113 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:41:27.21 ID:nXFrhP9n0


( ´∀`) 「これは成功と見て良いのか?」
(  ´ー`) 「一家の大黒柱として頑張ったつもりだよ。自ら動いたしね」
( ´∀`) 「全く……まさかあれだけ金が消し飛ぶとは思わなかったよ」

モナーは片手を差し出した。
訝しげに見つめる男を尻目に、彼は笑顔で言う。

( ´∀`) 「ありがとう。ひろゆき」

ひろゆきは照れるように鼻を掻いた。
そして目線を逸らしながら手を出すと、モナーの手を握る。

( *´ー`) 「おいら……こういうのも悪くないなぁ……」




114 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:42:01.75 ID:nXFrhP9n0

VIPタワービル大量殺人事件。
それは世間を賑わし、ある意味伝説と言える物になった。
家族を護る為に起こった争い……勝利を収めた今も……失った物は大きい。

(´・ω・`) 「結局……貴方を護れなかったね……」

ひろゆきが復活させた「新生2ちゃんねる」。それは人々の間に知れ渡り、それは大きな祭になった。
だけどそれを叶える為に命を散らした者達がいることを……彼らは知らないだろう。

(´・ω・`) 「ツンちゃん……。泣いてたよ……」

塩沢俊平。享年48歳。
爆発により死体も出なかった彼は、警察により死亡と判断された。

115 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:42:23.98 ID:nXFrhP9n0
(´・ω・`) 「完全に失策だよ。僕の失敗だ……」

ショボンはテキーラとグラスを墓前に供える。
かつてはこれで乾杯をした物だ。彼はもっと強いのが欲しいと言ったっけ。

(´・ω・`) 「悪いね。だけど悪い酒じゃないだろ?」

テキーラのボトルを開け、その酒を墓前にかける。
死人に口無し。と言う物だが、その墓前に宿る光は、少し笑った様な気がした。

(´・ω・`) 「君がツンに託した物……今なら分かる気がするよ……」

ショボンは立ち上がると墓に背を向けた。
そして片目だけでその姿を見つめると、微笑みながら呟いた。

(´・ω・`)  「若者達に……未来を託したんだね」

しぃがショボンの元に走ってくる。
秘密がバレた子供のようにうつむいたショボンは、そのまま病院へ強制送還されていった。
117 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:42:46.75 ID:nXFrhP9n0

(,,゚Д゚)  「はん。お前も墓参りか?」
川 ゚−゚) 「…………」

ショボンが去るのを静かに見つめていた女性の肩に手が置かれる。
女性がふと見ると、それは何時か見た顔だった。

川 ゚−゚) 「塩沢の部下か……」
(,,゚Д゚)  「仇の墓を拝むとは……どう言うつもりだ?」
川 ゚−゚) 「別に……ただ弟が迷惑を掛けたと思ってな」

クーは静かに墓に近づくと、そこに水仙の花を供えた。
そして目を閉じると、静かに祈った。

(,,゚Д゚)  「そうかい」

ギコはその隣に並ぶと、同じく目を閉じ祈る。
数秒の後、女性は息を吐いて立ち上がった。

川 ゚−゚) 「これで行かせて貰う。本当に迷惑を掛けたな」
(,,゚Д゚)  「全くだよ。お前が女じゃなかったら殴ってるね」

不意に微笑むギコ。
不思議そうに見つめる女性に、ギコは言葉を返した。

118 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:43:00.96 ID:nXFrhP9n0

(,,゚Д゚)  「それでも……アンタは目覚めたんだろ?」

女性はポカンとギコを見つめている。
そしてプッと噴出すと、その顔に笑みが浮かんだ。

川 ゚ー゚) 「壊れたあの子を救ってくれた……その礼だ」

静かに去っていく女性。
そして女性は静かに微笑むと、ギコに別れを告げる。

川 ゚ー゚)  「私は……もう一度頑張って見るよ」
(,,゚Д゚)   「そうか。そりゃあ良い事だ。がんばれよ」

去り行く女性の背中。
その背中に、ギコは笑顔で叫んだ。

(,,゚Д゚)  「名前!! 教えてくれよ!! 俺はギコ!!」

驚いたように振り返った女性は、微笑みながら叫び返した。

川 ゚ー゚)  「クーだ!! 新田クー!!」

互いに笑顔をかわす二人。
手を振りながら別れを告げた二人は、雲の向こうに消えて行った。

119 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:43:17.98 ID:nXFrhP9n0

( ゚∀゚) 「結局……行方は分からねぇのか?」
(-_-) 「警察関係のありとあらゆるデータをハッキングしましたが……」

病院のベッドで寝るジョルジュ達。
ヒッキーは膝の上にPCをおきながら、その顔を真っ赤に染めている。

(-_-) 「出てきたのは新田の父親……警視総監辞職の記事だけです」
( ゚∀゚) 「そうか……」

ジョルジュは顔を窓の向こうに向ける。
光は彼らを包み込み、彼らの視線の向こうに「希望」の光を映し出す。

( ゚∀゚)  「あいつ……どうしてんだろうなぁ」

答える者は誰もいない。
ただ鳥の囀りが、遥か彼方から聞えてくるだけ。

120 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:43:28.32 ID:nXFrhP9n0


(;´・ω・) 「いててててててててて!!! やめろやめろ!!」
(#゚ー゚)   「病室勝手に抜け出したバツです!!」

耳を引き千切れる程に引っ張られたショボン。
悲鳴を上げながらしぃに引きづられて来たその男は、病室の入り口で倒れた。

(#゚ー゚)  「全く。貴方達も……ショボンさんを外に出しちゃ駄目でしょ」
( ゚∀゚)  「知るか。コイツが勝手に行っちまったんだ」

ショボンは耳を押さえながら立ち上がった。

(´・ω・`) 「塩沢とは色々あったけど……最終的には家族だったからね」
( ゚∀゚)   「そういや笑ってたんだろ?アイツの亡骸」
(´・ω・`) 「ああ。額を打ち抜かれているにも係わらず……安らかな死に顔だったらしい」

それは未来を託したからなのか。
死を迎える瞬間。助けに来た家族の姿を見つけたからなのか。

( ゚∀゚)   「まぁ何にしろ……笑って死ねたら幸運だよな……」

ジョルジュは静かに呟く。
部屋にいた者達は共に頷くと、思い描く者の無事を祈った。
122 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:43:45.92 ID:nXFrhP9n0

(´・ω・`) 「ツンだけど……とても見ていられなかったよ」
(*゚ー゚)   「あれはもう……重度の鬱の症状ですね。本当は入院した方が良いのですが」
( ゚∀゚)   「素直に聞く玉でも無いだろ。アレはアレで結構デリケートだしな」
(*゚ー゚)   「そうですね。しばらくは様子を見ましょうか」
(´・ω・`)  「ドクオ君が見に行っている筈だけど……そろそろ帰る頃だね」

その言葉を聴いていた用に、丁度病室のドアが開く。
数日振りに髪をセットしたドクオが、疲れた表情をしながら部屋にインする。

('A`)    「帰りました。ツン先輩ですけど……相変わらずです」
(´・ω・`) 「そうか……。いや、ご苦労様」
('A`)    「良いんです。これも家族の為ですから」

椅子に腰を下ろすドクオ。
ショボンはそんなドクオを見ながら、寂しげに呟いた。

(´・ω・`) 「お父さんに内藤君……一番の被害者は……彼女なのかも知れないね……」

沈黙が彼らを包み込む。
だれも言葉を発せず、また救いの言葉を掛けられなかった。
そして同じく、彼等は思う。

(´・ω・`) (出来る事なら……また会いたいよ……君に……)


123 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:44:03.92 ID:nXFrhP9n0

1.帰 っ て き た 2 ち ゃ ん ね る (989)

2.【今度の狙いは】野菜レイパーからの殺人予告【ゴーヤ】 (873)

3.魔少年ちょっと来い (452)

4.伝説の釣り氏出現wwwwwww突撃wwwww (9)

5.韓国サイバーテロ団、今こそ再結集の時!! (478)

 ………………
 …………
 ………
 ……
 …






ξ )ξ  「………………………」カチッ

124 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:44:18.30 ID:nXFrhP9n0



1 名前: 以下。始まりの歴史を刻むVIPがお送りします 投稿日: 2008/03/01(月) 00:00;14.68 ID:sq8bHNky0

2ちゃんねるキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
一年前の閉鎖から半場諦めていたが……またおまいらと会える時がやってきたとは!!








ξ )ξ  「馬鹿みたい…………」カチッ




125 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:44:39.50 ID:nXFrhP9n0
526 名前: 以下。始まりの歴史を刻むVIPがお送りします 投稿日: 2008/03/01(月) 13:07:14.68 ID:sfrdaaf0

バーローwwwwww受験なんて昔を思い出すなwwwwwwww
俺達は今ここに集ったwwwwwwwそれだけで十分じゃまいかwwwwwwwwwww






ξ )ξ  「何が昔よ……何も知らないくせに……」
ξ )ξ  「それを作る為に命を散らした人たちの事も知らないくせに………」
ξ;凵G)ξ  「調子のってんじゃないわよォォォォォォォォォォォ!!!」

暗い部屋でキーボードを叩き割ったツン。
その体からは悲念の思いが溢れんばかりに放たれ、部屋中を包み込んでいる。

ξ;凵G)ξ 「お父さん!!!内藤!!私を一人にしないでよォォォォォォォ!!」
ξ;凵G)ξ 「あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

寂しさに包まれた彼女は悲鳴を上げていた。
悲しみに、怒りに、恨みに、全ての恨み辛みに取り付かれたツンは一人、泣き続けた。

126 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:44:49.47 ID:nXFrhP9n0




人間は一人では生きていけない。

それを「弱い」と言うのか、「絆」と言うのかは見解の違いだろう。

だが確かに言えるのはそれが切れた時、人は孤独になると言う事だ。

孤独の中で光を掴めるのか、はたまた不可能なのか……。

それを知るのは「己」のみ、それが最後の答えなのだろう。



127 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:45:12.15 ID:nXFrhP9n0



だが彼は教えてくれた。

「繋がり」は力であると、全ては繋がっていると。

己の命を懸けた戦いはここに終結し、全ては垂幕の向こうに消えていく。

それは悲しい事でもあり、喜ばしい事でもあろう。

だが彼らは忘れはしない。

共に夢を目指した仲間達を……。

そして……。


128 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:45:44.84 ID:nXFrhP9n0


ミ,,゚Д゚彡 「ふぃー。客のいないお昼時は暇だねぇ」

街道沿いの道路でタクシーを止めた運転手は大きな欠伸をした。
暇そうに見上げた彼の目の前には、黒く漕げてシートを被せられたモニュメントが起立していた。

ミ,,゚Д゚彡 「しっかし……またどえらい事に巻き込まれたもんだ……」

眠そうに目をこする男。
太陽の光が目にしみるのか、その目からは一筋の水が零れ落ちる。

ミ,,゚Д゚彡 「こんな事……人生に一回在るか無いかだぜ……」

タクシーの横を無数の車が通過していく。
頑張るねぇ、と手を振った彼は、その目をVIPタワービルへ向けた。


129 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:45:55.74 ID:nXFrhP9n0



爆破によって意味をなくしたタワー。
近い内に取り壊され、最建築される予定のタワーは、その姿を寂しげに晒す。

ミ,,゚Д゚彡 「一瞬の大舞台だったな。タワーさんよ」

タワーは語らず、頷きもしない。
そりゃそうかと笑うフサギコは、遠くに光る影に目を向けた。
影は序所に此方に近づいてくる。近づくに連れて、その影は人の形を描き出した。

ミ,,゚Д゚彡 「おう。遅いじゃねぇか。メーター上がってんだぞ?」

運転手はニヤリと笑う。
右手でレバーを倒し、走り来る人に扉を開けた運転手は、息を切らす青年に尋ねた。

ミ,,゚Д゚彡 「毎度お馴染みフサギコタクシーです。どちらまで?」

息を切らしていた青年は、その言葉に顔を上げる。
顔中に小さな火傷を負った彼は、その顔に微笑みを宿していった。
131 :エピローグ ◆PdFSeGF7kA :2007/01/18(木) 21:46:22.94 ID:nXFrhP9n0





( ^ω^)  「家族が待つ家まで!!」








その表情は明るく、何処までも照らす太陽を思わせた。
ニヤリと笑った運転手は、「あいよ」と返事を返すと、昼時の道路に走り出して行くのであった。



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