16 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土) 13:13:32.65 ID:n766GXUk0
《最終話 グッバイハルシオンデイズ》



(  -ω-)「…………っ……ふおおおお……ふぬあ゛」

やばい。
仕事休みの日だからと言って寝すぎた。
部屋の時計を見ればもう2時を過ぎていた。


睡眠薬使った割には頭は明瞭としている。


(  ^ω^)「…………」
とにかく熱い。そう思った。

確か昨日の天気予報では
「明日は梅雨明け初日の真夏日になる」と言っていたっけ。
窓全開の割りには風は吹いてこないし、昔馴染みの扇風機はぶっ壊れるし……
ろくなもんじゃないお、まったく。


(  ^ω^)「ハルシオンデイズ」

平穏無事な日々。


そして


17 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土) 13:13:48.02 ID:n766GXUk0

(  ^ω^)「睡眠薬を投与する日々かお……」


ツン、あの時君はこっちの方の意味を知っていただろうか?


僕はその後3年経ってから我身で知ったよ。
やっと入社できた会社も結構悪条件でさ。
睡眠薬に頼ってばかりで、最悪なハルシオンデイズさ。


(  ^ω^)「ハロー」


立ち上がって、網戸を開ける。
そして机の上に置いてあった睡眠薬を手にとって。


(  ^ω^)「グッバイ……!」


そのまま全力投球で投げ捨てる。
19 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土) 13:14:55.09 ID:n766GXUk0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
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     |        |        |   |
     |        |     |   |
     |        |( ^ω^)つ ミ |
     |        |/ ⊃  ノ |   |   睡眠薬
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |   
                        |

21 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土) 13:15:22.18 ID:n766GXUk0
網戸を閉める時に見上げた夏の空は、輪郭のはっきりとした入道雲と
目まいを起しそうになる程に青い空だった。


ああ、今日はこんなに空が青いならスクーターかっ飛ばしてドライブにでも行こうかな。
きっと気持ちいいはずだ。行き先は――ま、何とかなるだろう。


(  ^ω^)「ハロー、アンドグッバイ。マイハルジオンデイズ」



多分、君の夢を見ることはもうないだろう。




                ブーンが初恋の夢を見たようです(^ω^ )

                ― 完 ―        ツン編へ続く!

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