んでね、あたしのらぶじゅーす」

(;^ω^)「ら、らぶ!?」

言うが早いか、女の股間から黄金水が放出される。
ブーンの顔めがけて放物線を描いたそれは、あんぐりと開けていた口に直撃した。


41 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:43:02.51 ID:+SaNHieu0

(;゚ω゚)「あばばばばばばばば!!」

ブーンの部屋に刺激臭が立ちこめた頃、彼の胸には確実にトラウマが刻まれていた。

「ふぅ……」

(;゚ω゚)「……」

満足げにブーンを見下ろす女。

「……お疲れさま。これで明日からは貴方が望まなくてもモテモテよ……」

最後に見た女の笑顔は、トラウマすら忘れそうな優しいものだった。


42 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:43:39.13 ID:+SaNHieu0

(;゚ω゚)「ス、スカトロは苦手だおぉっ!!」

(;^ω^)「……あれ?」

気づけば辺りはすっかり明るくなっており、部屋に女の姿はなかった。

(;^ω^)「夢……じゃないみたいだおね」

彼の希望は一瞬にして砕かれた。
鼻につく臭いと、布団を濡らす液体が昨夜の出来事を如実に物語る。

(;^ω^)「勘弁してくれお……」


急いでシャワーを浴び、濡れた体のままで貴重品を確認する。
盗られているものが何もないことから、彼は真剣に悩み始めた。

(;^ω^)「変な病気移されたとかかお……?」

一つ上の男に通院する費用を考えていたとき、来訪を告げる電子音が響いた。
44 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:44:20.25 ID:+SaNHieu0

ξ゚听)ξ「ブーン!! ちょっと、ちゃんと起きてる!?」

(;^ω^)「ツン」



……これからあなたのチンコは大忙しよ……



脳裏にとっさによぎる声。
それは、煮えきらない幼なじみの関係を解消するものなのだろうか……?

(;^ω^)「……まさか、ね」

五分で終わらせた身支度。
玄関の外には、小さい頃から見慣れた幼なじみの友達。

ξ゚听)ξ「も〜、いつまで待たせるのよ!! 遅刻しちゃうじゃない、ノロマ!!」

(;^ω^)「……やっぱり」

ξ゚听)ξ「は!? なんか言った!?」

(;^ω^)「なんでもないお」


45 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:44:58.83 ID:+SaNHieu0

ξ゚听)ξ「ん? あんたちょっと……匂う?」

(;^ω^)「あ……」

(;^ω^)「き、気のせいだお」

言いかけた口を閉じる。
本来なら警察に届けるべきだが、「フェラチオされた」という事実に彼は後ろめたさを感じていた。


46 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:45:11.14 ID:+SaNHieu0

いつもと同じ通学路。
いつもと変わらぬ風景。

報われぬ恋心にやきもきするブーンだったが、この時間だけは不変であってほしいといつも願っていた。

ξ゚听)ξ「そういえばあんた、しぃって子知ってる?」

( ^ω^)「あのヤリマンって噂の?」

ξ゚听)ξ「ん〜、悪い子じゃないと思うんだけど……」

( ^ω^)「なんだお? 別に話したこともないお」

ξ゚听)ξ「……そうよね」

(;^ω^)「?? な、なんなんだお? 言いたいことがあるからはっきり言うお」

ξ゚听)ξ「べっつに〜」

(;^ω^)「??」


47 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:46:11.72 ID:+SaNHieu0

(´・ω・`)「あ、おはよ二人とも」

ξ゚听)ξ「おはよ〜ショボン」

( ^ω^)「……おはよ」

聖域を汚された恨みをもって、精一杯ショボンを睨むブーン。

(´・ω・`)「あれ、ブーン寝不足かい?」

だが基本脳天気なショボンにはその欠片も届いていなかった。

(´・ω・`)「あ〜そういえばブーン、なんかやらかしたの?」

( ^ω^)「お?」

(´・ω・`)「あの子が探してたらしいよ。ホラ、なんていったっけ、あのヤリマンの……」

ξ゚听)ξ「……しぃが?」

(;^ω^)「な、なんでだお? なんの用だお?」

(´・ω・`)「知らないよ。あの子、DQNとつながりあるらしいから気をつけた方がいいよ」


48 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:47:26.14 ID:+SaNHieu0

(;^ω^)「身に覚えがなさすぎるお」

ξ゚听)ξ「……」

(;^ω^)「なんか知ってるかお、ツン?」

ξ゚听)ξ「……」

(;^ω^)「……ツン?」

ξ゚听)ξ「……え? あ」


49 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:47:52.56 ID:+SaNHieu0

(;^ω^)「どうしたんだおボーっとして」

ξ゚听)ξ「な、なんでもないわよ!! ってかあたしにわかるわけないでしょ!!」

(;^ω^)「いや、まぁそりゃそうだお」

ξ゚听)ξ「生意気だ〜って言われてボコられるんじゃないの? あたしを巻き込まないようにね」

(;^ω^)「テラヒドスwww」



ξ゚听)ξ「……」



この時。

ツンだけは気づいていた。

すでにしぃのフラグは立っていた事を……。
50 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:48:25.33 ID:+SaNHieu0

始業前。

騒がしい教室のドアを開ける。
一番にブーンの目に飛び込んできたのは、顔色の悪い男子生徒だった。

( ^ω^)「ドクオおはようさん」

('A`)「おー、二人とも今日もアツアツだな」

ξ゚听)ξ「はいはい」

毎朝の恒例行事となった作業を軽くかわし、ツンは自分の席へと離れていった。

(´・ω・`)「ドクオ、今日は一段と顔色悪いね」

('A`)「ああ、変な夢見ちまってさぁ……」

( ^ω^)「変な夢……?」


51 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:48:38.45 ID:+SaNHieu0

('A`)「妖精が出てくる夢だよ。いい年して……やんなっちゃうぜ」

(;^ω^)「よ、妖精……!?」

(´・ω・`)「なんだかファンシーな夢じゃない」

('A`)「ところがそうでもないんだよ。人前で言えるような内容じゃなくてさぁ」

(;^ω^)「……!! ド、ドクオちょっといいかお?」

('A`)「あ? ちょ、なんだよ」

ドクオを教室の外に連れ出す。
廊下にはもう人の影は少なかった。


52 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:48:56.22 ID:+SaNHieu0

(;^ω^)「……」

('A`)「なんだよオイ」

(;^ω^)「……ふぇ」

('A`)「は?」

(;^ω^)「フェラは気持ち良かったかお?」

('A`)「ふぇ、え? フェラ? フェラってあの……」



(゚A゚)「はぁ!?」






53 :猪(貧乏):2006/12/29(金) 15:49:16.13 ID:+SaNHieu0

(;^ω^)「夢の話だお。kwsk聞かせてくれお」

(;'A`)「ば、そりゃ俺らにとっちゃ夢のような話だけどよ!! kwskって何だよ!! お、俺が詳しく聞きてぇよ!!」

(;^ω^)「お?」

(;'A`)「しかもなんだよ急に!! ま、まさかお前……!! そうか!!」


(#'A`)「お前、ツンにやってもらったんだな!! 馬鹿にしやがって畜生!!」

(;^ω^)「ちょwww違うおwwwww」

(#'A`)「信じらんねぇ!! お前童貞の誓いを忘れちまったのか!? 裏切りやがって!!」

(;^ω^)「テラウザスwwwwwwwww」


(´・ω・`)「二人とも廊下で何騒いでんの? もうチャイム鳴るよ?」

(#'A`)「おうショボン!! いいトコに来た!!」
85 :書初め(蛙の子は蛙):2006/12/29(金) 23:40:08.76 ID:TM3V8eYe0

(´・ω・`)「へぇ、ついにツンとブーン結ばれたんだ。長かったねぇ」

(#'A`)「ちょ、なんでお前そんな落ち着いてんだ!? 俺らの中から裏切り者が出たんだぞ!!」

(´・ω・`)「へ? 裏切り者って言われても僕はもう……」

('A`)「え?」

(´・ω・`)「あ、ごめん。あれ? え、言ってなかったっけ?」

(;'A`)「え?」




(゚A゚)「え?」






86 :書初め(蛙の子は蛙):2006/12/29(金) 23:41:16.08 ID:TM3V8eYe0

(;^ω^)「ちょ、マジかおショボン!!」

(´・ω・`)「うん」

(;^ω^)「(い、いつも天然系演じといて……恐ろしい子!!)」

騒然とする二人と、状況を飲み込めてない一人。
三人の耳に、始業開始のチャイムが響く。

(´・ω・`)「あ、鳴っちゃったね。教室行かなきゃ」

(;^ω^)「だ、だおね。ドクオ、早く戻るお」


87 :書初め(蛙の子は蛙):2006/12/29(金) 23:41:36.89 ID:TM3V8eYe0

ショボンの背を追いかけるブーン。
しかし後ろからは何の反応もない。

(;^ω^)「……ドクオ?」

振り向いたブーンの目には、すでに昇天した男子生徒の無残な死体しか映らなかった。


(゚A゚)


(;^ω^)「ちょwwwwwwwwww」


88 :書初め(蛙の子は蛙):2006/12/29(金) 23:41:53.46 ID:TM3V8eYe0

(゚(゚A゚゚゚)「あ、危nえ…・。。去年死んdばあちゃnが川の向こうで手をふっttttz」

(;^ω^)「きめえwwwww」

教師「おい何やってんだお前ら、早く教室入れ!!」


(゚(A゚(゚A(゚)A「mnだようrせーlll¥んば・・…・」

(;^ω^)「先生、ドクオ君がバグったんで保健室連れて行きます」
inserted by FC2 system